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百年の時効
百年の時効
伏尾美紀/幻冬舎
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総合評価

143件)
4.4
68
56
9
1
0
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    質・量ともに読み切った!と思わせてもらえる作品だった。  物語と同じ時代を生きてきた者として、時代背景や世相も一緒に楽しめた。  最後の解決も意外性があって、警察小説だけでなくミステリ小説としても楽しめた。  ラストの演出も見事。

    0
    投稿日: 2025.11.08
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    圧倒された。 物語の質と量の圧倒的な迫力が読み手に迫り、犯罪捜査を繋いでいく刑事たちの姿に読者は共感しないではいられない。 本書を読み終わると同時に、改めて最初のページから読み直したくなってしまう憎い演出が読後感をより高めてくれる。 誰かに勧めたくなる忘れられない小説になった。 是非読んでもらいたい。

    1
    投稿日: 2025.11.02
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    面白くてドキドキしながら読んでいたら 焦って読んでしまい、 途中、この人誰だっけ? みたいな迷子になり だんだん回収されていくうちに あーそうなんだーと 無理やり納得しながら読み終えました。 引き継がれるものって良いですね。 もう少し、心のゆとりが出来たら 再読してみようと思います。

    42
    投稿日: 2025.11.02
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     いやぁ、長かった。そして熱かった。これは刑事たちの執念の物語だ。  昭和、平成、令和と受け継がれた事件があった。一家殺傷事件だ。  令和6年2月、葛飾警察署に所属する藤森菜摘はアパートの一室で変死体を発見する。その変死体は、昭和に起こった一家殺傷事件の容疑者だった。  菜摘は警視庁捜査一課管理官の草加から昭和に起こった事件の捜査を任される。期限は一年。これに繋がる事件はいくつかあって、ほとんどが時効を迎えるものだったが、事件の真相に近づきつつも定年を迎えた刑事たちから菜摘に渡された事件はあまりにも難解だった。  物語を読み終え、解決を知らずに亡くなった鎌田、定年を迎えた湯浅、鎌田と湯浅に事件を託されつつも、解決できなかった草加たちの無念を思うと、なんともやるせない気持ちになった。  それにしても壮大な物語。ページを閉じる時、一緒に事件を解決したようなホッとした気持ちになった。

    26
    投稿日: 2025.10.26
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    五十年前に起こった一家殺傷事件は、主犯格の人物が逮捕されたものの公判が停止し、時効が成立しなくなった。しかしあまりに時間が経ちすぎたため、捜査終結が間近に迫る。事件の真相を明らかにしないまま幕が引かれてしまうのか。かつて事件を捜査した刑事たちの思いを引き継ぎ、三つの時代を超えて続けられる捜査の行き着く先を描いた警察ミステリです。 時効が撤廃されたとはいえ、事件関係者がみな存命でなくなれば事件の解明は不可能。そのぎりぎりのラインだからこそ執念を燃やして捜査に挑む刑事たちが熱いです。もちろん当初の捜査関係者は職を退き、あるいは亡くなったりもしているのだけれど、彼らの遺した捜査ノートを受け継いだ若手刑事が頼もしい! それこそ人生をかけてでも犯人を追い続ける覚悟が重々しくもあり、格好良くもあります。 その時代だからこその物語と動機にも惹きつけられます。なぜこのような惨たらしい事件が起こってしまったのか、犯人側の悲哀もまた印象的。たとえ罪に問うことはできなくとも、この真相を明らかにする意味はあったのだと思えました。

    2
    投稿日: 2025.10.26
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    うん、これは面白いかった どうやって3元号を繋いで行くのかと思ったがノートを小道具に使ったのは秀逸だったと思う。 そのおかげで550ページもの長編がダラダラならずにテンポ良く読めた

    1
    投稿日: 2025.10.23
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    昭和、平成、令和と年代をまたぐ事件はとても読み応えのあるものでした。 事件を解決しようと、4人の刑事の執念もすごくて本当に解決して良かったなと思いました。 手書きの捜査ノートが受け継がれてて、時代が違っても気持ちが一つになっているところに感動でした。 何か、今回もすごいもの読んでしまった。

    21
    投稿日: 2025.10.19
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    いや〜!久しぶりに凄い作品を読んだ!! 大ボリュームの作品で年号を3つ跨いだ壮大な物語にやられた! 警察小説としても有能だがミステリー等色々な要素があり刑事たちの熱い想いに胸が熱くなりながら読んだ! これは必読だ!!

    21
    投稿日: 2025.10.19
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     四人家族の三人を惨殺する事件は、凶器がバラバラだったり、生き残った少年の供述にもよく分からないことがあったり、被害者である父親に暗い過去があったりと、不可解な点が多かった。その事件を機に背景にあった被害者の過去や事件、関係者と思われる人々の人生が、社会情勢とともに少しずつ紐解かれてゆくところに、グイグイ引き込まれた。  事件を調べれば調べるほど、分かることもありつつ、新たな謎が生じるのだが、全て回収したラストは圧巻だった。長い年月の積み重ねで、事件を追う刑事も次の世代にバトンが渡される。壮大なスケールに感動した。

    19
    投稿日: 2025.10.19
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    こういう長編がやっぱり好きである。 読みごたえがあるのは、昭和、平成、令和と三つの時代を通して未解決事件の真実を追うところだろう。 1974年に起きた一家殺傷事件が、未解決のまま50年経ち、令和の今、アパートで見つかった変死体により時計の針が再び動き出す。 現場に臨場した新米女性刑事に託されたのは、頭脳派の鑑識志望だった草加が、50年前の事件の初日から記した十数冊もの古ぼけたノートだった。 昭和、平成と地震、サリン、宗教などさまざまな出来事があった中で、草加が、敵の多いマル暴刑事・鎌田とともに捜査した内容が綴られていた。 そのあと閑職に追いやられた湯浅が、真実に近づくべく捜査を続ける。 人間関係の複雑さもあったが、絡まった糸を丁寧に解して収まりよく解決できたことにすっきりした。 それぞれの刑事が最後まで諦めなかったことで、真実が明らかになったのだろうと思う。 上手く繋がって捜査できたのは、古いノートだったのかもしれないが、それぞれの刑事としての執念も感じた。

    84
    投稿日: 2025.10.19
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    かなりの長編ではあるが、読み終えるまであっという間だった。 昭和から平成、令和へと引き継がれていく事件に、多くの警察関係者が力を尽くし、悔いを残したままこの世を去ったのだろう。そうして、現実にもそのような事件は多くあるのだろう。鎌田や湯浅から草加、そして藤森へと繋がれる過程で、警察としての執念を感じた。そして、無関係のように感じられる事件や登場人物の繋がりが時間をかけて明らかになっていく。それでも最後の最後まで、事件の全容は明らかにならない。 DNAや指紋による鑑定など、今では当たり前のように存在するが、人間の力で凄まじい科学捜査の進化を遂げたからこそ、現代の犯罪の多くが解明されるようになったのだろう。そして、多くの後悔が残された過去の事件にも解決への道を照らしてくれるのかもしれない。 それぞれの時代背景がとても面白い。当たり前のようにどこでも煙草を吸い、酒を飲み、怒鳴り、がむしゃらに働く。そんな昭和の場面は私には想像することすら難しい。だが、このような現実があったのだ。それぞれの時代に良さがある、そう思わされる。実際の事件を絡めているからこそ、時代の移り変わりが分かりやすかった。

    3
    投稿日: 2025.10.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    緻密で壮大なミステリーでとても面白く読めました。個性的な刑事たちも良い。 ただ、屋根裏は・・・?どうなんでしょう。?

    2
    投稿日: 2025.10.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    100年という長い物語。登場人物もたくさんいるのにも関わらず、あれこれだれだっけ…と思うことなく読み進めることができました。 100年の中で少しずつ整理されていく事件。事件に関わったものたちは皆歳をとっていく。一年でも変わってしまうと、事件が解き明かされることはなかったのだ、と読みながら考えさせられました。また、地道な情報収集と、歳を重ねるごとに発展していく科学捜査。そこから導かれる情報を後輩へ、また後輩へと引き継ぎ、刑事たちの事件に対する執念を感じました。 パズルを組み立てる時、最初はなかなか進まず外堀を埋めていくと思います。そして半分を超えていくとピースを埋めていくのが少し早くなり、80%も超えていけばピースを見ただけで、これはここだ!と思うはず。 事件の捜査はパズルに似ているのかもしれないとも思いました。 そして終盤、昌枝を殺したのはまさかな人物で ものすごく驚きました。事件の詳細がわかりつつある中、昌枝を殺したのは…?とそれが疑問でした。もし昌枝が生きていれば解決に100年もかからなかった。余計な犠牲者も増えなかったかもしれない。けれど、殺した人物が100%悪いとは思えないだけに、なんとも言いようのない気持ちになりました。

    3
    投稿日: 2025.10.13
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    553頁という大ボリュームの本作 昭和の未解決事件を解決しようとする警察官達の執念 登場人物が多く混乱しますが、登場人物一覧があるのでありがたかったです この長さだからこそ長い時間を一緒に駆け抜けたような気持ちになります とにかくめちゃくちゃおもしろい小説!

    10
    投稿日: 2025.10.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    面白かったし一気読みした。でも内容忘れそうだから備忘。昭和といっても戦前・戦中・戦後のかなり厳しい時代に端を発する刑事モノ。ヤクザ、銀行、満州、そして戦後の孤児たちの境遇が絡められてて、かつ昭和、平成(バブル、オウムなどの時代背景)も加えられて、かなり壮大。それをよく物語としてまとめ上げたなと思う。すごい。リーダビリティも良い。湯浅(鑑識のまじめな男)と草加(オウム真理教に入った友人を持つ管理官)から最後藤澤にバトンタッチされるのも見事だし、鎌田(マル暴の刑事)が通底音としていたのもバディものとしても心地よかった。面白かった。

    2
    投稿日: 2025.10.12
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    550ページにわたる大作。昭和49年に起こった一家惨殺事件を刑事たちの執念の捜査により昭和、平成、令和にわたり犯人を追い続ける。丹念に作り込まれており、いろいろなピースが最後にまとまって犯人に辿り着く展開は見事だった。一方登場人物が多すぎて途中誰が誰だかわからなくなってしまった。

    9
    投稿日: 2025.10.12
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    非常に作り込まれた作品でした。この展開を考えるのに大変苦労されたのではないでしょうか。 掘れば掘るほど面白く謎が深まっていった印象です。 時代をまたにかけての展開移動も秀逸で読む人を飽きさせない作品でした。

    5
    投稿日: 2025.10.12
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    プロローグ 本作、冒頭“ハルノアラシ”から始まるが 今日は、あいにくの秋雨で 冷たい霧雨が曇天の空を舞っている 昭和、平成、令和という、時代を股にかけた事件を 鎌田、湯浅、草加、藤森という不器用な4人が バトンを繋いで追っていく 果たして、この物語に終わりはあるのか!? 止むことのない雨のように 心と空は、どこまでも、どこまでも 灰色の世界に覆われていた! 本章  akiさん、まことさんの本棚から 『百年の時効』昭和百年分の★鬼5 国内本格ミステリーでは、本年度No.1 !!! 昭和49年に起こった、一家殺人事件を発端に 巻き起こる、昭和、平成、令和へと続く 一大スペクタクル本格骨太警察ミステリー小説 おおよそ、想像出来る全ての要素がここに詰まって いる、超弩級作品だ! この中身の濃い、重厚な550頁に 何びとも、ひれ伏せざる負えない!!! 是非、ブク友にも手にとって欲しい作品である 追うものと追われるもの! 警察官が繫いだバトン、犯人たちの沈黙のバトン 最後の大どんでん返しと結末 言いたいこと、沢山あるけどこの辺で、、、 エピローグ いつものように一人掛け用の安楽椅子(登場14回目)で本作を読み終えた 本日、東京の最高気温は20度で、肌寒い1日であったが、心は熱く満たされていた 本作『百年の時効』と逢坂冬馬氏の『ブレイクショットの軌跡』は、今年刊行された作品の中では 双璧の最高作だ 昭和百年の軌跡は、戦争も含め様々な業や罪を 背負った軌跡なのではなかろうか! そして昭和、平成、そして令和と時代を跨いで 罪を犯してきた己に、果たして時効はあるのだろうか(¯―¯٥)!? ((((;゚Д゚))))ガクガクブルブルで、生きていきたい! そう思った!!!                     完

    68
    投稿日: 2025.10.11
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    刑事の執念がひしひしと伝わる骨太の社会派小説。 1974年(昭和49年)に起きた一家殺傷事件。 未解決のまま50年の時が流れ、容疑者の一人が変死体で発見される。 昭和25年の事件との関連性は? 犯人は誰? 動機は? 時代が平成、令和と移り変わる中、真実を追い求め続ける刑事の姿に胸が熱くなる。 愛憎と復讐心が幾重にも積み重なり複雑に絡みあう糸。 地道な捜査で少しずつ糸が解け、バラバラだったパズルのピースが埋まっていくたびに溜息が零れた。 刑事のプライドと諦めない姿勢に胸を打たれたが読了後に読み返した10頁の記述にゾッとする。

    15
    投稿日: 2025.10.08
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    今年は昭和100年に当たるそうだ。そんな今年にぴったりの刑事物語。昭和49年に起きた殺人事件を追ううちに、昭和戦前の事件まで遡り令和までを4人の刑事が操作を続ける。なんといっても刑事たちの執念ともいうべき地道な捜査が凄い。犯人は捕まりながら決定的な証拠はなく、収監されながら病に倒れたため時効は止まっている。復讐に燃えた犯人が亡くなるのが先か、執念で刑事たちが真相を暴くのが先か。550ページという量でじっくりと読ませていくのは「砂の器」を彷彿とさせる。物語には実際に起きた「地下鉄サリン」事件も出てきたりして、まるで壮大なドキュメントを見ているよう。鎌田さんにこの結末を見せてあげたかったな。 50年という長い間の捜査記録ノートは、担当刑事が代わり、次の世代へ引き継がれる。DNA鑑定など科学捜査も大きく変わったこの50年。本当に刑事さんたちって凄いと思う。些細なことでも気になることを逃さない。それが真実に近づく最短の道なのかもしれない。そう、あの古畑さんも言っていたものね。 〈家族でもいい。趣味でもいい。その人間にとってもっともかけがえがなく、そのことを考えた瞬間に正気に戻れるようなものならなんだっていい〉 それがあれば、道を踏み外さず、正しく生きられる。   これは深い言葉だと思う。私に取って「このことを考えた瞬間に正気に戻れるようなもの」ってなんだろうか

    9
    投稿日: 2025.10.08
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    重厚でありながら全ての謎と真相がきれいに回収される、充実の読後感! 昭和49年に起きた一家殺傷事件を追ううちに その20年以上まえに起きた函館の事件、さらに戦時の満州にまで遡り… 過激派によるビル爆破事件、オウム真理教事件、震災など当時の社会問題の傍らでリレーのように担当者を繋ぎながら粘り強く真相に迫る刑事たち。 色々な事件や人間が出てきてどんどん複雑になっていくにも拘らず、全てのピースがぴったり少しの齟齬なくはまっていく快感! 面白かった。大満足♥️

    1
    投稿日: 2025.10.07
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    あらすじからかなり面白そうだったが、 最後まで夢中で読むことができた。 章の扉に令和(昭和99年)と書いてあるのが100年の時効を表していてドキッととした。 時系列も昭和→令和→昭和…のように飛んでいたが読みやすい。 読みやすい理由としては、それぞれの時代のキャラがしっかり立っていること、加害者側、被害者側、警察側で事件への想いが明確だったこと、伏線回収が綺麗だったことにあると思う。 一方で「ん?この人って実は…」と読む側は思っても、文章中には明確に示されない点もあってそこも余韻を感じられて良かったし、何回も読み返したくなる。 分厚くて読むのを迷っている人も、途中休憩しながら読んでも話のまとまりが綺麗で内容を忘れにくいため、ぜひ読むことをおすすめしたい。

    9
    投稿日: 2025.10.06
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    昭和49年に起きた『佃島一家殺傷事件』。未解決のまま時は過ぎ、50年後の令和6年、ある1人の老人が古いアパートの一室で孤独死した。そこには古い日本刀と警察に向けた手紙があった。そこから物語は始まり、昭和49年の事件から戦後の混乱期に起きた昭和25年の函館の事件、平成に起きた児童養護施設の火災、などなど数々の事件が一つの線で結ばれていく。 書店で見かけて「これ、絶対面白いヤツ」と思い、図書館に予約しようとしたら、予約待ちが10人。今すぐ読みたくて即購入。550ページの分厚さながら、先が気になりあっという間に読了。 満足の一言に尽きます。 『佃島一家殺傷事件』の捜査にあたった鎌田、湯浅両刑事の地道でしぶとい捜査から、ここまで話が広がっていくとは…。 時代設定が前に行ったり戻ったり、登場人物が多くて混乱しそうになるが、最初のページに海外文学のように登場人物が記されているので、わからなくなってきたら、すぐに前に戻って確認できた。 『数学の女王』が気になりつつも、読んでなかった伏尾さんの作品。 長編ミステリーの好きな方は絶対読んで損はないと思う。 この作品が彼女の代表作になること間違いなし!

    61
    投稿日: 2025.10.06
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    百年の時効 #読了 新人作から追いかけていると『化ける』瞬間に立ち会う瞬間がある。百年の時効はまさしく伏尾美紀先生が化けた作品ではなかろうか。 最後まで息つかせない文章、伏線回収見事。 極上で濃厚の警察小説。 もしかしたら今年のベストかもしれない。 直木賞ノミネートあるかもよ?

    2
    投稿日: 2025.10.05
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    実に読み応えのあるミステリー警察小説であった。未解決事件が昭和、平成、令和の各時代の担当刑事達に引き継がれながら、徐々に真相に近付いていく展開、構成が巧みで、553頁の長編ながら最後まで惹きつけられた。 各時代の担当刑事達も、ヒーロー的な人物設定ではなく、気になる細かい事に拘り続ける特性、能力は持つものの、むしろ普通のタイプに設定されているのも良かった。

    2
    投稿日: 2025.10.05
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    昭和49年に起きた「佃島一家四人殺傷事件」。未解決のまま50年が過ぎた令和6年の冬、下町のアパートで発見された一体の死体。その男こそ佃島事件の重要参考人だった。現場に残された錆びた日本刀と警察への手紙。止まっていた時計の針が再び動き出す…。 本当に面白かった。 昭和49年の事件捜査から昭和25年の「函館一家皆殺し事件」に行き着き、さらには児童養護施設の火事、施設の院長親子殺害など多くの事件が芋蔓式に掘り出され、容疑者らを繋ぐのは旧満州での出来事と風呂敷を広げすぎて大丈夫なのかと心配になる程。 昭和、平成、令和にまたがる鎌田、湯浅、草加、藤森、四人の刑事が其々に屈託を抱えながらも事件に向き合う姿。退職しても捜査ノートを信頼する若い刑事に引き継ぎ、繋いで繋いで犯人を追い込んでいく姿にワクワクが止まらない。 そして最終盤で判明する哀しく、やるせない真実。 時効がある理由で停止になったからこその時代を超えた捜査。足で稼ぐ捜査から科学捜査へ、時代と共に捜査の形が変わっても大切なのは刑事の熱意。鎌田と湯浅のコンビが互いに信頼を深めていく過程も胸熱。 昭和や令和に起きた事件や事故が折に触れ描かれ、クロニクルの要素も。 警察もの、ミステリ、大河、そして感動とさまざまな要素で心を揺さぶられた作品でした。

    11
    投稿日: 2025.10.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    とにかくよく練られている。 昭和49年の一家3人惨殺事件。そこから昭和25年の別の殺人事件がつながり… 最後、令和になって若い刑事が事件を丁寧に繋ぎ合わせ解決する。 いかに昭和の頃とはいえ殺人事件に関与するような人間がメガバンクのトップに上り詰めるかというくらいの疑問は湧くが、壮大なプロットの前では気にならない。 昭和25年の事件の原因は満州国内で起きていた派閥争い。歴史に密着した動機なので深く、長く続く。 この作品、2025年末の「このミステリーがすごい」ランキングでもいい線いくのではないか。※3位でした。 「数学の女王」で力のある書き手、と感じたが本作のスケールと完成度は驚愕に値する。

    3
    投稿日: 2025.10.03
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    内容もボリュームも重厚で満足。 だけど、そこまで欲張って歴史の話まで広げず、動機の部分はもう少しシンプルな話にまとめてもよかったかも。宗教の話も、あってもなくても、どちらでもよかったかな。 読む日数がかかりすぎて、途中で話を何度か見失ってしまったので。

    4
    投稿日: 2025.10.01
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    極上の警察ミステリー小説に出会えました! 未解決の一家殺傷事件から50年。止まった時効、三つの時代、四人の刑事。時代が変わっても刑事の誇りと矜恃は変わらず引き継がれ執念の捜査が行われるんですがこれは伏尾さんの筆が凄い!50年なので関わる人も多く時代も戦後から満州の頃まで遡るんですが読みやすい。 そして一家殺傷という痛ましい事件から50年という歳月がこの553ページと共に動き、時を重ねるかのようで人々の心の移ろいもまた読めるんですよね。そして最後……。 これは凄い!たくさんの人に読んで欲しい! 間違いなく今年のベスト10冊に入る1冊でした。

    3
    投稿日: 2025.09.30
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    すごく良かった。今年一番のミステリー。 実際の大事件も織り交ぜたり、その中で昭和の未解決事件を追う情熱というのか刑事の意地というのか。

    2
    投稿日: 2025.09.27
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    鬼★5 昭和49年一家惨殺事件を令和の刑事が追い続ける… 今年イチ推しの骨太警察小説 #百年の時効 ■あらすじ 令和6年2月、葛飾署の刑事である藤森菜摘は、アパートの変死体を発見の通報を受けて現場検証をしていた。亡くなっていたのは桜井信吾、かつて兜町の相場師と言われる大物。現場には警察に向けた告白手記が残されていた。 時をさかのぼること昭和49年3月、春の嵐が吹き荒れる夜に一家惨殺の事件が起きた。複数人の犯行であることが判明していたが、捕まえられたのはひとりだけ。警察の捜査も虚しく、共犯者たちを捕まえきれずにいたのだった。 昭和、平成、令和の日本を舞台に、凶悪事件の犯人と真相を追い続ける警察官たちの執念の物語。 ■きっと読みたくなるレビュー 鬼★5 これだわ… 今年トップレベルのミステリー、もはや大河ドラマですかってくらいの警察小説。控え目にいって傑作です。 まず一番に言いたいことは、描かれる警察官たちがめっちゃカッコイイということ。子どもの頃に憧れていた悪者をやっつけるヒーローのように見えてくるんです。 まずイチ推しなのは昭和時代の刑事、鎌田ですよね。こういうクセスゴの人って、もはや令和時代にはいないよなー。傍若無人なようでいて、実はまわりに気が効く優しい人。でもこんな不器用な性格になったのも背景があるんですよ。 彼とバディを組む湯浅も信念をもった強い人物でクール! 最初は仲の悪い二人ですが、ぶつかり合いながらも少しずつ理解を深めていく。もちろんこの推理や議論パートも厚みがあって、読み応えがあるんですよね。もうこの前半の昭和時代の捜査パートだけで★5なんですよ。前半が終わるころには、早くも号泣しちゃいましたね。 そして平成時代の草加刑事、令和時代の藤森刑事と捜査のバトンを渡していくわけですが、もうそれだけで胸アツ。警察官としての意地、プライド、執念も引き継いでいくんだけど、若い彼らも決して負けていないんですよ。 さらに証拠を掴むだけでも大変なのに、警察ならではのルールに妨害されることもあるんです。もう最初から最後まで彼らをずっーと応援しっぱなしになっちゃうんです。 事件のプロットもエグかったな~、スケールの大きさと深く絡み合う人間関係にも参りました。また実際に合った日本の事件史も描かれているところがリアルなんすよね。運命ってのはホントにあるんだよな~ そして犯人グループの生き様も強烈なんです。もちろん許されざる凶悪犯たちなんですが、彼らも昭和から令和まで時代とともに描かれるんです。子どもから青年、大人になっていき老年期を迎え、そして死の瀬戸際まで… 彼らの全時代を見届けることになる。決して彼らは悪逆なイメージでなく、むしろ常に逃げごまかしている弱い面構えが目に浮かんでくるんですよね。 果たして一家惨殺の事件の犯人、共犯は誰だったのか、そして事件の真相は、犯人の動機は何だったのか? 50年をかけて導いた警察官たちの不断の努力の成果に感動しながらも、何故こんなことになってしまったのか、そして誰が幸せになったのだろうかと、私はただ涙を流すことしかできません。 今年令和7年は、昭和で数えると昭和100年だそうです。また大戦後80年でもありますね。これまで我が国ではいろんな事件がありましたが、ずっと治安を守ってくれている警察の皆さんには感謝しかありません。素晴らしい壮大なミステリーを楽しませていただきました、今年必読の一冊です。 ■ぜっさん推しポイント 鎌田刑事が言った胸を打たれたセリフ「人間は大事なものをひとつ持っていれば、どんなに誘惑があっても踏みとどまることができる」 私にとって大事なものってなんだろうか? 幼い頃は母親であり、年を重ねるとごとに、友人、恋人、家族になった。もちろん仕事も趣味も、自分ひとりの時間もかけがえのない大切なものです。 確かに自分にとって守りたい何かがあると、目指すべき方向がブレずに、前向きに人生を歩めていけるのでしょう。自暴自棄になったり、甘い言葉に誘惑されるようなことはないのです。 不幸にならないためには、自分にとって大切なことを見つけるってことかもしれませんね。

    138
    投稿日: 2025.09.21
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    すごい小説を読んだ。 昭和、平成、令和と百年をかけた刑事たちの話。 昭和の嵐の夜に起きた殺人未解決事件を刑事たちが世代を超えて追う。 まさに執念。 事件がいろいろ少しずつ繋がるも、他の事件やいくつもの思惑に翻弄されて佃島事件は未解決のままかとおもいきや、ラストは思わず声をあげてしまった。 百年というだけあって、当時、実際起きた事件がいくつも混じっており、物語により一層深みを与えていた。 いやぁ面白かった。

    12
    投稿日: 2025.09.20
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    昭和49年嵐の夜、父と母そして娘が惨殺された。それから50年、事件は動き出す。昭和、平成、令和と刑事たちの執念が引き継がれていく。刑事たちの矜持は時代を超えても同じ芯がありそして同じ熱を持つ。怒涛の平成時代の出来事を絡め読みごたえがあった。骨太の警察小説でとても面白かった。そうか今年は「昭和百年」なのか。

    3
    投稿日: 2025.09.18
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    昭和100年というところに着想を得て、昭和、平成、令和と3年号に渡る事件解決に執念を燃やす刑事の話。 話が長くて途中ダレる。ここまで、話を長くする必要はなかったのでは。

    1
    投稿日: 2025.09.11
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    Amazonの紹介より 刑事たちの昭和は終わらない。真犯人が見つかる、その日まで。 1974年に起きた一家惨殺事件。未解決のまま50年――。 アパートで見つかった、一体の死体によって事件の針は再び動き出す。 嵐の夜、夫婦とその娘が殺された。現場には四人の実行犯がいたとされるが、捕まったのは、たった一人。策略、テロ、宗教問題……警察は犯人グループを追い詰めながらも、罠や時代的な要因に阻まれて、決定的な証拠を掴み切れずにいた。50年後、この事件の容疑者の一人が、変死体で発見される。 現場に臨場した藤森菜摘は、半世紀にも及ぶ捜査資料を託されることに。上層部から許された捜査期間は一年。真相解明に足りない最後の一ピースとは何か? 刑事たちの矜持を賭けた、最終捜査の行方は――。 感動、スリル、どんでん返し……。エンタメの妙味が全て詰まった、超ド級の警察サスペンス 約550ページというボリュームのある量でしたが、圧巻でした。 昭和に起きた凄惨な事件から始まり、地道な捜査で目星がついていたのに、様々な「壁」が立ちはだかり、しまいには平成、令和へ。長きにわたる捜査だったのですが、色んなタイプの刑事の目線から、事件を解決していこうと奔走する姿に、執念を感じましたし、最後は何かが解き放たれたような脱力感もありました。 構成としては、昭和、平成、令和時代に分かれていて、最初は令和です。 アパートで変死体として発見された人物。この人物は昭和に起きた凄惨な事件の最重要人物だったのですが、確固たる証拠がないまま、うやむやになっていました。 そんな時、アパートでの変死体を捜査した女性刑事が、上層部から過去の未解決事件を引き継ぐことになります。 それが昭和に起きた一家惨殺事件。 なぜ50年以上前の事件を調べるのか?そのカギとなるのが、当時捜査していた刑事のノート。そのノートを読むと同時に読者も昭和の時代へ遡っていきます。 伏尾さんの作品というと、女性が主人公の作品が大半で、それも色んな意味で「強い」女性像が描かれています。 令和での主人公は女性刑事ですが、昭和と平成では、男性が主人公となっています。 それぞれのキャラクターも異なっていて、昭和では、ザ・昭和の刑事とイメージするような掟破りの鬼刑事や頭脳派の若手刑事、平成ではおとなしめの性格だったりと色んな刑事が登場します。 それぞれの目線で、事件を捜査していくのですが、違う立場で異なった考えを持っているので、一つの事件でも捉え方が違うなと時代が変わるごとに思いました。 最初の一家惨殺事件から、地道に捜査するにつれて、過去の忌まわしい過去の事件へとたどり着き、そして逮捕かと思いきや、思わぬ方向へ。 実際に起きた出来事を絡めながら、刑事が時代の波に翻弄していきます。 平成は平成で、また新たな事件が起き、それが昭和と結びつくのですが、なかなか解決できず。 そしてまた令和へ。ここで本領発揮として、女性刑事が活躍していくのですが、女性ならではの目線!?なのか、様々な証言を元に一つの線として結び付けていく推理に新たな解釈も加わって、凄かったです。 そこには、どんでん返しもいくつもあって、意外性と驚き、そして一つに繋がれていく爽快感がありました。 ただ、その真相は悲しみも混じっていて、切なかったです。長きにわたる事件が、ようやく・・といったのも相まって、良かったです。 科学の進歩も時代が変わるごとに垣間見れて、もしこの技術が昭和にあったら・・と思うと、やるせなく思ってしまいます。 昭和に起きた事件、そこには時効という壁があるのですが、そこにはカラクリがこの作品には潜んでいます。 一部の出来事しか適用されませんが、被害者含め関係者にとっては、少しでも報われるのではないでしょうか。 昭和から平成、令和へと受け継がれていくノートからは、刑事達の熱き執念が感じられ、地道に捜査したが故の結果に、どこか安堵感があって、気持ち良い余韻に浸れました。

    3
    投稿日: 2025.09.10
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    タイトルが『百年の時効』とあるだけあって550ページあります。 昭和から平成、令和まで、ひとつの事件を巡る警察小説。 警視庁OB会で湯浅卓哉78歳と昔組んでいた鎌田幸三が89歳で亡くなります。 湯浅と鎌田は昭和49年に起こった「佃島一家四人殺傷事件」という五十年前のまだ時効が成立していない事件で一緒に犯人を追っていました。 「佃島一家四人殺傷事件」では一家の主人の須黒武光が日本刀で刺され、妻の昌枝は小刀でめった刺し、長女の美代子14歳は剃刀で首を切られて死亡。長男の良一7歳は母親の体の下に隠れていて無事でした。 この事件は殺し方が似ていることから、その前に起きた「富岳銀行函館支店長惨殺事件」という田口寛一家を襲った犯人への怨恨による模倣事件ではないかと湯浅らは考えます。 そして事件を追ううちに須黒に恨みを持つ犯人とされる九重徳次郎のみ逮捕されますが三人の被害者の、刺され方の違いによる複数犯による犯行と警察はみていますが、他の人間は捕まえることができません。 時は平成、令和へと移ります。 湯浅から、葛飾署に勤務する藤森菜摘28歳に事件は引き継がれますが…。 私の苦手なやくざ系の登場人物が多かったのですが、それはやっぱり警察小説。本筋はやくざ系とは全く違うところにありました。 最初の数ページに答えはもう出ていました。 最初に自ら捕まった九重徳次郎は警察病院で生を終える98歳までの長い長い物語。 途中、満州国独立、オウム真理教などの事件も物語に絡められ、日本の近代の歴史がお好きな方には面白いのではないかと思います。

    148
    投稿日: 2025.09.06
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    昭和、平成、令和と時代を超えて一つの事件が繋がる 長かったけど、実在の事件が時代の中に盛り込まれていてリアリティを感じた。 おもしろかったなあ。

    15
    投稿日: 2025.09.06
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    なかなか良かった。 長い年月をかけての捜査と浮かびあがる背景となど凄い物語であるなあと関心しました。 3004冊 今年232冊目

    3
    投稿日: 2025.09.05
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    土曜に掲載される朝日新聞の書評は充実している。 毎回楽しみにしている。 本書はその2025年8月30日の書評の下に載っていた 広告で知った。 「永遠に繋がりそうになかった点と点が 繋がった時の興奮はとんでもない! ラストは叫び出したい気持ちで いっぱいになりました」 (TUTAYAサンリブ宗像店 渡部知華) 「昭和、平成、令和の3時代をフルに活かして 綴る謎解き」 (くまざわ書店南千住店 鈴木康之) 「要所にちりばめられている刑事さんたちの 違和感がラストに向けて解き明かされる高揚感と、 100年という歴史を感じられる、 稀有な体験が出来ました。」 「この作品が昭和100年である令和7年に 出版されるのが本当に誇らしく思える」 (田村書店吹田さんくす店 村上望美) 点と点が繋がった時の興奮というのはよく分かる。 漫画『進撃の巨人』も映画『怪物』もそうだった。 昭和、平成、令和の3時代というのも心そそる。 啓文社岡山本店の丸尾英樹がいうように、 松本清張を彷彿する。 松本清張は否が応でも昭和の湿り気を感じるが この作者は平成、令和が加わってどんな感覚を 味わわせてくれるのか、そんな期待を抱かせる。 実際、昭和、平成、令和の空気感が巧みに 描写されていて感嘆する。 重層的で深い、安易じゃないなと感心したのは 以下の2点 ①桜井の手紙は本当じゃない (P464 自分の始期を悟った桜井は罪を全て 背負う覚悟を決めてこれを書いた) ②九重の恩義だけでそんなに長く怨念は続かない (P505 でも桜井氏は、殺害に直接関与したんで しょうか?彼は勝手口で雨風を避けながら、ただ キャメルを吹かしていた、何本も」 藤森が抱いた疑念を同じく思っていたので、 この2点の指摘は我が意を得たりだった。 そして「誰が母親を殺害したのか」(P511) 「第5の人物」(P516)は、確かに 「点と点が繋がった時の興奮」 「叫び出したい気持ち」だった。アッパレ。 反対に減点に感じたのが2点 ①火事による焼死体など身元が確認できない 人物に成り変わるというのはベタすぎないか ②天井裏で暮らすって可能なのだろうか P438 〈家族でもいい。趣味でもいい。 その人間にとってもっともかけがえがなく、 そのことを考えた瞬間に正気に戻れるような ものならなんだっていい〉 それがあれば、道を踏み外さず、正しく生きられる。 P534 取調べで被疑者と心を通わすというのは、 こういうことなのかもしれない。

    4
    投稿日: 2025.08.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    登場人物のキャラクターもよく、複雑に入り組んだ真相も意外ながら納得できるものでしたが、 話の流れが悪くて、時代的なものも盛り込もうとしたためひっかかり気味になってしまったところは残念。

    1
    投稿日: 2025.08.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    昭和25年函館、昭和49年佃島。時間も場所もかけ離れた二つの事件、終わった事件と未解決事件。 その二つの事件に奇妙な共通点を見つけた刑事。 昭和、平成、令和。刑事たちの執念と、時代の変化が事件の真実への道を繋いでいく。 刑事はなぜ事件を追い続けるのだろうか。自分の代で解決できなかったとしても、それでもあきらめずに次の誰かへと手渡していくのはなぜか。 妄執だろうと固執だろうと、犯人を捕まえない限り事件は終わらない、終わらせられない。 解決には必然だけではなく、偶然や運や時代の変化という要素も大きく関わる。科学が進歩し、捜査方法も変化していく。 けれど、最後に残るのは刑事の「勘」と「執念」なのだろう。 読者も、「なんかおかしい、なにかがひっかかる」そういう小さな違和感へのこだわりを試される。

    5
    投稿日: 2025.08.26
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    長かった… あまり頭がよくないので 「いま、どの時代だっけ?」 「こいつ、誰だっけ?」 ってなりながら 読み終わるのにすんごい時間かかった つまんないとかそんなことはないのに 読み終わって まだそんなに時はたってないのに がんばらないと内容を思い出せなかった 重ための(物理)本を好きなら オススメできる わりとフツーだったから 星は3つ

    1
    投稿日: 2025.08.09
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    壮大なミステリーを読んでしまった。昭和、平成、令和の3時代をフルに活かして綴る謎解きだと思いました。犯人がわからず謎が謎よぶ執念のミステリー、ラストのどんでん返しに魅了されてしまいました。こんなにも読み応えあった作品は他に類を見ませんでした。伏尾美紀さん私の中で定点観測の作家さんになってしまいました。あなたもぜひ読んで醍醐味ある作品を堪能して下さい。

    11
    投稿日: 2025.07.07