世界の南の端にある「花勒」「花陀」「雨果」「沙文」の四つの島は海神のものだという。島々は、海神たる蛇神の抜け殻からできた、という。各島はそれぞれの領主によって治められていたが、領主を決めるのは海神に仕える巫女王の託宣だった。巫女王のもとには「海神の娘」が集う。娘らは託宣によって領主のもとへ嫁いでいく。彼女たちを娶ることで、島は海神の加護を得て、繁栄するのだという。今宵もまた、ひとりの巫女が舟に乗せられ、月明かりの下、島影へ近づいてゆく。
便利な購入方法
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世界の南のはずれ、蛇神の抜け殻から生まれた島々。
領主は「海神の娘」を娶り、加護を受けていた。
沙来の天才楽師・忌は海から聞こえる音色に心奪われ、
滅びの曲と知らずに奏でてしまう。
隣国・沙文と戦を重ねていた沙来は領主を失い、
「海神の娘」累が産んだ男児は「敵国・沙文の次の領主となる」と託宣を受ける。
自らの運命を知り、懸命に生きる若き領主と神の娘の婚姻譚。 -
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世界の南の端にある「花勒」「花陀」「雨果」「沙文」の四つの島は海神のものだという。
島々は、海神たる蛇神の抜け殻からできた、という。
各島はそれぞれの領主によって治められていたが、
領主を決めるのは海神に仕える巫女王の託宣だった。
巫女王のもとには「海神の娘」が集う。
娘らは託宣によって領主のもとへ嫁いでいく。
彼女たちを娶ることで、島は海神の加護を得て、繁栄するのだという。
今宵もまた、ひとりの巫女が舟に乗せられ、月明かりの下、島影へ近づいてゆく。
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