
総合評価
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powered by ブクログ第一部は、なるほど〜と納得しながら読み進めた。 三宅香帆さんが本について沢山語れるのは、 こういう視点をもっていたからなのね!と、ひとつ勉強になりました。 ただ、「なぜ働くと本が読めなくなるのか」より 少し物足りなさを感じたのはなぜだろう…?と 考えたら、わたしは歴史の話しに実は興味をもっていて、その切り口があると面白く読めるんだ!ということがわかったわけで、自己理解につながりました。 …と、著書に書いてある 「比較」をやってみました。笑
4投稿日: 2025.09.24
powered by ブクログ新書のなかでも、とても読みやすい内容だった。 三宅香帆さんのYouTubeやPodcastは毎回拝聴しているのですが、彼女が紹介する本はどれも面白そうで、私の積読化は彼女のせいと言っても過言ではないくらい影響を受けている。 話が面白いというよりも、作品を面白く説明することが上手という感じ。釣り人でいうと、餌のチョイスや撒き方、タイミングが上手。私は毎回まんまと釣り上げられてしまう。 この本では、そんな彼女の鑑賞の仕方を覗き見ることができてとても面白かった。例を交えて紹介している作品もまた魅力的で、また我が家の積読本が増えるのだろう。
2投稿日: 2025.09.24
powered by ブクログ2025/09/25 本屋、漫画、映画などの鑑賞物を解釈できるようにする技術、それを人に話す技術を書いてある本でした。著者の過去の視聴歴から、下記の技術を用いながら話の展開を行い、いろいろな作品の共通項や作者の感想がわかるものでした。 p26 本を読むときの技術 ・比較:他の作品と比べる ・抽象:テーマを言葉にする ・発見:書かれていないものを見つける ・流行:時代の共通点として「語る」 ・不易:普遍的なテーマとして「語る」
4投稿日: 2025.09.24
powered by ブクログこの人の話が面白いのか知らないが、淡々と読書感想文を読んだだけで、特に武器にもならない読み方の〈技術〉の実践が披露されている。 本好きには物足りなく感じて特に必要としない技術かも?
7投稿日: 2025.09.24
powered by ブクログ三宅さんの紹介する本は、いつでも読みたくなる。なんでなんだろうと思ってた答えを全部教えてくれた感じ。 比較や発見、流行は日々の会話の解釈として、特に使えそう。 あとがきの「本を読むように、他人の話を聞く。」 心に留めておこう。
3投稿日: 2025.09.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
この本は、三宅さんが普段どのように本を読んで考えているのかが詰まった本。 こう読んだらいいというような安易なコツなどはのっていない。 本編の大半が三宅さんの頭の中といった感じでこの本を読んで、この映画とも
6投稿日: 2025.09.23
powered by ブクログまえがきにもあるが、言語化する能力を得るために読むというよりは、もう少し気楽に文学作品(映画、書籍とか)を自分の言葉で面白く話せる人はどういう事考えてるのかなってのを知るための本。 途中から著者の文学作品に対する感想とかが多めなので、そういうのが好きな人は楽しめると思います。
10投稿日: 2025.09.23
powered by ブクログこの方、タイトルの付け方が本当に上手だな〜! 内容的には、作者がnoteで書いた文章を沢山載せてあり、「なるほどと思わせる読書鑑賞文を書くには」みたいなタイトルの付け方にすることもできそうなんだけど、このタイトルでめっちゃ惹き付けられた。 ここ5年間の本・映画・ドラマ・マンガなどを読んで感じたり考えたりしたことの鑑賞文がメインで、ほとんどの作品を未履修なのに、すごく楽しく読むことができた。 作品を見るにあたっての見方やアウトプットの仕方など、真似してみたくなった。 その作品のテーマは読者が自由に考えていい!(抽象化) と書いてあり、もっと自由にインプットしていいんだと勇気をもらった。 才能とはブレーキをかけないことである。 という言葉も、目からウロコ。そうだよなぁ、何かにつけてブレーキ掛けてるよ。
9投稿日: 2025.09.23
powered by ブクログ物語を面白く語るにはどうすればいいか。これは面白い作品と出会った時に誰もが思う悩みの1つだと思います。 作品の本質という作者以外(作者も分からない可能性も!?)分からないものをこの著書で扱われる5種類のレンズを通して作品を見ればその輪郭が今までよりも浮かび上がってくるような気がする。 また同書に出てくる作品がどれも魅力的!読んだことがあるものや観たことがあるものが自分には無い視点、しかし強く頷ける批評を読むことのスカッと感が気持ちいい。またまだ未読の作品についてついブクログに追加してしまうほどどれも紹介が簡潔で著者のワクワク感が伝わってくる。 文体も読みやすく、1日かからず読めてしまう文量なので是非小説やエンタメをより楽しんで面白く語りたい方はぜひ!
4投稿日: 2025.09.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
著者である三宅さんの書評を読んでファンになり、アナウンサーの方と一緒に本の紹介をしているYouTube動画もめちゃくちゃ面白いので、期待値MAXで電子書籍版をタイトル買いした。 序盤の技術解説編はシンプルで短く、具体例も交えて書かれており分かりやすい。 ただ、その後に応用実践編として紹介されているのは、「ウチらの実践のための具体的プロセス」というよりは「ただただ面白いプロの書評」であり「先生のお手本」といった感じで、「君らも訓練すればいつかこれが書けるようになるかもね」と言われてる気がしてくる(絶対そんなこと言ってない)位にレベルが高い。 「きっとこんな私でも簡単な題材でそれっぽい解釈ができるように手取り足取りプロセスを教えてくれるんでしょ♪」的なゆとりマインドで読み進めていた私は、「考えるのはお前だよ、このゆとりが」と突き放された気分で情けなくなり、そっと本を閉じた。(三宅さんも多分同じゆとり世代) 三宅さんは圧倒的な量のインプットをされていて、解釈のための膨大な材料をお持ちであろうことを考えると、面白い解釈をするには解釈の仕方も重要だけど、材料を豊富にしていく姿勢も必要不可欠なんじゃないの?という当たり前のことに気づかされる。 サクッと読める技術解説編とあとがきを読んで、むしろこちらをメインディッシュとしてお腹満たしたかった感は否めないけど、そんな甘えん坊ゆとりマインドはかなぐり捨て、本書で紹介された5つのポイントを胸に実践を重ねていきたいと思う。 「鑑賞ノート」はすぐにでも実践したい。 無礼ながら一旦読み飛ばした面白そうな書評パートは、面白い書評読みたい気分の時に改めて読もうと思う。 そして自分へ。本を買う時には書店に行ったり目次を見たりして内容をざっくり確認すること!以上!
1投稿日: 2025.09.23
powered by ブクログこの本は面白く話せるようになるためにはどう読んだらよいのかについての話というよりは、物語や本をどのように鑑賞し味わうか、理解するかについてのコツについて書かれた本だという印象が強かった。 書かれている内容の多くは、どのように筆者が物語や作品を鑑賞したのかという例であり、私にとってはあまり得るところの多い本ではなかった。 鑑賞する時には以下の点に注目してみると良いという。 比較(様々比べてみる) 抽象化(テーマを探す) 流行(時代の共通点として語る) 発見(あるべきものを探る) 不易(普遍的なものを見つける) 確かにそれはその通りだと思う。でももう一歩踏み込むなら、自分が好きなこと、興味があることを鑑賞の軸にしたらもっと自由に楽しく本を楽しむことができるような気がする。 そうやって鑑賞した本は自分の味付けで人に良さを語れる作品になるのだろうなと感じた。 鑑賞ノートを書くことが推奨されていた。必要なことなのだと思う。時間もかかるし、めんどうくさくて、なかなか進まない。 どうしても読み切ることに時間を使ってしまいがちだけど、なぜ読みたかったのか、どういうところに心が動いたのか、そういったことを書き残す作業にこそ時間を充てることで、より深い鑑賞につながるのは間違いないと思う。結果的にその作品に対する満足度も高くなる気がする。 そしてそのプロセスが、会話を深みのあるものに変えていく準備作業になるのだと思う。 自分の考えや、気づきを書くことによって表現したい。でもどうすればいいのかわからない、そう思っているからこそこの本に手が伸びたのだと思う。 その自分の気持ちを大切に、自分なりの鑑賞ノートを残していこうと思った。
8投稿日: 2025.09.23
powered by ブクログ本書は三宅香帆さんの新著。 タイトル通り、話が面白い人の本の読み方について書かれている。 が、読み方の解説はほどほどに、本書のほとんどが三宅さんがどう読んでいるか、を過去のどこかのメディア等で書いたものに紙面を割いている。 自分としては、読み方指南よりも、具体的に様々な本に対する三宅さんの解説が読めるので、想定以上に楽しむことができた。 ただ、解説されている「物語鑑賞の技術」は、分かりやすいものの、三宅さんなりの時代観や豊富な読書遍歴あっての解説であるため、技術を活かす背景知識が必要だと感じる。 本書は読み方を学ぶというよりも、三宅さんの頭の中を純粋に楽し無事をお勧めしたい。
3投稿日: 2025.09.22
powered by ブクログ星2つ半かな?前作の“なぜ働いていると…”が良かったので、手にとりましたが、この作家と私の読んでいる本の世界が、殆ど重ならないのに違和感を感じました。年代の差ですかね
6投稿日: 2025.09.22
powered by ブクログ「話が面白い」の定義を、"エピソード型"と"解釈型"に分け、後者の面白さを磨いていくためのノウハウが書かれている。この分け方によって、話の面白さは"目指せるもの"、とモチベートされる読者は多いのではないだろうか。 それなら出来るかも、と期待を抱きつつ、一方で独自の解釈を展開することはなかなか難しいことも痛感。というのも、私たちは幼い頃から読書感想文などで、読書体験の中から"教訓めいたなにか"を抽出しようと頑張ってしまう癖がついているから。「あなたはどこが面白かった?」「何に心が動いた?」というピュアな問いを、意外にも見過ごしがちなのかもしれない。AIにはない、人間だからこそ出来る独自の解釈(一見無関係なものを結びつけたり掛け合わせたりする見方)こそ、その人の人となりや生きてきた人生からしか導き出せない独自性であり、個性。読むことは自分の興味関心や人間性を探求していくことに通ずる、という三宅さんの主張は、私の課題意識にぴったりはまるパズルのピースのよう。「解釈」=個性という捉え方によって、私にとっての読書の価値がまた一つ広がった気がする。 MIS✨ ・テーマをつくりだすのは「鑑賞者」の仕事です。 ・抽象化ほど自由なものはありません。だって抽象化は読者の仕事だから。
10投稿日: 2025.09.21
powered by ブクログ『なぜ働いていると本が読めなくなるのか 』の三宅香帆さん、彼女の本を読むのは2冊目です! エンタメを比較、抽象、発見、流行、不易という5つのプロセスで解釈してあげることで、話のタネにすることが出来るというのです。素材を料理し、盛り付けるという表現が分かりやすくて好きです。 わたしもシェヘラザードのようになりたいものです。
1投稿日: 2025.09.21
powered by ブクログあるサイトのレビューを読んでいると、 タイトルと内容がずれている と書かれているものがいくつかあった。 そうなのかなあと思いつつ、三宅香帆さんの本が好きなので買って読もうと考え、すぐに購入。 タイトルからも帯からも、話し方ではなく読み方の本であることは明白だ。 ずれているという批判は当てはまらないのでは、と思いながら、早速読み始めた。 そして、第二部でびっっっくりした。 これは…読み方ではなくて、書評だ…。 本やドラマ、映画などの批評文だったのだ。 そうと知っていれば、購入しなかったかもしれない…(よく知らずに購入した自分が悪い)。 もちろん、文芸評論家がその通りの仕事をしただけの本である。 それはそうなんだが、私が期待したのは、第一部で「こういう技術を使って読むんですよ」を使って、第二部では自らの批評文を批評(解説)していく、ということだったのだ…。 確かにそれをするとくどいというか、そんなこと解説しないと分からないのかという人もいるだろうが、あくまでも帯にあるのは「インプット術」なのですよ…。 応用実践編を具体的に解説してくれてもよいのではないのか…。 最後に付録として、話が面白くなるブックリストが掲載されているのだが、これがまた雑多。 分野別とはなっているが、カテゴリーがただの「書籍」、「映像、その他」の二つだけ。 しかも、その作品について触れられているページ数が書かれていないのだ! ページを一番前に戻して目次を見ると、それぞれの項目で関連する作品名が載っている。 しかし、この目次に載っている作品名が全てではなく、実際にはもっと多く取り上げられている。 何が言いたいかと言うと、本文を全部しっかり読まないと、最後のブックリストに出てきた作品が、どういう理由でおすすめなのかが分からないのだ。 正直言って、この本を最初から最後まで全てのページを読む人がどれくらいいるのだろうか。 自分が知っている、あるいはいつか読んで(見て)みようと思う作品のところしか読まない人が多いのではないだろうか。 ブックリストに知っている作品を見つけても、それがどこで紹介されているのか分からないので、まあいいやとなってしまったのは私だけだろうか。 私は三宅さんが好きなので、三宅さんの意図がもっと伝わるような構成にしてほしかったと非常に残念な気持ちになった。
14投稿日: 2025.09.21
powered by ブクログ相手に興味を持つ内容を伝える時に、話をどのように面白く伝えるか?が基本とその実例が書かれている本。かなり実例が多く、自身が興味持つ内容は楽しく読めたし、基本説明の納得感が得られた。これをやるのに体力と習慣が必要で、3日坊主とかはそれなりに大変な気がする。自身の興味関心がある作品で詳しくなりたいなのど、何かしらのモチベーションも必要になるのではないかと思った。
7投稿日: 2025.09.21
powered by ブクログ自分の中で(も世の中的にも)最早「信頼と実績の」と化した三宅さんが、このタイミングで本書を刊行する意義の大きさ。エンタメ作品を自分なりに解釈し自らの言葉で語ること、その醍醐味が本書によってより世間に浸透していったら楽しい。 特に、『こっち向いてよ向井くん』の評論が面白かった。自分に関係のない作品だと決め込み完全にスルーしていたけど、ドラマや漫画に触れてみたくなった。他作品で「父性」をテーマに語られることも多く感じられ、それらも大変興味深かったので、いつか「男性性」をテーマにした本を書いてもらいたい。
7投稿日: 2025.09.21
powered by ブクログコーヒーが好きである。 出先で必ずやることは美味しいコーヒー屋さんを探すことで、そんなお店には並んでいる豆に「フレーバーノート」というのがついていることがある。 「オレンジ、黒糖、いちじく」とか。 あと、お店の方が「黄色い花を連想させる味です」などと教えて下さることもある。 オレンジとは?黄色い花とは?はて? とか思っていたのは初めのうちだけで、慣れてくると「あぁ、これは白ぶどうっぽくて最後はスパイシーな印象もあるなぁ」なんて思えるようになったし、お店の方からは「フレーバーの感じ方に正解はないんですよ」とも励ましていただいたので,積極的に言葉にするようにしている(内言だけど)。 ****** 本書は、大好きな文芸評論家の三宅香帆さんが出版された新刊。 話が面白い人。 超憧れる。 学生時代、指導教官から「あぁたの話は長すぎる」と指摘されて幾十年、「いかに人にコンパクトかつ面白く伝えられるか」は私のライフワークだ。 本書では、著者がこれまで読んできた本、観てきた映画やドラマなど多様な素材をもとに、どう"料理"し、人に伝えられるようにしていくかのコツが惜しみなく紹介されている。キーワードは次の5つ。 ①比較、②抽象、③発見、④流行、⑤不易、である。 それぞれ具体的にどういうことかはぜひ本書を。 「第一部」でそれぞれのテクニックについての説明を、「第二部」では著者がこれまで発表されてきた文章をそれぞれのテクニックに分けて紹介する、という構成。 第二部の方は興味深いブック(だけじゃないけど)ガイドになっていて、またしても芋づる式に読みたい本やマンガが増えていきそうで怖い(嬉しい)。 これらのコツを使えるようになって、さて「こいつ教養をひけらかすヤな奴…」とか思われたりしないだろうか、とか心配になったがそこもちゃんと「あとがき」でフォローされている。 「本を読むように人の話を聞く」。 聞き上手たれ、という教えである。 いい意味で本を「深読み」するためのテクニック集。話し上手になりたいかは別として、より深く好きなものを味わえるようになるのは誰にとっても素敵なことなんじゃないだろうか。 ****** 「似たもの」を見つける。全体の印象を言葉にする。歴史や背景を知る。時代の流れを掴む(コーヒーにも流行はある)。楽しみ方が広がれば、自分の中が豊かになる。 コーヒーのフレーバーについての語彙を獲得するのは、同じ好みを持つ人との共通語を獲得することと言い換えられる。楽しさ倍増。 自分の好みをお店の人に伝えたり、コーヒーの魅力を布教したり(まさに推し活!)するのにも、いい。 経験こそ最高の学び。 転んでも大怪我はしない世界で、練習していこー。
6投稿日: 2025.09.21
powered by ブクログどの観点で読み込めば、面白く展開出来るかを提示して実演している。 なるほどどの切り口もものも楽しそうに語れていていいなと思えた。 あらかじめ批評する事を念頭に読む方法。 そんな事を考えなくてもいいのではあるけれど楽しい作業になります。 知らない最近の本の批評集にもなっていて楽しめました。
7投稿日: 2025.09.21
powered by ブクログマスにも届くポップな読み心地ながら、裏側にある三宅氏の文芸評論家としての矜持と批評に対する強い思いがビシビシ伝わってくる。北村紗衣『批評の教室』のように、気づいたら批評ができるようになる(なった気がする)カタルシスがある。 細々ながらもオンラインとオフラインで文章書く身としては勇気づけられるよ、、
8投稿日: 2025.09.20
powered by ブクログメモ→ https://x.com/nobushiromasaki/status/1969362808325488911?s=46&t=z75bb9jRqQkzTbvnO6hSdw
0投稿日: 2025.09.20
powered by ブクログ著者のYOUTUBEで宣伝を見て早速ポチッと押して、一気読みしてしまった。 「話が面白い人は何をどう読んでいるのか」というタイトルにあるように、「読む」という行為と自分の話術をどう繋げられるか、ということについて書かれている。 「話す」ということは仕事でもプライベートでもものすごい重要なことだと思う。うまく話せることができるということで人生どうにでもなる、といっても過言でないと思うぐらい。「話が面白くて人を惹きつけられる人」を羨ましく思い、「私の話はどうせ面白くないから」という心づもりで話した結果やっぱり面白くないんだ、と落ち込む経験、みなさんはありますか? 私は多いにあります。 容姿端麗でないからとか、話術がないからとか、ツッコミとボケのようなノリがわからないから、とか色々と言い訳はあるが、この本を読んで「なるほど」という点がいくつもあった。 著者は「料理する」と表現しているが、つまり読書を読むだけでなく、自分の中で加工すること。それが自分の話の種になる、と。 今までの自分は本で読んだ内容を会話の中で、「これこれの著者はこの本でうんぬんうんぬんって言っていた、、」という形で引用してきた。著者によると、これは読書を通して、材料を食べてるだけ。そうでなく自分で料理しないとならない、と。 私の引用は、料理ではない、と。 このことは私の読書術にも関連していることに気づいた。読んだ作品は単体でおもしろいか否かで評価していたけれども、著者の提示するいくつもの料理方法にかけることにより、その本の解釈が幾層にも展開しうるということを。思考が深くなるだけなく、読書がぐっと楽しいものになると。本書ではその料理法を具体的に紹介してくれている。
3投稿日: 2025.09.20
powered by ブクログ三宅香帆さんは昔、「ゲーテ」の新刊紹介企画で1年間ほど連載を担当してもらっていたご縁があります。 読書法や読み方指南の本はたくさんあるけれど、この本は「面白い話ができるようになるための"鑑賞の技術"」を教えてくれる本です。 話が面白い人になりたいと、誰もが思ってますよね。でも、面白い話ができるためにどうすればいいのか分からない。 話が面白いこと=インプットした内容を面白く語ることができることであり、面白い話をするためには読んだものや観たものを「ネタ」に変える技術が必要だと三宅さんはいいます。 ①比較 ②抽象 ③発見 ④流行 ⑤不易 という5つの技術を、実際に三宅さんが書いた文章を通じて理解していく構成。 本に限らず、映画やドキュメンタリー、漫画にも使える技術なので、色んな作品を鑑賞するのが楽しくなりそう!
9投稿日: 2025.09.19
powered by ブクログ著者は『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』の三宅香帆さんです。 「まえがき」の冒頭から本書の目的がこう記されています。 「話していて面白い人になるには、どうすればいいのか? この本は、それを伝えたくて書いた本です。」 そして、それには「本や漫画などを読むことが必要だと思う。」とし、「大切なのは、読み方だと思います。」「「鑑賞」として取り入れることが、必要です。」と言い、「本を読むときの姿勢。」であり、「ネタを仕込むつもりで本を読む」という姿勢です。」と語ります。 本文に入り、まず「第一部 技術解説編」「1 話が面白いという最強のスキルについて」で、「「話が面白い」こととは、インプットした内容を、面白く語ることができること」であるとし、そのプロセスを ①話を仕込む ②話を解釈する ③話すときに②を使う と説明しています。 「第一部 技術解説編」「2 味わった作品を上手く「料理」してネタにする」では、読んだことを「ネタ」にするために、 ①〈比較〉 ほかの作品と比べる ②〈抽象〉 テーマを言葉にする ③〈発見〉 書かれていないものを見つける といったプロセスが必要だとしています。 「第一部 技術解説編」「3 具体例でわかる! 物語鑑賞「五つの技術」」「4 「鑑賞ノート」をつけてみよう」では、さらに上記のプロセスの方法をより深く説明しています。 「4 「鑑賞ノート」をつけてみよう」では、「SNSで感想を書くアカウントをつくってみるのもいい。」とし、「ブクログ」の名も挙げています。 「第二部 応用実践編」では、「第一部 技術解説編」「3 具体例でわかる! 物語鑑賞「五つの技術」」で提示された「五つの技術」(比較、抽象、発見、流行、不易)の具体例として、三宅さんが読んだもの観たものの記録が豊富に提示されています。 「あとがき」では、あらためて「物語の楽しみ方の技術は、たしかに存在する。」、「「読む」快楽を得るのには、技術が必要となる。」と語り、「読むことも十分クリエイティブな作業なのです。」とおっしゃっています。 とても有意義なご本であると思いました。 漠然とした不安を抱えながら読書やブクログのレビューをおこなっているかたはいらしゃいませんでしょうか(わたしもその一人です)。 本書は、技術として「読書」や(レビューなどで)「自分の思いを伝えること」を捉え直し、そのスキルを身に付けていくことができる実践的なガイドだと思いました。ぜひ活用して、少しでも質の良い読書やレビューができるようになりたいと思います。 三宅さんは、「あとがき」の最後に、こう書いておられます。 「あなたの読書が、良い旅路になりますように。」 皆様も、わたしとご一緒しませんか♡ 【目次】 まえがき 第一部 技術解説編 1 話が面白いという最強のスキルについて 2 味わった作品を上手く「料理」してネタにする 3 具体例でわかる! 物語鑑賞「五つの技術」 4 「鑑賞ノート」をつけてみよう 5 読解力があればコミュニケーション上手になれる 第二部 応用実践編 1 〈比較〉ほかの作品と比べる 欲望と格差が引き起こす人間ドラマ――『地面師たち』vs.『パラサイト』 「ここ」を肯定して生きる――「成瀬」シリーズvs.『桐島、部活やめるってよ』『あまちゃん』 「推し」時代の師弟関係――『メダリスト』vs.『ユーリ!!! on ICE』 強くなりたい少年たち――『ダイヤモンドの功罪』vs.『実力も運のうち 能力主義は正義か?』 なぜ中年男性はケアをしないのか問題――『LIGHTHOUSE』vs.『OVER THE SUN』 息子であり、父であり、夫ではない男たち――『君たちはどう生きるか』vs.『街とその不確かな壁』 ほか 2 〈抽象〉テーマを言葉にする ケアの倫理の物語――『ダンジョン飯』『アダム・スミスの夕食を作ったのは誰か?』 父性の在り方を問う物語――『不適切にもほどがある!』『喫茶おじさん』 ネットがつれてきた感情――『エレクトリック』『##NAME##』『ハンチバック』 アンコントローラブルの文学――『ともぐい』『八月の御所グラウンド』 ローカル性の復活――『地図と拳』『しろがねの葉』『この世の喜びよ』『荒地の家族』 「親ガチャ」に外れた人生のその後――『水車小屋のネネ』 3 〈発見〉書かれていないものを見つける 消えたブラザーフッドの行方――『女のいない男たち』『ドライブ・マイ・カー』 令和の「こじらせ男子」が持っていないもの――『こっち向いてよ向井くん』 ポスト「逃げ恥」時代の家庭問題――『海のはじまり』『西園寺さんは家事をしない』『SPY×FAMILY』 ほか 4 〈流行〉時代の共通点として語る 「おいしいごはん」は幸せの象徴か――『おいしいごはんが食べられますように』『デクリネゾン』 令和の源平ブーム――『鎌倉殿の13人』『平家物語』『犬王』 今なぜSFがウケるのか――『三体』『プロジェクト・ヘイル・メアリー』 SNSでバズる短歌――『あなたのための短歌集』 「はて?」「なぜ?」が求められている――『虎に翼』 正しさをめぐる問いかけ――『〈公正(フェアネス)〉を乗りこなす』『訂正可能性の哲学』 芥川賞候補作は時代を反映する――『バリ山行』『サンショウウオの四十九日』 ほか 5 〈不易〉普遍的なテーマとして語る 物語は陰謀論に対抗しうるか――『方舟を燃やす』『女の国会』『一番の恋人』 「推し」ブームの変遷――『推し、燃ゆ』 「私小説」が流行る理由――『文藝』「ウィーウァームス」『アイドル2・0』 名作リバイバル・ブーム――『THE FIRST SLAM DUNK』 村上春樹の継承者を考える――『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』『ブランチライン』 『光る君へ』と源氏物語――『光る君へ』『あさきゆめみし』 「ノンフィクション本三宅賞」を決めてみる――『太陽の子』『ネット右翼になった父』『母という呪縛 娘という牢獄』 ウクライナ、灰色の空――『ペンギンの憂鬱』『ウクライナ日記』 あとがき 付録 話が面白くなるブックリスト
286投稿日: 2025.09.19
