
総合評価
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powered by ブクログ国境を巡る国際情勢について解説した本。国境を話の糸口にはしているが、基本的には世界の近現代史を述べたものである。旧ユーゴスラビアや旧ソ連、カシミール地方など、世界各地の様々なテーマを扱っている。ところどころに地図やイラストが載っていて工夫が見られるものの、特別分かりやすいという印象は無かった。世界史についてほとんど無知の状態だとあれもこれも新しく知ることばかりで、1回読んだだけではなかなか内容が身につかない。高校などで世界史を学び、ある程度土台のできている人にとってはちょうど良い本なのだと思う。私の読み手としてのレベルが足りておらず、世界史を体系的に学んでから再度チャレンジしてみたいと感じた。 本書から学んだこと - 領海の外側12海里は「接続水域」と呼ばれる。領海よりも自由な航行ができる一方で、沿岸国は密輸・密入国を防ぐため、通関や出入国管理に関する自国の法律を適用できる。 - 大航海時代の1494年、スペインとポルトガルはトルデシリャス条約を結び、「西経46度37分を分界線とし、そこから東で新たに発見された地はポルトガルに、西の地はスペインに権利が与えられる」という合意を交わした。ブラジルの国境が分界線よりも西にせり出しているのは、ポルトガルが金やダイヤモンドを発見し、取り決めを破って西へ進出していったためである。 - スイスが永世中立を維持できている要因として、①どの国とも同盟を組まないことが周辺国にとってもプラスになる、②山岳地帯である、③国民皆兵制を実施していることが挙げられる。永世中立国だからこそ、世界貿易機関(WTO)、世界保健機関(WHO)、国連高等弁務官事務所(UNHCR)など多くの国際機関の本部が置かれている。
0投稿日: 2025.02.01
powered by ブクログ配架場所・貸出状況はこちらからご確認ください。 https://www.cku.ac.jp/CARIN/CARINOPACLINK.HTM?AL=10280766
0投稿日: 2024.12.02
powered by ブクログ戦争: バルカン半島 ドイツとフランス フィンランドとソ連 米国の一部は買収 話し合い: 二重帝国制・ハンガリー帝国 友好的なアメリカとカナダ 植民地支配と宗教の違い 中国・ロシア チリ・アルゼンチンーキリスト教のおかげ 自然地形: 河川国境 山岳国境 フィヨルドーノルウェー&スウェーデン 領海と領空の考え方 他所の人: 植民地支配→不自然な国境線 南米・大航海時代の名残 イデオロギー: ベルリンの壁 チェチェン紛争 スイス ベトナム 現在進行形: カシミール地方 韓国と北朝鮮 イスラエル・パレスチナ ロシア・ウクライナ
0投稿日: 2024.08.29
powered by ブクログ大学生、いや高校生でも 内容的によく知ってるし、簡単すぎると 思う内容かもしれません。 が、 いい歳してあまりに無関心に生きてきたので 聞いたことある程度、またはわかったふりのこと あらたに勉強ってほど 熱心になるのも気力が湧かないなーと思ってた分野 世界や難しい歴史や社会情勢など 直接関係ないとついつい思ってしまう ニュースでも聞き飛ばしてしまう で、わたしに今どう関係してくるのか? そこだけ知りたがってしまう そんなわたしにとっては、とてもわかりやすく 歴史の勉強は嫌でも 今に至る経緯、そして、今も残る爪痕 そして、これからのこと それを、人が生きていた、生きているということを通して 感じ取れる本だと思います。 最後に著者も書かれていましたが、 分断から共生へ 争いから平和へ そして池上彰さんのまとめの言葉 国境には、歴史の積み重ねがあり 人々の暮らしがあり、人々の悲嘆が存在する 人々の思いに心を寄せることができるか それこそが明日の教養になるのだと まさに、その一端の垣間見れる本だとおもいます。 地政学、歴史など、勉強ととらえると 避けてしまいたくなる けれど、この本をきっかけとして 小説でもいい 簡単な文章でもいい わたしなりに、心を寄せられる方法で これからも苦手意識もたず 知っていきたいと思いました。
11投稿日: 2024.04.18
