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皇太子エンドリードによって恐怖政治が敷かれているライセイン帝国。諫言を行えば命が飛ぶ。だがこのままでは帝国は荒廃し、滅んでしまう。貴族や軍人、高官たちは焦りと絶望の中で日々思案をしていた。エンドリードの幼なじみであり腹心のルドレックのおかげで辛くも保たれている今。だが、悲劇の魔の手はそのルドレックさえも飲み込もうとしていた――。挿絵つき。
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綿摘み労働者のリディオスとシーラは貧しいながらリディオスの母と三人で幸せに暮らしていた。ところがある日、娘狩りと呼ばれる連中にシーラが浚われてしまう。リディオスはシーラを取り返そうと家を出るが、道中で出会った老婆によって、母が隠していた自らの出生を知り、愕然となる。このままここにいては危険――そう思い、屋敷を出たが時すでに遅く、悲劇の歯車は動き出していた。
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大海を守護する妖精王であるシーナの王によって父の死を予言されていたキャロラインは、常に愁いを帯びた暗いまなざしをしている。その影に心を取られたのは、宰相秘書のクリオスと、王太子のタロス、そして国王。やがて祖国を悲劇が襲う。蛮族と恐れられる騎馬民族ネクスンが、隣国エナトリア王国を動かしてマクロドス王国に襲いかかってきた。あっさり祖国は滅び、キャロラインとクリオスは離れ離れに。想う合う二人は、愛を胸に祖国奪還を誓う。
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伝説の妖精王の一人、砂漠の支配者である炎の妖精王と出会ったファシル。その雄々しい姿に惹かれるが、彼の口から出た言葉は、ファシルの祖国が滅びるという不吉なものだった。そんな時、主である王太子アルギスが階段から落ちるという事故が起きる。ファシルはアルギスのケガを治す薬を求め、炎の妖精王が住む灼熱の砂漠を目指して旅に出るのだが――
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