完結
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柳生石舟斎の長男・厳勝(としかつ)に師事し、連日厳寒の滝に打たれながら倨傲(きょごう)の心と闘う岡本武蔵。一方、江戸各地の道場に試合して名を上げる新免(平田)武蔵。柳生家の依頼で、新免武蔵と対決するため江戸に下った岡本武蔵は、しかし柳生宗矩の政略を知って西国へ去った。そして数カ月のち。佐々木岸柳の待つ船島近くの磯に、二人の武蔵の姿があった。岸柳を倒したのは? そしてもう一人の武蔵は? 剣豪名作完結篇。
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武辺に生きる奥義を「五輪書」に託し、巷説、幾多の決闘譚を生んだ剣豪・二天宮本武蔵。真筆の襖絵は今日も墨痕鮮やかだが、その生涯に謎は多い。足利将軍家指南・吉岡憲法を蓮台野に屠り、洛東一乗寺村下り松で吉岡一門の挑戦を一蹴した“武蔵”像に、二つの若き影が重なる。播州浪人・岡本武蔵、作州浪人・平田武蔵。二人の剣客の交錯するところ、“武蔵”の足跡が記されていった。五味剣豪小説の代表的名作。
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