
総合評価
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powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
孤狼の血の柚月さん。どうすれば事件を防げたのか。仕事柄毎回考えるテーマを突きつけられて涙が止まらなかった。いじめられた側の心の傷はとても大きい。とても悲しい物語だった。
0投稿日: 2025.04.13
powered by ブクログなんとも悲しいお話でした。 我が子ともう一人の女の子を殺害して死刑になった響子の人物像や 周りの環境 知れば知るほど、虚しく やるせなさを感じます。 閉ざされた狭く濃い独特の環境で 理不尽ないじめを受け続け誰一人として寄り添うことも受け入れられず孤独な響子。 最後には うったえることすらあきらめてしまった響子とその母千代子の人生を考えると、いたたまれません。 響子は決して超えてはいけない一線を超えてしまいました。 その結果 尊い罪のない命が奪われてしまった。その事実に対して罪は償わなければならない。 けれどこうなってしまったのは 響子だけが悪かったのだろうか。 手を差し伸べる人が一人でもいれば尊い命を守ることができたのではないか…と何度も思いました。 最後、故郷に帰ることができた響子に虚しくも少しだけ救われる思いがしました。
36投稿日: 2025.04.12
powered by ブクログ久し振りの柚月裕子作品。小説紹介クリエイターのけんごさんも絶賛していた話題作の文庫化。 自己肯定感が低く劣悪な家庭環境で育った死刑囚、三原 響子の人生を巡る物語。 凄く重苦しい内容とは裏腹にとても読み易い文章で、400ページ近くありますが、自分的には割りと短期間で読み終えることができました❗️ 何故我が子を殺めなければならなかったのか?そして、どうして近所の子も殺めてしまったのか?響子の身辺を解明していけばいくほど、心苦しさも一緒に高まっていきます。子供を育てるということや幸せとは何か⁉️様々なことを沢山考えさせてくれる良作でした❗️
22投稿日: 2025.04.08
powered by ブクログ死刑囚三原響子の執行の後、香澄とその母静江が遺品と遺骨の引受人に指名されていた。祖父同士が兄弟の響子と香澄は遠縁の関係だが、一度顔を合わせた程度だったのに、なぜ香澄を指名したのか? 三原響子の罪は8歳の我が娘愛理と5歳の女児栞の殺害だが、その背景に悲しみの連鎖があった。 「約束」とは誰と交わしたのか?その約束とは・・・。 香澄とその母静江と、響子とその母千枝子の関係が比較されて描かれているのも意図がわかる。田舎の狭い空間でこその悲劇であり、真面目に生きようとする者にとっての残酷な物語だと息苦しさを感じた。 最後まで読んで「約束」の意味がわかる。それを知ることが一層やりきれない気持ちにさせられた。そして、なぜ香澄を指名したのかも見えてくる。題名である「教誨」は誰に向けての言葉なのだろうか。私には香澄や響子やその両親でもない、見えない相手に放たれた言葉のように思えてならない。
23投稿日: 2025.04.01
powered by ブクログ救いようがなさすぎる。 栞ちゃんは可哀想。 子どもを殺して自分も死のうと思いました。 ってニュースを見た時に 子どもは関係ないやん! って普通の人は思うけど、これを読むとなんかわかってしまうような。。 愛し愛されたいだけなのにうまくいかない。 生きるって難しいし 田舎がしんどい人はとっとと都会にでよう!
0投稿日: 2025.04.01
powered by ブクログ家庭環境や境遇は人格形成に大きな影響を与える。 表向きは残忍な殺人者だが、その裏には相当な同情に値するストーリーが隠されていた。 母親を、娘を、守りたい一人の女性の悲しい物語だった。
7投稿日: 2025.03.30
powered by ブクログ教誨(きょうかい)とは、あやまちを悔い改め、善にかえらせるために教えさとすこと。 我が子を含む幼子を2人も殺してしまった母親(響子)の心の奥底に巣食っていたものは何だったのか。 『約束は守った…』という謎の言葉を残し、刑は執行された。 後から明らかになる壮絶な過去と、事件な裏側…かなり重かった。 この小説は実際に2006年にあった『秋田児童連続殺人事件』を元に書かれたもの。それを知ってから小説を読んだので、脳裏にはこの事件の犯人である母親の顔(テレビで何度も放映されていたから嫌でも覚えた)が浮かんだ… 作者の柚月さんは、この事件の資料もかなり読み込み、実際に東北に取材に行ったとのこと。身内意識が強く独特の雰囲気を持つその土地で、いろいろな妄想を膨らませていったのかなあ。 もちろん人を殺すことは許されないことだが、真実を知ってしまうと響子の人生そのものが非常に哀しみに満ちていたことが気の毒であり、残念な思いがした。 読後感は悪い…
9投稿日: 2025.03.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
辛かった。 最初から最後まで辛かった。 けどこの作品を手にしてページを開いたからには響子がなぜ自分の娘を含む2人の女児を殺したのか知りたいという思いがあって一気に読了。 あの時、違う言葉をかけていたら。あの時、こんな状態じゃなかったら。 いつどこで響子を救うことができたのだろう。本当にずっと辛かったけど、読む価値大ありです。 登場人物(本家の辺り)が多くて理解に時間がかかった。。。 響子サイドでも描かれていて、死刑執行の前の描写がリアルだった。
5投稿日: 2025.03.26
powered by ブクログ中間は間延びした感じがしたけど、満足度は高かった。いわゆる「毒親」が題材となっているためなんとなく方向は想像ができたが、最終部分はいたたまれなくなった。
3投稿日: 2025.03.23
powered by ブクログ吉沢香純 静江 正克 修 寿子 正一 正二 三原響子 千枝子…末野 健一 淳子 耕太 安子 小林 橘昭一郎 下間将人 三原愛理 勝俣栞 コタマ 柴原昭道 佐藤 樋口純也 笠井 釜淵学 槇原省吾 梶智也 青木圭子 末野照美
0投稿日: 2025.03.23
powered by ブクログ【2025年35冊目】 2人の幼女を殺した死刑囚――三原響子。彼女の刑執行後、身元引受け人とされていた吉沢香澄は、遺骨と遺品を受け取ることになった。彼女が最期に遺した「約束は守ったよ、褒めて」という言葉の真意が気になった香澄は、響子の生まれ故郷を訪ねるが…。 ずっと暗い話でした。一応ミステリーという括りにしたんですけど、ミステリーではないかもしれない。 死刑囚が最期に遺した言葉の意味を追って話が進んでいきますが、ずっと暗いし、生前の響子について明らかになるにつれ、心が重くなるし、救いはないしで、「なんだろうこの話は…」とどんよりしてました。 東北って、晴れ間が少なくて曇りがちで、物語の舞台としてもどんより感を足してくる感じでした。でも、なんかこう、もっとなんとかなったんじゃないかって思ってしまいます。こういう話、実際にあるのかなぁ。殺人まではいかなくても、違った展開で同じような暗い話はあるのかもしれない。 どんよりしょんぼりです。 と、ここまで書いてから他の方の感想見て実在の事件をベースにしてると知りました。ますます、落ち込む。
0投稿日: 2025.03.23
powered by ブクログ重い。だいぶ。 ただ、一読の価値はある。 自分の娘1人を含む子供2人を殺してしまった死刑囚の最後の言葉「約束守ったよ、褒めて」はどういう意味だったのか。 その約束が知りたいがために読み進めたが、、、 死刑に至るまでの流れや死刑囚の心情の変化のディテールまで高いレベルで書かれていると思う。 取材の賜物だろうなと。 私が1番喰らったのは「みんな〇〇〇〇〇」という言葉。これは読んで確かめてみて欲しい。
3投稿日: 2025.03.22
powered by ブクログ子供頃、転校が多かったことから自分自身、酷いイジメなどには幸い会わなかったけれど、常に所在無さが心にあり続け、故郷というものへの憧れはあり続けました。皆、様々な広さのコミュニティに所属し、多かれ少なかれ、多少の排斥を受けた憶えはあるのでは。人生にはどうしょうもなく不運な境遇に襲われることはあり、自分自身、ようやく見つけたと思えた自分の居場所を失うことになり、親一人子一人の生活で、どこか魔のさすタイミングやふとした不運が訪れた時、自分の身にも起きてたかも知れないと思うと、苦しい思いになりました。 明るく素直に育ってくれた娘が20歳になってくれたことに改めて感謝。
6投稿日: 2025.03.20
powered by ブクログ個人的な感想ですが、親族の登場人物を少なくすることでストーリーに集中することができたような気がします。おそらく、読み込みが足りない、作者の意図をまだ理解出来ていないと思います。 時間をおいて、再読したいと思います。
3投稿日: 2025.03.20
powered by ブクログ読みやすいが、内容は重く哀しかった。 1人の犯罪を犯した人は、冷血無慈悲な人間ではなく、少しずつボタンを掛け違えて、気付けば追い詰められていた…そんな姿が少しずつ見えてくるに従って、とても哀しい、さみしい気持ちになる。
3投稿日: 2025.03.20
powered by ブクログ教誨とは、教えさとすこと。という意味らしい。 本作は最初から最後まで、ひたすらに哀しい。 狭い町、閉鎖的な人間関係、保身に走る親、いじめ……明るい話題が出てこない。 自分の子供と近所に住む幼児を手にかけた死刑囚の執行の日。 あまりにリアルすぎて、自分が死刑囚になったかのような錯覚。恐怖を感じた。 主人公が追う別角度からの女性。 罪を肯定は出来ないけれど、親からも、町からも離れて生きていれば……。 苦しく、哀しい作品でした。
10投稿日: 2025.03.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
死刑囚の最後の言葉が『約束は守ったよ、褒めて』という帯のフレーズが気になり、購入。 遠縁の遺骨を預かるという驚きのスタートから話は進んで行くのだが、そこから驚くような展開などはない。話がずるずると進んでいく。 結末を知りたかったので最後まで読んだがはっきりせずモヤモヤ。 主人公の香純がたった一度見かけただけ(ほぼ話していない)の遠縁の女性の最期の言葉の意味を知りたいがために時間とお金をかけることに共感することが正直難しかった。 私だったら正直人を殺しておいて褒めてだなんて、どういう神経しているのだろうと疑念と不快な気持ちを抱くと思う。 ただ読み進めるにつれて死刑囚の響子の人生は孤独であり、生きることがかなり辛かったと思う。 この世に響子のような、本人が悪くないのに家庭環境や村社会のせいで自分を責め続け、そんなおかしい環境に気付けず自分を傷つけてしまう人がいなくなることを願う。
0投稿日: 2025.03.15
powered by ブクログ後書きに成功した人ほど、頑張れと言うが、頑張れない人もいる。愛情というガソリンを注いでもらっていないから、のような趣旨がある。 一理ある。 どこぞの学長が、あなたが大学に入れたのはあなたが頑張ったから、だけじゃなくて頑張れる環境にあったからであり、どうか能力を利己のためだけに活用するな、と詠んだ。 俺頑張ってるよ!だからあなたも頑張って! 言えないんだよな。難しいよな。
4投稿日: 2025.03.09
powered by ブクログ面白いというより、切なかった。幼少期の家庭環境、学校生活から壊れていった心が娘の現状と母親の一言で崩壊した。ラストの方の回想は胸を締め付けた。
5投稿日: 2025.03.06
powered by ブクログただただ哀しい物語だった。 響子さんは、何が変われば救われたのだろうか。 生まれた場所?学校?職場?環境?お医者さん?知人?お節介な人? そう、根っからの悪人なんていない。 個人の問題ではなく、雇用や社会保障という本来は「政治的」な課題なのに、脱政治化、自己責任に矮小化されていることの問題という論考を思い出しながら読んだ。
2投稿日: 2025.03.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読者にずっと興味を持たせ続ける「約束は守ったよ。褒めて」の真相。 明らかになってみたらすっきり読み終われるものだと思い込んで読み進めたけど、 結局もやもやは残り、 というより、より大きなもやもやとなって残っている。 母、千枝子さんよ。 あんたの罪は大きいよ。 娘は死刑なんよ。 それでも自分のことを守りたいか? 一緒の墓に入れるため? は? そのために娘の情状酌量になる情報を出さないなんて。 響子ちゃんが不憫すぎる。 あんな父親だったから、必然的に無条件で母親を頼る人生になったんじゃん。 悲しすぎる。 哀しすぎる。 せめて、向こうでみんなしあわせな再会を果たせていますように。
5投稿日: 2025.03.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読み進める中であまりにも救いようのない現状に胸が締め付けられるような話だった。凶悪犯とされる人物でもそのようなことをしてしまった理由があるというとこを考えさせられた。終わり方もどこか物語としての美しさを感じさせられるような終わり方だった。
2投稿日: 2025.03.02
powered by ブクログ吉沢香純と母・静江は、遠縁の死刑囚・三原響子の身柄引受人に指名され、刑の執行後、遺骨と遺品を受け取ることに… 響子は、我が子・愛理を含む女児2人を殺害したとして、死刑が確定していた… 幼い頃に一度あっただけの響子の記憶と重ならない香純の記憶にある響子… 香純は、響子の遺骨を三原家の菩提寺に納めてもらえなえないかと、青森県相野町を訪れる。 『約束は守ったよ、褒めて』、響子の最期に残した言葉の意味を確かめるべく。 青森県相野町、そこには、田舎特有の村社会、昔から残る地主と小作人の身分格差、今もまだ人々の生活の奥底に残り、響子だけでなく、みんなが生きづらさを抱えて、生活している… 本当に狭い世界なんだと… 響子が子どもの頃からいじめられていたとは。 それもちょっとしたことで… 幼稚園から高校生まで… 誰も助けられなかったのか⁇ 結局、この村社会が響子を助けることができなかったのか⁇ 家庭では、父・健一は自分のことは棚に上げて、教育とは名ばかりの虐待を繰り返す。 響子を庇う母・千恵子にも暴力を振るう… 響子は誰にも救いを求められなかっただろう… とにかく母・千恵子以外、響子の周りには碌な人間がいなかった… 響子は精神を病んでいたにもかかわらず、誰も助けられなかったのか… 死刑ではないのではなく、無期懲役だったのではないかと。 実際の事件『秋田連続児童殺害事件』では確か無期懲役だったのではないかと… でも、千恵子は、なぜ遠縁の静江と香純に響子の身柄引受人を頼んだのか⁇ ただ、埼玉に住んでいるだけで、こんな重いことを頼まれても… 何かモヤモヤしたものが残る… 響子の死刑もそうだが… 結局『約束はまもったよ、褒めて』、母・千恵子の近くに戻りたかったということか… やっぱりモヤモヤが残る…
19投稿日: 2025.03.01
powered by ブクログ死刑になってしまった響子の何が違えば、何を変えれば悲劇は起きなかったのか、考えさせられる物語だった。 悪意はなくとも、自分なりの信念や性格、田舎のしがらみなど、ひとつひとつのそういうものが悪い方悪い方へと流れていくとこういうことも起こり得てしまうのかと思うと恐ろしい。
2投稿日: 2025.03.01
powered by ブクログ幼児2名を殺害し死刑が執行された女性の人生を追う遣る瀬ない物語.人は何故罪を犯すのか,生を享受するものが追うため,全編を通して救いのない,読んでいて辛い話だった.
1投稿日: 2025.02.27
powered by ブクログ虐待の世代間連鎖。 見えない縛り。 心や思考が囚われていく呪い。 コミュニティーの中で生きるために、 誰かを排除したり、自分を押し殺したり 田舎の狭い世界や、学校や、家族といった 小集団の中で。 響子も、千枝子も、寿子も、 そんな生き方をしているような気がした。 彼女たちが、香純や住職のような人たちにもっと早く出会えていたらなと思ってしまう。 人は善い部分も、悪い部分もある。 いいことをする人も嫌な面があり、 悪いことをする人も良い面がある。 というのがその通りなのだけど、すごく印象的だった。 読んでて苦しいところもあったけど、これほど生々しく描くのすごいなぁ、と。
3投稿日: 2025.02.25
powered by ブクログ田舎という狭い環境。それに伴う親子3世代の葛藤。「なぜ」を挙げることが出来たら、自身の意見を伝えられたら、人生の分岐はふとしない時に訪れる。あの田舎特有の閉塞感は読者の私も息が苦しいものだった。
1投稿日: 2025.02.25
powered by ブクログ背表紙にあった響子の最期に残した言葉が気になり購入 田舎特有の閉鎖的で封建的な世界は怖いと感じた 香純の説明できない好奇心は何となく理解できたので最後まで飽きなく読めた 結末も納得いくものだった
12投稿日: 2025.02.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
子どもはいつまで経っても親の呪縛からは逃れられないのかな。狭い町だからこそ余計に。 もっともっと酷いことしてる犯罪者はたくさんいるのにと思ってしまう。でもやはり2人の子どもを殺めているのには変わりなくてそこにどんな過程があろうと自分が選んで産んだ道で子どもに罪はない。こちらが勝手にこの子の未来は暗いからと子どもの未来を終わらすのは許せないこと。 家族3代呪縛から逃れられなかった話のように感じた。そこに誰も手を差し伸べるものが居なかった
2投稿日: 2025.02.24
powered by ブクログ幼いわが子を含む子ども2人を殺した殺人犯の女性。その遠縁の殺人犯の死刑が執行されて遺骨と遺品を受け取ることになった女性。 生きているうちには1度しか会うことのなかった2人が、静かに心を通わせていくような物語でした。 今のネット上の見えない相手からの誹謗中傷とは違うけれど、いつの時代でも人を苦しめるのは人の悪意とか形のはっきりしない悪に限りなく近い何かなのだと改めて思い知らされた気がします。 救いのない悲しい物語ですが、正しく物事を見られる人のおかげで最後は少し救われた気がしました。
2投稿日: 2025.02.23
powered by ブクログ『約束は守ったよ、褒めて』に引っ張られて後半は一気読み。昨今のメディア報道のあり方も同様であるが事実と真実は異なり、当事者ですらわからないことだらけでもある。家族のありかたを考えさせられる一冊である。
3投稿日: 2025.02.22
powered by ブクログ刑事ものやヤクザもの多い柚月裕子さんの作品とは全く違った印象を受けた、。読み進めて行く中でどろどろとした澱の中に手を突っ込むような感じを覚えた、イジメや村社会などを背景にどうにも出来ない状況の中で事件が起きた事が苦しいような哀しさを感じた。せめて母と娘と孫が天国で出会えたらと思う。
4投稿日: 2025.02.22
powered by ブクログ本の帯に女性死刑囚最後の言葉「約束は守ったよ、褒めて」とあり、誰との約束なのか?気になって最後まで読んだ。せつなくて、苦しい話だった。 途中でモデルとなった事件があったかな?と気づいた。 たらればだけど、違った環境で育っていたら 幼女二人を殺めなかったし、死刑にもならなかった。幸せに暮らしていたのかもと思うとやるせない。 死刑執行のリアルさが伝わる描写だった。
1投稿日: 2025.02.21
powered by ブクログ遠い親戚が死刑囚となり、その遺骨の引受人になった主人公。2人の女の子を殺害した罪に問われて、死刑囚に。なぜそのようになってしまったのかを主人公が辿る作品。 個人的には途中まではワクワクで進んだが、最後はあんまり納得いかないのと読み終えた感があんまりなかったかな〜結局、死刑囚の親が毒親
3投稿日: 2025.02.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
[登場人物] 三原響子(静江の従姪),愛理(響子の娘) *従姪=いとこの子 *香純と響子の祖父が兄弟 吉沢香純(33歳,大宮在住) 静江(香純の母),正克(香純の父) 淳子(香純の伯母,静江の姉,青森在住) 三原家 正一(没,香純の祖父) 正ニ(没,響子の祖父,香純の祖父の兄弟) 修(没,正ニの息子),寿子(修の妻) 健一(没,正ニの息子,響子の父) 千枝子(健一の妻,響子の母,旧姓末野,2年前没) 耕太(健一の兄,響子の伯父),安子(耕太の妻) 下間将人(光圓寺住職) 勝俣栞(響子の近所に住んでいた子)
0投稿日: 2025.02.15
powered by ブクログ柚月裕子『教誨』小学館文庫。 ブクログ等で評価が高く、文庫化を楽しみにしていたが、そこまで面白くはなく、少し期待が外れた。 物語の中核を成す事件は、秋田連続児童殺人事件であることは間違いなく、その実際に起きた痛ましい事件の真相まで捻じ曲げるかのようなストーリーに些か疑問を感じた。事件が著者による全くの創作であれば納得出来たかも知れない。 本作の中に描かれる事件の真相は読み進めば、およそ予想が付き、だからといって結末は救いのあるものではない。 主人公の吉沢香純と母親の静江は遠縁にあたる死刑囚の三原響子から身元引受人に指名され、死刑執行後に香純は東京拘置所で遺骨と遺品を受け取る。 三原響子は10年前に我が子と近隣の女児2人を殺害し、事件当時は毒親、ネグレクトと散々に報じられた。しかし、香純には一度しか会ったことのない響子の記憶と女児2人の殺人とがどうしても結び付かなかった。 香純は響子の教誨師を務めた下間将人住職の力添えを受け、響子の遺骨を本家である三原家の墓に納めてもらうために、菩提寺がある青森県相野町に向かう。香純には響子が最期に遺したという『約束は守ったよ、褒めて』という言葉の意味が気になっていたのだ。 本体価格810円 ★★★★
83投稿日: 2025.02.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
秋田連続児童殺人事件をモチーフに母親が実の子 に続き近所の子を殺害したという何とも救い様の ない気持ちに落ち込む 本書では実際の事件では描きようのない被告人の 心情に斬りこむ・・・と思わせて、死刑執行後に 遺骨等の身元引受人になっていると知らされた主 人公が(なぜ幼少期に一度あっただけの私に?) 疑問を抱えながら事件に向かうところから始まる 誰もが非難する死刑囚の真相を暴くかと思いきや 死に至る直前でこぼした言葉に感じた違和感に主 人公が拘るダケの小説・・・やるせない
1投稿日: 2025.01.20
