私たちは失いながら生きている
いぬじゅん(著)
,竹岡美穂(イラスト)
/メゾン文庫
作品情報
様々な依存症に苦しむ人々を救う『治し屋本舗』。そこに勤める嶋村羽音は、かつての自分と同じ症状に苛まれる対象専門の治し屋として順調に仕事をこなしていた。そんなある日、社長の鬼塚から命じられた新たな案件の対象者、沢木聖人との出会いにより、重なる過去の自分、そして自分を絶望の底に追い込み完全に克服したはずの【失恋依存症】と再び向き合うことになり――。喪失の果て、最後にあふれる涙! いぬじゅんが満を持して贈る、再生の物語。
もっとみる
商品情報
- シリーズ
- 私たちは失いながら生きている
- 出版社
- 一迅社
- 掲載誌・レーベル
- メゾン文庫
- 書籍発売日
- 2019.11.09
- Reader Store発売日
- 2019.11.09
- ファイルサイズ
- 0.9MB
以下の製品には非対応です
この作品のレビュー
平均 4.0 (2件のレビュー)
-
このレビューはネタバレを含みます
「人は一人で勝手に助かるだけ」(『化物語』忍野メメ)
レビューの続きを読む
海底から水面に上昇する過程においては、確かに他人の救いが必要だと思う。
溺れてる人間に空の飛び方を教えても仕方がない。
まず息が出来るように(自分で考えられるように)助けてあげたい、そこは同意。
そして、水面から空中に飛び出す時は自力で。そこも同意。
しかし…しかしだ。
ラストの羽音は、聖人に依存しているのではないのか?
あれだけ羽音も依存に警戒してたのに…。
最初の羽音と、ラストの羽音、一体何が変わったんだろうか?
どう成長したんだろう?
確かに、自身の弱さを自覚できたと思う。
自覚した結果、新たな依存先を見付けたのか?
同じことの繰り返しではないか?
持論になってしまうけど、
自身の心の傷が他人によって癒されることはないと考える。
癒すには自分と向き合うしかない。
何故傷付いたのか、何を感じているのか、どうしたいのか、答えは自分の中にしかない。
傷付いた者同士、耳障りの良い言葉で舐め合えば確かに快感だろう。
時には必要な行為。
でもそこに溺れてはいけない。
優しい言葉は、真綿のようにあなたを苦しめる。
優しい言葉は、本当の問題から目を背けさせる。
忍への罪はどう考えたんだ?
確かに、暴露するのは羽音の甘えだと思う。
とても苦しいが、離れるしかない…。
でも、その辺の葛藤の深堀りがもっと欲しかった。
あの描写の少なさだと「逃げ」にしか感じない。
羽音に、もっと自分と向き合って欲しかった。
もっと強くなって欲しかった。それほど自分と重ねていた。
しかし、羽音は人間的に弱くなったようにしか見えなかった。
でも、それは羽音の選択なので、自分とは無関係です。
他人の行動に善し悪しなんて付けられないので…。
ただ、自分はそんな行動はしません。
私の心を揺さぶってくれたこの本に、感謝です。投稿日:2020.09.03
「恋を失くした人」
次へと進んでもらうため。
深い悲しみに陥ってしまった時に、全く何も知らない相手だったからこそ話せることもあるのだろうな。
「君と出逢う日」
契約寸前に気付いたこと。
これほど他者…に対して関心が薄いと、いくらコンタクトをとったとしても成功する確率は低いだろうな。
「ベニクラゲになりたい」
何度生まれ変わったとて。
こんな風に本物を見せてしまうのであれば、最初から設定など作らずに思うがままに話せばよかったろ。
「私たちは似ている」
無理矢理動いた結果には。
甘やかすだけが立ち直らせる方法ではないが、あまりにも荒治療は危険が伴うから判断が難しいだろう。
「その蒼に消える」
少し早くついてしまった。
ずっと背負い続けていたものを過去として置いてくるのは難しいが、それをしなければ進めないもんな。
「海よりも、もっと深い場所」
二人の人材が辞めた理由。
依頼を受けた時に悩んだ結果だったとしても、もしかしたら出逢う可能性を考えれなかったのだろうか。続きを読む投稿日:2024.05.04
新刊自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
※新刊自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新号を含め、既刊の号は含まれません。ご契約はページ右の「新刊自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される「増刊号」「特別号」等も、自動購入の対象に含まれますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると新刊自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約・新刊自動購入設定」より、随時解約可能です続巻自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
- ・優待ポイントが2倍になるおトクなキャンペーン実施中!
※続巻自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新巻を含め、既刊の巻は含まれません。ご契約はページ右の「続巻自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される特別号等も自動購入の対象に含まれる場合がありますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると続巻自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約自動購入設定」より、随時解約可能ですReader Store BOOK GIFT とは
ご家族、ご友人などに電子書籍をギフトとしてプレゼントすることができる機能です。
贈りたい本を「プレゼントする」のボタンからご購入頂き、お受け取り用のリンクをメールなどでお知らせするだけでOK!
ぜひお誕生日のお祝いや、おすすめしたい本をプレゼントしてみてください。※ギフトのお受け取り期限はご購入後6ヶ月となります。お受け取りされないまま期限を過ぎた場合、お受け取りや払い戻しはできませんのでご注意ください。
※お受け取りになる方がすでに同じ本をお持ちの場合でも払い戻しはできません。
※ギフトのお受け取りにはサインアップ(無料)が必要です。
※ご自身の本棚の本を贈ることはできません。
※ポイント、クーポンの利用はできません。クーポンコード登録
Reader Storeをご利用のお客様へ
ご利用ありがとうございます!
エラー(エラーコード: )
ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。