小説
ファム・ファタールの息子たち
シリーズ内の平均評価:
(3)
息子の存在を隠していたのはあなたのせい。なのにこれほどの責めを負わされるなんて!「サマンサ?」電話の向こうで、けっして忘れられない声が言った。サムをそう呼ぶのはラファエレしかいない。二人は4年前、ミラノで恋に落ち、激しく愛しあった。その結果が予想外の妊娠。ラファエレのあからさまな拒絶に、サムは流産したと嘘をついて彼のもとを去った。しかし息子の存在を知ったラファエレは激怒し、親子の絆を取り戻すために3人で暮らすことを強要してきた。サムの神経は限界まで追いつめられているのに、ラファエレは容赦なく彼女・・・
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二人は恋人同士になるしかなかった。
互いにも言えない、秘密のために。
スペインのダ・シルヴァ城で、レキシーは厩舎に忍びこんでいた。すると突然、黒い馬に乗った男性があらわれ、ひらりと降りたった。乱れたダークブロンドの髪、盛りあがった筋肉、美しい緑色の目。その美貌にぼうっとするあまり、男性に唇を奪われ、厩舎に押し倒される寸前だというのに、彼女は抵抗するのも忘れていた――パパラッチに二人の写真を撮られるまでは。男性は城の主にして世界的な実業家、セサルだったのだ。レキシーは吐き気を覚えた。きっとタブロイド紙が大喜びする。不倫騒動に巻きこまれたばかりで、また無鉄砲なまねをするなんて。私は傷物。誰にも知られてはいけない暗い過去を持つ女なのに……。■アビー・グリーン初のミニシリーズ、最終話です。長男セサルは、
結婚で幸せになった弟たちを目の当たりにし、いっそう憂鬱を深めます。そんな彼の前に現れたのは、絶世の美女レキシー。彼女こそセサルを絶望の淵に突き落とす、運命の女だったのです! -
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母の借金、失職と、不運続きの彼女に、
一夜だけの甘い誘惑が舞いこんで……。
シドニーの心と体には、何かおかしなことが起こっていた。
隣に座ったアレクシオが、あまりにハンサムで、すてきすぎたからだ。
今、自分が利用している航空会社の経営者がどうしてここに?
しかも、もっと信じられないのは、彼から夕食に誘われたことだ。
世界じゅうの美女が結婚したくて追いかけるような男性が、
なぜ野暮ったい格好をして、眼鏡までかけている私を?
夜明けがきたら、さっさと捨てられるに決まっているわ。
待って。食事に誘われただけで、なぜそれ以上のことを想像しているの?
アレクシオがシドニーの体に視線をやり、セクシーな笑みを浮かべる。
その表情は、ディナー以外の目的があると雄弁に物語っていた……。■アビー・グリーン初のミニシリーズ、第2作目では第1作目のヒーローの異父弟アレクシオがひと目で恋に落ちます。奔放な母親のせいで女性不信になった彼が、いかに愛の前にひれ伏していくのか。お楽しみください! -
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息子の存在を隠していたのはあなたのせい。
なのにこれほどの責めを負わされるなんて!
「サマンサ?」電話の向こうで、けっして忘れられない声が言った。
サムをそう呼ぶのはラファエレしかいない。二人は4年前、ミラノで
恋に落ち、激しく愛しあった。その結果が予想外の妊娠。
ラファエレのあからさまな拒絶に、サムは流産したと嘘をついて彼のもとを去った。しかし息子の存在を知ったラファエレは激怒し、
親子の絆を取り戻すために3人で暮らすことを強要してきた。
サムの神経は限界まで追いつめられているのに、
ラファエレは容赦なく彼女を罰しつづける――
昼も夜もともに過ごし、彼への思いを燃え上がらせることで。
かつて二人がどれほど情熱的に求め合ったか、思い出させることで。
でもいくら望んでも、二度とラファエレに愛される日は来ない……。■奔放で贅沢好きな母を持ったために、愛を信じられなくなってしまった御曹司たち。彼らの心を開いてくれるのは……? 今月から3カ月連続で、3大ラテンヒーローの激しい愛のドラマを、要注目の作家アビー・グリーンがミニシリーズでお贈りします。 -
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