
総合評価
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powered by ブクログたしか帯で、”黒い家”とか”悪の教典”あたりを引き合いに宣伝されていたと記憶しているんだけど、それなら読まない手はないですわな。引き合いに出たとはいえ、それらの二番煎じではいけない訳で、その点で本作は新機軸で、かつ高品質な恐怖作品に仕上がっている。ひたすらに呪物が登場するけど、なんとも禍々しい空間設定に、読みながらドキドキさせられる。呪物とその関連人物との因縁が、かなり複雑に描かれるんだけど、なかなかその全てを把握するのが難しく、徹底的に理解できたとは思えないんだけど、それでも十分、怖がらせてもらいました。
0投稿日: 2025.11.10
powered by ブクログ久々貴志さんの長編楽しんだ!内容濃くしたせいか、個々の内面とかは薄くなって、その辺りの物足りなさはあるけれど、これでもかと出てくる呪物にワクワクした。敵とラストがちょっと弱めに感じたけれど、黒い家の狂った感じと悪の教典の狂った感じの鱗片を感じられて嬉しい。
0投稿日: 2025.11.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
福森家で起きた一家惨殺事件を調査する霊能者・賀茂禮子と中村亮太。 訪れた事件現場の屋敷は、曰く付きの呪物で溢れ返っていた。戦国時代から続く恩讐が今回の事件の引き金になっているのだろうか。事件の夜を生き延びた福森家の子供たちを更なる脅威から守れ。 呪物紹介ツアーが長くて閉口した。 庭木も多分に呪われていて、屋敷の門から母屋に入るまでにも随分時間がかかった。事件の内容もよく分からないうちから繰り広げられる講釈に、早く物語の全体像を掴みたいという気持ちが先行して、とてもじれったかった。母屋の中に入れば、河童の木乃伊や天尾筆などを始めとしたエピソードをちゃんと持った呪物が多かったので、その完成度はさすがだと思った。いや、それにしても呪物が多すぎて、また解説か…と嘆息する場面もあったのは事実だ。 手っ取り早くもっと怖くできたような気がする。 例えば、亮太のストーカー・リリコ。ファミレスでの邂逅は、作中で一番怖かったと言っても過言ではない。リリコの家に市松人形を取りにいく流れになるのかと手に汗握ったが、リリコはすぐ死んでしまった。他にも、生首を持ってうろつく稲村繁代や最後の大黒柱を目指して亮太が決死の床下探索する場面なんかも、貴志先生なら百倍怖く掘り下げられるだろうに、このフェザータッチ加減には首を捻るばかりだ。 あっけなく散っていく呪物たちがもったいない。 あんなに頁数を割いて解説してきたのに、亮太や賀茂禮子が駆使するわけでもなく、重要な呪物たちがさくっと燃える。もっとポケモンバトルみたいに呪物を繰り出して月震に立ち向かうのかと思ったのだが、使い方がもったいなかった気がする。 賀茂禮子が早々に退場してしまうし、月震も河童の木乃伊の攻撃が急所にあたって退場してしまうので、実況者不在で戦況がいまいち分からない。敵の具体的な目論見や守らねばならぬゴールの位置もいまいちよく分からず、それ故にはらはらする切迫感がない。気付いたら終わってた。 良質な貴志祐介作品を知ってしまっているが故に響かなかった。 もっと震え上がるような恐怖を、もっと飲み込まれるような世界観を紡ぐ貴志先生の作品を読んできたので、さかさ星じゃ満足できない。
3投稿日: 2025.11.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
主人公が殆ど話を聞いてるだけ、映像を記録しているだけ 屋敷にある呪物の来歴を延々と紹介していく感じで話は進む 持ち出した市松人形やストーカーのせいでバランスが崩れるかと思いきやただの脱線ストーリーだった ただ一つ一つの話や読み口は面白く読み切ってしまった
0投稿日: 2025.10.29
powered by ブクログ大屋敷で起きた凄惨な殺人事件を、血縁者であるYouTuberが霊能者とともに真相の究明にあたる長編ホラー。 過去に遡っての呪いやら呪物やらの説明が延々と繰り返されるため、スピード感が削がれ、ホラーの緊張感、恐怖が伝わってこない。 ミステリー色を期待して手に取ったのだが、100%オカルト系で、私にはまったく興味をもてない世界だった。
0投稿日: 2025.10.28
powered by ブクログ由緒ある一族の屋敷で人智を超えた惨劇が起こる。犯人が第二の犯行を画策する中、それを阻止しようと犠牲者の縁者が奔走する。 邸内に無数にある呪物の「曰く」を辿りつつ、どれが人を護る力があるもので、どれが人に仇なすものか推理しながら、犯人を追うという異色ホラーミステリー。
0投稿日: 2025.10.20
powered by ブクログ名家の一家惨殺事件の裏に隠された呪いを解き明かす物語。主人公が「陰鬱な因縁譚はもう勘弁してくれ」とセルフツッコミを入れるレベルで呪物が大量に出てきて飽きない。呪物の仕組みや渦巻く呪いにも法則があり、さながら最後の展開はパズルゲームのよう。「転」の展開が些か急なきらいはいなめないものの、総じて面白い。場面を想像しやすい筆致で、特にラストは文章ながら非常にぞっとした。
0投稿日: 2025.10.06
powered by ブクログ「呪物」の博覧強記。 知らないことばかりで、書いてあることはそうなんだろう、と(作者を信じて)楽しく読んだ。 読んでいる最中、こうしてぐいぐい読ませてもらえることの喜び、本を読む喜びを感じていた。 このところホラーを続けて読んでいるが、ホラーというものがよくわからなくなってきた。ジャンル分けしたらホラーなんだろうけれど、私はエンタメとしてどれも楽しませてもらっている。 映像じゃないから楽しめているのかな。 映像にするととたんに観られなくなるから、本で読めるのは幸せだ。
0投稿日: 2025.10.06
powered by ブクログ【短評】 愛してやまない作家・貴志祐介の新作(と言っても、刊行は1年前だが)は、久方振りの長編ホラーである。「嗚呼、やっぱり貴志祐介は良いのう」と嘆息しながら、貪るように読み耽った。最近時、新規分野の開拓に勤しんでいた感のある貴志祐介だが、やはり本領はホラーなのだろう。ここ数年における白眉であることは間違いない。 戦国時代から続く旧家・福森家において発生した一家惨殺事件。遺体はいずれも著しく損壊しており、凡そ人間の所業とは思えなかった。主人公・福森亮太(ふくもりりょうた)は事件を調査する過程で、霊能力者・賀茂禮子(かもれいこ)に出会う。禮子曰く、福森家は数多の穢れた呪物で溢れ返っており、事件も呪物の影響に拠るものである。 意図的に呪物を蒐集した何者かの悪意と、複雑に絡み合う呪物の因縁を紐解くことで明かされる真相とはーーと言った作品である。 濃厚にオカルティックな味付けだが、「恐怖心」より「好奇心」が先行する類の作品。 「ホラー小説の価値はどこにあるのか/恐怖ではないのか」という思考にはそれなりの興味があるが、浅慮な私は「面白ければ良いじゃない」と軽い回答をしたい。 前述の通り、福森家は呪物塗れとなっている訳だが、それが無差別に災禍を撒き散らすモノではなく、呪物たりえる因果と明快な性質を持つという点が面白い。数多の呪物は互いに影響を与え、相乗或いは相克するという論理展開が知的好奇心を唆る。 「曰く」の意味を解き明かし、関係性を推理する過程はミステリィな味わいがあった。 癖が無いがピリリとシニカルな筆致も健在であり、実に楽しく読ませて頂いた。 【気に入った点】 ●「床下」のシーンが良かった。「追いかけっこ」を描いたら、貴志祐介の右に出る者はいないだろう。断片的な幻視という点も恐怖を唆られる。「もっと寄越せ」と思う程に。 ●呪物に纏わる物語が好き。やろうと思えば短編一作になるんじゃないかという忌まわしい話も多いなか、それらをバッサバッサと使い捨て、数で勝負する構成は嫌いじゃない。そこに逸話の読み解き方や呪物同士の相関関係が相まって、終始興味が尽きなかった。 ●「穿山丸」って名前、カッコいいよね。 ●好みが分かれることは承知しているが、私は本作の「落とし方」結構好き。ともするとギャグっぽくなるが、想像してみると結構怖いのではないかと思う。 【気になった点】 ●正直に言えば怖くは無い。怖い/怖くないでは無く、ある種のエンターテイメントと割り切って読むのが正解だと思うし、個人的には十二分に楽しめた。 ●作中のある展開において、これまでの読書が無駄になるかもしれないという危惧が産まれる。結局杞憂ではあったのだが、こうした盤外のドキドキ感は好ましくない。 好き過ぎる作家なので、正当に評価出来ていることやら。 定期的に狂おしいほど摂取したくなる作家である。是非とも骨太のホラーを生産し続けてほしい。
7投稿日: 2025.10.05
powered by ブクログオカルト話なんで、終始探偵役の霊能者の言うことが入ってこない。言ったもん勝ち的な。ホラーじゃなくて、ミステリーとして読んでたこっちの読み方が悪かったのかもしれない
0投稿日: 2025.09.24
powered by ブクログ最初から走ってて、 え、あれ?となっているうちに疾走。 色々突っ込みたいところはあるけど エンタメとしてはとても楽しんだ。
0投稿日: 2025.09.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
呪物多すぎ。江戸時代の複数の呪いと現代の発動 話がどんどんややこしくなる 白人の女性僧侶、月震が出てきたあたりから正邪の境目が怪しくなり 解釈の逆転が起きてくる 日震(肩透かし)といい出てこない方が話はシンプルになって良かったのでは? ほぼ600ページ、つまらなくはないけれど 大絶賛という感じではない 間取り図と登場人物一覧表は欲しかった
1投稿日: 2025.09.01
powered by ブクログ★★★★★星5 著者の『新世界より』と『悪の教典』が大好きです 序盤からじわじわと気色の悪さがつのっていきました。数々の呪物、霊能力者、掛け軸、鎧兜、お墓、大黒柱、お面、お屋敷、心霊YouTuber
1投稿日: 2025.08.30
powered by ブクログ今年の夏もホラー!第4弾!重々しい雰囲気で始まる邪悪な物の存在正体、事件の概要が見えてこない、それが妙に引っかかってくる!何かある?登場人物も何処か謎?不気味?な印象を受ける。 話が進むにつれなるほど!と納得する事が増えてくるが、どうしても謎に包まれ、傍若無人に何が起こるかわからない恐怖のイメージが全体を靄の様に覆う。 読後感じたストーリー自体は案外シンプルなホラーな印象を受けるが、多くの呪物の謂れや来歴が複雑で、理解するのに若干抵抗があった。 しかし、しっかりとしたホラー小説を楽しむ事が出来た!今の映画の技術であれば、迫り来る恐怖の緊張感を映像化もありかと感じる!シンプルで何処か懐かしいホラー映画になるといいな!
7投稿日: 2025.08.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ホラーだと知らずに貴志祐介の最新作というだけで読み始めた結果、ホラーが苦手な私は怖すぎて震えながら読みました。 とても面白かったですが、最後のバトルシーンがもう少しあったらよかったなぁと思いました。
0投稿日: 2025.08.26
powered by ブクログ「呪いも、怨霊も、つまるところは、人の邪悪さ、愚かさから生まれるのだろうか」 YouTuberの中村亮太は祖母の依頼で、霊能者・賀茂礼子と共に、親戚で江戸時代から続く名家でもある福森家の屋敷に赴く。そこでは、当主である虎雄を始めとした一族4人が惨殺される事件が起きたばかりだった…。 面白かった。物語の前半は、賀茂礼子が見つけ出す呪物の数々や庭の木々に込められた呪いに戦慄した。福森家の先祖たちが古くから屋敷を護るために施した物たちも(賀茂礼子の指摘を受けたときに亮太が思ったように)、"迷信"や単なる"風水"とあしらう現代の人々の認識の変化によって無効化されたのだと思うとそれが一番恐ろしかった。 物語の後半からは、福森家の滅亡を願う者とのバトルストーリーのようにもなっていき終始ハラハラさせられた。
1投稿日: 2025.08.24
powered by ブクログ読了、65点。 最初の100ページくらいはとにかく面白い。 主人公が本家で起きた怪異による事件の調査に取り組み始める展開、怪異が当然あるものとして描かれる雰囲気、怪しげな登場人物、遺物に纏わるエピソードなどなど、ホラー作品の要素が見事に描かれています。 が、600ページは長過ぎたし、長過ぎることに対しての工夫が無さ過ぎた。 個々の遺物・呪物のエピソード自体が短編ホラーくらいの魅せ方かつ数もせいぜい10個程度までであれば印象に残ったのでしょうか、如何せん多過ぎるしドイツの無声映画が出てくるなど唐突過ぎるし同時に本編との関連が薄過ぎたのが良くない。 主人公も状況に流されながら動くだけで魅力に欠けるのも後半の大失速の原因でしょう。
0投稿日: 2025.08.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
名家・福森家で起きた凄惨な殺人事件。福森家の親戚で祖母に呼ばれた亮太は事件現場である福森家の大きな屋敷へ向かうと、霊能力者を名乗る賀茂禮子という女性がいた。 家を見ていく過程で、賀茂はこの事件は呪物によるものだと断言する。実際、福森家には様々な骨董品が集められていて、そのひとつひとつに怨念のこもった曰くがついていた。 冒頭から様々な植物の魔除けの効果や呪物の説明がたくさんあって情報量が多く、覚えながら読むのが大変だった。結構すぐ忘れて戻って読み返したりもした。 月晨が出てきたあたりでもともと得体の知れなかった賀茂禮子が敵かもしれない、となり、そうなるともう全員怪しくて疑心暗鬼になりながら読むことになってとてもドキドキした。 幽霊画が実は子供たちを守ってくれていたのはなんだか切なかった。ていうか子供たちはみんな最終的に無事でよかった。 まあでもかつての福森家がやばすぎる。過去の行いを悔い改めた方が良いよ。恨まれるのも致し方ないレベル。亮太くんよく頑張ったよね。でも亮太もおかげでやばストーカー女撃退できたわけだしウィンウィンみたいなとこあるかも。そういえば人形調べてくれた先輩て無事だったんだっけ?
0投稿日: 2025.08.17
powered by ブクログ1日半、寝ては読んでの繰り返し。 面白くて怖い。 夢中になって読んだ。呪いって・・・。 でも日震は誰だ、月震どうなった。 謎はなんか残るけどな。 最後も何か怖すぎるわ。
1投稿日: 2025.08.09
powered by ブクログ読み応えがあり、 ページ数は多いものの一気に読み切れるような勢いもあり、 非常においしかった。 ミステリーであれば、「ここは解き明かして欲しかった!」「詳細欲しかった!」となるところも ホラーだと、それも味だなと感じる不思議。 ストーカーの心理も、恨みや呪いの類も 常人の理解が及ばない、 想像はできても一から十までを知り得ない そういうものなのかなあ、と。 知りたいけど知りたくない 知ったところでわからない、、、 それでも最後は 自分の中にも降り続けていた雨が ようやくあがった気がした。
0投稿日: 2025.08.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
びみょーーーーー。 とにかく大量の呪物が出てきて、バラエティはあるんだが、ずっと「で?原因は?」がなかなか明かされないし、明かされたらすんなり終わっちゃうしで、盛り上がりに欠ける。 だんだん呪物の説明読むのがしんどくて流し読みだった。最後呪物同士の妖怪バトルにでもなってくれた方がおもしろかったな。 月震が出てきた時点で、「こんなもん言ったもん勝ちやん」と思って急に滑稽に見えてしまった。 「呪物の論理」で怪異に立ち向かうという意味なら、ぼぎわんの方が好き。 二部作らしい。いやこっち単体でも面白くあってくれよ。
0投稿日: 2025.08.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
極度のビビりなので夜は絶対読めなくて日中のしかも1人じゃない空間で読み切った。 なのでそこまで怖くはなかった、よかった… 貴志さんのホラーなので難しいかなと思ったけど、呪物とかたくさん出てくるわりに読みやすくて、途中賀茂さんと月晨どちらを信じたらいいのかわからなくなったりハラハラさせられた。 主人公亮太、軽薄なうだつの上がらない底辺YouTuberの設定だったけど頭の回転早いし行動力あるし普通に有能な青年だった。 普段ミステリーを読むのでつい伏線回収や意味を求めたくなるけど、これはそういうのは求めちゃだめなんだよねきっと… うわあこわー!って楽しめばいいんだよね…
5投稿日: 2025.08.01
powered by ブクログあまりに面白くて、読み始めてからは空き時間のほとんどをこの本に費やしてしまった。 悍ましい描写が多いものの、呪物勢揃いでわくわくする。
0投稿日: 2025.07.31
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
売れない心霊系youtuber亮太は一夜にして家族4人が惨殺された遠縁の福森家をネタ目的で祖母の依頼、霊能者・賀茂の事件調査助手を安易に引き受ける。しかしそこは呪物だらけの忌まわしい屋敷だった―。 同著者の『新世界より』や『悪の教典』が完成度の高さで際立つだけに、本作の冗長な部分が目立った。 ヒトコワ、ストーカー、心霊現象、怪異、大いなる存在、呪物と、ホラー要素が過剰に詰め込まれ、読み進めるうちに胸焼けを覚えた。特に、途中から登場し期待を煽ったヒトコワ要素のストーカーがあっさり退場してしまい、肩透かし感が強かった。 一方、怪異の雰囲気を丁寧に描いた空気感や臨場感あふれる描写は秀逸で、そこは非常に魅力的だった。
1投稿日: 2025.07.31
powered by ブクログ作者は数年迷走してきたが、やっぱりこのジャンルに戻りつつあるようだ。しかも『陰陽師』とは、少し意外。 ラスマエの展開、いったりきたりがかなりうざかったが、しっかり怖がらせてくれたラスボスに感謝^^;。貴志さん、やっぱりついて行きます。
0投稿日: 2025.07.30
powered by ブクログ呪われた屋敷で起こった惨劇の謎を、親族の男性が追う話。 情報量がすごい、設定の練り込みもすごい、でもそれが悪い方に行ってしまったかなぁ。 貴志先生、大好きなんですが、こちらには全く入り込めず、すごく読むのに時間が掛かりました。 何度もうやめようかと思ったか… がんばって(ここがもうね)最後まで読み切りましたが、スッキリもさっぱりも意外性も何も残らず。 すみません、おすすめしません。 作者の他の作品をぜひ読んでください。
0投稿日: 2025.07.26
powered by ブクログ貴志祐介の作品は色々読んだけど、ハードカバーは初めてだった。 イマイチまとまりが無い、伏線回収が甘い、人物が深掘りされていないなどこんなにアッサリした書き方だったか?と疑問に思ったけど、連載をまとめたものだったので腑に落ちた。 一冊丸々書き下ろしならまた違ったのかもしれない。 オカルト、呪い、祟りゃ黒魔術、悪魔崇拝(?)などなどが私の好きな要素一杯で、日本モチーフでありつつも西洋ゴシックな要素も入り交じる不思議なお話。 呪物に関する細かいストーリーや、それらが福森家に繋がるのか繋がらないのか。 読み進めてワクワクして、騙されて…の連続。 現実とフィクションが入り交じるモキュメンタリーのようでもあった、が後半は完全にオカルト。 他の作品に比べてグロテスク描写が案外少ないのは連載作品だからかも。 オチもイマイチ弱かった。 気になった部分 ・ストーカーの正体がないも明かされず、特に出てくる必要性が感じなかったこと? 呪いのひとつとして機能するとか、黒幕の1人だと思っていたので、あっさり退場したのには拍子抜けした ・表紙の鬼瓦?あれ特に何も機能してなかった… ・賀茂さんの話が長いくどい… ・呪物の説明が多いせいか登場人物の心情や背景人物像がイマイチ分からなかった ・犯人がモロバレなのはどんでん返しミステリーじゃないから仕方ないのかもしれないけどあんまり意外性がない ・オチはそれってこの話と何か関係あるのかなっていう。鬼なんだからかくれんぼならまだ納得したかも ※個人的な感想です
0投稿日: 2025.07.23
powered by ブクログ素人目にみても作品による出来不出来が極端に分かれるのが貴志さん作品ですが、本作品は悪い方、かと。。 ひとつひとつのエピソードは怖いのに、それぞれが特段、関連性を持つこと無く並べられている印象。 終盤はさながら「呪物」カードゲームをだらだら見せられているようで読者を置いてけぼりにする。 ============== 本の紹介 戦国時代から続く名家・福森家の屋敷で起きた一家惨殺事件。死体はいずれも人間離れした凄惨な手口 で破壊されており、屋敷には何かの儀式を行ったか のような痕跡が残されていた。福森家と親戚関係の 中村亮太は、ある理由から霊能者の賀茂禮子と共に 屋敷を訪れ、事件の調査を行うことになる。賀茂に よれば、福森家が収集した名宝・名品の数々が実は 恐るべき呪物であり、そのいずれか一つが事件を引 き起こしたという。賀茂の話を信じきれない亮太だ ったが、呪物が巻き起こす超常的な事象を目にした ことで危機を感じ始める。さらに一家の生き残りの 子供たちにも呪いの魔の手が......。一家を襲った真 の呪物は? そして誰が何のために呪物を仕掛けた のか? 数百年続く「呪い」の恐怖を描く、待望の長編ホラー。
22投稿日: 2025.07.22
powered by ブクログ2025/7/19 読了 めっちゃ好みの本。夜不足になりながらも、面白くて先に先に読み進めてしまった。
1投稿日: 2025.07.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
賀茂禮子については他の作品でも読んだことがあったため、再会した驚きと喜びがあった。 書かれているのは主人公の先祖の狡猾さと悪行の数々だが、主人公が現代の若者なので独特の軽さがあって、それが読者としては息抜きポイントになっていて良かった。ふとした瞬間の言葉が面白くて何度か吹き出した。 怨念と賀茂禮子の戦いになるのかと思いきや、主人公がひとりでなんとかしなくてはならない展開が無茶で、また笑いを誘った。「やったれ!頑張れ!」と応援していたが、当人はそれどころじゃない。 現代の殺人事件のようなはじまりだったが、どんどん過去を掘り下げて先祖の因縁にまで行き着くのは予想外だった。こうやって束になって復讐されたらひとたまりもない。 呪物に対する説明が多く、それはそれで面白いもののじっくり読んでいるとなかなか先に進まなかった。でも子どもたちを守ろうとした呪物の話は切なくて温かい。生前の苦しみや人柄を思わせる物語があり、それが物に宿っていることもあるのかなと思わされた。 この一冊で一生分の呪いと怨念と不吉さに触れたような気持ちでお腹いっぱいだ。
3投稿日: 2025.07.19
powered by ブクログ戦国時代から続く旧家、福森家の屋敷で起きた一家惨殺事件。遺体はいずれも人間離れした手口で破壊されていた。福森家の親戚にあたる中村亮太は、祖母の頼みで、霊能者の賀茂禮子と共に事件を調査することに。賀茂によれば、福森家が保管する名宝・名品の数々は怨念と憎悪に満ちた恐るべき呪物であり、何者かがそれらを利用して事件を引き起こしたのだという。驚愕する亮太を数々の怪現象が襲い、一家の生き残りの子供たちにも魔の手が。誰が何のために呪いを仕掛けたのか。旧家の歴史に隠された、おぞましい秘密が今、明かされる。(e-hon)
1投稿日: 2025.07.15
powered by ブクログこれは面白い。他の方も書かれていますが、長らくこの著者のこういう作品がなかったので、またこういった類の本が読めてよかったです。かなり分厚い本ですが、読む前から著者の気合?を感じたので、こちらも気合を入れて読もうと思いました。なので、最初の方を読んだときに、だんだん登場人物が分からなくなってきたので、ノートに登場人物をメモしたり。ただ、途中のどんでん返しのくだり?からは、読んでいてどっちが味方?などと混乱し始めましたが、この混乱の中、不安の中で読み進めるのが良いだろうと思い、著者の思惑にゆだねて読み進めました。 こういうホラーについては、やりすぎると読者が冷めてしまう部分があり、そのバランスが非常に難しいように思いますが、私には丁度良く感じました。またホラー小説に対する興味がわいてきたので、「このホラーがすごい」も参考にしながら、いろいろと読んでいきたいと思います。
1投稿日: 2025.07.12
powered by ブクログ600ページ超のボリューム長編ホラー。呪物もの。期待していたので途中まではあまり……だったけど、終盤の展開はよかった。
2投稿日: 2025.07.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
結論から言うと、噂に違わぬ面白さ(怖さ?)でした。第一章のこれでもか!と言わんばかりに次々と出てくる呪物。それにちらっとヒトコワもあり、最期は怒濤の勢いで読ませるすごさ。呪物のどんでん返し的な部分もあり、とにかく飽きさせず読めました。呪物と人の恨みコワッてなること請け合い。
1投稿日: 2025.07.03
powered by ブクログ呪い、呪物呪物呪物… これでもかと言うくらいに忌まわしいものが ギュッと詰め込まれた本。 もうこの本自体が呪物化してしまってるんじゃないか?と思えてくる。 不穏なのに物凄くワクワクしながら読めた。 おかえりなさい、貴志祐介。
12投稿日: 2025.06.21
powered by ブクログついつい読んでしまう家ホラー。たっぷりの外連味&呪物フェス感が映画『来る』っぽくて楽しかった。 ただ、こわいかと言われると、和ホラーのこわさはあまり感じなかった。やはり日常に貼りついてくる『残穢』や『リング』のような路線が一番こわい。
0投稿日: 2025.06.09
powered by ブクログある一族の話。 歴史ある一族にはよくある先祖の行いによる呪い系統のホラー小説。 貴志祐介さんのホラー小説は他にも読んでいるが、今回のはちょっと期待外れだったかなぁ。 もっとホラー要素を徹底してもよさそうだったが、半分は霊能力者の霊視による過去の話があっちいったり、こっちいったり。最終的に霊能力が本物なら真相が語られていたのだろうけど、霊能力者がなんでもお見通しすぎな割には後手後手だった… 最後もスッキリしない…そこじゃないって気がした。 一人でトイレに行くのが嫌になるようなホラー小説を読みたい!
19投稿日: 2025.06.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
いや、コワかった。早く、いろいろ解決したラストまで読んで安心したくて、1日で読み切った。 福森家という旧家で起きた、凄惨な殺人事件。親戚筋の青年、中村亮太が、祖母の雇った凄腕霊能者である賀茂禮子と共に、事件の調査をする。 まず、事が戦国時代から始まっているのに驚いた。ご先祖様がやらかしたツケを、子孫が被るという理不尽さもさることながら、「呪う」という感情の、粘着質な根深さには、背筋がゾッとする。 なんでも視えてしまう禮子と、ホラー系ユーチューバーではあるけれど、読者と視点を共にする素人代表の亮太。亮太は、禮子の事を胡散臭い目で見ながらも、そのシゴデキぶりに驚嘆し、徐々に信頼していくようになる。そして、あまりに多くの怪現象に遭遇してしまい、だんだん慣れていくのはちょっと面白い。一転、終盤近くになって急に出てきた新キャラによって、禮子と亮太が決別してしまった時には、私も、え、禮子って敵?と騙されかけた‥。 黒幕は意外な人物で、私にしては珍しく、ちょっと違和感を感じていた人物だった。最終的な標的であった福森家の子供たちは、亮太の頑張りで守ることができて、やれやれ。しかしラストが、イマイチすっきりしなくて、なんか続編があるとのことで、それはそれで楽しみだ。 物語の中に出てくる、様々な呪物。それぞれの来歴の話もあり(いちいちコワイ)、人物相関図があったら良かったな〜と思う。
8投稿日: 2025.06.04
powered by ブクログ呪物のデパートがすぎる。 誰が誰の子孫で何をして敵なのか味方なのかとか、 加茂さんは情報とかエピソードとか後出ししすぎなのではとか、 亮太雑魚感すごいのにスペック過多案件とか、 なんか情報が詰まりすぎるしつっこみどころが満載なのに、 貴志さん好きとしてはただ、ただ、ラストエピソードで「さすが貴志」となる。
2投稿日: 2025.05.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
色々と蠢く呪物が出てきましたけど、一番怖かったのはストーカー女ですよ怖 あの市松人形はどうなったんですかねぇ…
1投稿日: 2025.05.28
powered by ブクログ福森家で起きた惨劇を調べていくうちに、とんでもない呪いの数々が明かされる。 ミステリーかと思ったらオカルトだった。そして長い。呪具の歴史書という感じ。ホラー雰囲気が途切れないので飽きないけど、長い。 映像化したら面白そうだけど、めっちゃ怖そう。
1投稿日: 2025.05.17
powered by ブクログある一族の屋敷で一晩に5人も殺された。 屋敷にやってきたYouTubeの主人公と霊能力者が、屋敷の中にある呪物とその因縁、一族の過去とを紐解きこれ以上の災厄が起きないように奮闘するホラー小説。 現実の世界で起こった事件はぼかされる中、呪物についての説明が多く因縁も過去の物なので、今に戻って来た際に今どの辺だっけとちょっと混乱してしまうけれど、慣れてくると因縁と因縁、呪いと事件とが絡み合い読む手が止まらなくなる。 呪物の生い立ち?残されたお話とそれに隠された真実とが重なり合っているので、結果となった今がしょうがないと思いつつも、知ったこっちゃねえと捨て鉢になる主人公の自分勝手さというか足掻きというかが、呪物と人という対比になって面白い。 最後の霊能者同士の読み合いというか騙し合いの部分で主人公ってこんなキャラだっけ?となってしまったけれどそれだけ追い詰められた自問自答の表れと思えば混乱具合も楽しい。
1投稿日: 2025.05.15
powered by ブクログ600ページをこえる好物の厚本で読み始めて途中まではワクワク感MAXだったが、途中から急減速。最後はB級映画のようでがっかり。ほとんど飛ばし読みになってしまった。なぜ、こんなに早く収束させる必要があったのか。途中の事件も納得できる回収ではなかったし、残念な終わり方だった。
2投稿日: 2025.05.04
powered by ブクログ怒涛の呪物、呪物、呪物! 散りばめられた伏線に消化不良はあるものの、ラストが怖すぎて帳消しになりました。 かなり長い。 呪物の説明、呪物の解説にかなりのページが裂かれてそんなにいるかなと疑問になりつつ、飽きずに読めたのはさすが。 呪物のバフ効果をどう相殺してくか、ゲームみたいだった。 動物が傷つく描写があるので苦手な方は注意が必要かも。
0投稿日: 2025.05.03
powered by ブクログミステリだと思ったらホラーバトルだった。戦国時代の因縁が旧家で祟る由緒正しさ。霊能者・賀茂禮子の探偵っぽさが好き。結構分厚いけれど勢いで読めちゃう。賀茂禮子シリーズ化しないのかな?
1投稿日: 2025.04.29
powered by ブクログさかさ星 読了。怖かったけど、面白かった!子供の頃「ムー」を愛読してて蘊蓄を読むのが好きだったけど、それに似た情報量ぎっしりのオカルトホラー。こういうのなら読める!主人公に愛を感じる珍しい作品。
1投稿日: 2025.04.25
powered by ブクログ呪物が巻き起こす復讐の惨劇。 ・ACT1 ・ACT2 ・ACT3 ・ACT4 ・ACT5 ・EPILOGUE 名家の福森家を襲った呪いの惨劇は、4人の家人が惨殺されたが、いまだに呪いは解けず、残された子供たちに襲い掛かろうとしていた、 立ち向かう親戚の心霊ユーチューバーの亮太と、霊媒師・賀茂禮子。 ありとあらゆる呪物が集められ、魑魅魍魎の巣窟となった福森家は救われるのか。 呪物がたくさん出てきて、しかも外国のものまで。 何が何だか、よくわからない展開だし、結構長くて、ちょっと貴志さんのホラーにしては、物足りなかったです。
2投稿日: 2025.04.24
powered by ブクログホラーといっても、西洋の怖いお化けではない。 日本の戦国の世に、各地に居たであろう強烈な領主と争った一族。そして、さまざまな形で現れる残された怨霊。それらと戦う陰陽師。 そんなものが一緒になって押し寄せる。 呪術廻戦で知った呪物が、所狭しと並べられた旧家で繰り広げられる怨念との戦い。 長編小説ではあるが、次々といろいろな場面転換があり、飽きることなく読み進められた。 面白かった。
5投稿日: 2025.04.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
呪具には呪具ぶつけんだよ! いや、出てくる呪具のオンパレードが凄い。本当にどんだけ出てくるんだ。 しかもきちんとそれが呪具の性質と合わさるように計算されてるからほんっと、ただ一つぶち壊してもダメという、なんかこれ詰んでね?感がずっとあった。 志貴祐介先生の作品は個人的にビビるので、覚悟して読みましたが、最後のセリフ読んだ瞬間本を閉じで一回立ち上がって無意味にぐるぐる回った。道中の呪具大戦はなんとかなったけど。本当に最後無理だった。 志貴祐介先生作品の女性には気をつけなければならないと思いました。
1投稿日: 2025.04.13
powered by ブクログ惨劇が起きた旧家のお屋敷で呪物とか過去の因縁とか混じえて複雑に考えられているのだろうけれど登場人物や関連エピソードが多くて頭に入り切らず 4分の1ほど読み進めてこの流れが続くのかと考えると萎えてしまいそこからは流し読み 他の貴志祐介作品は勿論、同じく長編の「新世界より」や「悪の教典」は大丈夫だったのでこの作品が個人的に合わなさすぎた
2投稿日: 2025.04.07
powered by ブクログすっごく怖かった 読んでいる途中でのお風呂はシャンプーする時に、目を開けておきたいくらい 1人の家では読むのが怖いって思うけど、読みたい 怖いけど読みたいそんな本
2投稿日: 2025.04.04
powered by ブクログやっぱり貴志祐介は良いっ!!読んでる間、脳汁がドピュドピュ出てた、読んで良かったァ!! 主人公がYouTuberって所にクスッとしたが 最後はYouTuber亮太頑張れッ!!って思わず応援w いっぱい登場する呪物と作り込まれたエピソードに個人的にはハマりました。貴志先生の圧倒的知識量に脱帽です。 あと難しい言葉多くて勉強になりました。 『激しい』を『沛然として』って文章にすることで重厚な雰囲気が伝わってきて貴志先生の表現力の高さ、そして語彙力に戦慄をおぼえました。ヒィーーー!!!! ハァハァ…みんなこの本を読んでくれ…そして語り合おうではないか…!!!! 【新世界より】みたいにアニメ化してくれないかなぁ…。 所で市松人形どうなったの?ウン?
2投稿日: 2025.04.04
powered by ブクログ旧家福森家の一家惨殺事件。中村亮太は霊能者と呪いの真相を突止め遺児達を守る為奮闘。戦国時代まで遡る因縁,怨霊が憑依した人物の正体に迫る。5遺体と過ごす寝ずの番は恐ろしい。
16投稿日: 2025.03.27
powered by ブクログボリュームもすごいし、色々と盛りだくさんだった。 呪物等のオカルトが好きならとても刺さると思う。 ページをめくれば新たな呪物!これでもかというくらい出てくるのが本当にすごい。 呪物といえど、悪いだけのものじゃないのもあるんだなとか、一緒の空間にいることで拮抗したりするんだとか色々知れて面白かった。 呪物も怖いけど、やっぱり人間が一番怖い。
11投稿日: 2025.03.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
さかさ星という儀式、呪物のきっかけや呪いがある殺人事件を起こした。だか真犯人が近くにいて死者の魂を死体に写し蘇えるようにしていた。人が人を呪う理由が心に重くのしかかりリアルでこんな世界があるのかと思わせる作品。かなり怖かったがこんなしっかりしたホラーは初めてでした
52投稿日: 2025.03.23
powered by ブクログ呪いがてんこ盛りで、一周回って怖くなくなってくる しかしラスボスの正体もよく分からず、消化不良気味 二部作らしいので、後編に期待
1投稿日: 2025.03.12
powered by ブクログ呪物多過ぎ。 読んでるうちに、自分の家のあらゆるものが気になってくる。 賀茂禮子視え過ぎ。 呪物の来歴も詳し過ぎ。というか、全体的に呪物の説明が細かすぎて混乱してきた。 最初の事件についての説明淡白過ぎ? まあ、呪物を通して殺害された全員については分かるが、最初っから刑事の登場も何かあっさりしてるし、もう人知を超えた何かの仕業という方向に話が振り切ってる。ミステリー要素消してるな。 主人公、口悪過ぎ。
13投稿日: 2025.03.10
powered by ブクログ怖いもの見たさの正体とは…? 以下ネタばれ?アリマス 怖い…((( ;゚Д゚))) けど、先が気になります。 怖いもの見たさの正体… それは好奇心、かもしれません。 人は知りたいのです。結末を。たとえそれがどんな結末だとしても…。 得体の知れない不安な状態が一番怖いのです。だから先が読みたくなるのでしょう。 といいながらやばそうなところはかなり読み飛ばしましたが… 最後はアメコミばりに笑えてくるところもありましたが、それでも久々に読んだホラーでした。 * 悪さをしなかった(であろう)自分のご先祖様達に感謝します。(*_ _)ペコリ
10投稿日: 2025.03.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
本屋に平置きされているときに、「さかさ星」って文字になぜか可愛い系のお話?って思った私のバカ。 よくみたら貴志祐介さんの著書やん。かわいいわけないやん ホラー苦手なのに、なぜか読んでしまう私にはちょうどいいぐらいの怖さ。 いや、それよりも怖い。夜にはあんまり読めない。 戦国時代からつづく、名家の福森屋敷で5人が惨殺された。それは人が出来る技ではない。 この家の当主福森虎雄と、妻の遥子、出戻り娘の美沙子、美沙子の妹が被害者。 虎雄の母、77歳の八重子が犯人とされ、数日後山の中でなくなっているのが発見された。 (その時の遺体もすさまじいものだった) 主人公は八重子の妹である中村富士子の孫、中村亮太。 再生数も登録者もいまいちなYouTuber。祖母の富士子にこの事件を調べてほしいと言われたことと、世間を騒がすこの事件を自信の動画にすれば再生数も登録者も爆上がりするだろうという下心で、福森家を訪れた。 その際、霊能者であるという賀茂禮子(かもれいこ)も一緒に行く。 表門にはマスコミがはっているその古くて大きな家の裏からはいると、 まだ事件から日が経ってない故、奥の座敷や畳廊下には血痕のあとがあり、 床を踏み抜いた跡がある。 この家に入ったとたん、賀茂禮子はあちこち「これは呪物」という。 古美術商からありとあらゆる呪物がこの家にもちこまれているらしい。 しかも、かつては縁起をかついでいた吉なものを、ぜんぶ凶に変えるリフォームを建築家によって施されいる。 ただ、この家にある呪物を下手に処分するのもよくない。 それぞれの力をそれぞれが相殺している可能性がある。 誰がこんな事を? 調べていくと、戦国時代、山崎公につかえていたものの当時の当主により山崎公を殺害していたらしい。その墓には大きな巨岩が置いてあるが、それは呪いを封じるモノではないか?そしてその岩に大きな亀裂がはいっているという。山崎公の呪いを復活させたものがいる? 八重子は山崎公の呪いに憑依されたんだろうか? おそらく、福森家を断絶させるつもりだろう。 ということは、 事件当時納屋に逃げ込んで難を逃れた、虎雄の息子2人と、美沙子の娘1人が狙われる。 そして、福森の血を継いでいる亮太もそのあとは・・・。 現在、5人の遺体は警察の検死をうけているが(あまりにも考えられない遺体だったのでかなり長い期間を設けられている) その遺体がもどってきて、お通夜があるときには・・・もしや・・・。 っていう話。 この話が長い理由の一つに、呪物ひとつひとつの物語が語られるんですね。 それは禮子の霊視によるものなんだけど、その短い物語一つ一つもちゃんと面白い。10分ぐらいのアニメにできそう。 そして、その物語からこの呪物は敵なのか、味方なのか?・・・って解いていくとだんだん沢山の呪物がみえてくるのも面白い。 長編のアニメ(映画じゃなくて、連続のやつ)でやってほしい。実写は気持ち悪い。 最後、ご遺体がかえってきて、夜通し線香を絶やさないアレ。5つの部屋に1体ずづ遺体があって、呪物がちゃっかりあって、そして壁に張った布(お葬式とかお通夜の為のアレ。画鋲でとめるやつ)がうようよ動いて、 遺体のどこかが動いてたりして・・・ もうマジでこんなん実際無理よ。亮太は心霊系YouTuberのくせにあんまりホラー得意じゃないって言ってたのに、「慣れてきた」だけであんなにサクサク作業を進められると思うわ。 あと、月振は怪しすぎるやろ~~~~。 で、最初はちゃらちゃらしたYou Tuberの亮太がだんだんしっかりしてくるのもいいと思う。 さて、しんどいのを読んだので、緩いのを読もう~って思うけど、 図書館で順番まわってきたやつがそんなに緩くなさそう。 まぁ、ホラーでなければいいか~
2投稿日: 2025.03.04
powered by ブクログ戦国時代から続く名家•福森一家を襲った惨劇。遠縁の中村亮太は事件の調査のため、自称霊能者の賀茂禮子と共に福森家を訪問。賀茂いわく、数多くの危険な呪物が犇き合って、周り中に呪いを撒き散らしていたというが… 600頁越えの長編。序盤はどんな惨劇が起きたのかが靄がかかったまま話が進む。また、数多くの呪物が登場し、それにまつわる先祖の因果エピソード及び登場人物が多すぎて頭に入らなかった。リーダビリティが低く、ほぼななめ読みで読了。情報量が多いので、呪物のイラストや登場人物一覧(家系図)があると、理解を深めることができたかも。 誰を信じたら良いのかわからず疑心暗鬼になる恐怖感は感じる。中ボスは予想出来たが、ラスボスの正体及びねらいは一体なんだったのか…大オチのセリフにはポカーン(・Д・) このホラーがすごい! 2位
22投稿日: 2025.03.01
powered by ブクログ戦国時代から続く名家で起きた一家惨殺事件。脈々と流れ続いてきた怨念が絡み合って雁字がらめとなっていく。後半は誰が味方で誰が敵なのかという要素にもドキドキさせられる。最後はちょっと消化不良な部分もあったけれど、昔からの言い伝えなど教えられるものもあり面白く読んだ。
4投稿日: 2025.02.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
面白かった。 自分は充分に楽しめたけど、楽しめない人が出るのもわかるなという感じ。 骨董品の曰くが多いし歴史の話もするし、でもその怪談話が楽しいし、ミステリーのような謎解きも孕んでて面白かった。 なにより、木の種類や道具の話の蘊蓄が楽しい。へえと楽しめる。 めちゃ多くてうんざりする気持ちもわかるが。 日震の正体は是挨らしい。最後の方で寺を焼かれたのが~と言われてぼんやり思い出した程度なので改めて探した。 二部作らしいが、これ一つで充分楽しめる。 主人公のYouTuberのノリは頑張って書いたなというノリ。普通だったら逃げ出してるけど、逃げても死ぬだけなのでやるしかないという。 ストーカーの話も面白かったが市松人形どうなったんだろう。持ち出してバランス崩れたらと心配する割にそうでも無かった。 均衡というバランス具合が面白い。結局、人の業によって曰く付きになったわけで、結局はヒトコワ。 面白かった。後半は一気に読んだ。 ちょいちょい上級国民やらプーチンやら出てきたのは自分にはノイズ。言いたいことはわかるが、世相を反映されると、オカルト話でちょっと水を差されるような。まあ結局福森家も権力者側で恨みを買ってもおかしくはないということだけど、じゃあ現代の呪いは?となる。続編への構想としてそこがあるのかな? 賀茂禮子は別作品でもいたなあくらいで具体的に思い出せなかったので、余裕があればまた読み直したい。ほんといたなあくらいで、思い出せなかった。 面白かったのは覚えてるけど。
5投稿日: 2025.02.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
賛否両論あるだろうが、自分にはストライクな本 先が読みたくてしょうがなかった 伏線回収できないとこや、そもそも賀茂禮子って誰?何者?で終わるが、鳥肌立ちまくりでハマる
2投稿日: 2025.02.21
powered by ブクログなんか、呪術廻戦っぽいなって思いました。 設定の巧緻さとか世界観の壮大さとか、足元にも及ばないけど。 床下に潜り込む場面が妙に心に残ります。 イヤで怖いなら、なんで潜るんだよって。
4投稿日: 2025.02.19
powered by ブクログ濃密なホラーを5日間たっぷり堪能した。 満足感と読了後の喪失感が残る。 サスペンスだと思っていたので序盤に怪しい霊能者や呪物、呪いなどが出て来てストーリー展開に困惑した。 「あ、そっち系か♪」 ホラー、オカルトは私の大好物だ。 ページ数が多いのでゆっくりじわじわと楽しめた。 面白い内容だったがパズルのピースがところどころ抜けいる気がした。その辺は読者が想像力を働かせよと言うことか・・・。あえて伏線を回収しないことで不安の余韻を持たせたのかなとも勘ぐった。 しかしネットで作者のインタビュー記事を見ると、どうやら続編があるらしい。 まだ執筆中とのこと。刊行までに欠けたピースを推理する楽しみができた。
3投稿日: 2025.02.14
powered by ブクログホラー要素を含むオカルトもの。「悪の教典」のようなものを期待しているなら、やめた方がいい。 学生時代悪の教典にすっかりハマって、ハードカバーを上下巻1週間もせず読み終えた。あのときの興奮が忘れられず、貴志祐介のホラー小説を心待ちにしていた。 「黒い家」「悪の教典」と並ぶ待望のホラー小説とあらば、大枚叩いてハードカバーを買うことくらい何の躊躇もなかった。 が、悪い意味で期待を裏切られる結果に… ミスリードもなければ、読者も一緒に考える推理要素もない。超常現象多発する“何でもアリ”なホラー小説だった。 夜読むと間違いなく夢見が悪くなる。 “呪物” をメインにストーリーが進むのだが、読み終えた今ではこの本そのものが呪物のように感じ、即手放しました。笑 学生時代あれだけ好きだった「悪の教典」も、歳を重ねて読み返すとハマらなくなってたりするのだろうか。過ぎたる年月を感じ、少し切ない気持ちになった。
6投稿日: 2025.02.14
powered by ブクログ骨董品が呪物化した経緯を理解し、誰が怨霊の発頭人なのか推理し、霊力の脅威や悍ましい光景に逐一慄く。疲れた。賀茂禮子が呪物の来歴を語る言葉の書体が仄かに不気味。市松人形の行方が気になる。
2投稿日: 2025.02.08
powered by ブクログ殺人事件のあった御屋敷にひしめく数々の呪物、その由来を紐解く過程が面白かったです。それにしても呪物の数が多いし、敵だったり味方だったりするし、理解が大変でした。 バトル要素もあるエンタメ性の高いホラーですが、ちゃんと気持ち悪いし怖かったです。長くても一気に読めました。
3投稿日: 2025.02.07
powered by ブクログ呪物に関する蘊蓄や、背景が、これでもかと書き込まれている。それでも飽きずに読めるのは筆力なのかと思う。 加茂さんの退場の仕方とか、後半の展開とか、雑な感じを受けたけど、楽しく読めた。
11投稿日: 2025.02.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
やっと読み終わった。序盤、ずっと惨殺死体がいっきに4体発見された福森家を散策するのだが、いかんせん興味がなくて…。やたら読み方の難しい呪物の来し方を辿るのは面白かったんだけど、そもそも霊能者の賀茂禮子が胡散臭すぎる。しかし、人の心を読む能力は確かで、本物の気配はしていた。 月震が出現してからは話にのめり込み、今まで信じていた賀茂禮子が味方なのか敵なのか分からなくなるところがこれまた楽しい。 月震はしかし人の心に入り込むのが上手いなぁ。ことごとく賀茂禮子の言とは逆のことを次から次へと言ってくる。月震だって初対面だし怪しいのに、ああ言われたら月震の方を信じてしまう。何にすがったらいいのか、もう分からない。 ラストは賀茂禮子の助けも十分にない中で、よく亮太頑張った。福森家の先祖が最悪だったからと言って、末代まで呪われるのは筋違いだし、よく跳ね除けてくれた。 福森家を殲滅しようとする呪いと子どもを守ろうとする呪物、亮太や賀茂禮子サイドの戦いが見事だった。物理的な戦闘能力がなくとも、知恵や物事を見る力があれば、悪霊に勝てるというストーリーが、希望を与えてくれる。 いや、悪霊とは絶対に現実で遭遇したくないけどね。
4投稿日: 2025.02.03
powered by ブクログ本当に貴志祐介のら作品なのだろうか。。 あまりにつまらなく、途中で挫折して最後まで読むことを諦めてしまった。
1投稿日: 2025.02.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
まず冒頭、状況説明がないままに霊能者らしき人物による何らかの事件現場らしき屋敷の"霊視"検分が始まるわけだが、それがやたらと長く、また"呪物"なる品がこれでもかとばかりに矢継ぎ早に登場してくる。 ある程度読み進めるうちに状況の類推が可能になるほどの情報は提供されるが、ストレスなく作中に読者が没入できるという環境には程遠い。 当たり前のように超自然現象や霊能力というものありきで物語が進んでいくので、いわば舞台は何でもありの無法地帯、読者がその世界観を受け入れられるかどうかも大きな分かれ目になる。 肝心のプロット、展開もなんだか唐突な印象を抱かせる箇所が多く、さらには文章の運びにも冴えが感じられない…特に月晨の登場以降は、それまで辛うじて踏みとどまっていた領域からついに飛び出してしまい、ドタバタの安っぽい漫画でも読んでいるかのような気分になった。 あるいは急ブレーキに急発進、急な進路変更をガタガタと繰り返す、とても乗り心地の悪い自動車に放り込まれていたかのようでもある。 ストーカー女という素材にしても、もっと効果的な絡ませ方はあったと思うのだが、こちらが怖がる間もなく退場してしまった…。 これが本当にあの「黒い家」や「青の炎」、「新世界より」を書いた貴志祐介氏の作品なのか…? ビッグネーム相手であろうが、出版社並びに編集者もちゃんと仕事をしてほしい。
6投稿日: 2025.01.29
powered by ブクログ疲れた。 話がおわってよかった。 というのは褒め言葉。 結構しっかり情景が浮かんでくるように書かれてるから怖かった。 物語に傍観者としてもぐりこんでるような没入感。 やばいどうしよう大丈夫かなって思ってた。 最後のほうの字体かえてくるの追い討ちかけすぎてる。 映像化されたとしたらこわくて観れなそう
3投稿日: 2025.01.28
powered by ブクログ呪物の説明が細かい。悪の根源への道筋が、丁寧で、数珠繋ぎのように、順序立てられていた。しかし、最後の終わり方は、とてもあっさりしていて拍子抜けしました。
5投稿日: 2025.01.23
powered by ブクログ貴志先生のホラー作品初読みでしたが面白かったです。 呪物にもちゃんとストーリーがあり読みやすいけど長編なんでかなり厚いです。
4投稿日: 2025.01.20
powered by ブクログ歴史ある一族が、過去の悪行故に恨まれ呪われる 集まった呪物の数々が、悲劇をもたらす 昼はともかく、夜寝る前に読むと夢に見そうで怖かった
1投稿日: 2025.01.17
powered by ブクログ初めは表現がくどい(こんなに呪物が…!って所) って思って、あまり主人公に感情移入出来なかったけど、中盤から面白くなって一気読み 犯人はやっぱりあの人かあ〜って思ったけど シリーズ化しても面白そう 呪物の漢字も読みにくいものがあるけど ふりがなをふってくれたり(何度も!親切) 読者を突き離さない優しさで最後まで読めた
4投稿日: 2025.01.16
powered by ブクログ面白かったです 前半は漢字が難しかったり 呪物がややこしく 何度も読み返したりと 挫折しそうでしたが 中盤から後半はあっという間に 読み終わりました 続編があるのかな? という終わり方でした
4投稿日: 2025.01.15
powered by ブクログ一晩で破壊としか言いようのない方法で4人殺されて、犯人と目された人物も密室状況下から逃亡しているところに被害者らと血の繋がりがある底辺YouTuberの青年(記録役、主人公)と霊能者が調査に招かれ問題の屋敷に訪れると、霊能者は屋敷は呪いの意匠ばかりで数々ある骨董品も強力な呪物ばかりと鑑定。でこの中の一つが原因で事件が起きたなどと言い出す。青年もさまざまな怪奇現象に襲われつつ「これをネタに底辺YouTuberを抜け出したい!」と思うもどうやら呪いのピークは過ぎていないらしい…どうしよう…という作品。 容疑者ならぬ容疑物である呪物の紹介がえ、○極堂?みたいな感じがしたり、サイコな感じの人の描写が安定の貴志節(人間を人間ぽく描かない感じがぞくぞくします)でニヤニヤしてしまったり、しっかり伏線張った上でのどんでん返しがあったりとなかなかのジェットコースターっぷりで本の厚さに納得の作品でした。 自分が好きな種類の恐怖ではありませんでしたが、久々に因習村や旧日本軍が出てこないのに、ここまでねっとりした恐怖を描けるのは貴志さんならではだなと思いそれだけで非常に嬉しかったです。
4投稿日: 2025.01.13
powered by ブクログ各呪物にストーリーがたくさんありすぎて覚えられず、これ誰だっけ?どんな呪いやっけ? と読み返すこと多々あり なかなか進まなかった。 確かに恨むのは仕方ないやと思うひどい恐ろしい出来事ばかりだが、 いちばん怖かったのは 現代のストーカー事件でした。
2投稿日: 2025.01.12
powered by ブクログ名家である福森家で起きた4名の惨殺事件。 それは人の為せる殺し方ではなかったが、 何故か福森家の子ども達だけは助かっていた。 霊能者とともに現場となった屋敷を調査すると、 至る所に呪物があることがわかった。 何故呪物になってしまったのか。 誰がこんなに屋敷に持ち込んだのか。 また惨殺したのは何者なのか。 この惨劇の中、何故子どもたちが助かったのか。 霊能者が言う事は誠なのか。 未読の方は震えながら読んで欲しいと思う。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 昨年の内に読み切りたかったが意外と忙しく、 年始もバタバタだったがなんとか 年末年始休暇中に滑り込み読了! 「黒い家」の時も思ったが、 貴志祐介さんの書く緊迫したシーンって 本当に緊迫しているんですよね(語彙力皆無) 没入感がすごいのか毎回恐怖体験させられます。
30投稿日: 2025.01.06
powered by ブクログ先月末に読み始め、いつの間にか2025年になってしまいました。さすが600p。明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。貴志さんの新刊ですが…ムムムッってな具合でした。貴志さんらしさもあるがなんだか迎合感が。最近の貴志さん本に大当たりは見当たらず。だが今作は『黒い家』『悪の教典』に続くゴリゴリの暗黒ホラー巨編とのこと。否が応でも期待は上がってしまう。時代を超えて呪われた福森家。一家惨殺事件から始まる。親戚にあたる亮太は鳴かず飛ばずのYouTuber。霊能者と共に呪物から家を守れるのか?
4投稿日: 2025.01.04
powered by ブクログうまいな〜。こんなに分厚いのに一気読みしちゃった。 端的に言えば霊能力バトル小説。 一族を守ろうとする主人公に協力を申し出る霊能力者2人。どちらかが嘘をついている。 けど霊能力がないからどっちが本当のこと言ってるかわからないよ〜って言ってる主人公も徐々に能力開花していく。 はっきり言ってどっちも怪しすぎて、最後までハラハラドキドキしながら読めた。 そういえば昔はテレビに自称 霊能力者がよく出てたけど最近見ないな。 どうせやらせでしょ〜とか言いつつビクビクしながら見るのが楽しかったのに。 何にでもエビデンスを求める時代のせいでしょうかね。
5投稿日: 2025.01.02
powered by ブクログオカルトなんだけど呪いの来歴とか作用とかが理路整然と語られるので理不尽な感じがしないのが良い。 むしろ意思疎通のできないストーカーが一番怖かった。結局生きてる人間が一番恐ろしい。 ラスボスの正体がわからなかったんだけどよく読めばわかるのかな?すぐ帰ったし、昔より丸くなったらしいしで大物感が無かったのが残念。
2投稿日: 2024.12.30
powered by ブクログ呪物が蠢く旧家で起きた凄惨な殺人事件。千里眼の霊能者とYouTube配信者の主人公が織りなす謎解きは次々と予測不能な展開を見せ、600p超えながら飽きずに読めます。ホラー、ミステリー、歴史、美術といったジャンルを横断した新しいダークエンターテイメント。 呪物の来歴を語る頁数が非常に多く超常現象も当たり前のように発生するのですが、巧みな仕掛けと筆致で引き込まれます。ストーカーや歴史学者といったサブキャラも物語に起伏をもたらし、呪物の必然性を増幅。とにかく先を読みたくなる本で、私にとっては今年のベストともいえる傑作エンタメでした。 #日本怪奇幻想読者クラブ
7投稿日: 2024.12.30
powered by ブクログ★5 凄惨な事件があった屋敷に多くの呪物があり…何百年も続く呪いの恐ろしさを描くホラー #さかさ星 ■あらすじ 心霊ユーチューバーの亮太は、祖母に依頼されて霊能者の賀茂禮子と共に福森家の屋敷を訪れる。その屋敷で一家惨殺事件が起きており、現場は何か儀式が行われていたようだったのだ。 屋敷には様々な名品があったが賀茂によると呪物であり、それらが事件を引き起こしたという。このままでは更なる事件が起こるかもしれず… ■きっと読みたくなるレビュー 強烈★5 ボリューム感たっぷりの呪いにまつわるホラー小説です。こわいっ さすがは貴志先生ですよ、人がいやーな気分になる描写が上手なんですよね。とにかく綿密なんですよ、呪物の説明も、怪奇現象の表現も、負の単語も、全てひとつひとつが丁寧なの。 呪物に関する逸話が盛りだくさん、ひとつひとつの物語が悲惨なんです。もともと骨董品なんて興味ないのですが、たしかに過去の怨念が詰まってたりしそうで怖いですよね。ひょっとするとマジでこんな背景があったかと思うと寒気がします。特にある刀に関するエピソードは打ち震えましたね。狂気っぷりがえぐかった… 何故こんな事件が起きてしまったか、物語が進行するにしたがって背景が見えてくる。どんどん物語に引き込まれていくのですが、さらに後半は呪いの解釈について新たな展開が! 何が正しいのか、これからどうなってしまうのか、ソワソワソワソワが止まりません。そして終盤は想像した以上のバトルものに発展、もう圧巻のラストでしたね。 なおこんな作品なので全体的に重い世界観なんですが、主人公亮太が身近で現実的な存在として描かれるんです。どこにでもいそうな兄ちゃんなので、作品全体をまろやかにしてくれます。これは技ありですね。 大ベテラン先生が本気でオカルトとか呪いを書くと、こんなにも高次元なエンタメになるんすね。楽しませていただきました! ■ぜっさん推しポイント よく冗談で、子々孫々恨むとか言うけどさ、本気の恨みは怖いよね。やられた側は何百年たっても忘れることはないし、恨みを果たしても死体を切りを繰り返す。かつて日本が犯した戦争犯罪は、諸外国にはいまだに許されることはありません。 もちろん恨まれるようなことをするほうが良くないんですけど、生まれてくる子どもたちには何の罪もないと思います。
119投稿日: 2024.12.28
powered by ブクログこの小説は冒頭が一番怖かったです。読んでる最中は鳥肌が止まらなくて、読み進めては中断することの繰り返しでした。雨が降っている夜遅くに読んだことを後悔しているので、読むなら日中がいいでしょう。眠れなくなりますから。 怖かったけどすごく面白かったです。 是非、読んでみてください。
10投稿日: 2024.12.25
powered by ブクログん〜終始訳が分からなかった。 ライバル?登場でどっちを信じたら良いかってとこら辺はお?面白くなりそうって思ったが、やっぱりダメだった。合わない
2投稿日: 2024.12.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
主人公の亮太のように、最初から最後まで気が抜けないというか、気が休まらない心地のまま読み終えた。あたかも自分も呪われていく感じがして、亮太と一緒になって呪いを回避するために夢中で読んでいた。貴志さんらしく、情報量が半端なく多く、とても読み応えがあった。終わり方が怖すぎる。
3投稿日: 2024.12.23
powered by ブクログ読書備忘録880号。 ★★★★。 疲れた・・・。 備忘録は貴志さんラブラブyukimisakeさんのレビューに丸投げです! 主人公は心霊youtuberの中村亮太。 中村を含む一族の本家としての位置づけられる福森家に向かう車の中。 祖母の中村富士子と一緒に。 霊能者の賀茂禮子が同乗している。 どうやら福森家でとんでもない事件が起きたようだ。 3人が殺され、犯人と思われる1人が行方不明。 全員が福森家の人間・・・。 そして人間業とは思えない事件現場の惨状が明らかに! 一言で言えば呪いです。 古の過去からの恨みです! 呪物です! この作品!過去からの人物も含めて登場人物の多さ! 途方に暮れる数の呪物の詳しい詳しい説明!フォントが異なる物語!読む気力が・・・。 無理!何も入ってこない。残らない。 ということで、100人中100人が最後の1行が怖い!という点で大きく評価!これだけで問題なし! ところでストーカーはなぜ死んだ?市松人形はどこ? 読み飛ばしたかな・・・。
43投稿日: 2024.12.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
貴志祐介の長編ホラー小説。 しっかり怖いのはもちろんのこと、オカルト的で大時代な道具立てを、ミステリーの手法で解き明かしていくという、ジャンルレスな仕立てがいつもながら面白かった。 どんでん返しも複数あり(賀茂禮子の正体に手が届きそうになるシーンなどは肌が粟立った)、読み応えがある長編だった。
3投稿日: 2024.12.23
powered by ブクログ戦国時代から続く旧家・福森家で起きた一家惨殺事件から浮かび上がる呪物の存在やそれによって引き起こされる怪現象、そして福森家を滅ぼさんとする者の存在など福森家の歴史に隠された秘密や呪物の掘り下げ、それらが絡み合って成立する『さかさ星』といったホラー要素全部乗せのようなボリュームで最後までハラハラしながら読み終えた。登場する呪物の一つ一つがおぞましいのも良かった。
8投稿日: 2024.12.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
登場人物と呪物の数が多くて頭ごっちゃになるけど、序盤から気味の悪さと何のためにこんな呪物を集めた?っていう不気味さで怖かった。 呪物にも一つ一つ過去があってその話も加わって怖さが倍増した。面白かった。
6投稿日: 2024.12.17
powered by ブクログ貴志祐介先生の作品はどれも好きでしたが、本作はちょっと私には合わなかったです。 特に序盤は何度も諦めかけました 登場人物や呪物が多いのでメモを取りながらのほうが理解しやすいです。
4投稿日: 2024.12.16
powered by ブクログとにかく物凄い情報量で、私の頭がついていけず完璧な理解には程遠かったが、何より最後まで読み切った自分に満足 月晨が登場するACT4から話が反転して面白かった 犯人予想は当たってたので、もっと意外性が欲しかった気もする 星は理解度が低いための4に近い3
2投稿日: 2024.12.14
powered by ブクログ福森家代々に関係する登場人物、1つ1つの呪物の背景が600pにぎっちり詰まっていて読み応えあり! 一気に読むか、頭整理しながらよく読むのがおすすめ。 他の作品もですが、科学的にあり得ない設定を、本当にあるのかもと思わせるほど世界観が作り込まれていて驚嘆します!!
3投稿日: 2024.12.08
powered by ブクログ祖先の非道の呪いが現在に現れる。一家5人が惨殺された旧家福森家の過去や呪術呪物の蘊蓄の数々に圧倒されながら読了。量の多さに霊能者賀茂禮子の霊能力にお腹いっぱいです。主人公も少しずつ霊能力に目覚めながら大奮闘。
2投稿日: 2024.12.06
powered by ブクログスピード感と緊迫感があってすごーく面白かった。読み始めたらあっという間。息をもつかせぬ展開で、映画化したらウケるんじゃないかな?ラストはあっさりだったけど、呪いとの攻防に目が離せなかった。さすが貴志先生、次作も楽しみにしております。
17投稿日: 2024.12.02
powered by ブクログ貴志祐介による、呪物ミステリ・ホラー。新刊ハードカバーを発売日に購入。貴志祐介の最新作ということで、期待を胸にページを捲る。 戦国時代から続く旧家、福森家で起こった一家惨殺事件。福森家の親戚筋で、ホラー系Youtuberで成功を目指す中村亮太は、祖母の頼みで現場の一部始終を動画で記録することになる。同行するのは家政婦の稲村繁代、担当刑事の樋口達也、そして祖母が依頼したという霊能力者・賀茂禮子。現場検証を進める中で、賀茂禮子によって次々と暴かれる屋敷内の呪物の数々。そして明らかになる福森家の血塗られた歴史と、迫る首謀者の魔の手―――。 本作を一言で紹介するなら、「呪物博覧会」かと。物語冒頭からほぼノンストップで語られる、霊能者・賀茂禮子による大量の呪物解説。博物館の学芸員さんによる帯同の展示解説を受けている気分。一つ一つの呪物エピソードに紙幅が取られているため、メインである一家惨殺事件の真相解明に関する部分のテンポが悪い。(呪物エピソードのアンソロジーがメインで、それを一つの物語にするために、一家惨殺事件という主軸を立てたような印象。)これを約600頁という長尺でされるわ、これといって捻った展開もないわで、読んでいて中だるみ感が否めなかった。 残念ながら、個人的には外れ作品。外れといってもそこは貴志祐介、テキスト自体は一級品なので、じっくり呪物アンソロジーを楽しむ分には良いかと。そして今作、二部作らしく。他の方のレビューを読んで初めて知った。(まあ確かに色々と謎を残したままなのでね。)
2投稿日: 2024.12.01
powered by ブクログあぁ〜面白かった!最初から最後まで本当に面白かった。 私の大好きなオカルトうんちくがてんこ盛りだったこともあって、分厚い本なのに一気に読み終わってしまった。読むのが遅いので、私でもこんなに早く読めるんだ〜とびっくり。 あれ⁈あの伏線どうだったっけ⁈って所があるので、もう一回読み直さないと! 影響されすぎて、身の回りのものが呪物か呪物じゃないか考えながら生きてる。 夫の夏の靴下は完全に呪物(笑)
4投稿日: 2024.11.30
