完結
顔に無数の傷をもつ男――天(てん)。見かけの豪放さとは違い彼の打つマージャンは繊細で思慮深い。権謀術数の卓上に彼の不敵な微笑が浮かぶ。ある日、なじみの雀荘のピンチを聞きつけた天はその店へとおもむく。しかしそこにいたのは、まだあどけなさの残る若者ひろゆきであった。
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自らの命を断つことで自分の生に決着をつけようとする赤木。それを思いとどまらせようと、かつての仲間たちが必死に説得を続ける。銀次、原田、僧我、・・・ひろゆきもまた条理と愛を持って翻意を促す。そして・・・最後の面会人は天!!
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「死は怖くなんかない」「あったかい人間はあったかく死んでいける」自ら命を断つ決心をした赤木しげるはそう語る。それでもなお、死を思いとどまらせようと、かつて仲間たちは翻意を促すが・・・!! 赤木vs僧我!! 最後の戦いか!? お互いの命を賭けたナイン勝負!!
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アカギ死す! 赤木しげる逝去の突然の報は東西決戦の歴戦の戦士たちを驚かせ、嘆かせた。が、赤木はまだ生きている。病に冒された赤木の選んだ道は、自らの命を絶つことだった!! 赤木の死生観いかに!?
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最終局面、先にテンパイを宣言したのは天だった。天と原田の二人の戦いは東西対抗という枠を越えていよいよ決着のときを迎える。天と原田にとって、ここまでの戦いの意味を問う最後の一局。原田有利のまま進むが、苦しさは同じ。可能性を信じ、最後の最後まで和了に向かう!!
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逆転手をつぶされた天の耳に終了を告げる非情のベルが鳴る。祈るような気持ちでとった配牌は最悪。一方、原田はイーシャンテンをむかえていた。
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依然、展開は原田優位のままであったが、ここにきて天にテンパイが入る。アガリ牌を見抜かれないよう絶好のタンキまちにした大三元!! 果たして・・・!?
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天のアガリが勝利と敗北の両方の条件を満たしたことにより、勝負はつかず。そこで原田は二人麻雀を提案し、天に最終決着をつきつける。
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クリア麻雀の肝、三暗刻をアガり、勝負を優位に進める東軍であったが、次第に勝負は均衡する。そんな中、勝負を決める手を天がツモるのだが・・・。東西対決決勝戦。勝ち残った四人は天、原田、僧我(そが)、ひろゆき。四人はまさに天運と地運を総動員して戦う。
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「俺は赤木しげるとして勝ち、負けたいのだ・・・」 偶発的に起きたトラブルにより、赤木は敗北を認め、席を立った。自らの信念を貫き通すため。
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点棒がなくなった者から脱落というルールの中で、ひろゆきは東軍の足を引っ張り始める。しかし、極限状態をむかえたひろゆきは打ち手としてついに開眼する。西も東も智力、体力、精神力、限界の闘い!!もはや理では凌ぎきれない。生き残るためには切っ先勝負!!
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必死の思いで決勝へと進んだひろゆきであったが、西軍の格好の的にされてしまう。そんな中、銀次(ぎんじ)は必殺のガン牌で西の頭・原田(はらだ)をあと一歩まで追いつめる。
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最後の決勝進出者をかけた半荘。ひろゆきの鷲尾(わしお)へのアシストぶりに、誰もが東軍の作戦を確信していた。ただ一人ひろゆきをのぞいて・・・。絶体絶命のひろゆきの奇策いかに!? 無法ぎりぎりの攻防!! 東西対決、水火も辞さず!!
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