山田ババアに花束を
花井愛子(著)
,折原みと(絵)
/講談社X文庫
作品情報
●STORY:神崎瑠奈は、校則の厳しさが「ハンパない」私立名門女子高の「超フマジメ」2年生。常に風紀指導担当教諭の「山田ババア」こと山田正子に追いかけ回されている。瑠奈は、ブッ飛びすぎの遊び人。正子はガチダサのオールドミス。そんなふたりが、ある朝、出会い頭に全力激突!! はずみで意識が入れかわっちまったのだ。うろたえる正子に対して、瑠奈は状況を面白がる。正子の外見をイケイケにチェンジしてディスコに繰りだしたりして、バカ騒ぎ。という中、瑠奈は正子の若き日の秘密を知ってしまう。成就しなかった恋に、いまだ捉われている正子。瑠奈は山田ババアを幸せにすべく一計を案じたのだが。その結末は!? 体と心は元に戻れただろうか。
●作品MEMO:昭和62(1987)年5月、講談社X文庫ティーンズハートでの、花井愛子作品第2弾。そもそもは、某テレビ局のプロデューサーの依頼で若手シナリオライターコンテストにエントリーするために書き上げていたものなのだが、いろいろワケありで一端お蔵入り。脚本形式だった物語をティーンズハート用の小説文体にセルフリメイクしてのリリースだった。もとが映像向けの作品だったからか、平成に入ってすぐに舞台ミュージカル化、続いて東宝で映画化された。イラストレーションの折原みとは、こののちほどなくティーンズハート作家デビュー、画と小説の両方を自身で手がけベストセラーを連発して、大スターに。花井愛子とのコンビは、これ1作限りである。
●WELCOMEBACK:講談社X文庫ティーンズハート電子版では「WELCOMEBACK」をキーワードに昭和平成のヒット作品を順次収録、展開予定。その第1弾配信が、花井愛子の10作『1週間のオリーブ』『山田ババアに花束を』『またたびハウスSTORY』『ジュリエット宣言』『恋電話』『星の恋人たち』『10月のパイナップル』『恋曜日』『淡雪ロマンス』『銀色のボーイ』の同時配信。各作品への感想コメントや今後のラインアップ希望など大歓迎!! ぜひぜひお寄せください。
●関連アイテム:『ときめきイチゴ時代〈ティーンズハートの1987-1997〉』『ムダな金はつかうな!』『ハナイ式ちょびっとダイエット〈50歳でもラクラクまにあう〉』
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商品情報
- シリーズ
- 山田ババアに花束を
- 出版社
- 講談社
- 掲載誌・レーベル
- 講談社X文庫
- 書籍発売日
- 1987.04.28
- Reader Store発売日
- 2019.11.15
- ファイルサイズ
- 15MB
- ページ数
- 190ページ
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この作品のレビュー
平均 2.0 (2件のレビュー)
-
イメージ参照(http://kentuku902.seesaa.net/article/387164410.html)
投稿日:2016.02.11
80年代の「少女小説」を象徴する、花井愛子先生の代表作。
一度花井先生の作品は読んでみたかったので読んでみた。
うん、色々と80年代だった。
まだ「ライトノベル」というジャンルが確立していなかった時…代に、
こういう文章が書けるというのは凄いなぁと思いますね。
どことなく新井素子先生作品に通じる(あたし、何とか、する的な表現とか)、
今のラノベの原形だなぁとは思います。
が、今の時代に見ると、作品の中では、当時でも「レトロ」な
「山田ババア」を「ルナ」はキモがってますが、
このルナの当時の「イマドキ(死語)口調」も大概キモい(すみません)
ナウいって表現とか、80年代臭がプンプンします(笑)。
読みやすいのは読みやすいですけどね。
あと、バブル時代らしくご都合主義で薄い内容というか、です。
一話完結の1時間ドラマのような感じ(当時の)続きを読む投稿日:2011.06.23
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