四国香川の貧乏人の家に生まれた主人公の布施俊吉は、幼少の頃から、“ごじゃな奴”(無茶苦茶な奴)と敬遠され、かつ一目置かれる破天荒な男だった。エログロ・ナンセンスの時代といわれた昭和初期を背景に、俊吉の数奇な生いたちから純情な初恋、そして単身上京してからのさまざまな逸話まで、やがて満州国の出現から日中戦争突入へ――好色と奇抜な行動力で、暗黒の時代の渦の中を逞しく生きぬく俊吉の半生を、鮮やかな筆致で活写する。実在の人物と史実を存分に駆使して、実力派人気作家が描く、生きた昭和史ともいうべき痛快半世紀。・・・
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幻の国家「満州国」建国秘話の陰で大活躍した主人公・布施俊吉の正義感と端倪すべからざる行動力は、敗戦後になっても縦横無尽に発揮された。甘粕正彦や東条英機、岸信介から佐藤栄作、福田赴夫、田中角栄、三木武夫、大平正芳にいたる、実に三百余の有名無名の実在人物が登場。数々の歴史的事件がいきいきと描かれ、生きた昭和史がそのまま再現される。激動の時代を、絢爛豪華な女性群像に彩られながら歴史と共に生きた、型破りの快男児の波瀾万丈の物語。興趣尽きぬ史実と秘話の展開と、圧倒的なモデルの魅力。読みだしたら止められない傑作一代記。
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四国香川の貧乏人の家に生まれた主人公の布施俊吉は、幼少の頃から、“ごじゃな奴”(無茶苦茶な奴)と敬遠され、かつ一目置かれる破天荒な男だった。エログロ・ナンセンスの時代といわれた昭和初期を背景に、俊吉の数奇な生いたちから純情な初恋、そして単身上京してからのさまざまな逸話まで、やがて満州国の出現から日中戦争突入へ――好色と奇抜な行動力で、暗黒の時代の渦の中を逞しく生きぬく俊吉の半生を、鮮やかな筆致で活写する。実在の人物と史実を存分に駆使して、実力派人気作家が描く、生きた昭和史ともいうべき痛快半世紀。
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