
総合評価
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powered by ブクログ色々な事件が絡み合いながら、昭和平成令和と時代が進んで話が展開していくので、登場人物も多くなり、この分厚さなのでなかなか読むのは大変でしたが、すごく読み応えのある作品でした。 間に実際に起こった事件も挟まってくるので、よりリアルにも感じられ、その時代の空気感も伝わってきました。 各時代の刑事たちの執念が実を結び、令和になってようやく事件の全貌がわかった時は、まさかの展開で驚きました。そこに鎌田がいなかったのだけが、残念です。
0投稿日: 2026.01.12
powered by ブクログみなさまの評価が高かったので読みました。 これは歴史に残るミステリーの大作だと思います。 非常にボリュームのある内容ですが、物語の構成がしっかりしていて、文句なく最高傑作だと感じました。ラストも◎。死ぬまでに読んで欲しい一冊です!!恐らくドラマ化になると予想します!
47投稿日: 2026.01.11
powered by ブクログ4/5ぐらいまでは緊迫感もあったけど、真相がギャグかと思うほど…母親は気づいてなかったと思いたい。満州や昭和の著名な事件を織り交ぜながらの進行は読み応えあった。
0投稿日: 2026.01.11
powered by ブクログやっと読み終えた! 年が明けてから、なかなか本を開く時間が取れなくて…。そんな中、頑張って読んだ553ページのぶ厚い作品。読み応えがありました。とても、とても。 伏尾美紀さんの作品では、若い女性警官が活躍。『北緯43度のコールドケース』と『数学の女王』では30代の沢村。『最悪の相棒』は27歳の広中。そして今作では、28歳の藤森菜摘。男性優位で経験値が巾を利かせる警察組織。そんな中で頑張っているだけでも彼女たちにエールを送りたくなります。 令和6年(2024) 2月。アパートで74歳の男性が亡くなっているという通報を受け、「またか」と思いながら現場に向かった藤森。ところが、部屋に残された男性の手紙と遺品から、昭和49年(1974)「佃島一家殺傷事件」捜査が再開されることに。昭和から平成にかけて事件を追っていた当時の二人の刑事、鎌田と湯浅。すでに退職した二人が綴っていた捜査ノートが事件解決のカギを握ります。鎌田は、元マル暴の昔気質。湯浅は、吉川線を発表した吉川澄一の捜査手法を取る頭脳派。二人の捜査は、佃島事件が 昭和25年(1950)に起った函館の銀行支店長一家殺害事件へと繋がるところまで辿っていました。2024年の変死体発見から時代がスーッと遡って昭和25年にいきつくあたり、壮大な物語展開です。 追加捜査期間が一年間と限定される中、藤森は捜査一課の草加とともに捜査を再開。昭和の警官たちの熱意と執念の厚さに圧倒された第三章までの461ページ。第四章では、草加の追跡調査と藤森の新しい視点が、あちこちに散りばめられていた違和感をすべて、見事に解き明かします。え!そうだったの? 550ページの最後4行はちょっとお洒落。そして読後感、爽快! 戦争、昭和・平成・令和に実際に起った事件が織り込まれ、近代史を追うストーリー展開。フィクションなのに、リアリティを感じながら読むことができました。また、平成22年(2010)には殺人罪の公訴時効が廃止され、時効がなくなったとのこと。これは科学捜査の発展によるものだとのことのようです。湯浅さんのような刑事の努力の賜物ですね。 昭和元年から数えて百年目の節目の年、2025年出版にふさわしい傑作でした。
31投稿日: 2026.01.11
powered by ブクログ昭和49年に起きた事件を、昭和→平成→令和と捜査資料と犯罪を決して許さない警察としての執念・矜持を引き継ぎながら、事件を追い続ける刑事たちの姿を描く。 昭和→平成→令和に実際に発生した事件も語られ、戦前の歴史的な話も関わってくるので、前者はその時代を思い出すのに効果的だが、後者はわかりづらいところもあった。 多くの刑事が登場するが、私には暴力団筋にも強い鎌田幸三刑事が魅力的でした。
18投稿日: 2026.01.11
powered by ブクログこの作品を貫いているテーマは、「執念」だと思う。犯人の執念、そして刑事の執念のぶつかり合いが驚愕の結末を彩る。読了後、「百年の時効」のタイトルに込められた意味、この作品が2025年に発表された意義を深く噛み締めた。 昭和の刑事ものはやっぱり良いなぁ。
6投稿日: 2026.01.11
powered by ブクログ長かった〜、長かったけど時間もかかっている事件なので、これくらいの長さが必要だったと思う。 でも昭和から平成にかけて難解だった事件が令和になると、あっという間に謎が解けていくのが不思議だった、
0投稿日: 2026.01.10
powered by ブクログ長かったけど、読み終わるのに時間かかったけど…最後まで頑張って読んでよかったと思える作品でした。 昭和、平成、令和と引き継ぎながら人生をかけて追い続けた刑事たちの執念と、そして明かされた真相に心が動きました。
0投稿日: 2026.01.10
powered by ブクログ壮大、あまりにも壮大な物語であった。キャッチーな題名がついているところに興味を持つが、またそれが話の肝となる。名刑事たちが解決できそうなところまで行くが、当時の捜査には限界がある。捜査方法が新しくなった今でこそ解決できる道のりが生まれる。 非常におもしろい作品ではあるが、登場人物が多く、時代の行き来が多いため、都度読み直さなければならないことが大変であった。
1投稿日: 2026.01.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
面白かった!刑事物としての読み応えがすごい!! 未解決事件に対する、刑事達の執念。 何か一つでも大切なもの 自分を誇れるものがあるなら どんな時でも自分を奮い立たせることができる! 鎌田刑事の無骨だけどまっすぐな言葉が すごく胸に響いた。 昭和、平成、令和に跨って未解決事件について 何人もの刑事が立ち向かっていくんだけど なんでこんなに昔の事件に拘るの? っていう姿勢だった草加や藤森がどんどん真相に近づいていく様や 事件を解明しようと真剣になっていく姿が 人間らしくて、泥臭くてかっこいい。 世の中が進んでデジタル化、データ化が当たり前の世の中だけど 最後は結局自分の足を使って 人と人との対話で真相が見えてくる。 オウムの事件とか、この物語に必要?ってちょっと思っちゃったし 長くなった要因かもだけど。笑 でも実際に起こった凶悪な事件が沢山出てきて。 風化しないためにも、未解決事件を思い出すことって 大事だよなーって思った。 遠くから眺めたら、何か見えてくるかもしれないし。
0投稿日: 2026.01.09
powered by ブクログ読み終わった。。呆然。凄すぎる。奥田英朗先生の「罪の轍」「リバー」等が大好物の自分にはぶっ刺さる内容。昭和から平成、令和。何度刑事達が壁に当たり絶望したか。最後の令和編、それまでの血の滲むような調査全てを駆使し追い詰める展開は見事で涙が出る。鎌田刑事好き。
0投稿日: 2026.01.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
あんなに厚いのに、最後はあとこれだけで解決する?と思わせるすごい本。 登場人物が誰が誰だかわからなくなって、何度も前に戻って、違和感も何回も遡って、読むのに時間がかかったし、途中、この本は面白いのか?と思ったこともあったが、面白かった。 ずっと彼に引きつけておいて、別のところに落とし込むのも、ちょい役と思わせていた人物を引きづり出すところに、痺れた。 そして、科学の進歩、人の視点、面白さ満載だった。
1投稿日: 2026.01.08
powered by ブクログ力作。 まだ数冊しか著作がない作家さんなのにすごい力技。何者なんでしょうこの方! 二つの事件の謎を、三代に渡る刑事たちのリレーによって解きほぐしていくのだが、途中だれることもなく、グイグイ引っ張っていく力量に驚く。 張り巡らされた伏線とフラグに最後はおー確かに!確かに!と納得していく気持ちよさ。 年跨ぎで楽しませてもらいました。
26投稿日: 2026.01.07
powered by ブクログ書店で見つけて思わずカバー買い 三世代の刑事を中心とした長大な物語 昭和・平成の刑事たちが犯人に迫ると思いきや中々最後のピースが見つからず、作中に散りばめられた謎が、令和の刑事によって最後に繋がって解決される様がとても面白かった。 登場人物も多く、物語が錯綜しているため、やや難しいが、それだけ読み応えがある作品でした。星5!
0投稿日: 2026.01.05
powered by ブクログ26/01/01読了 刑事たちの執念と戦後の名だたる事件をつなげて書き切った大作で、面白いことは確か。
0投稿日: 2026.01.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2025年(昭和100年)でまさに昭和という時代を見渡した作品。昭和の世相や事件を巧く盛り込み、令和までの警察官の思いと執念を繋ぐ重厚な警察小説で一気に読み終えた。敗戦直後の混乱の中で行われた残虐行為とその復讐劇が最後まで錯綜し、とうとう明らかになった真実は、まさに運命の糸車の無常さを感じた。警察小説なだけに、長期に亘る加害者・被害者の思いがやや書ききれてない感があるが、読み応えは十分で満足した。しかしわれら世代が一番合いそうな感じがするけど、若い方はどうだろうか。おとぎ話のように感じるかもしれない。
2投稿日: 2026.01.05
powered by ブクログ昭和・平成・令和と、50年の歳月をかけて刑事たちが追い続ける未解決事件。複雑に絡み合う人物関係と、点と点が繋がっていく事件の構図に、驚愕しながら読み進めた。時代は違えど、同じ熱量を持った刑事たちが捜査に奮闘し、その積み重ねた成果がついに実を結ぶ。書き出しから着地まで美しい物語だった。面白すぎる。ぜひ実写ドラマ化してほしい。
1投稿日: 2026.01.04
powered by ブクログ50年経った未解決事件の容疑者が変死体で見つかった事を皮切りに、昭和・平成・令和の刑事がこの長きに渡る因縁に決着をつける凄まじい執念の戦い 巻き込んだ事柄や時間、規模がボリューム満点で物凄く圧倒された 令和の刑事は歳の近い女性刑事なのが少し嬉しかった
0投稿日: 2026.01.04
powered by ブクログ最近の昭和平成令和の3世代にわたる作品ってブーム?。満州がわかる世代以上だと、結構ハマりそう。登場人物が世代を超えてあちこち出てくるので、何度もページを捲り返した
0投稿日: 2026.01.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
圧巻でした。 満州でのつながり、裏切り。 時効、潜伏、オウム、血液製剤など、話題が盛りだくさんすぎた感はややある。 犯人のなりすましなど、読み解きに苦労したが、 犯行動機は胸に詰まるものがあった。
1投稿日: 2026.01.02
powered by ブクログこちらも昭和100年を意識した刑事たちの執念の物語。事件とそれを追いかける刑事たちの継承の物語としては言うことない傑作だが、どうもプロットにしっくりこないところがある。起点が満州まで遡るのであれば、満州の歴史的背景や・事件に結び付くまでの憎悪・情念が希薄だし、昭和・平成の数々の事件と並行させることで社会情勢を浮き上がらせる手法も中途半端。最も気になったのは、とっておきのプロットが乱歩の屋根裏の怪人ばりでは余りにも荒唐無稽。乱歩賞受賞後の著作は文章自体は素晴らしくなっており、描ける作家の一人だが、本作は大著ということもあり全体構想に少し難が見える。概して評価は高いようだが、それならば同じ警察官を描いた「警察官の心臓」がもっと評価されてもいいように思う。
10投稿日: 2026.01.02
powered by ブクログ会社の先輩からお借りした本。「昭和百年」の今年にこそ読む本、と伺って月初に渡されていたのに色々あって年末に滑り込みで読み切った。戦後に発生した凶悪事件を昭和→平成→令和と各時代の刑事たちが捜査していくストーリー。刑事モノだからある程度の様式美ありきで安心して読めた。風邪にかからずちゃんとイッキ読みできていればもっと面白かったかも。少し残念。
0投稿日: 2025.12.30
powered by ブクログ年末年始まで取っておいてようやく!なんとか2025年中に読めました。500ページ以上の昭和から平成、令和にかけての警察がひとつの事件の真相にたどり着くまでの模様。すごく良かった。なんでや、なんでや、ってなりながらも最後まで読んだけど、これも"時代"の存在が大きいですよね。
0投稿日: 2025.12.30
powered by ブクログめちゃくちゃ熱い思いが溢れている作品。 事件を追う刑事たちの熱意や執念がこちらにもひしひしと伝わってきて、ページを捲る手が止まらない。 登場人物がまるで実在するのではないかと思うくらい、本の中で躍動していて、自分も一緒に事件を追いかけているような気持ちにすらなる。 積読が沢山あるし、中々のボリュームの作品だし…と思って手を出すのを躊躇っていたが、手に取ってよかった。とても面白かった。
1投稿日: 2025.12.30
powered by ブクログ2025年を締め括るのに最高に読み応えある作品だった。昭和100年を歴史的事件とともに回想していくような絶妙なリアルに終わらない事件を終わらせる刑事たちの執念のような捜査が並走する様。 あっという間にこの世界に没入し、読了してしまった。 犯人を見つけたい、真実を知りたいと思う気持ちと、知ってしまった時に沸き起こる何故?という気持ち。 警察小説の作者は男性が多く、女性が書いた作品を初めて読んだが、細かい描写や丁寧な説明でとても読みやすい。 警察小説初心者でも没入できる作品です。 ストーリー展開、史実とのリンク…全てアッパレ。 素晴らしい作品でした。
1投稿日: 2025.12.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
p264 指紋 渦状紋、蹄状紋、弓状紋の3種類 まれに一つの指紋から2種類以上の紋様が見つかることがある 混合紋
0投稿日: 2025.12.29
powered by ブクログおいおい、 2025年は昭和100年なのかい?! それでこのタイトルと内容?! 最高じゃねぇか!!!!! 50年以上前に起きた、 とある一家殺人事件を三世代の刑事たちが解決していく話。 まじでよくできてるぅ。 昭和の実際に起きた歴史的事象と絡められてて、 現実味感じるぅ。 最後まで結末が読めそうで読めない構成もしびれるぅ。 登場人物たち、特に刑事のキャラが立ちすぎてて好きになっちゃうぅ。 ということで、かなり好きです。 星4.5。
1投稿日: 2025.12.23
powered by ブクログここ最近読んだ警察小説の中でもかなり熱い印象を受けました。主要人物である刑事たちに血潮が通っている感じがして、個人的にすごく好きです。非常に読み応えのある、素晴らしい小説でした。 ひとつの事件を軸にして昭和から平成が描かれ、そして令和に繋がっていくお話ということで、ボリュームが凄くて内容も濃い。 最初は登場人物や事象を頭に入れるのに集中しており淡々と読み進めていましたが……。担当した未解決事件を諦めきれず、追い続けて、その先を次の世代に託して繋げていく刑事たちの熱量に引き付けられるようにして、気付けば物語に没入していました。 語られるその時代の空気感や事件の捜査を追体験してるような気持ちになり、読み終えたあとは昭和から今の時代までを駆け抜けたような充足感に包まれました。 これだけの話を最後まで丁寧に書ききった著者に感服します。過去作も読みたくなりましたし、そして否が応でも次回作も期待してしまいます。 ミステリーはミステリーでもガッツリ警察小説なので、刑事が泥臭く地道に捜査していく事件ものが好きな方にはぜひオススメしたい一冊です。
4投稿日: 2025.12.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
今年のベスト作品はこれなのでは?と思わせるほど、重厚さのある作品だった。 満州時代から続く九重たちの思いを引き継ぐ者たち。最初に一家殺人事件を担当した刑事二人の思いを引き継ぐ者たち。これらが幾重にも絡み合い時効を迎えぬ事件の真相を紐解いていく。 残酷なシーンでは、わずかな仄暗さでさえも目の前で起きた描写かと感じるほどの恐怖が何度も襲う。 この感想を打つ指が震えるほど余韻が残っていた。
2投稿日: 2025.12.23
powered by ブクログ☆4つ半。 戦時中を含む昭和から令和にかけて、絡み合った犯罪を何代にも渡る刑事たちが解いていく。 硬派だし、面白い。
21投稿日: 2025.12.22
powered by ブクログ読了に5日間かかった。事件を解決するための警察の執念のリレーだった。湯浅、鎌田、草加、藤森の警察として真実を突き止めるための矜持は想像を超えるものだった。
0投稿日: 2025.12.22
powered by ブクログ553ページの昭和、平成、令和と紡がれた物語は、読み応えがあり、とても良かった。 昭和25年、昭和49年に起こった未解決事件を追いかける刑事の執念。 しかし、事件の背景事情が分かり、容疑者もいるのに、解決にたどり着けない。 令和7年が昭和100年にあたるようです。 まさに壮大な物語だった。
35投稿日: 2025.12.20
powered by ブクログ続きが気になりページをめくる手が止まらなかった。 続きが気になるのに何だかまだ終わって欲しくないと思うような 物凄く惹き込まれる本だった。 一気読みがおすすめです。
0投稿日: 2025.12.20
powered by ブクログ「百年の時効」(伏尾美紀) 昭和の時代に起きた事件を平成、令和の視点で刑事が追う小説でした。まさに自分が育った時とも重なる時代を考えながら読みました。犯人を追う刑事達の焦りにも似た渇望、迫力には引き込まれました。戦争の風がまだ色濃く残る昭和の事件を昭和の刑事と平成、令和の刑事がどう追って行くのかにも。今日はニュースで世田谷区一家斬殺事件関連の報道を聞きましたが、現実の未解決事件が思い出され、どうして犯人が捕まらないのか?その真相背景は何なのか?せめて小説の中にカタルシムを求めたのかもしれません。 それにしても、この小説を書き上げた作家さんは凄いと思います。フィクションですが、我々の現実に起こったオーム真理教や、住銀イトマン事件、満洲事変までもが取り上げられて少しも破綻しない。汲み取るべきは事件ではなく人間でした。
14投稿日: 2025.12.19
powered by ブクログ2025年は昭和100年にあたるということを、この本で知った 昭和49年3月27日春の嵐の夜、凄惨な事件が起こる そこから50年 昭和、平成、令和の時代を経て事件の真相に迫る超大作 その時代、時代の背景や大きな事件の記述もあり、刑事たちと一緒に時代を辿っていく感覚で没入した いくつものピースが1つになった時の感慨深い気持ちは、上手い言葉がみつからない 昭和の熱い刑事たち、それを繋ぐ平成の刑事、最後にバトンを託された令和の刑事(女性であるのも時代性がある)、刑事たちの執念に心が震える今年ベスト級の作品でした
16投稿日: 2025.12.16
powered by ブクログ昭和49年に起きた一家殺傷事件は未解決のまま50年 令和6年にアパートで見つかった一体の死体によって時計の針が再び動き出す すんごい盛り沢山な内容で読みごたえが凄かった まるで連続ドラマを見てるよう 4人の警察官が昭和・平成・令和へ執念の捜査を繋いでいく展開が胸熱! 真相に震えた!! じっくり読み進める方がいいと思うので、年末年始等の時間が取れる時に読むのがいいと思います!
15投稿日: 2025.12.14
powered by ブクログ#百年の時効 #伏尾美紀 550ページに及ぶ大作。主要登場人物だけで30人超。昭和、平成、令和にまたがる50年間、刑事たちが捜査をつなぐ執念に胸を打たれる。人物相関図を作って復習が必要なほど難解な謎解きだけど、本格ミステリが好きな人には超お勧め。細切れで読んでいると前後関係がわからなくなるので、まとまった時間作って集中して読みたい。警察小説の新たな金字塔。 #ミステリ #読書好きな人と繋がりたい
6投稿日: 2025.12.14
powered by ブクログ500ページ超の大作 ちょっと無理があるんじゃないかなあと思うところもあったものの、かなりのペースで一気読み ミステリーとしてすごく面白かったし、4人の刑事が思いを繋いでいく物語としても 指紋やDNAなどの証拠が時代とともにどう扱われてきたのか、東京~函館出張の今と昔、現実の歴史的事件への言及など、興味深いところも多かった 白川道さんの『天国への階段』を思い出した 重厚感が似てると言えば似てるような 同じ幻冬舎からの出版
1投稿日: 2025.12.13
powered by ブクログ令和六年、アパートの一室から変死体が発見される。遺体の男性は『兜町の異端児』と呼ばれ、天才的な相場師として名の知られた男だった。押し入れのスーツケースから一冊の本が出てきて、その本には「警察の皆様へ」と書かれた封筒が挟み込まれていた。亡くなった男は、昭和四十九年に起こった『佃島一家四人殺傷事件』の重要参考人だった、というが。若手刑事の藤森菜摘は、昭和の時代から続く刑事たちの執念を継ぐようにして、未解決事件を追っていく――。 昭和100年の『今年』のうちにこそ読んでおきたい本作は、ひとつの事件をめぐって、昭和、平成、令和と刑事たちの想いが繋がれていく様子を丁寧に描きながら、そこに現代史を語る上で重要な出来事がリンクしていく、という壮大な警察小説になっています。現実の出来事をただ添え物として紹介していくだけではなく、事件の展開や刑事たちの人生に大きく関わっていくのが印象的でした。決して短くはない作品ですが、気付けばページをめくる手が止まらなくなっているような、そんな作品です。ミステリ要素が濃いのも嬉しい一冊。
4投稿日: 2025.12.13
powered by ブクログ令和6年に葛飾署管内で孤独死した独居老人の死は50年前の一家殺傷事件に繋がっていた。 駆け付けた女性刑事藤森菜摘は、警視庁管理官の草加文夫から捜査の引継ぎを依頼される。 昭和49年に佃島で発生した事件は、主犯の九重徳次郎こそ別件で捕まったが、公判中に九重が倒れ意識不明の重態となったため時効が中断し、共犯などの全容が解明されないまま平成、令和の捜査員へと引き継がれていく。 捜査上に浮かんだのは、さらに24 年遡る昭和25年に函館で起きた富岳銀行函館支店長一家の殺害事件や犯人たちを結びつけた横須賀の聖マリアこども園。 同園の経営者親子、暴力団磯川会の児島玲人ら、事件関係者が次々と不審の死を遂げる。 昭和百年を目前にして藤森の頭に浮かぶ「百年の時効」という言葉。 殺人事件に時効はなくなったが、被疑者の死亡は時効と同じだ。 湯浅、鎌田、草加、藤森と4人の捜査員で50年に亘り受け継がれてきた未解決事件の原点には、戦中の満洲国に結成された「満州国家敬神団体」の存在があった。 時間を巻き戻すように次々と解き明かされる謎の綾にスリルは高まる。 未来の鑑定技術の進歩を見越したかのように現場の血液が付着した自らの靴下を保管していた湯浅。 進歩したDNA型検査はやはり一つの決め手となった。 98歳となった九重の存命中に解明されたこの事件が、時効を迎えることはなかった。 第5の人物や木原則夫の正体など、終盤で二転三転する事実はやや唐突感もあるが、前に戻って読み直せばヒントはきちんと書かれている。 昭和、平成、令和それぞれの捜査員の手記の形態を取り、昭和天皇崩御、オウム真理教事件、警察庁長官狙撃事件など時代の転換点となった事案と密接に絡み合い、それ故に時代の息吹を濃厚に感じさせる本書は、事件解決を受け藤森が手記を書き始める場面で幕を閉じる。 佃島事件で唯一生き残り、顔のない家族を描く画家となった少年は、初めて家族の顔を描き始める。
0投稿日: 2025.12.11
powered by ブクログ表題の通り、昭和から令和そして刑事三世代を経ての事件解決を描いた一大叙事詩的なお話でした。刑事たちの執念をかけた捜査に脱帽です。
0投稿日: 2025.12.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
現実に起きた事件と絡めてストーリーが展開されるため、リアリティが感じられて良かった。刑事たちの執念と、科学技術の進歩で、少しづつ真実に迫っていくのも良い。ただし、『第五の人物』が屋根裏に潜んでいたというのはリアリティに欠ける。昭和の木造家屋だと重さで軋む音が出やすいだろうし、食事や排泄はどうするんだ?
1投稿日: 2025.12.06
powered by ブクログ昭和100年を前に。 もっと色んな作家さんによる昭和100年を意識した作品が出ると思いきや出ない。 大作は売れない世の中。 出してもね、な風潮はそうだろなと。 まさにな来年は出るんでしょうか。 そこにがっつり真正面から挑んできた作品。 恥ずかしながら初読の作家さんですが、 540ページからなる大作に、昭和100年に真正面から挑み、 時代背景と警察組織と捜査員の思いと。 時代の違いを感じさせながらバトンを渡して、令和の今に全てを白日の下に晒した…のか? もんのすごい大作でキレイに閉じてるのだが、 幽霊の正体見たり枯尾花 ではないが、真相は、推理よりもだいぶこじんまりした感あり、だからこそリアルというか。 ミステリーとしての評価は上がらないかもですが、 やはり今しかないテーマに、空気感と史実を交えて、売れない大作としてくれた伏尾さんには大喝采モノの作品ですよね。 大ネタ一発勝負で大喝采の「●舟」が今のミステリの頂点感ある今でこそ、やはりこういう大作没入も読書の醍醐味だこ確信させてくれる。 力作。すごく良い。
12投稿日: 2025.12.04
powered by ブクログ560ページを一昼夜で一気読みしてしまった!! 一家惨殺事件の解決のため、昭和・平成・令和と50年間の時をかけて、バトンを繋いだ刑事たちに胸熱。 警察小説はこうでなきゃ。 鎌田刑事が生きていたら…涙 奇しくも、先日も長きにわたる未解決事件の犯人逮捕が話題になったけど、控訴時効の廃止と日進月歩の科学捜査によって、一つでも多くの事件の真実が明らかになりますように、と思わされました。
3投稿日: 2025.12.04
powered by ブクログすごく好みで面白かった!とにかく警察官たちの執念がものすごく心も熱いし物語も読み応えがあり大満足のままに読み終えた。現代の令和で藤森が調べた1人の男の遺体がこんなに長い事件と物語へ繋がるなんて思いもしなかった。忘れていたハルノアラシから始まる冒頭が最後の伏線回収で生きる。登場人物が多いし話の中で過去の出来事が語られ時系列が複雑化しそうだけど丁寧に書かれているのでついていけた。時代背景や時事問題にも触れていてそこも楽しめる。湯浅と鎌田コンビがとても良くてすてきだった。未解決事件の解決を見届けられて良かった。
29投稿日: 2025.12.03
powered by ブクログおすすめされた 初めての作家さんでした 550ページもあったので 心配だったけど スルスル読めちゃいました 昭和 平成 令和と関係する事件を追う話ですが 本当にあった事件も出てくるので とても 時系列がリアルです 読み終わったあと 悲しくて あ~ってなります
1投稿日: 2025.12.03
powered by ブクログ昭和に起きた一家斬殺事件を追う刑事の正義、警察組織の執念の話 昭和、平成、令和と事件解決、犯人逮捕を目指し捜査は続けられる。 人間は代わっても刑事から刑事へ情報は引き継がれ犯人を追い詰める 読むのに時間をかけすぎて人物相関図が??になった。 それでも主な登場人物が本の最初に載ってるのは親切設定でした。
2投稿日: 2025.11.29
powered by ブクログ分厚い本だが、スルスル読めた。1974年の事件を、2024年になっても追及し続ける刑事たちの執念が本当にスゴイ!満州国とかオウム事件とか史実も絡めてあり楽しめた。
63投稿日: 2025.11.29
powered by ブクログおもしろかった、じゃ 言葉が足りない。伏尾美紀さんは すごい!生意気だけど 言わせて。本がでるたびに 上手くなっていく〜! 絡むにいいだけ絡んだ糸が、時代と共に解きほぐされていく。刑事の矜持というか、誇りというか、昭和的な男たちの思いを受け取るのが 女性刑事!というのが なんとも令和で 爽快。550ページは重くて濃い。一気に 一気に読まないと時代が先に行ってしまう。100年って あっという間だ。次作を 早くも期待しちゃう!
16投稿日: 2025.11.28
powered by ブクログいやー面白かった。圧倒された警察大河小説です。 物語は50年前に起きた凄惨な一家殺傷事件に関与していたと思われる男性が、アパートで亡くなっていたところから始まります。50年前に起きた事件は未解決であり、昭和・平成・令和と時代を経て、捜査を担当した刑事の思いが繋がれていく過程が詳細に描かれています。50年前に起きた事件は、時代背景や多くの人間関係が関与しておりなかなか複雑でしたが、ラストの伏線が回収されていく過程はお見事です。 内容はもちろんのこと、登場人物も魅力的で、それぞれの時代で事件を解決しようと愚直に捜査する刑事たちの熱意に胸が熱くなりました。思いの継承が事件の解決に繋がる。昭和の時代にどっぷり浸かりながら楽しめた警察小説でした。
33投稿日: 2025.11.28
powered by ブクログ昭和49年(1974)に東京都佃島で起きた一家四人殺傷事件。事件解決に執念を燃やす刑事たちの姿を、昭和・平成・令和にまたがって描いた本文550ページの力作だ。 なぜ時効が成立しないのか? それは刑事訴訟法第254条による。逮捕された主犯格の男が病に倒れたため公判は停止。その後平成22年に殺人罪の時効が廃止されたのだ。 各年号で主人公が代わり、捜査手法も変わる。特に科学捜査の進展が大きく影響する。 世間を騒がせた様々な事件も物語中にうまく取り込まれ、ある種の懐かしさのようなものも覚えた。一気読み必至の1冊だ。
5投稿日: 2025.11.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
今年のミステリー1位はこれだった。 こんなに分厚いのに一切ダレるとこがない。 数ページ読んだ時からめっちゃ読みやすくてスルスル入ってくる、これはもう当たりの感覚。何十冊か読んでるとたまにこういうのに当たるから読書はやめれませんね。 今年が昭和百年って聞いてたけど、そんな興味なかったのにこの本を読んだ後やと勝手に当事者みたいに感慨深くなっちゃうくらい面白い。 昭和編から始まるけどまずもう湯浅と鎌田のコンビが最高!凸凹コンビを地で行くような2人、王道だけどそれをちゃんと描くのも難しいよね、これはほんとこの2人のおかげで最後までいったかな。特に鎌田が好きすぎて最後は泣けました。 実際にあった事件、天災なんかも物語に上手く絡めて、こういうのが入ってる話好きなんで嬉しかった。 4人の刑事が何年経っても執念で追い続けるのかっこいいですね。 草加が2人と会って「鎌田と湯浅は全く正反対に見えた。それなのに事件の話をする時だけは、同じ情熱を持ち、互いに茶々を入れながらも、その目は同じ方向を向いている。」と思い、藤森も草加に同じものを感じるとこも良い。 草加が引き継ぎ時に良一と初めて対面する時に読者も大人の彼を初めて見ることになるって構成もいいですね。うまい! 伏尾美紀さんの他の著作めっちゃ読みたい。
63投稿日: 2025.11.23
powered by ブクログ大胆な推理も 華麗な格闘もなく あるのはただ 犯人を捕まえたいという 警察の意地と執念だった。 ひとつの事件が 昭和・平成・令和と時代を越え また新たな事件へと連鎖し 複雑に入組んだ人間関係を 地道に捜査し 証拠や裏付けを ひとつひとつ積み上げては 決して諦めることなく 真実に辿りつく その警察の姿が本物だった。 重厚な物語にため息が漏れた。
3投稿日: 2025.11.22
powered by ブクログ#読了 2025/11/22 百年の時効/伏尾美紀 執念の刑事たち。こう言う話が好き。550頁と言う分厚い小説だったけど、読み応えがあった。
0投稿日: 2025.11.22
powered by ブクログ昭和100年の内に読み終えた…(笑) いやいや、一気読みの勢いだったんだけど… もったいなくてチビチビ読んだ… 昭和に浸りながら… 昭和49年 佃島 春の嵐のその夜中、夫婦と娘が殺されたり…(笑…昭和よね…) 一人息子は生き残る その事件より24年前、函館で一家殺害事件がおこる この未解決事件との共通点を見つけた刑事の鎌田と湯浅 少しずつ事件の真相に迫っていくが、最後のパズルが埋まらない… 二人の刑事の執念は平成、令和へと受け継がれていく そして2024年(令和6年) 事件の容疑者の一人が変死体で見つかる… 現場に臨場した女性刑事が未解決事件を引き継ぎ調査を始める… とにかく昭和という時代背景の上にある事件は興味をそそられる たくさんの伏線も最後にはすっきり回収!すばらしい 刑事たちが抱くちょっとした違和感が事件を終わらせない 濃密で重厚な作品でした
18投稿日: 2025.11.21
powered by ブクログ私は小説の舞台の一つである、横須賀生まれであることから、この本との運命的な出会いを感じました。実際にある地名や風景描写の中で、実在しないであろう児童施設が見えるような気がしました。 40代後半以降の人にとっては、昭和から令和までの記憶もあり、実際に起きた様々な事件が、小説の中に織り込まれている事で、フィクションであるはずの小説が自分の記憶と混じり合い、不思議な読書体験となったと思う。 最後の令和編が始まる前に一度紙に登場人物や、状況をざっくり書き出しておさらいしてから最後の章を読みました。 複雑に絡み合っていた事件が、最後のバトンを受け取った藤森により、スルスルっとほどけていく瞬間 (しかし彼女には彼女の大きな覚悟があったと思う) (またそれは彼女の功績ではなく、引き継いだバトンの最終走者であったに過ぎない)暴かれた真実は新たな心の葛藤を生み、決して気持ちがスッキリするものでは無いけれど、それぞれが生きる為に選択してきた結果のように思う。良いも悪いも言わせない、圧倒的な人間模様がそこにはあったと思う。
2投稿日: 2025.11.20
powered by ブクログ新聞広告で、百年、世代、時代を越えたスケールのストーリーに興味が湧いたため読んだ。 警察官の思いと科学技術の進歩を感じられた。
0投稿日: 2025.11.20
powered by ブクログ昭和、平成、令和を合わせて、今年でちょうど百年になる。 近年、殺人罪の公訴時効が廃止され、未解決事件の特集を観ることも多くなった。 この本のタイトルを見た時、この二つの事を書いているんだろうと予測がつき、興味があったので読み始めた。 凄惨な一家殺人事件を捜査をしていく中で、実際に昭和、平成で起きた誰もが知っている事件が小説の中に登場してくることで、私は途中この小説の殺人事件がフィクションだと忘れてしまう錯覚に陥り、最後まで事件解決を祈りながら物語に入り込んでいた。 警察の執念のリレーも実り、最後のページで被害者の明るい未来も覗けた気がして心地が良い。
10投稿日: 2025.11.18
powered by ブクログ昭和四十九年のある春嵐の夜、佃島に住む一家四人が日本刀を持った賊に襲われる。夜の大学に通いながら捜査を続ける湯浅はその報に現場に駆けつけたところ、次男が母親に抱えられてまだ生存しているのを発見する。現場を荒らしたと言いがかりをつけられつつも、すぐに病院の手配。命を救うことができた。誰がこの一家を惨殺したのか。 途中犯人のうち一人が捕まるが、公判中に病気に倒れたおかげで時効が止まる。昭和から令和にかけて、長い捜査が始まる。
9投稿日: 2025.11.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
金井勝,須黒武光(1922年生まれ) 児島玲人(1926年生まれ/満州出身/医者の息子) 九重徳次郎(1926年生まれ/満州出身) 鎌田幸三(1936年生まれ) 湯浅卓哉(1946年生まれ) 桜井信吾(1950年生まれ) 木原則夫(1951年生まれ) 【1946(昭和21年)】 児島(21歳/満州から帰国,横浜で愚連隊を結成) 【1950(昭和25)年】 田上寛一(45歳/富岳銀行函館支店長) 知子(妻/40歳),次女,三女,四女,長男 真知子(12歳/長女) 真也(2歳/次男,末子) 寺内きん(住み込み女中) 時子(23歳/九重の妻/旧姓都築) 成一(九重と時子の息子) 加山ひな子(当時16〜25歳?/富岳銀行員) 九重徳次郎(24歳/預金係長) 金井(28歳/満州から日本へ帰国/田上家事件の犯人) 児島(24歳/田上家事件の犯人) 【1959(昭和34年)】 松ノ木屋乗っ取り 金井(37歳→須黒戸籍乗っ取り) 【1964(昭和39年)】 松永成一(14歳/火災で死亡) 桜井信吾(14歳/脱走) 木原則夫(13歳/脱走) 神谷保(5歳/脱走) 金井(42歳) 児島,九重(38歳) 【1974(昭和49)年】 須黒武光(52歳) 昌枝(36歳/妻/旧姓遠藤),美代子(11歳/娘),良一(7歳/息子) 児島玲人(48歳/磯川会二次児島組組長) 鶴見(30代/児島組若頭) 甲本鉄平(22歳/見習い料理人) 門真(昌枝の元内縁の夫) 門真輝樹(18歳/昌枝の息子) 常盤みね子(化粧品販売員) 初美(昌枝の幼なじみ) ノブ(昌枝の実母) 巾田(60代/磯川会系四次巾田組組長) 末松義男(新聞記者) 都築直次(60代/九重の妻の親戚) 松永清,笛子(成一の里親) 和夫(21歳/松永家実子) 佐伯林蔵(聖マリオこども園院長) 恭介(林蔵の息子) 工藤恒夫(横須賀市役所福祉課) 梅津(聖マリオこども園職員) 桜井信吾(24歳) 湯浅(28歳/月島警察署刑事) 牧野(先輩刑事) 島貫(先輩刑事) 小室(50代/巡査長) 鎌田(38歳/捜査一課刑事) 細木(捜査一課刑事) 【2024(令和6年)】 桜井信吾(74歳/相場師) 木原則夫(73歳) 湯浅卓哉(78歳) 鎌田幸三(88歳) 京子(湯浅の妻/75歳) 藤森菜摘(28歳/葛飾警察署刑事) 荒岩(藤森の上司) 草加文夫(警視庁刑事部捜査一課管理官)
0投稿日: 2025.11.17
powered by ブクログ令和六年、警視庁の女性刑事に昭和49年に起きた未解決の一家惨殺事件の捜査依頼が来る。昭和、平成と引き継がれた捜査資料は当時の刑事達の信念とも言えた。徐々に明らかになっていく事件の全貌、殺されていく関係者、謎に辿り着きそうで中々行きつかないもどかしさ、どれも目が離せなくてあっという間に読み終えてしまった。4.5
0投稿日: 2025.11.13
powered by ブクログ秋の積読本消化のため読みました 得意ではないミステリー?系警察小説は 割とすきなので読み始めました。 舞台はその名の通り今年、昭和100年という事で 百年の時効、全550頁ですが序盤スラスラ 読めました。が、途中警察小説なのか、 戦争ものなのかホントにミステリー?な 感じで描写が兎に角細かく丁寧に成されて いる為中だるみで少々くどく感じで 飽きて来たりもしましたが(登場人物も多め) 何とか完走出来ました。 昭和の猟奇的殺人事件を、昭和、平成、令和と 追いかけるのですが結末は、うん、まぁ そうだよね的な?感じで何となく無為感でした あらすじ的には嫌いじゃないし読みやすい のですが新鮮味という面、ミステリーでもなく 期待しすぎたかなという印象でした。
23投稿日: 2025.11.12
powered by ブクログ550ページに及ぶ大作である。物理的な厚さだけでなく内容も重厚であり、迷子にならないように張り詰めながら読み進め、遂に読み切った後には、ストーリーの余韻と謎が解き放たれた充足感がある。タイトルに見られるように、昭和から平成、令和と紡がれていき、未解決であった事件を追う刑事たちの執念も引き継がれていく。登場する刑事たちの人間味ある個性も魅力を添えている。冒頭、本書の主軸をなす昭和49年に発生した事件の場面から始まり、一転、令和6年のアパートで起きた変死体の調査へと移る。二つの事件はどこかで繋がるのか、と予見を持ちながら読んでいくと、昭和29年に函館で起きた事件、戦前の満州からの引き揚げ、身寄りのない孤児を預かる施設、暴力団との関係など、話はどんどん展開していき、理解しようとする糸は縺れていく。推理しながら読んで、途中で結論がわかったように見えても、まだまだ残りのページ数はある。最後まで謎解きが温存され、読み応えを裏切らない構成になっていて、スマートな結末が用意されている。
22投稿日: 2025.11.10
powered by ブクログ令和6年、アパートの一室から見つかった変死体が、50年前のお宮入り事件の鍵となる。 50年前に佃島で起きた一家3人惨殺事件の真相解明を主軸に、その前後昭和、平成、令和の100年の出来事を編み込む様に描かれた、骨太の警察ミステリー。 100年の総集編の様で550ページもあっと言う間に読めた。
16投稿日: 2025.11.09
powered by ブクログ質・量ともに読み切った!と思わせてもらえる作品だった。 物語と同じ時代を生きてきた者として、時代背景や世相も一緒に楽しめた。 最後の解決も意外性があって、警察小説だけでなくミステリ小説としても楽しめた。 ラストの演出も見事。
0投稿日: 2025.11.08
powered by ブクログ圧倒された。 物語の質と量の圧倒的な迫力が読み手に迫り、犯罪捜査を繋いでいく刑事たちの姿に読者は共感しないではいられない。 本書を読み終わると同時に、改めて最初のページから読み直したくなってしまう憎い演出が読後感をより高めてくれる。 誰かに勧めたくなる忘れられない小説になった。 是非読んでもらいたい。
1投稿日: 2025.11.02
powered by ブクログ面白くてドキドキしながら読んでいたら 焦って読んでしまい、 途中、この人誰だっけ? みたいな迷子になり だんだん回収されていくうちに あーそうなんだーと 無理やり納得しながら読み終えました。 引き継がれるものって良いですね。 もう少し、心のゆとりが出来たら 再読してみようと思います。
41投稿日: 2025.11.02
powered by ブクログいやぁ、長かった。そして熱かった。これは刑事たちの執念の物語だ。 昭和、平成、令和と受け継がれた事件があった。一家殺傷事件だ。 令和6年2月、葛飾警察署に所属する藤森菜摘はアパートの一室で変死体を発見する。その変死体は、昭和に起こった一家殺傷事件の容疑者だった。 菜摘は警視庁捜査一課管理官の草加から昭和に起こった事件の捜査を任される。期限は一年。これに繋がる事件はいくつかあって、ほとんどが時効を迎えるものだったが、事件の真相に近づきつつも定年を迎えた刑事たちから菜摘に渡された事件はあまりにも難解だった。 物語を読み終え、解決を知らずに亡くなった鎌田、定年を迎えた湯浅、鎌田と湯浅に事件を託されつつも、解決できなかった草加たちの無念を思うと、なんともやるせない気持ちになった。 それにしても壮大な物語。ページを閉じる時、一緒に事件を解決したようなホッとした気持ちになった。
25投稿日: 2025.10.26
powered by ブクログ五十年前に起こった一家殺傷事件は、主犯格の人物が逮捕されたものの公判が停止し、時効が成立しなくなった。しかしあまりに時間が経ちすぎたため、捜査終結が間近に迫る。事件の真相を明らかにしないまま幕が引かれてしまうのか。かつて事件を捜査した刑事たちの思いを引き継ぎ、三つの時代を超えて続けられる捜査の行き着く先を描いた警察ミステリです。 時効が撤廃されたとはいえ、事件関係者がみな存命でなくなれば事件の解明は不可能。そのぎりぎりのラインだからこそ執念を燃やして捜査に挑む刑事たちが熱いです。もちろん当初の捜査関係者は職を退き、あるいは亡くなったりもしているのだけれど、彼らの遺した捜査ノートを受け継いだ若手刑事が頼もしい! それこそ人生をかけてでも犯人を追い続ける覚悟が重々しくもあり、格好良くもあります。 その時代だからこその物語と動機にも惹きつけられます。なぜこのような惨たらしい事件が起こってしまったのか、犯人側の悲哀もまた印象的。たとえ罪に問うことはできなくとも、この真相を明らかにする意味はあったのだと思えました。
1投稿日: 2025.10.26
powered by ブクログうん、これは面白いかった どうやって3元号を繋いで行くのかと思ったがノートを小道具に使ったのは秀逸だったと思う。 そのおかげで550ページもの長編がダラダラならずにテンポ良く読めた
1投稿日: 2025.10.23
powered by ブクログ昭和、平成、令和と年代をまたぐ事件はとても読み応えのあるものでした。 事件を解決しようと、4人の刑事の執念もすごくて本当に解決して良かったなと思いました。 手書きの捜査ノートが受け継がれてて、時代が違っても気持ちが一つになっているところに感動でした。 何か、今回もすごいもの読んでしまった。
20投稿日: 2025.10.19
powered by ブクログいや〜!久しぶりに凄い作品を読んだ!! 大ボリュームの作品で年号を3つ跨いだ壮大な物語にやられた! 警察小説としても有能だがミステリー等色々な要素があり刑事たちの熱い想いに胸が熱くなりながら読んだ! これは必読だ!!
21投稿日: 2025.10.19
powered by ブクログ四人家族の三人を惨殺する事件は、凶器がバラバラだったり、生き残った少年の供述にもよく分からないことがあったり、被害者である父親に暗い過去があったりと、不可解な点が多かった。その事件を機に背景にあった被害者の過去や事件、関係者と思われる人々の人生が、社会情勢とともに少しずつ紐解かれてゆくところに、グイグイ引き込まれた。 事件を調べれば調べるほど、分かることもありつつ、新たな謎が生じるのだが、全て回収したラストは圧巻だった。長い年月の積み重ねで、事件を追う刑事も次の世代にバトンが渡される。壮大なスケールに感動した。
18投稿日: 2025.10.19
powered by ブクログこういう長編がやっぱり好きである。 読みごたえがあるのは、昭和、平成、令和と三つの時代を通して未解決事件の真実を追うところだろう。 1974年に起きた一家殺傷事件が、未解決のまま50年経ち、令和の今、アパートで見つかった変死体により時計の針が再び動き出す。 現場に臨場した新米女性刑事に託されたのは、頭脳派の鑑識志望だった草加が、50年前の事件の初日から記した十数冊もの古ぼけたノートだった。 昭和、平成と地震、サリン、宗教などさまざまな出来事があった中で、草加が、敵の多いマル暴刑事・鎌田とともに捜査した内容が綴られていた。 そのあと閑職に追いやられた湯浅が、真実に近づくべく捜査を続ける。 人間関係の複雑さもあったが、絡まった糸を丁寧に解して収まりよく解決できたことにすっきりした。 それぞれの刑事が最後まで諦めなかったことで、真実が明らかになったのだろうと思う。 上手く繋がって捜査できたのは、古いノートだったのかもしれないが、それぞれの刑事としての執念も感じた。
83投稿日: 2025.10.19
powered by ブクログかなりの長編ではあるが、読み終えるまであっという間だった。 昭和から平成、令和へと引き継がれていく事件に、多くの警察関係者が力を尽くし、悔いを残したままこの世を去ったのだろう。そうして、現実にもそのような事件は多くあるのだろう。鎌田や湯浅から草加、そして藤森へと繋がれる過程で、警察としての執念を感じた。そして、無関係のように感じられる事件や登場人物の繋がりが時間をかけて明らかになっていく。それでも最後の最後まで、事件の全容は明らかにならない。 DNAや指紋による鑑定など、今では当たり前のように存在するが、人間の力で凄まじい科学捜査の進化を遂げたからこそ、現代の犯罪の多くが解明されるようになったのだろう。そして、多くの後悔が残された過去の事件にも解決への道を照らしてくれるのかもしれない。 それぞれの時代背景がとても面白い。当たり前のようにどこでも煙草を吸い、酒を飲み、怒鳴り、がむしゃらに働く。そんな昭和の場面は私には想像することすら難しい。だが、このような現実があったのだ。それぞれの時代に良さがある、そう思わされる。実際の事件を絡めているからこそ、時代の移り変わりが分かりやすかった。
2投稿日: 2025.10.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
緻密で壮大なミステリーでとても面白く読めました。個性的な刑事たちも良い。 ただ、屋根裏は・・・?どうなんでしょう。?
2投稿日: 2025.10.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
100年という長い物語。登場人物もたくさんいるのにも関わらず、あれこれだれだっけ…と思うことなく読み進めることができました。 100年の中で少しずつ整理されていく事件。事件に関わったものたちは皆歳をとっていく。一年でも変わってしまうと、事件が解き明かされることはなかったのだ、と読みながら考えさせられました。また、地道な情報収集と、歳を重ねるごとに発展していく科学捜査。そこから導かれる情報を後輩へ、また後輩へと引き継ぎ、刑事たちの事件に対する執念を感じました。 パズルを組み立てる時、最初はなかなか進まず外堀を埋めていくと思います。そして半分を超えていくとピースを埋めていくのが少し早くなり、80%も超えていけばピースを見ただけで、これはここだ!と思うはず。 事件の捜査はパズルに似ているのかもしれないとも思いました。 そして終盤、昌枝を殺したのはまさかな人物で ものすごく驚きました。事件の詳細がわかりつつある中、昌枝を殺したのは…?とそれが疑問でした。もし昌枝が生きていれば解決に100年もかからなかった。余計な犠牲者も増えなかったかもしれない。けれど、殺した人物が100%悪いとは思えないだけに、なんとも言いようのない気持ちになりました。
2投稿日: 2025.10.13
powered by ブクログ553頁という大ボリュームの本作 昭和の未解決事件を解決しようとする警察官達の執念 登場人物が多く混乱しますが、登場人物一覧があるのでありがたかったです この長さだからこそ長い時間を一緒に駆け抜けたような気持ちになります とにかくめちゃくちゃおもしろい小説!
10投稿日: 2025.10.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
面白かったし一気読みした。でも内容忘れそうだから備忘。昭和といっても戦前・戦中・戦後のかなり厳しい時代に端を発する刑事モノ。ヤクザ、銀行、満州、そして戦後の孤児たちの境遇が絡められてて、かつ昭和、平成(バブル、オウムなどの時代背景)も加えられて、かなり壮大。それをよく物語としてまとめ上げたなと思う。すごい。リーダビリティも良い。湯浅(鑑識のまじめな男)と草加(オウム真理教に入った友人を持つ管理官)から最後藤澤にバトンタッチされるのも見事だし、鎌田(マル暴の刑事)が通底音としていたのもバディものとしても心地よかった。面白かった。
2投稿日: 2025.10.12
powered by ブクログ550ページにわたる大作。昭和49年に起こった一家惨殺事件を刑事たちの執念の捜査により昭和、平成、令和にわたり犯人を追い続ける。丹念に作り込まれており、いろいろなピースが最後にまとまって犯人に辿り着く展開は見事だった。一方登場人物が多すぎて途中誰が誰だかわからなくなってしまった。
9投稿日: 2025.10.12
powered by ブクログ非常に作り込まれた作品でした。この展開を考えるのに大変苦労されたのではないでしょうか。 掘れば掘るほど面白く謎が深まっていった印象です。 時代をまたにかけての展開移動も秀逸で読む人を飽きさせない作品でした。
5投稿日: 2025.10.12
powered by ブクログプロローグ 本作、冒頭“ハルノアラシ”から始まるが 今日は、あいにくの秋雨で 冷たい霧雨が曇天の空を舞っている 昭和、平成、令和という、時代を股にかけた事件を 鎌田、湯浅、草加、藤森という不器用な4人が バトンを繋いで追っていく 果たして、この物語に終わりはあるのか!? 止むことのない雨のように 心と空は、どこまでも、どこまでも 灰色の世界に覆われていた! 本章 akiさん、まことさんの本棚から 『百年の時効』昭和百年分の★鬼5 国内本格ミステリーでは、本年度No.1 !!! 昭和49年に起こった、一家殺人事件を発端に 巻き起こる、昭和、平成、令和へと続く 一大スペクタクル本格骨太警察ミステリー小説 おおよそ、想像出来る全ての要素がここに詰まって いる、超弩級作品だ! この中身の濃い、重厚な550頁に 何びとも、ひれ伏せざる負えない!!! 是非、ブク友にも手にとって欲しい作品である 追うものと追われるもの! 警察官が繫いだバトン、犯人たちの沈黙のバトン 最後の大どんでん返しと結末 言いたいこと、沢山あるけどこの辺で、、、 エピローグ いつものように一人掛け用の安楽椅子(登場14回目)で本作を読み終えた 本日、東京の最高気温は20度で、肌寒い1日であったが、心は熱く満たされていた 本作『百年の時効』と逢坂冬馬氏の『ブレイクショットの軌跡』は、今年刊行された作品の中では 双璧の最高作だ 昭和百年の軌跡は、戦争も含め様々な業や罪を 背負った軌跡なのではなかろうか! そして昭和、平成、そして令和と時代を跨いで 罪を犯してきた己に、果たして時効はあるのだろうか(¯―¯٥)!? ((((;゚Д゚))))ガクガクブルブルで、生きていきたい! そう思った!!! 完
65投稿日: 2025.10.11
powered by ブクログ刑事の執念がひしひしと伝わる骨太の社会派小説。 1974年(昭和49年)に起きた一家殺傷事件。 未解決のまま50年の時が流れ、容疑者の一人が変死体で発見される。 昭和25年の事件との関連性は? 犯人は誰? 動機は? 時代が平成、令和と移り変わる中、真実を追い求め続ける刑事の姿に胸が熱くなる。 愛憎と復讐心が幾重にも積み重なり複雑に絡みあう糸。 地道な捜査で少しずつ糸が解け、バラバラだったパズルのピースが埋まっていくたびに溜息が零れた。 刑事のプライドと諦めない姿勢に胸を打たれたが読了後に読み返した10頁の記述にゾッとする。
15投稿日: 2025.10.08
powered by ブクログ今年は昭和100年に当たるそうだ。そんな今年にぴったりの刑事物語。昭和49年に起きた殺人事件を追ううちに、昭和戦前の事件まで遡り令和までを4人の刑事が操作を続ける。なんといっても刑事たちの執念ともいうべき地道な捜査が凄い。犯人は捕まりながら決定的な証拠はなく、収監されながら病に倒れたため時効は止まっている。復讐に燃えた犯人が亡くなるのが先か、執念で刑事たちが真相を暴くのが先か。550ページという量でじっくりと読ませていくのは「砂の器」を彷彿とさせる。物語には実際に起きた「地下鉄サリン」事件も出てきたりして、まるで壮大なドキュメントを見ているよう。鎌田さんにこの結末を見せてあげたかったな。 50年という長い間の捜査記録ノートは、担当刑事が代わり、次の世代へ引き継がれる。DNA鑑定など科学捜査も大きく変わったこの50年。本当に刑事さんたちって凄いと思う。些細なことでも気になることを逃さない。それが真実に近づく最短の道なのかもしれない。そう、あの古畑さんも言っていたものね。 〈家族でもいい。趣味でもいい。その人間にとってもっともかけがえがなく、そのことを考えた瞬間に正気に戻れるようなものならなんだっていい〉 それがあれば、道を踏み外さず、正しく生きられる。 これは深い言葉だと思う。私に取って「このことを考えた瞬間に正気に戻れるようなもの」ってなんだろうか
8投稿日: 2025.10.08
powered by ブクログ重厚でありながら全ての謎と真相がきれいに回収される、充実の読後感! 昭和49年に起きた一家殺傷事件を追ううちに その20年以上まえに起きた函館の事件、さらに戦時の満州にまで遡り… 過激派によるビル爆破事件、オウム真理教事件、震災など当時の社会問題の傍らでリレーのように担当者を繋ぎながら粘り強く真相に迫る刑事たち。 色々な事件や人間が出てきてどんどん複雑になっていくにも拘らず、全てのピースがぴったり少しの齟齬なくはまっていく快感! 面白かった。大満足♥️
1投稿日: 2025.10.07
powered by ブクログあらすじからかなり面白そうだったが、 最後まで夢中で読むことができた。 章の扉に令和(昭和99年)と書いてあるのが100年の時効を表していてドキッととした。 時系列も昭和→令和→昭和…のように飛んでいたが読みやすい。 読みやすい理由としては、それぞれの時代のキャラがしっかり立っていること、加害者側、被害者側、警察側で事件への想いが明確だったこと、伏線回収が綺麗だったことにあると思う。 一方で「ん?この人って実は…」と読む側は思っても、文章中には明確に示されない点もあってそこも余韻を感じられて良かったし、何回も読み返したくなる。 分厚くて読むのを迷っている人も、途中休憩しながら読んでも話のまとまりが綺麗で内容を忘れにくいため、ぜひ読むことをおすすめしたい。
7投稿日: 2025.10.06
powered by ブクログ昭和49年に起きた『佃島一家殺傷事件』。未解決のまま時は過ぎ、50年後の令和6年、ある1人の老人が古いアパートの一室で孤独死した。そこには古い日本刀と警察に向けた手紙があった。そこから物語は始まり、昭和49年の事件から戦後の混乱期に起きた昭和25年の函館の事件、平成に起きた児童養護施設の火災、などなど数々の事件が一つの線で結ばれていく。 書店で見かけて「これ、絶対面白いヤツ」と思い、図書館に予約しようとしたら、予約待ちが10人。今すぐ読みたくて即購入。550ページの分厚さながら、先が気になりあっという間に読了。 満足の一言に尽きます。 『佃島一家殺傷事件』の捜査にあたった鎌田、湯浅両刑事の地道でしぶとい捜査から、ここまで話が広がっていくとは…。 時代設定が前に行ったり戻ったり、登場人物が多くて混乱しそうになるが、最初のページに海外文学のように登場人物が記されているので、わからなくなってきたら、すぐに前に戻って確認できた。 『数学の女王』が気になりつつも、読んでなかった伏尾さんの作品。 長編ミステリーの好きな方は絶対読んで損はないと思う。 この作品が彼女の代表作になること間違いなし!
60投稿日: 2025.10.06
powered by ブクログ百年の時効 #読了 新人作から追いかけていると『化ける』瞬間に立ち会う瞬間がある。百年の時効はまさしく伏尾美紀先生が化けた作品ではなかろうか。 最後まで息つかせない文章、伏線回収見事。 極上で濃厚の警察小説。 もしかしたら今年のベストかもしれない。 直木賞ノミネートあるかもよ?
2投稿日: 2025.10.05
powered by ブクログ実に読み応えのあるミステリー警察小説であった。未解決事件が昭和、平成、令和の各時代の担当刑事達に引き継がれながら、徐々に真相に近付いていく展開、構成が巧みで、553頁の長編ながら最後まで惹きつけられた。 各時代の担当刑事達も、ヒーロー的な人物設定ではなく、気になる細かい事に拘り続ける特性、能力は持つものの、むしろ普通のタイプに設定されているのも良かった。
2投稿日: 2025.10.05
powered by ブクログ昭和49年に起きた「佃島一家四人殺傷事件」。未解決のまま50年が過ぎた令和6年の冬、下町のアパートで発見された一体の死体。その男こそ佃島事件の重要参考人だった。現場に残された錆びた日本刀と警察への手紙。止まっていた時計の針が再び動き出す…。 本当に面白かった。 昭和49年の事件捜査から昭和25年の「函館一家皆殺し事件」に行き着き、さらには児童養護施設の火事、施設の院長親子殺害など多くの事件が芋蔓式に掘り出され、容疑者らを繋ぐのは旧満州での出来事と風呂敷を広げすぎて大丈夫なのかと心配になる程。 昭和、平成、令和にまたがる鎌田、湯浅、草加、藤森、四人の刑事が其々に屈託を抱えながらも事件に向き合う姿。退職しても捜査ノートを信頼する若い刑事に引き継ぎ、繋いで繋いで犯人を追い込んでいく姿にワクワクが止まらない。 そして最終盤で判明する哀しく、やるせない真実。 時効がある理由で停止になったからこその時代を超えた捜査。足で稼ぐ捜査から科学捜査へ、時代と共に捜査の形が変わっても大切なのは刑事の熱意。鎌田と湯浅のコンビが互いに信頼を深めていく過程も胸熱。 昭和や令和に起きた事件や事故が折に触れ描かれ、クロニクルの要素も。 警察もの、ミステリ、大河、そして感動とさまざまな要素で心を揺さぶられた作品でした。
10投稿日: 2025.10.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
とにかくよく練られている。 昭和49年の一家3人惨殺事件。そこから昭和25年の別の殺人事件がつながり… 最後、令和になって若い刑事が事件を丁寧に繋ぎ合わせ解決する。 いかに昭和の頃とはいえ殺人事件に関与するような人間がメガバンクのトップに上り詰めるかというくらいの疑問は湧くが、壮大なプロットの前では気にならない。 昭和25年の事件の原因は満州国内で起きていた派閥争い。歴史に密着した動機なので深く、長く続く。 この作品、年末の「このミステリーがすごい」ランキングでもいい線いくのではないか。 「数学の女王」で力のある書き手、と感じたが本作のスケールと完成度は驚愕に値する。
2投稿日: 2025.10.03
powered by ブクログ内容もボリュームも重厚で満足。 だけど、そこまで欲張って歴史の話まで広げず、動機の部分はもう少しシンプルな話にまとめてもよかったかも。宗教の話も、あってもなくても、どちらでもよかったかな。 読む日数がかかりすぎて、途中で話を何度か見失ってしまったので。
4投稿日: 2025.10.01
powered by ブクログ極上の警察ミステリー小説に出会えました! 未解決の一家殺傷事件から50年。止まった時効、三つの時代、四人の刑事。時代が変わっても刑事の誇りと矜恃は変わらず引き継がれ執念の捜査が行われるんですがこれは伏尾さんの筆が凄い!50年なので関わる人も多く時代も戦後から満州の頃まで遡るんですが読みやすい。 そして一家殺傷という痛ましい事件から50年という歳月がこの553ページと共に動き、時を重ねるかのようで人々の心の移ろいもまた読めるんですよね。そして最後……。 これは凄い!たくさんの人に読んで欲しい! 間違いなく今年のベスト10冊に入る1冊でした。
3投稿日: 2025.09.30
powered by ブクログすごく良かった。今年一番のミステリー。 実際の大事件も織り交ぜたり、その中で昭和の未解決事件を追う情熱というのか刑事の意地というのか。
2投稿日: 2025.09.27
powered by ブクログ鬼★5 昭和49年一家惨殺事件を令和の刑事が追い続ける… 今年イチ推しの骨太警察小説 #百年の時効 ■あらすじ 令和6年2月、葛飾署の刑事である藤森菜摘は、アパートの変死体を発見の通報を受けて現場検証をしていた。亡くなっていたのは桜井信吾、かつて兜町の相場師と言われる大物。現場には警察に向けた告白手記が残されていた。 時をさかのぼること昭和49年3月、春の嵐が吹き荒れる夜に一家惨殺の事件が起きた。複数人の犯行であることが判明していたが、捕まえられたのはひとりだけ。警察の捜査も虚しく、共犯者たちを捕まえきれずにいたのだった。 昭和、平成、令和の日本を舞台に、凶悪事件の犯人と真相を追い続ける警察官たちの執念の物語。 ■きっと読みたくなるレビュー 鬼★5 これだわ… 今年トップレベルのミステリー、もはや大河ドラマですかってくらいの警察小説。控え目にいって傑作です。 まず一番に言いたいことは、描かれる警察官たちがめっちゃカッコイイということ。子どもの頃に憧れていた悪者をやっつけるヒーローのように見えてくるんです。 まずイチ推しなのは昭和時代の刑事、鎌田ですよね。こういうクセスゴの人って、もはや令和時代にはいないよなー。傍若無人なようでいて、実はまわりに気が効く優しい人。でもこんな不器用な性格になったのも背景があるんですよ。 彼とバディを組む湯浅も信念をもった強い人物でクール! 最初は仲の悪い二人ですが、ぶつかり合いながらも少しずつ理解を深めていく。もちろんこの推理や議論パートも厚みがあって、読み応えがあるんですよね。もうこの前半の昭和時代の捜査パートだけで★5なんですよ。前半が終わるころには、早くも号泣しちゃいましたね。 そして平成時代の草加刑事、令和時代の藤森刑事と捜査のバトンを渡していくわけですが、もうそれだけで胸アツ。警察官としての意地、プライド、執念も引き継いでいくんだけど、若い彼らも決して負けていないんですよ。 さらに証拠を掴むだけでも大変なのに、警察ならではのルールに妨害されることもあるんです。もう最初から最後まで彼らをずっーと応援しっぱなしになっちゃうんです。 事件のプロットもエグかったな~、スケールの大きさと深く絡み合う人間関係にも参りました。また実際に合った日本の事件史も描かれているところがリアルなんすよね。運命ってのはホントにあるんだよな~ そして犯人グループの生き様も強烈なんです。もちろん許されざる凶悪犯たちなんですが、彼らも昭和から令和まで時代とともに描かれるんです。子どもから青年、大人になっていき老年期を迎え、そして死の瀬戸際まで… 彼らの全時代を見届けることになる。決して彼らは悪逆なイメージでなく、むしろ常に逃げごまかしている弱い面構えが目に浮かんでくるんですよね。 果たして一家惨殺の事件の犯人、共犯は誰だったのか、そして事件の真相は、犯人の動機は何だったのか? 50年をかけて導いた警察官たちの不断の努力の成果に感動しながらも、何故こんなことになってしまったのか、そして誰が幸せになったのだろうかと、私はただ涙を流すことしかできません。 今年令和7年は、昭和で数えると昭和100年だそうです。また大戦後80年でもありますね。これまで我が国ではいろんな事件がありましたが、ずっと治安を守ってくれている警察の皆さんには感謝しかありません。素晴らしい壮大なミステリーを楽しませていただきました、今年必読の一冊です。 ■ぜっさん推しポイント 鎌田刑事が言った胸を打たれたセリフ「人間は大事なものをひとつ持っていれば、どんなに誘惑があっても踏みとどまることができる」 私にとって大事なものってなんだろうか? 幼い頃は母親であり、年を重ねるとごとに、友人、恋人、家族になった。もちろん仕事も趣味も、自分ひとりの時間もかけがえのない大切なものです。 確かに自分にとって守りたい何かがあると、目指すべき方向がブレずに、前向きに人生を歩めていけるのでしょう。自暴自棄になったり、甘い言葉に誘惑されるようなことはないのです。 不幸にならないためには、自分にとって大切なことを見つけるってことかもしれませんね。
138投稿日: 2025.09.21
powered by ブクログすごい小説を読んだ。 昭和、平成、令和と百年をかけた刑事たちの話。 昭和の嵐の夜に起きた殺人未解決事件を刑事たちが世代を超えて追う。 まさに執念。 事件がいろいろ少しずつ繋がるも、他の事件やいくつもの思惑に翻弄されて佃島事件は未解決のままかとおもいきや、ラストは思わず声をあげてしまった。 百年というだけあって、当時、実際起きた事件がいくつも混じっており、物語により一層深みを与えていた。 いやぁ面白かった。
11投稿日: 2025.09.20
powered by ブクログ昭和49年嵐の夜、父と母そして娘が惨殺された。それから50年、事件は動き出す。昭和、平成、令和と刑事たちの執念が引き継がれていく。刑事たちの矜持は時代を超えても同じ芯がありそして同じ熱を持つ。怒涛の平成時代の出来事を絡め読みごたえがあった。骨太の警察小説でとても面白かった。そうか今年は「昭和百年」なのか。
3投稿日: 2025.09.18
powered by ブクログ昭和100年というところに着想を得て、昭和、平成、令和と3年号に渡る事件解決に執念を燃やす刑事の話。 話が長くて途中ダレる。ここまで、話を長くする必要はなかったのでは。
1投稿日: 2025.09.11
powered by ブクログAmazonの紹介より 刑事たちの昭和は終わらない。真犯人が見つかる、その日まで。 1974年に起きた一家惨殺事件。未解決のまま50年――。 アパートで見つかった、一体の死体によって事件の針は再び動き出す。 嵐の夜、夫婦とその娘が殺された。現場には四人の実行犯がいたとされるが、捕まったのは、たった一人。策略、テロ、宗教問題……警察は犯人グループを追い詰めながらも、罠や時代的な要因に阻まれて、決定的な証拠を掴み切れずにいた。50年後、この事件の容疑者の一人が、変死体で発見される。 現場に臨場した藤森菜摘は、半世紀にも及ぶ捜査資料を託されることに。上層部から許された捜査期間は一年。真相解明に足りない最後の一ピースとは何か? 刑事たちの矜持を賭けた、最終捜査の行方は――。 感動、スリル、どんでん返し……。エンタメの妙味が全て詰まった、超ド級の警察サスペンス 約550ページというボリュームのある量でしたが、圧巻でした。 昭和に起きた凄惨な事件から始まり、地道な捜査で目星がついていたのに、様々な「壁」が立ちはだかり、しまいには平成、令和へ。長きにわたる捜査だったのですが、色んなタイプの刑事の目線から、事件を解決していこうと奔走する姿に、執念を感じましたし、最後は何かが解き放たれたような脱力感もありました。 構成としては、昭和、平成、令和時代に分かれていて、最初は令和です。 アパートで変死体として発見された人物。この人物は昭和に起きた凄惨な事件の最重要人物だったのですが、確固たる証拠がないまま、うやむやになっていました。 そんな時、アパートでの変死体を捜査した女性刑事が、上層部から過去の未解決事件を引き継ぐことになります。 それが昭和に起きた一家惨殺事件。 なぜ50年以上前の事件を調べるのか?そのカギとなるのが、当時捜査していた刑事のノート。そのノートを読むと同時に読者も昭和の時代へ遡っていきます。 伏尾さんの作品というと、女性が主人公の作品が大半で、それも色んな意味で「強い」女性像が描かれています。 令和での主人公は女性刑事ですが、昭和と平成では、男性が主人公となっています。 それぞれのキャラクターも異なっていて、昭和では、ザ・昭和の刑事とイメージするような掟破りの鬼刑事や頭脳派の若手刑事、平成ではおとなしめの性格だったりと色んな刑事が登場します。 それぞれの目線で、事件を捜査していくのですが、違う立場で異なった考えを持っているので、一つの事件でも捉え方が違うなと時代が変わるごとに思いました。 最初の一家惨殺事件から、地道に捜査するにつれて、過去の忌まわしい過去の事件へとたどり着き、そして逮捕かと思いきや、思わぬ方向へ。 実際に起きた出来事を絡めながら、刑事が時代の波に翻弄していきます。 平成は平成で、また新たな事件が起き、それが昭和と結びつくのですが、なかなか解決できず。 そしてまた令和へ。ここで本領発揮として、女性刑事が活躍していくのですが、女性ならではの目線!?なのか、様々な証言を元に一つの線として結び付けていく推理に新たな解釈も加わって、凄かったです。 そこには、どんでん返しもいくつもあって、意外性と驚き、そして一つに繋がれていく爽快感がありました。 ただ、その真相は悲しみも混じっていて、切なかったです。長きにわたる事件が、ようやく・・といったのも相まって、良かったです。 科学の進歩も時代が変わるごとに垣間見れて、もしこの技術が昭和にあったら・・と思うと、やるせなく思ってしまいます。 昭和に起きた事件、そこには時効という壁があるのですが、そこにはカラクリがこの作品には潜んでいます。 一部の出来事しか適用されませんが、被害者含め関係者にとっては、少しでも報われるのではないでしょうか。 昭和から平成、令和へと受け継がれていくノートからは、刑事達の熱き執念が感じられ、地道に捜査したが故の結果に、どこか安堵感があって、気持ち良い余韻に浸れました。
2投稿日: 2025.09.10
powered by ブクログタイトルが『百年の時効』とあるだけあって550ページあります。 昭和から平成、令和まで、ひとつの事件を巡る警察小説。 警視庁OB会で湯浅卓哉78歳と昔組んでいた鎌田幸三が89歳で亡くなります。 湯浅と鎌田は昭和49年に起こった「佃島一家四人殺傷事件」という五十年前のまだ時効が成立していない事件で一緒に犯人を追っていました。 「佃島一家四人殺傷事件」では一家の主人の須黒武光が日本刀で刺され、妻の昌枝は小刀でめった刺し、長女の美代子14歳は剃刀で首を切られて死亡。長男の良一7歳は母親の体の下に隠れていて無事でした。 この事件は殺し方が似ていることから、その前に起きた「富岳銀行函館支店長惨殺事件」という田口寛一家を襲った犯人への怨恨による模倣事件ではないかと湯浅らは考えます。 そして事件を追ううちに須黒に恨みを持つ犯人とされる九重徳次郎のみ逮捕されますが三人の被害者の、刺され方の違いによる複数犯による犯行と警察はみていますが、他の人間は捕まえることができません。 時は平成、令和へと移ります。 湯浅から、葛飾署に勤務する藤森菜摘28歳に事件は引き継がれますが…。 私の苦手なやくざ系の登場人物が多かったのですが、それはやっぱり警察小説。本筋はやくざ系とは全く違うところにありました。 最初の数ページに答えはもう出ていました。 最初に自ら捕まった九重徳次郎は警察病院で生を終える98歳までの長い長い物語。 途中、満州国独立、オウム真理教などの事件も物語に絡められ、日本の近代の歴史がお好きな方には面白いのではないかと思います。
147投稿日: 2025.09.06
