『風の市兵衛』の著者入魂! 書き下ろし時代小説、新シリーズ開幕!鍛え抜かれた刃鉄のように純粋で強靱な、孤高の刀鍛冶・一戸前国包、見参!時は元禄。一戸前国包は京橋南の弓町で刀鍛冶を営み評判を呼んでいた。家宝の刀に魅せられて以来、武士の身分を捨て刀鍛冶に心血を注いできたが、ある時、本家を通じて老中格・柳沢吉保の配下から密命が下る。武蔵川越領で村人を斬殺した旗本の子弟を斬ってほしい、と。「天稟の素質」と言われた神陰流の達人である国包の下した決断は――。孤高にして矜恃を失わぬ男の熱き生き様が胸を打つ、書・・・
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ドラマ化で話題沸騰「風の市兵衛」の辻堂魁、新境地!続々重版の「刃鉄の人」シリーズ。書評家 菊池仁氏、絶賛!「息を呑む面白さだ。非凡な才能が、本作で大輪の花を咲かせた」時は元禄――初代・市川団十郎が舞台上で刺殺されたその数日後。刀鍛冶・一戸前国包(いっこまえくにかね)の仕事場に、傾き者のごとき、異形の男が現れた。天を衝くほどの体躯の異相異風。だが目鼻だちは美しく整っていた。全身の風貌は異様な妖しさを漂わせながら、むしろ、神々しささえ感じさせるほどだった。団十郎に強い憧れを持つその男は、世間では”かげま団十郎”と陰で呼ばれる、旅一座の座長・熊太夫だった。熊太夫の依頼はふたつ。自身が持つ朱鞘の小さ刀と同じこしらえの大刀を打ってほしいということ、そしてその小さ刀が誰のものだったかを調べてほしい、とのこと。その小さ刀にはなんと、「武蔵国包」と銘が打たれていたのだ。だがその依頼は、哀しみに満ちた熊太夫の過去、さらに若き日の国包に繋がっていた。息もつかせぬ展開、胸に迫る結末。神陰流の達人・国包の剛剣唸る、「刃鉄の人」シリーズ!
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赤穂浪士が依頼した一振りの打刀。だが四十七士の中に、依頼した男の名は無かった――。国包が見た”武士の不義”の真実とは。武士の身分を捨て、刀に向き合うことを選んだ孤高の刀鍛冶、一戸前国包(いっこまえくにかね)。彼の鍛冶場に、若い女が訪ねてきた。女は、川井太助という男が国包に注文した打刀を、自ら届けたいのだという。実は川井は、吉良邸討ち入り前日に失踪した赤穂浪士の一人であり、刀は討ち入り半月前に注文されたものだった。国包は事情を察し川井の行方を探るが、一方で本家を通じ、ある武士を斬ってくれとの依頼が・・・・・・。武士の矜持を描く、大好評の時代小説シリーズ第2弾。
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『風の市兵衛』の著者入魂! 書き下ろし時代小説、新シリーズ開幕!鍛え抜かれた刃鉄のように純粋で強靱な、孤高の刀鍛冶・一戸前国包、見参!時は元禄。一戸前国包は京橋南の弓町で刀鍛冶を営み評判を呼んでいた。家宝の刀に魅せられて以来、武士の身分を捨て刀鍛冶に心血を注いできたが、ある時、本家を通じて老中格・柳沢吉保の配下から密命が下る。武蔵川越領で村人を斬殺した旗本の子弟を斬ってほしい、と。「天稟の素質」と言われた神陰流の達人である国包の下した決断は――。孤高にして矜恃を失わぬ男の熱き生き様が胸を打つ、書き下ろし新シリーズ第一弾! 解説・北上次郎「もしいま、書店でこの文庫本を手にとって迷っているなら、『ちょっと面白いよ』と、あなたの耳元で囁きたい。ただいま、そんな気分である。」(解説より)――文芸評論家 北上次郎氏
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