終わらない戦争 沖縄が問うこの国のかたち【特別版】
あらすじ
【WedgeONLINE PREMIUM】
終わらない戦争 沖縄が問うこの国のかたち【特別版】“
かつて、日本は米国、中国と二正面で事を構え、破滅の道へと突き進んだ。
世界では今もなお、「終わらない戦争」が続き、戦間期を彷彿とさせるような不穏な雰囲気や空気感が漂い始めている。あの日本の悲劇はなぜ起こったのか、平時から繰り返し検証し、その教訓を胸に刻み込む必要がある。
だが、多くの日本人は、初等中等教育で修学旅行での平和学習の経験はあっても、「近現代史」を体系的に学ぶ機会は限られている。
かのウィンストン・チャーチルは「過去をさかのぼればさかのぼるほど、遠くの未来が見えるものだ」(『チャーチル名言録』扶桑社、中西輝政監修・監訳)と述べたが、今こそ、現代の諸問題と地続きの「歴史」に学び、この国の未来のあり方を描くことが必要だ。
そこで、小誌では、今号より2号連続で戦後80年特別企画を特集する。前編では、戦後日本の歪みを一身に背負わされてきた「沖縄」をめぐる諸問題を取り上げる。
この記事は月刊誌『Wedge』2025年7月号特集「終わらない戦争 沖縄が問うこの国のかたち」の記事を厳選し、同誌2025年9月号の「沖縄との和解は国家の使命 新たな日米関係で対中抑止を」(飯塚恵子)を加えた特別版です。
Part 1 新連載 あの熱狂の果てに
近代システムの矛盾が露呈 沖縄問題は〝解決〟できるのか
與那覇 潤 評論家
map
果てしなく広がる大海原 地図から読み解く離島と本島
編集部
Part 2
不条理、葛藤、苦悩……政府と対峙してきた歴代知事
野添文彬 沖縄国際大学法学部 教授
Part 3
沖縄戦を生き抜いた 八原博通の軍人人生が物語ること
前田啓介 読売新聞文化部 記者
CHRONOLOGY
いくつもの「世」があった沖縄の歴史
編集部
Part 4
【Q&A】なぜ沖縄ばかりに? 米軍基地が持つ「2つの顔」
川名晋史 大東文化大学法学部政治学科 教授
Part 5
増え続ける米軍駐留経費負担 日本が持つべき交渉カード
山本章子 琉球大学人文社会学部 准教授
Column 1
エンターテインメントでみる「米軍基地問題」
編集部
Part 6
転換期を迎える観光産業 沖縄発で好循環を生み出せるか
編集部
Part 7
日本の低生産性打破へ 沖縄経済の新たな挑戦
編集部
Column 2
「島」だからこその苦労と工夫 日本の縮図・沖縄の電力事情
編集部
Part 8
本土とは異なる「貧困」 社会全体で若年ママの支援を
編集部
Part 9
中国という存在を抜きに「沖縄問題」は語れない
岡本隆司 早稲田大学教育・総合科学学術院 教授 × 富坂 聰 ジャーナリスト
Part 10
ルポ・南西防衛の最前線 ハードとソフトで有事を防げ
編集部
opinion
琉球弧からの〝サイン〟を掴み かつての「悲劇」を繰り返すな
編集部
OPINION
沖縄との和解は国家の使命 新たな日米関係で対中抑止を
飯塚恵子 読売新聞編集委員

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