ライトノベル
クイックセーブ&ロード(イラスト簡略版)
シリーズ内の平均評価:
(27)
完結
榊君にとって、今は何度目の今日なのですか?中学生・榊潔人は自殺を繰り返す事によって、自分の好きな場所、好きな場面からもう一度人生をやりなおすことができる……。クールな筆致の推理ロマン傑作! 第3回小学館ライトノベル大賞優秀賞受賞作。※※この作品は廉価版です。廉価版にはイラストが入りません。
便利な購入方法
-
-
僕はなぜ、どうして記憶喪失になったのか。
夢を見ていた。自分が死ぬ夢。暴走トラックによる轢死から始まり、高いところからの転落死、刃物による失血死、劇薬による中毒死、果ては海に身を投げての溺死まで……、あらゆる場所、時間、手段で幾度となく死に続ける夢の中の自分。肉体が破壊され、生命が停止した次の瞬間には、また再生した肉体で新たな死の状況に追いやられている、そんな地獄のようなビジョンの連続。その悪夢からようやくと目覚めた時……僕は病院のベッドに横たわっていた。目の前に座っているのは、幼稚園からずっと同じクラスの幼馴染み、梓由衣。彼女から告げられた驚きの事実……現在、僕は中学三年生で、いまは夏休みの最中なのだという。僕は中学受験の日から、中学三年の夏休み前までの記憶を喪失していた。学校に復帰しても、周囲の反応に戸惑うばかりの日々。自分自身の過去の謎を探る過程で、奇妙な噂を聞く。それは「クイックセーブ&ロード」と呼ばれる、まるでゲームのような都合のいい魔法の話。学校で街で、魔法を信じた子どもたちが次々に命を絶ってゆく。噂は僕までも渦中に巻き込んで広がっていく……。
生と死の狭間にいる少年の推理ロマン、いよいよ完結!!
※※この作品は廉価版です。廉価版にはイラストが入りません。 -
-
自殺をくり返して世界を救う少年。再び。
駆けつけた僕が見たのは、あまりにも異様な光景だった。真夜中の闇の中で、その一角だけがやけに明るい。赤黒い炎に包まれ、窓という窓から黒煙を吐き出す洋館。燃えている。崩れ始める外壁。熱風と火花が僕の位置にまでやってくる。「殺人も、放火も、全部……全部、あの女が……あの夢乃の奴がっ!」芝生に蹲った一人の女性がポツリと呟いた。ユメノ。トキワユメノ。僕はその人物を知っている。「超能力研究会」副会長で、この世で唯一の、たった一人の、僕の「能力」の理解者……彼女はいまもこの屋敷の中にいるのだろうか。その時、「拳銃自殺……」という、警官らしき男の声。そこは洋館の庭の端に設置された倉のような建物の中だった。かび臭いその部屋で……常盤夢乃先輩が倒れていた。清楚可憐な白いカーディガンが、何かに汚されている。どす黒い何かが、彼女のこめかみからだくだくと流れている。力なく落とされた左手には銀色の小型拳銃。人差し指はその引き金にかけられたまま……。僕はその光景をぼんやりと数秒間眺め、そして――彼女の小銃を握り、衝動的に、死ぬことを決意する。
「セーブ&ロード」機能を持つ自殺常習少年の推理ロマン第二弾!
※※この作品は廉価版です。廉価版にはイラストが入りません。 -
-
榊君にとって、今は何度目の今日なのですか?
中学生・榊潔人は自殺を繰り返す事によって、自分の好きな場所、好きな場面からもう一度人生をやりなおすことができる……。クールな筆致の推理ロマン傑作! 第3回小学館ライトノベル大賞優秀賞受賞作。
※※この作品は廉価版です。廉価版にはイラストが入りません。 -
-
-