笹島藩下屋敷に暮らす若侍、片倉晴四郎は、藩主の息子でありながら、じつのところ養子。実父はなんと十一代将軍の徳川家斉……つまりは正真正銘、徳川のご落胤であった。しかし、その若さま暮らしは退屈そのもの。衣食住は満ち足りているものの、藩政にかかわることもなく、まさに籠の中の鳥。そこで晴四郎、一計を案じ、家臣であり竹馬の友でもある助五郎、各右衛門を仲間に引き込むと、正義の盗人・徳山幻四郎になることを宣言した!とはいえ、盗みはあくまでも道楽、あくどい豪商や威張りくさった武家を懲らしめるのが目的というのだが・・・
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東両国の外れにある古びた隠れ家。そこに住まうのは謎の浪人、徳山幻四郎。正体不明で毎日をふらりふらりと浮き草のように暮らしているが、じつはこの男、盗賊団の頭であり、笹島藩二万三千石の若さま。しかも、実父が十一代将軍・徳川家斉という、やんごとなき若侍であった。だがこの幻四郎、盗人といえど私利私欲のためにあらず。なんと正義のために盗みを働くという、風変わりな男である。各右衛門、助五郎、そして隠密の佐保といった凄腕とともに、市井のさまざまな事件を解決に導いていく。誰もが読みたかった時代ファン必読の、どこか懐かしくて新しい痛快時代小説!好評の第三弾。
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東両国の屋敷に住む謎の浪人、徳山幻四郎は何を隠そう盗賊一味の頭。しかも、正義のために盗みを働くという、まこと奇っ怪な男である。仲間の格右衛門、助五郎とともに、町中のさまざまな騒動に首を突っ込んでは、盗みと共に解決していく。だが、この幻四郎、実は笹島藩の若さまで、実父は十一代将軍の徳川家斉。つまりは、将軍家のご落胤であった。ある日、幻四郎のもとに舞い込んだのは、部下である助五郎の色恋話。相手はなんと女盗賊で、幻四郎たちの心配をよそに、助五郎はどんどんと深みにはまっていく。しかしその裏には、哀れな女の一途な思いが秘められていたのだが……。読めばわかる痛快活劇!
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笹島藩下屋敷に暮らす若侍、片倉晴四郎は、藩主の息子でありながら、じつのところ養子。実父はなんと十一代将軍の徳川家斉……つまりは正真正銘、徳川のご落胤であった。しかし、その若さま暮らしは退屈そのもの。衣食住は満ち足りているものの、藩政にかかわることもなく、まさに籠の中の鳥。そこで晴四郎、一計を案じ、家臣であり竹馬の友でもある助五郎、各右衛門を仲間に引き込むと、正義の盗人・徳山幻四郎になることを宣言した!とはいえ、盗みはあくまでも道楽、あくどい豪商や威張りくさった武家を懲らしめるのが目的というのだが……。盗人になった徳川家若さまの痛快活劇シリーズ、ついに開幕!
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