江戸は楓川近く、松川町にある二軒の見世――。兄が仕切る駕籠屋と弟が商う飯屋の名はどちらも「江戸屋」。ことに「人情めし屋」と呼ばれる飯屋は料理の評判があまたな人々を呼び、にぎやかだがほんのりと情に厚い街をこしらえていた。そんな折、薬研堀で商人の主従が何者かに殺された。徒党を組んだ辻斬りの仕業と思われた。南町奉行所隠密廻り同心の月崎陽之進は、二人の手下とともに下手人探索に乗り出す。だがその矢先、またしても辻斬りは起きた。しかも犠牲になったのは、なんと江戸屋の駕籠かき二人だった。悲しみに暮れる江戸屋の・・・
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日本橋南の松川町に二軒の見世がある。兄が仕切る駕籠屋と弟が商う飯屋の名はどちらも「江戸屋」。弟の飯屋は旨い料理が評判を呼び、人々が情に厚い町をこしらえていた。
江戸の火事場に面妖な火消しが現れた。その半纏の背に記されているのは『獄』。江戸の火消しの組には使われていない文字だった。しかも彼らが現れた火事場は火勢が増し、どうやら火消しと見せかけて火付けを行っているものと思われた。
剣豪同心・月崎陽之進と鬼与力・長谷川平次は探索に乗り出し、渋谷村を縄張りとする「こ」組の不審な動きをつかむ。さらにその背後には、邪悪な本尊を祀る地獄の寺の存在が……。
好評書下ろし時代小説、シリーズ第四弾。 -
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江戸は南伝馬町近くにある二軒の見世。兄が仕切る駕籠屋と弟が商う飯屋の名はどちらも「江戸屋」で、ことに「人情めし屋」と呼ばれる飯屋は旨い料理が評判を呼んでいた。
辻斬りに殺された駕籠屋の巳之助らの年忌も明け、晴れて祝言を挙げることになった為吉とおすみ。「江戸屋」は、めでたい話に浮かれる日々だった。
だが一方で、剣豪同心・月崎陽之進と鬼与力・長谷川平次の周辺では、不穏な事件が続いていた。
町中の剣術道場が立て続けに狙われ、幾人もの死人が出たのだ。
陽之進らの探索によって目星がついた下手人は「破邪顕正流」と名乗る旗本の三男坊たち。
剣豪同心らはねぐらを突き止め乗り込むが、敵は邪悪な剣を操る曲者で…。シリーズ第三弾。 -
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江戸は南伝馬町近くに二軒の見世がある。兄が仕切る駕籠屋と弟が商う飯屋の名はどちらも「江戸屋」。ことに「人情めし屋」と呼ばれる飯屋は旨い料理が評判を呼び、集まる人々が、にぎやかでほんのりと情に厚い町をこしらえていた。
ある夜、駕籠屋の宝仙寺駕籠が何者かに盗まれた。しかも、その駕籠は本郷の銘茶問屋・駿河屋のあるじのかどわかしに使われていた。
「江戸屋」の難に、南町奉行所隠密廻り同心・月崎陽之進と火盗改与力・長谷川平次が乗り出す。
賊の名は火花の龍平一味。京大坂を荒らし回っていた剣呑なやつららしい。
駿河屋に届いた文に従い、火龍を追う陽之進らだが、敵の用心棒は妖剣の遣い手で…。シリーズ第二弾。 -
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江戸は楓川近く、松川町にある二軒の見世――。兄が仕切る駕籠屋と弟が商う飯屋の名はどちらも「江戸屋」。
ことに「人情めし屋」と呼ばれる飯屋は料理の評判があまたな人々を呼び、にぎやかだがほんのりと情に厚い街をこしらえていた。
そんな折、薬研堀で商人の主従が何者かに殺された。徒党を組んだ辻斬りの仕業と思われた。
南町奉行所隠密廻り同心の月崎陽之進は、二人の手下とともに下手人探索に乗り出す。
だがその矢先、またしても辻斬りは起きた。しかも犠牲になったのは、なんと江戸屋の駕籠かき二人だった。
悲しみに暮れる江戸屋の面々の敵を討つべく、陽之進はあたりをつけた下手人を追い詰めていくが…。江戸料理人情物語。 -
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