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カラフル
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阿部暁子/集英社
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総合評価

106件)
4.4
50
41
7
1
0
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    カフネがかなり刺さったので他の著も読んでみたくなり拝読。 高校入学初日に出会った車椅子ユーザーの少女と、希望なし少年の出会いから始まる物語。 こちらの作品も、とにかく色彩豊かな表現とスピード感が読んでいて心地が良かった。 少し気になるのが漫画でも「ルリドラゴン」「正反対な君と僕」なんかを読んでいると、若干高校一年生がここまで聡いか?なんて鼻白らむ感じもあったり(自分の学生時代がアホすぎたのか) それでも感銘を受ける言葉もたくさん詰まった素敵な本、他の作品も読んでみます!

    8
    投稿日: 2026.01.21
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    未来を楽しみにしてね。それがちゃんと素敵なものになるように、私たちががんばりるから。 長谷川さんよい人。

    0
    投稿日: 2026.01.16
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    スラスラと読める文章で、結末がある程度予想できたが、面白かった。 後半の展開で主人公が不安になるなか、天使が伝えた、所詮ホームステイだ。というフレーズがおしゃれでいいなと思った。

    0
    投稿日: 2026.01.03
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    健常者や車椅子ユーザーの溝を良い意味でカラフルという。青春の一ページに色を添えるのは情熱と恋愛だ。ふとした時にこういう視点もあるのかもと想像力を膨らませて生活することが大事だと思いました。 良いお話でした。

    0
    投稿日: 2025.12.27
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    読み終わって爽やかな気持ちになりました。 ど直球、青春小説でした。 車椅子ユーザーのことを少しでも知れた事は読んだ意味があると思いました。

    1
    投稿日: 2025.12.08
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    高校生の息子に読んでもらいたいと思った1冊。 友達とのいざこざ、親だから何を言っても大丈夫と思い込んでる傲慢さ、考えるきっかけになるだろうなという本。

    2
    投稿日: 2025.11.23
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    これは感想が難しいなあ。。。 読み終えた印象は道徳の授業を一コマ受けたような、いい歳こいていながら今の今まで思いが至らなかった事がしっかり身についたな、という清々しい気持ちと、わかりやすい設定のサブキャラクターを多数配置したのはいいけどそれが所々で空回りを起こしているな、という振り返って見た時の粗さが気になってしまった。 大きな縦軸には、中学入学より陸上短距離にひたすら打ち込んできて将来を嘱望されつつもとあるトラウマを経て走らなくなった少年〈荒谷伊澄(あらや・いずみ)〉と中学二年時に脊髄腫瘍を発症し車椅子ユーザーとなったミュージカル俳優を目指す少女〈渡辺六花(わたなべ・りっか)〉が高校入学の初日に出会って、学校の内外で交流を重ねるうちに伊澄の心を覆う壁が取り払われて再び競技場へ戻ろうと思えるくらいまで前向きになっていく…という彼の再生の物語。 トラウマによってモノクロの世界に沈んでいた伊澄であるが入学式の朝、運命的にも六花が操る水色の車椅子が視界へ入ってきたところからみるみるうちに世界が色付いていき、やがて「この世界はカラフルだ。 気が遠くなるほど色んな人がいて、誰もがそれぞれの事情と思惑を抱えて生きている。」(p218)。「世界がカラフルであることは、いいことであるはずだ。 自分とは違う色の尊厳から目を背けず、わかり合おうとすることをやめない限り。」(p219)という心持ちに至るまで、中学時分の狭い了見を脱して変化と成長を遂げる。入学式から五月の学校行事までの出来事なのでたったひと月、されどひと月あれば人は十分変わることが出来る。 と、伊澄にまつわる物語そのものはぐうの音も出ないほどに爽やかでみずみずしいものであるのだが、所々で「ん?」と感じる部分があったことは否めない。 まず、六花については元々からして芯が真っ直ぐ通っていて自立しており自分の意見をはっきりと主張出来る子であり、彼女にとって伊澄ってなんなんだろう、と考える程に彼がそばに居る理由が今ひとつぼやけているような気がしてならない。確かに車椅子ユーザーの気持ちをいち早く理解して体得して実行できるというクレバーさや優しさは見受けられるものの、彼女にとって‘この人だから’という理由は触れられていないように思う。失礼ながら、高校を卒業したら別れそうだな…という妙なリアルさがある。なんならふたりのクラスメイトで父親が車椅子ユーザーである〈田所〉と六花が付き合ったらうまく行くのでは、という邪な想像まで浮かんでしまった。 サブキャラについては、母子家庭である荒谷家を支えるシンママギャルハウスキーパーの〈町子さん〉に対する感謝の気持ちが伊澄には圧倒的に足りない。多感なお年頃とはいえ、好いた女の子には考えが回る癖にこの功労者の貢献に対する感謝の言葉が一切無かったのが本当に残念。中学二年になる娘がいながら伊澄の学校行事の前日には彼の弁当のおかず作りを手伝ってくれて、「いいこと伊澄くん、その時彼女はあなたのお弁当であなたという人間を判断するの」(p220)と結構良い事を言ってくれている気がするのだが、なんと伊澄が弁当を六花に見せるシーンは書かれないのである。それどころか町子さんは上記のシーン以降登場機会すらない。じゃあなぜ序盤からちょいちょい町子さんを登場させてきたのですか阿部先生…。 伊澄のクラスについても、テンプレのようなキャラばかりで描かれる同級生だらけで、なんか生き生きとしていないんだよなあ。特に、後半p196からp212までクラス一丸となった六花をめぐる熱いディスカッションがノンストップで続くのだけども、これ、朝のホームルーム前の時間帯の出来事なんだよね。朝っぱらからそんな暑苦しいクラスないでしょ…と、内容が全然入ってこない。六花の友達の〈力石さくら〉は登校して(おそらく)数十秒で「わたし、小学校からずっと、いじめられてて」(p199)と語り出すのだが、もうちょっとなんかこう、流れとかタイミングとかあるじゃないですか。と、そんなことが気になってしまう。 議論の内容そのものはとても素晴らしいものだと思うのだけど、朝8時くらいから全力で議論を戦わす高校生達という、どうしてもシュールな映像が浮かんできてしまうのだ。 色々書きましたが、車椅子ユーザーについての見識が深まったのは確か。それだけに、なんか良いものを読んだ印象が残るのだけどもよくよく見たらツッコミ所がたくさんあったな、という読後感でした。 これは私の印象に過ぎないけど、想像した伊澄の見た目と表紙の絵があまりピタッとしなかったな…。もうちょっと髪は長めでもっと線が細いイメージです。短距離選手にしては胸板が厚すぎでは…。 1刷 2025.11.22

    18
    投稿日: 2025.11.22
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    何の前情報もなく読んだ本でした。読みはじめて、おっと…高校生の学園物だったか…っとちょっと残念に思いました。でも、読み進めていくうちにあれよあれよと一気に読み終えました。 小説って、当たり前ですが、今という時代がきちんと反映された描写がなされ(私の時代にはワイヤレスイヤホン等はありませんでしたし…www) 地方の高校生ってこんな感じなのかぁ~っと思ったり。 自分も通ってきたはずなのに、全く違った日常生活のようなとても新鮮な気持で読むことができました。 駅員の長谷川さんの立花への言葉、矢地先生の生徒への世の中というもののありようについての話。 とても深く胸を打ちました。 先入観を捨て、新しい世界を手にして受け入れてみて良かったです。 ラッキーな自分を褒めたい(笑) もう一度、読みたいと思います。

    0
    投稿日: 2025.11.12
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    「車いす」でなく「車いすユーザーよ」 から始まる青春小説。 「障がいは個性」と言った先生の発言にもやっとしていたら、物語の中で伊澄が車いすユーザーの六花に言う。 「個性って使う時は、よく考える。障がいとかでかいジャンルでなく、目の前にいる人がどう思っているか、聞いて、話して、よく考える」 ここまで読んだ時、ああこんな小説が読みたかったんだとわかった。 大学の頃からずっと頭の中でぐるぐるしていたことが、明確になっていくのを感じる。 『サウンド・オブ・ミュージック』初めてLDを買った時、手に入れた映画。何度観たかわからない。その中の、「神様は扉を閉める時、別のどこかで窓を開けてくださる」 扉が閉まってモノトーンの世界に浸っていた伊澄が彼女と出会って、自分の世界に色を取り戻していく。 「差別は相手をわかろうてする意志を、手放した時に始まる」という先生の言葉はに説得力がある。 無意識の差別を意識化し、目の前の彼女と対話し、自分が彼女にできることを見つけていく伊澄がまぶしい。彼はきっともう別の窓が見え始めている。 『カフネ』が開いてくれた阿部曉子さんへの窓。 なんて心地よい風が吹いているんだろう。 幸せな風。

    80
    投稿日: 2025.11.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    カラフルといったら森絵都さんの方を浮かべ、読み始めたら恩田陸さんの夜のピクニックを思い浮かべました。そんなタイトルや設定の二番煎じは関係なくなるくらい内容は阿部暁子さんのカラフルでした。 要所要所で深く話し合うシーンがありますが、あんなに話し合えるものなのか、そうだとしたら少子化な今ですが未来は明るいなぁと思える、そうじゃなくても教材として本当に考える事ができる良い内容でした。

    1
    投稿日: 2025.10.13
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    渡辺六花りつかと荒谷伊澄あらやいすみの再生と恋の物語。カラフル という題名は人それぞれを感じさせる。高校生のさわやかさ、それを乗り越えていく 周りの描写もとても良かった。

    1
    投稿日: 2025.10.01
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    阿部さんはカフネに続く2作目。 カフネとは全く違い高校生達の物語。爽快な読了感を味わえる。 怪我から夢を諦めた男の子と車椅子ユーザーの女の子のお話。 最初は健常者は何も思わず過ごしている所が車椅子ユーザーにはこんなに大変なんだと気付かされた。 そんな中でも1人で全てをできるようになりたいと前を見て生きている六花ちゃんはほんとにステキ。それでも絶対に人にお願いしないといけないこともあり、頭を下げてお願いする。本当に強い子。というか、強くなるって決めたんだよね。 学校行事の競歩に六花ちゃんが参加すると言ったことからクラスで差別について、話し合うことに… この年で差別について考え意見を出し合えたことはこれからのこの子達の糧に必ずなるはず。 題のカラフルは色というより、人を指していた。いろいろな人がいてカラフルだと。いい言葉がたくさんあり、私は笑顔を表現する言い回しがステキだと思った。 神様は一つ扉を閉めると別の扉を開ける その言葉を傷付いたりしてる子に言ってあげたい。

    6
    投稿日: 2025.09.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

     阿部さんのは安心して読めるね。中高生たちに印象に残ったところや言葉を言い合うような読書会をしてほしいね。  自分が最も注目したのは田所が清彦をイジメようとした空気を伊澄がかき消す場面です。うまいねえ。まあ、伊澄の場合は俊足という特技があったからアレですけど、なんか変だなと思ったときにすぐ行動することが大切だと思います。  読書離れの一つの要因はあまりに身近ではなくなったことではないかな。阿部さんのように、自分たちのことを書いてくれる作家さんにはこれからも期待しています。

    0
    投稿日: 2025.09.09
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    高校生 伊澄と六花のクラスの話、ハンディのある人が身近にいた時、どのように考え,サポートできるかを問題提起している。 読みやすい文章で、250ページをほぼ一気に読んだ。

    0
    投稿日: 2025.09.03
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    高校入学式の朝の駅で荒谷伊澄は車椅子ユーザーの六花と偶然出会う そして偶然にも同じ高校、同じクラス 六花は低めのアルトの声ではっきりと自分の意見を伝える事のできる人 伊澄は高校生活を何も期待せず当たり障りなくやり過ごすつもりだった そんな伊澄の高校生活が六花と関わる事で色を帯び始める この本で起こる事は入学式からGW明けの5月初旬の間の事なのだが、実に濃い 六花が車椅子ユーザーとゆう事で、今まで自分たちの周りにはいなかった人、起こらなかった事、どう関わればいいのか、不安だなわからないな、これは差別なのか、差別とは? クラスの皆んなが色んな方向からの意見を言う時間がとてもよかった どう関わればいいのか不安だと口に出すことって勇気がいる、その事を六花にきちんと伝えて、「わかるよ」と受け入れられる六花の器の大きさよ! 六花は自立するために大変な覚悟と努力をしているし、このような人格になるにはそれまでの荒れた日があったから、と思うと“あなた本当に16・7歳ですか?”と疑いたくなりますね~ 主人公の2人は過去に辛い事があり、友達や親との関係がうまく出来なかった そんな経験を経て、相手や夢を深く見つめ直す時期があり今がある その若者の周りには優しく強い素敵な大人たちが必ずいる 伊澄が六花に対して『自分にできることなら何でもしたいと強く強く思う。』と思う 『強く』を2回言うところがいい 恋通り越して、愛ですね~ 『世界がカラフルであることは、いいことであるはずだ。 自分とは違う色の尊厳から目を背けず、わかり合おうとすることをやめない限り。』

    32
    投稿日: 2025.08.11
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    カフネを読む前から知っていて、気になっていた本ですが、とても良かったです 本でカラフルといえば森絵都さんなんですけど、こちらもかなりお勧めしたい 世界には、自分と同じように考える人ばかりじゃない そんなこと、知ってるくせについ忘れがち こっちの意見が多いから、多数派の方が大事なんだってことじゃなくて、みんながより良く生きやすい社会を それは優遇されてるとかされてないとかじゃなくて、それが当たり前にある世の中になってほしい

    8
    投稿日: 2025.08.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    本当に読んで良かった。大切にしたい言葉とたくさん出会えた。 何に対しても無関心で、閉じこもって生きていると、無駄に傷ついたり、疲れたりしなくて楽だなと思える。でも、きっと自分のことも人のことも好きになれないんだと思う。伊澄が六花と出会って、刺激を受けて、どんどんとその世界が広がっていく。傷つくことも面倒なことも増えるけれど、一人では感じられない感情や自分の知らない世界とたくさん出会うことができる。そしてそのことを、色褪せていた世界がカラフルになった、と表現するのが、とても素敵だと思った。 個人的には、矢地先生の差別についての話がかなり心に残った。差別って本当に難しい。差別が駄目だということは幼い頃から何度も聞いてきたし、分かっている。では、差別って一体何なのだろうと何度も考えた。でも、きっと明確な答えはない。だからこそ、伊澄の「誰かが犠牲になってることを『仕方ない』で済ませようとするのが差別なんじゃないか」という言葉、矢地先生の「相手を何とかわかろうとする意志を、手放したときに始まるもの」という言葉のように、差別を人の感情の小さな変化で表現した言葉は、とてもしっくりきた。 世界にはいろいろな人がいて、運命を変えるような人との出会いもあれば、きっと分かり合えない人との出会いもある。人と関わることは複雑で、面倒で、怖いと感じることもある。でも、相手をわかろうとすること、自分とは違うたくさんの人がいると知ること、常に目の前にいる人の気持ちを想像すること。他人と分かりあうなんて綺麗事なのかもしれない。でも私は、これらをずっと心に抱きながら、人と向き合うことを諦めずに生きていきたい。

    1
    投稿日: 2025.07.30
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    障がいに向き合う当事者の気持ちと、その周りの人たちの本音がリアルでした。と同時に、誰もが不自由なく暮らせる社会の実現はまだまだ果てしなく遠いものだと感じました。まずは、私たち自身の意識を変えることから始めないといけないと感じました。

    1
    投稿日: 2025.07.21
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    きれいなジュヴナイル きちんと社会的弱者について考えさせてくれる こんな感じは初めてかもしれん 男の子が好きだと告白すると女の子は真っ赤になって(そんな事言われるとは思ってもみなかった感を出しながら)受け入れてハッピーエンドって お約束の展開だけど 好きだなぁ みんなも好きだよね このパターン

    8
    投稿日: 2025.07.20
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    カフネから入りました。 カフネ同様、こういう入り方と展開が好きな作家さんなのだなと思いました。 初見では嫌な性格の女性が、実は芯があって脆い部分もある。過去を理解して未来を見つめる。 涙を流す と書かないで全て違う表現をされていてとても美しい文章でした。最後の煌びやかな表現も美しいです。

    1
    投稿日: 2025.06.29
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    『カフネ』が面白かったので、さらに著者の本を読みたいとこちらを読んでみました。 結論から言うと、自分にとってはカフネよりさらに面白かったです。 車いすユーザーの女子高校生と、陸上記録を打ち立てるほどの実力を持っていたがケガをきっかけに走ることを辞めてしまった男子高校生。 始めはベタな恋愛・青春ものかな、と勝手な想像をしていましたが、そうではありませんでした。 差別、という簡単な枠組みだけではない、自分と違う考えやベースをもつ人との人間関係、成長過程でぶつかる事案の戸惑いや疑問、関係の修復など、いろいろな事柄が複雑に織り込まれていて、ぐいぐい引き込まれる感覚でした。 車いすユーザーに限らず、(もしかしたら周りにたくさんいたかもしれないのに)自分には誰かの手助けが必要な人、何か困難を抱えている人、自分と違うベースを持ちながら生活する人が見えてこなかったし、見ようともしていおらず、どこか遠い世界の話、のような感覚だったかもしれません。 出会ったとき、何らかのきっかけで知ったときが、自分が変われるチャンス。色んな事に思いを寄せることができるとき、世界はカラフルになるのだな、と。 たくさんの人たちの考え、生活、ベースを知ったときに、自分と違うから、と受け入れないことは実は損しているのかもしれないとも感じました。

    21
    投稿日: 2025.06.24
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     差別について話し合ってる時の先生の言葉に感動した。目の前にいる人の気持ちを考えて接することを忘れないこと、それを忘れてしまうことが差別につながる。私もそんな事を生徒に言える先生でいたい。

    12
    投稿日: 2025.06.22
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    「青春だな〜」だけで収まらず、車椅子ユーザーの介助への不安だったり、差別の定義だったり高校生の言葉で議論されたり、教師が高校生に語りかける内容が分かりやすくて、凄く自然にストンと納得できた。素直に読んで良かったと思える本でした。

    51
    投稿日: 2025.06.21
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    カフネが面白かったので、同じ作家さんを読んでみたくて。カフネよりもずっと心に響きました。特に終盤に差別と言うことを話し合うシーン。自分の中に確かにある、人を理解することをシャットダウンしてしまうこと。心に響きました。少しでも変われるきっかけになる本になりそうです。

    1
    投稿日: 2025.06.19
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    世の中にはいろいろな考えを持った人がたくさんいる。ある物事に対して、自分と同じ考えの人。全く逆な人。そもそもその物事に興味を持つふりして、当事者じゃないふりをする人。そんな自分に気づいてもいない人。そもそも本当に興味ない人。 そんな世の中がカラフルと感じるか、窮屈と感じるかは、考えた先のベクトルが自分に向いているか相手に向いているかで天と地との差がある事に気づかされた。 自分以外の人の気持ちを100%理解するなんてできないけど、相手がどう思うかを考える事はできる。自分の身勝手な考えで誰かを制限するなんてあってはならないと気づかされた。

    1
    投稿日: 2025.06.09
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    こんな高校時代を送りたかった。 人生は、青春時代だっていいことばかりじゃない。苦しいことのほうが多いかも知れない。 人間とは、愛とは、友情とは、そんな問いを精一杯考えて実践して生きていく。 こんな情熱をかける高校時代が送りたかった。

    2
    投稿日: 2025.06.09
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    「車椅子の女の子」じゃなくて「車椅子ユーザーの女の子」。 この時点で、あぁ、確かに私はそう言ってしまって、相手がどう感じるかなんて考えた事もなかったな、と刺さりました。 差別しないように、でも困っていたら手助け出来るようにって気持ちはあるけど、普段接する機会がないし、あった時は必要以上に親切にしすぎかもなぁ、とか、無意識の差別は障害あるなしに関わらずしてしまっているんじゃないかと自分の今までの行動を省みたり。 伊澄くんはかたくなな印象だったけど元来の真っ直ぐさと素直さが素晴らしいし、 六花ちゃんの凛としていて障害のある自分を何とか受け止めようと努力を惜しまない姿勢とか、早く大人になろうと必死なのに時々年相応の少女らしさが垣間見えて、とても好きだなぁと、伊澄くんと共に胸打たれちゃったよね。 そして物語終盤の青嵐強歩。 『夜のピクニック』が愛読書な私は、高校生がこの手のイベントで揉まれ成長し、人間関係が変化していく様を見るのが大好きだ!! 絶対参加したくないけど!笑

    0
    投稿日: 2025.06.07
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    胸アツ!!感動でボロボロ泣きながら読んだ。 『カフネ』よりもいい! 高校生の会話のやり取りがおもしろいし、過去に諦めた競技や仲間への思いに切なさが込み上げるし、困難に立ち向かうための名言もたくさん出てきて満足度が高い。 「神様は扉を閉める時、別のどこかで窓を開けてくれる」 「幸せの意味は、毎日を思い出にしながら生きていく中にあること」 他は長すぎるから載せないけど、フレーズメモにたくさん登録できた。 また、それらの名言をちゃんと証明するように物語が仕上がっている。 また、この物語は「差別」がテーマにあって、差別とは、物事を問題なく進めるために、誰かが犠牲になっていることを「仕方ない」ですまそうとすることと語られている。 どうしていいか分からず不安、大変な思いをしたくない、傷つきたくないなどの保身の気持ちから、他者の尊厳に目を背けて自分を優先した時、差別は既に行われている、とのこと。 なるほど差別ってとどのつまり、自分を守るための行動なんだなとハッとした。 自分と他人は全く別の考えのもとに生きているという前提を忘れず、理解はできなくても認め合うための対話をしようと思った。

    48
    投稿日: 2025.05.29
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    中学生に読んでもらいたい一冊 「カフネ」の阿部暁子さんのYA向き小説 六花「私は「車椅子」じゃなくて『車椅子ユーザー』」 伊澄(車椅子の人に対して、どうしたらよいのかわからないよ) 六花「車椅子ユーザーだからって特別扱いしないで欲しい」 伊澄(車椅子って不便なことがいっぱいあるんだな) 六花「みんなと同じように出来ることはやりたいだけ」 伊澄(彼女を見てると僕も何か出来る気がする)

    12
    投稿日: 2025.05.27
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    2025/05/25~05/26 主人公の伊澄が、元から人を思いやることに長けた人間ではなく、むしろその逆で自分のこと・特に短距離走のこと以外に頭を働かせてこなかった人間であり、そんな彼だったからこそ彼の言動を素直に受け取ることができました。 駅員の長谷川さんが本当に素敵

    3
    投稿日: 2025.05.27
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    とっても良かったです! 舞台は公立の綾峰高校の主に1年C組 主な登場人物は、 走るのが速い、荒谷伊澄 車椅子を使う、渡辺六花 高校を舞台にした青春(恋愛)ストーリーですが、そこに車椅子ユーザーのクラスメイトの登場で、障害を持つ人との関わり方や差別について、彼らが悩むのを通して私自身も自分の考え方に向き合うことが出来ました。 また、10代の高校生の友達関係などの悩みや葛藤もとても良く描かれていました。 私が心に残った場面は、1年C組の担任の矢地先生が生徒たちに「差別」ということから、何故、自身が先生になったかを考え言葉を選んで話すところです。 これは、大人から子供への想いがたくさん詰まっていました。 もう一つは、荒谷伊澄が好きな子に想いを告げるシーンです。良かった〜(⁠ ⁠ꈍ⁠ᴗ⁠ꈍ⁠) とっても爽やかで、あんなにストレートに想いを告げられるなんて(//∇//) やはり青春物語はキラキラと眩しくて、「頑張れ」と応援したくなりました。 阿部暁子さんの作品は3作目です。他の作品も読んでみたいです。

    37
    投稿日: 2025.05.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    カフネの余韻で阿部作品。高校入学式の朝、荒谷伊澄は駅のホームでの激走でひったくり犯を捕まえた。その際同じ高校の車椅子女性が犯人に果敢に突進した。それがヒロイン渡辺六花。この2人は同級生かつ同じクラス。勝気な六花に対し、伊澄は嫌な印象を持つ。六花は病気で車椅子生活に。伊澄は短距離走で活躍していたが、同級生とのアクシデントで陸上競技が絶望となる。両者の背負った境遇、しかし六花はある程度の覚悟をもって生きている。差別って何か?相手を見放すこと、相手の苦痛に対する想像力の欠如。担任・矢地の言葉が突き刺さった。⑤

    52
    投稿日: 2025.05.18
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    挫折を経験した伊澄が、車椅子の六花に出会うことで取り戻したカラフルな現実と 様々な人、多様な意見を受け入れることで見えてくる人それぞれの「色」であり、その人達が織りなすものはカラフルな世界 ここを結びつけるタイトルは絶妙でした 障がいを個性と言われることに抵抗があると言うセリフは、印象深かった

    9
    投稿日: 2025.05.02
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    高校生の2人。1人は車椅子。1人は怪我でリハビリが必要。色々な事情の人達が同じ場所で学校生活を送っていて独り善がりにならないように相手にとってどうするのが為になるのか。そして相手を許したり許されたり、受け入れたり。高校生活のイベントを通して主人公2人の若さゆえの不器用さと真っ直ぐさでお互いやクラスメイト、自身の過去を理解・受容・考える姿勢が気持ち良いです。 まさに高校生ぐらいの人に読んで欲しいですが、大人が読んでも目の覚めるような気持ちになって最高の読後感です。恋模様も大変良きです。

    2
    投稿日: 2025.04.30
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    先日本屋大賞を受賞した「カフネ」も「金環日蝕」もなかなか読み応えのあった阿部暁子さん。 こちらはYA向けなのかな? 高校生の青春ラブストーリー。 入学式の朝に運命の出会いがあって、しかも相手は車いすユーザー。 私自身、医療福祉現場て働いているので車いすの扱いを慣れたものと思い込んでいたけれど、若くして車いすユーザーとなった少女の気持ちは想像したことがなかった。 読み進む度に、いかに自分が車いすユーザーに対して無神経な言動をしていたか…と反省しきり。 高校生達の本音の話し合い場面を読んで、少し前まで高校生だった息子の気持ちも全然理解不能だったな…とまたまた反省したり… 高校生達がカーストとかヒエラルキーとかに怯え傷つきながらも、自分の素直な気持ちをクラスメイト達に伝えあって問題を解決しようとしている場面がある。 今時のリアルの高校生達はこんな風に話し合いをすることが果たしてできているのだろうかと疑問に思いつつも、担任の矢地先生の言葉が印象的だ。 「何が本当で、何が正しく、何を大切にするべきか。それは、みなさんが自分で考えていかなかければなりません。わけがわからなくなるほどたくさんの事情が絡み合って、情報があふれるこの世の中で、それについて自分はどんな立場を取るのが、どう行動するのか、あるいは何もしないのか、自分で考えて選択しなければならない。学校は、本当はそのための力を身につけていく場所だと思います。」 学校がこんな場所であってほしい 自分で考えて選択できる人になってほしい これこそが阿部暁子さんの願いなのかもしれない。 わたしとしては駅員さんの長谷川さんが好き。 六花が気持ちよく通学できるよう、笑顔で毎日スロープを出し入れしてくれる。 私も長谷川さんのように お年寄りが毎日気持ちよく暮らせる そんなケアをし続けたいと思う。

    37
    投稿日: 2025.04.12
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    高校の入学式当日、元陸上部の伊澄が、車椅子ユーザーの同級生六花を駅で助けるところから物語がスタートする。 伊澄は、中学の陸上部時代に速く走ることを徹底的に追い求めた結果、部員と諍いになった挙句、元通り走るのは難しいくらいの怪我を負うことになる。 それから何かに熱中したり、他人に深く関わることが怖くなり、高校生活も長距離走の後のジョグ(クールダウン)のように無難に過ごそうと考えていた。 しかし車椅子生活を送る前はミュージカル俳優を夢見ていた六花の、「神様はある扉が閉じてしまったら、別の扉を用意してくれる」から、日々自分と向き合い、別の可能性に向かって全力を傾ける姿に刺激を受け、もう一度自分が本当に追い求めたいものについて再考する。 また、クラスや街中で悪意はないが異なった対応をされる六花を見て、差別とは何かということについても思いを馳せる。 差別に関して、クラス行事の長距離歩行大会に六花がどう参加すべきかとクラスで話し合っていた際に十人十色の意見が出てきて、その中には無意識的な差別と捉えられかねないものもあった。 しかし、六花は参加可否にかかわらず、本人のいるところでその人をわかろうとする過程があれば、その結果どのような結論に至ろうとも、気持ちよく受け入れられるという。 問題なのは、本人の意思が無視され、そこにいる人のメリットだけを考えて結論がくだされること。それを差別と呼ぶのではないか。 本作のカラフルというタイトルには二重の意味が込められていると思う。 1つは、ある扉が閉ざされても、別の扉が用意されているというように、世界には本人の意思次第で複数の可能性が用意されているということ。 もう1つは、クラスで十人十色の意見が出たように、千差万別な考えがある中でも、粘り強く議論することをあきらなければ、少しでも良い方向に考えを進めて行けるのではないかという希望。

    18
    投稿日: 2025.04.10
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    「カフネ」が面白かったので、阿部暁子さんの書いている本を探して読んでみました。 高校生のラブストーリー。 「ストロベリームーン」より、こっちの方が感情移入できた。 この人の本は2冊目ですが、物事を多面的に捉えてストーリーが進行し、読んでいて共感できます。表現もわかりやすく、ボリュームも適度。 オススメです。

    30
    投稿日: 2025.04.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    怪我で陸上を辞めて無為な高校生活を望む伊澄と脊髄腫瘍で車椅子ユーザーとなった六花の出会いから始まる物語。伊澄やクラスメイトたちが六花との関わり合いの中で障害とは何か、差別とは何かと言った普遍的でありながら個別性を内包した問題に対して悩みながら向き合って成長していく姿が清々しい。頼りなさげだった担任教師もいつの間にか立派になっていた(笑)高一男子とは思えないほどしっかりしている伊澄と凜とした芯の強さをもつ六花という2人の主人公だけでなくそれぞれのキャラクターがとても魅力的に描かれていて爽やかな読後感でした

    3
    投稿日: 2025.04.01
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    「カラフル」ってタイトルが、本当にこの作品にあっていると思った。 人が抱えているものや気持ちは誰も分からない。だからお互いに知ろうとしない限り分かり合うことは無い。人と向き合うことの大切さが少し分かった気になった。 舞台は仙台、高校入学式当日、駅でスリが逃げた先で同じ学校の制服を着た車イスユーザーの六花が道を塞ぐ、反射的に走り出してスリにアタックする伊澄。危険回避のために伊澄が六花の乗る車イスの向きを変えるところからストーリーが始まる。 テンポがよく、本当に一気に読んでしまった。 微妙な気持ちのやり取りの表現がすごくささる。どうしてこう人の気持ちを想う時には感情がこみ上げるようなるんだろう

    53
    投稿日: 2025.03.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

           『カラフル』 『カフネ』『金環日蝕』につづく…  阿部暁子さん ⭐︎⭐︎⭐︎ です。 今回のお話は 春らしくって… ちょっぴり 甘酸っぱくって 大人になる 手前の高校生のお話 ✨ 高校の入学式の日から… 2ヶ月余りのお話なの。 だから…もう  ギューーーーッて詰め込んでるの ✨ 中学まで陸上部だった 荒谷伊澄くん。 中学生の時に病気で 車イスユーザーとなってしまった  渡辺六花ちゃん。 このふたりが主人公なんだけど… この2人を軸に 友情だったり  恋だったり 恋だったり キュン♡ キュン♡ しちゃう 阿部暁子さん。。。 もの凄いわ…… 高校生まで 見事に描ききるってね もう…お見事すぎてまいっちゃう。 クラス委員を決める時のそれぞれの考えが 絶妙すぎるし…… 細かーい描写が秀逸すぎて 「参りました」でちゃうのよ ʕ⁎̯͡⁎ʔ༄ 担任の先生が自己紹介の後で… 『障害は個性』って言うシーンがあるのね。 六花ちゃんが言うの… 「私をポジティブに受け止めて使ってくれた言葉なのはわかっているの。その気持ちはすごくうれしい。けど、それでも、私はこれを 個性とは言わないでほしい」……って。 伊澄くんが… 「わかった。個性って使う時は、よく考える。障がいとかでかいジャンルでくくるんじゃなく、俺の前にいる人がどう思っているか、聞いて、話して、よく考える」 そう答えた。 六花は目をまるくしたあと、ふわっと笑った。 百点のテストに花丸をつけるみたいに。 わたし…キュンってしちゃったよぉ〜❤️ 伊澄くん も 六花ちゃん も… 本当にいるみたいに  イキイキ 描かれてて…最高!! 誰かを『好き♡』になったら 気になっちゃうだけでも… キュンってなっちゃうでしょ♫ キラキラ✨ キラキラ✨ 『カラフル』 に輝きだすんだよね ♡ 本当に考えさせられる……キュン

    49
    投稿日: 2025.03.22
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    良い本に出会えました! 夢を絶たれた高校生たち。 周りとの距離感に悩むところは大人になっても同じ。 成長していく主人公を見守りたくて時間を忘れて読みました。 またひとり素敵な作家さんと出会えました(* ´ ▽ ` *)

    3
    投稿日: 2025.03.19
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    とことん美しいストーリーだし、意外と普通の人を描く作品も多いなかで珍しいくらい特別な2人が主人公だけど、内容の骨太さもある、良作と思う。

    21
    投稿日: 2025.03.10
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    車椅子の少女と夢を絶たれた少年の青春小説。とにかく胸が熱くなって感動だった。車椅子を個性と呼んで欲しくない主人公の気持ち刺さるな。まっすぐな恋愛でそわそわしてしまう。

    3
    投稿日: 2025.02.02
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    素晴らしい読後感でした。ぶつかりながらお互いのことを理解していくこと、自分の弱さに悩みながらそういう自分を受け入れて前に進んでいくこと。青春ってこうだよね!

    2
    投稿日: 2025.01.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    いい小説だ。 何度も感極まってしまった。 挫折、青春、恋愛、障がい者、葛藤、友情、光・・・。 さまざまな要素が絡み合って、読み終えたら清々しい。 また、読み返したくなる。 僕個人は、『渡辺さん』のような精神力が充実した車イスユーザーの女子高生がいたら怖気付くが、伊澄は、中学時代の陸上経験が、その精神力を受け止める「器」を作っていたのだろう。 文庫化されたら買ってまた読もうかな。 さてさてさん、いい小説に引き合わせてくれてありがとうございました。

    21
    投稿日: 2025.01.19
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    「夢を追い続けられなくなった少年と少女の再生と恋の物語」と帯にありました。 元気が貰える物語でした。車椅子ユーザーになり夢を諦めた少女、怪我で陸上競技を諦めた少年、いろいろな気づきで前を向いて行く過程がとてもよかった。「神様は扉を閉める時、別のどこかで窓を開けて下さる」という文章が心に残ってます。

    14
    投稿日: 2025.01.18
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    よかった。 怪我で陸上を辞めた伊澄と車いすユーザーの六花が出会うところから始まる物語。 車いすユーザーという障がいに対する差別に正面から切り込んでいる。 障がいを持つ葛藤、差別とはなんなのか、無意識に差別的な言動をしてしまう自分たちに刺さる内容だった。 また、陸上から離れた伊澄が六花と知り合っていくことで少しずつ変わっていく姿が良かった。 差別、夢、恋愛、青春、色んな要素がぎゅっと詰まっていて読み応えがある。 ☆3.9

    3
    投稿日: 2025.01.14
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    青春小説はあまり読まないんですが、阿部さんの本なので読んでみました。想像以上に、考えさせられる内容だったし課題図書に選ばれてもおかしくないなと。子供から大人になっていく高校生の心境を、見事に描いてるなと感動しました。 自分のために生きながらも、誰かに少しだけ自分の力を貸すことを惜しまない人になってほしい。出会う人のひとりひとりに敬意を払い、誠実に接せられる人間になってください、という先生の言葉がすごくよかったです。

    39
    投稿日: 2025.01.13
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    全く同じ人は誰もいない、そして、失えば得るものがあると教えてくれる小説。 正直、かなり想像以上の内容で読み応えがありました。 二人が抱えている夢への挫折や再生など、勇気をもらえる部分もあります。 そして、「神様は扉を閉める時、別のどこかで扉を開けてくださる」この言葉が心に刺さります。 車椅子ユーザーの気持ちも少し理解できました。 自分が当たり前と感じることでも人によっては全然状況が違う。 健全者が過ごしやすい環境だからこそ、僕らができることもあるのだと考えさせられます。 続編があれば読みたくなる優しい小説でした。

    30
    投稿日: 2025.01.05
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    『カフネ』が良かったので、阿部さんの小説をもっと読んでみたいと思い、手に取った1冊。 青春小説なんだけれど、「多様性」、「差別」に対して凄く考えさせられる内容。特に終盤のクラス会議の各登場人物達の意見表明は考えさせられた。 一方的な立場表明になりがちな多様性議論だけど、譲れない部分は遠慮せずズバッと言いつつ、きちんと相手の思いに考えを巡らして理解できる部分はちゃんと理解を示す。現実の議論もかくありたいよなぁという一連のシーンで印象的でした。 物語の質を担保しつつ、その小説で伝えたいメッセージをきちっと伝えるのが上手い作者さんだと改めて思いました。

    43
    投稿日: 2024.12.22
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    青春の物語でもあるし、考えさせられる物語でもあるし、応援したくなる物語でもありました。 高校入学から始まる数ヶ月を書いた話ですが、学ぶものがたくさんありました。

    7
    投稿日: 2024.12.21
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    みんな良い子。 タイトルの「カラフル」になるほど! 差別、障がい、という言葉の使い方、受け取り方の難しさ、色んなカラーが集まり綺麗な虹は出来る。 P194の駅員 長谷川さんの言葉が良かった。 「いつかどこかの駅で迷惑そうな顔をする駅員と会うかもしれない。その時、きっと渡辺さんは嫌な気持ちになるだろうし、かなしくもなると思う。でもどうか、失望しないで。渡辺さんが当たり前に電車に乗って好きなところへ行けるといいなって考えるひとはたくさんいるし、そのために働きかけて、少しずつ色んなことを変えていこうとしている人たちもちゃんといる。〜未来を楽しみにしてね。それがちゃんと素敵なものになるように、私たちががんばるから」 私たちががんばるから!

    23
    投稿日: 2024.10.20
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    爽やかな青春小説ながらも障害との向き合い方を真摯に考えさせられる1冊。綺麗な感情だけでない面もさらけだして、登場人物1人1人が本当に真っすぐぶつかり合う姿勢に胸をうたれる。自分自身も知らず知らずのうちに持ってしまっている偏見や差別感情にハッとさせられた。1人1人感じることや受け止め方は違って、一方向からだけでははかれない。絶対的に正しくあることは不可能で、だからこそ理解しようとする姿勢、わかり合おうとする気持ちが本当に大切なんだと切に感じた。すごく大切なメッセージをもらった1冊。 個人的に駅員の渡辺さんが素敵。押し付けじゃなくごくごく自然に相手を思いやれる、広い愛情で包めめる、気持ちを和ませられる、そんな器の大きな人になりたいなぁと思いました。

    3
    投稿日: 2024.10.08
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    近所の図書館で借りて。 障がいとか、差別とか、しっかり考えさせられるお話しでした。 六花と伊澄のやりとりもかなり考えさせられたし、心を揺さぶられたけど、クラスメイトみんながそれぞれで思いを表現して、なんとか前に進もうともがいている姿にも感動しました。うん、カラフルだね。 ちょっと逆ソクラテスを思い出したりもした。 読んで良かった。

    2
    投稿日: 2024.10.03
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    けんごさんがオススメしていた森絵都の「カラフル」を借りにいったはずなのに、実は間違えて借りてきた。 いやぁ、すばらしかった。 チンケな青春ものでも、弱者救済ものでもない。 みんな違うけど仲良くやりましょう、チャンチャンでもない。 クラスの女子の歯に衣着せぬ言い方も良かった。 担任の先生のうまくまとめようとしない一言も良い。 気持ちの強い主人公の女の子を好きになってしまうところもスルッと入っていけた。 決着なんてつかない、みんな違うのだから。 それかカラフルという意味かなと思えました。

    1
    投稿日: 2024.09.29
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    中学生の時に病気で車椅子ユーザーになった六花 中学時代、夢を追うことに夢中になるあまり無二の親友と決裂してしまい、無気力に日々を過ごしていた伊澄 乗り合わせた電車で泥棒に遭遇したことから出会った2人。それぞれの過去と向き合い、今の自分が望むことはなにか?自分らしく人と共生するには?と悩みながらも前に進んでいくのが読んでいて心地よかった 障害者差別解消法について。自分の接し方もまた、障害を持つ方にとって差別と感じられることだったのだ、ということを知った ではどうしたらよいか。答えは1つではないけれど、六花とクラスメイト達の話し合いがヒントを与えてくれた。さくら、彩香、田所、矢地先生、それぞれの言葉がすーっと心に入ってきた。 失敗しない人はいない。理不尽な悲劇は誰にでも起こりうる。自分の醜さ、ズルさを許せない(けれど誰にだって醜い部分やずるい部分はある) けれど「神様は扉をひとつ閉じる時、別の扉をどこかに開けてくれている」 今、辛い時期を過ごしていても、どこかにきっと別の扉が開いていると信じたい。 ラストはもう、きゅーん!ときた。 続編があったら絶対読みたい。

    2
    投稿日: 2024.09.16
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    ・入学式の朝、駅の騒ぎで出会った二人は、共に夢を追い続けられない理由があった…。健常者と障碍者の思いのすれ違い、級友との関わり。ラストはキュンとする青春小説。 ・ハッとさせられる「気づき」がたくさんあります。 爽やかで、甘酸っぱくて、感動的な青春恋愛小説!読後はきっと世界がカラフルに見える―。 ・病気で車いすユーザーとなった六花と、怪我で走ることを諦めた伊澄。彼らとクラスメートたちとの交流を描いた青春物語。互いに助けあうとはどういうことかを考えさせられる。また、自分から見えていることがその人の全てではないということ、今見ている(見えている)ものが世界の全てではないことにも、気づかせてくれる一冊。 ・この世の中にはたくさんの人がいて、みんなそれぞれの事情を抱えながら生きている。自分と似た人もいれば相容れない人もいる。「人」として、相手に真剣に向き合うことの大切さを教えてくれる本。

    0
    投稿日: 2024.09.09
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    とても良い話でした。高校生の爽やかな青春の話がキラキラ私には眩しかったです。そして障害のある人たちの想いにも触れてて、改めて考えさせられました。 読んでて確かにと思ったのが、道路の段差問題。今まで気にしたことなかった事に反省。作中で車イスユーザーの六花はある程度訓練を受けてて、自分でどうにかできると言ってたけど、限界があるよね。助けが必要な時、気軽に助けて下さいと言える世の中になってほしいな。 生徒たちの真剣さに感動したところが、学校の行事で40キロ歩くというのがあって、六花が「参加する」と言った場面です。「何かあった時どうすればいいのか分からない。責任が取れない」と生徒たちが言っていたところがあって、ここにドキッとした。私も同じことを言ってたなと思い出しました。だいぶ前に、ある障害がある子と接する機会がありました。その子が来る前に上司に「その子がパニックになった時の対処が分からない、心配。」と言いました。たぶん同じような障害を持っている子がパニックに陥ってしまって、私達にはどうすることも出来なかった事を思い出したからかな。今なら変なこと言っちゃったなと思えるけど、当時は本当に対処が分からなかったからなー。作中では、生徒たちがとことん話し合ってた。自分の思っていることをぶつけ合うのは大切。自分たちの納得がいく答えが出るといいなと思いながら読んでました。あと、"差別"という言葉はよく考えてから言わないといけないことに気づかされました。 爽やかな青春も良かった。主人公の伊澄と六花がいい感じでドキドキ。伊澄が六花に「俺の世界、カラフルになったんだ」と言ったのにジーンときた。青春だな。キュンキュンしちゃう。 台風に振り回された1週間。私の住むところは、先週の火、水曜日に台風が来ると最初言われてたけど、だいぶ来なかった。台風はずっと遠い所にあるのに毎日雨、雷に悩まされてた。テレビで九州の被害を見て、あれが来るのかと恐怖を感じた。など台風に疲れてたけど、この作品を読んでる時は、台風の事なんて忘れてしまいました。元気を貰えました。

    51
    投稿日: 2024.09.02
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    細やかな表現方法が素敵ですね。読んでいてカラフルの意味がわかりました。 個性豊かなそれぞれの色が調和し、輝いたり和らげたり美しい世界が広がり、夢がふくらみそうで楽しみです。

    2
    投稿日: 2024.08.26
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    若いね〜青春してるね〜って思いながら読んでた。 みんな違ってみんないい。 そりゃあ相性の善し悪しはあるけどそれでも相手の良い所が見えてくる。 長谷川さんが特に好き。 もともと渡辺さん見送るので穏やかで優しい人だなって思ってたけど、渡辺さんがいつもありがとうと伝えた時に長谷川さんが未来を楽しみにしてねって頑張るからって言ったのがとても素敵でこんなに嬉しい言葉があるなんてって思いましたね。

    2
    投稿日: 2024.08.16
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    表紙に車いすで進む制服姿の女の子が描かれていて、障害を扱った本なのかな、ちょっと重い内容なのかなと、読み始めるまでに時間がかかったが、読み始めたらとても軽やかな物語であっという間に読み終えてしまった。伊澄は、速く走ることだけを考えて、他人の気持ちや他のことをないがしろにしてきた結果、怪我によりすべてを失う。世界は白黒映画みたいに色褪せて閉ざされていて、新しく始まる高校生活に何の期待もしていなかった。でも、車いすユーザーの六花が自分自身であるために闘う姿を見て世界がカラフルになったと言う。いろんな人がいていろんな考え方がある。世界はカラフルだ。担任の矢地は、差別とは相手を分かろうとする意思を手放した時に始まるものだと生徒たちに話していた。常に目の前にいる人の気持ちを想像し敬意を持って接して欲しいと。 一見無愛想だが、相手を否定せずに良く聞いて考え行動できる伊澄が良い。そして、六花の凛とした姿に目を奪われている様子に何度もキュンとした!きっと彼らの高校生活はキラキラした忘れられないものになるだろう。楽しみだ。 『神様は扉を閉める時、別のどこかで窓を開けてくださる』というサウンドオブミュージックのセリフは、人生にくじけそうになったときのお守りとして私も覚えておきたいと思った。

    2
    投稿日: 2024.08.16
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    この本で共感できたところは、 無意識のうちに 「きっと〇〇だろう」と思い込んでしまう。 ところ。 選択肢にすら、あげてない。 なんて残酷なんだ…と わたしを含め同じように感じた人に対して 思った。 差別ってなんだろう?と 考えるきっかけになる一冊でした。

    2
    投稿日: 2024.08.14
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    数年前に読んだ『パラスター』がとても良かったので、いつか読もうと思っていた阿部暁子さんの作品。 どこまでも爽やかで、真っ直ぐで、愛おしい。 読んで良かった。最高の青春物語でした。 映像喚起力が凄まじく、美しい風景や、躍動感のある動き、細やかな描写などホントに目に浮かぶ様。 個人的京都アニメーションに映像化して欲しい原作No.1です!!

    2
    投稿日: 2024.08.13
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    中高生の間に読んでもらいたい話。少々お説教くさい所アリ。障害者問題と恋愛、クラスメイトを絡めさせるのに無理をした感があるが素直に学ぶ所もある。

    0
    投稿日: 2024.08.09
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    障害者との向き合い方に考えさせられる内容だけど、悩み多き青春の甘酸っぱさで、とても爽やかな気持ちになる物語でした。

    27
    投稿日: 2024.08.06
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    ぶれずに、まっすぐ。 話題があちこち飛ばないので読みやすい。 第四章はややリアリティに欠けるが (あんな高校生は、まず存在しない) 担任が言ってることは 教員なら皆思ってることだと思う。 口にするかは置いておいて。

    3
    投稿日: 2024.08.01
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    気持ちのいい青春ドラマ。 中学の時に大きな挫折を味わった伊澄くんが決めたこと。 何事にも本気にならない。 三年間、何もしないで過ごそう。 そんな伊澄の目の前に突如現れた車いすの少女、立花。 「君、車いすだから」と言う伊澄に返した立花の言葉。 「私は車いすじゃなくて人間です」 伊澄ははっとします。 自分とは立場の違う女の子の毅然とした態度に。 そして、その瞬間に「世界がカラフルになった」と感じる伊澄。 この感性、素敵。 立花は伊澄と同じクラス。 彼女は何事にも前向きで、山の上まで40キロ歩く学校行事にも参加を希望。 この行事をめぐって起こる様々な意見の食い違いや軋轢。 クラスメートたちは 自分とは違う人にどう対応するか考え始めます。 いろんな人がいて、誰もがそれぞれの事情と思惑を抱えて生きている。 同じものはひとつとしてない。 違う人の尊厳から目を背けず、分かり合おうとすることの大切さ。 何もしないで過ごそうとしていた伊澄。 彼のモノトーンの世界が変わりはじめます。 他者を受け容れる心の広がり。 そして、そこに胸キュンカラーも加わります。 軽やかに描かれる世界。 猛暑の中、本のページから爽やかな風を感じました。

    45
    投稿日: 2024.07.30
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    パラスターの人がまた?と思っていたら、まず読みやすくうまくまとめている。しかし、これでたった一ヶ月ほどとは、続くのだろうか?

    2
    投稿日: 2024.07.22
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    #読書記録 #カラフル #阿部暁子 #カフネ で感動して、阿部さんの他作品も読みたくなり購入。甘酸っぱさもある青春小説だけど、障害を持つ人を取り巻く問題にも踏み込み、私たちの中にある無自覚の差別意識を鋭く突き、タイトルでもある多様性や、真の他者理解について問う作品でもある。我が家の子どもたちに、読んでほしいなと思ったよ。 #読書好きな人と繋がりたい #読了 #多様性

    11
    投稿日: 2024.07.17
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    夢を追い続けられなくなった少年と少女の挫折と再生の恋物語。 短距離走者としての夢を追えなくなった伊澄が、病気をした事で車椅子生活となった六花を通して、他者に対しての理解を深め、自分自身と向き合っていく姿がとても良かったです。 障がい者に対してただ介助するだけでなく、相手が何を求めているのか、しっかりと理解して対応する必要性を改めて学びました。 阿部さんの『カフネ』同様、キャラクターも魅力的で、会話のテンポも良かったです。 また別の作品も手に取りたくなりました。

    15
    投稿日: 2024.07.03
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    青春です。 車椅子ユーザーとの関わりで変わる考え方。 さて、子供が身近に居ると子供を抱える人の気持ちも分かるように、車椅子ユーザーの事を知ろうとした時もまた、この世の中の不自由さに気付くということがよく分かるお話です。 高校生の彼らは学級内討議で思っていることをぶつけ合える良い仲間でした。 差別とは何を表すのか、人権も考えられる様な内容でした。

    36
    投稿日: 2024.06.28
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    阿部暁子さんの作品を読むのは "カフネ" に続いて2 作品目。表紙は禅之助さんで、作品を読み終わってから眺めると主人公の2人がイメージにぴったりだなと思います。 どんどん読めて2 日くらいで読了してしまいましたがもう少し続きが読んでみたいと強く思いました。

    2
    投稿日: 2024.06.22
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    勝気な車いすユーザーの少女と、けがで走ることをやめた少年を中心とした物語。YA~一般向け。いい読み物だった。

    4
    投稿日: 2024.06.19
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    高校1年生の車いすユーザーの女の子と、短距離走選手を目指していたが怪我で挫折した男の子の素敵青春物語。 でもそれだけじゃなく、学校イベントの40キロ遠足を機にクラスで図らずも差別について議論になったことも。 中高生に読んでほしいな。

    8
    投稿日: 2024.06.17
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     人生には挫折はつきものだ。けれどそれが未来への希望に溢れている中学生のときのものだったら。   100m走で中学生の県内記録を持つ伊澄は、中3で遭った転落事故によって膝の半月板損傷と靭帯断裂という重傷を負い、小学生の頃から持っていた世界的な陸上選手になる夢を諦めた。  ミュージカル俳優を夢見て小1からレッスンに励んできた六花は、中2で発症した脊髄腫瘍によって下半身不随となり、夢を絶たれてしまった。  そんな2人が高校で出会い……。  挫折感を克服し再生へと繋げていく2人の物語。           ◇  入学式の朝。電車の最後尾4両目からホームに降りた伊澄の耳に、後ろから「泥棒!」という悲鳴が聞こえた。驚いて振り向くと、中年女性が必死の形相で叫んでいる。 「お財布を盗られました! 泥棒です! 捕まえてください――」  その声と同時にニット帽の男が猛烈な勢いでドアから飛び出してきた。男は行き交う人を突き飛ばしながら先頭車両の向こうにある跨線橋目指し、弾丸のごとくホームを走っていく。  呆然と見送る伊澄だったが、そのとき先頭車両から降りてきた車椅子が、窃盗犯の行く手を阻むかのようにこちらに向きを変えるのが見えた。乗っているのは高校生の少女だ。伊澄と同じ学校の制服を着ている。  本気で窃盗犯を止めようとする少女の姿を見て、伊澄は思わず全力で駆け出していた。                          ( 第1章 ) ※全4章。       * * * * *  青春小説にはつきものの、挫折と再生、衝突と理解、そして恋。すべてを網羅したうえで、さらに障害者とバリアフリーについて考えさせられる内容になっていました。 ◯挫折について。  荒谷伊澄の挫折。  ランナーが膝に重傷を負ってしまうと、確かに怖くて走れなくなるのはわかります。手術やリハビリによって見かけは元通りになったとしても、強度のこともあるし、これまでと同じように筋肉や関節に負担をかけ続けることに慎重になるのは無理のないことだと思います。  そしてその負傷を招いたのが、よき友人でライバルだと思っていた速水の衝動的な暴力だったこと、さらにそれを誘発したのが自分の心ないことばや態度だったことで、まだ中学生の伊澄が自己嫌悪に陥ってしまうのも理解できます。  結局、そんな自分を受け止めきれずにウジウジした精神状態のまま高校に進学するのですが、穿った見方をすれば、豪快で察しがよく懐の深い母親に育てられた伊澄には、ある意味、自分のことだけを考えて感傷に浸っていられる余裕があったと言えると思います。( 甘ちゃんですね。)  渡辺六花の挫折。  目標に向かってまっすぐ突き進む情熱的な六花にとって、夢が完全に絶たれてしまうショックは図りしれません。  しかもその原因は病気によるもので六花にはなんの落ち度もないのです。自分の運命を呪う以外、怒りのぶつけどころなどありません。これは本当につらい。挫折感は伊澄よりもよほど大きいことは想像に難くないでしょう。  まだ中学生だった六花は、やさしい母親にひどく当たり散らすことで苦しさから逃れようとするのですが、何でも徹底してやる気質の六花です。やつあたりも半端でなく母親はついにメンタルを病んでしまいます。  壊れた母親を目の当たりにしたことが、六花に精神的な自立を促すことになりました。決して投げやりにならず冷静に落としどころを探る高校入学後の六花はこうして生まれたと言えるでしょう。 ( このあたりも伊澄との大きな違いで、読んでいておもしろく感じました。) ◯障害者とバリアフリーについて。  身近で障害者と接したことのない人には、例えばちょっとした介助でもハードルの高さを感じて、尻込みしてしまう。気持ちはわかります。  でも青嵐強歩に参加しようとする六花に対する彩香たちの態度にはやはり不満を感じました。同じ班になろうと声をかけながらの手のひら返し。  行動をともにするためにはどうすればいいか。自分たちにできることはないか。六花と話し合うべきなのに、それをしない。  車椅子歩行については主に付き添うだけなので、さほど負担にはならないはずです。ただ宿泊を伴う行事なので、入浴や就寝準備などの介助は必要でそこは負担かも知れませんが、班の女子メンバーは彩香以外もいるのです。考えることを放棄しているとしか思えませんでした。  軽蔑に値する人がもう1人います。担任の矢地先生です。  学級委員選出のとき、誰も立候補しないのを見かねた六花が手を挙げました。普通ならこれで決まりなのですが、担任は別の生徒に立候補を促します。反則でしょう。  六花のことが気になっていた伊澄が男子の委員に立候補し、業務が六花の手に余るときは自分がカバーするとまで言っているのに、矢地先生は方針を変えませんでした。  青嵐強歩についても、保護者の付き添い介助がない限り参加を認めないと通告し、どうするかは家で保護者と相談するよう言い渡します。この丸投げは教師失格だと思うし、学校の方針だという話にも納得できません。  本来は六花の入学を受け入れた時点で、この手の話し合いは学校として保護者との間でなされているべきなのです。また行事の前には担任が電話等で保護者に確認しておくのも常識です。  この六花の青嵐強歩参加問題は、クラスメイトの多くを巻き込んでの話し合いに発展します。その話し合い自体は感動的でしたが、学校側の対応の不備については強く印象に残りました。  心のバリアフリーの道は、まだまだ遠いのだなというのが正直な感想です。 ( 田所をもっとうまく使ってほしかった気はします。) ◯恋について。  伊澄が六花に惹かれる気持ちはよくわかります。  ミュージカル俳優への夢は絶たれても、それに次ぐ別の目標を見つけて突き進もうとする六花は、伊澄にとっては眩しい存在だったに違いありません。六花に触発され、また走ろうと思えるようになった伊澄にエールを贈りたいと思いました。  六花の方も、冷たく突き放しても懲りずにコミュニケーションをとってきたり六花のために動こうとしてくれる伊澄に対し、しだいに好感を持つのも自然な流れでしょう。  ただ、中学時代まで夢を追うことに情熱の全てを傾けてきた2人は、恋には奥手のままでした。終盤の気持ちを伝え合うシーンの、なんと微笑ましいことか!  また、謙信と彩香にも恋が芽生え、清彦とさくらもその路線でいきそうな気がする恋模様は、よいデザートになりました。ベタですが、こんな展開は好きです。  アニメ化して小中学生に見てほしいと思う物語でした。

    85
    投稿日: 2024.06.17
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    中1の娘のために入手(毎朝学校で読書タイムがあるので)。 とりあえず、ワタシが読んでみた。 うん、普通の青春ものだな。ワタシにはあまり面白くはなかったが、中高生にの女子には良さそうな気がするな。

    1
    投稿日: 2024.06.13
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    文句無しに素敵な物語でした。 読書はその時の気持ちの問題もあると思うのですが、気持ちが前向きな今、この物語に感動し、さらに前に進みたいと思う推進力になりました。 ちょうど主人公達と同じ年頃の子たちに読んでもらい、純粋で真っ直ぐに生きることの素晴らしさを味わって欲しいと感じました。 そして私もそれが出来る大人でありたい。 この物語を読んで、終盤号泣してしまいましたが、美しいものを見て感動できる心を私も大切にします。

    11
    投稿日: 2024.06.09
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    ブク友さんたちのレビューを見て手に取った一冊 これはもうちょっと大きくなったら娘に読ませたいー!! とても読みやすくて、中高生もたのしめそうな内容でした♪ 大人の私ももちろん楽しませていただきました╰(*´︶`*)╯♡ あー青春だー 私女子校だったので 共学のこういう行事とか憧れるな… 「めんどくさいー!」とか言いながら歩きたいー わちゃわちゃしてみたいー キュンキュンしたいー (願望がだだ漏れしてしまいました) この物語はそこだけじゃありません (むしろ本題はそっちじゃないだろ!!) 車椅子ユーザーの立花と、ケガで陸上を諦めた伊澄が入学式の日の朝出会うところから始まります 今まで生活してきて、車椅子ユーザーのことを考えたこともなかった伊澄。 立花と出会っていろんなことに気づくんですよね。その気づきを『カラフル』と表現されてます。 伊澄のすごいところは、わからないこと、知らないことを率直に立花に聞いていくところ。伊澄のように真正面からぶつかれるってかっこいいなって思いました。自分が同じ立場だったら、なんか遠慮してしまって聞けないなと。 そして青嵐競歩という学校行事が行われます 行事に自分の力で参加したい立花と、その周りの人たちの思い。 いろんな人がいて、いろんな思いが複雑に絡み合ってて、全てを理解するなんて難しいけど みんなちゃんと思ったことを言葉にして、伝え合ってて、それってすごく大事なことなんだなと思いました なんとなく頼りなかった先生にもちゃんと志というか、願いや想いがあって先生をされてるんだなってわかったのもよかったです(^^) 阿部暁子さんは初読みでしたが 金環日蝕が高評価なようなので 気になりますねーψ(`∇´)ψ とりあえずカフネが手元にあるので まずそこから読みます♪楽しみー!

    105
    投稿日: 2024.06.06
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    夏休みの作文の本としていいかも。 病気で車椅子生活を強いられた女子高生。陸上の短距離選手として強豪校の推薦が決まっていたのに怪我で挫折した男子高校生が入学式の日に電車でちょっとした事件に遭遇するところから物語がはじまる。高校生とは思えないくらいみんなしっかりしていて、自己分析もできてる。 さくらの人との関わり方がわからないと教室のみんなの前で告白しているところはウルっとした。

    3
    投稿日: 2024.05.23
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    どうしよう!! また素敵な本に出会ってしまった。 この良さを何て伝えればいいんだろう。 青春、恋愛、挫折、再生、成長、差別、車いすユーザー、爽快感…。 キーワードが次々と頭に浮かんでくる。 いろいろなエッセンスが詰まってて、たくさん考えたり感じたり感情をゆらしました。 入学式の朝、駅ホームでひったくり現場に偶然居合わせた荒谷と車いすユーザーの六花。 初対面の印象が最悪の二人がクラスメイトになり、学校行事「青嵐競歩」をめぐって物語が大きく動いていきます。 二人とクラスメイトたちや先生、家族。 関係性に関わらず人間模様や心理描写はとてもリアリティがあって引き込まれたし、読み応えがありました。 ハッとなる場面や自問自答するシーンは数えきれず、抜粋したくなる刺さるフレーズのオンパレード!! 個性的な登場人物たちも彼らが繰り広げるトークも魅力的。 真っ直ぐな荒木くんも、凛として前を向いてる六花ちゃんもどちらも素敵でした。 先生が生徒に語りかけるシーンがすごくいい! 若者じゃない私も深く聞き入ってしまい、ラストは温かいもので心が満たされました。 生徒も先生も親も、子どもも大人も同じように不安だし苦しくてもがく。そして、さまざまな気持ちをもて余しながら、それでも「こうありたい」と願う未来や自分になるために頑張ろうとしてる。 人の成長と淡い恋心が瑞々しいタッチで描かれている清々しい読後感の良作。 苦しいあなたの気持ちに寄り添ってくれる、励ましてくれるエール小説だと思います。 これ学校図書に置いて若い世代の人に読んで欲しいし、先生方にも読んで欲しい! 老若男女広く読まれて欲しい作品です。 丸山正樹さん「デフ・ヴォイス」がお好きな人はこちらも是非! 『その人に起きたことの重みは他人と比較なんかできない』 『学校の授業では教えてもらえないことを知っていく。まったく違う人間同士がともに暮らしていく時、そこにはどうしても、闘わなければいけない時が来るのだということを。 それは相手を論破して打ちのめして再起不能にさせるための闘いではない。 おまえはこうなのだろう、だからこうあるべきだろう、と自覚や悪意なく押しつけられるものに、そうではないのだと声をあげる闘い。大事にするものも譲れないものもまるで違う人間同士が、せめて認め合うための闘い。』 『私たちが理解し合うのは本当に難しいことです。でも、みんなバラバラで考えが違うということは、絶望ではありません。結果はどうあれ、対話し、わかり合おうとする思いがある限り、それは困難であっても、絶望にはなりません。』

    19
    投稿日: 2024.05.19
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    とても良かった! 車椅子ユーザーの女子高生と、あることが原因で斜に構えるようになった高校生男子の恋。 一つ一つの言葉が深く突いていて、あと差別とか考え方などにも色々と共感できる部分があった。これは学校図書とかで読んでほしいなぁ。

    11
    投稿日: 2024.05.15
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    夢を追い続けられなくなった伊澄と車イスユーザー六花を中心とした青春ストーリー。 高校生達の会話でこんなにも色々考えさせられると思っていなかった。また、読みやすくあっという間に読み終わっちゃいました。 ストレートに交わされる会話が心に響いた。ユーモアたっぷりの会話も良かった。 そして登場人物皆、魅力的でした。この人、微妙なのかな?と思ったら違う面では素敵だったり、成長していたり。 目の前にいる人の気持ちを想像して、その誰かに自分の力を少しでも貸せるように成長していけたらなっと思えた1冊でした❗ 駅員の長谷川さんの言葉も素敵だった。

    20
    投稿日: 2024.05.09
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    「カラフル」と言ったら、自分が小中学生時代に森絵都さんの「カラフル」にハマりましたが…! こちらの「カラフル」も、伊澄と立花の視野が広がり、だんだんとまさにカラフルになっていってとても面白かったです。 車いすユーザーの気持ちや状況を、まっすぐと立花に向かい合って理解しようとする伊澄の姿勢はなかなか真似ができなくてかっこよかった。 分からないから避けるのではなくて、 きちんと向き合って、分からないことを分かろうとする。 そんな、当たり前だけどとても大切なことを改めて教えてくれる本でした。

    76
    投稿日: 2024.05.08
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     森絵都さんの『カラフル』もよかったのですが、本作も青春小説に深みを与えた秀作と感じました。大人はもちろん、多くの中高生におすすめです。  本作の中心人物は、車いすユーザーの渡辺六花と怪我がきっかけで陸上を辞めた荒谷伊澄。ある出来事がきっかけで、高校入学式の朝に出会い、さらに偶然にも同じ高校の同級生になります。  障がいがありながら言葉が明晰で勝気な六花、誰とも競わない、何も目指さない、本気にならないと決めている伊澄。そんな伊澄は六花にたじろぎながら、2人の関係が変化していきます。でも、本書の肝は淡い恋心ではなく(いや、それもある!)、伊澄の再生、人が社会で共生していくために何が必要かを考え、成長する高校生たちの姿です。  他者の気持ちを理解しようと想像し、努力すること。そして、わかり合えない状況から始まり、コミュニケーションをとり認め合うことで、周囲の人や世界の見え方や感じ方が変わる、そんな世界はカラフルなんだよと、著者のメッセージが伝わります。  少々終盤が道徳っぽい印象ですが、行き違いや衝突があっても、互いに良好な議論ができていることで、成長につながっていますね。現実社会ではなかなかこうはいかないでしょうが、合意形成が成立する望ましい人間関係があってこそと思います。  人間は、悪意がなくても人を傷つけてしまうこともあり得る厄介な生きものなのだと自覚し、自分の当たり前や言葉を内省したいと思える作品でした。

    87
    投稿日: 2024.05.07
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    昨年読んだ「金環日蝕」が面白かった阿部暁子氏の最新作。本書も期待以上に面白かった。 「金環日蝕」は社会派ミステリだったが、本書は高校生が主役の青春小説。車いすユーザーの少女・渡辺六花と夢を追い続けられなくなった少年・荒谷伊澄を主役に据え、障がい者と健常者の関わり方や障がい者から見た公共インフラや学校行事のリアルとその是非を問う社会的テーマも内包。 「障がいを個性とは言わないで」 「本当は誰にも迷惑なんてかけたくない」 六花も友人達も本音でぶつかり合う。ぶつかり合いは軋轢を生むリスクがある一方で、互いを理解する気づきにもなる。特に六花とのやりとりを通して、伊澄がポジティブ思考へ移り変わっていくのが印象的。 《精いっぱいの力と誠意を尽くすことは、たとえ骨に食いこむ痛みを負うことになっても、きっと何かを残す》うんうん、わかる。 何をもって差別というのか?考えさせられたし、多様な相手の立場に立って物事を考える大切さを改めて学んだ。 心に残ったセンテンスもちらほら。登場人物も読者も前向きな気持ちになれる名言だ。 《神様は扉を閉める時、別のどこかで窓を開けてくださる》 《過去のことを思い返してもそれはもう絶対修正できないし、まだ来てもない未来のことを考えても絶対にそこに手は届かない。今からの一秒間だけが自分でどうにかできるものだ》 私は世代的に駅員の長谷川や家事代行の町子目線で読んだが、主人公ら青春真っ盛りの高校生達が織りなすやりとりが時に面映く、甘酸っぱさもあってよきかな。六花と伊澄の率直な会話のキャッチボールは直球勝負で気持ち良い。脇を固める友人達も個性派揃いでキャラクター造形も巧み。映像化しても映えそう。 文章で言えば、比喩表現も素晴らしかった。 《カッターできれいに切り抜いたような鮮明な言葉を紡ぐ》 《彼女の虹彩は赤みを含んだ薄茶で、氷をたくさん入れたグラスに注がれた上等な紅茶のような色をしている》 こういったセンスあふれる言い回しは、情景が目に浮かぶし、心地よい読後感にも寄与する。 おそらく老若男女問わず多くの読者のハートに響く小説だろう。ちょっと気が早いけど、来年の本屋大賞にノミネートされるのではなかろうかと私は予想する。

    33
    投稿日: 2024.05.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    高校入学式の朝、荒谷伊澄は駅のホームでひったくり犯を捕まえた。 その際に、犯人の前に出て足止めをしようとしたのが、車椅子に乗った少女だった。 その後の事情聴取で判明したのだが、渡辺六花というその少女も、伊澄と同じ高校の新入生だった。 弁が立ち気の強い六花に、伊澄はヤな女だな、と感じたのだが……? 夢を追い続けられなくなった少年と少女の挫折と再生の恋物語! (アマゾンより引用)

    3
    投稿日: 2024.05.05
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    最初の出会いから衝撃的。 何かを感じる予感…それは良い意味での。 高校の入学式の日、駅のホームでひったくり犯を足止めしようとした車いすユーザーの渡辺六花とそれに気づき走り出した荒谷伊澄。 中学時代は走る事に全てを賭けていた伊澄が、足の故障で推薦高校も取り消しになり、自暴自棄の状態のなかで、気の進まない高校生活になるだろうなと… だが、中学2年で病気のため車いすユーザーとなった六花の存在が出会った日から気になりだして…。 彼女と接するうちに閉ざしていた心の扉が開いたようで、徐々に自分の思いにふたをすることがなくなる。 車いすユーザーだということで、学校行事は制限されるのかという問題。 物事を問題なく進めるために、誰かが犠牲になっていることを『仕方ない』で済ませようとすることが差別ではないか、という意見。 大人が自信満々に言うことでも間違っていることが往々にしてあること。 情報があふれるこの世の中で、それについて自分はどんな立場を取るか、どう行動するのか、あるいは何をしないのか、自分で考えて選択しなければならない。 何気ない言葉で傷つき、傷つけてしまうこともあって、それでも意見を言ったり、聞いたりすることで改善していけば何かが変わるはず…だと。 挫折を知ったものは、その後どうするかでそれ以降の生き方も大きく変わるだろうと思う。 単に高校生の恋バナというよりもそれ以上に若者たちの夢と希望を応援したくなるような物語だった。

    79
    投稿日: 2024.04.30
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    24/04/27読了 知らないから怖い、と自覚するの、意外と難しい。田所によい加点をあげてくれてよかった。

    3
    投稿日: 2024.04.27
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    登場人物の言葉がストレートに響いて、とっても清々しい読後感。 障がいや差別という重たいテーマだけど、それぞれの立場での考えや思いを、みんながしっかり考えてそれを相手に伝えていて、すごくいい。 個人的には 「障がいというジャンルでくくるのではなく、前にいる人がどう思っているか聞いて、話して、よく考える」という伊澄の言葉が心に残った。 知らず知らずのうちに先入観で人を見てしまうことはあるけど、ちゃんとその人と対話して理解するって大事なことだなと改めて思った。 好きな映画「サウンドオブミュージック」から引用された言葉通り、新しい窓が開いてよかった!

    53
    投稿日: 2024.04.22
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    クラスのみんなで差別について話し合うところは、すごく勉強になりました。 『物事が問題なく進むために、誰かが犠牲になっていることを【仕方ない】で済ませようとするのが差別なんじゃないか』 差別って何だろう?言語化するのは難しいなと思っていましたが、こういうことなんだなと。 子どもにもこの本は勧めようと思います。大人が読んでも良い本ですが、青春要素も強いので、学生が読んでも楽しいと思うので…

    18
    投稿日: 2024.04.22
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    高校一年生、ボーイミーツガール的な青春物ではあるが、例えばこの小説の場合は車椅子だけれど、こういうハンデがある場合社会は決して優しくないことと普通にみんなが生きていける社会に目を向けさせてくれる物語。そういった差別を真面目に考える高校生たちがまぶしかった。

    5
    投稿日: 2024.04.21
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    本の雑誌の「北これ」コーナーで、首が太い吉田伸子さんが紹介しているのをみて、慌ててポチった。 大きな本屋の平積み台と縁がなくなると、こういう見逃しも増えてくる。 まぁ、確かに、北上次郎(というより目黒さん)が存命であれば、随喜の涙を流して絶賛していただろうな、とは思う。 けど、「パラ・スター」と比べちゃうと、満点とまではいかないかな。

    3
    投稿日: 2024.04.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    いやー!青春だ! これは良い本を読んだ!中高生の教材にしたらいいのでは? 読んでいて、気づかせれることがとても多かった。 強くみえていた六花にも当然、悩んで苦しんでどうにもならい時期があり、母親ともこじれてしまってそれでも自分を意見を意思を伝えようとする姿に泣けた。 母親に思いを伝えたときは泣いてしまった。 荒谷がまた良い。 六花がどー考えてるのか、何をすべきか、クラスメイトに対してもきちんと向き合ってすごい。 想いが通じて良かった! 担任の矢地が最初どうかなと思ったけど、いい先生でよかった! おすすめ!!

    8
    投稿日: 2024.04.16
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    病気で車椅子生活になった六花と、あるケガが原因で陸上を諦めた伊澄。お互いの第一印象は最悪だったけれど、車椅子ユーザーの目線をちゃんと受け止めてくれる伊澄の真っ直ぐな心がとても格好良かったです。 変に作り物めいた描写じゃなく、車椅子ユーザーへの戸惑いや、ちょっとした抵抗感なんかも等身大の高校生って感じでそれがリアルでした。 視界がカラフルになる、キラキラした感じが爽快でした。

    13
    投稿日: 2024.04.15
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    怪我により陸上の夢を諦めた高校生の伊澄と、病気によって車椅子ユーザーになった六花。同級生の二人が交流の中で車椅子ユーザーであることや、それを見る周りの目、六花が何を望んでいるのか。そういうことが語られていくけれど、高校生の青春小説としての要素がしっかりとあって、脇を固める人物たちも個性が様々だから重くなりすぎずに展開されていく。車椅子に乗る六花の思うことと、六花に接する人たちの思うことの間にあるものに対してそれぞれが正直に話し合っていく場面に考えさせられる。

    5
    投稿日: 2024.04.09
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    言葉にするのは照れるけれど、青春、恋、友情、悩み、迷い……全てがかけがえのない経験。何もかもがカラフル。爽やかな読後感。

    32
    投稿日: 2024.04.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    青春物最近読んでないなーと思い購入。 うーん。 ケガでスポーツ断念した少年が、車椅子の少女と出会うことで最終的に世界にはこんなにもカラフルな色で溢れてることに気づく… CLANNADやないかーい! CLANNADにそっくりやないかーい! パクリとは言わないけど。 クラスの本音いいあうシーンあったけど、どんどん趣旨からズレていって急に暴露大会になったのは展開としてよく分からなかった。 しかも、一番差別的な担任が偉そうにその後語っていたけど台本なしであんなに綺麗な言葉を喋れるのか? 私は差別なく、聖人ですよとも言いたげなあのシーンはとっても嫌な気持ちになった。 最後おまけ程度の恋愛シーンはあまりキュンキュンしなかったな。 どんな辛い過去があろうと、皮肉な言い方しかしない彼女の事を私は魅力的に思えなかったし。 主人公も多分イケメンなんだろうな。 陰キャな自分にはできないムーブで、 次々に友達を作っていく。 怪我で挫折して、手を抜いて生きていこうと思っていたわりにはやけに積極的ですね。 一冊の本で、なかなか納得するような青春物を書くのは難しいのだと改めて思いました。

    2
    投稿日: 2024.04.06
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    語彙力なくて情けないけど、一言で言えば、いい話だった。 挫折した元短距離走選手の男子高校生と車いすユーザーの女子高校生。二人のboy meets girlな話だけでなく、時折散りばめられた言葉が胸の奥深くに響いた。 世界はカラフルだ。気が遠くなるほど色んな人がいて、誰もがそれぞれの事情と思惑を抱えて生きているーって、わかっているけど、時として人を傷つけてしまうし、傷ついてしまう。 車いすに利用者を誰々さんは車いすって言わずに、車いすユーザーと言わなきゃならない。当たり前のことも知らなかった。恥ずかしい。 視力が低い人がメガネやコンタクトをするように、足が不自由だから車いすを利用する。もっと、車いすユーザーが生活しやすい世の中になるといいな。 図書館で借りたけど、YA向けに位置付けられているのが勿体無いくらい。中高生だけでなく、大人にも読んでほしい一冊。

    33
    投稿日: 2024.04.06
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    心の中を爽やかな風が吹き抜ける。 前作の『金環日蝕』同様、本作もひったくりの場面から物語はスタートする。 本作の軸となる人物は、車いすユーザーの少女・渡辺六花と怪我がきっかけで陸上を辞めた荒谷伊澄。 同じ高校、同じクラスの新入生となった二人。 気が強い六花と、そんな六花にたじろぐ伊澄の関係が変化していく様子から目が離せない。 青春小説でありながら、人が社会で共生していく為に必要、かつ不可欠な事を伝えてくれる。 自分を大切にしつつ他者の気持ちをわかろうと努力する事、想像する事。 皆が心掛ける事で世界はカラフルに彩られる。

    7
    投稿日: 2024.03.20
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    Amazonの紹介より 高校入学式の朝、荒谷伊澄は駅のホームでひったくり犯を捕まえた。その際に、犯人の前に出て足止めをしようとしたのが、車椅子に乗った少女だった。 その後の事情聴取で判明したのだが、渡辺六花というその少女も、伊澄と同じ高校の新入生だった。 弁が立ち気の強い六花に、伊澄はヤな女だな、と感じたのだが……?夢を追い続けられなくなった少年と少女の挫折と再生の恋物語! 突然の出会いから始まり、何回も会うことで恋が芽生えるといった王道の展開を想像していたのですが、甘く見ていました。 車椅子がゆえの疎外感やそれぞれの立場から思う「普通」、それによる苦悩など、考えさせられる事が多くありました。 自分がその現場にいたとしたら? 周囲はどうサポートすればいいのか? 双方の正直な意見が飛び交うのですが、辛い気持ちになりました。頭ではわかっているけれども、いざ目の前で起きた時、自分だったらと思うと、戸惑ってしまいます。 自分では良いことをしていると思っても、相手はもしかしたら不快な気持ちになるかもしれません。 なあなあで終わらせず、真剣に高校生同士で車椅子について向き合っている描写が印象深く、ピリッとした空気感でしたが、とても読みごたえがありました。 車椅子問題だけでなく、伊澄の苦悩も読みごたえがありました。 ケガを機に打ち込んでいた陸上に魅力を失くし、六花と出会うことで、新たな活力を見つけます。 伊澄のまっすぐさ、それに巻き込まれる六花のなんともいえない関係性が微笑ましかったです。 周りの登場人物も魅力的で、六花との交流を見ていると、仲間って良いなと感じさせてくれます。 六花は六花で、なるべく迷惑をかけないよう、一人で頑張ろうとするのですが、その頑張りようを見ていると、もう少し周りに迷惑をかけてもよいと思ってしまいます。 ただ、同級生や学校など初めてづくしの事柄に戸惑う描写を読んでいると、なかなか上手くはいかないなと思ってしまいます。 このケースだったらどうするのか?内内で考えるのではなく、同様のケースに遭遇したとき、他の地域ではどう対応したのか?色んなアンテナを張ることも大切だなと思いました。 真剣な場面もありましたが、恋の発展⁉も注目な点であり、今後どんな展開になっていくのか楽しみです。 「車椅子」について、知らなかったこともあって、勉強になりました。

    19
    投稿日: 2024.03.20