石井玄氏の著書『正解のない道の進み方』は、同氏のポッドキャスト番組を書籍化したもので、ラジオ業界でのプロデューサーとしての挑戦と成長を描いています。「正解のない道」をどう進むか、その思考法や仕事術が中心テーマです。 本書では、星野源氏とのイベント制作、ニッポン放送の社屋を使った実験的な企画「あの夜を覚えてる」、そして集大成としての「オードリーのオールナイトニッポン in 東京ドーム」など、前例のない挑戦の過程が詳細に語られます。ラジオというメディアの枠を超え、異業種のプロフェッショナルと協業しながら、困難を乗り越え、多様なチームをまとめ上げていく姿が描かれています。特に東京ドームライブは、企画の立ち上げから実現までの舞台裏、関わった人々の熱意が伝わる重要なパートです。 プロデューサーとして多数の業務をこなすため、チャットでの簡潔な連絡、即断即決の意思決定、チーム内での徹底した情報・状況共有、予算管理といった具体的な仕事術も紹介されています。失敗を恐れず、あらゆる経験を自身の成長に繋げていく姿勢が強調されます。