もういっそ死んでしまおうか…母の病死で、天涯孤独となってしまった高校生・紫苑(しおん)。生きる意味を見失いかけた時に出会ったのは、自分と同じように死のうとしていた少女・あやめ。彼女と触れ合うことで生きる希望が生まれ、あやめに対しても運命を感じていた…。そんな中、自分には腹違いの兄妹がいることが発覚。その数、12人!!しかもその中には、運命の相手だと思っていた、あやめがいた――!!【第1話を収録】
便利な購入方法
-
-
人気俳優、雨宮伊央に告白されさらに突然のキスをされた、茜。仕事と育児に追われていた自分に突如舞い降りた恋というときめき。しかし、彼はテレビで憧れていた存在で、自分はバツイチ子持ちの一般人。生きる世界が違い過ぎる相手からのアプローチに戸惑いを隠せない茜。素直になってもいいの?そう自身に問いかける茜だが…。「なぜ、私なの?」【第16話を収録】
-
-
愛田家の三女・茜はバツイチ子持ちのパート勤務。家族のことで精いっぱいの彼女が今一番楽しみにしているのは推し俳優「あめっち」こと「雨宮伊央」のドラマを見ることだった。そんなある日、パート先の飲食店で弟の紫苑が見知らぬ男に声をかけられているのを見て心配し声をかける。彼は紫苑の昔馴染みの友人であった。あまり長居するんじゃないと釘をさしつつ一安心していると、別の日に彼がまたパート先に訪れ、そして茜に「今ちょっとだけお時間作れませんか?」と言いながら深めに被った帽子と眼鏡を外しだした。なんと彼は「雨宮伊央」だったのだ…!【第15話を収録】
-
-
愛田家の長、愛田瑠璃が帰ってきた!突然の帰宅に驚いていると、紫苑は部屋に呼び出され、亡くなった母・雫音のことを聞かされ、父である青嗣に捨てられたわけではなく、自分から身を引いたという選択を知ることとなった――。そんな中、八男・銀は不穏な空気を察していた…。幼いころから人には視えないものが視える体質だった彼は、今度何かしらの問題を起こしそうな人物を静かに見つめていた…。【第14話を収録】
-
-
兄妹でありながら、互いを愛し合う蘇芳と紫。世間の「普通」から外れた関係を理解し、それぞれの道を選んだはずのふたりであったが、結果として蘇芳の妻から離婚を迫られ、娘である胡桃にも、愛し合っていない両親から生まれた自分の存在理由に疑問を持たせてしまうほどの絶望を与えてしまった…。本心を偽ってでも「普通」になることを選んだふたりのあまりにも切ない結末は――?【第13話を収録】
-
-
愛田家の長男・蘇芳と長女・紫。ふたりは血の繋がった兄妹でありながら家族以上の感情を持つ。世間の目や「普通」でなくなることへの苦難を考えふたりは想い合いながらも、それをひた隠しにしてきた。そんなある日、蘇芳の嫁・涼子から突き出された離婚届――。「普通」を選んだふたりの決断は歪みと亀裂を生み、悲しい結末へと向かっていく――。【第12話を収録】
-
-
自身の行動は逆に愛依を傷つけていたことに苦悩する琥珀。何が正しかったのか、何が彼女をそうさせたのか、見つからない答えと向き合ううちにひとつの自分の思いに気づく。「君は汚れてなんかいない…。」愛依と再会した時、琥珀が紡いだ言葉とは――。【第11話を収録】
-
-
愛田家の次男、琥珀は自分を夢に導いてくれた人、愛依からホストに貢ぐためにお金を貸してほしいと頼まれる。彼女への感謝の思いから100万円を貸す琥珀だったが…。やさしさとは、時に誰かを傷つけ、責めるーー。【第10話を収録】
-
-
大切な恩人である愛依(めい)に突然抱き着かれ動揺する琥珀(こはく)。聞けば愛依はホストクラブに通いつめ、推しホスト会いたさに身体も売る商売もしているという。愛依にそのことを確認すると軽蔑した目で見ていると逆に指摘されてしまう。「あんたもどうせ私のこと汚いって思ったんでしょ?」その言葉が琥珀に重くのしかかるーー。【第9話を収録】
-
-
君のお陰で俺はーー。
小さなパン屋を経営する愛田家の次男、琥珀(こはく)。彼がパン屋をはじめるきっかけとなったのは道端で出会ったある女性の存在であった。もし会えるならその女性に感謝を伝えたいと思う琥珀の前に、なんと張本人が現れて…!【第8話を収録】 -
-
DVを繰り返す恋人に絶望していた浅葱(あさぎ)の前に、あやめと紫苑(しおん)が助けに現れる。あやめの家族を思う気持ちに本当の愛とは何かを気づかされる浅葱。孤独を救ったのは暴力をふるう恋人などではなく、身近にいた大切な存在であったーー。【第7話を収録】
-
-
ちょっとした誤解から、浅葱(あさぎ)の恋人、明(あきら)の怒りが爆発。ついに外でも暴力を振るわれてしまう。それでもひとりぼっちになる恐怖で明に縋りたくなってしまう浅葱――。そんな危機を携帯越しに察知したあやめは紫苑(しおん)に助けを求める。ふたりはなんとか浅葱と明の後を追い、マンションに向かうが…。
【第6話を収録】 -
-
あやめを優しく諭した兄・浅葱(あさぎ)は恋人のもとへ急いでいた――。
彼には同性の恋人がおり、DVを受けていた。暴力を受けても彼の「愛している」という言葉を信じたい自分がいる。そんな矛盾を抱える浅葱に、全身の痣を見てしまった弟・虹(こう)は告げる「それって愛なの…?」
【第5話を収録】 -
-
-