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文学

コード・グレー――救命救急医がみた医療の限界と不確実性

あらすじ

「わたしは、たとえコード・ブルーやコード・ブラックに注目が集まりがちでも、結局のところ日々経験しているコード・グレー、つまり世界そのものに対して何を感じ、何を信じるかが試される微妙な瞬間こそが、救急室で、さらにはその外で遭遇する最も重要なドラマであることを学んだ」新型コロナウイルス禍、各国で救命救急室(ER)の逼迫がクローズアップされた。だが、コロナ禍以前からERの現場はとっくに危機を迎え、多くの医療従事者を失っていたのだ。ウイルスによってでなく、燃え尽き症候群や自殺によって――。花嫁衣裳のまま救急室に運び込まれ、処置のためにドレスを切り裂かれる女性。アルコール依存症のため毎日救急室と路上生活を行き来する男性。そして、ERでは治療することができず、見送ることしかできない患者たち……。ERの現場には、日々とてつもなく心を揺さぶられるシーンが訪れる。つねに死と向き合い、自身の善悪の概念を試され、複雑で予測不可能なERの現場。ニューヨークのERに勤める若き救急医が、率直な想いを巧みな構成で描くノンフィクション。

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作品情報

出版社
:
Reader Store発売日
:
2024.09.13
書誌発売日
:
2024.08.20
ページ数
:
248ページ
ファイルサイズ
:
0.6MB