小説
風烈廻り与力・青柳剣一郎
シリーズ内の平均評価:
(135)
旗本の子女が立て続けに自死する事件が続くなか、富商・大和屋が斬殺された。なぜか、その目撃者を執拗に狙う二人の刺客・・・。不可解な動きの先に見えてきた武士の窮状と富商の果てしない欲望が生んだ“江戸の闇”。その真相に迫る。初見参!頬に走る刀傷が疼くとき、風烈廻り与刀・青柳剣一郎の剣と頭脳が冴える!
便利な購入方法
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大切な人を奪われた恨みと悲しみ。残された者たちは――剣一郎は新たな犠牲を食い止められるか? 遣り手だが傲岸不遜。出世のために人に取り入るのがうまい狡猾な男。旗本の坪井貞道はとかく悪い噂が多かった。今も小間物屋の美しい内儀に言い寄り、何か画策しているようだ。青柳剣一郎はそんな坪井の動きに不審を抱き、身辺を探り始める。ところが老中から横槍が入る。坪井とは一体何者なのか? そんな折、剣一郎は15年前のある夫婦殺しの話を耳にし・・・・・・。
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心を惑わすのは、呪いか、欲望か。かつて腕を競った友の息子の無念を思い剣一郎は辻斬りの正体を暴こうとするが――。大ロングセラーシリーズ最新刊! どの巻から読んでも楽しめる!!腕の立つ武士ばかりを狙う辻斬りが江戸の夜を震撼させていた。亡骸の状況から、得物は妖刀と恐れられる雲切丸だと青柳剣一郎は考える。その刀はある旗本から盗まれた物で、密かに探索を命じられていたのだ。妖刀に魅入られた者の正体とは?やがて見廻りの目をすり抜け、かつての道場仲間の息子が辻斬りの刃にかかる。剣一郎は悲しみとともに、現場に違和感を覚え──。
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忘れるために生きてきた――下級武士から次席家老へ。その優れた才覚ゆえに、人生を狂わされた男の過去を知った剣一郎は・・・・・・。どの巻からも楽しめる!大ロングセラーシリーズ第64弾。浜尾藩飯田家の次席家老風見貞之介は、藩主の乱心に翻弄されていた。嫡男がいるにも拘わらず、突如側室の幼子に家督を譲ると言い出したのだ。このままでは藩を二分する事態に。貞之介は懸命に説得するが、藩主は聞く耳を持たない。挙句の果てに嫡男派と思しき刺客に襲われる。見廻り中の青柳剣一郎に助けられた貞之介は、その人柄を信頼し、己の心情を吐露し始め・・・・・・。
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「あと一度という気持ちが命取りになりましょう」剣一郎を嘲笑うかのように押込み強盗の一味と思しき男が殺される。裏切りか、それとも――盗賊の末路は!? 火付盗賊改を翻弄するかのような押込みがこの二年間、続いていた。決して人は殺めず、狐の神楽面をかぶっているという。盗んだ金はしめて七千両余。業を煮やした老中が、青柳剣一郎に密かに探索を命じる。すると剣一郎は火盗改の動きに不審を抱く。盗賊に手の内が洩れているのでは?やがて一味とおぼしき男に目を付けた矢先、刺殺体となって川に浮かんだ!
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人助けか、死に場所を求めていたのか――付け火で燃え盛る家に飛び込んだ男が、命と引き換えに守りたかったものとは?剣一郎、己の無力さに懊悩する!女の絶叫が昼間の露月町に響き渡った。燃え盛る家に赤子が取り残されていたのだ。青柳剣一郎が駆けつけると、火中へ飛び込む男が。鋳掛屋の長次だ。その勇気に感心した剣一郎は、出火の原因とともに長次の素性を調べると、過去にも子どもの命を救っていたことがわかる。なぜ危険を顧みず行動できたのか? さらに付け火と判明し、剣一郎はある推測に苦悶する!
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もう俺の手は汚れちまったんだ。一生逃げるか、別人として生きていくか――江戸を追われた男のある目的の前に立ちはだかる邪魔者とは? 青柳剣一郎は、剣術の師・真下治五郎から元足袋屋の主人・幸助の力になってほしいと内密に頼まれる。治五郎の眼には深い事情を抱えているように映ったのだ。早速剣一郎が調べると、主人は数年前に店を畳んで行方知れずになっていた。さらに、人相も異なる。そんな折、不審な遊び人風の男が幸助の元に現れ・・・・・・。治五郎が会っている幸助は何者か? 意外な因縁が浮上する!
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「天命に従い、生きていくのみ」訳あって浪人の身となった男に殺しの疑いが。逆境のなか、己を律して生きるその姿が人生を諦めていた元手代の男の心を動かす!浪人の高野俊太郎に、地回りの男殺しの疑いがかけられた。困窮しながらも清廉潔白さを失わない俊太郎の姿に、青柳剣一郎は目を惹き付けられる。同じ頃、小普請組支配波多野善行から依頼が。元配下が殺され、下手人と思しき朋輩だった男を捜してほしいという。男の名は高山俊二郎。俊太郎との関わりは? 剣一郎が探索に乗り出すや、またひとり元配下が襲われる!
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「桔梗の花が咲くころ、必ず迎えにくる」女との仕合わせをとれば父を裏切ることに――運命に悩む若者を救うため剣一郎が立ち上がる!水沼家の世継ぎと知らされた清太郎は、お絹に桔梗が咲くころ迎えにくるとだけ告げ、陸奥国へ発った。藩主である父を前に戸惑う清太郎。だが、それも束の間、刺客の刃が迫り、さらに偽のご落胤だとして評定所に訴えられてしまう。一方、南町奉行から経緯を知らされた青柳剣一郎は、真の裁きを懇願するが――運命に翻弄される若い男と女、父と子の絆を描く感動長編。
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将軍家を巻き込むお家騒動に翻弄される若い男女が選んだ未来は?「約束を守ることが、信頼につながるのだ」悩める与力・剣一郎が江戸の人々の平安を守る、感動の上下巻!陸奥国白根藩水沼家は世継ぎ騒動で揺れていた。嫡男は病死、藩主も病に倒れ、将軍家との養子縁組が浮上する。そんな中、落とし胤の存在が発覚したのだ。その頃、青柳剣一郎は、小間物屋の手代清太郎をならず者から救う。店主の娘お絹に近づくなと脅されたという。お絹にはいくつもの縁談話があった。二人を見守る剣一郎だったが、清太郎は再び何者かに襲われ・・・・・・。 どの巻からも楽しめる! 書下ろし時代小説の金字塔。
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金を盗んだら、心を奪われちまった?勘定奉行の屋敷で女に惚れた盗人の運命は・・・・・・剣一郎は男の一途な想いをいかに裁くか!「あの人を守りてえ」武家ばかり狙う盗人の亀二は、忍び込んだ勘定奉行藤森兼安の屋敷で百合のように可憐な女に魂を奪われた。女を忘れられない亀二は盗人から足を洗う決意をする。同じ頃、藤森の火盗改頭時代の配下が相次いで殺された。十年前、共に凶賊一味を捕縛した者達だ。探索を始めた青柳剣一郎は屋敷の傍に出没する亀二を訝しむ。直後、その女が襲われ・・・・・・。
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宝の在り処か、殺人予告か、それとも――?見知らぬ男に託された錦絵の謎。そこに描かれた十二支の正体とは?剣一郎の推理が冴えわたる!「馬と猪に目を向けるように」青柳剣一郎は、見知らぬ男から錦絵を託された。そこには黄金の茶釜を囲む羽織姿の竜、頬被りをした猿など十二支の動物が描かれていた。直後、なぜか男は姿を晦ましてしまう。同じ頃、二人の町人が同様の手口で殺された。剣一郎が彼らの名に馬と猪の字があるのに気づくと――男は何者か? 絵に隠された真意とは? 謎に迫る中、新たな殺しが!
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15年前、そして今――忠犬シロが起こす奇跡。救われた命と借りた六十両の恩を返すつもりが・・・・・・一家を見守る老犬が、悪を嗅ぎとる!「15年前、一家心中を止めてくれた恩人を助けたいんです」――青柳剣一郎は、建具職人の茂助に懇願され、ある男を調べていた。男は当時、犬の狆を売る商いをしていたが、今は廃業し見る影もない。さらに半年前、そこで働いていた番頭が謎の死を遂げていた。探索を進めると、廃業の裏に数々の疑惑が浮上する。恩人は嵌められたのか――そんな中、茂助の周辺にあやしい侍が現れ・・・・・・。
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