ライトノベル
破妖の剣
シリーズ内の平均評価:
(315)
完結
便利な購入方法
-
-
大きすぎる悲しみが故に、周囲との関わりを拒絶する少女――ラエスリール。その頑さが浮城という組織の中での彼女の存在を、許さざるものにしつつあった。そんなラスの心を癒すべく、セスランとサティンは温泉町の外れにある山荘を訪れる。だが、そこには彼らの訪問を快く思わない妖貴・梛薙(なち)が邪な罠を用意していた。ラエスリール十三歳の夏。三人の心の葛藤を描いた表題作ほか一編収録。
-
-
他人に比べて異常に魔性邂逅率の高い身の上の少女シェンツァ・リーウェンは理由もわからずどこかも分からない空間にいつの間にか迷いこんでいた。ここには、いつも一緒にいて頼りになる幼なじみの少年ラウシャンもいない。途方に暮れる彼女の前に、黒い髪・青い瞳・黒い装束の美しい青年が現れた。魔性にも思えるその青年は、大切な誰かを探しているのだと言った。表題作ほか一編収録。
-
-
リーヴィは苛立っていた。兄ソルヴァンセスと佳瑠の命懸けの恋。三年前のあの事件以来、カラヴィス次期大公絡みの思惑を孕んだ求婚が引きもきらないのである。彩糸の惜しみない愛情さえ彼女を抑えられない。自ずとリーヴィの思いはラス、そして邪羅へと馳せる。時を同じくして異常事態が頻発していた。五人の魅縛師が忽然と姿を消したのである。敵の力量からして対抗しうる者は限られていた。
-
-
艶やかな金褐色の髪が美しい写磨の欲しいものは、魔性の世界にあって力を持つといわれる漆黒の髪。そして、黒い双眸。黒い髪に黒い瞳は絶対にして無二の妖貴の証。焦がれる写磨の脳裏に声が聞こえる。声の主に従えば、強い力を従えることができると直観的に感じて…。一方、サティンは<黒髪>の護り手・鎖縛とともに、黒髪の娘ばかりが行方知れずになる事件を解決すべく浮城を発った。
-
-
姉のアーゼンターラを魔性に攫われたリメラトーンは、浮城の捕縛師になった。しかし彼がなりたかったのは、魔性を滅ぼし得る力を有する破妖剣士。破妖剣士になるには、高邁な思想や理想も血を吐くような努力も意味をなさない。選ぶのは破妖刀そのものだからだ。不信感を募らせる彼に城長から命令が下る。「我が浮城の至宝を奪還せよ」――至宝の名は紅蓮姫(ぐれんき)。最も強力な破妖刀の名前だった。
-
-
リメラトーンは苛立っていた。理解に苦しむのは、紅蓮姫(ぐれんき)を奪還するために組まれた仲間たちが裏切り者に対して同情的なことだった。彼は思う。強大な魔性の手によって命を奪われた両親、そしてまだ救えるかもしれない姉・アーゼンターラのことを。ただひとり助かった負い目とともに。だが、彼の苛立ちは激怒へ変わった。相手の護り手が妖主であり、半人半妖の破妖剣士であることを知ったのだ。大人気スーパーファンタジー!
-
-
破妖刀・夢昌結(むしょうけつ)の使い手であるスラヴィエーラは、苛立ちを隠せなかった。紅蓮姫がアーゼンターラに懐いているのに、使い手であるラエスリールは平気な顔でいるからだ。しかも紅蓮姫が惹かれているのは、アーゼンターラではなく、かつてラキスだったときの人間の魂と、幾ばくかの記憶にであった。つまり、ラキスとは意思の疎通ははかれるが、アーゼンターラ自身とはままらないのである…。
-
-
ガンダル・アルスを襲う魔性たちと戦う破妖剣士のラエスリールと、彼女を守る謎の美青年・闇主(あんしゅ)の大冒険の世界が再び繰り広げられる! 言の葉姫に守られてきたマヤフの王都クタハが猛火に包まれた! それは、ある妖貴の仕業で!? 今わの際、言の葉姫は最大の力で『呪』を発動したのだが、それが愛の始まりに…!?
-
-
ラエスリールの昏倒より一年後。伝説の破妖刀・紅蓮姫(ぐれんき)は、新しい使い手であるアーゼンターラの手の中で、魔性の命をすすっていた。しかし、紅蓮姫の暴走を止める真の使い手は、結界の最奥で深い眠りについたままで…!? 新たに生まれた六人目の妖主・雛の君の狙いは何なのか? ラスの父である金の妖主の真意とは…? 大人気ファンタジーの本編が遂に再始動! 数々の謎が明かされ始める…!!
-
-
昏睡状態が続くラエスリールにかわり、破妖刀「紅蓮姫」(ぐれんき)の使い手として闘うアーゼンターラ。彼女と妖貴の死闘は、まだ続いていた。暴走する「紅蓮姫」に振り回されながらも、ある奇跡が彼女を救い…? ラスの魂を探し続ける邪羅の前に、遂に柘榴の妖主が現れる。第六の妖主・雛の君の動きが不穏なものになるなか、死んだはずのラスの母が、ある行動に出て…!? 愛しい暁の姫よ、今こそ目覚めの刻だ…! まんが「破妖の剣 ザ・ダイジェスト 紅蓮姫は恋をする」も収録。
-
-
浮城を追われ、ラスと闇主(あんしゅ)が逃亡生活を送っていたころ……怪我をした女戦士と子供を連れたラスが辿り着いたアルバワヌの里。そこには、異形を仮面で隠した人々が暮らしていた。彼らの肌には「紅琥珀」(こうこはく)と呼ばれる石が埋まっていて…。この件に魔性が関わっていると察したラスは里を救うべく奮闘するが…!? 表題作「紅琥珀」ほか、「縁魔の娘と黒い犬」「鏡の森」が収録された珠玉の外伝短編集!
-
-
母チェリクの導きによって、ラエスリールが遂に永い眠りから覚めた! そして、第六の妖主・雛の君の目論見がつまびらかになっていく――。一方、破妖刀「紅蓮姫」(ぐれんき)の現・使い手であるアーゼンターラは死闘の末、心身ともにボロボロになりながら、紫紺の妖主との決戦地に踏み込んでいく。そして、世界の揺らぐ気配に気づいた乱華は、必死に緋陵姫(ひりょうき)を守ろうとするのだが――!? 怒涛の展開!
-
-
-