魂は睡を包み、睡の中に浮かぶは言。この身ひとつの二郷一領両目に「魂昇瀬」と呼ばれる異能を宿す荻乃は兄・藤生を頼り東京へ。だが荻乃を出迎えたのは、尽興と名乗る巨躯の坊主で……。《荻乃、おまえはこれから、東京のおけぁさんのとこへ行きなっせ》――両目に「魂昇瀬」と呼ばれる異能を宿す岸本荻乃は、育ての綾婆に「拭き返され」て自身が異能の一族・伍賀家の荻乃であることを思い出す。さらに東京にいる兄・藤生のもとへ向かうよう追い立てられるが、そこで出迎えたのは尽興と名乗る巨躯の坊主で……。伍賀、雛、一統、有叉――・・・
便利な購入方法
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失うな。血と血で継いだ真名だけは。
藤生、葵、そして荻乃。十四年前の悲劇を経てついに巡り会った伍賀三兄弟は、『異能』に妄執を燃やす祖父・達人に……本格伝奇ファンタジー完結!
藤生、葵、そして荻乃。十四年前の悲劇を経てついに巡り会った伍賀三兄弟は、『異能』に妄執を燃やす祖父・達人の野望をくじくため、血族の結束をはかろうとする。けれど異能の筆頭・有叉家の龍悟は、最愛の妹・鈴子を思い、『異能』の抹殺を決意していた。有叉、一統、雛、伍賀。四家それぞれの思惑が交錯する中、鈴子が睡郷の地に落ちてしまう。鈴子を助けるため、現状を打破するため、荻乃は鈴子の魂郷へ潜ることに……。迫る達人との対決、荻乃の中で目覚める新しい力、『異能』の謎のすべてが今明らかになる。
烏城あきらの初期作品、こづみ那巳名義で刊行された本格伝奇ファンタジー完結! -
忘れるな。『二郷一領』に潜む条理を。
尽興和尚の寺に身を寄せていた荻乃は、その力を欲する讃良家の手に落ちてしまい…。
『異能』の子・荻乃は尽興和尚の寺に身を寄せていたところ、その力を欲する讃良家の手に落ちてしまう。脱出しようと力を暴走させながら逃げ込んだ館の片隅、『異能』とも違う、けれど不思議とあたたかくて懐かしい女性と出会うが…。時同じくして、讃良家の家長・達人の命を狙う異能の男が現れる。そして、荻乃の兄・藤生と瑞悸は、『異能』の筆頭・有叉家の龍悟に真名で縛束されてしまい――「『異能』の子が集まったら…終わりにしような」龍悟の呟きには一体何が隠されているのか…?
烏城あきらの初期作品、こづみ那巳名義で刊行された本格伝奇ファンタジー第二弾! -
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魂は睡を包み、睡の中に浮かぶは言。
この身ひとつの二郷一領
両目に「魂昇瀬」と呼ばれる異能を宿す荻乃は兄・藤生を頼り東京へ。だが荻乃を出迎えたのは、尽興と名乗る巨躯の坊主で……。
《荻乃、おまえはこれから、東京のおけぁさんのとこへ行きなっせ》――両目に「魂昇瀬」と呼ばれる異能を宿す岸本荻乃は、育ての綾婆に「拭き返され」て自身が異能の一族・伍賀家の荻乃であることを思い出す。さらに東京にいる兄・藤生のもとへ向かうよう追い立てられるが、そこで出迎えたのは尽興と名乗る巨躯の坊主で……。伍賀、雛、一統、有叉――異能の血族を巡る企みの深淵とは。大型伝奇ファンタジー。
烏城あきらの初期作品、こづみ那巳名義で刊行された第2回角川ルビー小説賞ティーンズルビー部門奨励賞受賞作が復活!
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