ライトノベル
シンデレラは探さない。
シリーズ内の平均評価:
(1)
便利な購入方法
-
-
礼の心の音を聞いた気がした、梅雨の時期――そして梅雨明け。
降り続いていた雨は幻のように消え、暑い夏がやってきた。
礼と二人で登校することにしてから、あっという間に時間は過ぎる。
そんなある日、怪我をした少年を助けた俺は、家まで送る途中で、彼の姉と出会う。
宮子という名の彼女は、実は同じ学校の後輩で、お礼としてクッキーを後日持ってきてくれた。
それをきっかけに、俺と礼、そして宮子が加わった、少し不器用で、でもどこかあたたかな関係は次第に深まっていき……!?
「先輩っ! アタシ、先輩のこと、好きみたいです!」
コミカライズも超話題! webで人気の青春ストーリー第二弾! -
-
先月できたばかりの、五十階建てのタワーマンション。
高校生の俺こと荒木陣は、買い物帰りに、妹の舞と一緒にそれを見上げる。
おとぎ話に憧れる舞は、そのマンションを、お城みたいと表現した。
お城ならお姫様がいるはず。お姫様に会いたい……そうつぶやく舞。
だが俺は知っている。お姫様なんて、俺たちには関係のない存在だ。
そう思っていた俺だが、世の中は俺が願うほど、単純ではなかった。
おとぎ話のような――俺には関係のない存在だと思っていた、お城の住人。
その一人である真堂礼と、俺はふとしたきっかけで出会う。
そして俺は知った。
俺の前にいる礼は、お姫様ではなく、学園のアイドルでもなく。ただの、可愛い女の子なんだと――。 -
-
-