オリンピックにふれる
吉田修一(著)
/講談社
作品情報
香港、上海、ソウル、そして東京――分断された世界に、希望は生き残れるか?小説だから見えてくる、光と翳のオリンピック。
変貌をとげるアジアの街で、人生の岐路に揺れる若者たち。コロナ下の東京に、オリンピックの幕が上がる。
2021年夏、東京オリンピックと同時進行で新聞連載された話題作「オリンピックにふれる」をふくむ注目の最新小説集!
「香港林檎」
「この香港のどこかを、もう一人の自分が歩き回っているような気がして仕方ないんだ」
ボート選手枠で入社して10年、タイムが低迷する偉良はコーチから思わぬ宣告を受ける。
「上海蜜柑」
「私たち、上海に住んでるのよ。欲しいものは欲しいって、今、世界で一番言える街に」
ケガで体操選手を諦め、臨時体育教師になった阿青。結婚目前の恋人には初めてのチャンスが訪れていた。
「ストロベリーソウル」
「がんばるって、約束したじゃないか」
ソウルのスケート場で働くクァンドンは、三回転ジャンプに挑む赤い練習着の少女に心惹かれるが……。
「東京花火」
「誰も悪くない。なのに、誰も幸せじゃないのはなぜだ?」
東京五輪が始まった。開会式を前に失踪した部下を探す白瀬は、国立競技場の前に立つ。2021年東京オリンピックと同時進行で新聞連載された話題作。
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商品情報
- シリーズ
- オリンピックにふれる
- 著者
- 吉田修一
- 出版社
- 講談社
- 書籍発売日
- 2021.10.04
- Reader Store発売日
- 2021.10.01
- ファイルサイズ
- 0.7MB
- ページ数
- 200ページ
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この作品のレビュー
平均 2.9 (29件のレビュー)
-
スポーツがテーマの短編4篇。
タイトルの「オリンピックにふれる」は「東京花火」に直接関わってくる。
コロナ禍で無観客で行われた2021年のオリンピック東京大会。
もしコロナがなかったとしても実際に競…技場まで足を運んだかは怪しいものだが、参加できそうでできなかったという不全感は抱えている。
「東京花火」を読んだ時、だから藤井がなぜあんなにくだらないトライをしてまで、オリンピックにふれようとしたのか、なんだか痛切に共感できた。
そもそも、東京という街自体が、ふれられそうでふれられない街だ。
生まれてこの方、ずっと東京に住んでいて、ほとんどの時間を都内で過ごしているけれど、この街の一員であると思えたことはほとんどない。
♪Paprika/Japanese Breakfast(2021)続きを読む投稿日:2023.07.02
東京花火
吉田修一さんは、国立競技場周辺に住まれていた認識。
何より物理的に近い場所に住んでいたことがある、もしくは住まれているから、人一倍、いや人十倍くらいオリンピックを自分ごとのように楽しみに…していたのではないか。
この小説の臨場感は、テーマと文章力の組み合わせで大優勝。私としても最高にすきなテイストだった。
ちなみに私も、東京オリンピックの開会式のときは外苑前にいた。
お昼には五輪飛行を行う「ブルーインパルス」が空を舞ったため通行人みんなが空を見上げたり、
オリンピック関係者用の顔つきストラップを首から下げる外国人が行き来する光景に非日常を感じて興奮するなどしたっけ。
私も藤井も、それからあの日外苑前にいた人はみんな、コロナ禍ではあるが外出しあの場に行って、生きてる間にもう二度とないであろう「東京オリンピックが開催された年に東京に住んでいる」という事実を、優越感を、語り継げるくらいの経験に落とし込みたかったんだ。続きを読む投稿日:2023.02.26
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