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まず良識をみじん切りにします
まず良識をみじん切りにします
浅倉秋成/光文社
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総合評価

177件)
3.6
24
65
55
12
5
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    常識(=結末)は得られない、 "答えがある"と思って読んではいけない作品。 ネタとしてサラッと読むなら面白い。 しっかり読み解きたい人には向かないかな。 日常から一歩踏み外した人が近くにいたら…といった少し大げさな作り話。短編集。 個人的には『花嫁がもどらない』が一番みんなクソで面白かった。 -------------------- ①そうだ、デスゲームを作ろう ⇒取引先の気に入らないヤツを始末するために、別荘を買い、長い月日をかけて作りあげたが…。 ②行列のできるクロワッサン ⇒自宅近所にできたパン屋。はじめは数人程度の列だったが、いつしかTV取材もくる程になり…。 ③花嫁がもどらない ⇒花嫁が"気持ち悪い"と言い残し、控え室にこもってしまう。原因は参加者にあるらしく…。 ④ファーストが裏切った ⇒試合中、1人の選手が奇行にはしって仲間を妨害行為を連発する。本人は理由を全く語らず…。 ⑤完全なる命名 ⇒息子が生まれ名前を考える父親。王道でいくか、唯一無二の名でいくか。妄想が妄想を呼び…。

    17
    投稿日: 2025.11.17
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    私はこの手の作品は苦手です。この手法がありならなんでもありだなと思います。結局それはなんだったかを考えられた人だけが書いて欲しいと個人的には思いました。

    0
    投稿日: 2025.11.17
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    ・著者のパワーに振り回される一冊。パワーが強い系の作品が好きな方におすすめします! ・著者の作品は、大どんでん返しがあるミステリーが有名だが、全く違った一面を見ることができた。 「そうだ、デスゲームをはじめよう」 ・行き過ぎたカスハラに対する報復がデスゲームを主催すること。 ・『報復したい』に心血を注ぎすぎている。努力の方向性間違ってないか。とツッコミを入れたくなる。 ・ギャグなのか本気なのか分からないところも面白い。 「行列のできるクロワッサン」 ・真面目。行列ができているってだけで並びたくなる真面目さ。 ・仲間の裏切り、子どもを悲しませる、悩みの多いこと。 ・行列に並ぶために装備を購入する場面が後になって笑えてくる。 ・行列という集団の強引さが垣間見れる1編 「花嫁が戻らない」 ・この作品もまた面白い。花嫁が立てこもったことに対して、当てつけな理由をつけて謝罪させる。 ・コント台本のような笑いが詰まっている。 ・周りはどう思ってるか分からないけど、自分はこれが嫌だということ、気に入らないということを皆が一斉に言葉にしたら、それは収拾がつかなくなるのはイメージできる。 ・推理という名の当てつけ。 「ファーストが裏切った」 ・裏切りは色々な形があると思うが、なりふり構わないタイプの裏切りは面白い。やっぱり強引な裏切りはお腹痛いくらい笑ってしまった。 ・なぜ裏切ったのか。その真相は確かめてほしい。この作品の中でもすごく共感できる場面だった。 「完全なる命名」 ・子どもが産まれたら最初に送る贈り物。名前。それを真面目に一直線に考えるという1編。 ・子どもがいたら印象が違うんだろうなと思う。どれだけ考えるのか、結局はピンときた名前にするのか。 ・キラキラネームという言葉はどうなったのだろう。まだ言われることはあるのか。 ・不思議と自分の子どもの名前考えたくなる1編。

    5
    投稿日: 2025.11.15
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    まるで世にも奇妙な物語のような短編集でした すごく読みやすくて面白かったです どのお話もセンスが光っていました 言葉選びが秀逸で思わず笑ってしまうことも多々ありました 短編集なのでスキマ時間に読み進められるのも、最近ずっと忙しい日々を送っている私には合っていて良かったです 特に好きなのは1話目のデスゲームと最終話の名付けのお話でした 1話目は主人公にちょっと共感してしまいました 最終話はとにかく笑えましたしオチも良かったです 野球の話だけは、私自身が野球に全く興味がなくルールを知らないため没入できませんでした なんでそうなるの!?とツッコミを入れたくなるような思考の飛躍が面白い作品集です 著者の作品はどれも面白くて好きです 次は長編を読んでみようかと思います

    12
    投稿日: 2025.11.10
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    ちょっとした妄想をどこまでも広げたら、こんな感じになっちゃました みたいな本で個人的にはなかなか好きだった この作者は他にはどんな本を書くのだろう、読んでみたい

    0
    投稿日: 2025.11.09
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    「人生は近くで見ると悲劇だが、 遠くから見れば喜劇である」 チャップリンのこの名言が、 この本を一言で表しているように思う。 「行列のできるクロワッサン」 「ファーストが裏切った」 特にこの二作が印象に残った。 どちらも序盤は軽妙で オモシロエピソードとして始まり、 「この先どうなるんだろう?」という ワクワク感を味わえる。 ところが、オモシロが加速していき、 得体の知れない領域に踏み込むと 笑いが次第に恐怖へと転じていく。 笑いと恐怖が入り混じる、絶妙な感覚を味わえた読後感だった。

    6
    投稿日: 2025.11.08
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    最初から最後まで、たっぷり楽しめました。 途中、笑いが込み上げてくるのを抑えきれないほどでした。 どの話も良かったですが、敢えて選ぶとするなら、デスゲームとクロワッサンの行列の話が良かったです。 常識や当たり前なんて、いつ崩れても変わっても全くおかしくないよな、なんて思いながら読んでいました。 いざそれらが刷新されたら、自分はどんな立ち位置を取るのだろうか。

    9
    投稿日: 2025.11.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    浅倉秋成さんの本を読んでみた。(二週目) 5編からなる短編小説集なのですがどれも面白かった。 次に読む本が決まっていない方おすすめ 人の醜い部分や怖い部分、面白い部分が垣間見えるような作品だったと思います。 短く感想を、、ネタばれします。 一話目のデスゲームのお話は、主人公悪くないですよね。 どう考えても取引先のやつの行動は許されるべきではないものだと思いました。たまーに目つきが、、って思う人もいるけど、でもだめでしょ。 この物語では、行動の原動力は必ずしも情熱などのポジティブな要素とは限らないことを理解したように思います。 もしかしたら、怒りや憎しみのほうが情熱よりも行動力を高められるんじゃないかと思ってしまうような作品でした。 あと、主人公様。辛抱しすぎるのは良くない。 二話目のクロワッサンでの同調圧力はよくわかる。 不思議なことに人は他と違うと不安になる生き物らしいです。 そんなことない。自分は自分。と思っている人も作品と同じ状況になったら耐えることはできるのでしょうか。作品の中でも主人公のお友達の一人がそんな感じでした。「私たちは行かなくても、」といった矢先に行列に並んでいたのを見つけたシーンではまさに同調圧力のすごさがわかりました。 不安を増殖させ、安心するためには周りに合わせることが必要。 そんなものに実際会ったら僕は勝てるのでしょうか 三話目の花嫁がもどらない話は他責について考えれた。 人にはいつも問題が立ちはだかると思います。原因を自分にベクトル向けて考えられているのか振り返れた作品でした。作中でも、花嫁がもどらない原因を「あの人の○○じゃないですか」と疑うシーンが多々あり、最後で紛争地帯と比喩できるほどの荒れた会場に変わってしまうシーンがありました。 問題の原因を自分から離れ指すのは簡単であり、安心します。 しかし、全員がそのような考えなら作中のようにぶつかり合うのは当然です。 話が壮大かもしれませんが、戦争の一番最初の原因ってこういったことから始まっている可能性もあるのではないでしょうか?この時の文章書いている私も自分が原因とは考えていないのでは、、(さすがに戦争を自分が原因とは考えないのは普通かもしれませんが) まあ、これからはサッカーするときとか、常に自分にベクトルを向けてから考えるようにしようと思った作品でした。 四話目のファーストが裏切った話では、人間の怖さの可能性を知れたように思いました。人は行動しようと思えば何でもできてしまうのが怖いところです。作中では膜というものが人間を守ってくれているのだと書いてありました。確かに、言葉では表せないが「やってはダメなライン、ゾーン」が人間であれば備わっていると思います。これをやったらどうなってしまうのかということは言葉で説明できると思いますが、これをやらないようにしてくれている人間の「これ」は何というのでしょうか?(自分でも何かいてるかわからなくなってきた) なんとなく、人間の好奇心に憎さや怒りがかけ合わさったとき、この膜が割れてしまう可能性が高まるんじゃないかと勝手に考えました。 五話目の完全なる命名は、シンプルにおもしろおかしい作品でした。 妄想癖がすごい主人公が子供に完璧な名前を付けようという作品です。 無難な名前だったり、壮大な名前だったり、神様から急にインスピレーションをもらった名前だったり、名前って何がいいんでしょうね。 壮大な名前を付けたら、グローバルに活躍するような子供になるかもしれない、無難な名前は平凡だけど幸せかもしれない、名が子供の人生の範囲のようなものを決めるかもしれない、名前って何がいいんでしょうね。 こうやってアウトプットするの意外と楽しいかも

    2
    投稿日: 2025.11.01
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    タイトルどおりの中編集。何で??って思いながらもその世界観にのめり込むどの世界も嫌すぎるなんだこれ。復讐を企てる男、クロワッサンに並びたくない女、裏切るファースト、立て篭もる花嫁、名付ける父、が癖強すぎて悶々と違和感やら何やらを抱く。

    1
    投稿日: 2025.10.31
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    なんだか何という事もないと思って途中で読まずに終えた本。説明に「変な話を依頼されて書いたもの」だからか無理に“変”を押し出された話でホーラーでもSFでもなくてどっちつかずで着地点がなかった。タイトルが面白そうだったけど、この著者の本を手に取ったのが初めてで他は面白いのにこの本は残念という口コミをみて、そうか1冊で著者を判断せず次の機会に別の本を読んでみようとおもった。

    1
    投稿日: 2025.10.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    純度100%のエンタメ オチはあるけどスッキリ解決とかは無くて雑に終わる感じが好き マジシャンがトランプ叩きつけるシーンが理不尽の極み過ぎて好き

    0
    投稿日: 2025.10.29
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    変な話ということで興味をひく部分もあったけど、面白いかというと微妙。過去作が面白かったので期待が高かったかもしれないが、本作は個人的にはハマらなかったかな。

    6
    投稿日: 2025.10.29
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    Audibleにて。 あり得ないんだけど、あり得そうな感じを絶妙に書いていて面白かった。 『うん、分かるよ。分かるんだけど。。。』の一線を越えた感じ。もう一度、書籍で読んでみたい。

    2
    投稿日: 2025.10.29
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    オーディブルにて。 ブラックユーモアの効いた短編集。クロワッサンの行列に並ぶお話がとても好き。行列が気になるミーハー心と、それを白い目で見る気持ちとのせめぎ合いを過剰なほど浮き彫りにしていて笑える。

    8
    投稿日: 2025.10.28
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    ドキドキしたけど、面白かった。 話がいくつかあって、どれも心の隙間にある悩みや欲望を言葉にして、突き付けられた感じでした。

    15
    投稿日: 2025.10.27
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    タイトルとプロローグがお洒落でウィットに富んでいて好き。 デスゲームと命名する話がかなり面白かった!

    0
    投稿日: 2025.10.26
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    日常の「当たり前」を細かく刻んで、じっくり炒める。香ばしく立ちのぼるのは、常識の裏に隠れた“奇妙な旨み”。 浅倉秋成さんといえば、緻密な構成と心理戦が光る『六人の嘘つきな大学生』を思い浮かべる方も多いと思います。ですが本作『まず良識をみじん切りにします』は、それとはまったく異なる味わいの短編集。日常の中に潜む小さな違和感や人間の可笑しさを、軽妙な筆致で描き出しています。 特に印象に残ったのは、「子どもの名前をつける」エピソード。どこか現実離れした設定なのに、読んでいるうちに「ありそうだな」と思わせる説得力があるのが浅倉さんらしいところです。ユーモアと風刺が絶妙に混ざり合っていて、クスッと笑いながらも、どこか自分の生活にも思い当たる節がある──そんな読後感が残ります。 短編集ということもあり、通勤時間や寝る前など、ちょっとした隙間時間に読みやすいのも魅力。外で読むと不意に笑ってしまう場面も多いので、公共の場ではご注意を。浅倉秋成作品の新たな一面を堪能できる一冊です。

    19
    投稿日: 2025.10.22
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    3.8 普段は短編は読まないけど、これは世にも奇妙みたいでおもしろい(๑・̑◡・̑๑) クロワッサンの行列が1番好き(*´︶`*)

    0
    投稿日: 2025.10.21
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    なんか不思議な話だったり、世にも奇妙な物語的なのだったり、合わないかなと思う話もあったけど最後の命名の話は好き、総じて面白かった。

    0
    投稿日: 2025.10.18
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    憎い取引先の男、人気店の行列、結婚式の途中に控室に引きこもってしまった花嫁、新人野球選手の裏切り行動、子供の名づけに悩む父親…始まりは些細な事から、次々にそうはならんやろという展開が淡々と広がっていくのがなんともいえないシュールな面白さとちょっとした恐怖を掻き立ててくる、不思議な短編集。 以下、お気に入り作品。 「行列のできるクロワッサン」 商店街にできた行列のできるクロワッサンのお店。お店の評判はどんどん広がり、行列は日に日に伸びていき、ついには県を超えるまでになっていく… 正体のわからない名前だけが独り歩きしてる都市伝説みたいで面白い。 これ店頭にできてる行列を見て思いついたのかなぁ。作者の発想の広げ方がすごいと思った。 「ファーストが裏切った」 鳥兜万次郎というプロ野球選手が初めて一軍登録をされた試合で、前代未聞の裏切り行為に出る。それはネット上で「鳥兜の乱」と呼ばれ話題になったがその真相は闇の中。5年後にその真相を突き止めようと一人のスポーツ記者が取材を開始する。 野球好きなので、球場のどよめきが伝わってくるくらい想像できてしまって怖かった。あんな事件やこんな事件を起こした犯人たちもきっと鳥兜のように膜を破ってしまったんだろうなぁ。

    13
    投稿日: 2025.10.15
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    なんか筒井康隆っぽい。落語的でもある。名づけの話は身につまされるものがあるが、なんでそこかいというあたりがつくづく昭和から令和の距離を感じた。

    0
    投稿日: 2025.10.02
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    5編からなるなんとも不思議な物語。 読み進めていくうちにその世界観に簡単に引き込まれていく。 しかし一言で不思議とは言っても、理解不能なファンタジーや現実離れしたSFとは一線を画す。 各話の主人公達の考え方にはどれも「なるほど、なるほど」と共感させられる。 心理を深く追求し、そう考えることが当然であるとこちらは露ほども疑わない。 そんな中に現実離れしたエッセンスが数滴加えられることで、なんとも不思議な余韻の5つの物語が生まれたのだと思う。

    12
    投稿日: 2025.09.25
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    自分にとって朝倉秋成さん二冊目の作品。 短編集で5つの話が入ってるんやけど、どの話も設定が面白い。 1.リアルにデスゲームを作ってムカつく取引先をぶっ殺そう! 2.異常なほど、行列を作るクロワッサン屋さん。行列が出来るその理由は…。 3.結婚式の二次会の会場で何故か花嫁が閉じこもってしまった。その理由がわからない参加者がその場で会議を始めて原因を探る。 4.野球の試合中に奇行を繰り返す選手。 5.初めての子供につける名前とその未来を考えるお父さん。 ざっくりあらすじを書くとこんな感じやけど、もうね三つ目とか普通にコント笑 ガキの使いとかでやってそうってか、こんな感じのあるもん。あと、1の終わり方も完全に狙ってきとる!笑ったし好きやったけど笑 個人的に特に好きやったのが5つ目かな~?基本的にどれも好きやったけど、強いて挙げるならば5。逆に一番微妙いのが4。これは即答できる。だから、評価も星4になるかな。 でも、とても満足出来て「おもしろい本読んだな」って気分になった一冊。

    0
    投稿日: 2025.09.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    図書館にて。 初めての浅倉作品。 いやー、面白かった。 設定はくだらない(失礼)んだけど、それを茶化すわけではなく、本気でまじめに描いているところがとても引き込まれる。 奇をてらっているわけではないんだろうな。 ほらこうしたら面白いでしょうというあざとさで描いているのではなく、理不尽な出来事に真剣に取り組んでいる感じがすごく良い。 どれも良かったが、まず冒頭の「そうだ、デスゲームを作ろう」で何なんだこれは、と思った。馬鹿すぎる(褒めてる)。 後、「行列のできるクロワッサン」も読んでいてどうしようと思った。途中まではあるあるなのに。 個人的にはラストの「完全なる命名」がしみた。子供の名前をどうしようか考えていた時のことを思い出した。そうなのよ、子どもの命名って責任重大。考えすぎてわけの分からなくなる感じ、まさに当時私も同じ状況にあったと思う。オチは若干弱い気もするが、もうそんなことはどうでもいい中身の濃さだった。 読了してみて、他にはない読書体験だった。題名も秀逸。この人の長編もぜひ読んでみようと思う。

    0
    投稿日: 2025.09.23
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    狂気の詰め合わせセット。 全ての物語、舞台はリアリティあるのに何処かしらの世界観のネジがぶっ飛んでいる。 不思議の国のアリスのような不気味さがありつつも疾走感のある文章で後味は何故か良い 1番好きなのは「完全なる命名」 リンツ食べたい

    0
    投稿日: 2025.09.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    じわじわくるおもしろさ。 少し世にも奇妙な物語を思い出しました。 特に、「花嫁がもどらない」が、バカバカしいんだけど、それ故の滑稽さというのがありありと想像できておもしろかった。 野球に詳しくないからか、哲学っぽいところをわたしが理解できなかったからなのか、鳥兜の乱だけはよく分からなかったけど、試合中のドタバタ劇はおもしろく読んでます。

    1
    投稿日: 2025.09.15
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    ヘンテコだけど、読み始めると先が気になるお話ばかりの短編集 「行列のできるクロワッサン」 人がいいと言うものだから、と左右されずに、自分がいいと思うかどうかで判断したいと思った。 「完全なる命名」 もうすぐ子どもが産まれる身なので自分に置き換えずにはいられなかった。ふーー名付けどうしよう。。

    0
    投稿日: 2025.09.09
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    とにかく疲れる本だった。5つの物語が入っていて、ひとつひとつは読みやすいのだが一気に読むことはできないくらい疲れる。ごろごろと話が転がって、感情を直でお出しされているような感じ。ひたすらに振り回される。面白い、またこの方の本が読みたい、が、疲れる。

    0
    投稿日: 2025.09.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    まず2章目の「行列のできるクロワッサン」だが、行列が出来るにも程がある まぁ20m位なら分からないでも無いが、流石に6km、42.195㎞、400㎞になってくると「おいおい」とツッコミを 入れたくなる たかがパンにそこまでの訴求力って有るかなぁ? 良く新型のゲーム機とかだと発売日の数日前から店の前 或いは地下駐車場で並び始めたりするけど、クロワッサン 程度だとそんなに皆並ばないと思うんだよね そんな事言ったら元も子もないけど 主人公も地元の吉祥寺に住んでいて店もそこに在る訳 だけど、そこから行列が三重の方まで並んでるって 有り得ないでしょ?(笑) しかも列に並ぶ危険性を考えて保険まであるって(笑) 一体どんなパンだよと これで並んでた人が怪我や病気になったら店は責任を 取らないんだろうか? とにかく変な話しだった

    0
    投稿日: 2025.09.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    思ってた以上に面白かったです。 ファーストが裏切ったの中で出てくる膜。何となく分かります。理性やら秩序やら。

    0
    投稿日: 2025.09.06
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    偏見?思い込み?から始まる物語集といった感じだけど、そんなバカな・・・と心から思えないわずかな共感。 命名はおもしろかった、まさに一度似たように思ったこともありフラッシュバックが走った。 145冊目読了。

    2
    投稿日: 2025.08.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    良識ってネットで調べると「物事を正しく判断する力」のことらしいけど、この短編集の主人公たちは、みんな判断力を失って暴走気味?そこが面白さなのかも。気に入ったのは「行列のできるクロワッサン」。ちなみに、私は行列には並ばない派。このクロワッサン店にも並びたくない!一番のお気に入りは、冒頭の「この本の美味しい召し上がり方」。

    2
    投稿日: 2025.08.22
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    奇妙、だけど面白い。まさに「変」な作品たち。 『そうだ、デスゲームを作ろう』は、読んでて苦しくなった。辛抱し続けた先には何があるのだろう。 『行列のできるクロワッサン』は、行き過ぎた怖さがあった。あの人も並んでるから、みんなが行ってるから、そんな理由でそこまで並べるだろうか。 そのほか、結婚式で閉じこもってしまった花嫁がみた気持ち悪いものとは?ファーストがチームを裏切った理由とは?子どもにふさわしい名前とは?などなど、どれもそこまで?と思わず言ってしまいそうな展開だけど、それがまた面白かった。

    12
    投稿日: 2025.08.20
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    とにかく変な小説を書いてとの依頼で書いたのだから、いい仕事していると思う。 期待通りの変な話で満足です。 良識やら常識やらを揺さぶられるタイプのお話が好きなので面白かった。 この本が面白くないならば、もう少しまともなタイトルの本をおススメします。

    1
    投稿日: 2025.08.20
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    日常を半歩ずれたところにある世界観 世にも奇妙な物語のような短編集 面白いけど、ちょっと冗長な印象 こういうネタならサクッとSSのほうが余韻が残りそう クロワッサンが一番面白かった

    0
    投稿日: 2025.08.17
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    面白かった。タイトルが良い。どれも良識や常識がどこかに消えてしまったようで世にも奇妙な物語っぽい。特に「行列のできるクロワッサン」が強烈。「ファーストが裏切った」はその行動がありえないけどありえる不気味さが際立ってた。花嫁は結局どうなったのかが気になる!

    1
    投稿日: 2025.08.15
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    どの主人公にもなりたくない短編集。タイトルどおり、ホンマにみじん切りにされました! 世にも奇妙な物語で映像化もされそう。

    2
    投稿日: 2025.08.06
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    テンポがいいし、5話とも話の展開がキテレツで、楽しい読書体験でした。 なんかこう、三崎亜記さんの『となり町戦争』を読んだ時のような、現実的には到底ありえないけれど、妙に納得感もある。。。 あと、最後の我が子へ名前をつける父親の話は、水野敬也さんを主人公に当てはめて読んでました笑(伝わってほしい)

    2
    投稿日: 2025.08.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    何とも言えない気持ちになる読了後。思わず、良識の定義を調べてしまった。良識とは、「物事の善悪や是非を正しく判断できる、優れた知性と判断力のことです。社会生活を送る上で、常識や道徳観に基づいて、適切な行動を判断する能力」。本当にタイトルの通り、思考が拗れすぎてて、良識が訳分からなくなった。未知の領域がすぎて、気持ち悪くなった。さすがの浅倉さんの思うがままの感情にされているのが1本取られた。少しずつ違和感が大きくなり、ここまでの話ができるのがすごい。この本の美味しい召し上がり方を最後に見るとこの名前のつけられない感情にされていく過程が明確にされてて、そういうこと!って思わされた。 特に3の花嫁が戻らないと4のファーストが裏切ったが気持ち悪かった。その気持ち悪さを引きずって、5の完全なる命名はなんとなく話が見えてても気持ち悪さが増すばかり。早く終わってくれと思うほどの始末だった。 1のデスゲームを作ろうはまだ優しい。2の行列のできるクロワッサンは、理解できなくもない感情の部分があり、少し踏みとどまれたが、3からはダメだった。道尾秀介を読み終わった時の感覚に近いが、ここまで気持ち悪いのは初めて。でも、小説としては新しい感じがしたのは面白かった。 次は、さっぱり爽やかな青春ものやスポーツものを読みたい気持ちを駆り立てられた。

    5
    投稿日: 2025.07.29
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    人間の狂気をコミカルに描いた短編集といったところ。 ・パワハラの取引相手をデスゲームで懲らしめるべく、山荘を購入しギミック作りに夢中になる東大卒の男の話。 ・吉祥寺にできた「行列のできるクロワッサン店」。クロワッサンを食べたことがないということがマイノリティになっていることに気づいた頃には列は天文学的に長くなっていた。 ・結婚式の披露宴に、花嫁が不快感を表し閉じこもってしまう。招待客は「気持ち悪い」ものを取り除こうと必死になるも花嫁は出てこず。不快探しはどんどんエスカレートしていく。 ・とある元プロ野球選手の「裏切り」行為はなんだったのか。本人すら理解できない感情は、だれしもが持つが決して実行することはない「もしも〇〇したら」だった。 ・生まれてくる我が子の命名を任された夫。色々な名前を考えるがどうしてもその名前が我が子の人生を狂わせるシュミュレーションになってしまう。 世の中は「良識のある行動」でうまく回っていることはわかるけど。 うーん、期待していた程では... ある程度想像ができる展開で、結果もそれを上まることはなかったです。

    9
    投稿日: 2025.07.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    5篇の短編集 相手への最適な復讐のため用意することも 興味のない長い行列にならぶことも 「気持ち悪い」の原因を探すことも 「してはいけない」ことに対して、考えるけど実行しないことも、してしまうことも 息子のために、未来を閉ざさない最高な名前を考えることも どの話も、主人公は真面目で真剣。だから、主人公たちの行動は、薄ーく狂気をはらんでいるようだけど、どこか滑稽で共感さえしてしまう。 みじん切りにした良識は、きっと元には戻らないんだろうなぁ 良識とは 〜 物事の善悪や是非を判断する健全な考え 方や判断力のこと

    85
    投稿日: 2025.07.19
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    【この本の楽しみ方⠀】という部分が自分の中で解釈が難しかった。それぞれの短編はおもしろかったので、この楽しみ方ができるようになったらまた読んでみたい。

    5
    投稿日: 2025.07.14
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    あまりにバカバカしい、振り切った設定の短編集。 それなのに、なぜか各話の主人公に共感してしまう。 真面目にデスゲームを作ろうとするあまり、余計な回り道をしてしまう花籠さん。 本当にクロワッサンが食べたいわけでもないのに、店の行列が気にかかる絵美。 花嫁が戻ってこない結婚式の二次会で開かれる、人間の「醜悪さ見本市」。 「なぜ、ファーストは裏切ったのか」………。記者のインタビュー記事を通して見えてくるようなこないような、野球選手の奇行の理由。 息子の命名という一大事に真剣に取り組もうとして、七転八倒する父親。 どの話も、たしかに「良識」という枠のなかでは起こりえない、物語の外側から見るとぶっ飛んだ話だけれども、本当にそんなに自分とかけ離れてはいるのだろうか?ふとした瞬間、自分が「そちら側」に行ってしまうことはないと言えるのだろうか? ハチャメチャな展開に笑いながら、人間の滑稽さに哀しくなるような、不思議な読後感であった。

    8
    投稿日: 2025.07.13
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    いやいや、ありえんやろ~と笑ってしまうような話ばかりなんだけど、最後まで味わってみると、これは確かに人間の味。素材の味が生きてます。わたしの良識もみじん切りされたら、物語の主人公になって収録されると思う。デスゲームを作ろうとするかもしれないし、裏切りのファーストになるかもしれない。クロワッサンの列には並ばないけど。

    1
    投稿日: 2025.07.10
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    世にも奇妙な物語的なお話で、オチのもやっと感には賛否あるようだけど私は好きだった どの話もあり得ないのだけど、なぜか共感できるのがさすがだと思う

    3
    投稿日: 2025.07.06
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    憎い上司のためにデスゲームを開催する話。 気持ち悪いものから逃げる花嫁の話。 2週間待ちのクロワッサン屋さんの話。 チームを裏切った野球選手の話。 子供を名付けることに苦悶する話。 少し不思議で独特な短編集でした。

    1
    投稿日: 2025.07.02
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    日常の当たり前を極端に逆振りしたら…みたいなお話。 ぶっ飛んでいるし奇妙だが、登場人物の良識はそんなにズタボロではなく、いちょう切りくらい。物語の作り方としての良識が破壊されている、という意味なのだろうか。

    0
    投稿日: 2025.07.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    なんとなく世にも奇妙な物語を思い出す中編集でした! お話が5編と少し複雑な気持ちや不思議な気持ちになりながら読みました。 伏線があるのかなんと思っていましたがあまりわからず...デスゲーム主催者目線のお話は新鮮で良かったです!

    0
    投稿日: 2025.06.30
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    サクサクっと読める、短編集。 努力が必ず報われるわけでも、ピンチの時に突然ヒーローが助けに来てくれるわけでもない、ある程度人生経験を積んで来た人なら言われなくてもわかるような少々の諦観を届けてくれる。 胸に響くこともなく、ただ、「いやそりゃそうだよねー。人生そうそう上手く回らないよね。」と共感できる話が多かった。

    1
    投稿日: 2025.06.25
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    面白かったー! あり得ないんだけどね。想像(妄想?)が楽しくできてしまうストーリーたち。 今までの作品とは違ったテイスト。 でも、こちらも好きだなと思いました。

    57
    投稿日: 2025.06.25
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    好みの分かれる短編小説だと思います。 どんでん返しやスッキリ感が欲しい方より、不思議なお話や皮肉、モヤっとした読後感が味わいたい人にオススメです。 「人生って思った通りにはいかないよね〜」と言いたくなるような、理想の結末から少し斜め下に着地するお話ばかりです。 みんなが良識をみじん切りにしたらこの世界になる可能性を否定できない、というなさそうでありそうな設定が面白かったです。 空想好きな友達の頭の中を覗いたような気分になれる作品でした。

    1
    投稿日: 2025.06.24
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    コントを小説にしたような斬新な本で、一本目の話は特に笑ってしまった。(他の話は世にも奇妙よりが強い気がする)

    1
    投稿日: 2025.06.22
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    星新一のショートショートを読んでるような、世にも奇妙な物語を観ているような内容だった。まあまあ面白かった。

    1
    投稿日: 2025.06.10
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    できあがった料理に「想定外」と名づけました。皮と肉はイチャモンまみれで、鼻がバカになります。舐めると辛酸のような味がします。意固地の成分で随分硬いです。深い器が災いして、底意地も結構悪いです。

    27
    投稿日: 2025.06.03
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    ミステリーが好きなため『六人の嘘つきな大学生』『俺ではない炎上』を読んで浅倉秋成さんの本をもっと読みたいと思って本作を読みました。 浅倉さんの書く物語ならもう二転三転するだろうと期待して読んでしまいましたが、上記作品と系統が違く自分にはハマらなかったです。 帯に書いてある通り"日々の違和感を増殖、暴走させてたどり着いた前人未到の傑作集。" 「世にも奇妙な物語」のような小説でした。

    0
    投稿日: 2025.06.02
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    どれも面白かったけど、花嫁の話と名前の話が特に好きだった。 何を書いてもネタバレになっちゃう気がするから感想書くのが難しいんだけど、どれもよくある視点から広がっていく感じ?非現実的とは言い切れない感じ。 朝倉さんの想像力がほしいな〜とも思った。

    1
    投稿日: 2025.05.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    【ネタバレなし感想】 浅倉明成の濃度を濃くしたような作品。5つの短編集で構成されており、どれも設定が奇抜。世にも奇妙な物語を見てるようなクセになる面白さがある。 【ネタバレあり感想】 デスゲームを作る男、行列ができるクロワッサン、気持ち悪いと言う花嫁、裏切る野球選手、命名に踊らされる父親 どれも設定が異色すぎて導入で惹きつけられた。 結末がはっきりしないが、むしろ読者に余韻を持たせており、人によって考えるポイントが違うんだろうなと思う。3章目からは、結末はっきりしない系か〜と思いながら読むが、奇抜すぎる設定にページをめくる手が止まらなかった。 デスゲームもクロワッサンも、確かにそのロジックだとそうなるわなという面白さがあった。 六人の嘘つきな大学生などで感じた、浅倉明成の人とは違う着眼点の奇妙さが全面に出ているいい作品でした。

    2
    投稿日: 2025.05.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    結構面白かった。 どれも好きな話だったけど、ゲスゲームの話はあっけない結末で何だか松本清張の『或る「小倉日記」伝』を思い出した。 プツっと話が途切れるような、このあと主人公はどうするんだろうという余韻もあった。

    1
    投稿日: 2025.05.22
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    図書館にて借りる、第742弾。 (京都市図書館にて借りる、第208弾。) 浅倉秋成の描くブラックコメディー短編集。 ブラックコメディーなので、特に感慨を得られるものではなく、読んで面白かったなーで終わり。 個人的には復讐部屋の話とパン屋の行列の話が面白かった。 ブラックコメディー短編集、また出るなら読みたいと思う。 星は3つ、3.5としたい。

    0
    投稿日: 2025.05.19
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    まず最初に、「この本の美味しい召し上がり方」が紹介されている。 著者の浅倉さんは、出来上がった“料理”に「人生」と名付けてみることをおすすめしている。 どの話も、なぜそんなことに…と驚かされる展開ばかりで、ときに暴走ぶりに気味の悪ささえ感じることもあった。 しかし、それは読者として外から眺めているからこその感想であって、私たちも案外、気づかぬうちに大真面目にハチャメチャなことをしているのかもしれないと思った。 自分では良識的だと思っている行動も、他人から見ればそうは見えないことがある。 特に、3編目の「花嫁が戻らない」は、さまざまな人の「良識」をみじん切りにして、こねて焼いたような、ハンバーグのような“料理”を連想した。

    27
    投稿日: 2025.05.16
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    筒井康隆の様なブラックコメディ短編で、タイトル通り様々な良識とされる事から面白可笑しく展開していく内容で一気読み。 何かを示唆したり教訓めいた「良識」が無いのも良い。

    20
    投稿日: 2025.05.10
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    『そうだ、デスゲームを作ろう』 エリート崩れの哀れな復讐顛末記 『行列のできるクロワッサン』 中間層セレブ奥様の拗らせプライド奮闘記 『花嫁がもどらない』 本音ダダ漏れバトル・ロワイヤル 『ファーストが裏切った』 アチラ側とコチラ側は隣り合わせ 『完璧なる命名』 期待と願望と絶望と妥協の果に

    1
    投稿日: 2025.05.07
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    んでしまう「ファーストが裏切った」、花嫁の感じた“気持ち悪い”探し「花嫁が戻らない」がお気に入り。長編だとやや物足りなく感じる話のたたみ方が、短編だとイヤな感じの読後感に繋がってて良い。

    0
    投稿日: 2025.05.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    あー、やっぱり浅倉さん好きだな。 芯のある引き出しの多さ。 自分は初めて読む浅倉さんの短編集。 『六人の嘘つきな大学生』、『俺ではない炎上』を彷彿とさせる極めて局所的なシチュエーションを絶妙な切り口で料理する、正に創作料理かのような6編。 これまではトリックや展開にそのミステリ愛を感じたが、今作はその角度。 正直いずれの編もオチ切っていない気はするのだが、だからこそに感じる着想と序盤から中盤までのえぐみ。 一番好きだったのは「花嫁が戻らない」。 結果式の二次会の最中、突如「会場に気持ち悪いものがあって、気分が悪い」と控え室に籠り始めた花嫁。 誰の声掛けにも応答がない中、関係者達の車座から導き出された解は先程余興で披露された「手品」。 「手品」はそもそも、深刻なほどに気持ち悪さを内包しているという。 ??? そこから始まるあーでもない、こーでもないの気持ち悪さに関する理屈合戦。。。 初出はいずれもWEBマガジン、ジャーロとのこと。 ジャーロといえば「阿津川辰海読書日記」。気になるな。 どんな感じなのかなとググってみると、青柳碧人さん、方丈貴恵さん、倉知淳さん、岩井圭也さん、石持浅海さんなどなど、なるほどと頷ける寄稿者の面々。 隔月発行で550円か。 でも、電子書籍って読んだことないんだよな。

    50
    投稿日: 2025.05.05
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    タイトル通り、各短編の中で世に蔓延る様々な良識(とされる何か)が確実に粉砕されていて、且つモヤモヤと爽快感が入り混じる読後感がどれも一貫していて、この作者のストーリーテラーとしての面目躍如を感じた。『ファーストが裏切った』が特に好き。

    0
    投稿日: 2025.05.03
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    星はなしで。 最初うわっこれは酷いと思った。時間ドロボーがここにいると。 でも読み続けていると、ふと思う。 私の大好きな作家さんのショートにもこんなのあったなと。テーマが同じなんじゃなくて、はぁ?だからなんだ的な。でも好きな作家さんだと「これはこれでいいっ」てなるもの。 実験的に書いてみたのか。読者に何かを求めているのか。 と思いつつ、最初のページを読み直す。 「この本の美味しい召し上がり方」を。 !!!!!! 腑に落ちたわー。 いやでも浅倉さん。これ次読んでもらえなくなるかもよー(爆)流行りに乗っかって読んでくる読者をふるい落とそうとしてるな?www

    3
    投稿日: 2025.04.28
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    『ダ・ヴィンチ』のプラチナ本として紹介されていて、『六人の嘘つきな大学生』が好みだったので期待しつつ読了。 日常の違和感を増殖、暴走させてできあがった、5編からなる短編集。良識という名の『膜』が割れたとき、人はどうなるのかということを、これでもかと言わんばかりに強火で炒めて煮込んで未知の旨味を引き出した、どこかクセになる作品ばかり。 『伏線の狙撃手』と呼ばれているような感じではなかったが、これはこれでめちゃくちゃ好み。 全部面白かったけど、個人的には3編目の『花嫁がもどらない』が特に笑えた。よくもここまで偏ったものの見方ができるものだ。 日々のストレスでお疲れ気味の方に、『膜』が割れる前に読むことをオススメします。

    89
    投稿日: 2025.04.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    5話の短編集。 感動ものでもミステリーでもホラーでもないけど、自分の中の普通(良識)とは何か考えさせられ、面白かった。 デスゲームの話は、子どもの頃から「辛抱」を繰り返してきた主人公が憎き相手をデスゲームに誘う話なんだけど、この辛抱して辛抱して辛抱してきた主人公を思うと、こちらまで苦しくなった。 行列のできるクロワッサン店に並ぶ話 花嫁が控室から戻らず、 「気持ち悪い」とは何かでみんなが揉める話 突然味方を裏切った野球選手の話 息子の名前に悩む父親の話 どれもスラスラ読めて、人間の心理という謎深いものを外から眺めているよう。 息子の名前に悩む父親の話も良かったなぁ。 全体的に箸休めにちょうど良い重みと長さ。

    1
    投稿日: 2025.04.24
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    タイトルの良識をみじん切りにしますの通り、私達が常識と思っている事柄を覆していく短編集だった。 実際にはあり得ない事柄だと思うが、共感できる部分もあった。 中でも行列のできるクロワッサンは多分私も行列に並ばないで、その行列が途方もなく長くなってしまったと知った時には、何で10人の時に並ばなかったんだろうと後悔しただろうと思った。 行列に並びたくなる人間の心理をついた物語だと思った。

    16
    投稿日: 2025.04.22
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    5つの短編集でできており、すべてが「良識的に考えるのであれば」起こることのないものになっている……とおもう。良識とは、で調べると「偏らず適切・健全な考え方。そういう態度の見識。」とでてくる。何を持って偏らず健全な考えかというのは、人によって、また、時代などによっても変わっていく。しかし、この5つの短編は全て(今の時代を生きる私的には)「良識的に考えればおこらないこと」だと思った。 いまだによく良識の意味がわかっていない&使い方もよくわからないなので、読んでる時には「良識」→「現実に起こるかどうか」で考えてみた。そうするとかなりしっくりくる。 ・そうだ、デスゲームを作ろう 【あらすじ】 主人公が嫌いな奴をやっばいデスゲームをつくってそこで痛ぶろうとする……みたいな話。 【感想】 小説を読みまくっていると、デスゲームがなんだか身近なものに思えてきますが、現実には起こりません!!➕健全な考えをする人はそんなこと考えません。 ので、「良識」をみじん切りにしてますね、はい。まぁ、健全な人でもさまざまな要因で曲がることはあるかもですけど。この主人公みたいに。 【面白かったとこ】 犯人側の努力と、もしデスゲームが開催できなかったら、のことが知れて楽しかった。 ・行列のできるクロワッサン 【あらすじ】 よくわからんがなんかすごいクロワッサンを売ってる、終わらない行列のパン屋さんに振り回される話。 【感想】 読んで一番に思ったのが、「え、お店が閉まった後も行列に並んでいいの?」だった。調べてみてもいいものはでてこず……。でも、良識的に考えるとダメなのでは。通行人の邪魔になるだろうし、並ぶときのテントってもうホームレスと同じようなものでは? 警察などに家に帰れと言われる気がするけど……これはフィクションですからね。 ・花嫁がもどらない 【あらすじ】

    0
    投稿日: 2025.04.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ⭐︎3.7 どれもブラックユーモアたっぷりで好みだったし著者の発想に感心してしまった。 「そうだ、デスゲームを作ろう」 憎き取引先の男をデスゲームで懲らしめるべく、別荘を買い、実現に向けて奮闘する主人公の姿がなんとも言えず笑ってしまう。デスゲームの裏側、制作風景なんて想像したこともなかったのでそのイメージとは裏腹に結構大変な現場なのだと面白く読めた。あれだけ頑張って待ち受ける結末も不謹慎ながらクスッと笑ってしまった。 「行列のできるクロワッサン」 人の深層心理を上手く表現した現代にぴったりなストーリー。自分だけがまだ見ぬクロワッサンに苦しめられる主人公の姿然り、県を跨いでどんどん伸びていく行列と行列での人々の過ごし方然り、滑稽なのに現代社会を考えるとなんだか笑えない怖さを感じた。 「完全なる命名」 我が子を思うが故にどんどんどツボにはまってしまう父親が面白い。次はどんな名前が出てくるんだろう…と楽しみながら読めた。途中の「名付けない」が斬新すぎて笑った。

    0
    投稿日: 2025.04.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    全5篇の短編集。全て変わった話だがその緻密さゆえやけにリアルで面白かった。 ・そうだ、デスゲームを作ろう ずっと「辛抱」を続けた男が、デスゲームを1から作る話。サラリーマンの主人公が取引先からいじめに遭い、一部の取引を中止させられてしまう。そこから主人公は取引先の相手に殺意を抱き彼をデスゲームで罰しようとする。 まず、デスゲームを作り上げるさまがリアルで面白い(はじめに家を買う、DIYで壁を白くするなど)。そして段々とデスゲームの成功を祈るようになってしまう。だが、全てをかけたデスゲームはあっけなく切ない。 ・行列のできるクロワッサン ある日、吉祥にクロワッサンのお店ができる。それをみた主人公はクロワッサンに興味がなく、行列に並ぶ行為もよしとせず横を通り過ぎる。その行列は日に日にどんどんと伸びていき、ついには購入するのに何週間もかかるように。そこのクロワッサンを買ったことのない人はおかしい、という世間の風潮が蔓延るように。主人公は購入を決意する。 自分は行列に並ぶミーハー感が嫌なので主人公の気持ちが分かる、と思った。しかし最後、アメリカまで列が来ていたがどのくらいかかるのだろう…。 ・花嫁が戻らない 花嫁が「気持ち悪い」という理由で結婚式の最中控え室から出てこなくなってしまった。出てきてもらうため「気持ち悪い」ものがなにか出席者で検討する。 この「気持ち悪い」の例の中には、気持ち悪いと思っている人もいるが言ってはいけないことも気持ち悪いといっていて、そこにある種の気持ちよさがある。 ・ファーストが裏切った 表題通り、野球の試合中ファーストが裏切る。記者である主人公はその理由を調査する。 理由としては「膜が開けた」からではないか、というのが主人公の推測であるが、その膜に関してとても共感した。 膜というのはやってはいけないことを抑えているものであり、たとえば静かな図書館で大声を出したらどうなるだろうと考えはするものの、実際はやらないといったようなことである。 膜の腑の落ちどころふくめ、一番心に残った話かもしれない。 ・完全なる命名 そろそろ息子が産まれる父親がその息子の命名をしなければいけない。そのために父親は本当に頭を悩ます。 これは愛の物語だ、と思った。父親が本当にいろいろ考えて名前を考えていて、大変そうだがコミカルで微笑ましい。 はじめが死で最後が生で終わる短編集。なかなかいい。

    3
    投稿日: 2025.04.10
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    奇妙な物語でした。 五話の短編集ですが、どれも「世にも奇妙な物語」で実写化されそうな物語。 奇妙な物語でしたが、時折人の核心を突くような一撃が入ります。 「花嫁がもどらない」「ファーストが裏切った」「完全なる命名」は特にそう感じました。 「そうだ、デスゲームを作ろう」は笑ってしまいました。「名探偵コナン」や「金田一少年の事件簿」を読んでいると、いつも思うのは 「犯人大変だなぁ」 殺人を犯して、死体を移動させたり、トリックを使って密室にしたり、時にはアスリート級の身体能力と天才的な頭脳が必要になります。 「そうだ、デスゲームを作ろう」では、事件の裏側の工程を見ることができて面白かったです。

    56
    投稿日: 2025.04.09
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    世にも奇妙な物語的な短編集。取り上げられたテーマがやっぱり思いつかないようなものなんだけど、共感できるものも。深層心理を抉られる。 花嫁がもどらない 気持ち悪いがテーマ。読んでいるこっちさえも気持ち悪くなってくる。言葉足らずだけど本当に気持ち悪い。 ファーストが裏切った 不可解な行動をする鳥兜。この選手にどんな謎があるのか、その行動に引き込まれていく。 幕。 やってしまえるかどうか、その一線は常識なのか。 普段押さえつけてる衝動とか我慢ではなく、無意識下のようなもののように思える。 誰にでも何かをキッカケに発動してしまうのかもね。内面を疑ってしまわざるをえない。 完全なる命名 名前。今更自分の名前に違和感はないけど、馴染んでいくものだよ。 でも結末と同じで同じ名前の人が悪さをすると、同じように世間から責められるような気分になるかな。 良いことをされると、照れくさくもなるなあ。関係ないのに。

    24
    投稿日: 2025.04.06
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    個人的にそうだ、デスゲームを作ろうが 1番面白かった あとは、不思議で理解出来たり出来なかったり 色々な感想でした ある意味、この小説のコンセプトにあってたのかも知れないと思った 気楽に読むと楽しめると思います

    40
    投稿日: 2025.04.05
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    不可思議で奇妙なお話5編。良識や常識を取っ払ったような世界線でブラック風味が面白かった。「花嫁がもどらない」の人の深淵にある悪意が特に印象に残った。

    1
    投稿日: 2025.04.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    パン屋さんに並ぶ話が特に面白かった。全体的にブラックジョークが多くて好き、嫌いが分かれる作品なのかなと思った。

    2
    投稿日: 2025.04.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    炒めて煮詰めて焦がしてさあ召し上がれ 人間のなんだかんだ一番汚いところを、共感できるギリギリのところまで綺麗にして描いているような、後味はあまり良くないけれど読後はサッパリするような感覚になりました 完全なる命名、かなり面白かったです 日常の中で、ふとした名前のない感情や違和感を言語化してくれるような物語、おもしろかった〜〜〜

    3
    投稿日: 2025.04.03
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    「とにかく変な小説をお願いします」で書かれたのですね 確かに変です笑 あまり深読みせずに楽しむのが良いのかもです 常識とか物語の整合性は考えない方が良いですね ある意味ファンタジーです

    26
    投稿日: 2025.03.30
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    この作者の物語、やっぱり好きだー! 各短編小説がすごいおもしろいし 今まで自分が考えたことない発想の連続で 読めば読むほどのめり込んでいく感じ。

    2
    投稿日: 2025.03.27
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    クスリと笑える話が詰まっている短編集です。 私のお気に入りは、「行列ができるクロワッサン」と、「ファーストが裏切った」と「完全なる命名」。 よくこんなこと思いつくなぁ、と感心しました。 クロワッサンの行列が県を超えるほどになるなんて思いもつかないよ、、、。 オチにもう少し捻りがあると良かった気がしますが...。 「完全なる命名」は、自分も子供の名前を考えたこともあり共感しかない。が、主人公のパパの想像オタッキーの枠を超えた想像力に脱帽でした。 名無しとは恐れ入りました笑笑

    4
    投稿日: 2025.03.23
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    世にも奇妙な物語的な話が5つ 良識をみじん切りにしてお話の美味しい食べ方ができたのかは分からないが、とにかく面白かった 「気持ち悪い」という不快感を表す言葉は、非常に主観的で、その感覚を抱く対象も個人によって異なる それなのにその言葉の攻撃力は凄まじく、言われた側はそれが個人的な感情であるからこそ反論のしようがない 「花嫁がもどらない」の中で無数に登場した、誰かの"気持ち悪い"ことを眺めて、「これは自分には当てはまらない、これは普段やってしまってるかも」と一喜一憂しながら、誰にも嫌悪感を抱かれずに生きていくことなんてできないなと思った それならそれで、「気持ち悪い」などと簡単には口にしない良識を持ち、平和な膜の中で同じく良識を持った人たちと付き合っていきたい この本を読んだことが、何の糧にもなっていないようなつまらない感想になってしまったけど、5つの物語は本当に面白かったです

    2
    投稿日: 2025.03.23
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    結構ぶっ飛んでるけど、面白かった。 疲れていても読みやすかった。 特に、一番最初のデスゲームを作る話は、仕事で疲れたりストレスがある時に読んでいたら、するする読めた。自分はこの主人公より酷い状況じゃないな〜と思えた。でも最後は後味が悪かった。 行列に並ぶ話も、味方チームを裏切る野球選手の話も、完璧な命名も面白かった。 「花嫁が戻らない」も面白かったが、気持ち悪い理由をもっともっと読みたかった。

    14
    投稿日: 2025.03.21
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    些細なことにこだわって視野が狭くなる感覚がぎゅっと詰め込まれていて3/5話、思わず笑ってしまいました。

    1
    投稿日: 2025.03.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    おもしろかったと思う どの話も読み終わった後はうーん…となんとも言えない気持ちになった、どんでん返しみたいなのを期待していたのかな… 特に印象に残ったのは、行列のできるクロワッサン。 最後は狂気じみた恐怖を主人公とともに感じた

    1
    投稿日: 2025.03.14
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    不思議短編集。世にも奇妙な物語的な。 「そうだ、デスゲームを作ろう」と「完全なる命名」が好き。デスゲームを作るのって絶対大変そう。そして子供の命名も。

    4
    投稿日: 2025.03.14
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    短編集。それぞれの話は面白く読めるのだが、結末がどれも物足りない。 最後に何かドンデン返しするとかして、やられた感をもっと出すようにすれば、なおよかった。 文章の一つ一つが洗練されたおり、次回作にも期待したい。

    2
    投稿日: 2025.03.06
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    息子が「どうしても読んで欲しい」と熱烈にオススメしてくるので読みました。 期待値が高すぎたのでしょうか。「あれ、思ってたのとちょっとちがう」となりながら読破しました。 「そうだ、デスゲームを作ろう」は、展開が気になってワクワクしながら読みました。そううまくいくわけないよなあ……と思っていたら。 一番好きなのは「完全なる命名」 考えれば考えるほどドツボにハマって訳がわからなくなることってるあるよなあと共感しました。 子どもの名付け一つでここまで話を展開できるのはすごいですね。新米お父さんの奮闘を楽しく読みました。

    1
    投稿日: 2025.03.05
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    我々の常識をぶった斬る5つの物語が収録されている。どれもどこか奇妙で違和感のある話だが、だからこそ惹きつけられる。私は特に、命名にまつわる話が一番印象に残った。

    2
    投稿日: 2025.03.05
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    なるほど「六人の嘘つきな大学生」の著者だったのかと、読み終わってから気づき納得。それぞれが独特な個性を発揮した作品ばかりが集められた短編集でした。

    12
    投稿日: 2025.03.04
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    たしかにヘンすぎる話ばかり。良識なんか無くなったら人の本性ってこうなんだろうなと思わずにいられない。 「そうだ、デスゲームを作ろう」 デスゲームを作るという思い付きがヘン。嫌いな人のためにここまでお金と時間をかける花籠アッパレ。 「行列のできるクロワッサン」 いきすぎた集団心理。絵美さんの追い込まれ具合、ここまでいくと怖いけどなんか分かる。 「花嫁がもどらない」 花嫁が気持ち悪がったものとは? キモイキモイ言いながら公然と他人を攻撃していく様子がユーモアたっぷりに描かれていて笑ってしまいました。 「ファーストが裏切った」 やってはいけないことをやってしまう。その心理は分かるけど野球に興味がないのであまり入り込めなかった。 「完全なる命名」 これが一番ヘン!妄想がすごすぎるよ伊藤。まあ親心と言ったらそう…かな? 完璧な命名を求めて繰り返される伊藤の暴走が面白い!

    5
    投稿日: 2025.02.26
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    まるで「世にも奇妙な物語」。 個人的には、野球の話と命名の話がツボ。 野球の話:一線を越えてしまうこと、理解できないけど、なんとなく理解できる、気持ちはわかる。 命名の話:子をもつ親なら誰もが共感する。名をつけることの責任。絶対の正解なんてない。オチもよかった。

    7
    投稿日: 2025.02.25
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    「そうだ、デスゲームを作ろう」 学生時代から「辛抱」をしてきた男。 いじめられ、中学受験をし、東大に受かった。社会人になってからも人生は薔薇色にならない。 日常的に取引先からパワハラを受けている。いつしか殺意を持つようになり、日頃見ていたNetflixからデスゲームを作って、復讐することを思いつく。 別荘を手に入れ、自作のゲームと凶器を作る。一年間、貯金を全て使い果たし、会場を完成させた。 いざ、恨みの相手をデスゲームに参加させるも、自分の思い描いていたシナリオ通りに進まず、すぐに恨みの相手は死んでしまう。 「行列のできるクロワッサン」 吉祥寺の自宅の近くに新しいパン屋ができている。 10人ほどの行列だ。クロワッサン専門なので絵美にとっては興味のないお店だった。 しかし、行列は日を追うごとに長くなっていく。最初は一緒になって行列をバカにしていた友達たちもそのクロワッサンを食べるようになっていた。 やがて行列は常識を超えた長さになってくる。県をいくつも跨いだ長さへと。 夫や娘は絵美に並ばせることを憚り、本当はクロワッサンを食べたかったことを隠していたことが判明。 世間ではクロワッサンを食べていることが当たり前のこととなった。そして、その事実は高校時代の絵美の貞操の話を思い起こさせる。 自分だけが処女なのではないか、自分だけがクロワッサンを食べていないのではないか。 絵美は行列に並ぶことを決断する。 お店で装備を整えた。思わぬ出費で、最後に保険を勧められたがそれは断った。 実際に行列に並ぶと、さのハードさに耐えられなくなり、前の行列に置いて行かれてしまう。 夜中に少しでも郷里を縮めようとしたことが災いして、割り込みに襲われてしまう。 病室で目覚めた絵美はパニックを起こす。 しかし、夫と娘とアメリカに居住地を移したことで改善。ある日、家の近くで見かけたことのなかった行列を発見する。 「花嫁が戻らない」 突然、「気持ち悪い」と言い会場を抜け出し部屋の中に篭ってしまった花嫁。 皆、真剣に気持ち悪い原因を考えそれを取り除こうと考えるが答えは出ない。 やがて、それぞれの「気持ち悪い」を発言するだけになり会場では大きな争いが起こってしまう。 「ファーストが裏切った」 やってはいけないことをやりたくなってしまうこと。 普段やらないのは膜があるから。 プロ野球大卒ルーキーが立て続けにミスをした後、自分のチームの妨害を始めた事件。そのルポ記事のていで話が進む。 結果、なぜ本人がそんなことをしたのかはっきりとは明かされないが、友達の証言で、膜の概念に語り手はたどり着く。 「完全なる命名」 妄想癖のある男が息子の名付けに悩む。 どんな名前をつけても良からぬ空想をしてしまう。最後には忠信という名前をつける。 この話が笑えて面白かった。

    1
    投稿日: 2025.02.18
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    掲載順て大事なんだなと思った本。 1話目のデスゲーム、2話目のクロワッサンは面白い。それ以降のファースト、花嫁は面白みが分からず、その流れで読んだ命名もいまいち。上げて下げてという感じ。 他の方も同様な感想が多く、自身の良識が平均値であることを解らせられた。

    1
    投稿日: 2025.02.16
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    こういうんじゃないんだよなぁー。面白かったけど、なんか違うんだよなぁー。些末でバカバカしい話を壮大にビルドアップするような短編集で、これはこれで悪くはないんだけど、浅倉さんに求めてるのはこんなんじゃない。どの話も一定のパターン化しているのではじめは良くても段々飽きてくる。デスゲームとクロワッサンの話は面白く読んだが、花嫁の話は読んでてイライラしたし、選手の話もたいしたオチがなくて消化不良。次作こそ本格的なミステリーおなしゃす。

    1
    投稿日: 2025.02.16
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    常識ではまず考えられないことが次々に起こるのが本作である。まず良識をみじん切りにしなければ、違和感と不快感にまみれるだけで終わること必至である。だが、ひとたび良識を切り刻んでしまえば、時にはすっきりとすることがあるかもしれない。それどころか、秘かに拍手を送ってしまうかもしれない。恐ろしい一冊である。

    1
    投稿日: 2025.02.16
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    短編集。デスゲームに没頭する主人公や異常な行列のパン屋さん。 どの話もシニカルで、頭が痺れるような感じになる。 悪夢から覚めたらそこはまだ夢、みたいな。 この本の嫌は、じわじわと長く続く。

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    投稿日: 2025.02.16
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    「何の話やねん!」とつっこんでしまう変な話たち……と思っていたけれど、途中から「あれ?もしかして今の世の中の問題を描いてるのかな?」と思えてきた。 たとえば『花嫁がもどらない』を読んでいると、SNSの誹謗中傷が思い浮かんだ。 真実なんて誰にもわからないのに、"正義"という名のもと、ただの暴言・ただの暴力を躊躇なく振りかざす。この話でもそうだけど、何が真実かなんてもはやどうでも良くなっている。正義感や正当化って、厄介だしおそろしい。

    1
    投稿日: 2025.02.14
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    ダヴィンチ・プラチナ本から。胸糞悪い内容は織り込み済みなんだけど、『だから、何?』みたいな物語のオンパレード。あ、ちなみに短編集。良識では推し量れない世界へ誘うのが狙いってことでもなく、ただ面白ければってことかもしれないけど、いかんせん、そんなに面白いとも思えず。

    1
    投稿日: 2025.02.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    タイトルと装丁に惹かれて読みました。 全体的に気持ちが滅入るし、私はあんまり好きじゃなかったです…。

    2
    投稿日: 2025.02.13