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出産に向けて準備を進める福。他の妊婦さんと違う対応をとられたり、厳しい現実と向き合いながらも、少しずつ妊娠しているの実感が高まっていた。自分が生まれた産院に、初回の妊婦健診を受けにいく日を迎え―――。【第13話奔流】
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高校生妊婦であることを心配していた初回妊婦健診を、無事に終えた福。お母さんと一緒に帰宅すると、家の前には単身赴任中のお父さんの姿が。「お父さんに任せておけば大丈夫だからな」とほほ笑む、その真意とは・・・!?【第14話亀裂】
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強引に中絶手術を受けさせようとするお父さんを拒んだ福。それ以来、お父さんとは連絡がとれないまま、初期中絶ができなくなる12週を迎えた。福はお母さんと一緒に学校へ向かい、担任の先生に妊娠の事実を告げて・・・!?【第15話日常】
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妊娠を告げたことにより、動揺する担任の先生、連絡がとれなくなったお父さん、さらにはSNSで広がる妊娠の噂・・・。福の前に立ちはだかるのは、厳しい現実の数々。「強くならなきゃ」と自分を鼓舞するけれど―――。【第16話孤立】
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生徒指導の先生からは、この学校の卒業は難しいこと、妊娠の事実は誰にも言わないようにと念押しされる。お父さんとは連絡がつかず、親友の矢沢にも伝えられないまま。唯一頼りにしていた宝は、バイト先の店長に相談していたことを知り愕然とする。ますます孤立を深める福は、寒空の下、ひとり意識を失い…!?【第17話対立】
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福の身体を心配する宝が、学校を諦めるように伝えると、福のもやもやが爆発し、ついに宝と口論に。翌日、険悪な空気のまま、2人は妊婦健診に向かう。エコーで見る赤ちゃんの姿に、気まずさを忘れ、思わず笑みがこぼれる。無事に生まれてくることを祈りながら、仲直りのキスをして――。【第18話冬萌】
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子育て、進路や結婚、理想の家族について語り合う2人。我が子と自分を守りたいという宝の気持ちは嬉しい反面、支え合える関係になりたいと、福は宝を抱きしめた。ひ孫の誕生を心待ちにしてくれる宝のおじいちゃん、宝との同居を受け入れてくれた福のお母さん…厳しい冬を越え、新しい家族の形が芽吹き始めていた――。【第19話決壊】
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妊娠の噂はSNSで瞬く間に学校中に広がり、冷ややかな視線を感じるようになっていた。福が卒業を迎えられるよう願ってくれる担任に、噂のことを伝えると、矢沢にだけは自分の言葉で伝えるよう背中を押される。慌てて矢沢のもとに向かうも、時すでに遅く、ルイの裏切りにより、矢沢との絆は引き裂かれてしまい――!?【第20話面談】
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妊娠の噂への好奇の目と悪意に満ちた言葉は、直接、福に向けられるようになっていた。矢沢とは気まずいままだったが、「避妊してね?」と書かれたコンドームを見つけた矢沢は、心ない行為に怒りを爆発させた。5者面談の日を迎え、これまで「全日制」高校にこだわってきたが、「適正で選択する」という価値観に気づきはじめた福は、通信制高校への見学を決意した。【21話「探春」を収録】
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通信制の見学に同行することになったお兄ちゃんは「理解できないけど、家族だから解りたい」と語った。両親は連絡を取り合っていないらしい。お母さんは「ずっと2人のお母さんだから」と言うけど、その表情は見えないまま。全日制の校舎をかり、様々な事情を抱える生徒が集まる通信制高校は、自分のペースで学べる場所に見えた。不安だらけの未来に一筋の光を感じる福だった。【22話「胎動」を収録】
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離婚した父親に学費の相談をした宝。その報告を聞きながら、自分の両親が離婚する不安に思いを馳せていた。同時に今まで宝に無神経なことを言っていたのではとないかと反省していた。福は転入が最適な選択だと思い始める一方で、沖田先生は納得できない様子だった。戌の日の安産祈願に出かけた福と宝。最近、お腹に感じる違和感は”胎動”ではないかと宝に言われ?【23話「立春」を収録】
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通信制への転入が決まった福。最後の登校日、矢沢への手紙を下駄箱に入れた。書道部のロッカーには友人からの心のこもった言葉や、矢沢と集めたお菓子の当選プレゼントが入っていて、「生まれたら3人で遊びたいです」と書かれていた。先生たちにお礼を伝えて学校を出ると、桜並木の先に矢沢の姿が。お互いを想う気持ちが溢れ出し、2人は泣きながら抱きしめ合った。【24話「徒桜」を収録】
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