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決定版カフカ短編集(新潮文庫)
決定版カフカ短編集(新潮文庫)
フランツ・カフカ、頭木弘樹/新潮社
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総合評価

15件)
3.3
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    「変身」すら未読なのに短編集を読むという。 それでも「判決」はカフカって感じの話なんだろうなと思った。客観的に読んでる感じでは、一人芝居乙…とも捉えられかねない、自分で事態をややこしくして自分から進んで悩みを大きくしているがいかにも小説家だなぁというのが正直な感想。 「万里の長城」「バベルの塔」のような、何が始まるかと思えば完成したほうがいいようなそうではないような的な持論を延々に展開していくというものだが、理屈らしきものをこねこねして一歩も踏み出さないところは、なんだか私に似ていて好感が持てるのだ。 話の内容もそうだが、解説も勉強になった。カフカが無名な頃に出版した新潮社の粋が伝わった。

    0
    投稿日: 2025.10.22
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    難しすぎる。 読み始めると眠気に襲われる。 言葉も難しければ描写も難しい。 傑作だろうが理解できない、全部読む気になれない自分がいて、なんか他のことを頑張ることで帳尻を合わせようと思います。

    1
    投稿日: 2025.07.28
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    岩波文庫版の短編を持っていたけど、とりあえず訳者が違うので買ってみた。 判決→なんでしぬの、意味わからん 火夫→これで終わり?意味わからん …… そりゃまあ、以前買ったのも意味わからんかったよ。 意味わからんのにまた買いました。

    0
    投稿日: 2025.06.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読んでるうちに情景が掴めない、展開が読めない等の理由で正直よく分からない作品が多かったが、心に残る文章が各編あり、それが読後も尾を引く感じがかなり好き。シュルレアリスムの文章カフカで初めて読んだが、不思議な浮遊感を味わえた。断食芸人の「好きな食べ物が見つからなかった」って文章かなり心に残って尾を引いてる。 天井桟敷の分かりやすい青年感も好き。大好き。

    0
    投稿日: 2025.06.05
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    恋でテンション上がって勢いのままに書き上げたのが『判決』なのあまりにもカフカ先生すぎる。 ・新潮の海外作品って翻訳も注釈もやや不親切なのが多くて合わないな…となった。

    0
    投稿日: 2025.01.01
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     カフカが遺した短編集のなかで、カフカ自身が薦めた作品と、長年読者から評価された作品を収録したのが本書である。

    0
    投稿日: 2024.12.01
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    万里の長城、流刑地は以前読んだ記憶がある。断食芸人の決然さ、強迫、孤立が、現在の熱狂に巻き込まれずに立っていられる一つの姿勢なのかと思われた。

    0
    投稿日: 2024.11.21
  • 目次は新潮社webにあります

    カフカの自己評価が高かった数作品と、読者の人気が高い作品とを編んだもの。理不尽さや狂気のインパクトが強い前半作品は如何にもカフカで、彼の突き詰めたい方向性だったのかも知れない。といいつつ、人間の存在や社会を抉る後半の作品も輝いていて素晴らしい。 いくつかの作品は青空文庫でも読んでいて、味わいの違いも楽しめました。

    0
    投稿日: 2024.11.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    なんとなく、買っていました暗い暗いカフカさん。「絶望名人 カフカの人生論」を読んだことがあります。暗過ぎて突き抜けている人。いや、そこまではいかないよ、と思わせてくれる人。たしか、「自分にうまくできることは ただじっと横になっていることだけです」みたいな感じでした。わかる、私もそれならいける。みたいな感じ。どんなに落ち込んでいても劣等感を感じなくて済む人。日本の太宰治? そんな人の短編集、読んでみました。 まずは「判決 ある物語」。 ネタバレにならないように書くと、いやいや、父親どうしたの!?認知症ですか?え!?ちがうの?そうなの?どっちなの?え、主人公お父さんの言うこと聞いちゃうの!?え?!って感じ。できれば読んでほしいです。そして感想を聞きたいです。 次に収められていたのは「火夫」。読んでいてなんだかさっぱりわからない、と思いながら無理やり読み進めていくと、終わってしまいました。ネットで解説を調べると、この作品は「アメリカ」という長編の第1章とのこと。ふーむ、そうだったのか。「アメリカ」はドイツ語で書かれているとありましたが、日本語に翻訳されているのかな?と思ってAmazonを軽く検索したら、どうやらあるようでした。 次の「流刑地にて」からは、解説を先に読んでから挑みました。わからない笑い泣き残酷だなぁーと思いました。他の話もそうだけど、何を思ってカフカはこの話を書いたんだろう、と思いました。解説本が欲しい。 本の巻末に、簡単な解説が載っているのを読みましたが、でもやっぱりわかりませんでした。 「田舎医者」はなんとか読み通して、あとはパラパラしてみましたがわからないので挫折しました。 「変身」でも読んでみようかな。 どなたかカフカの面白さをご存知の方、ぜひ教えてください。

    0
    投稿日: 2024.09.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ■評価 ★★★☆☆ ■感想 ◯短編集は物語にのめり込むあたりで終わってしまうので、個人的には難しいと感じた。 ◯「流刑地にて」と、「断食芸人」の雰囲気は好きな感じだった。

    0
    投稿日: 2024.09.18
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    なぜなのか、まったくわからないことが、ひとつ。今夏この僕が、フランツ・カフカを読んだのだ。不思議。この僕が?カフカの物語を?僕自身のことなのだけれど、さっぱり。以前の僕だったら、カフカなど最も縁遠い本だったろう。なぜ、この本を?いったいどんな風の吹き回しなのか。まったくもって不思議という言葉しか出てこない。 昨年末より、僕の読書習慣が再開した。きっかけは僕が好きだった俳優さんが、大の読書好きだと知ったから。彼女が薦める本や、彼女が出演した映画の原作などから読み始め、読書の虜になった次第。 彼女から影響を受けた本や著者以外の様々な本を僕自身、自らの意思で手に取ることに、今では何の躊躇も戸惑いもなく。それこそ、こんな僕が、カフカの本を手にするほどに。僕は、僕だけの読書の世界を揺蕩えども、決して沈まぬ術を見出した。きっかけをくれた彼女には心からの感謝を。有難う。もうこれからは、僕ひとりで大丈夫。   前回の“断片集”に続き、今回は“短編集”を。恥ずかしながらカフカを読んだのは、この二冊の新刊文庫本が初めてだった。書店に並び始めたのを見て、この上ない機会だと思った。入り口には立った。カフカの魅力も知った。一編一編を愛おしく思った。僕のごとき拙い読者には、うってつけの短編集でした。読みたい、知りたい本が、どんどん増えてゆく一方です。

    2
    投稿日: 2024.08.22
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    疑問や不可解なものを、何も見解を加えず、教訓めいた一言もなく、そのまま提示する。 評価も求めない。 読む側の年齢や精神状態により、感じることが変化すると思う。

    0
    投稿日: 2024.07.29
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    ずいぶん前にも読んだような、かすかな記憶。 訳者が異なると、少し読みやすさも変わる。 「流刑地にて」これが以前に読んだ記憶のあるもの。 全体としてもやもやしている。それでいて、不条理であったり、後退し続けたり。再び読む気になったのは、強い感動や印象がなくてもそれなりに気になっているからだろう。

    7
    投稿日: 2024.07.17
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    去年の入院前後に、カフカの作品を再読したり、関連図書を読む機会があったので、短編も読みたくなっていた矢先にこの本を見つけました。  言葉で触発される感覚と風景の 不思議さと、怖さと 既視感…

    0
    投稿日: 2024.07.06
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    思ったよりシリアスで一読しただけでは真意が掴みきれないけど、幾重にも思考が重なった重層的な物語のように感じた。 『流刑地にて』『断食芸人』では時代遅れの哀れみを感じ、『万里の長城』『掟の問題』では権力を骨抜きにするようなシニカルさを感じた。 万里の長城の建造など意外な題材を取り上げていたり、多様な観点があって掴みどころがないところも魅力ですね。 また時間が経てば読みたいいぶし銀のような短編集でした。

    7
    投稿日: 2024.06.17