
総合評価
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powered by ブクログこのサイトか何かで紹介されていた。 電車に飛び込み自殺をした若い女性の持ち物から別人の身分証が出てきて、母親が連絡を取ったところ、そちらの母親からも自分の娘だと言われ、1人が2軒の家庭を行き来して、どちらでも娘として振舞っていたことがわかる。なぜそんなことを?亡くなったのはどっちの娘?という謎を2人の母親が協力して追っていく、という内容。 なかなかない設定に挑戦しているのだけど、やっぱりかなり無理がある。 親を捨てたいなら、連絡を断てばいいだけの話で、ここまでする理由が説得力がない。この先必ず、困ることになることも目に見えている。 スマホの画像から導く結論も、強引過ぎる。娘を心配する親ならそうは思わないのではないか? ポリアモリー…性的嗜好は自由だけど、子供作っちゃダメでしょう。 最後はどんでん返しのつもりかも知れないけど、結構しつこく伏線があったのでわかってしまった。
1投稿日: 2024.11.08
powered by ブクログホームへの飛び込み自殺を図った一人の女性…彼女は馬淵鈴21歳、身元確認のため遺体と対面したのは母の温子…。遺品の中に、柳島詩音という女性のスマホを見つけ、母の由里枝に連絡すると、詩音も行方不明、しかも2年前に整形手術を受けたところも一緒だった…。真実を探るために温子と由里枝は行動を共にしたことで、ある結果を導き出すのだが…。 ポリアモリーって初めて知りました。ポリアモリーとは、「お互いの同意を得たうえで、複数のパートナーと親密な関係を築く恋愛スタイルのこと」らしいです。鈴の母の温子がポリアモリーという考えの持ち主なんだけど、娘の鈴に母の考えを認めさせるようなそんな言動があって…いやいや…私にはわかんないです。 鈴も詩音も母に変わってほしかったんだろうなぁ…でも、わかってもくれないのはとっても切ないです。鈴と詩音の2人だからよかったのか、それとも悪かったのか…。結末は予想外のもので、私にはこの結末は導き出せなかったです。読みが甘かったみたいです(汗)。
64投稿日: 2024.10.29
powered by ブクログ娘の鈴が電車に飛び込んで死んだ。その遺品から友人とみられる女性・詩音の私物が見つかったため、詩音が何かの事情を知っているのでは、と思った温子は、詩音の母の由里枝に連絡を取る。そこで詩音もまた鈴の死と同じタイミングで行方不明になっていることを知らされ、さらには鈴と詩音が実は同一人物だったのでは、という恐るべき疑惑が明らかになった。奇想天外なミステリです。 読み始めてすぐに、頭の中が大量の「?」で埋め尽くされます。二人が同一人物ってどういうこと? なんで二人とも気づかなかったの? どう考えてもおかしいでしょそれ。だけれど読み進めるうちに、双方の家庭の事情が語られ、とんでもなく納得させられてしまいました。 対照的とも思える家庭に育った鈴と詩音、だけれどどちらの家庭も彼女たちにとって居心地のいい場所ではなく、抱えた孤独もそっくり。そんな彼女たちがこのような手段を取らざるを得なかったことに、娘を失くしてはじめて気づいた二人の母親。他人の目からはすぐに気づく歪んだ家庭環境と娘たちの苦しみに気づけなかった彼女たちだけれど、娘を愛していなかったわけではない。温子と由里枝が共に手を取り合い真相に向き合うさまは意外と穏やかで、素敵な美しい物語として幕を閉じるのかと思いきや……なんと辛辣な! 電車に飛び込まざるをえないまでに追い詰められてしまった彼女の心情もあまりにつらい。とはいえこれは、ある意味ハッピーエンドと呼んでも良いのかもしれません。
3投稿日: 2024.10.26
powered by ブクログ二重生活。実際には無理があると思うし絶対バレる。 それと鈴の母親、ポリアモリーはちょっと納得いかん。年頃の女の子にはキツイでしょ。 トリックは気になったので最後まで読んだけど途中は少しだけ飛ばし飛ばし(^_^;)
32投稿日: 2024.10.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
またまたの辻堂さん。 入れ替わりものかぁ… ちょっとムリヤリ感があるけど くるみちゃんのお手紙から違和感があって ラスト、読めちゃった(笑)
1投稿日: 2024.10.17
powered by ブクログ深く考えると矛盾のある設定ではあるけど、娘が二重生活をしていたと知った2人の母親はそりゃパニックになろよなあ。 鈴の母親に共感できなくて、読みながらいらっとしてしまった。
16投稿日: 2024.10.17
powered by ブクログ馬淵温子55歳の娘である、馬淵鈴21歳が電車に飛び込み自殺をします。ちょうど数分前に温子は鈴に電話をしたばかりでした。 しかし鈴の持っていたバックから全くの他人である緑が丘音楽大学の3年生である柳島詩音の財布とスマホが出てきます。 温子が詩音の母親の柳島由理利枝に連絡をすると由利枝はピアノ講師であり、詩音は「探さないでください」という書置きをして失踪していました。 調べてみると鈴と詩音に現在の接点はなかったのですが、高校の同級生だったことがわかります。 そして、二年前、ちょうど同じころに二人とも整形手術をしていました。 果たして電車にひかれて死んだのは鈴だったのか? 詩音はなぜ、失踪したのか? 温子と由利枝が、昔の二人を知る人を訪ねて真相を突き止めようとしますが…? 最初はいがみ合っていた二人の母親が調査を進めていくうちに、互いの事情をおもんばかるようになって打ち解けていくところは、いい話かもしれないと思いました。 でも、最後の最後に話がひっくり返るところはいただけなかったです。(そこがこの話の一番面白いところかもしれませんが) これってイヤミスなのかなあ、と思いました。
112投稿日: 2024.10.12
powered by ブクログ先生の作品は、テーマなどに興味がなくても幾重にも幾重にも作り込まれていて、引きづり込まれるのをわかっている。しかし、またしても当直明けに引きづり込まれた。
32投稿日: 2024.10.11
powered by ブクログ娘が列車に飛び込み自殺したことを葬儀を終えても信じられない馬淵温子が、遺品のバッグを改めてみると底板の下に我が子とは違う柳島詩音の学生証と財布やスマホがあった。 スマホに挟んだメモの自宅に連絡を入れて柳島の母親が来ると、遺影を見るなりそれは自分の娘の詩音だと言う。 お互いに自分の子だと信じて疑わないのは、整形をしたから… 同じ時期に家出をしたから… まさか同じ高校の同級生で仲が良かったとも知らず…。 自分の娘なのに何もわかっていなかった母親たち。 まるで復讐でもするかのようななりすまし⁇ 挙句には自殺⁇ 家庭環境のまったく違う2人に共通していたのは…。 歪みあっていた母親が、子どもたちの軌跡を辿り始めてお互いに人には言えなかった秘密を語る。 真実がわかりかけたとき… 子どもの苦悩を知ったときにはそばにはいない…。 なんと衝撃すぎてついていけないほど。 親の勝手さと子どものする残酷さの極みではないかと思った。
65投稿日: 2024.10.08
powered by ブクログ電車に飛び込み死亡した娘がもうひとつの家庭で別人になり変わり二重生活を送っていた…だと?整形手術を施し両家を行き来しながら一人二役を演じるなんて可能なのか?と訝しみながらも、それならもう一人の娘はどこにいるのかと気になりページをめくり続けた。どちらの母親も我が娘だと信じて譲らないがどれだけ娘のことを見て理解していたのかと思う。整形したと言われようと娘と他人の区別は付くだろう(私は自信がある)。結局娘のことよりも自分の事しか考えていない母親2人だった。でもストーリーは面白くラストのイヤミス加減も最高。好き。
3投稿日: 2024.10.07
powered by ブクログいや〜そうきますか、という何とも言えない読後感。 母親が娘に向ける多様な愛情。 その自分勝手さ、痛さ、それでいて根本にある真摯な愛が沁みる。
2投稿日: 2024.10.07
powered by ブクログAmazon紹介より 飛び込み自殺を図り、死亡したひとりの女性。 なぜか、母親を名乗る女性が二人現れて。 二人の母親が、娘の死の真相に迫る衝撃のミステリー! うだるような真夏日、ひとりの女性が駅のホームに飛び込んだ。そこに、なぜか母親を名乗る二人の女性が現れる。 性格も家庭環境も全く異なる二人の共通点はただひとつ。娘のことを何も知らない。 死んだのは自分の娘なのか。なぜ、死んだのか。違うなら自分の娘はどこにいるのか。二人の母親は、娘たちの軌跡を辿り始める。 一人が死んだのに、母親は二人というミステリーとしてはなんとも興味をそそる序盤でしたが、次第にわかってくる事実にまだまだ知らない世界を覗いたように感じました。 普通に考えると、生みの親とか育ての親、父親は同じ?などを想像していたのですが、全く異なっていました。 事実を知ると、現実的にあり得るの⁉といったツッコみをしたくなるような事実だったのですが、今迄にない発想でしたので、ミステリーとして面白かったです。 背景にあるのは、様々な「愛」。この辺りが、自分にとって、知らない世界だったので、こういった人もいるんだと驚きました。特に「娘」の母親・温子です。 シェアハウスに住んでいるのですが、そこの住人との関係性が凄く、印象的でした。 他にも、様々な「愛」の形を目撃するのですが、想像以上に「愛」の背景にある何かが根深くあって、それぞれの登場人物の生き様にゾワッとしましたし、恐くもありました。特に女性陣が印象深く記憶に残りました。 「娘」の死を機に二人の母親が調査をすることになるのですが、2人の視点が交互に展開していくので、それぞれの心情を垣間見ることができます。 最初は背景を知らなかったので、「娘」との関係性がわからなかったのですが、知るにつれて、なかなかのドロドロ感がありました。 時折「娘」の視点も登場するので、親に対する心情も知ることになるのですが、色んなものを抱えて生きているんだなとしみじみ思いました。 親の身勝手さが、「娘」の人生や心情を定まってしまうくらい、そこには親が関わっていることに親としての行動に責任感をもたなくてはいけないと思ってしまいました。 果たして、被害者は誰なのか?本当に「娘」なのか?色んな事実を知るにつれて、「娘」が可哀そうという思いに駆られつつも、ミステリーとしては伏線回収という面白さもありました。 これで事件は終わりで一件落着かと思いきや、最後の章でひっくり返ります。どんでん返しの展開になるのですが、これを知ると、もっと現実的にあり得るの⁉と思うくらい、ちょっと強引さがありました。 一瞬、時が止まりましたし、がらりとある人物の印象が変わりました。 結果的にイヤミスっぽい余韻だったのですが、同時に女達の生き様にゾワッとしてしまいました。 辻堂さんでは珍しいイヤミスと悪女の描写があって、楽しめました。
7投稿日: 2024.10.07
powered by ブクログ辻堂さん、どんどん奇想天外な方向に。あまり気を衒わなくても…ついていくのにやっとで、あまり楽しめない。隣りのは芝生は青く見えても、くれぐれも憧れすぎないようにしないと。
1投稿日: 2024.10.05
powered by ブクログとある娘のことを、自分の娘だと思ってた母親が2人。 どういう真実なんだろう、ということを予想しつつ読み進めながら自分の推察を軌道修正していくのが面白かった。 ただ最終的に見えてきた真実は、自分的にはわりと胸糞だなぁと思ってしまう感じだった。 年齢的にも立場的にも、どっちかというと母親寄りの思考になっちゃってるから余計にそう思うのかもしれない。
1投稿日: 2024.10.03
powered by ブクログ偏愛×複数愛(ポリアモリー)…歪んだ親子愛をテーマにしたミステリー。「母ふたり娘ひとり」の真相は早々に読めてしまうものの、自殺動機など終盤の見事な伏線回収はさすが辻堂さん。灯台下暗し的なオチで、後味は悪い。とにかく娘のことを知らな過ぎる母親たちの思い込みが酷く、ドン引きしっ放しだった。
11投稿日: 2024.10.02
powered by ブクログ少しだけ嫌な気持ちを味わいたい方におすすめ。 惑わすお話を書くのが辻堂さんは上手い。 内容は複雑だが、難しい表現は一切無く読みやすい。結構無理あるだろ!とツッコミたくなる場面も多々ありますが、あくまで小説なので気にせず読んで貰いたい。
1投稿日: 2024.10.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「隣の芝生は青く見えるんだよね。本当は青くなんかないのに」 「自由を一番感じられる場所って、校門のすぐ外なんだよねぇ」 娘たちは整形もせず近所に住んでてすれ違っているのに気づかない
1投稿日: 2024.09.26
powered by ブクログ女性の電車の飛び込みの場面、不穏な重々しい始まり。 娘の死を嘆く母親のもとに、亡くなったのは自分の娘だともう1人の母親が現れる。 どっちの娘が亡くなったのか、敵対していた母親同士が、真実を探すため協力し合う。 いつものファンタジーな要素がある話と違って、今回は結構ハードだ。 テンポよく場面が変わり展開も速いので、ぐいぐい引き込まれる。 綺麗にまとまったかと思いきや、上げておいて容赦なくどーんと落とす。 最後も背筋が凍る。 現実ってここまで厳しくて残酷なものなの? もしかしてサイコパス? イヤミスだが、かなり面白い。
20投稿日: 2024.09.22
powered by ブクログ一気読みでした 読み始めてすぐ『真相わかったかも』と閃いてしまい、結果その通りだった さすが辻堂さんの文章で謎が解けてしまっても最後までドキドキしながら読むことができました 表紙の恐竜はどんな意味があるのかとずっと気になっていたんだけど、最後まで出てこなかった笑
9投稿日: 2024.09.21
powered by ブクログ感想 自分の子供について何も知らない。だから死亡後も何も分からない。それで母親が務まるのか。表面だけの親子関係。子供の顔が思い出せない。
1投稿日: 2024.09.20
