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対馬の海に沈む
対馬の海に沈む
窪田新之助/集英社
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総合評価

202件)
4.2
84
71
26
7
0
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    このレビューはネタバレを含みます。

    すごい話だった。かんぽ生命にしろプルデンシャルにしろ,会社の体質ごと何とかしないと解決しないと思うのだが,もうけを生み出さないといけないのが会社なので,結局くり返されてしまうんだろうなぁ。

    0
    投稿日: 2026.02.02
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    ついつい引き込まれて一気に読み終わった。ノンフィクション?そんな事があるのだろうか。ドラマのような展開。不謹慎だがその能力の使い方が違っていればと思ってしまう。不正はバレないわけはないのに後戻りは出来なくなる。

    0
    投稿日: 2026.02.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    仕事柄JAとのお付き合いが多く見ることに。 JAとJAを取り巻く組織構造の中で、牽制出来なかった人の心の弱さと、全て西山氏に罪がなすりつけられてそれ以外の人は我関せずの酷い内容であった。最初は西山氏の独断でやっていたものだと思ったが、話を進むに連れて、連合会、組織内、そして組合員が黙認している構造になっていたことに驚きだった。

    0
    投稿日: 2026.01.31
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    開高健ノンフィクション賞受賞作品 積読チャンネルで紹介されてました 取り上げられている人物と、よく似た仕事をしてるので、仕事的にシンパシーを抱くことになるのかと思って読み進めると、ちょっと違う場所に着地してました 本書に書かれている対馬での出来事は、 犯罪性は置いといても、この国の地方やアジアの発展途上国で当たり前に起きてる事のように思います 善意の人々が、自身の利益の最大化のために、システムつまり組織や国家を欺いて結託する そして、踊らされることになった人物を最後は切り捨てて平穏へといたる

    1
    投稿日: 2026.01.28
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    すごい本だった。よくぞここまで取材されたし。なんか、戦時中もこういうふんいきだったのだろうか。いじめの構造も似たようなものなのか。加害者でもあり被害者でもあり、そのような環境に置かれたら自分が果たして染まらないという決意を持てるか、染まってしまったことを非難できるのか。仕組みと構造、落とし穴は至る所にある。物語自体としてとても興味深いものだったけれど、それだけで終わらせてはならないという覚悟が伝わってきた。

    1
    投稿日: 2026.01.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    一人の男が仕組みを逆手に使い荒稼ぎ、仕舞いには全てのノウハウを抱え海に沈んだ、、というような単純な話ではなかった。 JA全体と亡くなった男、加入者の複雑な相互関係、共犯関係の異様さが際立った内容だった。

    1
    投稿日: 2026.01.20
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    運命の中に生きる人間の無力感を強く感じた。 JAの職員であった西山の巨額横領事件。読み始めた頃は、この横領事件の裏に西山の巨大な悪意があるのかと思っていたが、読み終えてみて、もう悪意があったかどうかなんてどうでも良いと思った。もし西山が善意を持って仕事に邁進していたとしても、同じ結末になったのだろうと考えている。 隣り合ってはいるが噛み合ってはいない大きい歯車たちの隙間に、西山という小さい歯車が入ることで、全ての歯車が噛み合って巨大な動力になってしまう。そんな話だった。 西山の死も、もしかしたら最初からそうなる運命だったのかもしれないし、歯車としての運命に精一杯抗った結果なのかもしれない。

    13
    投稿日: 2026.01.20
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    JAの闇に迫った衝撃的なノンフィクション。過酷なノルマの強要や、隠蔽体質などが具体的に描かれ、その実態の深刻さに言葉を失った。読み進めるうちに、「事実は小説よりも奇なり」という言葉が自然と浮かんでくる。個人的にはあまり好みの作品ではなかった。

    2
    投稿日: 2026.01.17
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    話が前後するせいか、また同じような内容が何度も登場してくるせいか、ほとんど同じことの繰り返しのように感じた。しかし「現実は小説より奇なり」ですね。

    6
    投稿日: 2026.01.17
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    広告で見た本を偶然見つけて、読んでみました。これは、ノンフィクションだったよね、実名で出てくる人たち、大丈夫なのかな?自分の目で見たことは、真実だから、この不正にいろんな方面から切り込んで、考察している作者は、すごいです。まいにち同じような事は、世界中で起きていると思う。

    1
    投稿日: 2026.01.16
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    JA共済で営業成績全国1位を取ったのは、人口わずか3万人の離島の営業マンだった。そのカラクリを暴いたノンフィクション。 なんでこんなことやって営業停止にならないの!!法律だってあるだろうに!!組織のモラルが低すぎる!! JAといえば、コメの値段が下がらない。会長は大臣のオトモダチだし、色々なカラクリがあるのでしょう。。

    68
    投稿日: 2026.01.13
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    窪田新之助の対馬の海に沈むを読んだ JA のトップセールスマンが車ごと海に飛び込んで自殺。 横領がバレての自殺。その謎を追いかけるノンフィクション小説だが、単に謎を追いかける記録のようで、三分の一を読んで挫折。 面白みを感じなかった。 私には響かなかった

    16
    投稿日: 2026.01.13
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    読んでいて気分が悪くなってきた。 組織として腐っている。そして誰も責任を取っていない。取らされていない。 よく平気な顔をしてのうのうと生きていけるなと思う。 無理なノルマを押し付ける上層組織が一番悪い。その無茶に悪事に手を染めてでも従っていかなければならない下の者は本当に悲しい。悪事を見て見ぬふりをして保身に走るのが悲しい。 そんな中でも告発する人がいたのは救いだ。尊敬する。でも左遷されたり、酷い目に遭わされたり。 悪い人が大手を振り、威張ったり、儲けたりするのが本当に悔しいが、今も昔も、地域でも国でも普通のことなのだろう。 「ムラ社会」に「田舎のヤンキー」 さもありなんという感じだが、日本の農業(農家)を守るためにも、もっと活躍をしてほしい農協が、不祥事を起こした上に処理さえもできない腐った組織と見られ、一般の国民の理解を得られなくなっていくのは、日本の農業にとってもとても良くないと思う。 以上のことを第6章を読んだくらいで書いた。普通は読み終わってから書くのだが(当たり前)、一旦思ったことを書いておかないと気分が悪くて読み進められなかったからだ。 そして残りの章を読んで、「共犯者」の存在を知る。読みながら気づいていなかった。 筆者も書かれているが、私自身も「共犯者」を批判する資格がない。同じような状況にあった時「否」と言えるか。おそらく罪悪感さえ感じないのではないか。正当化する理由を頭の中で作るに違いない。つくづく情けないし、悲しい。 普通の顔をして生きている人たちの無責任さ、薄情さが終章に書かれていた。恩知らず。 巨大なJAという組織の闇とは別に、普通の人の心の闇みたいなものに恐怖を感じる。 この本が書かれたことで、死後とはいえ小宮さんが救たことが良かったと思う。西山さん死後の家族への対応も尊敬する。 そう言えばと最初のページに戻れば「小宮厚實さんへ」とあった。

    2
    投稿日: 2026.01.11
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    22億円の保険金詐欺をした男の溺死から始まり、インタビューで男がしてきたことを浮き上げさせるノンフィクション。 自分がその立場ならの想像をしながら読み進める楽しさを味わえた。 田舎の閉じたコミュニティだからこその絆の強さと歪さを実感でき、ホラー小説よりも読後感が怖かった。

    0
    投稿日: 2026.01.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「西山はずっと踊らされてきた。ノルマの達成や営業の実績を至上とする舞台で。」この一文に詰まっている気がする。過剰なノルマ設定や報酬は不正を導く。目標を設定することは悪ではない。だけど、誰が目標を設定するのかが肝要だと感じた。現場を知る人間が目標を設定しなければ、過剰なノルマになり人を潰していってしまう。 第八章で書かれている内容にノンフィクション作家の凄さを感じたのと、終章で綺麗にまとめ上げていた点に感銘を受けた。星5つ。

    0
    投稿日: 2026.01.03
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    JA対馬職員の不祥事から導かれるJAの闇に迫った書。この事件が2019年のことなのに驚かされる。 「日本のように共同体の秩序が支配する社会で成功するには、それに同調しながら生きていくことが欠かせない。仲間同士は監視し、もし秩序を乱す者がいれば排除する。」 ベネディクトの著した日本の「恥の文化」という言葉が心に痛い。

    0
    投稿日: 2025.12.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    JA対馬の不正事件がテーマ 最後にどんでん返しのような、かつ全てが得心できる結論 ・・・「共犯者」はだれか=clients

    0
    投稿日: 2025.12.28
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    対馬の海に沈んだのは巨額の横領が露見した男1人だったのだろうか。 島の外から誰も不幸にしない「共済絡みの金」を引っ張り込む男は神様と崇められ権力に結びつき、いつしか仲間に利益をもたらさなくなった時にすべての罪を被せられて死の淵に追いやられた。 農協のノルマや閉鎖的なムラ社会と笑うのは簡単だが、同じ境遇で甘い汁を吸う側に回らず潔白を貫けるだろうか。 悪事に手を染めたその日から島ごと丸ごと背負って沈み始めた男のように、我々もどこか気付かぬうちに海に沈みつつあるのではないか。

    0
    投稿日: 2025.12.27
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    死人にくちなし 偏見なのだろうと自分でも思うのだけれど、JAというものに何か、うさん臭さを感じてしまう。信農連という組織と大昔少しだけかかわりがあったことがあるけれど、清濁混在な不気味さみたいなものがある組織だった記憶がある。 需要と供給の均衡点で価格が決まるというのは初歩の経済学だけれど、最近のコメにおいて、農水省が、需要に応じて供給を決めるとわざわざ言う必要があるのか。 この本を読んでやっぱりね、と思わざるを得ないのは悲しい。

    1
    投稿日: 2025.12.25
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     ブク友さんのレビューを拝見し、この本を手に取りました。  JAという巨大組織の深い闇に恐怖を覚えます。壮絶なノンフィクションでした。  あまりにも壮絶過ぎて、言葉が見つかりません。ここまで粘り強く取材を続けた著者の信念に頭が下がります。

    27
    投稿日: 2025.12.23
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    ノンフィクション。対馬での農協の不祥事。車が海に凄い速度で飛び込んでいくところから、話は始まる。事故とは思えない、きっと自殺したのだろう。共済金を騙して受け取っていた西山が悪いのは当たり前だが、それを見て見ぬふりをして美味しい思いをしていた農協職員も関係者も皆悪いと思う。でも、その立場だったら楽な方を選んだかも、と思ってしまった。

    0
    投稿日: 2025.12.20
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    これぞルポタージュという迫力。 あなたの身近にも同じような構図があるでしょう? と言外に語られていて、読後、様々思いを巡らせてしまった。

    0
    投稿日: 2025.12.19
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    これがノンフィクションと知って、とても悲しかった。皆、それぞれの罪を背負いながら沈黙を守っている。そこに光明の差すことは、無い?

    0
    投稿日: 2025.12.15
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    対馬のJAで表彰するほどの売り上げをあげていた男性が、ある日車で海に突っ込み自殺をした。ここから、JAで起こっていた不正、体制・構造のおかしさを暴く。 不正の大きさに驚くが、「ただの一企業(とまでは言い切れない特殊な企業だが)内でどんな不正をしていたって、税金が使われているわけじゃないから、別に知らんよ」と思い、あまり内容に入り込めない。 不正の構造がわかるにつれて、人の弱さを思う。小さい世界で、このような状況になった時に私は不正を正そうと動けるだろうか?いや、なかなか難しいだろうと。

    10
    投稿日: 2025.12.11
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    溺死した主人公に対する自分の気持ちが、読み進めながら激しく揺れ動いていく作品。丹念な取材は勿論、農協という巨大組織の仕組み、対馬という地域の特徴、個々の職員の感情、さまざまな視点を組み合わせ1つのストーリーを紡ぎ出し、なんともいえない読後感を残していく。農協という組織に対して、過疎が進む地域コミュニティに対して、様々なことを考えさせられた作品。

    1
    投稿日: 2025.12.10
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    この本を読んでいる最中にいつもは横目で見て通り過ぎている大手町のJAビルに入ってみよう、ふと思いました。地上37階の堂々たるタワーです。もちろん用があるわけではないので覗いたのはロビーだけですが受付の背後には大きなJAのロゴ、そしてその隣には「全国農業協同組合中央会」「全国農業協同組合連合会」「農林中央金庫」「全国厚生農業協同組合連合会」「全国農林漁業団体共済会」の文字が石碑の文字板のように掲げられていました。シンプルなデザインのJAロゴとミルフィーユのように重ねられたパッと見わからない漢字の羅列が、本書で描かれているその組織の複雑さを示しているように感じました。日本の経済の中心地のガラスの塔の高さと国境の島の海の底の深さの高度差を露わにしている、そしてそれがつながっていることを暴いたノンフィクションです。JAのロゴがこの組織(農協は協同組合の一つで、農協法に基づいて設立され、法人格が与えられている、というが農林水産省のHPの説明)の特別さを見えなくしているように、取材された事件でも、モンスター的な容疑者一人の犯罪とすることで見えなくなってしまうことを解き明かしていきます。何しろ仮名で語られる証言者は一人だけであとは実名というのも緊迫感が増していきます。そしてシンプルで絶望的なこの犯罪の構造に著者と同じような「えずき」を覚えてしまいました。今年は戦後80年ということで先の戦争についての本を数多く開きましたが、戦前戦後変わらずに日本の社会に横たわる国民性に対する「えずき」なのかもしれない、と妄想しました。かなりキツイ本です。それに立ち向かった著者、すごいと思いました。

    2
    投稿日: 2025.12.10
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    対馬でのある事件をきっかけに、保険などの不正経理の中心人物を掘り下げたルポ。 私の勤める会社でも御多分に洩れずコンプライアンス遵守が叫ばれ、毎月コンプラ通信が配信、 新聞記事となった数々のパワハラ、不正経理の事例が紹介されている。事例をもって社員のコンプラ意識の啓発と教訓として配信されてるのだが、この通信は本当に毎月毎月配信され続けている。つまり毎月違う話題がわんさか出てきておりネタに困らない、ということ。 不正などに走るのは個人の欲の暴走もあるが、会社組織がある限りはこういった問題は今後も無くならないだろうと、この本を読んで改めて思う。

    21
    投稿日: 2025.12.07
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    JA対馬の不正事件のノンフィクション JAのノルマ(個人と支社)はすごいらしく 当然ノルマ達成の為に自爆しないと無理ゲー (自分の給与でノルマ達成の為に給与を使う) 当然徐々に無理ができなくなり JA対馬全体が不正をうやむや体制の出来上がり 確か令和の米騒動も相まって話題になった気がする 当然臭いものには蓋をする いつも風土というか日本の風習 最後はトカゲの尻尾切りでチャンチャン 結末が最初に書かれているので 読んでいて全くドキドキ感はないので 読むのがキツい JAに就職活動する人が読むと病むかも

    0
    投稿日: 2025.12.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ONEPIECEがかなりキーワードだったけど、ONEPIECEを最近何となく苦手に感じてしまうその原因の一旦がこういうとこだよな、というのがわかる気がした。私の苦手なその部分を大切にしてる人がたくさんいるから指示されてる漫画だとも思うけど。まあ連載20年以上経てONEPIECEそこだけじゃなくて他にももう最近の肌感だともろもろ受け付け難い側面もあるけど、ってあれONEPIECEの話になってしまった。

    0
    投稿日: 2025.12.04
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    さすが、農協と呆れるばかりで開いた口が塞がらない。2兆円近い赤字出しても納得いく責任も取らず説明もない農林中金が上部団体だし…。窪田さんの精力的な取材には引き込まれるが、事件の背景には「JAグループの腐敗する構造がある。その向こうには欲望に蠢く大勢の人たち、彼らが暮らしている社会そのもの」という結論にひいてしまった。敗戦の責任は国民一人一人にあり、一億総懺悔と…。確かにそうかもしれんが…。先週、農家数、五年前に比べて25%減の100万人余とのニュースあったが、JA組合員1000万人超とは。ただ、田舎の話ではないし、丸の内のメガバンクでも同様の犯罪はよくある話。

    10
    投稿日: 2025.12.01
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    動機・機会・正当化の不正トライアングル理論を思い出す。 過度なノルマが根幹にあることから、組織自体が既に腐敗気味だったのだろう。 人間の愚かさと恐ろしさがよくわかる。

    0
    投稿日: 2025.11.30
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    長崎県・対馬で猛スピードで海に転落した車から遺体で発見されたのは、JA対馬の正職員、西山氏、44歳。全国でもダントツの実績を残してきた人だった。西山は毎年、JAから優秀表彰を受ける有名なライフアドバイザーで、最も多かった歩合給は2017年で、3千万円以上にもなったらしい。西山は対馬で2,281世帯、4,047人分の契約を取り、これはJA対馬の1/3を占めたという。対馬の人口は15,110世帯、30,901人。そんな西山には不正被害22億円の横領疑惑がかかり、調査の最中に亡くなった。そして、調査報告書では、すべて西山の責任だ、とされ、遺族は損害賠償を請求されている。著者は関係者から話を聞き、事件の真相を探る。 若い頃から人当たりがよく、面倒見がよかった西山は、あっという間に営業成績を上げるようになった。しかし、顧客の印鑑や通帳を預かるようになり、嘘の共済請求を行うようになり、次第に不正が拡大していく。しかし、周りは西山のおかげで厳しいノルマから逃れられたり、飲食など恩恵もあり、いい目をみる顧客も多く、そのうち不正を正されることもなくなっていく。 そんな「共犯者」たちは、亡くなったあとに掌を返し、黙り込んだり、私は何もしていないと言ったり。著者は、取材を通して、もっとも疎まれた、キツい仕打ちを受けた人が、彼のことを心配していたと知る。 「誰々のためを思って」から始まった不正なのかもしれないが、読んでいると何とも不安な気持ち、嫌な気分になる。ズルをする人が大きな顔をしているさまを読むのは、いいものではない。 大手生保や、郵便局で聞いたことがある自爆営業、JAの責任もあるのだろうが、当然、そんなことは有耶無耶に終わっているようす。北海道を除く全国のJAは、本業の農業に関する「経済事業」は赤字。それを、共済と信用からなる「金融事業」で穴埋め。JA共済連の総資産は日本の国家予算の半分ほどに相当する57.7兆円、保有契約高は224.3兆円、大手生保や損保、銀行に迫るほどの規模だという。 序章の書き方・表現が、最近の流行り、ネット記事向けの構成になっているように感じた。読みやすく、引き込まれやすい展開。少し前に読んだ本で知った感じで。

    10
    投稿日: 2025.11.29
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    JAの総合商社としての営業の闇が書かれている。でも田舎では、親切心と切り離せないんじゃないかな。 関係者への取材から真実へ迫っていく流れに感動。 President OnlineのPodcastで紹介されていたので読んだ。

    0
    投稿日: 2025.11.28
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    JA対馬に起きた巨額の横領事件。まさにムラ社会の構造そのもの。真面目な人がバカを見る状態にあり、本部のチェック機能もまるでザルなこの組織は解体すべき。自殺した1人に押し付けても、社風は変わらない…

    1
    投稿日: 2025.11.28
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    人口も農産の規模も少ない対馬を地盤とするJAで類稀な実績を残した挙句、それは不正によって手にしたものであることが明るみに出つつある中で亡くなった職員の裏側に迫るノンフィクション。 ノルマ至上主義によって組織的に不正がなされていたという点だけではなく、さらにその裏で組合員たちも知らず知らずのうちに不正に加担していったという、より深い暗闇が明らかにされる。 不正に手を染めた職員とそれに加担した組合員たちは、職員が保険金を過大に給付する等の便宜をはかる代わりに、彼が不正な手段で金銭を手にしていることは口止めしておくという暗黙の了解があった。そうした持ちつ持たれつの関係が重層的に積み重なった状態は、そこに不正がなければ非常に良好な関係であるが、それが不正を基にしている以上、危険な関係となってしまっている。 彼の死後、不正に加担していた組合員たちに罪の意識はあったのだろうか。 この最後の問いは、自分の便益を優先すれば誰もが関わり得ることであるため、非常に重くのしかかるものだった。

    11
    投稿日: 2025.11.26
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    読みたかった本をやっと読み終えました JAの仕組みから日本人としての性質、他の人と一緒のことをしないと恥になるっていう言葉が胸に沁みました 1人の人が起こしたことではなく周囲の人全員がしていて罪の意識がないこと、また島っていう狭い地域だからこそなのか地域全体でしていた不正 本土だったら大丈夫なのかと言われたらそうではないところもまた怖い 自分だったらどうだろうと一旦見返してしまいました 話が深く、今どうなってるのか気になり調べたくなりました

    0
    投稿日: 2025.11.26
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    新聞の書評で見かけてずっと読みたいと思っていた本。期待以上に興味深く、一気に読み終えた。JA対馬を舞台にしたある職員の自殺をきっかけに浮かび上がる、組織としての欠陥と人間の欲深さ、保身の様をほぼ実名でルポしている。 よくぞこんなヤバい本を出版できたと感心してしまう。その後この関係者(特に実名が出た人達)がどうなっていったのかも知りたい所だ。自殺した職員の手口はJA共済の仕組みの欠陥と「甘い汁に吸い寄せられる」人の心理を巧みに利用し、その環境がモンスターを作り出していったことがわかる。 これらの手口には歴史上の出来事とも既視感を覚えてしまう。そして人間の欲と保身がある限り、「一線を越える覚悟がある者」がそこに現れると、いつどこででもあり得る話だと、読んでいて嫌な気分になりつつも夢中になって読んでしまった。

    0
    投稿日: 2025.11.26
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    著者が掘り起こした人間の欲深さ強欲、虚栄心や醜いプライドなど人ごととは思えない。最後までのめり込んで読んだ傑作ドキュメンタリー。

    0
    投稿日: 2025.11.25
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    “事実は小説より奇なり” 読み始めから すぐ引き込まれていった。 “対馬”と言う小さな島で起こった 22億円超ものあまりにも大金の横領事件。 これは本当に事実だろうかと 途中何度も思ったてしまった。しかし 著者による執拗な取材によって 次々に明らかにされる事実。 アガサ・クリスティの「そして誰もいなくなった」ではなく 「そして誰もが共犯だった」。 JAのことはよく知らなかったが こんな組織なのだと知った。その組織がもたらした事件でもあり、又 人間の欲と狡さ、汚さ、弱みがもたらした事件でもあったように思う。

    0
    投稿日: 2025.11.21
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    JAも組織が肥大化し、皆で助け合っていた時代はよかったが組織を維持することが目的になり活動が陳腐化し独特の異端な組織となり腐敗が進み最後は孤立し、無くなっても誰も困らない存在のような気がする。

    0
    投稿日: 2025.11.19
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    この本を読み終わった後も、新聞で何度もJAの横領発覚記事を読んで驚きと落胆と怒り。こうやって本を世に送り出してもなお改善されない体質が残っているとは。でも世の中はこんな汚い事だらけで、当事者・被害者はすぐに皆の記憶から忘れられてしまうんだ。自分も無力すぎて…。

    0
    投稿日: 2025.11.17
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    JAに対する見方が少し変わった。 ただ、同じことを何回も書いてあったりするところがあって、多少くどく感じた。

    0
    投稿日: 2025.11.15
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    オーディブルで聴きました。 全部実名で書かれているということがすごい。私的には罪に問われてもいいのでは?というレベルの人も出てくる。 西山の義理母なんて黒幕感があるし、妻が裁判しているのもこの人がやらせていると感じさせる。醜悪だったと書かれた人もわかる人にはわかるだろう。ノンフィクションとはいえ、作者は恨まれそう。読者にとっては面白いけれど。大丈夫かな。 私はすぐ影響を受ける人なので、すっかり私の中で、JAは悪い団体認定された。仲間由紀恵もかわいそうに。 保険会社のトップセールスの人も、真っ当にやってたらトップにはなれないのだろうと確信。昔、保険のセールスの女性が新入男性社員全員にネクタイプレゼントしまくってたし。。割と高いやつ。 対馬の人も生きにくかろう。そこに生まれなくて良かった。同じ立場だったら、見て見ぬふり側になってしまったと思う。不正ですよね!と声をあげるなんて、村を出る覚悟でないと言えなさそう。 西山がワンピースのフィギュアを集めまくっていたのは、ルフィになりたかった、ルフィ気取りだったのだろう。なんだか男の子だねぇと悲しい。振り込め詐欺のトップがルフィと名乗っていたのも同じ気持ちなのか。罪にならない形で王になって欲しかった。才能はあったのだから。

    14
    投稿日: 2025.11.13
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    驚くべき話ではあるのだけれど、馴れ合いと他責の中で少し頭抜けてしまった人物と、それを統御もできない組織、報恩と地縁に絡まった関係。1980年代とかではなく、現代だということと、起こり得る組織環境への驚き。簡単に情報が出てくることが、それを当たり前としていた環境をよく表している。 「オートハンシャ」という語が出てきたが、本書を語る一言と感じた。 珍しくよく調べたノンフィクションではある。

    6
    投稿日: 2025.11.10
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    第22回開高健ノンフィクション賞受賞作とのこと。対馬のJAで起きた巨額の横領というのか不正な共済金請求の実態を追ったもの。ノンフィクションというけど、どのくらいのものなんだろうと思ってしまうほど小説のような一件だし映画にしてもいいような(そう、ドラマよりちょっと暗いトーンでも通じる映画のほうが向いている)。仮名で出ていたとしても小さな対馬のことだから対馬を知っている人が読めば誰のことがわかってしまうのではなかろうか。 共済金詐欺の中心的な人物として描かれる西山は、確かに巨額の不正をはたらき蓄財もしたが、最期が最期ということもありとても幸せだったように思えない。一時は権勢を奮ったにせよ、そのような時期でさえ有頂天になるようなことはなかったのでは。自分の意に沿わない人を排除するような言動も、まさに砂上の楼閣が崩れるのを怖れての余りのようなにも思える。お金がたくさんあってもちっとも満たされなかったことだろう。 著者は事件の真実・背景をもとめて対馬の人々に話を聞くんだけど、多くの人が「えっ、こんなに簡単に話しちゃうの⁉」っていうくらい西山とのことをてらいなく話す。この人たち、不正に巻き込まれていたことを理解していないから西山のことをよく言ったり親しかったことを隠すことなく話すのかと思ったけど、読んでいくうち、彼らもいわば「共犯」であることが知れてくる。しかし、やはり彼ら自身は自分が「共犯」であることや間接的にせよ西山を追い詰め死に追いやったとは思いもしないのだ。ムラ社とでもいうのだろうか。たとえば吉村昭の『破船』のように共同体ぐるみで罪なることに手を染めていて、それがために罪の意識が希薄というのと通じていると思う。 一方で、西山が危うくなったと見るや周りを離れ、亡くなったいまは悪く言うような元取り巻きもいる。それとは対照的に西山を諫めようとして閑職に追われ、それでいながら西山が亡くなれば真っ先に両親のもとを訪ね元上司なのだから何かあれば頼ってくれるように言い、JAの体制も含めた事件の実態を著者に伝えようとしながら癌で亡くなっていった小宮氏のような人もいることを書いておきたい。 そしてムラ社会の罪であると同時に、西山の業績を散々讃えながら不正が明るみに出たとたん、遺族に損害賠償を請求するJA。JAもきっと歪んだ組織であることが十二分に伝わってくる。ほめ讃えていたときだって小さな島で上げるには異常な業績を調べようともしなかったのだから。ちょっと調べればすぐに不正なんかわかったことだろう。それどころか、多くが西山の業績は普通でないことでもしなければ達成できないことを知っていながら見て見ぬふりをしていたのだろう。早く明るみに出れば西山が自ら死ぬようなこともなかったのかもしれない。 西山は一時は金もガッポガッポ入り権勢を奮いいい思いもしたかもしれないが、最期はすべてを自分で背負って命を断つしかなかった。何とも気の毒で浮かばれない。

    0
    投稿日: 2025.11.09
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    ノンフィクションであることが、この物語をリアルに感じ、読んでいてドキドキした。現実にこんなことが起こり得るのかという衝撃と、人間の持つ自己中心的な欲深さが加速させていく闇に、私自身も沈んでいくようだった。現実が1番恐ろしいのかもしれない。

    0
    投稿日: 2025.11.07
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    JA対馬職員の事故死。その後に明るみになる不審な契約の数々。 私も田舎育ちなので田舎の人の保険契約は「内容」ではなく「人」によってされていることを知っている。 契約者の人たちは自分が何に加担したのかもわかっていないのでは。「私が殺したみたいじゃないですか!」は西山の顧客すべての人の声。 これ読んで俄然対馬に行ってみたくなったけど、対馬の人的にはこれ読んだ人には来てほしくないでしょうね(笑)

    1
    投稿日: 2025.11.07
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    まさしく、事実は小説よりも、、ですね。 JAの構造図を最初の方に書いてくれてますが、いかんせん組織名と登場人物が多すぎて素人には読み進めるのが少々難儀でした。この組織図に登場人物が書き込んであればなぁと。ノンフィクションですし。 面白いというには不謹慎かもですが映画化してもらいたいくらいの内容でした。

    1
    投稿日: 2025.11.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    対馬でJA職員が不正した事実を暴いていくノンフィクション小説。 社内で不正に気付きつつも、告発したら炙り出されるかもしれないとの危惧から見ないふりをする、あるいは不正に加担するという、ムラ社会的な日本人の習性を垣間見た。 自分の利益だけを考えて、それがどのような問題を引き起こすのか深く考えずに不正に加担していくの怖いなあと思った。実際不正ってこんな感じで起こるんだなと、妙に納得感がありました。 金融系の話が難しくて、長々してて読みにくかった。多分私の知識不足ですけど...

    3
    投稿日: 2025.11.01
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    JA対馬で莫大な不正金の詐取を働き、自殺した男の真相を追うノンフィクション。 不正を行った男が悪いのか?協力した同僚が悪いのか?うまい汁を吸った事業経営者か?見て見ぬふりをしたJA 対馬か?さらなる営業を求めたJA共済連長崎か?LAの神として褒めそやしたJAか?はたまた、、 人間の欲と自己防衛と集団心理とが複雑に絡み合った巨額不正事件。非常に深く重い読み応え。読者自身も、それでも正しく生きられるか?と問われている。

    1
    投稿日: 2025.10.30
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    日本の場合や、閉鎖された環境だと、こういうことはわりとあるのではないかと思ってしまう。JAの共済システムについて知りたかったので、その大枠をなんとなく知る上でもよかった。

    1
    投稿日: 2025.10.27
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    よく話してくれる関係者にたどり着けたなあ。地域を考えたら皆だんまりでもおかしくないところだろう。 現地では本売れてるのかな。どう受け止められてるんだろう。 最初は印鑑も通帳も預けるなんて、まさか、と思ったけど、読み進めるとさもありなん。 西山が、最後支店内で疎まれるようになったというくだりが生々しくリアルで、時代も替わってコンプラ意識が芽生えたり、若手の循環が進んだりそういうことかなぁと。 民間だって、昔はいろいろやれてたと思う。自分の私腹を肥やすというより、周りやお客さんに還元して喜んでほしいという人が多かったような。

    0
    投稿日: 2025.10.26
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    JAで日本一の実績を誇る西山という職員が巨額の横領をし、自殺した。その額は20億円を超える。過疎地である対馬で、こんな悪事を一人でできるのか?という疑問を持った著者が、取材を重ねて書いたノンフィクション。 人間の欲には底がない。怖い、怖すぎる。この本を読んだJAの人たちや対馬の人たちはなにを思うんだろう。自分たちはどうぞって言われたからもらっただけ。言われるがままにしただけ。 お金に目が眩む、けれども一番怖いのは孤独であることなのかな。なんだか辛かった。これが現実とは信じられない。

    14
    投稿日: 2025.10.25
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    狭い町のムラ社会で起きた個人不正事案のルポ。 農協の闇は深そうだ、金融業を続けさせていいのか、その資格があるのか危うい。 ちゃんとした独立機関の監査が入るようにしなければ、不正は無くならない。

    0
    投稿日: 2025.10.24
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    JAという組織の特異性がよく現れている。互助組織のように見せかけながらごく一部の上層に権力、利益が集中するピラミッド組織。田舎になればなるほど地域に根差し、高齢者や組合員に不要な品を有形無形を問わず押し付ける。そうな歪みのなかである種、起こるべくして起きた事件というように理解できた

    0
    投稿日: 2025.10.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    期待しすぎたかな、思ってたより面白みがなかった。 調査やインタビューを重ねて事件の真相を追うのは、達成できたのかもしれないが、人物像がおもったより薄く感じた。 最後の方では”踊らされていた”からかわいそう的な感じを出していたが、それは違うだろう。もっと周りの人物を深く掘り下げてほしかったかな。みんなどこか狂っていたと思うよ。

    6
    投稿日: 2025.10.21
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    神様と呼ばれるJA職員1人の死に主題を置いたノンフィクション作品。 根気のいる多数の取材とその証言たち なぜ神様の死は起きたか、その真因とうねりについて取材とその作者の考えが入り混じったストーリーで非常に読み易く、面白い内容だった

    0
    投稿日: 2025.10.20
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    難しいと思いながら読みました。でも細かいところがよくわかる・・・人口の少ないところで生きる…のに共通しているのではと思うところも。 その人の死に際の心情は誰にもわからないけれど…

    35
    投稿日: 2025.10.19
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    面白すぎる!!! 実直な取材と豊富で人情味のある見識で、JA対馬職員の22億円横領時間を詳らかにするノンフィクション小説。 事件自体のインパクトもさることながら、その事件に絡む人間の醜悪さが明らかになる度に言葉を失う。 とんでもない読後感。あ〜、西山よ。

    1
    投稿日: 2025.10.19
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    JAの職員が長年にわたって詐欺を働き、大金を騙しとった事件のノンフィクション。 犯人はワンピース(漫画)のファンで、大量のフィギュアを持っており、その主人公のように仲間(共犯者)を集めて活躍(詐欺)したらしい。 職場の人間はもとより住民もそうとう濃いグレー。 なのに犯人が亡くなっても彼らは他人事。 なにこれ。村ホラーかと思った。

    25
    投稿日: 2025.10.18
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    第22回開高健ノンフィクション賞 JA対馬で起きた元職員による共済金の不正流用を暴いたルポタージュ。 もちろん違法行為をした元職員は悪いのだけど、地方組織の杜撰さには呆れるし、通帳と印鑑を他人に預けてしまえる島社会にも驚いた。 台風が多く被害を報告しやすいことからも、対馬だからこそ不正が可能だったのはあるのかも。 他にも、ノルマの弊害や、おこぼれをもらった周囲の人間の狡猾さなど要因は様々。 しかし一番疑問を感じるのは、ジャーナリストが調べないと明らかにならないこと。 警察が事実を調べ、組織が自ら責任をとるものでは? 潮目が変わってからの関係者たちの傍観者っぷりが悲しい。

    44
    投稿日: 2025.10.15
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    対馬で繰り広げられたJA不正のノンフィクション。単独実行犯の自殺で決着づけられた事件の全貌を探るもの。日本の各地に十分に存在しうる閉鎖社会の中で、利得が巡り巡って広く恩恵を受ける仕組みが成立してしまった空恐ろしい雰囲気が終始漂っていた。

    0
    投稿日: 2025.10.11
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    主人公の不正の手口がかなり序盤で明らかになるので、この後どうするんだろう?と思っていたら、最後に予想外のオチがあり面白かった。 農協に対する興味も知識もなかったけど、本書のおかげでだいぶ理解することができた。

    0
    投稿日: 2025.10.11
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    "組織"というものの悪い部分だけを煮詰めたら"JA"ができました! と言わんばかりに、ドロドロしたものが掻き出されるのを期待してましたが、そこまで深い闇でもなかったような。 ただ、組織の同調圧力や過大なノルマが、人間の欲や弱さを不正という悪へと導いてしまうなら、やはりそれは、組織の闇なのだろうか。 罪を憎んで人を憎まず。 同情のような悲しみに包まれての読了。 身近な人にJA職員がいるけれど、この事件がきっかけかどうかは分からないけど、現在はLA以外の職員へはノルマは課せられなくなったとか。

    9
    投稿日: 2025.10.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    総額22億円もの共済金を、たった一人の男がJAから騙し取った。 その男はJA対馬の営業マンとして類を見ない成績を挙げる。人口が少なく、農地も少なく農協としては恵まれない環境に関わらず、10年以上も全国有数の営業(ライフアドバイザー、LA)として表彰され、機関誌に掲載され、プロ野球選手並みの収入があり、毎夜仲間と飲み歩き、宝飾品や高級スーツに身を包む。 その裏では、客の通帳と印鑑を預かり、勝手に契約を増やしたり、別の口座を作ったり、台風の後は起きてもいない被害を次々と捏造したりという不正に余念がなかった。 その男が、いよいよ不正が暴き立てられる時が来ると、車とともに対馬の海に身を投げた。 いやあ、とんでもない悪い男がいたもんだね、みんなを騙すなんてさ、でももういなくなって、よかったね、安心安心。 と、一人の男に全ての罪を帰すJAだが、本当に一人でそんな犯行ができたのか? 著者の取材で徐々に明らかになっていく、犯罪に加担した人々。 抜群に面白かった。現実に「そこまで行く?」という規模の詐取があり、 また著者の力量により「そうか、実はこいつも悪いのか」が二転三転する。 最初描かれる西山像と、取材の最後の西山像は完全に別人のようになる。 と、いうか、JAという組織や地域の組合員が口をつぐむことで作られた「西山一人が悪い」という虚像を、著者が取材により一枚一枚剥がして実像に迫る。 ページをめくる手が止まらないミステリーのような本だが、西山はどんな心境だったんだろうな、と思い馳せずにいられない。 世の中に「100%悪い」なんて無いのは当たり前だけど、死んだ後そんな風に利用されるなんて。

    4
    投稿日: 2025.09.23
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    取材が良くされていると言う点では評価出来るが、内容についてはこんな事が今時…という驚きと呆れしかない。もう少し深い闇かと思った。 民間の保険会社と農協の共済とは全くの別物と理解出来て良かった。

    0
    投稿日: 2025.09.21
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    ずっと気になっていた本で、ようやく手にした。事件そのものは、全く知らなかった。客観的に見て、離島での保険獲得で全国トップレベルを何年も継続するのは無理があると、関係者は思わないのだろうか?ノンフィクションとしては、読み応えあるが、スッキリしない読後感だった。

    8
    投稿日: 2025.09.21
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    興味深い オーディブルにて 人が死んでしまっているので、面白かったというのは不適切だが、なんとも興味深い JAという組織の闇が垣間見れる みんなで悪いことをしていて、それを1人に背負わせたというとんでもない話し

    0
    投稿日: 2025.09.19
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    JA対馬の職員の自殺からJAの闇がどんどん暴かれていくノンフィクション作品。 すごい取材大変だっただろうなー。読み応えあった。

    7
    投稿日: 2025.09.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    なぜ20億円にも及ぶ共済金の詐取が対馬という島で起きたのか、なぜそれが明るみに出ることなく犯罪が繰り返されたのか、そして何が主犯格の西山を自死に追いやったのか。 責任という言葉は裏に個人の意思の存在を前提とするが、そもそも始まりは強い不正への意思ではなく、歪んだJAの構造が作り出した構造的な要因ではなかったのか。 また、明るみに出なかった背景として挙げられている組合員との共犯関係であるが、数百人に及ぶ彼ら彼女らそして気づけたはずのJAは、西山の死後、彼個人を「責任ある者」とすることで他の人々を「責任ない者」として線引きをし、責任から免罪されたと考えている。 偶然、「責任」に関して考察している戸谷洋志の書籍を同時読みしていて、「自己責任」という言葉が広く広がったイラク日本人人質事件やナチスドイツとの強い類似性を感じた。

    3
    投稿日: 2025.09.18
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    自分がこの環境にいたら、どの立場だったかな…と考えてしまった。小宮さんみたいな人でありたいけど、不正を見なかったふりをしてしまうような気がして、他人事じゃない怖さを感じた。

    1
    投稿日: 2025.09.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    私も田舎出身なので、田舎の密接さはよく分かる。皆がやっているからという理由で、犯罪に加担している意識はコミュニティの中での道理で消されてしまうし、むしろ周りと同調しないことは許されない。田舎の産業の無い街で、西山は皆に富をもたらしてくれるヒーローだった。しかし、敵を徹底的に排除する西山の姿勢に、不正に怖じ気づいた同僚などが彼から離れていこうとする。近しい者を大切にする、筆者の言う田舎のヤンキーだった彼も、だんだんと嫌気がさしていく。西山はやがて資金繰りに苦しむようになり、自殺を考えるようになった。しかし、最期も、仲間を守ろうと自分一人で罪を背負って死んでいくのだ。是非とも、映画化して、韓国ノワールに負けない、かつての今村昌平のような、ドロドロとしたエネルギッシュな映像にして欲しい。

    1
    投稿日: 2025.09.17
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    積読チャンネルで紹介されており読みたくなった。 組織の闇を感じる。 この事件はまったく知らなかった。 こんなこと世の中でたくさん起きているんだろうな。

    0
    投稿日: 2025.09.16
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    JA対馬で“神様”と呼ばれた男が、横領疑惑の渦中に車ごと海に沈む。
ノンフィクションなのに、まるで小説以上のドラマを見せつけられる。
地域社会の閉鎖性、組織の圧力、人の栄光と転落。
すべてが現実に起きたことだと思うと、言葉を失う。 
 思い出すのが角田光代さんの横領事件の小説「紙の月」 二冊を並べると、「事実は小説よりも奇なり」という言葉が深く刺さる。 『紙の月』が人の心を映す鏡なら、『対馬の海に沈む』は社会の海に沈む真実そのもの。

    2
    投稿日: 2025.09.14
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    申し訳ないが、途中でどうでもよくなってしまった。JA本体や、不正を主導した西山。なかなかここまで大きな不正を、長きに渡って繰り返すということは確かに稀だろうが、ちょこちょこした不正はあちこちで行われていそうだとも思った。 会社側の儲け至上主義の犠牲になっている社員たち。それから逃れるために楽をしようとして、西山に加担する社員。西山たちの私利私欲に溺れていく様子など読んでいて、ありきたりな人間像を再生されているだけの感覚に陥った。 これを読んで、JAへの信頼は今まで以上になくなった。新しいものはもう絶対契約しない。この本が出たことで、何かが変わったのだろうか? そういった風評を私が知らないだけか全く聞かないので、そこが1番気にかかった。

    23
    投稿日: 2025.09.12
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    おもしろかった!! けれど、この感想で終わらせてはならないよなとも思う。 生きてる人間が1番怖いと思うのです。

    0
    投稿日: 2025.09.10
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    怖い、というより勿体無い?その能力はいくらでも他の事に使えただろうに。。。 JA対馬で行われていた様々な不正を、1人のジャーナリストが綿密な取材を行い、明らかにしていくノンフィクション。 対馬という、スタンドアローンな環境により、加速度的に不正は助長していく。当人の自殺から明らかになる組織絡みの不正。人間怖いと思ったのは、多分関わったはずの人間が当人を責める言動と逃げの姿勢。 死人に口無し。

    7
    投稿日: 2025.09.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    JA対馬で実際に起きた驚愕の共済金搾取事件の全貌。シンプルな疑問から徐々に全体像が見えてくる表現力はミステリーとしても面白い。島という閉鎖的な空間、ウェットな人間関係、重層的なJA共済の組織構造、なあなあな無責任体質が相まってモンスターを生み出さたんだろうなと。

    1
    投稿日: 2025.09.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ネタバレ詳細記事:https://note.com/futen_seisuke/n/nd96dec3f5128

    0
    投稿日: 2025.09.04
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    とても骨太なノンフィクションだった・・。すごい取材量に裏打ちされた文章だった。 読み終わって余韻に浸っている・・。こんな作品に今後も会いたいな

    0
    投稿日: 2025.09.03
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    業績で脚光を浴びるひとりの農協職員が自身の不正発覚で組織からの追及を恐れ自死した事件。彼の罪を矮小化しようとする農協組織、そして彼によって潤った企業や個人は、罪に問われず過去の記憶として忘却・黙秘しようとする。これでいいのか。突発でない、歳月を経た事件は実行したひとりではなく周囲に群がった複数の人びとが同罪である。それは自民党の裏金問題や故安倍晋三に取り巻く利権騒動もしかり。私は関係無いという言い訳は見苦しい。"過ちを決して犯すな" という諫言よりも、駄目なもの、筋が通らないものを正直に言える風通しをこしらえる風土が大切。脱ムラ社会こそ平穏への道程ではないだろうか。内部告発者が不利益をこうむる組織が少なくない現状を憂う。

    7
    投稿日: 2025.08.30
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    いくら統制が効いてない組織だとしても、1人でできたこととは考えにくい。 関係した全員が、主人公にそそのかされ、小さな悪が積み上がり、大きな悪が出来上がったよう感じた。 それは匿名性の高い都会では、密告が機能し、生じにくい。 互いを知り、「自分に害を及ぼすような事をすると、ここにいられなくなってしまうので、そんな事はしないだろう」という田舎の関係性の中でできたことだろう。 読書メモあり

    0
    投稿日: 2025.08.25
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    事実は小説よりも奇なり とはよく言うが 実に興味深かった 長崎出身だが対馬でこのようなことが起きてたとは知らなかった。 JA対馬に日本一の営業マンいた。しかも何年も2位にダントツの差をつけて。 しかし、犯罪ともいえる行為で契約を獲得していた。 最終的に彼は対馬の海に車ごと突っ込みなき人となる。 この行為は彼自身がやってきたことなのか? 真実は闇だが著者の調査で、JA自体の隠蔽体質や契約者自身も加担した結果による事件だったのではということが濃厚となっている。 数十人の同僚も加担していたようだが、ノルマの厳しいとされる中、自分も同じように巻き込まれかねないなぁと感慨深くなった。

    1
    投稿日: 2025.08.25
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    まさしく甘い汁に群がる集団心理がものの見事に働いて、1人の男性が歯止めのかからない事態に陥り、最終的には自殺にまで追い込まれ悲劇的な最後を迎えました。 そこには高いノルマだったり、LAという作られた名誉だったり、職員や顧客との互いのWin-Winの関係だったり、色んな要素が複合的に入り混じって後戻りのできない状態に、西山はまさしく踊らされていたんだと思う。 人間、歯止めが効かなくなると怖いなと、改めて考えさせられた内容の本でした。

    0
    投稿日: 2025.08.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    常識的に考えて、対馬のように人口も少なくこれといった産業がない地域で、建物保障・生命保険・物品の3種類の売り上げで、日本全国1位になるのは無理がある。そのSLAが自殺し、何十億円の不正受給が明らかになり、裁判となった。そこで、筆者は長年農協の取材をやってきた経験から、「組織に何かあるのでは?」と伝手もないまま、取材を開始する。 もちろん不正受給をしていた故人が悪いのは言うまでもない。 でも、冒頭からヤケに手口が老獪過ぎると感じた。LA共済の内部のチェック体制の弱点を知っていてやった形跡がある。故人が不正を働き始めたのは20年以上前から。つまり、LAに入社してしばらくしてから。 このモヤモヤした感じはラスト近くに記された最初の不正への経緯を知ると、この不正は故人一人で、というには無理があるとわかる。ただ法による裁きでは、証拠立てが難しい。教唆した人がいた。組織の歪みがたまたま故人に宿ったということだろうか? 実際、最初の不正行為で得をしたクライアントは彼に感謝して、契約先を彼に紹介している。ここで終わっていれば、小さな不正で済んでいた。それを拡大させていったのは故人だ。 予想通り、徐々にいかに組織がダメダメか?明らかになっていく。そして、なぜそういうことになるのか?構造の問題が明かされる。ここまでは冒頭から予想通りの展開。意外だったのは、そんな中でも組織内で「これは可怪しい」と声を上げた人が二人もいた。 しかし、握り潰されてしまう。 二人とも左遷の憂き目に合う。 読んでいて、ここが一番の悪と感じた。組織のトップに近づくほど倫理が求められる。でないと、無法が跋扈する。まるであの戦争末期の日本軍みたいだ。信賞必罰は組織の綱紀を可視化する。同時に、部門長にこうした不作為を誘引する構造があることもよくわかった。 それにしても、なぜ累計何十億円もの不正取得が20年近く見過ごされきたのか?組織がダメダメでも、クライアントから苦情が出れば、いかにいい加減でも対応さぜろう得ない。ということは、発覚に到るクレームまでクライアントからのクレームが無かったようなのだ(文中、そういうことが起きると、故人がすぐに駆けつけて、クレームまで発展させず帰らしていた。) 淡々と事実を書き連ねているから、あまり疑問に思って来なかったが、組織のチェック担当が、支店内で認印を無造作に放置していて、ノーチェックで監査チェックが出来るようになっていたという杜撰な管理体制なのは、「あぁだからね?」レベルだったのだが、なんとクライアントたちも通帳と印を故人に預けていたと明かされ、「え!」となった。 筆致が淡々としているので、想像で補うと浮かぶのは、この対馬の貧しさ。不正なお金でありながら、故人に頼めば、色を付けてくれる。なら全部故人に任せる。そして故人は長年みんなの要望に答え、せっせと不正受給を積み重ねて来た。利をみんなに分配して来たのだ。だから、みんなも口裏を合わせて、故人をかばってきた。 ラスト近く、告発が起きる前から、故人を「モンスター」扱いする空気が君臨してきた支店で発生する。 非正規雇用で貯金係りになっていた女性職員が退職する、これまでお疲れ様の送別会。故人は「やらんでええ!」と反対したものの、人望があった彼女のために、故人抜きで会が開かれた。そこで故人の話も出て、みんなの話を繋ぎ合わせると、「スター」なんかじゃなく「モンスター」じゃねぇとなり、みんなで避け始めた。 そこに、故人の個人の利を優先する姿勢が加わり、以前のように、周りに利を配ることが出来なくなってしまった。(故人の家族を思う気持ちが、不動産を家族に残そうと金策に走る。結果として、周りに利を配れず、逆に金の無心をするようになった。)そして、破滅の端緒となるクレームが発生。調べるほどに「これはなんだ!」となった。 確かに農協って組織が抱える闇は深い。 問題は私たちはここから何を学ぶか?筆者の巣材に口を閉ざした小さな悪。それが今現代に繋がっているのが気持ち悪い。

    0
    投稿日: 2025.08.21
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    JAの闇に鋭く切り込んだ一冊。 それは社員一個人の横領なのか、あるいは組織ぐるみの隠蔽なのか。 閉ざされた島において、それは必要悪として許容されていたのか。 ノンフィクションでありながら物語以上の迫力でした。 今後、JAと契約するにはちょっと抵抗が…

    12
    投稿日: 2025.08.20
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    小説かと思ってに取ったがゴリゴリのノンフィクション。発覚しないはずがない悪事。発覚がここまで遅くなり問題が大きくなった原因は組織の隠蔽体質に他ならない。

    10
    投稿日: 2025.08.19
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    読み始めは、海に沈んだ男性が行った不正のカラクリについての詳報で深い話はないかなと思ったが、 読み進めるうちに、もっと根深い人間の根幹の闇に迫ってくるような内容で引き込まれていきました。 読了感は切なく、考えさせられる内容でした。

    1
    投稿日: 2025.08.18
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    とても読み応えのある本でした。他の組織でもあり得る事だと思う。今現在も同じようなことがJAで起こっているかもしれない。

    0
    投稿日: 2025.08.17
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    ノンフィクションと対馬とブクログの評判を期待して読了。 ノンフィクションは同じ表現を繰り返すものの、書き方が新鮮だった。慣れるまでは少し時間がかかるかも。 なんだかイジメの構造と似てる気がして、加害者と被害者と無関心を装う傍観者の関係。 対馬は母の生まれたところ。一度行ってみたい。この本の記憶を思い出しながら。 真正面からやると大変になるから有耶無耶にしていることはどの組織でもあることだと思う。自分も少なからずその1人だ。そんな矛盾を抱きながら働くことが生きることだとすると、やっぱり変わっていきたいなと思う。 ノンフィクションに書かれていることを評論して何かをわかった気になるよりも、自分の生き方に応用したい。 ノンフィクションの醍醐味はある意味自己啓発だと思った。

    47
    投稿日: 2025.08.17
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    長崎県の対馬を舞台に行われた、JA共済についての不正に関するドキュメンタリー。 私は対馬に行ったことがあることもあり、リアルな情景が灰色のトーンをかけて浮かび、読み入ってしまいました。 超巨額不正はなぜ行われたのか? ルポ形式のノンフィクション作品ですが、サスペンスのような緊張感があります。 組織、社会、個人。様々な思惑が作用しあうことについて、色々と考えさせられました。

    5
    投稿日: 2025.08.17
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    ある日の早朝、JA対馬に勤務するLA(ライフアドバイザー)が運転する車が海に転落。不可解な死を遂げる。 原因はこのLAが起こした共済金の不正に絡む巨額の横領とされた。しかし、本当にこの事件の「真相」はそれだけなのだろうか?JAに精通した元日本農業新聞記者の著者がJAという組織の問題や地域社会が抱える闇を入念に取材し、徐々に真実を暴いていく。 比較的小規模な所帯、島嶼部という閉鎖的な社会、過剰なノルマ主義…様々な要因が複雑に絡んだ、考えさせられる事件。島ではないものの地方に住む身としては大変身につまされる。確かに地方都市は経済的に疲弊している。加えて良くも悪くも農協や役所、金融機関の職員との距離が近い。つまり、本書で取り上げられているような事例は対馬に限った事ではなく、日本全国どこででも起こりうる。 JAという組織は必要不可欠だが、その在り様に問題提起をする意義ある一冊だった。

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    投稿日: 2025.08.16
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    読後感としては感動というよりも憤りである。どんな組織にもあり得る不正の慣習が続いていることに。 作者の取材力にはただただ脱帽。

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    投稿日: 2025.08.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    夏休みの読書に、一気読みでした。 農協という組織・仕組みが有する欠陥や限界について著した論評は多くあるが、そこからさらに踏み込んで組合員も含めたムラ社会としての暗闇の部分に焦点をあてている点に面白さを感じた。 一つの物語としても面白いく読めたし、この国のどこかで実際に起こっているかもしれないことだと認識し、ヒヤリとさせられる場面もあった。

    2
    投稿日: 2025.08.13
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    スーパー営業マンの手口には裏がある。 何を正義とするのか。立場によって異なる主張。 組織ぐるみの不正だったとするならば、その組織が責任を取らなければならない。 少なくともこの本に出てきた共済金絡みのJA諸組織は監査機能が壊死している。

    0
    投稿日: 2025.08.13
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    巨大組織JAの不可解な構造、体質に踊らされたのでしょうか。 不正だけど活躍した一人の活躍に恩恵を受けた組合員にJAグループ。 一人のせいにして、他は知らぬ顔。まるで石破総裁を吊し上げる自民党議員に見えて腹が立った。

    0
    投稿日: 2025.08.11
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    2024年 開高健ノンフィクション賞受賞作。 2019年 長崎県対馬の岸壁から車が海へ飛び込み、運転していた男が溺死した。 男はJA対馬の職員で共済事業(保険)や信用事業(金融)などで桁外れの成績を上げ続け「神様」と呼ばれていた全国一のトップセールスマン。 しかし彼の死後、22億円に及ぶ巨額横領が発覚。 人口僅か3万人の離島で彼はどのようにして巨額の契約を取り続けることができたのか。真相を探るうちに見えてきたJAグループの深い闇。そこに群がる人々の欲望。果たして巨額横領は彼一人の犯行だったのか、見て見ぬ振りをしていた組織ぐるみの犯罪か。 最近のコメ問題からも何となく透けて見えるこの国の「農協」という巨大組織の深い闇とその権力構造。興味深く読ませてもらいました。

    0
    投稿日: 2025.08.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    黒幕というか元凶みたいなのは島民達であることがグロイ 西山自体はその代理人みたいな立ち位置でただ良いように使われていただけに見える 代償として富、力、名声を手に入れていたのか JAはあんまり力入れてこの事件を探っているようには見えない 直接の被害者みたいのがはっきりしないからかな あえて被害者を上げるならJAではなく掛け金を払っている保険契約者と思う 災害発生後に気合入れて写真撮りまくっているのめちゃくちゃ滑稽に感じる

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    投稿日: 2025.08.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ノンフィクションはあまり読まないのですが、キャッチコピーが完全にミステリーだったので気になり手に取りました。 これも先日読んだ『星を継ぐもの』と似て「一介のJA職員がなぜ自ら海に飛び込んだのか」を膨大な時間と膨大な人数のインタビューによって明らかにしようとする作品でありました。 考えられる動機毎に章分けされて話がまとめられ、後半になるにつれ死んだ西山だけではなく、彼を取り巻く環境の闇の濃さが増したり、範囲が広がっていくのは並のホラーでは味わえない恐怖を得られました。 とは言えそこにはフィクションのように超自然的な事や、性格が破綻した人がいたからという訳ではなく、誰もが持っている自分は損せずに得をしたい楽をしたいという欲望の数々と、一人のお人好しの欲求と類い稀な営業能力が不幸な結合をしてしまったためであって、その出会いがなければ彼は死ぬ事は無かったのかなと思うものの、現在においてもこの図式はどこかで生きてるんじゃないかと、そういう意味で背筋が冷えました。 終章で明らかになった小宮の西山に対する心配が西山に伝わらなかったのがなんとも切ないなとも思いました。伝わっていたら西山にとって悪くない未来になっていたような気がします。

    1
    投稿日: 2025.08.10
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    ガバガバJAのザルさ加減に脱力。 だけの話じゃなく、日本の村社会構造についてや、その中の同調圧力の功罪について言及している。 罪が人を作るのか、人が罪を作るのか。 ミステリー小説のような語りも読みやすく、人物像も深掘りされてて面白かった。 (けど、やっぱり、ここまでの不正ができてしまうのはJAの仕組みがだめだと思う。性善説のフリして穴がデカすぎる!!こんなに穴がデカかったらみんな落ちるよね、て話)

    7
    投稿日: 2025.08.05