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2000年12月、21世紀まであとひと月。年末年始の繁忙期を前に、同僚の野々村清美と山科誠の結婚式も間近い。出張中のノブの父・石田泰行(いしだやすゆき)氏が泊まっているNY(ニューヨーク)の高級ホテルで、気鋭の女性カメラマンが殺害された。その対応に追われるシドニーを残し、手術を受けた祖父を見舞うため、ノブは束の間東京へ戻る。そこでノブがした、ある決意とは。どこまでもピュアなNYラブストーリー。
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2000年8月中旬――。日本のお盆休みのため、ノブは連日ツアーで忙しい。そんな折、シドニーの陸軍士官学校時代の先輩、ケネス・カストナーがアパートで遺体となって発見された。自殺かと思われたが、FBI捜査官のジェイスンが、他殺に違いないと主張する。ジェイスンと同じく湾岸戦争のときに兵役拒否をし、民間企業に勤めたケネスに、いったい何が起こったのか? さまざまな兆しが、大きなうねりとなって新世紀につづく。
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やりきれない、この思い。どこまでもピュアなNYラブストーリー!! アップタウンの名門私立小学校で発砲事件が起きた。発砲した7歳の少年は行方をくらまし、密かに勤務先を退職していた少年の父も失踪した。恵まれていたはずの家庭に何が起こったのか。少年は、なぜ発砲したのか。NY(ニューヨーク)市警殺人課警部補のシドニーは捜査を開始するが、その途上で、少年の父が株の取引に関係していたことがわかる。
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コンピュータのY2K問題が大きな話題になる1999年11月。伸行の勤めるスカイトラベル社も年末年始の旅行シーズンを前に忙(せわ)しさを増していた。その最中、取引先企業の入居ビルで火災が起こり、死者も出た。遺体の中に出火以前に死んでいたと思われる検死結果が出て、事件、事故、両面の可能性をさぐりながら、殺人課警部補のシドニーも捜査に加わることになった。どこまでもピュアなNYラブストーリー!!
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NY、24分署の現職警官が殺された。シドニー、相棒のヘンリーは捜査を開始した。翌日、今度は伸行の勤める旅行会社のツアーバスが、発砲事件に巻き込まれた。観光客の安全確保に伸行が現場に赴く。バスに飛び散る血痕……銃社会アメリカの生々しい現実がそこにある。限られた目撃情報、ツアー客の証言が解決の突破口になるのか。2つの事件を結ぶ糸が意外にも浮上して……。どこまでもピュアなNYラブストーリー。
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どこまでもピュアなNYラブストーリー。1999年最初の日。伸行はハドソン川に浮かぶ越年クルーズの遊覧船のデッキで迎えた。シドニーも犯罪多発地帯のNY市警殺人課に勤務する。2人そろって新年を過ごしたのは午前3時を回ってからだった……。日本からの観光客の多いこの時期、ツアーガイドのノブはとても忙しい。だがシドニーは、しばらくNYを離れると告げる。シドニーは何処へ、何をしに行くのか? ノブの心は揺れる。
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同居生活を始めた伸行とシドニー。親友ヘンリーとケート夫妻の初出産を控えて喜びに沸く中、殺人事件が起きる。逮捕された容疑者はヘンリーの養父だった。親子の葛藤。偏見。事件は思わぬ問題を浮き彫りにしていく。一方、悪化する国際情勢に、シドニーを案じるノブの心は揺れる。1997年、中東問題に動揺するNYを舞台に2つの心の微妙な動きを描き出す。どこまでもピュアなNYラブストーリー。
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ノブの決意。そしてシドニーは……。どこまでもピュアなNYラブストーリー!! シドニーが捜索中に怪我をした。案ずる伸行は、シドニーの父親テッドにどうしても会いたいと思い、建築技師であるテッドの仕事場を訪ねることにした。その仕事場の近く、日本企業で殺人事件が起きる。その会社では、日本人経営陣に対する女性従業員からのセクハラ騒動がもちあがっていた。伸行は殺人現場に立ち合う。そしてシドニーも――。
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最愛のひとがここにいる。だから信じる。どこまでもピュアなNYラブストーリー! 映画「タイタニック」が大評判となった1997年末――、伸行はアパートに帰る時間もない状況になっていた。日増しに高まるイラクと国連の政治的緊張。終わったはずの湾岸戦争の火種……。シドニーの心に残る癒しがたい傷を前にしてもノブは何もすることができない。そんな伸行に、家政婦だった洋子から突然の連絡が入る。洋子の身に何が!?
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6年ぶりの東京で自分を再確認した伸行は、再びNYへ戻ってきた。ツアーガイドとしての日常、そしてチェルシー24丁目――、バスルームでつながるシドニーとの共同生活。ダイアナ妃事故死が報じられたちょうどその頃、ツアーガイドのオフィスにFBIの捜査官がやって来た。ノブの上司、高田主任の銀行に勤める知人が殺害されたのだ! その知人には巨大な疑惑も囁かれていた……。どこまでもピュアなNYラブストーリー!
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NYを発ち、東京へ到着した伸行。待っていたのは6年も孫との再会を願っていた祖父母だった。11年間過ごした家に戻ってみると、ここもやはり“故郷”なのかと自問する自分がいた。伸行にとって、故郷とは、シドニーと幼い日々をともにしたNYしかありえないはずだったのに……。ノブの突然の出奔(しゅっぽん)に戸惑うシドニー。殺人事件の解明のため、彼も東京へ赴く。“友情”と“純愛”のピュアストーリー!
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ノブが運転手をつとめるタイムズ・スクエアでの買い物ツアーで、女性客が姿を消した。目撃者の話では、彼女は偶然知り合いに出会い、そのまま2人でどこかへ行ってしまったらしい。米国に詳しい連れがいるのなら、と少し安堵したノブたちだったが、シドニーの話を聞いて、状況が一変する。彼女の連れは、殺人事件で指名手配中の男だったのだ! ──どこまでもピュアなノブとシドニーの、“友情”と“純愛”のNYストーリー!
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