
総合評価
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powered by ブクログ「日経平均は30万円になる」論者のエミン氏のご著書。これからの日本は地政学的要因を追い風に一人勝ちするなどの意見もふくめてトンデモ論に聞こえますが、これからのインフレなどを考えると無いこともないのかも。印象に残ったのは「AIと自動化が進むため、近い将来には人口減少はプラス要因となる」という指摘。確かにあり得なくもないかも。いろいろ刺激的な一冊でした。
0投稿日: 2025.11.19
powered by ブクログもう少し早くエミンさんを知っていればと後悔しています。日本経済を地政学的な観点も交えて解説されており、これからの日本の経済を前向きに考えられるようになりました。 日経平均が5万円を超えた今、エミンさんが唱える「日経平均30万円」という見通しにも現実味を感じます。 これまでアメリカ株に投資していましたが、これからは日本株、特に半導体分野にも投資してみようと思います。アメリカと中国に挟まれた日本は一見不安定に見えますが、地政学的にはむしろ有利な面も多くあります。 さらに、半導体製造装置や材料分野では日本が大きなシェアを持っています。「失われた30年」という言葉に惑わされず、自分が生まれた国に希望を持ちたいと思いました。 エミンさんが日本に来てくれて本当に良かったです
8投稿日: 2025.11.08
powered by ブクログオーディオブックで聞きました。 とても勉強になる本でした。日本の未来は明るいと感じました。 中国との関係、アメリカとの関係、それらのことをわかりやすく解説されています。 中国の不況が、日本の後景気につながっているとか、地政学的に日本の存在がどんどん高まっているなどなど、とても勉強になっています。 3年後位にもう一度聞き直したいなと思いました。 NISAをやっていて本当によかったです。
6投稿日: 2025.10.04
powered by ブクログトルコ出身のエコノミストである著者が、地政学の視点から見る今後の世界経済の方向性について述べた一冊。 「日経平均30万円説」で話題になりました。この日経平均30万円というのは、本当かなあと疑って見てしまいますが、著者が指摘する、地政学的に見た考え方は興味深いものだと感じました。 ・アメリカの「AIバブル」は遠からず弾け、そのマネーの動向は地政学に影響される ・地政学的に見て、米中新冷戦と呼ばれる状況が始まる ・中国に投資されたマネーの退避先として、安全性の高い日本に向かう ・ある程度インフラや人材が揃っていて製造業が盛んな国は、結局、日本しかない ・TSMCの日本進出は、台湾有事を想定した「疎開」 ・AIの発展による省力化は、人口減少が進む日本の追い風となる ・日本がデフレマインドからインフレマインドに切り替わる時代の転換点がやってきている 気になった項目を少し書き出してみましたが、著者の主張がよく分かります。必ずしもすべて楽観視するつもりもありません。本文中で指摘しているとおり。国民の責任も求められます。大きな時代の転換点でることを認識し、的確な行動をしていきたいものです。 ▼変動の時代に生き残るためには何が必要か。私はかねて、大局観を持つことの大切さ、ストーリーで考えることの重要性を訴えてきた。この能力は、混迷を極める世界にあっていっそう重要になる。 ▼まずは、いったい何が世界経済に影響を及ぼしているのか、大きな枠組みで捉えなくてはならない。私は、その最大の要因は「地政学」だと考えている。歴史を振り替えれば、それは明らかだ。 ▼歴史を振り替えると、どの民族の繁栄も低迷も自分たちの力量だけではなく、地政学的要因が大きい。ゆえに、日本の長期低迷の背景にも当然、地政学的要因が大きく影響していたと見るべきだ。 ▼日本人は変わるまで時間がかかるが、いざ変わった時は「右に倣え」で一瞬のうちに切り替えることができるからだ。マインドがデフレからインフレに変わった途端、日本でも消費や投資が活発化していく。 ▼日本の場合、古来、「八百万の神」といって、無限に近い神の存在を受け入れてきたからか、キリスト教やイスラム教のような、一神教同士の争いごとに対して、きわめてナイーブな面がある。一神教は、ともすれば他の宗教を認めず、排他性を強める傾向があり、それが高じて戦争を繰り広げることすらある。ゆえに、地政学リスクを紐解くためには、その裏側にある歴史宗教学的な観点が絶対に必要なのだ。 ▼日本では増税を伴う防衛費の増額に反対する一定の勢力があるようだが、もはやそのような悠長なことを言っていられる地政学的情勢ではないことを、日本国民一人一人がしっかり胸に刻み込んでおく必要がある。 ▼さまざまな国家の政治家を見て思うのは、政治家が時代をつくるのではなく、時代が政治家をつくる、ということだ。つまり、その時々の時代の要請に合った政治家が輩出される。そして、その政治家を選んでいるのは、ほかならぬ国民だ。日本の政治家は、日本の国民によって選ばれている。 ▼日本を今以上によい国にしたいからといって首相をどんどん入れ替えたとしても、恐らくよくはならないだろう。大事なのは首相ではなく、その下で働いているスタッフ、官僚、そして一人一人の個人である。私たち個人が変わらなければ、日本を変えることはできない。 ▼なぜ「納税者」という経済的概念において右寄りの政党が出てこないのか。これは多くの日本人に納税者という意識が希薄だからだ。 ▼プラットフォーマーやソフトウェア産業は、とりあえず製品をリリースしてみて、何か問題があれば、それを都度修正していくことで徐々に完成へと近づけていく。それと同じことを、完璧主義者に近い日本やドイツはどうもうまくできない。これは国民性に根差したものだから、仕方ないだろう。日本人はなぜか米国で行われていることに対して、盲目的に追従しようとする傾向がある。だが、別に日本が米国化する必要など、どこにもない。 <目次> プロローグ 世界経済の未来を「ストーリー」で読む 1 2つの大国が抱える苦悩(習近平の訪米が意味すること2 世界の地政学リスクを読み解く 3 新冷戦の中で日本が生き残るための活路を考える
40投稿日: 2025.09.06
powered by ブクログ地政学と経済の動きを分かりやすく、かつ日本を中心に論じていて理解しやすい。自分ごととして捉えることが出来る。 これまで私が読んできた地政学の書籍は、得てしてリスクに関する言及が多いイメージだが、本書ではリスクに加えチャンスも多く提示されている。これほど前向きな気持ちにさせてくれたのは初めてかもしれない。 食わず嫌いで、なかなか理解出来ていなかった中東案件も、ぼんやり分かるレベルに押し上げてくれたと同時に、勉強不足であることを知らしめてくれた。 本書も含めて、人口減少が追い風だとの思想が広がりつつあるのだろうか。現場ではまだ実感が湧かないのが正直なところだが、最適化に向かいつつあるのだと信じること、最適化の波に乗り遅れない施策を打ち続けることが大事なのだろうと思う。
26投稿日: 2025.07.13
powered by ブクログエミンさんの本は読みやすいです。本当にトルコの人なんでしょうか。 経済を歴史や地政学等、様々な視点から俯瞰されているので勉強になります。 エミンさんの今後の予想が当たるのか外れるのか楽しみです。
1投稿日: 2025.06.22
powered by ブクログ隣駅の本屋さんに久しぶりに行った時に、表紙と帯に書いてあることが気になって読むことにしました。円安(200円)になるとか、日経平均が5万円、将来的には30万円になってもおかしくないとあり、日本がそんなに魅力的なのかを知りたくて読みました。 日本株は暴落するという本がある中で、日本の外から客観的に見ることができる、本書の著者(エミン氏)の考え方を理解したく思いました。 以下は気になったポイントです。 ・日本はすでに「失われた30年」を脱して黄金期に突入している、黄金期のスタートはアベノミクスが始まった2013年で、すでに10年が経過している。4万円をつけた株価は、しばらく揉み合い調整しながら再び上昇し、5万円を目指すシナリオが考えられる。これが2050年まであと30年続き、現在の「株高」はまだまだ序の口だ(p12)1950-1990までの40年間、低迷は1990-2013年まで低迷した、それ以前の発展・低迷もそれぞれ40年、23年で動いている(p17) ・米国の巨大テック系銘柄が今後も成長するという意見は疑問視している、TSMCのように業績が悪いのに、半導体株のパフォーマンスが良い、これがすなわちバブルの末期症状である(p14) ・今は旧経済から新経済に移行している過渡期で、自動化は始まったばかり。大多数の仕事への影響はまだ軽微だが、このトランスフォーメーションが終わった時に最も困るのは人口の多い国である。作業効率化が進むことで、長期的には人間が携わる仕事がなくなり人口が多い国では人があぶれていく(p21)日本は人口増加国よりダメージはかなり少ないはず、自動化時代において人口減少は追い風(p22) ・日本の不良債権処理に使われたお金は1990-2005年までの15年間で100兆円、中国の場合どれだけ保守的に見積もっても、2200兆円が必要と言われるが、果たしてその程度で収まるか非常に流動的である(p43) ・2022年における中国の一人当たりの名目GDPは、12670ドル(世界70)で日本は33854(世界32)である、国が十分に飛んだ状態での高齢化と、それほど豊かになっていない状態での高齢化では状況が大きく違ってくる。経済成長率が落ち込むだけでなく、高齢化が加速していくことによって中国経済は極めて厳しい現実に直面するだろう(p51) ・資源(原油、鉄、銅、リチウムなど)の価格は下落するが、消費者物価はインフレ気味に推移していく、その最大の原因は、中国(安い労働力を使って供給)が西側諸国のサプライチェーンから外されるから(p57) ・新型コロナウィルスの感染拡大時に採った政策により世界的に借金(政府債務)が膨れ上がっている、世界の名目GDPの総額3倍以上(95兆ドル@2022に対して300兆ドル以上)である(p64) ・人口減少により労働コストが上がることもインフレの一因だが、「グリーンフレーション=脱炭素化など環境に配慮し持続可能な地球にするためにかかるコスト)」も要因としてある。太陽光や風力発電は、温室効果ガスの削減が効果的である反面、銅・アルミニウム、リチウム、銀、グラファイト、レアアース、コバルトの金属使用量が多くなる。太陽光発電は、単位電力あたり、化石燃料発電に比べると、11-40倍の銅を使用、風力発電は6-14倍の鉄を使用する(p68) ・米国が自国の経済覇権を守るために、出る杭の中国の頭を叩いている訳ではない、そもそもWTOに加盟しておきながら、国際貿易のルールを破って自国経済を肥えさせてきたのは中国であり、米国はむしろ被害者である(p87) ・1979年に旧ソ連がアフガニスタンに侵攻したことを機に、米国は旧ソ連に対するため、ムジャヒディン(その一人が、ウサマ・ビン・ラディン、p97)というイスラム戦士を育成、新米だったイランが反米意識を高めた時は、イランを牽制するために独裁者・フセインが率いるイラクを軍事支援したことがある(p91)共産主義国家において宗教は否定される、イスラム教の国々にとって社会主義国家はいずれ敵になるから、米国と組むべきというロジックで、米国はイスラム教の国々に近づいていった(p95) ・新疆ウイグル自治区に住むウイグル人は、その大半がスンニ派のイスラム教であり、中国が行なっている弾圧に対して本当なら米国と共闘して中国に文句を言わなければならない立場であるイスラム諸国は、反中国では立ち上がらない、それは米国がイスラエルを支援しているから(p99)新冷戦で米国が中国と戦うためには、イスラム世界を味方につけなければならない(p101) ・ウクライナとロシアの戦争は、ウクライナを軍事支援している欧米や日本などの民主主義国家と、ロシアに見られる専制主義国家の戦いである、中国は表面上中立的な立場をとっているように見えるが、専制主義国家という点において、ロシアと近い立ち位置にある(p141) ・これからやってくるインフレに強い資産と持つという観点では、株式・不動産・そしてゴールドが妥当だが、金利水準が高いと、米国債も選択肢に入ってくる(p166) ・日本は過去の借金が莫大になると、それを踏む倒す政策を行なっている、明治維新時には総額7413万両の債務のうち、返済に応じたのは3486万両(長期の分割返済)、戦後は預金封鎖、5円以上の日本銀行券を預けさせて、市中に流通している5円以上の旧紙幣を使えなくし、しばらく後に新円を発行、そして一定限度内に限って、旧円と引き換えおよび新円による引き出しを認めた(p175)一定の期間をもって旧円が使えなくなるようにしたので、全額を新円で引き出せないうちに旧円の資産価値がゼロになった、こうして旧円の債務を強制的に踏み倒したことになる(p175) 2025年4月28日読破 2025年4月28日作成
1投稿日: 2025.04.28コモディティのデフレと消費者物価のインフレ
著者は、日経平均株価が2050年に30万円になり、これから黄金期を迎えると主張する。 執筆時の株価4万円から最高値5万円を目指していくだろうと書いてあるが、現在の2025年1月末の株価はその4万円をも下回っている。 先は長そうだ。 強気の未来予測の拠り所となっているのが、地政学的な風向きがこれから日本の追い風となるとの読みがある。 米中新冷戦により、最前線となる日本を強くするためさまざまな支援がなされるはず。 しかも日本の少子化や人口減少が更なる追い風をもたらす。 自動化やAI化の急速な進展で、長期的に見れば、人口の多い国の方が大変になるからだ。 地政学的リスクが高まれば、次に起こるのはインフレの昂進で、資産を何も持っていない奴は泣きを見る。 だから投資しろ、と。 現在のインフレが一時的なものではなく長期的なトレンドになるというのはその通りだろう。 著者は、毎年3~5%のマイルドなインフレを予想しているが、天井が抜けたような強烈なインフレもありうる。 中国経済の成長とほぼ軌を一にして推移していたコモディティ価格は、これから中国バブルの崩壊と共に下落していくだろう。 しかしコモディティのデフレは消費者物価には連動せず、逆にインフレとなり上昇していく。 なぜなら、中国が西側諸国のサプライチェーンから外されるため、これまで通り安い製品を供給できなくなり、製品の製造コストが上昇するためだ。 「中国とのデカップリングが実現した場合、西側資本主義諸国にもマイナスの影響が生じてくる。それがインフレだ。中国という世界の工場、デフレ輸出マシーンから離れれば、今までのように安い労働コストで製品をつくることができなくなる。西側資本主義諸国は構造的なインフレ要因を抱えることになるだろう」 さらに追い打ちをかけているのが、西側諸国がコロナ禍で採った政策だ。 政府がお金を刷りまくり積み上がった借金により、インフレは不可避となった。 インフレは作り出すのは簡単でも、制御は極めて難しい。 日本の借金はもはや返済不可能な水準に達しており、更なる高インフレが襲ったとしても、あえて政府はインフレ抑制の政策を講じないのではないか。 著者はその根拠を、これまでの借金踏み倒しの歴史から類推しているが、「黄金期」という独自予測がいかに薄氷の上に成り立ったものかよくわかるだろう。
0投稿日: 2025.01.30
powered by ブクログアメリカテック企業のAIバブルは弾け、米中新冷戦、中国経済の崩壊、そして猛烈な日本買いがやって来て、2050年には日経平均株価は30万円になる。なぜか、という本。 そりゃ中国の不動産問題は既に顕在化し、半導体摩擦によるITの停滞も懸念される。米国もドル高金利高、住宅、個人消費など多くの問題を抱えているだろう。 米中新冷戦により、経済グローバリズムは終焉し、ブロック経済へと移っていくと著者は見る。 そして話は地政学。中東やロシア、東アジアへ。 そんな中で日本が生き残るための活路とは? それは日本に中国から逃げてくるお金、米国の東アジアにおけるプレゼンスを維持するためのお金、更に中国から不安を感じた優秀な中国人の流入、そして問題となっている少子化がAI時代には有利に。他の国はAIにより大量の人手が余ってしまうから。 ではこれから何に投資すべきかというと、なんと米国債と金推し!なんで日本株でないのか・・・。今まで書いていたことはなんなんだ、という話。 そして日本のリスク要因はインフレ。日本政府は、日本を高インフレが襲ったとしても、インフレを止める政策を一切講じなくなる恐れがある。いや日本ダメじゃん。(この日本国債借金棒引き計画は既にあらゆるところから警告されているが) 最後に日経平均30万円になる理由だが、インフレで国民が株式投資になだれ込む、グローバル資本も集まってくる、というものだ。 しかし私ならインフレ通貨の国に投資などしないけど。迷走気味の本であった。
1投稿日: 2024.12.11
powered by ブクログ日本に関していえば、全自動化の技術が完成した時には、望むと望まざるとにかかわらず、だいぶ人口が減っている。人口増加国よりダメージはかなり少ないはずだ。その分、人間のリソースをよりクリエイティブな分野に集中し、未来に高い価値を生む労働を発明していけばよい。自動化時代において、人口減少はむしろ追い風といえるのだ。 移民大国といわれる米国でさえ、現在、人手不足が叫ばれる中でさらに移民を増やすととには拒否反応が出ている。これは将来、人間が余る時代を見越してのことだと私は考えている。 ちなみに日本が中国から輸入しているものを構成比別に見ると、次のようになる。 機械及び輸送用機器44.6% 雑製品22.7% 原料別製品12.3% 化学工業品9.0% 食料品及び生きた動物4.4% その他2.9% これらに加え、日本は中東からの原油輸入に大きく依存していることも、忘れてはいけない。中東産原油はマラッカ海峡を通過して日本に入ってくる。前述したように、南シナ海での有事が重なったら、恐らく中東産原油が日本に入ってこなくなるか、入ってくるとしても相当、難航するはずだ。結果、当然のことながら輸入に際してもかかるコストが増大するため、石油やガソリン、灯油などの値段が大幅に跳ね上がってしまうだろう。 したがって国家安全保障の観点からすると、日本をいかにして自給自足できる国にしていけばいいのか、真剣に考えなければならない時期に来ている。 国家安全保障というと、すぐに戦闘機や戦車、その他の武器関係にばかり目が行ってしまいがちだが、そうではない。武器はあくまでも狭義の防衛関連だ。私が言いたいのは、もっと広義の防衛関連である。 その観点でいえば、食料関連の企業は立派な防衛関連企業だ。食料安全保障という言葉もあるくらいだ。その他、サイバーセキュリティも防衛関連企業に入ってくる。南シナ海や台湾海峡で有事が起こるという最悪のシナリオを想定すれば、日本は広義の防衛関連をしっかり整備する必要がある。 日本人を見ていて思うことがある。それは、政治に対する無関心ぶりがすごいことだ。 市井の日本人がもっと政治に関心を持つようになれば、前述したような時代に合った、優秀な政治家が輩出される可能性が高まる。 そのためには、日本人の納税者の権利を守る政治をするべきだ。いや、日本の納税者の権利を代弁する政党が必要だと言うべきだろう。 「納税者の権利を守るのは政治家の務めとして当然のことではないか」と思った人は、搾取されている。日本には、納税者の権利を守ることを是とする政党は、一つも存在しない。あの自民党でさえもがそうだ。
1投稿日: 2024.11.30
powered by ブクロググローバル資本が日本に集まってくる理由を地政学や米中の今後の推移、日本人の特性などでわかりやすく説明してくれた。 日本人として自信がつくとともに俯瞰的な視点でリスクにも注意を払い続けなければならない事も学べた。
1投稿日: 2024.11.18
powered by ブクログ中国の今後、米中関係、地政学リスクについての将来予測を書いているけど、全体的に薄味な内容。 リアルタイムで状況が変わる内容も多く、本という形式でまとめるとすぐに陳腐化する。雑誌コラムやメルマガで配信する内容だと感じた。
2投稿日: 2024.10.04
powered by ブクログ今までの本より地政学的な観点が多めかと思う 。トルコ出身のためか中東情勢にかなりのページ数を割いており、自分にとってはありがたかった。
2投稿日: 2024.08.19
powered by ブクログ実は、タイトルになっている「エブリシング・バブルの崩壊」に関する説明はそれほど厚くない。 著者にとって、「エブリシング・バブルの崩壊」は所与の前提ということだろう。 むしろ日本経済をとりまく国際情勢の分析がメインとなっている。 株式相場の短期的な動きを予想するようなものではなく、長期的にみて日本の証券市場には希望があることを説明している(もちろんリスクの説明もあり)。 本書の評価は色々とあるだろうが、著者が頭のよい人であることは理解できた。 以下、本書における著者の主張で印象に残ったところを二つほど。 (1) 日本の政治の質が悪いのは、市井の人たちが政治に興味がないから。もっと政治に関心を持つ人が増えれば、優秀な政治家が選ばれるようになるはず。そのために、納税者の権利を代弁する政党の出現が望まれる。 (2) 日本は今まで少子化に本気で取り組んだことはない。本気で少子化対策を行うつもりがあれば、年収800万円以上程度の中産階級に属する世帯の可処分所得を増やすべき。
2投稿日: 2024.08.16
powered by ブクログ著者は、近年の世界的な出来事を例に挙げ、これらのリスクが市場にどれほど大きな影響を及ぼすかを分かりやすく説明している。たとえば、地域紛争がエネルギー供給に及ぼす影響や、経済制裁がグローバルサプライチェーンをどのように変えるかといった点が具体的に描かれている。 経済の複雑さを理解する上で必読の一冊であり、特に地政学リスクについて考える際の重要な視点を提供してくれた。この知識を基に、今後の市場動向をより慎重に見極めることができるようになると期待している。
2投稿日: 2024.08.11
powered by ブクログ【評価】 内容 :★★★★☆ 読みやすさ:★★★☆☆ 難易度 :★★☆☆☆ ボリューム:★★☆☆☆ 【所感】 地政学を中心に今後のグローバルマネーの行く先を考察した一冊。米ソ新冷戦における中国や日本、インド、中東(イスラエル、イラン)などの立ち位置や地政学的リスクも書かれている。今後AIが本格的に社会実装されると仕事がなくなる人が増えるのは不可避。そうなるとベーシック・インカムの導入が考えられるが、それを実行しようとした際に減少している日本の人口が良い方向に働くとしている。その他さまざまな要因で海外マネーが日本に流入するという展開。歴史宗教観点での地政学はしっかり学ばないと今起きている事象の根本理由が見えないのでもっと勉強しようと思った。読みやすく頭にも入って来やすい一冊だった。
2投稿日: 2024.07.28
powered by ブクログ目新しいものはなにもない。 地政学の話が8割。 なら他の本で充分 世界的な金融緩和が資産バブルをもたらした。
3投稿日: 2024.07.19
powered by ブクログ今後の経済の見通しを、地政学という観点から俯瞰するきっかけを提供してくれた。新しく認識した点としては、フィリピンが地政学的に米中新冷戦の重要な拠点となることである。
2投稿日: 2024.07.14
powered by ブクログ23年間の調整を経て、2013年から2053年まで日本株は上昇トレンドに入るというのが筆者の考え方。これから日本に強烈なインフレが起こるという見解に共感できるようであればこの本のいう30年の時を経て日経30万円を超えるというのはあり得ると思う。新NISAでオルカンやS&P500一辺倒に疑問を持つ人は読んでみると自分の考えがまた整理できるかもしれない。
2投稿日: 2024.07.12
powered by ブクログ面白かったし、かなりさっくり読める。 動画やテレビなどでエミン・ユルマズ氏が発言している内容が流れに沿って説明されており、 納得感のある内容だった。 情報が駆け巡りあらゆるソースにアクセス可能な時代だが、 情報というものはこういった書籍に比べるとやはり分断されたものが多く、 単語同士をつないでも接続詞次第で意味が変わってくるように、 受け取り方や情報同士の繋ぎ方でかなり差が出てしまうなと。 (バイアスがかかるという意味で) また、切り取り方でも意味合いが変わってしまうので、 「本で読む」ということはやはり大切だと思う。 ・日経平均はこれから伸びていくがリスクもあるよ ・新冷戦時代の流れはこうなりそうだよ ・地政学リスクも当然あるよ などなど 個人的にはこれを読んで感じたことは、 やはり資本主義観点のグローバリズムからの脱却、 ナショナリズムの台頭といった過渡期の中にいるということが、 世界的な流れなのではないかと感じている。
11投稿日: 2024.07.02
powered by ブクログトルコ出身エコノミストの地政学的視点と日本観を知りたいと思い購入した。簡潔な文体で読みやすく、3時間かからずに読むことができた。 地政学部分は納得できることが多く、自分とは別視点からの言語化を楽しむことができた。予言書ではないので話半分な部分もあるが、著者の経歴からどういった分析が生まれるのかを知ることで深く考えることにつながった。 後半はやや日本に期待を変えすぎにも思える。こんな日本にして欲しいという日本人へのエールと受け止めたい。
6投稿日: 2024.07.02
powered by ブクログ米中、二つの大国の状況、 世界の地政学など、とてもわかり易く 書かれており、勉強になった。 特に中国、ロシアの関係については 興味深い内容だった。 人口減少がこれからのAI時代には メリットになるという点も納得する。 しかしながら、日本の未来が楽観視 しているのは、ちょっと賛同出来なかった。 逆に悲観的な典型的日本人の私には この様な意識改革が必要なのかもしれない。
35投稿日: 2024.06.22
