小説
ロシアからこの愛を
シリーズ内の平均評価:
(5)
ロンドンの豪華なホテルのロビーでひと目見た瞬間、アレーナは全身がとろけ、たちまちその男性のとりこになった。彼の名はキリル、ロシアの実業家だという。勇気を出して声をかけたものの、冷たくあしらわれ、アレーナの初恋はたちまち消え去ったかに思えた。ところが、彼女の姓を知ったとたん、キリルの態度が一変する。「きみとの再会を期待しているよ」この人なら、きっと本物の恋の喜びを味わわせてくれる。うぶなアレーナは天にも昇る心地だった。だが、彼の真の狙いは競争相手の彼女の兄を出し抜くことにあった……。■昨年12月、・・・
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まさか、10年後にこんな形で再会することになるとは。隠し撮りした写真を今も大切に持つほど、憧れていたあの人に。ワシーリー・デミドフとの面接を前に、ローラの思いは千々に乱れた。大丈夫、彼のほうはわたしのことなど知らないのだから。自分にそう言い聞かせて面接に臨んだものの、なぜかワシーリーはローラに異様な敵意を燃やし、次々と悪意に満ちた質問を投げかけてきた。憤然として帰ろうとしたものの、彼には切迫した事情があるらしく、翌日、ローラはワシーリーとともにモンテネグロへと旅立った。現地での厄介な交渉を仕切る個人秘書として、彼とふたりきりで。■追悼特集としてお贈りしてきたペニー・ジョーダンの2部作〈ロシアからこの愛を〉も、いよいよ最終話。前作に登場したワシーリーと、彼の妹の親友であるローラとの旅先でのロマンスをお楽しみください。
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ロンドンの豪華なホテルのロビーでひと目見た瞬間、アレーナは全身がとろけ、たちまちその男性のとりこになった。彼の名はキリル、ロシアの実業家だという。勇気を出して声をかけたものの、冷たくあしらわれ、アレーナの初恋はたちまち消え去ったかに思えた。ところが、彼女の姓を知ったとたん、キリルの態度が一変する。「きみとの再会を期待しているよ」この人なら、きっと本物の恋の喜びを味わわせてくれる。うぶなアレーナは天にも昇る心地だった。だが、彼の真の狙いは競争相手の彼女の兄を出し抜くことにあった……。■昨年12月、惜しまれつつ、その生涯を閉じたペニー・ジョーダン。ハーレクイン・ロマンスでは、追悼特集として今月から4カ月連続で彼女の作品をお届けします。
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