自らの一族を滅して公位を簒奪した耿無影。実の兄のように慕っていた彼を一族の仇と狙う耿淑夜。二人の確執を核に中原全体に戦いの火の手が上がる。ヒロイック・ファンタジー第一巻。
便利な購入方法
-
-
覇王の星を手中にせんとした〈衛〉王・耿無影のもとに、騎馬国〈琅〉より突然の宣戦布告。優勢誇る衛軍の7万に対し、手勢半分の琅軍は、しかし、慧眼の謀士と旧王朝の末裔、そして異民族にして傭兵出身の王が、統率された兵と知力と果断さで挑む。〈魁〉王朝の崩壊から8年──5人の王の時代は掉尾の一戦を迎える。【巻末に外伝「雪花譜」を収録】
-
-
中原制覇に王手をかけた〈征〉王の急死。千載一遇の好機と、眠れる大国〈衛〉が遂に攻勢に出た。動乱の炎は騎馬国〈琅〉にも飛び火、王の血を継がぬ新王が立つ――その名は赫羅旋。
-
-
〈琅〉に破れ流謫の身となった、元〈奎〉王、段大牙のもとへ〈琅〉の謀士、耿淑夜と国相、赫羅旋が現れる。旧知の二人の説得に、〈魁〉の末裔は遺臣を引き連れ〈琅〉軍に加わることを決意。――対するは〈征〉、目指すは巨鹿関――。中原の大地に蹄の音が響く。
-
-
<魁>王朝最後の血縁、<奎>伯段大牙は、北方諸国を統べる王として、西国<琅>との決戦に挑んだ。頼みの謀士耿淑夜と引き離されたまま、かつては窮境を共にした赫羅旋とついに干戈を交える。<魁>の滅亡から五年。天空には帝位剥奪を示す孛星が不吉に輝いていた――。
-
-
大国<征>の中原制覇を阻むため、<衛>と<容>が結ぶ盟約交渉の席で二人は再会を果たした。<衛>王・耿無影と無冠の謀士・耿淑夜。かつて兄と慕い、やがて仇と憎んだ無影が明かす、思いもかけぬ真実に、堅くしこった淑夜の心は溶けていく。だが恩讐の歳月はもはや後戻りできぬほど二人を隔て、戦場へと風が漢たちを駆り立てる。
-
-
義京の乱と魁王朝の滅亡から三年。強大な国力を誇る〈征〉王・魚支吾は中原の覇権を手中に収めたかにみえた。だが、封土を失い、亡命の日々を無為に過ごす段大牙と淑夜の許に〈衛〉王・耿無影から連衡の誘いが。そして赫羅旋が居を定めた西方にも公位継承を巡る動乱の嵐。戦の予兆をはらんだ中原の風は宿命の対決へと漢(おとこ)たちをかりたてる。激動は天意か。崩壊の後に、再建の物語がはじまる――
-
-
巨鹿関の戦いから半年。義京の尤家に匿われ傷を癒す耿淑夜だが、時代は彼を否応なく戦乱へと巻き込んで行く。〈魁〉国王・夏長庚弑逆の報せに、中原はついに諸王乱立の時代へ。
-
-
自らの一族を滅して公位を簒奪した耿無影。実の兄のように慕っていた彼を一族の仇と狙う耿淑夜。二人の確執を核に中原全体に戦いの火の手が上がる。ヒロイック・ファンタジー第一巻。
-
-
-