日本橋にある料理屋「塩梅屋」の使用人・季蔵が、手に持つ刀を包丁に替えてから五年が過ぎた。料理人としての腕も上がってきたそんなある日、主人の長次郎が大川端に浮かんだ。奉行所は自殺ですまそうとするが、それに納得しない季蔵と長次郎の娘・おき玖は、下手人を上げる決意をするが……(「雛の鮨」)。主人の秘密が明らかにされる表題作他、江戸の四季を舞台に季蔵がさまざまな事件に立ち向かう全四篇。粋でいなせな捕物帖シリーズ、遂に登場!
便利な購入方法
-
-
江戸の冬は、味わい深く不思議な美味が眠っているーー日本橋は木原店の一善飯屋塩梅屋では、主の季蔵が、いつものように腕をふるっていた。そんなある日、北町奉行の烏谷がやってきて「料理番が忽然と姿を消した屋敷に、夕餉を届けてほしい」という。しかしその屋敷は謎めいていてーー。料理人と隠れ者の二刀流の季蔵が、江戸の深い闇と巨悪に命を賭して闘う。前巻より活字が大きく装いも新たに、二七〇万部突破の大人気シリーズの最新刊。書き下ろし。
-
-
江戸の夏空はまぶしく青い。日本橋は木原店の一膳飯屋塩梅屋では、主の季蔵が太刀魚(さむらい魚)を捌いていた。今日の献立は塩焼き、銀皮造り、焼き霜造り、骨せんべい、潮汁……季蔵はその夜訪れた常連客から「今年は鍋島化け猫騒動の芝居がお上から禁じられたらしい」との噂を耳にした。その翌日、北町奉行の烏谷が、季蔵を訪ねてきた。頼み事は、どうやらその化け猫騒動と関係があるらしく──。幾つもの藩を巻き込む大事件に季蔵は、果たして!? 活字が大きく、装いも新たに、二六〇万部突破の大人気シリーズ、新章、開幕!
-
-
師走。日本橋は木原店の一膳飯屋塩梅屋では、主の季蔵が、小雪ずしと名付けたヤリイカや鮪の押しずしを昼から振る舞っていた。その評判を聞きつけて、北町奉行の烏谷も早速やって来た。烏谷は、小雪ずしと鮪尽くしを堪能した後、隠れ者(密偵)でもある季蔵に驚愕の密命を与えた。その翌朝、季蔵は喜多見国麿という美人画が得意な浮世絵師の骸検めに呼ばれるが……。二六〇万部突破! 季蔵の料理の腕と推理がさらなる高みに。大ベストセラーシリーズ、円熟の最新刊。
-
-
江戸の夏。日本橋は木原店にある一膳飯屋塩梅屋では、アジとイワシの刺身朝餉膳が人気だ。そんな折、馴染み客である廻船問屋の主・五平が、季蔵に出張料理の依頼に訪れた。泉水寺での幽霊画鑑賞と怪談噺の会で七夕膳を出してほしいという。しかし当日、泉水寺で恐るべき事件が起きて──季蔵の料理の腕と推理がますます冴えわたる、二六〇万部突破の大ベストセラーシリーズ、待望の最新刊。書き下ろし。
-
-
江戸日本橋は木原店にも、寒い冬がやってきたが、一膳飯屋「塩梅屋」からもれる灯はあたたかい。主の季蔵は、今宵も常連客に腕をふるっている。そんななか、下働きの三吉が、季蔵に内緒で副業をやっているらしい。しかもその三吉に殺しの疑いがかかり──。絶体絶命の危機に季蔵は!?(「團十郎菓子」より)表題作他「干し牡蠣」「小羽いわし」「冬いちご」のバラエティーに富む四篇。美味しい季節料理と驚きのミステリー、人間の心の深奥を描き切る、平成、令和の大ベストセラーシリーズ、益々絶好調の第四二弾。(解説・細谷正充)
-
-
日本橋は木原店の塩梅屋。流行風邪も落ち着き、主の季蔵が常連客たちにアコウダイの洗い、夏大根の菜飯などをふるまった夜遅く、北町奉行の烏谷がやって来た。烏谷はアコウダイの天ぷら寿司に舌つづみを打った後、季蔵に切り出した。江戸で屈指の呉服問屋の跡取り息子が、八王子で想い女と暮らしているらしいので、連れ戻して欲しい……。美味しい料理と季蔵の推理がますます冴えわたる、二五〇万部突破の大人気シリーズ、第四一巻。
-
-
江戸で質の悪い風邪が流行り、市中の食べ物屋も閉めることになった。日本橋にある一膳飯屋「塩梅屋」の季蔵も、滋養があって美味しい粥を持ち帰り用に売ることに。一方、奉行の烏谷からは、老中首座に長寿膳も作って欲しいと頼まれる。そんな折、船頭の豪助が季蔵の手伝いにと紹介した女性が元許嫁の瑠璃にそっくりで……。腕が立つ料理人&闇の仕事人・季蔵が江戸の悪を討つために、今日も奔る。二五〇万部突破の大ベストセラーシリーズ、記念碑的第四〇弾、益々絶好調。
-
-
水無月の頃、日本橋は木原店の一膳飯屋「塩梅屋」では主の季蔵が金箔を散らした錦玉羹を作っていた。その菓子を〝蛍想い〟と名づけ、元許嫁の瑠璃に届けたが、その帰り途、季蔵は何者かに襲われる。その頃市中では、伊勢のおかげ参りの騙りをする輩が出現していた……。天下一品の伊勢参り御膳、羽州の旨い料理膳、そして名推理。市井の人々の生活を守るため季蔵は闘い続ける。二四五万部突破の大ベストセラーシリーズ、熟練の書き下ろし、第三十九弾。
-
-
日本橋木原店にある一膳飯屋塩梅屋は、冬の昼賄い、「車海老や魚の団子汁」で大にぎわい。そんなある日、差出人の名がない文が主の季蔵宛に届けられた。「いちご鯨汁、冬まつたけなど四品の料理を一日一品、田の神に届けよ。さもなくば、おまえの父の命は無い」──季蔵は、家族と愛する瑠璃と塩梅屋を守るために、目に見えぬ敵に戦いを挑む! 驚愕のラストが待っています。二四〇万部突破の大ベストセラーシリーズ三十八巻、新たなるステージへ。
-
-
早春の夕刻、日本橋は木原店の一膳飯屋「塩梅屋」には、常連の喜平、辰吉、勝二が揃った。主の季蔵が、大食通極望子の料理山海珍味帖による白梅酒を召し上がりませんか? という文を出していたのだ。季蔵が用意したお酒を堪能しながら、見事な梅園を幾つも持つ両替屋・晴野屋の話などに、花が咲いた三人だった。その数日後、梅干し料理の献立を考えていた季蔵の元に岡っ引きの松次がやってきた。晴野屋に、大山天狗の名で、跡取り息子を拐かす、という文が届いたという──。美味しい季節の料理と、大切に思うひとへの愛、冴えわたる季蔵の推理。大ベストセラーシリーズ!
-
-
日本橋は木原店・塩梅屋の秋。主の季蔵は、美味しい料理で皆を喜ばせるために日々精進していた。そんなある日、北町奉行所定町廻り同心の田端と岡っ引きの松次がお店にやって来た。神隠しに遭っていた室町の小物問屋の娘お絹が骸で発見されたという。しかも田端の妻のお美代が身重にもかかわらず、お絹殺しの下手人探しをしたいと言っているらしい──。戻り鰹の手こね鮨、晩秋納豆汁、鴨のぱりぱり……など季節の料理と大切なひとへの深い祈りと季蔵の冴えわたる推理。大ベストセラーシリーズ。
-
-
初夏、日本橋は木原店の塩梅屋では、主の季蔵が人気急上昇している「牡丹ずし」の仕込みに余念がない。牡丹とも称される猪の肉を握った酢飯に載せた逸品である。そんなある日、北町奉行の烏谷椋十郎が「牡丹ずし」を食べに店にやってきた。「上方の義賊・疾風小僧翔太」が江戸に現れ、奉行から季蔵にたっての願いがあるという……果たして、庶民の味方の盗賊をお縄にできるのか?!大人気書き下ろし時代小説シリーズ。
-
-
-