老人にだって恋心がある。人生の黄昏時にだって激しく輝く愛がある。弘兼憲史が、そんなコミックの未踏の領域に渾身の力で挑む。52歳の盛本芳春は、入社以来、30年間わき目もふらず仕事に励み、現在は銀行支店長の座にいる。会社人間で、本社への復帰を夢見ていたが、ある日系列会社への出向を打診され、呆然。自分の人生に疑問を感じて、ヤケ気味にスイス・マッターホルンへの旅行を決意。そこで優雅で上品な妙齢の日本人女性、誠子と知り合う。
便利な購入方法
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覆面・女流漫画家、20年越しの片想い!
性別も年齢も非公表の女流漫画家「郷原信夫」――
男性との交際経験ゼロ、仕事一筋の彼女には、
ただひとり、20年来想い続ける男がいた。
鳴かず飛ばずの新人時代に面倒をみてくれた
敏腕編集者の余(あまり)だ。
一度だけ、身体を重ねた余はその直後に
出版社を辞め、姿を消してしまった。
長い下積みを経て売れっ子漫画家となった郷原は、
余と念願の再会を果たすため、ある作戦を思い立つが・・・!?
漫画業界の描写のリアルさも雑誌掲載時に話題を呼んだ
表題作「見上げればそこは星空」のほか、
元ヤクザの純愛を描いた「星伐請負人」も収録。
一生をかけても悔いのない恋があることを
教えてくれる極上の2編!! -
心って何だろう。人間とAIの、切ない恋。
時は2030年――少しだけ未来。
独り暮らしの怜子は骨折して車椅子生活になってしまい、
息子から介護アンドロイドをプレゼントされる。
やってきたのはロボット的な外見ではなく、美男子で
何でも言うことを聞いてくれる、有能なアンドロイドの“アラン”。
便利さだけでなく、ときめきを感じはじめる怜子だが、
アランもまた、「恋人」「キス」といった恋愛的な要素も学習しはじめ、
禁断とされる“感情”までも抱くようになり・・・・・・!?
人間の心というものの正体を探る表題作『アンドロイド星雲』は、
「せつない」「リアルすぎる未来像」と雑誌掲載時から大きな話題を
呼んだシリーズです。
この表題作に加え、通勤の新幹線から毎日見える“窓辺に立つ
ヌードの女”との数奇な恋愛を描いた『車窓の星』も収録!! -
侍inラブ!弘兼憲史流・本格恋愛時代劇!
「人間50年」と云われた時代――
愛し方の流儀も、違ったのだろうか。
浪人の銀治郎は、剣の腕を活かして賞金稼ぎを
している。
ある日、銀治郎は卑劣な“同業者”によって 罪無き兄を殺され、
自らも犯された村娘・フキと出会う。美しいフキは、その男によって
顔に傷まで刻まれていた。
兄も貞操も無惨に奪われたフキに寄り添いながら、
銀次郎は犯人を成敗すべく、手がかりを探し歩くが・・・・・・!?
『黄昏流星群』史上初の本格・恋愛時代劇である
表題作『剣星血風録』のほか、
男性に興味が持てないレズビアンの医科大教授の
せつない恋を描く『テストステロン星団』、
妻を亡くし、認知症とたたかう男が体験する奇妙な
出会いを描いた『妖星奇譚』の全3篇収録!! -
その粉雪は、ただならぬ恋を連れてくる。
36年前の大雪の日――松井は、自殺を図ろうと山に入った
男を助けるため必死で後を追い、そこで“雪女”に遭遇する。
松井の懸命さに打たれ、命は奪わずに消えた“雪女”――
その事故が縁で出会った君枝と結婚し、平穏に暮らしていた
松井のもとに、まるであの雪女が近くで手招きしているかの
ような不穏な出来事が相次ぐ。
雪女との「私のことを誰かに話したら、お前の命はもらう」
という約束は36年間守りつづけてきたはずだが・・・・・・!?
表題作『星霊の森』のほか、
30年前に一度きり、許されない関係を持った男女の再会を描く
『星霜の彼方』、軍艦島を舞台に50年前の初恋と事件をたどる
『過去からの星還』の全3篇収録!
いずれも、ずっと昔に置き忘れた“恋”との再会をテーマにした
せつない物語です! -
64歳の麗子は、夫の十三回忌を期に、
下町のマンションで一人暮らしを始める。
不安も束の間、人生最高のモテ期を迎える麗子。
一人は、運命的な出会いをした長治(服役していた過去アリ)。
もう一人は、気のいい男友達の金子。
三人とも“老牌会”という麻雀サークル仲間な上に、
さらに長治と金子には過去に深い因縁も秘めている。・・・さらにさらに、金子に想いを寄せる女性・みつ代から麗子は逆恨みされ・・・!?
ワケありの色男か、明朗な優しい男か――
“アラ還”オンナのモテ期の行方は!?
表題作「嶺上恒星」のほか、男二人の数奇な友情を
五十年にわたる時間経過と共に紡ぐ「煌めかざる星」も収録! -
僕の一目惚れでした。
無口な彼女と、たくさん話をしました。
彼女は、毎日僕の帰りを待っていてくれました。
食欲のない彼女のぶんも、
一緒に冷やし中華を食べました。
歩かない彼女を助手席に乗せて、
海を見に行きました。
僕が死んだら、一緒に棺に入る約束をしました。
いいことのなかった50年の人生で、
初めての幸せでした。
色が白くて優しくて、彼女は、彼女は―――
愛したひとは、人形でした。
ラブドールとの純愛を描いて大反響を読んだ
表題作『星田一夫さんの幸福』のほか、
母の介護に追われる女性が出会う奇跡『虚星の真実』、
冴えないロートル漫画家の不思議体験『虚星の真実』
の計3篇を収録! -
カフェでバイトをする28歳のさくらは、常連客で元・映画監督の
お爺さん・手島と親しくなり、互いの過去を語り合う間柄に。
元彼からの執拗なストーカーに悩まされるさくらは、
それから逃れるため、手島の家に転がり込む。
一泊だけのつもりが、手島の機転で「恋人のふり」をしたことから、
奇妙な同居生活がスタート。
探していた安らぎを見つけた女と、忘れていたときめきを
思い出した男――知り合い以上恋人未満(!?)の
ひとつ屋根の下生活の行方は・・・!?
わけあり年の差恋愛を描いた表題作「星の流れのように」
のほか、“夫婦のふり”で豪華列車・ななつ星で旅をする男女の
物語「恋のななつ星」の2篇を収録。
どちらも“フェイク”の恋から“リアル”に変わる、
運命のいたずらのような恋物語です! -
ひとり豪邸に暮らす画家・梅山龍夫は、たまたま自分の家を写生していた
人妻・みどりに一目惚れをする。
意を決して彼女に「ヌードモデルになってほしい」と頼んだのをきっかけに、
二人は猛スピードで男女の仲に。
「すべてを捨てて、自分のもとへ来てほしい」という条件を出し、
自分の全財産3億円をみどりに渡そうとする梅山だが、
みどりが“とんでもない”過去を持つ女だということが発覚し・・・!?
人生最後の純愛を描いた表題作「遊誘惑星」のほか、
娘の恋人の母親との秘めた熱情を描く「星食に遭う」、
売れない漫画家の、ひと夏のホラーチックな恋愛体験を
描く「星空怪談」の全3篇を収録! -
夫はエリート銀行員。
一見順風満帆な人生を歩む麻紀だが、夫婦関係は冷え切って
おり、夫には若い愛人までいる。
自分の人生を自問自答しながら、麻紀は50歳の節目に小学校の同窓会へ。
そこで再会したのは、かつてはクラス中から“フナムシ”とからかわれ
いじめられっ子だった船村。
彼は、中卒後、苦労の末に独力で世界的な企業「船村製作所」を立ち上げ
大成功を収めていた。
船村は、子供の頃から今まで麻紀に想いを寄せており、
いまだ独身だという。
夫への後ろめたさを感じながらも、一途に自分を愛してくれる船村の
優しさにどんどん惹かれてゆく麻紀。
だが、ある日突然に、夫が部下の業務上の不正が原因で
船村の会社の経理として出向することに。
つまり、夫が船村の“部下”になるという異常事態が訪れ・・・!?
40年越しの初恋を描いた表題作『星々流転』と、
隠れ天才数学教師(童貞!)と、妙齢ストリッパーの
純jな恋を描いた『交錯する流星』の2編を収録! -
かつては国民的スター歌手だった、七星新也。
今は、すっかり薄くなった頭髪を隠しながら
地方の温泉地の小さなステージで歌う日々を送っている。
営業先の温泉旅館で、住み込みの仲居・京と恋仲になる七星だが、
彼女は「暴力夫から逃げている」というワケありの身で・・・!?
落ちぶれても元スター・七星、愛する人を守るため、
今こそヒーローになるべき時は来た!!
時の移ろいと共に落ちぶれてしまった男と
その新しい人生への再起とを描く表題作『君こそ星(スター)だ』と、
俳句によって結びついた男女の熱烈な情愛を描く
『星光耿耿』の2編を収録!
どちらも、「もう自分の身に恋など降ってこないはず」と
思っている男の“まさか”の物語です。
恋はやっぱり、人生の必要十分条件だ!と感じさせてくれる
ときめきの詰まった一冊です。 -
30年会社勤めをしている野村伸一は、上司に評価されず
いまだに係長。
はっきりと「会社には要らない人間だ」とまで罵られ悶々としている
矢先、妻の不倫、そして娘二人の非行の事実を知ってしまう。
呆然とする野村は、ふいに“働きアリの法則”を思い出す。
働きアリの集団は、20%のよく働くアリと、60%の普通のアリと、
そして20%の怠け者のアリで構成されているという。
普通のアリだけのグループにを作っても、その中でまた同じように
自覚的な働くアリと怠け者のアリが出現し、比率は延々変わらないのだとか。
“自覚するアリ”になろうと、会社に辞表を出し、妻に別れを告げた
彼の前に、自らを「神様」と名乗る美女が現れ・・・!?
男の絶望と再起を描く表題作「人生再星の詩」と、
父の死後、かつての父の恋人と共に“父の隠し預金”を
探すことになる男の物語「星の絆」の2編を収録!
どちらも、「あの頃思い描いた未来」とは違う今を生きる
男の物語です。
人生の道の途中、立ち止まり、自分の足跡を振り返る・・・
そんな時にそっと背中を押してくれる“恋”が描かれています。 -
小説家・岸和田は、5年前に妻が若い男と駆け落ちして以来、
独り暮らしをしている。
広い家も半ばゴミ屋敷と化し、彼に言い寄る女が家に来ても、
その荒れ加減に思わず逃げ出す有り様だ。
見かねた担当編集者の勧めで、岸和田はしぶしぶ
住み込みの家政婦を雇う。
見た目は地味ながらも、細かいところに気が回り、何より
心根の優しい家政婦・すず子に、これまで感じたことのない
安らぎや穏やかな感情を抱きはじめる岸和田だが・・・!?
大人のせつない“初恋”を描く表題作「天空の星花」ほか、
ベテラン女流脚本家の暴走する純真「巨星のプライド」、
若い頃に無惨に捨てられた女とその男の奇妙な再会を描く
「新星活を求めて」 の計3編の純愛模様を収録!
世間体、プライド、現在の生活・・・・・・
大人の恋だからこその、しがらみ。時に見苦しくとも、
そのしがらみを越え、「最後かもしれない恋」に一途に生きる
男女の純愛が描かれています。
「もう恋って歳でもないしなぁ・・・」という方にこそ読んでほしい、
ときめきの詰まった一冊です!
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