一九四四年十月、レイテ湾突入を目前に米艦載機の攻撃に屈した巨大戦艦『武蔵』は、辛くもシンガポールに逃れたものの、終戦直前の本土回航途上に激しい嵐に巻き込まれて消息を絶った。一方、二〇一五年八月、日中の緊張はついに限界点を越え、弾道ミサイルが東京に向かった。その迎撃に成功したかに見えた瞬間、一隻の空母、つまり対中抑止を目的としてアメリカから海上自衛隊に導入された旧名『ジョンF.ケネディ』こと空母『あかぎ』が忽然と姿を消した。時空を超えた『あかぎ』は東南アジアの海上で、旧日本海軍の、降伏を潔しとしな・・・
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「復讐の太陽」作戦によって、沖縄沖に米太平洋艦隊主力を葬った海上自衛軍の空母『あかぎ』と戦艦『武蔵』らの真・日本艦隊は、最後の戦いに挑むべく再び出撃した。目標は敵本土西海岸のサンディエゴ軍港である。だがその行く手を遮ったのは、太平洋艦隊残存艦の総力を挙げた米海軍の猛攻だった。勝算など眼中にない、日本の復権とアジアの解放を実現するための戦いは、熾烈な死闘となった。星条旗をつけた無数のレシプロ機に対し、海上自衛軍のF‐35JとF‐2CVが挑みかかり、『武蔵』と『アイオワ』、日米最後の戦艦の巨弾の応酬が闇の海上を奔騰させる。さまざまな陰謀、策略、裏切り、そして友との皮肉な再会と宿命の対決。男たちの魂が複雑に絡み合った最後の聖戦は、七十年後に訪れるアジアの危機を救うことができるのか!?歴史を超えた衝撃の結末が待つ、時空戦記小説の完結編。
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一九四七年八月十五日、米英仏三国による空海合同演習が沖縄近海にて行なわれるという情報をつかんだ真・日本艦隊は、戦艦『武蔵』、空母『あかぎ』ら全艦隊を出動させ、乾坤一擲の復讐戦に挑んだ。『武蔵』の巨砲が仏海軍の戦艦部隊を撃破する中、宿敵米艦隊に向かって発動されたのは“復讐の太陽”作戦だった。『あかぎ』のF‐2CVの支援の下、F‐35Jが米艦隊上空に核爆弾を投下。遂に下された雪辱の鉄槌によって連合軍は壊滅し、歴史は変貌を遂げたのだ。およそ七十年後、台湾を植民地にしてアジア支配の楔としているアメリカに対し、日中韓を中心としたアジア連合はこれに対抗、再び戦火が燃え盛ろうとしていた。その尖兵は海自のF‐0こと『ニュー零戦』と、米空軍のF/A‐22。日米の精鋭による歴史を超えた対決がすぐそばまで迫っていた!過去、現代、未来の壮絶な戦乱を描く書下ろし第二弾。
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一九四四年十月、レイテ湾突入を目前に米艦載機の攻撃に屈した巨大戦艦『武蔵』は、辛くもシンガポールに逃れたものの、終戦直前の本土回航途上に激しい嵐に巻き込まれて消息を絶った。一方、二〇一五年八月、日中の緊張はついに限界点を越え、弾道ミサイルが東京に向かった。その迎撃に成功したかに見えた瞬間、一隻の空母、つまり対中抑止を目的としてアメリカから海上自衛隊に導入された旧名『ジョンF.ケネディ』こと空母『あかぎ』が忽然と姿を消した。時空を超えた『あかぎ』は東南アジアの海上で、旧日本海軍の、降伏を潔しとしない残存部隊の『武蔵』『熊野』らと邂逅。欧米諸国からのアジア解放という理想を掲げた旧日本海軍の男たちと、その志を継ぐ未来の男たちが合流したのだ。彼らが結成した真・日本艦隊は、宿敵アメリカに鉄槌を下すべく太平洋に進撃することを決意した。
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