小説
くらがり同心裁許帳
シリーズ内の平均評価:
(22)
一年前に内藤新宿の飾り職人が、酔って大川に転げ落ち溺死した。 奉行所の調べでは、単なる事故として片づけられたが、その死を受け入れられない母親は、月命日のたび南町奉行所に再吟味を哀訴していた。 同心の角野忠兵衛は、事件の真相をつかむため探索を始める・・・。彼のお役目は迷宮入り事件ばかりを扱う「永尋書留役」。奉行所の角に忘れ去られた事件を追って、窓際同心角野忠兵衛が八百八町を駆け巡る!
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かつての同僚が悪事に手を染めているらしい――。 “土下座侍”大林天馬から相談を持ちかけられた翌日、材木問屋「生駒屋」の主人ら五人が惨殺された。店の丁稚は額に三日月の傷を持つ男、天馬の元同僚・浅見を見たという。追っていたくらがり事件と浅見に意外な共通点があることを知った忠兵衛は探索に乗り出すが、その背後には、ある藩の改易にからむ巨大な陰謀が潜んでいた・・・・・・。 迷宮事件を扱う窓際同心の人情裁き。シリーズ第十五弾!
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品川のはずれにある岩場。湾深くに迷い込むサバが釣れるとの噂。忠兵衛はその岩場で、サバを何匹も釣り上げる白い髭を仙人のように伸ばした老人と出会った。図らずも老人の招きを受け、泊まることになった忠兵衛。真夜中、中庭で跪く侍に向かい、老人が声を荒げるのを聞いた。「その責めを負って倅は腹を切った。命を賭け、かの人を守るために死んだのだ。」思わぬ出会いがくらがりに落ちた事件に繋がっていく。 迷宮入り事件を扱う窓際同心の活躍を描く、シリーズ第十四弾!
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殺しなんぞしていない――裁きを下した北町奉行に無実を訴えていたにもかかわらず、大工の磯吉が処刑された。普請請負問屋「丹後屋」の娘を殺めた咎で、伝馬町の牢屋敷につながれていたが、突然の執行であった。南町奉行所の永尋書留役・角野忠兵衛には「腑に落ちぬ」事件である。長年の勘がどうにも騒いだ。事件の裏に隠された真実を探るべく、磯吉の娘のもとを訪ねるが・・・。 窓際同心が揮う情けの十手。シリーズ第十三弾!
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江戸で一番の人気を博していた「羽織幇間」であり、流行りの三味線弾きであった瀬戸家玉八郎。その玉八郎が何者かによって拐かされ、出し物を演じる見世物小屋に三千両を要求する脅迫状が届けられた。看板芸人が拐かされたという一大事のはずが、興行主たちの反応ははぜか鈍かった・・・。 迷宮入り事件を扱う窓際同心がふるった情けの十手。人情あふれる、シリーズ第十二弾!
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小町娘が脇腹をひと突きされ、次々に殺された。抱き締めるようにして刺したその傷口から、娘たちは下手人に心を許していたものと思われた。定町廻りの同心たちは、小町娘らが心を寄せていた男の足取りを追えば、難なく下手人にたどりつく、そう考えたが、探索は難航した。そして・・・・・・事件はくらがりに落ちた。 迷宮入り事件を扱う窓際同心の人情裁きを描く、大好評の人情時代小説、シリーズ第十一弾!
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いつも塵芥が流れる堀川。向こう岸は金持ちの匂いがする蔵屋敷が連なり、手前側は毎日の暮らしもままならない。かどわかされた両替商「肥後屋」の娘。お小夜は見張り役の又八に声をかけた。――私はあなたが助けてくれるって信じてる。悲しい過去を背負った貧しき若者と大店の娘の淡い恋。対岸の明かりを受け、きらびやかに彩られるどぶ河の水面を見つめ、何を想うか、くらがり同心。 好評のシリーズ第十巻。
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大名、豪商も頭を下げた悪徳医師・良順に振りかかる不幸に世間は冷たかった。そのすさんだ心を救ったのは捨てたれた子犬だった。犬が教えてくれた人の道。 自分の分け前がなくなっても人々に惜しみなく与えた大店の養子。その男が手にした百両の使い道。 ほか、一家心中を願う家族を救った謀反人の優しさに、吉良邸に討ち入った大石内蔵助の真意が語られる中篇、全四篇を収めた好評シリーズ第九弾!
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竹本若太夫――いまや江戸では知らぬ者はいない人形浄瑠璃の花形である。ある日の芝居のさなか、対岸で起こった火事に、ふと十五年も昔の出来事がよみがえる。心中しよう、と足を縛ったあの日のことが・・・。ぼんやりと火事をながめる若太夫に激しくぶつかってきた女。女は町方に追われていた。とっさに大胆な行動をとった若太夫とその女のゆかりとは・・・。 人情味溢れる シリーズ第八弾!
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・病の床に伏した妻がありながら、無実の罪を被って沈黙を続ける男の真意とは・・・。・最後の捕り物に挑む年老いた岡っ引の胸に去来する老妻への思いとは・・・。・金では買えないものはないと豪語し、大名家まで買おうとした男が土壇場で手にしたものは・・・。・『色道いろは』なる艶本を著し、幕府の不興を買った男の抹殺を命じられた角野忠兵衛の困惑とは・・・。 窓際同心の人情裁きを描く短編時代小説シリーズ第七弾!
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御赦免花が咲いて江戸に舞い戻っていた遊び人の鎌吉が、辻斬りにあって殺された。鎌吉の前歴もあって奉行所の調べはおざなりで、下手人は挙がらず事件は迷宮入り――くらがりに落ちた。 しかし、鎌吉の妹から兄を逆恨みしていた女がいたと訴えられた、南町奉行所永尋書留役同心の角野忠兵衛は、事件の鍵を握ると思われる千人同心の女房のもとへと向かったが・・・。 窓際同心の人情味溢れる活躍を描く、シリーズ第六弾!
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ご公儀への仕官をかなえてやるからと、無役の御家人や浪人たちから大金を騙し取る事件が起きた。神田須田町に店を構える口入屋「銀杏屋」の主・勝蔵の企みは、勘定吟味役のお墨付きで信用させる周到ぶりであった。捕縛後も勝蔵は巧みに言い逃れ、事件はくらがりに落ちるかと思われた・・・。 迷宮入り事件を扱う、南町奉行所の永尋書留役同心・角野忠兵衛が奮闘する。シリーズ第五弾!
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吾嬬権現の蓮池に浮いた男。京橋に店を構える両替商「亀甲屋」に押し入って、主夫婦を殺害した上、一千両を盗んだ盗賊の一味らしい。定町廻りに差し戻された事件ではあったが、一度はくらがりに落ちた(迷宮入り)事件だったため、永尋役同心の角野忠兵衛は探りを入れ始めた。 無実の罪を着せられて死んでいった男と、残された女の無念を晴らす、くらがり同心と南町奉行大岡越前の人情裁き。シリーズ第四弾。
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