小説
ベティ・ニールズ選集
シリーズ内の平均評価:
(22)
唐突なプロポーズ――それは、あまりに悲しい恋の結末。ロンドンの聖モード病院で働くオクタヴィアはある日、勤勉な仕事ぶりを買われ、出張看護の命令を下された。地中海めぐりのソクラテス号に乗船しろというのだ。船上で彼女は、かつて病院にけが人を運び込んだ男性と再会する。そのとき彼は“必ずまた会う”と自信満々に言い、オクタヴィアの脳裏にその姿を刻みつけたのだった。オランダの医師だという彼とともに船で過ごすうちに、無愛想だが親切な彼にオクタヴィアは心惹かれるようになる。だが航海が終わったとき、彼がもたらした残・・・
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胸の奥にそっとしまったはずの恋が、まるで白昼夢のように、ふたたび……。
看護師のエマは車でオランダを旅行中、誤って高級車にぶつかってしまう。すぐに謝り、弁償すると申し出たが、相手の男性は冷たくそっけない。それでいて、同乗していたエマの母には優しくふるまう彼に、苛立ちと、切ないような不思議な感覚を胸におぼえ、エマは戸惑った。名も告げず去った彼を、その後も思い出しつつ迎えた旅の最終日、古城での催しで、エマは件の男性と偶然再会し、胸を高鳴らせる。ユスティンと名乗った彼はしかし、隣にすらりとした美女を連れていた。「そういうことなのね……」小さくつぶやいて肩を落とすエマだったが、帰国後、職場の病院で、驚くべき事態が彼女を待っていた――手術の最新技術を伝授する外科医として、ユスティンが現れたのだ!
■世間知らずな女学生のように、四六時中、魅力的な年上のオランダ人、ユスティンの姿を思い浮かべていたエマ。同僚の看護師たちが憧れのまなざしを向ける先に、まさか彼がいるとは……。唯一無二の作風を生涯貫いた作家、ベティ・ニールズの名作をお贈りします。
*本書は、ハーレクイン・イマージュ・エクストラから既に配信されている作品のハーレクイン・イマージュ版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。 -
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虹のむこうに幸せがある。そう信じても、虹はこの手に届かない。
物心がつく前に孤児になったオリンピアは、伯母に引き取られ、家事につけ仕事につけこき使われる日々を送っている。ある日、使いの合間に、前から見たかった美術館へ寄ったが、時間に追われるあまり階段で転び、膝をすりむいてしまう。すると、品のよい銀髪まじりの紳士が手をさしのべてくれた。私ったら、みっともない。それに比べ、なんてハンサムな方かしら。だが、そのオランダから来た紳士はワルドーと名乗るなり、断言するようにこう告げた。「君は結婚していないね」伯母の言うとおり、私は男性が結婚したがる娘ではないということ?ワルドーの言葉に戸惑い、恥じ入るオリンピアだったが……。
■穏やかな作風で多くのファンの心をとらえて離さないベティ・ニールズの傑作をお贈りします。おまえは結婚なんてできないと伯母に言われ、自分でもそう思っているオリンピア。けれど、そんな彼女が出会った裕福なオランダ紳士は、どうやら違う考えのようで……。
*本書は、ハーレクイン・イマージュから既に配信されている作品のハーレクイン・イマージュ版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。 -
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わたしの好きな人はだれですか?この胸にきいても、答えてはくれない……。
両親亡き後、姉たちとわびしい家でつましく暮らすジュリア。ある日、姉の婚約者の上司であるオランダ貴族、ヘラルト・ヴァン・ダー・マース教授の訪問を受けた。ちょうど、さるパーティに出席するため、必要に迫られてカーテン生地でドレスを作ろうとしているところだった。それを教授に笑われ、ジュリアは顔を赤らめた。なんて意地悪な人……。けれどその後も、なぜか彼のことを考えてしまうのだった。パーティ当日、手製のドレスに母の形見のショールを羽織った彼女は、会場にたどり着いたとたん、思いがけない人物の姿に驚く――ああ、ヴァン・ダー・マース教授が、どうしてここに!
■唯一無二の作風でファンを魅了する大スター作家ベティ・ニールズ。初再版の本作は、読めば納得のおもしろさをお約束します。はじめこそ教授のことを嫌いだと思っていたジュリアですが、パーティでいやな思いをしたときに手をさしのべてくれたのは、当の彼でした。
*本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン・イマージュ版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。 -
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冷たくされても、片思い。胸が苦しいのに、片思い。
看護師のチャリティはオランダを旅行中、急病患者を助けた。そこにたまたま居合わせた医師はどこか惹かれる男性で、チャリティはのちのちまで彼のことを忘れられなかった。とはいえ、名前も知らないその人とまた会えるはずもないけれど。心にめばえた淡い恋をあきらめていたチャリティだったが、仕事で訪れたオランダの病院で、思いがけずその男性――エフェラルド・ファン・テイレンと再会を果たす。けれど、彼の態度はひどく無愛想で、そっけない。また会いたいと夢にみるほど願っていたのは、私だけだったんだわ。チャリティの心は曇った。それが、つらい片思いの始まりだった……。
■本作は穏やかな作風で癒しをくれる大スター作家ベティ・ニールズの傑作の初再版です。ベティがお好きな方には、大きな愛で心を潤してくれる作家レベッカ・ウインターズや、優しさで包みこんでくれる涙の作家シャロン・サラもおすすめです。
*本書は、ハーレクイン・イマージュから既に配信されている作品と同じ内容となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。 -
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もっともっと近づきたいのに、ずっと彼はよそよそしいまま……。
フラニーは看護師になる夢をあきらめ、病気の伯母と医大生の弟のために家計を支えようと職探し中。さる夫人の雑用係の求人広告を見て応募するが、面接で断られてしまう。意気消沈して帰りかけたとき、その家のメイドが負傷し、偶然現れた夫人の知り合い、ヴァン・ダ・ケトゥナー教授を手伝って、けが人に処置をほどこしてから病院へ運んだ。年上の教授に胸をときめかせるフラニーだったが、病院に着いたところで置いてきぼりにされ、とぼとぼと家路についた。その後、彼女を捜しに戻った教授と入れ違いになるとは、つゆも思わず。
■冬のロンドンを舞台に繰り広げられるシンデレラ・ストーリーです。十人並みの見た目ながら持ち前の笑顔と明るさで頑張るフラニーと、大人の魅力を放つ年上ドクター。もどかしくも微笑ましい愛のすれ違いが描かれます。
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憧れの彼から突然のキス――見上げるとそこには、やどりぎがあった。
病院で電話交換手をしているエミーはある日、人に頼まれて、高名なオランダ人医師で教授のルエルドに書類を届けた。初めて会う教授はよそよそしくて人を寄せつけない雰囲気で、追い払われるように部屋を後にした彼女は、しょんぼりと家路に就いた。ところがその後、ルエルドは夜勤明けのエミーを家まで送ってくれたり、子猫を拾って上司に叱られているところをかばってくれたりした。なぜ地位も名誉もある魅力的な彼が、地味で平凡な私に親切を?エミーは喜びと困惑の間で揺れた――彼には、美しい婚約者がいるから。なのに、ルエルドはなぜか彼女をクリスマスのオランダに招待し……。
■本作は、クリスマスの季節に訪れた小さな恋物語です。西洋では、やどりぎの下でキスした男女は、結婚して幸せになるという言い伝えがあります。ルエルドに口づけされたエミーは思わずその意味を問いますが、彼の答えはつれなくて……。
*本書は、ハーレクイン・イマージュから既に配信されている作品と同内容となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。 -
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とめどない涙のあとに、小さな恋の虹が架かる……。
領主の末裔ながら、現在は貧しい暮らしをするクロスビー家。一人娘のレオノーラは若い娘らしい華やかな生活とは無縁で、ばあやと一緒に、家政能力のない両親の世話をしている。あるとき村の老医師が倒れ、新しい医師ガルブレイスがやってきた。先日、みっともなく転んだところを助けてくれた彼との再会に、恥ずかしいような、嬉しいような思いがレオノーラの胸に湧いた。その感情がいったいなんなのか、自分でもわからなかったけれど……。そんなある日、レオノーラがつらい出来事に見舞われて必死に涙をこらえていると、ドクター・ガルブレイスが言った。「誰かの肩にすがって泣きたいときは、いつでも声をかけてくれ」
■穏やかな作風で癒やしを与えてくれる無双の作家ベティ・ニールズの名作選をお贈りします。レオノーラの良いときも悪いときも陰から見守っていたドクター・ガルブレイスの大人の包容力がすてきです。
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蕾のままで手折られたこの想いは、いつか花開くのでしょうか……。
デボラは出会ったときからヘーラルトに恋をしていた。彼は優秀なオランダ人医師で、心から信頼できる理想の男性。でもみんなの憧れの的だから、わたしの恋は成就しそうもない。そのヘーラルトから、ある日突然、こう尋ねられた。「僕と結婚する気はないか?」呆然とするデボラに、彼は落ち着き払ったまま言い添えた。「深い感情は持ちたくない。形だけの妻が欲しいんだ」こんな冷たい申し出を、プロポーズと呼べるのかしら?すっかり落胆したものの、デボラの胸にはかすかな希望も芽生えた。たとえ片思いでも、愛する人とずっと一緒にいられるのなら……。
■超人気作家ダイアナ・パーマーも愛読する名作を、ベティ・ニールズ選集よりお贈りします。ダイアナの特別メッセージも巻頭に掲載。本作では輝く星が重要な役割を果たします。読み終えた後、夜空にベティの笑顔を思い浮かべたくなることでしょう。
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いつしかこの心を占めていたのは、あなたの優しい声と、笑顔でした。
イギリスとオランダの病院間で人事交流が行われることになり、赤毛が印象的な小児科の看護師、アデレイドが推薦される。オランダから候補者を視察しに来たファン・エッセン教授も、彼女の献身的な働きぶりを見て、ぜひ来てほしいと声をかけてくれた。無口だけれど、魅力的な声で完璧な英語を話す彼……。長身で、笑うと得も言われぬすてきな表情になるハンサムな人……。アデレイドは気づけば教授のことを考えてしまう自分を戒めつつ、彼の役に立って喜んでもらいたい一心で、オランダ行きを承諾した。ところがそこには、金髪に青い目のみごとな美貌をそなえた、教授の“恋人”を自任する上流階級の令嬢が待っていた!
■世界中の読者のみならず、数多くの作家たちから愛されるベティ・ニールズ。『赤毛のアデレイド』はそんな彼女の記念すべき処女作です。2007年に惜しくもこの世を去った友人のアン・ウィールが生前に本作へ寄せた賛辞も掲載されていますので、お見逃しなく!
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愛を注がれないわたしはまるで、からっぽのティーカップ……。
見習い看護師のアグネスは夜勤明けに講義に出席したとき、最前列のまんなかだというのに思わず居眠りをしてしまい、オランダ人外科医フラーム・デル・リンセンに叱責された。長身で肩幅の広い彼がぱりっとした服を着た姿はいかにも魅力的で、壇上の彼を見上げる周囲の女性たちは恍惚のため息をついている。アグネスはデル・リンセン医師の冷たく光る碧眼に射られ、赤面した。「君は尊敬心に欠けている。それに厚かましい」ああ、もしも姉みたいに美人だったら、こうは言われなかったのかしら?自分への自信のなさと淡い想いとに心乱れるアグネスだったが、それからまもなく、ひどく惨めな姿を再び彼に目撃されてしまう!
■優しく穏やかな作風が今なお愛され続けるベティ・ニールズの名作。牧師の家庭に生まれた5人きょうだいの末娘アグネスは姉たちに似ず冴えない器量で、親から“かわいそうな子”と呼ばれる始末。ちょっぴりいじけ気味な彼女の小さな恋の行方は? -
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見初められたいなんておこがましい。でもせめて、夢見るだけなら……。
家事手伝いのメアリーは両親と年の離れた妹の世話に明け暮れる毎日。ある日、病後の大伯母につき添って訪れた病院で、オランダ人ドクターのルール・ヴァン・ラケスマ教授と出会った。髪に白いものの交じった長身の彼をひと目見た瞬間、メアリーの胸に恋の矢が突き刺さった。だが彼が尊敬される高名な医師と知り、自分には縁がないと悟った。もう会うこともないなら、せめて心の中だけでも先生と会いたい。メアリーは叶わぬ恋心を白昼夢でなだめる日々を過ごすが、運命のいたずらか、体調を崩した大伯母の家で教授と再会を果たす。思いがけず親身に接してくれる彼に、封じた想いがあふれそうに……。
■唯一無二の作風で愛され続けるベティ・ニールズの名作をお届けします。青々とした美しい瞳のドクターにひと目惚れしたヒロイン。募る恋心に翻弄される彼女とはうらはらに、彼は無表情で何を考えているのかわからず……。純真無垢な年の差ロマンス! -
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いつしか芽生えていた恋心は、突然の告白にはかなく散って……。
ロンドンの病院で看護師長をしているジュリアは、週2回、彼女のいる婦人内科へ回診にやってくるオランダ人医師、ファン・デル・ワーギマー教授と折り合いがよくなかった。女性看護師の大半が、有能でハンサムな彼に憧れているが、ジュリアには無愛想で、ときに意地悪とも言える言葉をかけてくるのだ。だが、教師である父が彼の息子の補習を引き受けたのを機に、彼女はファン・デル・ワーギマー教授の私生活を知るようになる。妻との死別、息子の寮生活、そして……近々、結婚予定があることを。予期していなかった事実を聞いて胸がちくりと痛み、ジュリアはいつのまにか彼に恋していた自分を戒めるのだった。
■読んだあとに心が癒されるベティ・ニールズ作品から名作をお届けします。仕事ではよそよそしいけれど、病院外では親しく振る舞う教授に、ジュリアは彼の本当の姿はどちらなのかと悩みます。先の読めない恋に振り回される彼女の運命やいかに? -
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