完結
僧・隆光の妄言から生類憐れみの令が出され、江戸にも退廃の影が落ちる五代将軍・綱吉の御代。柳生帯刀(たてわき)十七歳。武道指南役にして、市中安寧を託される監察も。夜毎、町人に変装して旗本の賭場に潜り込んでは情報の収集に当たる。綱吉の元御小姓が謀殺され、事件は幕閣中枢に巣くう側用人らに揉み消されてしまった。悪の根元は大奥か。即刻、帯刀は側妾の若菜を送り込み、大奥の耳目とした。時代長篇。
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柳生家の若き嗣取り・帯刀(たてわき)の愛妾・若菜が入った大奥は、綱吉に嫡男なく、二派に分かれての権謀渦巻く伏魔殿。側室・お伝の方は娘を嫁がせた紀州びいき。一方の御台所は、綱吉の甥にあたる甲府宰相・綱豊支持派。若菜は御台所の命で綱豊に仕え、身辺警護にあたった。お伝の方の父は今を時めく側用人、権勢をほしいままに無頼の徒とも繋がる。帯刀の内偵の成否は、若菜の肩にかかっていた。時代長篇完結篇。
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僧・隆光の妄言から生類憐れみの令が出され、江戸にも退廃の影が落ちる五代将軍・綱吉の御代。柳生帯刀(たてわき)十七歳。武道指南役にして、市中安寧を託される監察も。夜毎、町人に変装して旗本の賭場に潜り込んでは情報の収集に当たる。綱吉の元御小姓が謀殺され、事件は幕閣中枢に巣くう側用人らに揉み消されてしまった。悪の根元は大奥か。即刻、帯刀は側妾の若菜を送り込み、大奥の耳目とした。時代長篇。
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