Reader Store
ようこそ、ヒュナム洞書店へ
ようこそ、ヒュナム洞書店へ
ファン・ボルム、牧野美加/集英社
作品詳細ページへ戻る

総合評価

381件)
4.2
157
125
62
7
0
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    自分だけのペースや方向を見つけていく人たちの物語…とても素敵な作品だと思いました。 とくに、後半に方に出てくる 『非論理的でも、心が応援してくれた選択』 というフレーズに心を射止められました。

    1
    投稿日: 2024.09.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    以前から気になっていて読みたかった本。 やっと読めて良かった。 心に響く言葉がたくさんあった。 また読みたい。

    2
    投稿日: 2024.09.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    とうとう読めた!!図書館で待っても待っても順番が回って来ず。とうとう買ってしまった。 空気感が大好きな内容で少しずつ少しずつ読んでて、ここ数日間楽しすぎた。もう一度読み直そうと思う。なんかヒントをくれるというか、自分を肯定してあげたくなった。

    2
    投稿日: 2024.09.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    読み返すと、どんどんと表情が変わり、それ毎に心に留まるフレーズが必ずある。 常にそばにおいて読み返したい一冊です。

    2
    投稿日: 2024.09.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    日本と韓国、働く環境はとっても似てる。 登場人物がそれぞれの考え方で仕事と幸せに向き合う姿が優しく描かれている。

    2
    投稿日: 2024.09.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    「ヒュナム洞の住宅街にヒュナム洞書店がオープンした。」 仕事をしながら、本を読んで、本に一つひとつ手書きのメモを挟むヨンジュの姿を想像していいなと思った。 「二人はいつものわうに二言三言交わしたあと、いつものようにそれぞれの時間へ戻っていった。開店時間まで、ヨンジュは本を読み、ミンジュンは今日使う豆を準備しつつ、合間に店内をあちこち掃除する。」 「ゆっくりとしたペースで一言は一言話す作家たちを見ながら、ヨンジュは不思議な安堵感を覚えた。彼らの話す姿のように、たとえ愚直に見えても慎重に一歩一歩、歩んでいけばいいのだと思えて。」 「海外に移住したいですか?それなら移民に関する本を読めばいいんです。」 「ヨンジュはこんな小説が好きだ。つらく苦しい時間の中にいる誰かがかすかに見える遠くの光を頼りに進んでいくように、"それにもかかわらず"生きていくことを誓うような小説。純真な希望やなまじっかな希望ではなく、われわれの人生に残された最後の条件としての希望を語るような小説」 「彼女は中学生のころのように毎日本を読む人間になっていた。波に呑まれるようにあれよあれよと流されているうちに、幸い、自分の心にかなう場所にたどり着いていたのだ。」 「もちろん。非論理的でも、心が応援してくれた選択のはず。わたしはそう思う」 「ヨンジュは、一日を豊かに過ごすことは人生を豊かに過ごすことだと、どこかで読んだ一節について考えながら眠りにつくのだろう。」 『働かない権利』という読書会の課題本についての討論会でダウンシフトという言葉がでてきた。ダウンシフトしても、成長を感じられる仕事が良いというのは共感できる。 私も大好きなナ・ヨンソクPDの花より青春をヨンジュが好きだと書いてあって、本を通して作者と好みが繋がる瞬間を感じられて嬉しかった。 そして、ミンジュンが是枝裕和監督の映画をほとんど観たと言っているのもとても驚いた。ファンボルムさんと好きなものが多く似ているかもしれない。 メモ 本に出てくる短編集 『あまりにも真昼の恋愛』 『ショウコの微笑』 作家のことば 映画「かもめ食堂」や「リトル・フォレスト」のような雰囲気の小説を書きたかった。

    9
    投稿日: 2024.09.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    この本の中で自分の「幸せ」とはなんだろうとか、「夢」や「将来」について、登場人物同士が話してる場面が特に印象に残っている。 私は、自分の「幸せ」について、長い間考えてなかったなと気付いた。 普段の生活に忙殺されて、なかなか自分の「幸せ」について考える暇が無い…というのも嘘ではないが、自分の今ある生活が「幸せ」ではないかもしれないと思ってしまうことが怖かったからだ。 この本を読んで、登場人物たちが何を「幸せ」と捉えるか多様な考えに触れたことで、もう少し自分と向きあって、自分の「幸せ」に目を向けながら生きていけたらいいなと感じた。 著者もあとがきで触れていたが、「かもめ食堂」に似た雰囲気の作品で、読んでいてとても癒された。 そんな穏やかな読書体験の中でたくさんの気づきをくれた「ヒュナム洞書店」に感謝したい。

    3
    投稿日: 2024.09.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    コーヒーと本との相性が抜群な作品でした。色々な登場人物の日々の成長、心の変化がとても心地よかったです。

    2
    投稿日: 2024.09.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    本屋大賞 翻訳小説部門 第1位の本なので 読んでみることに。 ソウル市内にある小さな本屋さん。新米女性書店主と店に集う人々の、本とささやかな毎日を描く。 それぞれが人間関係に悩んだり、働き方について考えたり…今の時代の生きづらさがよくあらわれてるなと思いました。 ヒュナム洞書店の雰囲気がとても好き。 バリスタが淹れてくれる美味しいコーヒー、読書。そして編み物。私は編み物も好きなのでジョンソさんのように編む時間も大切にしたい。

    15
    投稿日: 2024.09.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    サクサク読めました。本と共に生きるのが羨ましい。仕事にはしたくないけど。周りの人達も素敵。こんな本屋さんがそばにあればな。

    2
    投稿日: 2024.09.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    一人の女性(ヨンジュ)が個人で書店(ヒュナム洞書店)を開店する。その書店に関わるお客さんや従業員の群像劇だ。全体的には幸せとはなにかを追求しているようで、結局、幸せは自分がどう思うのかくらいの感じではあるが、文章が優れているので優しい気持ちを抱きながら読み進められる。優しい気持ちだけではなく、根底に流れる現実の厳しさみたいなものも混じりあい、全体としてどこか悲しもありながらほっこりする感じである。こんな書店があったら行きたいと思うし、自分でも書店を経営したいとも思う。

    3
    投稿日: 2024.09.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    自宅と仕事場を行き来するだけの忙しすぎる毎日、こんな日々がずっと続いていくのだろうかという漠然とした不安、自分が本当にやりたかったことはなんだろう、そんな思いを抱える人たちに読んでほしい。 全速力で走り続けなくても良い。 ほっと一息ついて、自分を見つめ直してもいい。 何もしない時があってもいい。 そう感じることができる優しい温かい物語だった。 論理的・合理的な選択だけではなく、たまには心に選択を委ねながら、1日1日を豊かに過ごしていきたいと思った。

    7
    投稿日: 2024.09.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    【2024年本屋大賞翻訳小説部門第1位】 舞台は、ソウルの架空の街「ヒュナム洞」の静かな住宅街にオープンした「ヒュナム洞書店」 ヨンジュ・燃え尽き症候群のようにして心身を病み会社を辞めた30代の女性店主 ミンジュ・就活に失敗し、アルバイトでヒュナム洞書店でバリスタとして働く そして、このお店に通う人たちやコーヒーの焙煎業を営む人、作家さんなど素敵な人たちの群像劇です。 作者は穏やかにたゆたう1日を書きたかった。とあります。 その言葉通り、それぞれの人々の会話が大変穏やかで、決してお互いの心にズケズケ入らず、お互いを思いやるやり取りが随所に表れていてとても気持ちよかった。 優しさと癒しに溢れています。 哲学的なことも多々出てきて、どうして、何のために働くのか、幸せとは何か...穏やかにたゆたう雰囲気の中、いろいろな視点で特に人生の中の仕事について考えてみることができます。 とても気持ちよく読ませていただきました。 韓国の方の考え方、捉え方が日本と一緒だなぁと思いました。 町にある素敵な落ち着ける本屋さん。そこに集まる人たちはみんないい人。そして、大好きなコーヒーを淹れてくれるバリスタが居てくれるお店。こんなお店が近くにあったら毎日行きたいなと夢見ながら....読了後、なんとも優しい気持ちに包まれます。

    63
    投稿日: 2024.09.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    長く静かな、良質の映画を見ているような物語。 物語のひとりひとりが問題を抱えていて、人生の休憩をとりながら前に進んで行く感じが暖かい。 本(書店)という媒体を通して、みんなが繋がって、そっと変化が生じる瞬間がキラキラと輝いてるよう。 細かい章に分かれていて、そのキラキラを見つけるような気分で読み終えた。 ヒュナム洞のヒュが「休」という解説があるが、書店の雰囲気を醸し出していて、書店の描写とともに居心地の良さを感じさせる。 いつかこんな書店に巡り会いたい。 物語の中でたくさんの書籍・映画も登場しており、読みたい本が増えた。

    3
    投稿日: 2024.09.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    誰もが同じ人間であり、悩み苦しみながら自分だけの幸せや夢を見つけ、日々生きている。 自分だけじゃないんだと共感し、どっぷり本の世界に浸かりました。 本好きだからこそ理解することと、色んな人や考え方があっていいと安らぎを与えてくれました。 読書後の満足感がすごいです‼️

    3
    投稿日: 2024.09.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    韓国の書店を舞台にしたお仕事小説。 書店員をはじめ、訪れるお客達の不安や悩みが、優しく解きほぐされていく。 仕事観、ひいては人生観まで扱うテーマ性の広さで、350ページを超える長編だが、40節にも細切れされていることもあり、非常に読みやすい。 また、翻訳作品ではあるものの、その表現には全く違和感がない。 人物名や呼称が韓国のそれなだけで、自然な文章として楽しめる。 現代人が抱えそうな悩みの数々が主軸になっており、読んでいて頷いたり、刺さったりする部分が非常に多かった。 (特に「仕事に対するわたしたちの姿勢」の章) 読む前は正直少々敬遠していた部分もあったが、思った以上にテーマ性を含んだ作品で、尚且つそれが自分によく刺さったということもあり、読んで良かったと思える作品だった。 本屋大賞翻訳小説部門第1位、さもありなん。 唯一、取って付けたような恋愛要素は蛇足に感じた。 (これがなければ★5にしていた)

    3
    投稿日: 2024.09.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    生きるために読む本に出会った!書店の店主や訪れる人から人生の道標にしたい言葉をたくさん貰った。誰だって初めての人生だもの悩んだり、うまくいかなくて当たり前。理想どおりにいかなくてガッカリして、泣いて、休んで。人と関わることによって自分を知ることが出来るなら、人と関わることを諦めたくない。著者のあとがきにあるように、かもめ食堂やリトルフォレストが好きな方はぜひ一読を。

    4
    投稿日: 2024.09.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    韓国も日本と同じような問題を抱えているのだとよく分かった。 一人でも自然体の自分を受けとめてくれる人がいるだけで、どれだけ救われるか。 私もヒュナム洞書店でイベントに参加し、コーヒーを飲んでぼーっとしたい。 癒される作品だった。

    3
    投稿日: 2024.08.31
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    364ページ 2400円 8月27日〜8月30日 韓国の訳本であるが、文化が日本と似ていると気づけたり、共感できる部分が多かった。こうなりたい自分を目標に生きて、人生の終わりに幸福を得るのか、幸福感を得ながら人生を送るのかの言葉が胸に残った。働き方について、なるほどと思える言葉もたくさんあった。

    11
    投稿日: 2024.08.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    ファン・ボルム作品(2022年1月、2023年9月翻訳出版) 2024.4本屋さん大賞で紹介されていた気がします。 作者のことば「そこで今日一日を送っているあなたを応援したい。」 に尽きるかな。 私は目標到達ではなく、「パーソナルベスト更新」いう考え方で生きています。 今日は失敗しても、明日、成功するかもしれないというポジティブシンキングで。 身体を直そうと我武者羅に運動したら、腰膝悪化、頭痛も出るし。 それから当日のコンディションチェックで運動量、仕事量を調整し、 全体パフォーマンス・スピードを上げてます。 昔と異なり、眠れない時に飲酒でなく、読書、筋トレ、半身浴、ホットアイマスクで熟睡出来るようになりました。激痛の頭痛から「解散」でなく「解放」された。 私には心地良い作品の気がします。図書館とカフェは相性がいいですね。 「心満たされる日曜日を過ごした夜には」を自分流に。 休日は散歩、図書館で仕事関係の雑誌を借り、水泳。 健康になるのは難しい。内臓疾患=アスリート飯が頑張ってます。 医者は軽く言うけど、結構、食事制限はつらい。 また、休日などカフェで甘い飲み物を飲みながら、経済ニュース、NHKニュースチェックしてぼんやりしてます。

    4
    投稿日: 2024.08.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    本屋大賞翻訳小説部門1位、ということで読んでみました。ハラハラドキドキやスカッとなどない、静かな作品だったのに、全く退屈せず一気読み。作者があとがきで、「かもめ食堂」のような雰囲気の小説を書きたかったと言っていて、納得しました。あの映画や小説が好きな人はハマるかも。 チェ・ウシク氏やナ・ヨンソクPD、などが出てきていて、作者と友達になりたいと(図々しく)思いながら温かい気持ちで読み終わりました。

    3
    投稿日: 2024.08.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ソウル市内にある小さな書店。新米店主のヨンジュとバリスタのミンジュンが営む店には、さまざまな悩みや孤独を抱えた人々がやってくる。彼らと触れ合う中で、ヨンジュもまた書店のあるべき姿を模索していく……。 家庭、仕事、社会、将来。容易に答えの出ない問題に疲れた老若男女が立ち寄り、居場所を見出す書店。登場人物が誰一人完璧でない点も親しみやすい。悩んだままでも、世間に合わなくても、自分が生きやすい生き方を求めていい。そう改めて教えてもらった。『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』がもし韓国で翻訳されたらぜひヒュナム洞で読書会を開いてほしい!

    4
    投稿日: 2024.08.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    著者がかもめ食堂やリトルフォレストの様な雰囲気でと書いていたのが、まさしくこの本のイメージ通りだった 穏やかに日々を大切に生きていく人々の物語で、人生の豊かさについて考えさせられた

    2
    投稿日: 2024.08.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    大型書店でさえ潰れてしまう世の中でどうやって個人書店を経営していくかの課題を軸に、傷や悩みを抱えた人達が少しずつ前を向いていく話。韓国の小説なのに日本でもよく聞く問題が盛り沢山で興味深かった。 後書きで「かもめ食堂」や「リトルフォレスト」のような雰囲気の話が書きたかったと言われていたが、全体的に漂う空気感がまさにそんな感じなので同作のような話が好きな人には是非おすすめしたい。

    2
    投稿日: 2024.08.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「いい人が周りにいる人生が成功した人生だ。」 本当にそうですよね。 毎日時間に追われ、いつ終わるんだろう...と思いながら生きている私にとって少し安心感を与えてもらえた本でした。頑張り過ぎず、欲張り過ぎず、何が自分にとって大切かを考えられる生活を送っていきたいものです。

    5
    投稿日: 2024.08.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ヒュナム洞書店の雰囲気いいなぁ。 店主選りすぐりの素敵な本と美味しいコーヒー、本好きの人たちと交流できる場。 本当にこんな本屋さんがあったらいいのになぁと思いながら読んでいました。 作中で取り上げられていた多様な働き方やワークライフバランスの問題は、今自分でもとても関心のあるトピックだったので共感できるポイントがたくさんあり、自身の働き方とも重ね合わせながら読みました。 自分が自分らしく楽にいられる働き方を見つけるのってなかなか難しいことだよなぁ…。 翻訳小説は普段あまり読まないので、翻訳作品独特の言いまわしや文章のリズム、あと韓国特有の呼称などに若干読みづらさを感じた部分もありましたが、全体としてはそこまで問題にならずに楽しめました。 また、作中、実在する小説や映画からの引用がたくさん出てきましたが、終盤、不意に是枝裕和監督の名前が出てきてびっくり。 日本の作品が出てくるとは思っていなかったので、登場人物たちが自分の知っている日本の監督や作品について話してくれていて嬉しい気持ちになりました(^^)

    3
    投稿日: 2024.08.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    <忘れたくない言葉たち> 本と同じく書店も、まずはその存在が知られてこそ、生き残るチャンスをつかむことができるのだから。 いい人が周りにたくさんいる人生が、成功した人生なんだって。

    3
    投稿日: 2024.08.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    翻訳もの独特の書きぶりに戸惑った。さらに登場人物の把握に苦労したが、登場人物の説明が巻頭にあり、それを手がかりに読み進めることができた。話は面白く次第に引き込まれた。

    1
    投稿日: 2024.08.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    生きることの意味や人・仕事との向き合い方など日々誰もが悩んでいることを優しく一緒に考えてくれるような感じがする本。 こうするべき・こうあるべき、とは言わずに色んな考え方を教えてくれているように感じた。 人のアドバイスや一冊本を読んだだけで全てスッキリ解決するようなことがあるはずもなく悩んだり苦しんだりはこれからもする、だけどそれでも自分らしくいれればそれでいいんじゃないの?という気がした。

    1
    投稿日: 2024.08.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    今の自分の生き方、これまで選んできた選択が正しかったのかどうか悩む時があるけれど、大丈夫だよと温かく包んでくれる、また、未来へ向かって優しく肩を押してくれるような本でした。面白かったです。

    6
    投稿日: 2024.08.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    出だしこそ多少とっつきにくかったけど、読み終わっての感想は、とーっても良かった! 仕事の忙しさから鬱になり、夫と離婚してしまった主人公のヨンジュ。子供の頃からの夢を叶えるべく、書店を始める。それでも過去に囚われて前を向けないヨンジュに、様々な人達が関わり、共に働き、たくさん話し、励ましていく。別れた元夫の友人が訪ねてきて、元夫のメッセージを聞いたヨンジュは、やっとやっと、過去から解き放たれて前を向けるようになる。結果的にヨンジュを導いた人達も、それぞれがいろいろな鬱屈を抱えていて、みんなが、確かな一歩を踏み出した。誰かは誰かに励まされ、その人は別の誰かに背中を押してもらう。素敵な関係性だ。 そして、カフェコーナーがある本屋さんが舞台なので、本が好きで、本屋さんも好きで、ついでにコーヒーも好きだと、物語の良さももちろんだけど、お仕事小説としてもだいぶ面白い。 本屋さん、バリスタ、小説家、コーヒーを焙煎する人、映画評論家、あと、進路に悩む高校生も出てくる。一章ごとに登場人物それぞれに焦点を当てて短めなので、読みやすい。 この物語は楽しいばかりではなく、韓国社会が抱える様々な問題点を浮き彫りにしていく。それは驚くほど日本と似ていて、共感しやすいのではないかと思う。それだけに、モヤモヤを振り払って前を向いて歩こうとしている人達が、眩しくもあり、自分も頑張ろう!という気にさせてくれるのだ。 こんな本屋さんが近くにあったら‥ 私は入り浸る自信がある。

    14
    投稿日: 2024.08.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    本屋さんで表紙の温かみのある書店イラストを見て目を惹かれて購入してみた。 韓国が舞台の本を読むのは初めてでどんな感じなのかドキドキしながら読んだけれど、とてと読んでい て心が落ち着き、穏やかになれる作品でした。 主人公は書店の店長でそれを取り巻くそれぞれの人たちが普通の顔をして生きてるように思うけれど、それぞれ何か過去の悲しみやしがらみ、未来への不安などを抱いている中でこのヒュナム洞書店がみんなの心に寄り添い、社会の喧騒から離れて過ごせるシェルターのような場所になっていて、少しずつこの書店によって、みんなが前に進んでいく姿が読んでいて励まされてしまった。 それぞれの人たちが語る言葉がとても心地よくてその中でも「幸せはそう遠くにはなくて、すぐ目の前にある」というような発言がとても心に残りました。 仕事や学校など今の現代人は忙しない中で過ごしてますが、そういった中で自分にとってホッとできる居場所や何かを見つけることは人によっては難しいかもしれないけれど、それでも1つ何かこれをしている時は心が落ち着けるというものや居場所を見つけることができたら、少しでもこの社会を自分らしく生きていくことにもつながるのかなと思いました。

    31
    投稿日: 2024.08.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    初の韓国作品だったので、人物の名前や呼称に慣れなくて若干の読みづらさはあったけど、細かく章に分かれてるので、少しずつ休憩しながら読めてよかった。 表紙のようにほんわか穏やかな気持ちになる物語。 なんとなく迷ったとき、自信がなくなった時、少しだけ力になってくれる本だなと感じました。

    4
    投稿日: 2024.08.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    今までの生活をすてて、生きづらさを抱えている女性が、書店を始める。その書店をその地域に根付かせるために何ができるかを考えながら、その書店に集まる人々の交わりを描いていく物語。 交わる人たちが、それぞれ何らかの生きづらさを持ちながらも、自分というものを少しづつ前進させていく。それはやはり関係を持つということでなされる。もちろんその事は当たり前で、関係こそが存在に直結しているからなのだと思う。ゆっくりする時間をもち、自然体で生きる楽しさを求め、今日一日を充実させる。その事は人生においてとても価値ある事だと思う。ただ、自分の弱さを肯定することは、ある種の心地よさから自己満足を自分に与えるという罠も横に備えてる。だから、自分のためにという生き方にも、人との関係が必要なのだと思う。 そして、お互いが大切だと思う相手との距離は、必ずしも近くなければならないとは限らないという事も大切な事だと思う。 ベストセラーを置かないような個性的な本屋さんはなかなかない。そういう本屋ができて欲しいし、行きつけになりたい。 そういえば、東京で店員が選んでくれる本屋に行ったことがあって、買うまでどんな本かわからない、面白い本屋さんがあったなー。 文体が自分に合わなかったせいか、読むのに時間がかかったけど、「かもめ食堂」のような雰囲気の小説を書きたかったと筆者はあとがきで言っていて、その事はとても成功している本だった。

    10
    投稿日: 2024.08.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    細かく章立てしてあってとても読みやすいです。登場人物の名前が覚えにくかったけど、一人一人丁寧に描いてあるので大丈夫でした。

    3
    投稿日: 2024.08.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    社会の競争やこうあるべき、といった価値観の押し付けから離れた人たちの織りなす人間関係で進んでいく、心が温まる小説だった。 人は皆、心に傷や不安を抱えているけど、無理をしなくて良い、と思わせてくれた。 良質な人間関係やほっとする日常の積み重ねが幸せにつながっていくのだと思った。 お金や社会的地位だけでは日々の豊かさにつながらない、どう上質な時間を作っていくか、改めて考えてみようと思った。 初めての韓国小説だったが、少し登場人物名がわかりにくかったものの面白く読めた。 自分の街にもこんな本屋があればいいなと感じた。

    2
    投稿日: 2024.08.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    静かに進んでいく話が好きだった。 登場人物の互いの呼び方やジョーク、そういう些細な文化の違いが気になってしまい、物語に十分に入り込めなかったのは残念だけど、心に残る素敵なフレーズがたくさんあった。

    4
    投稿日: 2024.08.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    章のような区切りがたくさんあり、そのおかげで、サクサク読めます。途中で休憩もしやすかった。(笑) ヨンジュの辛かった想い、今がむしゃらに進んでいく想い、周りの人との触れ合いの中で感じる温かい想いが、色々なエピソードの中から読み取れます。そして、心に響くフレーズがたくさんあって、思わず付箋を貼りまくりました。こんな本屋さん、行ってみたいなぁ!

    4
    投稿日: 2024.08.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    最後の方になると、この話が終わる寂しさが湧き出てきた。もっとヨンジュンとその周りのキャラクターたちと日々を過ごす日常という安心感に浸り続けたい感情に気がついた。

    2
    投稿日: 2024.08.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    図書館の本㊸ 本屋大賞2024翻訳小説部門で1位だったので、手に取った本。 久しぶりに翻訳小説を読んだが、やはり少し読みづらい。 登場人物が似たような名前のため少し混乱し、なかなか読み進めることができなかった。 しかし、内容はハートフルなもので、過去にとらわれている人々の考え方や成長、周りの人たちとの関わりの様子がよく見えた。 本屋の変化とともに、スタッフたちもいい方向へ変化していって、その年月の長さ(約2年)もリアルに感じる。そのような点において、現実世界の私たちにも身近に感じられることで、この本に救われる人もきっといるのだろうな、と感じた。 印象的なフレーズ 「満足はしてるのよ。でもなんか…夢がすべてじゃないような気がして。夢が大事じゃないってことでも、夢よりも大事なことがあるってわけでもないんだけど、でも、夢を叶えたからって無条件に幸せになれるほど人生は単純じゃない、って感じ?そんな気がするの。」

    2
    投稿日: 2024.08.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    韓国は日本よりさらに受験戦争が加熱している、ということまでは知っていたが、社会の在りようも日本と同じなのだ、とまず思った  一流と言われる大学を卒業しても望んだ職に就けるかはわからず、能力があればあったでいいように使われ、いつしか自分がすり減る、派遣で勤めて、結果を出しても上手く使い捨てられる なぜこんな社会になっているのか、どこから何が間違ってしまったのか… そんな中、自分を見つめ、自分と取り巻く人々を大切に生きていくことで幸せを見つけていく、という人の幸せを追求する話だと思う

    1
    投稿日: 2024.08.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ゆるゆると進むヒュナム洞書店での出来事。 普段翻訳本を読まないから本当に読み進めるのが遅くて自分でもびっくり。 韓国人の名前が似てる問題もあいまって、最後まで「この人誰?」が続いた。 気づいたら急に物語が加速していたのにはびっくり。 NHKの夜10時過ぎにドラマでやっていそうな、そうなゆるゆるした雰囲気。

    1
    投稿日: 2024.08.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    これはとても良い小説でした。書店の話なのに、最初は電子書籍として世に出た、というのが今風なところだ。自分も、登場人物たちのように、日々読書を続けようと思う。

    75
    投稿日: 2024.08.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    最近暑くてバテバテで文字を追いかける気力が失せていました。読んでもその世界にドロップインできないし、暑さでぼーっとしています。 こんなタイミングで順番が回ってきてしまった。 できたら涼しくなった頃に読んでみたいとか思ったりもするのですがそうもいかないのでめくってみました。 40のショートエピソードからなる作品は集中力切らせている私には合間に読めていいのですが、内容を咀嚼するまでには至りませんでした。 書店を開業した女店主のヨンジュ、書店員ではなくバリスタ募集でやってきたミンジュン。 雇主のヨンジュはあれこれ指図せずに好きなようにコーヒーを淹れさせてる様子で不思議な居心地の良さを覚える空間ができていて、様々な年齢層の人が訪れるコミニティが生まれている様子にホッとします。 店にとっては稼ぎ時ともいえる日曜を休日にしているところも利益中心じゃないベクトルで生きている拘りがいいなと思いました。まるで土用の丑の日を休業するうなぎ屋のように潔い生き方です。

    94
    投稿日: 2024.08.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    これはなんとも爽やかな読書だった。なんか最初は現代に疲れちゃった私と仲間たちな雰囲気を警戒したけど、細やかな心の機微が丁寧に、そして押し付けがましくない程よい程度に描かれていて、深い共感と癒しにも似た感動を得た。後書きで作者の方がエッセイストで、今作が小説デビューと知り、細かな章立てと印象的な章題はなるほどエッセイ的な構成だったのだなと納得。

    18
    投稿日: 2024.08.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    なんだこころがつらいときに開いた本。毎月行ってる移動図書館での出会いだった。読むべきタイミングが「いま」だったんだろうなぁと思う。韓国特有のオンマやイモとかの呼び方がすごく好き。いい文化だと思う。インナーピース。セルフケアやマインドフルネスに似たような感覚を覚えて心地よかった。未翻訳のエッセイ、ぜひ翻訳してください。大切な一冊が増えてよかった。本屋で購入します。

    2
    投稿日: 2024.07.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「2024年本屋大賞翻訳小説部門1位」と書かれた帯とカバーイラストに描かれている書店の静かで温かい雰囲気に惹かれて購入。主人公である書店主やバリスタの男の子、常連さんたちがそれぞれ悩みを抱えながらも、静かに前を向いて生きていこうとする姿を応援したり、共感してもらい泣きしたりした。それに、皆お互いに距離感を保ちながらも気遣ったり見守ったりして、信頼し合っているのが心地良い。著者あとがきの温かい言葉にも胸がいっぱいになった。架空の町にある書店なのがとても残念だし、常連さんたちが心底羨ましい。

    1
    投稿日: 2024.07.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    今携わっている仕事が忙しく過ぎて「一度リセットしよう」「でも今までの努力が実績が勿体無い?」と悩んでた自分にの心境にぴったりな内容だった。 物語は淡々と静かに進んでいく。 この空気感が心地いい。 不登校で悩んでいる中高生、就活に悩んでいる大学生にも読んでもらったらいいかもと感じた。

    1
    投稿日: 2024.07.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    韓国人作家の本を読む機会は大変少ないが、映画かもめ食堂、是枝監督の作品等は文中に出てくるように、書店をめぐる様々な人間模様が、ほのぼのと、周りの人を大切に思いながらも、鑑賞しない、自由にお互いを見守る、淡々と続く人生を、厳しい競争社会と対比する形で話が進んでいく様子は、読んでいて素直な気持ちになれるような気がした。

    1
    投稿日: 2024.07.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    本屋大賞翻訳部門受賞から。先だって読んだ”働いていると本~”新書がずっと思い浮かんでいた。すごく乱暴にまとめると、それぞれがワークライフバランスで葛藤し、他者との会話を通じ、折り合いをつけていく物語。件の新書が良かったのと同様、本作も満足のいく内容だった。ただ一点、それこそ同一段落内においてさえ、唐突に視点人物の移動がなされるところが多々あり、読みづらさを感じる場面があったことは記しておく。

    1
    投稿日: 2024.07.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    韓国語訳の本は、『猟奇的な彼女』以来。長編だし読めるかなと心配していたけれど、表紙に描かれているかわいいお店が本全体のイメージをしやすくしてくれて、主人公のヨンジュとミンジュンの気持ちに寄り添うことができました。読んだ後は確実にコーヒーを飲んで個人経営の本屋さんに行きたくなります。 ヨンジュは38歳。過去を捨て、悲しみながらも『ヒュナム洞書店』を始めて1年。すこしずつ客が増えてきたのでバリスタとしてミンジュンを雇った。30歳のミンジュンは母親に「ちゃんとした仕事をしろ」と言われ… それぞれの人生の話というよりも、それぞれのライフ・ワーク・バランスの話。 過去の自分の気持ちを代弁してくれているような気がするし、なんだか、ゆるい今の自分を肯定してもらったような気分になれました。 ステキな台詞もいっぱいあった。ちょっと長めだけれど、仕事に疲れている人や就職活動をしている人にぜひ読んで欲しい。 ミンジュンの「いい人が周りにたくさんいる人生が成功した人生」 これにつきます。

    44
    投稿日: 2024.07.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ゆっくりとした時間が流れる世界観、章立ても多く読切で読みやすかったが、ゆったりとした空気感のこの作品は睡眠十分な晴れた日の午後の昼下がりがピッタリ。改めてコーヒーを飲みながら静かに読みたいと思う。(韓国作品を読み慣れない私だけかもしれないけれど、登場人物の名前が似すぎてなかなか覚えられず。私が悪いのです。決して作品に非はございません。)

    7
    投稿日: 2024.07.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    序盤は読みづらすぎてなんでこの本が本屋大賞一位、脳内「???」だらけになりながら読んでいた。 翻訳小説部門の一位ということで、なるほど、普段読まない翻訳ものだから、慣れてないだけなのかもしれない。 韓国人の名前や愛称にも馴染みがないため、登場人物が男なのか女なのかが分かりづらかったり、誰が誰なんだか考えながらでないと区別出来ずで読み進めるのに時間と労力がいった。 日常の中の小さな出来事や、そのちょっと先がどうなるんだろう?に似た感覚で読み進めるうち、登場人物たちに慣れてきたものの、やはり馴染みがない名前や愛称ゆえ、物語の世界に入り込み切ることが難しかったなぁ。 1話につき3~16ページのエピソードが40入っているので、細切れに混乱をリセットしながら読み進められたのは良かった。 それと、作者の言葉を読んでようやく、本の中の世界なのにとても自然な流れで時間や物語が紡ぎ重なっていくように感じた理由が分かった。

    16
    投稿日: 2024.07.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    書店は心の恵みを取り戻す場所。 決して壮大な世界観の中にいるわけでもないし、 何か革新的なことが起こるわけでもないけど、 この物語が紡ぐ優しい時の流れが 日常の幸福感に気づかせてくれます。 みんな悩んでは選択を繰り返す中で 傷つき、挫折も味わいながら前に進んでいく。 この物語ではひとつの書店を介し 様々な背景をもつ登場人物たちが交錯していく中で、 自身と向き合い、自らの歩幅で歩んでいくさまが 綴られています。 ひとつひとつの章が短いので、少しずつ読み進められる ところも良いなと思いました。 何かを諭されるような金言もあふれています。 ふかいなあ・・・。

    1
    投稿日: 2024.07.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    めっちゃ良い話だと思うが、私には合わない。 仕事に疲れた、人生に疲れたというとき、頑張らなくていいと言ってくれる本書では、ゆったりした時間が流れていて、癒し効果が抜群だ。(そのせいか、途中寝かけた。) なぜ合わなかったのか。そもそも自分の生きたいように生きている私は、夢を諦めるべきかとか幸せに生きるにはどうすべきかとか哲学じみたことを考えること自体が無いため、登場人物たちに少し距離を感じてしまったからかもしれないな。 ヨンジュが小さな本屋を開き、やがて忙しくなっていき、その忙しさを受け入れて良いのかどうか悩むところは良かった。 日々、何かを諦めるが、その分得られるものもあるという今の生活に私は満足している。全部手に入れようとするのではなく、本当に手に入れたいのか、時には立ち止まって考えることも必要かと思う。 一方、よく悩むヨンジュだが、恋愛については意味が分からない程決断が早い。私よりもっと良い人を見つけてほしいなんて、そんなこと言う人現実にいるのだろうか(笑) 「手放したくないと思ったら、それは好きだということ」。この考え方は恋愛だけではなく、生活全般にも使えそうな気がする。

    5
    投稿日: 2024.07.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    本屋大賞翻訳小説部門第1位と言うことで読みました。 学歴が重要視され、就職後に働き続けることも大変な世の中で、悩み、揺らぎ、挫折しながらも、もっともっと頑張れるはずと自分を追い詰めて生きている人たちが、ヒュナム洞書店で出会い、自分のペースや方向を見つけていく話です。

    3
    投稿日: 2024.07.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    必ず救いの言葉がある小説です。 韓国の本屋を舞台に各環境の人たちが繰り広げられるストーリです。 本の内容や映画や何かしら人には影響された作品があると思います。 それを各短編で気づきを教えてくれます。 何に悩んでいるか困っている方には良いかも知れません。 ただし、韓国を舞台にしているので、少し日本と違う文化も知れるのはいいかもです。

    7
    投稿日: 2024.07.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    「本はわたしたちを誰かの前や上には立たせてくれません。その代わり、そばに立てるようにしてくれる気がします」 「今必要なのは勇気だ。誰かを失望させたとしても構わず、みずからの選択を信じて進んでいく確固たる勇気」 「なかなか直せない欠点が一つあるんです。どんなときも合理的に振る舞おうとするところ。相手が感情に訴えてきたら、ますます理性的に対応しようとしてしまう。」 「わたしは嘘をつきたくないので多くは語らない、と。できるだけ自分の真実に近い文章を書こうと努力はしています」 「何か考えるとこれがあるなら、とりあえずその考えを抱いて生きてみたらいいって。そのうち、それが正しいかどうかわかるようになる」 「よくわからないときはとりあえず立ち止まるほうがいい、ということだ」 「自分の人生のすべてを、たった一つ何かを実現するために費やしてしまうなんて、あまりにも虚しいなって。だから、わたしは幸福ではなくて幸福感を求めて生きようって」 「揺らぎたくないのに揺らいでしまうときは、揺らがない何かにすがればいい、ということを学んだ」 「良多があんなにも生きることに不器用な理由。それはもちろん、良多にとって初めての人生だからだろう」 「自分に起きたことが自分にとってどういう意味を持つのか、急いで結論を出さないでおこうと思ったんだ。」 「それより先のことを想像する必要はないはずだ。一年後にどういう人生を歩んでいるか、それを知るのは人間の能力では不可能だから」 「いい人が周りにたくさんいる人生が、成功した人生なんだって」 「抱えていけないものを抱えていこうとしていたのが間違いだったのよ。ちゃんと生きるっていうのは、ちゃんと整理しながら生きることだって」 「非論理でも、心が応援してくれた選択のはず」 「よくわからないときは正直になるのが一番」 「一日を豊かに過ごすことは人生を豊かに過ごすこと」

    3
    投稿日: 2024.07.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

     本屋大賞 翻訳小説部門第1位。まるでその本屋さんがそこに存在しているうな小説。登場人物も皆、実在するかのよう。そして、読書論と人生論。  ソウル市内のヒュナム洞に開店したその書店は、店主のヨンジュと、そこに居場所を求めて集まってくる人々とともにその地に根ざしていく。いろんな悩みや背景を持ったそこに集う人たちはその関係性の中で、答えを見つけていく。街にはこんな本屋さんが多分必要なんだと思う。  本当にあればいいのに。  「本は、なんというか、記憶に残るものではなくて、体に残るものだとよく思うんです。あるいは、記憶を超えたところにある記憶に残るのかもしれません。記憶に残っていないある文章が、ある物語が、選択の岐路に立った自分を後押ししてくれている気がするんです。何かを選択するとき、その根底にはたいてい自分がそれまで読んだ本があるということです。それらの本を全部覚えているわけではありません。でも私に影響を与えているんです。だから、記憶に執着しすぎる必要はないんじゃないでしょうか。」  「ええ、幸せはそう遠くにあるんじゃない、ってことが言いたかったんです。幸せは、遠い過去とか、遠い未来にあるわけじゃなかったんです。すぐ目の前にあったんです。その日のビールのように」

    12
    投稿日: 2024.07.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    はぁ〜ここの常連になりたい〜〜これに尽きる “今この瞬間の正解だ” “人生の中で正解は変わり続けるもの” 序盤はこんな考え方ではじまる。 「良い本を推薦できるだろうか?」 高校生の息子が無気力症候群だって悩んだら、学校も食事(は最低限に)も遊びも全て辞めさせて、ドラゴンボールを大人買いして部屋に籠らせて全部読ませようかなって思った。それかハリーポッター。ミンチョルオンマの心配の仕方も納得です。 他にも共感した部分引用します “本は、なんというか、記憶に残るものではなくて、身体に残るものだとよく思うんです。(中略)記憶に残っていないある文章が、ある物語が、選択の岐路に立った自分を後押ししてくれている気がするんです。何かを選択するとき、その根底にたいてい自分がそれまでに読んだ本があるということです。” 覚えていなくても私に影響を与えているっていう理解で受け取りました。とても良きです。 “秋は男の季節、春は女の季節” (韓国では、男性は秋に感傷的に、女性は春に不安になりやすいとされる) こういう韓国特有の文化に触れるのが醍醐味ですね、勉強になります。 読み進めると、働き方、仕事に関しての考え方について性別も年齢も様々なヒュウナム洞書店を訪れる登場人物たちがぶつかって論じ合っている、考え続けていることが分かりました。 心がほんわかする、リラックスする読書になりました。

    3
    投稿日: 2024.07.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    養老先生宅の亡くなったまるみたい。居心地が悪ければ立ち去り、合わない作業は無理しない、と猫のように暮らすため、時間をかけて自足を見つけた人たちが、ヒュナム洞書店に集まり、営業に乗り出したようです。

    1
    投稿日: 2024.07.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    大きな出来事があるわけではないけれど、ヒュナム洞書店で出会った人達との交流がとても温かくて、それぞれが人生を悩みながらも、少しずつ前向きに歩き始める。ヨンジュとスンウの恋愛の距離感も素敵。韓国ドラマが好きな自分は、登場人物を韓国の女優や俳優だったら、この人に役をしてもらったらどうかな?とか、ヒュナム洞書店の雰囲気やヨンジュの部屋は、こんな感じかなと想像しながら読むのが楽しかった。

    4
    投稿日: 2024.07.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    韓国の小説を読むのは初めて。翻訳の特性なのか、著者の文体なのか、静かで丁寧な文章。物語としての起伏はあるものの、そこにドラマティックな盛り上がりがある訳ではなく日々の営みが描かれている感じがした。現代を生きる人々がそこにいる雰囲気。 あとがきで『かもめ食堂』や『リトル・フォレスト』を意識していることが記されていたので著者が意識的にしている演出なのかも。

    8
    投稿日: 2024.07.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    30代の女性店主・ヨンジュが営む「ヒュナム洞書店」を舞台にした人に優しい物語。大きな出来事は起こらないけれど、だからこそそれで良いし、それが人生のリアルだ。時々悲しくなる事もあるが、その日の仕事をいつも通りにこなし、ミンジュンの淹れた美味しいコーヒーを飲み、仕事を通じて親しくなった女友達と宅飲みして過ごすうちに何でもない過去になっていく。叶うかわからない夢のために今を辛く生きなくてもいい。充実した今を生きていることの大切さを教えてくれる。良いなと感じる言葉がたくさんあったのでまた読み返したいかも。

    4
    投稿日: 2024.07.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    思っていたよりおもしろい本で、嬉しい誤算でした。 自分も仕事のことで悩んでいる中、仕事に関するエピソードが共感できるものが多く、最後に出てくる 「一日を豊かに過ごすことは人生を豊かに過ごすことだ」という言葉も強く響きました。

    3
    投稿日: 2024.07.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    韓国の小説を初めて読んだので、とにかく名前が分かりにくかった。男性か女性かも検討がつかず、最初は人物紹介に戻りながら読んだのでとても時間がかかった。オンニとかオンマとか韓国特有の呼び方も、分かりにくくする要因だった気がする。 ストーリー的にも特に事件とかも起きず、登場人物それぞれのエピソードを丁寧に描いている感じだった。 コーヒーが飲める本屋さんなんて魅力的なので、近所にあれば通いたい!

    4
    投稿日: 2024.07.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    韓国ドラマ好きの身としては是非読まなくては!と楽しみにページをめくったが、翻訳特有の読みづらさに一度は途中で放置。でもここのコメントで良い本だとわかってるので再チャレンジ。 登場人物の名前が似ていてわからなくなるのでちょいちょい確認が必要だったが,次第に文体にも慣れてきてすっかりヒュナム洞の住人になったかのような気分で読み進められた。 本好きの人なら絶対にここでゆっくりコーヒーを飲みながら本を読んで、色んな人の話に耳を傾けたり、講座に参加したいな〜って思うはず。 ほのぼのと温かく、そして心のひだに触れる優しい本でした。

    34
    投稿日: 2024.07.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    日々の生活の中で凝り固まったり、疲れている心を温かくほぐしてくれるような文章 共感する言葉も多く散りばめられていて、いつの間にか読み終わっていた感じ 個人的に、「素直に、心を込めて」と「いい人が周りにたくさんいる人生」が好きでした!

    14
    投稿日: 2024.07.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    本屋大賞の翻訳小説部門1位になったと聞いてすぐに図書館で予約しようとしたら、もう既に何十人もの予約が入っていてびっくり。 普段私が通っている喫茶店があるのですが、なんとなくそこの雰囲気とヒュナム洞書店を重ねて読んでしまいました。居心地の良い空間という意味では凄く似てると思う。 書店を運営する側の視点の話が、綺麗事や夢物語ばかりではないのが現実的で個人的にとても好きです。 いい人が周りにいる人生が成功した人生というのは、私もそうだと思うなあ〜

    9
    投稿日: 2024.07.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    数ページの章にわかれていたので 読みやすかった。 近所にヒュナム洞書店があったら 常連になるだろうな。

    3
    投稿日: 2024.06.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    韓国の作家の方の本を初めて読んだ。 作者のフォン・ボルムにとって初めての長編小説、 だからだろうか、作者の思いが沢山詰まったいるような気がする。 「この小説には、私の好きなものが詰まっています。本、町の本屋さん、本で読んだ良いフレーズ、思考、考察、思いやりと親切、・・・・・、いい人たち」 そう、この本には自分の好きなものが詰まっていたのだ。 ミンジンの淹れるコーヒーの香りが書店の中に溢れていて、静かな音楽が流れている。居心地の良い光景が目に浮かんだ。 作者は「かもめ食堂」のような雰囲気を描きたかったと後書きに述べているが、日々の忙しい、慌ただしい時間や空間の中で、そんな雰囲気が人を満たしてくれるのだろうと得心がいった。 作者の次作が楽しみ、次はどんな空間を描くのだろうか。

    2
    投稿日: 2024.06.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    まるでエッセイを読んでいるような小説だった。どうやら作者はエッセイストらしく、成る程なと思った。 小説原作の映画は数多く観てきたが、韓国文学を読むのは初めてだ。 日本人と多くの接点があり、仕事や学業への悩みは多くの日本人が共感できるものだろう。 それとは逆に、訳者の後書きでも書かれていたが、二人称の豊富さは馴染みがない風習で興味深い。個人を見ることよりも、役割を重視する国民性なのかもしれない。だからこそ、自分の在り方に悩んでしまうのかもしれない。 自分の人生の意味について、意識を持って生きたいと思った。

    2
    投稿日: 2024.06.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    2024年度本屋大賞翻訳部門受賞作。 これぞ本屋大賞。 バリスタのいる書店を経営するヨンジュ。 序盤、ヨンジュの過去は詳しくは語られないものの、あるとき一念発起で上手くいかないかもしれないが夢だった町の書店を始めてみる、という形で乗り出したことが伺える。 ヨンジュの創り出した書店に集う悩み持つ「いいひと」達、書店内を流れていく日常。 本好きの方ならきっと少なくない方が夢想したことがあるのではと思う、「本屋さんになりたい」、「自分の好きな本を推しつつ、寛げる空間をプロデュースしたい」を追体験させてくれる。 誰かに感銘を与える読書体験をお届けできたことに対する喜び、本を読むことの意義・効能、本を選ぶ基準、独立書店らしさを維持するための取り組み、世の中の本離れに対する憂い、ベストセラーに頼らざるを得ない悲しい現実等々。 本読み人にとって「うーん、そうだよねー」と思える思索が沢山詰まっていた。 後半に繰り広げられる色恋沙汰の小難しい理屈ぐるぐるな感じが好みではなかったので星5には届かず、4.5くらい。 成瀬は成瀬で大好きなのでいいんです。 受賞したこともファンとしては嬉しい限りです。 でもまぁ、オーソドックスというか、既定路線というか、王道というか。 成瀬自体の物語性がではなく、ギョーカイの動きが(受賞ものやランキング上位本、話題の本ばかりを読んでしまう自分が言えた分際ではないですが)。 こういう本好きの心をくすぐる、ひっそりとした良書をもっと推してほしいもの。 この本が、本屋さんが売りたい本、1位というのはすごく納得できること。 内容とは関係ないが、韓国発の翻訳本はあまり読んだことはなかったのだが、会話の調子というか間に独特な感じを受けた。 どこまでいっても敬語で話し合う感じだったり、その割に親しみを込めた呼称(オンマ、イモ)を使ったり。 嫁さんが時々観ている韓国ドラマの間を彷彿とさせ、なんか不思議な感じかした。 何だろう、何がそう感じさせるのだろう。

    62
    投稿日: 2024.06.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    とにかく好きになった一冊。 いろんな世代といろんな男女がそれぞれ悩みがあって、自分の過去と今に当てはめながら読んだ。特に今だからわかる心情がたくさんあったのは私も客観的に自分を見ることができているからだろうか…なんて、この本みたいに考えてみたり。 啓発本であり哲学本でもあり、企画書でもあり、恋愛小説も少しあり、教育本でもあり、本や映画の紹介本でもあり、経済本でもあり。いろんなノウハウが詰まっていていろんな人にぜひ勧めたい。 短い項目に分かれているので少しずつ読んでもいい。 会話形式のみだったり、手紙形式だったりといろいろあるので全然飽きなかった。 悩んだ時も乗り越えた時も、また開いて読んでみたい。

    2
    投稿日: 2024.06.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    人生に悩んでるぜ~!!!!!という時に読んだので、刺さった。カラッとしつつちょっとしっとりした人間関係と、読みやすい翻訳が素敵。問題の解決方法がいずれも今っぽくていいなぁ。

    2
    投稿日: 2024.06.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ソウルの町「ヒュナム洞」にオープンした「ヒュナム洞書店」。女性店主のヨンジュはバリスタのミンジュンや常連客との交流を通して、本屋運営を軌道に乗せていくことができるのか… 登場人物達は、それぞれ悩みを抱え生きづらさを感じている。そんな彼女らがお互いに会話する事を通じて、苦境から抜け出すキッカケを得て、前に進んでいく。自分以外の誰かを思いやる優しさに、読者もまた心休まりポジティブな気持ちになれる。居心地の良い場所•ヒュナム洞書店。 舞台は韓国だが、出版不況及び街の本屋の存続危機や非正規雇用問題など、日本と共通する点も多く、違和感なく読み進めることができた。私の住む街でも、近所の本屋さんが近々閉店することになり、実に寂しい。本書にあるように“ベストセラーに依存”することなく、多様な本が手に取れる本屋さんが存続する世の中であって欲しいと願う。バリスタが淹れてくれるコーヒーが飲める本屋さん…天国かよ。 登場人物が語るフレーズに名言格言が多く、“本好き”の自分にとっても共感するくだりが多々あり、膝を打った。 《以下引用》 作家の深い理解が読者の心を揺さぶるなら、その揺さぶりが、読者が人生を理解するのに役立つなら、それが良い本 本を読むと、他者に共感するようになるじゃないですか。成功に向かって無限に走り続けるよう仕向けるこの世の中で、走るのをやめて周りの人に目を向けるようになるわけです。 《引用終わり》 視点がコロコロ入れ替わるので若干の読みづらさはあるものの、本好きの方及び出版業界、書店関係者の方にはオススメ。 本屋大賞 翻訳部門 受賞(2024年)

    24
    投稿日: 2024.06.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ここ最近で1番好きな作品。 すでにヒュナム洞書店ロスで悲しい、、、 実在したらすぐにでも来店したい、、、!!! 仕事を含む人生の進め方について悩む人々がお互いに影響し合って、よりよい展望を持って前に進んでいくとても素敵なお話。 私も現状、仕事やこれからの生き方、あらゆる選択における考え方について大変悩んでいる時期ということもあり、共感と励ましを大いに受けた。 様々な生き方があるなかで、私はこれから、私自身を満足させられる選択を続けていたいと思った! 登場人物みんな大好きで、また、本屋、本、コーヒーなど、私の大好きなものが溢れた内容なところも私に刺さった理由かと思う。

    13
    投稿日: 2024.06.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    イ・ボンヒョン監督でドラマ化したようなイメージで脳内再生しながら2日で読了。 読んでいてとてもリラックスできたし、読み終えた今すごく前向きな気分。 全編通して素敵な言葉がちりばめられているのだけど、320ページあたりからは畳み掛けるように登場人物たちそれぞれの価値観で見出した挫折から前へ一歩踏み出すための格言が 忙しない日々を必死に生きる全ての人への贈り物のようにポンポン出てくる。 今、まさにこの瞬間悩み苦しんでいる人へそっと背中を押すようなアドバイスや考え方などなど。 こんな書店があるヒュナム洞、私も住みたい。 ドラマ「天気が良ければ会いに行きます」からバイオレンスみを全部取っ払って都会に移転させたような世界観。 ほっこりのんびり、でもピリッと世知辛さが効いていてだからこそ登場人物みんなを応援したくなる。 いつかドラマ化されるかな? その日を楽しみに、時々読み返しては好きなセリフを心に刻もうと思う。

    18
    投稿日: 2024.06.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    前半を読みながら韓ドラの「海街チャチャチャ」っぽいなあと思っていたら、「かもめ食堂」だったか〜。コーヒー飲みながら本を読むのが好きなので、ヒュナム洞書店行ってみたい。後半は哲学的というか、抽象的な話に偏ってきてしまい、ちょっと残念。ジミの話は共感したけど。最後までミンジョンとミンチョルの名前が混乱してたので、ページの最初に登場人物載ってて助かった!

    3
    投稿日: 2024.06.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    面白い,とは思えない。まず、韓国の名前が中々入って来ない。しかし、物語の中の時間がゆっくりと流れ、それが現実的で嫌ではなく、なんとなく読むのは辞めずに終わるとき、読後感は良かった。不思議な感じである。

    2
    投稿日: 2024.06.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ゆったりとした心地よい感覚でした。 やはり書店っていいですね。 「あなたを応援します」のパートが良かった。

    9
    投稿日: 2024.06.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    本が好きだからか、本屋が好きだからか、時折韓国ドラマに出てくる雰囲気のある書店を思い出させるからなのか、この本(この書店)が大好きだ。 大きな展開もなく、ほんの些細なコミュニケーションや心の変化に触れながら進むストーリーは、いつの間にか私を書店の客や登場人物の知り合いにしてしまう。そんな立場で少し自分を振り返ったりもできる素敵な本。 間違いなく、読み終わったら自分なりの書店を開きたくなる!

    4
    投稿日: 2024.06.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    質の良い映画か韓国ドラマを観てるよう。 こんな書店が近くにあったら癒されるな〜 どの登場人物も特別な力や才能があるわけでもないけど、それぞれが影響しあって、支え合って。 そんなふうに誰もが生きていけたら理想なんだけれどな。

    3
    投稿日: 2024.06.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    書店をオープンした女性とそこに集う人々のお話。働くことや幸せなどについて考え悩む人々の姿に自分も重ねてみることができる。日曜日の夕方にヨンジュが卵を二つ使った目玉焼き醤油ご飯を食べる場面が好き。お気に入りのバラエティ番組を見たり、窓から外を見たり、本を読んだり、この素敵な休日のために生きているんだなーと思う。

    9
    投稿日: 2024.06.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    書店に集う人々の話。 翻訳本だからか、若干読みにくさを感じたが、それ以上に話が魅力的。 日本でも(最近は和らげてきた気もするが)、学歴重視、道草を食うことへの批判など、韓国社会に通じることが多々ある。 けど、みんながみんなそんな社会で頑張れるほど強くない。ちょっと休んでもいいじゃないか。と思わせてくれて、寄り添ってくれる本。 コーヒー片手に少しずつ読んでいくのがとても気持ち良く、リラックスできた。

    4
    投稿日: 2024.06.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    2/3くらいまでは良い話だけどほんわかな感じで終わりまですすんでいく感じかな(自分が苦手なヤツ)と思っていたが、最後の1/3で急激に話がすすんでいく。 日本以上に学歴社会化・エリートの差別化がすすんでしまった韓国を舞台にそこからはずれてしまった人々の物語。

    2
    投稿日: 2024.06.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    購入したときに、すぐに読むのがもったいない気がして置いていたら、いつの間にかすっかり有名な本になっていました。小さな本屋さんで、店主と店に集う人たちの物語は、読みごたえがありました。 ヒュ「休」という字がはいったヒュナム洞書店。人生でひと休みが必要な人たちがいつの間にか集まっていた、そんな書店でした。わけありの書店主のヨンジュ、バリスタのミンジュン、焙煎業のジミ、書店を訪れるジョンソ、ミンチョル、ヒジュ(ミンチョルオンマ)、サンス、ウシク、作家のスンウ、ソンチョル等、それぞれの悩みや思いが描かれていました。なんとか続けたいという思い、未来への漠然とした不安、過去の後悔、大切な人への思いなど、誰もが思うようなことが綴られていました。素敵な言葉がたくさんあり、本が付箋だらけになりました。韓国独特の呼称や、言葉も違和感なく、物語に引き込まれました。翻訳家のすごさも感じました。 試行錯誤し、考えることが必要なときに、話せる人がいたり、そっと一人でいても大丈夫な居心地のよい場所があれば安心できます。バリスタのいれたコーヒーを飲んで落ち着けて、素敵な本に出会えるヒュナム洞書店は、まさしくそんな場所。私がこんな書店があれば通いたいと思うのは、本を読む楽しさを知ったからだろうなと思いました。 しばらくしたら再読して、ヨンジュの本に対する思いをもう一度じっくり読んでみようと思っています。そして、もういちど物語をじっくりと味わいたいなと思っています。

    23
    投稿日: 2024.06.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    よかったですー^^ 最後の「作家の言葉」に、リトルフォレストやかもめ食堂のような雰囲気の小説を書きたかったと。うわーどっちも好きだよ。特にリトルフォレストめちゃ好き。 本好きにはたまらない本屋のお話。高学歴、高収入といった所謂エリートワールドからスルスルとこぼれ落ちた人たちが、ヒュナム洞書店で読書しながら、コーヒーを飲みながら、あるいはまた瞑想しながら(笑)再生していく過程がなんとも言えずこちらもゆるゆると幸せな気持ちに。あーこんな本屋さんいいなー。 韓国の本はこれで3冊め位ですが、韓国事情も興味深い。聞いてはいるけど、受験競争の激しさは日本より上なのでしょうかね。そういう価値観が上位にある世界、日本もそうだけどどうしても殺伐とした感じがあるなと。一部のエリートだけに富が集中する世の中なのは今やどこも一緒か。あとは親子関係というところもフォーカス当たってて共感したり考えさせられたり。 中で登場する本はすべて実在する本です。一冊も読んだことはないけど、どれも読みたくなりました。

    6
    投稿日: 2024.06.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    【2024年本屋大賞翻訳小説部門第1位】 完璧な人生なんてないけれど、「これでいい」と思える今日はある。 ネットで人気を博し韓国で累計25万部(2023年9月26日現在)を突破した、心温まるベストセラー小説! ソウル市内の住宅街にできた「ヒュナム洞書店」。会社を辞めたヨンジュは、追いつめられたかのようにその店を立ち上げた。書店にやってくるのは、就活に失敗したアルバイトのバリスタ・ミンジュン、夫の愚痴をこぼすコーヒー業者のジミ、無気力な高校生ミンチョルとその母ミンチョルオンマ、ネットでブログが炎上した作家のスンウ……。 それぞれに悩みを抱えたふつうの人々が、今日もヒュナム洞書店で出会う。 新米女性書店主と店に集う人々の、本とささやかな毎日を描く。

    1
    投稿日: 2024.06.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    20240609 冒頭部分は、この本の世界にぐっと引き込まれる感じはしない。 けど、読み進めていくうちに、 この本のゆったりとしたリズムに合わせられるようになっている自分がいた。 ヨンジュは本屋として空間作りを始めたけど、 人々が集う空間、コミュニティ作りって面白そうだなと思った。 登場人物のそれぞれの悩み・生き方もじんわり伝わってきたけど、そんな人たちで構成された心温まる空間、安心できる空間を作り上げていくヨンジュの成長?過程にとても惹かれた。

    1
    投稿日: 2024.06.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    【休む】 たくさんの、共感するところがありました。 ・・・ 主人公のヨンジュ、30代後半女性。 1人で本屋さんを経営し始め、 少しずつ、関わる人たちと関係を作って行く。 その中で、 人生、仕事、家族との関係など、 それぞれの悩みがぐるぐるしながら、 お互いに、 少しずつ、 日々の幸せを見つけ合っていくような、 お話でした。 バリスタのバイトとして働き始めたミンジュン。 なんだかとてもリアルに感じて、とくに心に沁みました。 ・・・ ・休むことについて。 ヒュナム洞という町につくったから、地元に親しまれるようにヒュナム洞書店と名付けた、 のだけれど、「ヒュ」は、休む、という意味とのこと。 店主も、バイト君も、常連さんも、頑張り屋さんでした。 「うまく」いくって、どういうことか、 そうやって、生きてきて、行きついく先に幸せはないと気づいたら? 自分が不良品だ、と感じたとき、 どうしたらいいのか。 登場人物たちが、 それぞれのペースで考えをめぐらし、 他者とかかわり、出来事を経て、 乗り越えていく。 その過程が丁寧に描かれています。 __目的もなく一つの対象にこんなに長い時間を費やしたことはなかったと考えながら、今自分がとても贅沢なことをしていると感じた。時間をたっぶりと費やす贅沢。時間を存分に費やしながら、少しずつ自分自身の好みを知っていった。ミンジュンはうっすらと感じていた。ある対象に関心を寄せていれば、やがては自分自身を見つめるようになるのだろうと。(本文より) 「ヨンジュ店長が言ってたんです。何か考えるところがあるなら、とりあえずその考えを抱いて生きてみたらいいって。そのうち、それが正しいかどうかわかるようになる、正しいのか間違ってるのか、先に決めてしまわないでって。なるほどなって思ったんです。だから、考えを行動に移してみようと思って。別に、何かすごいことをやろうっていうんじゃないんです。…」 分からないときは焦らず考えを試してみたらいい、 そうしていたら、覚悟するタイミングがくるときはくるのかもしれない、と思えました。 ・人とのかかわりの中で傷つき、癒される 人は、人との関係によって、 良くも悪くもなる、 二面性を持っているのだろうと思います。 他者を信じられなくなり、自分を信じられなくなるのは、 そんな人間関係の環境にあること、それを印象付ける経験を経たからなのかと。 人間嫌い、ということばが出てきたときにふと思いました。 そして、読み進めていくうちに、 人間に対する絶望を塗り替える体験を作るのも、 新しい人との関わり合いの経験なのだなーと。 ・自分の存在意義。 自分を肯定したいと分かっていても、簡単にできないからこそ悩むこともあるのだけれど、 人との関係性の中に、自分の存在意義に対する答えもあるような気がしました。 人間嫌い同様、自分への不信を払拭していくことができるのも、 自分が他者の力になれた、と感じられる経験を経ていくことからだということ。 __自分は未熟な人間だという思いにばかりとらわれないようにしよう。 それでも自分にはまだチャンスがあるんじやないか。未熟な自分もまだ、善い行動をとったり、善い言葉を口にしたりできるんじやないか。情けない自分も、ごく、ごくたまにはいい人になれるんじゃないか、って。そう考えると、ちょっと元気が出ますね。これからの日々が少し楽しみになったりもします。(本文より) 自分は無力だ、無価値だ、という思いから自分を救うのは、具体的な誰かを救うこと、その人の生きる力になったと、認識できること、 生きる意味、と通ずるところがあると思いました。 環境。 好きなことをするより、環境のほうが大事か、という話もありました。 好きなことも環境によって嫌になる、しんどくなるのは、実際そうだと思います。 でも就職活動などで考える、業務内容か、誰と働くか、という選択とは少し違う感じなのですが、 夢や好きなことは不変ではない。執着するものではないのかも。 やりたいことをする方法はいろいろなところにあって、 自分が大事にしたいことを、自分も大事にできる場所に身を置く。関係性を作って行く。 それは儀礼にできない、とういことかな。 そのために、関係の整理をする。 ヨンジュさんの周りでは、「いい人が回りにたくさんいる人生」が少しずつ広がって行っていました。 性善説を信じられる経験を生むこと、性善説の環境を作っていく力を人間の誰もが持っている。 自分に対する見方も、 自分の身を置く環境、自分の作る関係性に依存する。 そして、自分も他者も含めて人間をいいな、って思える体験の輪をそれぞれが広げていくことが、 生きること、存在意義、だったりするのかもと思った。 そんな循環に常に貢献できたら、好きなことや人がもっと増えそう、いいね、って心がら思える体験が増えそう。 ・自分の人生を自分で肯定すること。 誰を失望させたとしても、自らの選択を信じて進んでいく確固たる勇気が今の自分に必要だ、とミンジュンが語っています。 社会でうまくいくこと、家族の期待に応えること、そんな息苦しさを乗り越えての言葉。 「とにかく、俺は映画を評論する映画評論家なんだって。肩書なんてつけてもらう必要はない。俺が自分でそう思ってたらいいってことさ。それでいいんじゃないのか、生きるってのは」 と言っていたのは、ミンジュンの学友。 ほんとうに、応援したくなる人たちでいっぱいでした。 著者は本の最後にこう記しています。 __毎日ではなくても、しょっちゅうではなくても、今の自分の人生が「これでいい」のだと気づく瞬間がわたしたちにも訪れる。不安や焦りが消えたその瞬聞には、これまで最善を尽くしてここまでやってきた自分がただただ誇らしく思え、実はけっこう気に入ったりもする。そういう大切な瞬間の集まった場所がビュナム洞書店であるなら、もっと多くの人が、もっと頻繁に、自分だけのヒュナム洞書店を心に描くことができたらいいなと思う。(著者のことば、より) この物語は、思いを共有できる場所、話を聞いてもらう過程でもありました。 自分にも誰にも元々ある、善の部分に気づくこと、信じる勇気を得られる関係性。 そして、その善を外に出すこと、社会に活かすこと、その良い部分で他者とつながること。 大事にしたいです。

    4
    投稿日: 2024.06.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    人生に疲れたときに読みたい本。 韓国が舞台の物語ですが、日本と似ていて、イメージしやすかったです。 他の方も書かれていますが、大きな事件がある訳ではなく、ゆっくり時間が進むような物語でした。 これは原作者さんがこだわった部分でもあるみたいです。 長い物語なので、久しぶりに満足感が得られました。 人生のヒントが得られる本だと思います。

    5
    投稿日: 2024.06.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    とても良かった。 大きな山場や急展開などはないが、ゆっくりと流れる時間の中で、登場人物の心情がとても細かく書かれていた。 過去の自分にも重なることも多く、登場人物と同じくモヤモヤした感情になりながらも、前向きに進んでいく姿が良かった。 またいつか自分の人生について悩んだときは、この本を手に取りたいと思う。読むたびに刺さるポイントが変わりそう。

    4
    投稿日: 2024.06.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    町の小さな本屋さんが舞台の小説。 特別な事件や問題が起こるわけではないけれど、少しずつ集まっていく店員や常連の魅力が詰まった作品だと思いました。 生き方や考え方についてスッと楽になるような、ヒントをくれたような優しい小説でした。

    33
    投稿日: 2024.06.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    小説というよりはエッセイのような、著者の思いがふんだんに詰め込めれた作品でした。 登場人物は皆よく考える人たちで、自分の思いを言葉にする能力が高い。私は自分の頭の中の思いを、分かりやすく言葉に変換することが苦手だし、考えるより先に動き出してしまう性格なので、羨ましいと思う反面、理屈っぽくて嫌だなとも思う。 人生のある時点で立ち止まり、しばし休み、また歩き出す過程で、道標となってくれるような本を読みたいし、そんな本を扱ってくれる、こじんまりとした本屋さんに出会えたらいいなーと思う。

    3
    投稿日: 2024.06.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    小さな本屋さん「ヒョナム洞書店」の店主ヨンジュと、そこで働くスタッフや常連客との日常生活を描いた小説。 韓国は日本以上に学歴社会、長時間労働、競争社会。そんな生活に疲れた人や挫折した人たちが過酷な状況から抜け出して、これからの未来を模索しながら今を生きている姿や悩み続ける姿を見て、「自分だけじゃなく、誰もが不安を抱えてこのままでよいのかを悩みながら生きているんだ。」と少し気が楽になりました。 「好きなことをしたからって、みんながみんな幸せになるわけじゃない。好きなこと良い環境でやれるならともかく」 今好きな仕事をしているけども、プライベートな時間まで侵食される長時間労働になっていることにモヤモヤして悩んでいた私の心にスーッと入ってきた言葉。 仕事に打ち込みすぎて悩みを抱えている人に是非読んでほしいです。

    3
    投稿日: 2024.06.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    韓国ドラマを観ているようだった。 少しずつ少しずつ読み進めていました。 読み返しても新しい楽しさに出会えそうな内容でした。 とっても楽しかった!

    2
    投稿日: 2024.06.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    本屋大賞翻訳部門第1位。すっごくよかった。すっごく良かった!ヒュナム洞書店近くにほしい!なんなら作りたい!って思うような本だった。

    3
    投稿日: 2024.05.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    淹れ立てのコーヒーも飲める街の本屋を舞台にした物語。離職、離婚してどん底から何とか立ち上がりつつある店主、就職が上手くいかなかった青年など、何らかの心のつっかえを持ち本屋にいつしか集まる登場人物が互いに触れあったり語り合うことで少しずつ自分の人生の歩を進めている。『涸れ井戸に一度も落ちたことがない人なんていない』というように誰もがこの本の中の何処かには共感できるんじゃないかなと思う。それぞれが生きる苦しみを抱え、生きる意味を問いながら自分の答えを見つけていく・・心の拠り所になるような本だった。

    4
    投稿日: 2024.05.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    韓国のお話ということで、名前とか呼称に戸惑いがあって頭が非常に混乱。登場人物それぞれに個性があってようやく交通整理が出来てきた頃には優しく進んでいく物語がとっても好きになっていた。固定観念にとらわれることなく、気負わず、自分の信念で無理なく歩むことの難しさや戸惑いが丁寧に描かれていて、ヒュナム洞書店の佇まいやコーヒーの香りとともに素敵な時間を共有できた。心がゆったりとして、勇気が出てきて、自分の人生の一歩が軽くなっているようなそんな素晴らしいお話だった。読むのに時間がかかったけれど丁寧に読み進められてよかった。

    19
    投稿日: 2024.05.27