花馨る雨の名を 【イラスト付】
千島千鳥(著)
,宝井理人(画)
/SHY文庫
作品情報
入谷友紀の自慢の店『水華茶荘』は中国茶専門のカフェだ。客足は少ないけれど、好きなものばかりを揃えた店は居心地がいい。ある雨の日、客もいない店でお気に入りの中国茶を淹れたところにひとりの客が訪れた。精悍な顔立ちのスーツを着た青年、長谷部だ。どうやら長谷部は入谷のことを知っているようで……それから、雨の日になると現れる長谷部と親しくなるうちに、入谷は自分の気持ちが友情ではないことに気付きはじめて──恋に臆病なふたりの不器用な恋の物語。
もっとみる
商品情報
- シリーズ
- 花馨る雨の名を 【イラスト付】
- 出版社
- 大洋図書
- 掲載誌・レーベル
- SHY文庫
- 書籍発売日
- 2013.02.06
- Reader Store発売日
- 2014.12.26
- ファイルサイズ
- 5MB
以下の製品には非対応です
この作品のレビュー
平均 3.2 (10件のレビュー)
-
このレビューはネタバレを含みます
純文学風という評価は言い得て妙かも。
レビューの続きを読む
そこはかとなく美しくて、観念的で、比喩満載の文体。
かぐわしい中国茶と雨が匂いたつような、幻想的ですらある言葉たち。まるで水の中にいるように閉じられた空間。晴れの日の描写でも、どこか水の壁一枚越しに眺めているような感覚。この多彩な表現力には感心ひとしきりです。
内容的には、文学の世界で他愛もない日常のひとコマを、多様な比喩を駆使して、こまごまと3倍くらいのボリュームで描写するみたいな、まさにそんな感じ。
ほぼ初対面の大学の先輩:入谷と後輩の長谷部。しかもノンケ同士。
冒頭いきなり、大学の飲み会で酔いつぶれた入谷を長谷部が家まで送ることになり、その匂いたつような色気にあてられて、つい寸前まで致してしまうっていう…
イヤイヤイヤイヤ、無い無い無い無いわ~な展開。
その後そんな自分に恐れをなして逃げ出して、入谷を避け続けて卒業してしまった長谷部。
幾年かの年月が経過して、海辺の街で中国茶カフェを細々と営む入谷と偶然再会する。
忘れたくても忘れることが出来なかった相手との不意打ちの再会に戸惑いながらも、またしても気持ちを引き寄せられてしまう。
出会ったのも、再会したのも雨の日。
とにかく雨、雨、雨です。タイトル通りにww
一方の入谷は学生時代の“あの雨の夜”を全く覚えてない様子。
でもはなから潜在的な好意を抱いているのか、ふたりはあっという間に両片想いに。
でもお互いの勘違いでなかなか進展しない。
入谷がこれまで本気で人を好きになれなかった理由って何だったんだろ。どこかに書いてあったのだろうか。
膨大な言葉たちに埋もれて見過ごしてしまったのかな。
長いグルグルの後、ようやく想いを確認し合うふたり。
唐突に入谷は“あの雨の夜”のことを思い出す。なぜ今頃…。
まぁ、めでたしめでたしなんで別にいいんですけど。
様式美にとらわれるあまり、ボリュームの割には、内容が手薄だ。
とにかく、洪水のように押し寄せてくる言葉たちに溺れそうになり、もうお腹いっぱいです。投稿日:2013.02.28
このレビューはネタバレを含みます
文体が独特で最初は物語に入り込むまで時間がかかりましたが、すぐに慣れて一気に最後まで読めちゃいました。
レビューの続きを読む
物語は後半まで大きな動きはありません。しかし入谷さんが長谷部君のことを好きだと自覚するまでの過…程が丁寧で、ただエロいだけのものとは違って好感が持てます。
手が触れ合ってドキドキしたり顔が赤くなったりしてもそれを相手に悟られてはいけないとお互いにひた隠しにする姿がもどかしく、早くくっつけばいいのに!と思いました。こんなに可愛らしい成人男性二人組リアルにはいませんね笑
また個人的には、桃を剥くシーンや手羽先を食べるシーンが官能的に表現されていてドキドキしました。(私が手フェチなだけかも笑)
現代の話なのに、表現のせいか中国茶屋という設定のせいかどこかノスタルジックを感じる雰囲気が宝井先生の繊細なイラストとマッチしていて素敵です。
ただ会話が少なく、情景描写や心理描写が多いので途中で飽きてしまう人もいるかも...雰囲気だけといわれればそれまでかもしれませんが、私はこういう静かで綺麗な雰囲気の作品は好きです。
小説だけではなく、漫画や映像などで視覚的に楽しみたい作品だなと思いました。続きを読む投稿日:2015.03.20
新刊自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
※新刊自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新号を含め、既刊の号は含まれません。ご契約はページ右の「新刊自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される「増刊号」「特別号」等も、自動購入の対象に含まれますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると新刊自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約・新刊自動購入設定」より、随時解約可能です続巻自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
- ・優待ポイントが2倍になるおトクなキャンペーン実施中!
※続巻自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新巻を含め、既刊の巻は含まれません。ご契約はページ右の「続巻自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される特別号等も自動購入の対象に含まれる場合がありますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると続巻自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約自動購入設定」より、随時解約可能ですReader Store BOOK GIFT とは
ご家族、ご友人などに電子書籍をギフトとしてプレゼントすることができる機能です。
贈りたい本を「プレゼントする」のボタンからご購入頂き、お受け取り用のリンクをメールなどでお知らせするだけでOK!
ぜひお誕生日のお祝いや、おすすめしたい本をプレゼントしてみてください。※ギフトのお受け取り期限はご購入後6ヶ月となります。お受け取りされないまま期限を過ぎた場合、お受け取りや払い戻しはできませんのでご注意ください。
※お受け取りになる方がすでに同じ本をお持ちの場合でも払い戻しはできません。
※ギフトのお受け取りにはサインアップ(無料)が必要です。
※ご自身の本棚の本を贈ることはできません。
※ポイント、クーポンの利用はできません。クーポンコード登録
Reader Storeをご利用のお客様へ
ご利用ありがとうございます!
エラー(エラーコード: )
ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。