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みどりいせき
みどりいせき
大田ステファニー歓人/集英社
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総合評価

116件)
3.5
17
32
42
7
5
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    まるでラリってなくてもラリってるような会話の連続な上、分からない言葉(例えば『フォグってる』『ブリっちゃった』等)の嵐の中に巻き込まれている感じだった。 ただ、仲間内でしか分からない言葉と言うのは、使っていて気持ちが良いんだろうなと何となく思う。 昔バッテリーを組んでいた春と再会し、なし崩しに闇バイトをすることになってちょっとお金も貰えたりしていい気分になってたけど、それなりに(身体的に)痛い思いもするという話で、普段関わることのない世界をかいま見たよう。 悪いことに脚を突っ込んだ若者たちが危機感もなく楽しく生きており、(現代の日本の若者は皆楽しくなさそうに私には見えているので、それに比べてこの小説の若者たちは)幸せそうに思えた。とは言え、やっぱり危ないことには首を突っ込んでほしくないな。 彼らがこの先どういう生き方をするのか、将来どうなるのかなんて関係ない。今を楽しめばいいのだ。

    5
    投稿日: 2024.03.20
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    文体が独特で序盤は読み進めるのに時間がかかったというか読むのが苦痛ですらあったけど、途中からは展開に引き込まれるし文体も慣れると癖になるしで一気読みしてしまった。

    4
    投稿日: 2024.03.17
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    バイブス、なるほどね 慣れるまでつっかえつっかえで、わーこれはちょっと、と思いながらも読んでいたら 途中であーこれラップ的な感じかもと気づいてなんとなく勝手にMOROHAでイメージしたら脳内で音声で再生されるようになり 波に乗ったら慣れてあとは一気に読み切った 文学作品としてとても面白く、たぶん新しいし、ワクワクして良かった 内容はまぁ、青春の穴に落っこった少年少女がもつれてる感じで、まぁ、うん

    5
    投稿日: 2024.03.12
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    くせ強文体でしたが、自分テキには“アリ”でした。SZAとか武蔵野プレイスとか知ってるのが出てきて親近感を持ってしまった。

    4
    投稿日: 2024.03.11
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    小学生の頃、野球チームでバッテリーを組んでた主人公と一つ下の女の子。時が過ぎる過程でふたりはいつしか疎遠になるも、高校生になってひょんなことから再会を果たす。ピッチャーだった女の子はプッシャーに。知らぬ間にクッキーを食べてきまりはっぱ吸ってブリブリな主人公。そうして女の子が所属する密売チームに加担していくのであった 主人公の目線から終始一人称で物語が進むんだけど、登場人物同士の関係性や背景などが主人公の知ってる視点で当たり前として語られる点と、自分の読解力が乏しいせいで都度理解するのに難儀した。文体はとてもリズミカルで気を引くイベントも盛り沢山なのですいすい読めた。面白かったけどすいすい読め過ぎて後に何も残らなかった。文章でトリップ感出す方法が夢野久作みたいでちょっと笑った。飛んだこともないので、そんな感じなのかなと想像を膨らませたが恐らく主題はそこでは無くて。少し間を空けてまた読んでみようと思う。あと驚いたのが女の子の台詞に「〜しろし」という語尾がついていたこと。てっきり甲州弁だと思ったら今のギャル語なのね

    5
    投稿日: 2024.03.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    みどりいせき って何なのかと考えながらずっと読んでいた。 読み終わって、 春とバッテリーを組んで野球していた思い出そのものの事だったのかなと思った。 ユニフォームやマスクの肌触り、サインのやりとり、噴き出す汗とかが桃瀬にとって遺跡とか土器みたいに大事にしたいもので、それが一緒にディールしたりボコられたり、グミ氏の為に学校忍び込んで、状況は最悪だけどそれもバッター四番ツーアウトカウントツーツーみたいに最悪で、桃瀬は後逸するけど軽口叩き合ってもう一度バッテリーになった。 それはきっと愛だったりピースだったりするものなのだろう。 遺跡に新しい芽がなって、みどりいせき? ハイになるみどりのヤツも掛かってるのかも。 遺跡がフィールドなら、土器はボールだろう。 すごく好きな終わり方だった。 他の方の感想で緑い咳と書かれており、なるほど…となった!

    6
    投稿日: 2024.03.07
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    深夜寝る前に読んだら普通にバッド入りそうだった。ただ本読んでるだけなのに、勘繰っちゃいそうで、ああ私そういったものには手を出さないでおこうと強く思った。あと読む前からずっと「緑遺跡」だと思ってたけど読み終わって「緑い咳」だと理解した瞬間ほんとにやばかった。

    4
    投稿日: 2024.03.02
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     小学校の時に少年野球でバッテリーを組んでいた主人公とヒロインが高校で再会するお話。  青春小説というジャンルではなく、読後感はこんな小説があってよいのか?という衝撃を受けた作品です。  一言で言えば、  「文字による麻薬」  です。  私は、この1年間、本の虫と思うくらいの読書をしたという自負がありますが、読書って薬だなと思うことはあっても「麻薬」だと思ったのは間違いなく本作品が初めてです。  まず、冒頭20ページくらいの感想は、正直、何を書いているのかサッパリわかりませんでした。  何なら、これは読み切れる自信がなく挫折入だろうなと早々に思ったのは、2年前に出会った『三体』以来です。  今、1日100ページペースで本を読む私が60ページ読むのに3日かかったというのがこの本の意味不明さであったり、ただ、文字を追うだけの地獄を経験したことを物語っていると思っていただいて大丈夫です。  序盤で楽しめるなら最高の作品だと思います。  そんな、もう無理!と何度挫折しかけたかわからない本作品ですが、本作品の恐ろしさは、慣れたときの麻薬感です。  これ、本作品のダジャレなんじゃないかと思うくらいに、本作品の表現に慣れると、変に癖になります。  作者が狙ってやっているのか、はたまたま意図せずにやってるのかわからないですが、どっちにしろ天才だと思うほどに、ハマるととことんハマる文章だなと思いました。  60ページ読むのに3日かかった私が残りの150ページを2日で読み切ったことでお察ししていただければと思います。  何を感じたかというのが私の読書感想であったり、レビューなのですが、本作品はそれよりも文章の中毒感が凄い作品だなと思いましたので、何を感じたとか、バカバカしいくらいです。  もちろん、いろんなことを思うところはあるのですが、それはもうええわとなるくらいに、中毒性のある作品だなと思いました。  いやぁ、麻薬って、怖いですね。

    11
    投稿日: 2024.02.29
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    わたしは筆者さんの見ている世界を覗き見しているように思える文体が好きなんだな〜と思った なかでもとりわけ独特でしたが! 同じ世界に暮らしていても見えてる世界がめためたきらんな折りたたみ宇宙なのおもしろいし、憧れる。 好きなキャラは主人公のお母さん!愛がすごい。でもみんなすごい愛持ってたな。全ては愛って感じで、ももぴも春も、これからも頑張ってねって思いました。

    4
    投稿日: 2024.02.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

     すばる賞授賞式における圧倒的にラップなスピーチに心惹かれて読んだ。スピーチで魅せた言語感覚が小説にそのまま持ち込まれており読んでいるあいだずっとワクワク、フワフワしていた。そして概念としてのヒップホップが小説の中にきっちり取り込まれており最近のブームと呼応するようで嬉しかった。そしてこの装丁よ…!人生トップレベルで好きです。  主人公は高校生。うだつの上がらない毎日に退屈する中、大麻のプッシャーをやっている幼馴染に巻き込まれる形で大麻稼業に巻き込まれて…というあらすじ。非行に走る若者達というプロット自体は特別新しくはないが本著は文体と視点のユニークさがとにかく際立っている。文体については口語スタイル、具体的には若者言葉やギャル語が大量に使われており小説でこういった言葉に触れる新鮮な体験に驚いた。「キャパる」とか本著を読まないと一生知らなかっただろうし、こういった分かりやすい単語に限らず、ひらがなの多用、ら抜き言葉などカジュアルな崩しも多い。一時が万事、正しい方向へと矯正されていく世界に抗うかのように、イリーガルに戯れる高校生たちが瑞々しくユルく崩れた日本語で描写されている。一番分かりやすいのは皆でLSD摂取したシーン。文字だからこそできるゲシュタルト崩壊のようなトリップ表現がユニークだった。  視点については冒頭のバタフライエフェクトスタイルで度肝を抜かれた。卑近になってしまいがちな青春小説のスケールを一気に大きく見せて本著の世界がどこまでも広がっていくようなイメージを抱かせる。それは後のドラッグ描写へと繋がっていき文を通じて世界のダイナミズムを目一杯いや肺一杯に吸い込むことができる。また主人公の幼馴染である春という人物の性別を限りなくファジーにしている点も示唆的で男女を区別する世間の記号を入れつつも裏切ってくる。他者が性別を明確にする必要はなく春は春なんだという意志を感じた。  大麻が題材になっており売買や吸引時の様子など含めてかなり細かく描写されていた。ウィードカルチャーとヒップホップは不可分だ。具体的な固有名詞の引用があったりステルスで仕込まれたりしている。(個人的にブチアガったのは「どんてす。」これはNORIKIYOもしくはブッダブランドか。)こういった具体的な引用以外にも前述した文体を含めて小説の中に大量のコードがあり、そこに概念としてのヒップホップを感じたのであった。またプロットやカルチャーの引用など含めて波木銅の『万事快調』を想起する人も多いはず。しかし明確に棲み分けがあり波木氏が直木賞、大田氏が芥川賞をとる。そんな未来がきたとき文学においてもヒップホップが日本で根付いたといえるのかもしれない。

    11
    投稿日: 2024.02.17
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    かなり独特の文章なので最初は少し読み辛いと思っていたけど、情景を文字にするのがとても上手なので自分の目で見てるかのようで、どんどん話に引き込まれた。 闇バイト小説だと思って読んだら、めっちゃ青春小説だった これから先もいっぱい本書いてほしい。 この作家さんの本を読めるのがたのしみ。 あとご本人のタトゥーめっちゃかわいい

    3
    投稿日: 2024.02.16
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    はたちの私からしたらここまで寄り添ってくれる小説は珍しくて嬉しくなった。 あたまの中で考えてたもやもやとかかっこ悪い悩み事とかおんなじ様に思ってる人いるんだって感じで救われた。 私はどちらかというとモモみたいにいろんなこと悩んでウジウジしてるタイプだから、春の強さ、呆気のなさに背中押された。 特に、「自分なり戦ってんの、お前だけじゃねえんだよ。」の一言はかなり効いた、ですよね。

    4
    投稿日: 2024.02.12
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    ハスラーの青春小説 ドラッグ描写や裏バイト的なことを稚拙に書いてるかと踏んでいたが、居場所が無いティーンが連帯感を持ち寄り添って生きる青春模様が描かれている。 冒頭20.30ページの情景描写がちょっと読みづらい感じがして戸惑ったが一気に読めた

    3
    投稿日: 2024.02.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    誰が話してるのか、てかそもそもそのあだ名誰指してんの?みたいな、最初は意味をとらえようとするとめちゃくちゃ読みづらい。でも最初っから文章としての読ませる力はすごくて、特に声に出して読みたい感じ。最初はとにかく文体とか音の面白さだけで読んでたら、どんどん話も面白くなる。 このストーリー、何がすごいってみんな、主人公ですらなんで世界に居場所がなくなっちゃったのか描かれていない。でも実際、不登校とか、いじめられてるんじゃなくて友達がいないとか、そういう子ってそんなもんだったりもする。みんなを納得させる理由が説明できる訳じゃないけど、世間と上手くやっていけなくなる。だけど彼らは何か悪いことをしたいとか、そういう世間からのハズレ方はしてないから、本気で愛とか平和とかそういうのってマジ大事って思いながら、愛を語るそのバイブスで違法なことをやっちゃったりもする。親に知られちゃマズイって気持ちのまま、親孝行とか考えるその矛盾。それは若さゆえの愚かさだし、はぐれ者ゆえの非常識であるけれど、世間に馴染めないゆえの純粋さでもあるのかな。 外国じゃ合法なところもあるとか、違法な薬と認識して運んでたのに僕はなんも悪くないとか、そういうことを言う子供を実際に見たら多分私は「バカじゃねぇの」って切り捨てる。でもこの話を読んでると、そうやって切り捨てられない彼らの優しさも感じられる。 最後春とは仲直りして、はずれちやった青春が少し輝いて、なんか良いもん読んだなって思えた。でも本当の問題はなんも解決してない。これからモモと春はどうなるのか、多分捕まっちゃうんだろうな。それでも彼らがその先、もう少し世間の形に収まるようになって、"まっとう"に生きるようになったとして、この青臭い匂いのする、蛍光グリーンにびかびか光る青春を、悪いことしたけど悪いもんじゃなかったって思えるようになるといいなと思った。

    5
    投稿日: 2024.02.11
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    受賞のコメントや挨拶が最高過ぎて、それだけでファンになっちゃったファニーちゃん。単行本の発売楽しみにしてた! 独特の文体が、最初はめちゃくちゃ読みにくかったけど、いつのまにかグルーヴに乗せられて、文字を追うのが心地良くなって、読むというより頭の中で話してる音を聞いてる感覚だった。 音読のリズムの正解がイマイチわからない箇所もあったけど、それはそれで良いやと思う。 「ま、またあぞびにいっでいい、んっぐう」とか、音がリアルで、泣きながら話してる様子や表情がありありと思い浮かぶ。 主人公の真っ直ぐさとみっともなさが気持ち良いし可笑しいしで、読みながら何度も笑いが止まらなかった。 高校生と大麻というと、数年前に読んだ「オールグリーンズ」も思い浮かんだけど、どちらも男女や国籍とか抜きで、人間をフラットに描いてるところが好きだなと思った。

    3
    投稿日: 2024.02.09
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    あまり気にしたことなかった「すばる文学賞」受賞作。紹介文に金原ひとみさんと川上未映子さんの選評コメントが。この二人がおすすめしているとなると読むしかない #みどりいせき #大田ステファニー歓人 24/2/5出版 #読書好きな人と繋がりたい #読書 #本好き #読みたい本 https://amzn.to/485yuag

    6
    投稿日: 2024.02.05