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いい子のあくび
いい子のあくび
高瀬隼子/集英社
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総合評価

363件)
3.8
76
135
92
28
2
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    このレビューはネタバレを含みます。

    『いい子のあくび』 気持ちは分かる。なぜこちらがながら見をしている人をわざわざ避けなくてはならないのか。 だから私もギリギリまで避けない。でもそんな世直しは少し無駄に感じてしまうほど避けないことに固執するべきではないと感じた。 『末永い幸せ』 結論から言えば、主人公は結婚式に行くべきだったと思った。 嫌いなものでも宗教の理由じゃないしという友達の言い分が1番しっくり来た。 結婚式で感じるどことない気持ち悪さは共感できるがもし親友の結婚式であれば私は参加するだろう。

    2
    投稿日: 2023.09.16
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    3作とも、誰もがもつ二面性が極端に書かれてる 主人公はそれを自分でもわかって使い分けて人付き合いをしていて、それでバランスを取っているつもりだけどどうもチグハグ 行きづらさと狂気を感じる 思いこまないこと、伝えること、伝え方について改めて考えさせられました

    8
    投稿日: 2023.09.15
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    分かるといえば分かる、多分、誰しも少しは持っているだろう感情。 それをとても極端に表現した人間が直子。 自分という人間は、相手ありきで、 他人との関係の中で造られた自分なんだよね。 そういった深い部分を突いているのだと思う。 極端すぎて、「共感!」とは思えないけれど、気付けば読み終わっていた。

    37
    投稿日: 2023.09.14
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    優しくもなれるし同時に冷酷にもなれる、そんないい子の歪な心の描き方が絶妙。確かに自意識過剰で厨二病ぽいけど、結構共感した。 イライラした、性格悪すぎ、っていう意見がたくさんあって逆に驚いた。外に見えてないものはないのと一緒だよ。外に見せないのはその人の努力。私は大地みたいな人間が一番無理です。

    7
    投稿日: 2023.09.14
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    インスタで流れてきたから読んだけど、終始イライラした ここまで性格悪いと生きづらそう〜 自分もあれこれ考えるタイプだと思ってたけどここまでではないな

    0
    投稿日: 2023.09.13
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    自分には合わない作品。 読んでいて終始イライラ。 もっと清々しいお話かと思ったのに。 なぜわざとぶつかるのかわからない。 自らイライラする方へ進む主人公。 自分が怪我してまでぶつかりたいと思う気持ちが理解出来なくて… 自分の友達がこんな人だったら嫌だなと思う。 裏表は多少なりともみんなあると思うけど、ここまで性格が曲がっている人は周りにいて欲しくない。 モヤモヤした気持ちが残る作品でした。 初めて読んだ作家さん。 たぶんこの方の作品は今後手にしないだろう。

    4
    投稿日: 2023.09.12
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    これホラーかな。怖すぎた。こんなに心が荒んでるのかな、みんな。 真っ直ぐにしか歩けなくなる時があるのも分かるけど、ここまで露悪的に生きていけるのかな。逆に人生疲れそう。 そんなに突き詰めて考えなくても、半分諦めくらいの気持ちで楽に生きたらいいのにと思う私は「いい子」ではないからなのかな。 この本読んで、軽い人間不信になった。

    6
    投稿日: 2023.09.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    高瀬隼子さん 2冊目 個人的に「いい子のあくび」が☆☆☆☆☆、 他2編が☆☆☆で、全体として☆☆☆☆の評価。  「いい子のあくび」  はじめ直子がひねくれてて気分が悪いと思ったが、よくよく読んでいけば共感していく部分が多かった。むしろ人間の黒い汚さが上手く描写されており、読後には自分の中で今まで消化しきれていなかった苛立ちが、言葉として消化された実感だった。  特に好きだったフレーズ 『何かが肩に当たり、そのまま置かれる。〜 後ろに立つは若い男のスマートフォンがこつんと肩に載せられている。〜 ねえそれ、そんなに重たい?』 素直に面白い、なんてスッキリ綺麗に代弁してくれているんだと気に入った。

    2
    投稿日: 2023.09.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    予想と違った。 あらすじを読んだ時、歩きスマホの人を避ける私、いつもコピー機の紙を補充する私…みたいな感じで、なんか理不尽だけど、そういうことってあるよね!でもそんな理不尽な中でもいいことあるよ、みたいなほのぼのした話かと思って読み始めてしまった。 表題作の主人公は、そんな歩きスマホをする人に自らぶつかっていくという、予想外な人物だった。。いい子の仮面は誰しもが大小あるとは言え持っているものだと思う、けどこの主人公はもはや自分と仮面の差がわからなくなっていそう。 仮面を被りすぎずに生きていけたらいいよね。 タイトル忘れたけど、友達の結婚式の話も複雑だったなー。結婚式が嫌いで親友の結婚式にも欠席。でも結婚式が行われる当日、そのホテルに宿泊して部屋からチャペルを見つめる…ってどういう心境?それなら結婚式にでなよ…。私も結婚式の御祝儀とか自分の準備とかで出費がかさむなぁと思うけど、親友の幸せそうな瞬間に立ち会えるって幸せなことじゃないかなー?あまり会えない友達に会えたりするのも楽しいし、この本の主人公たちにとにかく感情移入できなかった。 タイトルかわいいし、デザインも良かったので楽しみだっただけに少し残念。読んで清々しい気持ちにはならない。

    8
    投稿日: 2023.09.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    作者さん性格悪いなあと思いながらも読みやすくてついつい読んでしまいます。おいしいごはんは登場人物も描写も強烈で面白かったけど、今回はただただ性格悪くてあんまり共感できませんでした。特にいい子のあくびの主人公が陰険でした。自分は瘡蓋ができてるとも思ってなかったことをぐちぐち剥がされるみたいな。

    1
    投稿日: 2023.09.04
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    人間の嫌な感情をぶちまけたらこんな感じになるのか…と思う。 人は、隠しもっているいくつもの顔があると思うがみんな場面に応じて使いわけてるのでないかと。 だけど「いい子」ではいられないときもある。 「いい子のあくび」 歩いているとよく人にぶつかる。 相手は、人を見てぶつかってるんじゃないかと思ってしまう。身体の大きな強そうな若い男は避けて、弱くて何も言わなさそうな自分を狙ってるんじゃないかと。 おかしいと思った私は、よけないことにしたが…。 「お供え」 職場のUさんの机には創業者のフィギュアが置いてある。お供えした人は願いごとが叶うらしい。 職場の人間関係に問題はないと思っていたが、果たしてそうなのか⁇不安なのはAさんが願いごとをしていた内容で…。 「末永い幸せ」 友人の結婚式に出席したくない理由とは。 ヘアセットの予約やドレスやバッグの用意にご祝儀に包む金額…諸々の総金額なのか。 末永く、末永くという呪文のように聞こえる声が気持ち悪いのか。 型にはまった結婚式という一連の流れに祝おうとする気持ちが失せてくるのか。 あれもこれもおかしいなどと口に出しては言えないもので… だからといって自分を正当化するほどの勇気もないのが正直なところ。 すっきりはせず、余計にモヤモヤしてしまう話であった。

    61
    投稿日: 2023.09.04
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    なんだか、人間のいやーな部分を煮詰めた生臭い息を吐きかけられたような、そんな読後感。 もうこの人の小説はきっと読まない。読めない。

    4
    投稿日: 2023.09.03
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    なんだこれ。 直子のことを「考えすぎ」と思えない自分が嫌になる。ずっと考えて感じてきて、分かっているはずなのに言語化できない、他人には伝えられないし理解される筈がないと信じていることが本になって目の前に現れた感覚。でもだからって直子が100%正しいんじゃなくて、それが社会のせいなのか個人のせいなのか自分が「そういうこと」を普通に受け入れられないせいなのか、苦しくなり、モヤモヤする。「いい子のあくび」は読んでいると私もむかついてきて、スルスル読める文章なのに時間がかかって、すげえと思った。怒りを諦め切れない直子はすごい。怒りって消耗するから、どうにもならないことから順番に捨てていく。捨てる努力をする。そうして手放せる人や、そもそも怒りを持たない大地みたいな大人の方が正しくて、利口だよねと言われる。 「いい子をやってきた」自覚がある人間には刺さるのではないだろうか。幼稚な被害者意識かも、でも。でもさ。 スマホを凝視して歩く奴も、どこか別の場所でなんで俺ばっかりと憤っていて、歩く時くらい自由でなければ割に合わないと考えているのかもしれない。誰かが避けないと日々は平和にならない。その小さな誰かになるのはたいてい同じ人だ、たぶん。 どの作品もネガポジ感情があり、どれも本当なんだよと懺悔するような、優しくも在りたいという祈りのようなものを感じた。自分も、他人も難しい。みんなムカつかないの?死ねって思わない?問いが聞こえる。分かるよと答える。 これ、男性が読んだらどんな気持ちになるんだろう。どんな本でも胸にズンッとくる人とそうじゃない人がいるから、性別は関係ないのかな。

    4
    投稿日: 2023.09.02
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    三篇の中の『わたし』は痛烈な観察眼で人間の二面性を語る。心の奥底に潜む腹黒さ、毒気を炙り出し言語化。相手によっていい子の演じ分けができるのも、ある種の才能なのだろう。

    2
    投稿日: 2023.08.31
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    わたしは「いい子」。人よりもすこし先に気づくタイプ。でも、歩きスマホをしてぶつかってくる人をよけてあげ続けるのはなぜいつもわたしだけなのか?どの話も社会に適応しつつも違和感を抱えて生きる女性の話。なんかそんなような感じになっている社会の圧とか周りの空気とか。歪んでんな。人間の面倒臭さ全開。でも鋭い。

    1
    投稿日: 2023.08.29
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    そう考えてしまう自分の嫌いな自分がいる、自分でもわかってる面倒くさい自分がいる部分を代弁してくれた気になりました。

    5
    投稿日: 2023.08.29
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    してあげたんだからしてもらわないと。 という損得勘定。 人よりも早く気づけることのメリットとデメリット。 メリットはたくさんあるはずなのに、デメリットばかりが目につき、自分が悪い人間なような気がする。 でも気づいたのにしないこともまたストレスだからやってしまう。それを主張する勇気はない。 過剰に露悪的な口調で喋る相手と 丁寧な言葉で喋る相手。どちらと接している時も 猫をかぶっているようで、家から一歩出たら 常に猫は被っている気がする。 でもそっちが裏で表だとか、本当か嘘かなんてない。 どっちの自分も本当の自分。 汚い言葉を使ってしまう。 いやこれは自分の言葉ではなく、誰かが使っていた言葉だ。と思いたいけれど、外面の優しさと、内面の意地悪さは同居する。 そもそも丁寧な言葉だけで生きていけるほど綺麗な世界ではない。 直線を譲らないことがまっすぐ歩くことではない。

    5
    投稿日: 2023.08.28
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    校長先生の話を頷きながら聞いているように見えて、実はあくびを殺しながら壇上の横にある校歌の文字の画数を数えている子は、果たしていい子なのでしょうか。やな子なのでしょうか。 この小説を読んでまず思ったのが、直子、ひねくれすぎなんじゃない?ってことでした。私も自転車に乗りながらスマホをいじっている人をよく見かけますし、友達の結婚式はいいなと思っても自分の結婚式は必要最小限に留めたいですし、自分のことを好きな人に対して見る目がないな、なんて思ったりもします。でもそれらをわざわざメモに残していつでも同じ温度感で怒れるようにはしないですし、ましてや怪我をしてまで自転車にわざとぶつかったりはしません。だって、そんなことをいちいち気にしてたら疲れるから。 でも実は、直子はただ不器用なだけかもしれません。「いい子のあくび」のラストは「どうか、と祈りながら。」という一文で締め括られます。この一文は、「どうか、この気持ちが本物でありますように。」と続くのだろうと思いました。 この気持ちというのは、割に合わせて生きていきたいという気持ち。私がとうの昔に諦めている、割に合わせたいという気持ちを、直子はとても強く持っています。でも、一人のときはスマホをいじりながら自転車に乗っている人にぶつかったり、道の隅に座っているお爺さんに通行人としての必要最低限のことしかしないのに、圭さんと一緒にいるときはそうするのが当たり前だというように、歩きスマホをしている人に道を譲ったり、困っている外国人に親切に道を教えたりします。 そうした矛盾を直子は「心は、どうしてこんなにばらばらなんだろう」と悩みます。人間なんてそんなもんなのに(直子は極端ですが)、そうやって悩むなんて、直子はやな奴なんじゃなくて、ただうまく生きることができないだけなんじゃないかなと思いました。 ______________ 「こんなところで、丁寧な言葉だけで、どうやって生きていけというの。」 「わたしが悪かったって認めたら、それは、わたしが割に合わないことを受け入れて生きていかなきゃいけないってことになる。顔を上げて前を向いて歩いている人ばかりが、先に気付く人ばかりが、人のぶんまでよけてあげ続けなきゃいけないってことになる。」 ______________ 直子と対照的に描かれている大地は、正義感の塊のような人。彼は世間一般からするといい子に分類されるのだと思います。けれど、その正義感を突きつけられた人は少なからず嫌な思いをすることもあるはず。いい子だからといって周りにいい影響を与えるのか、やな子だからといってその性格は悪なのか、疑問が残るところです。

    11
    投稿日: 2023.08.28
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    短編集。(いつも思うが、短編と中編の違いが分からない。) 表題作は、いい子でいることに疲れてしまったであろう女性の話。本当は歩きスマホしてるような奴はぶつかって怪我でもすりゃいいんだと思っているけど、あからさまにはそう言えない。だから気づかないフリをしてぶつかってやると。 互いに道を避けるのは当たり前で、こんな(ぶつかったる…)とか思ってる人が周りにいたら嫌だとは思うが、気持ちは分からないでもない。こっちばかり避けてやる義理はないのだから。 大半の人は多少腹立つことがあっても、それをあからさまに表面化しないが、この主人公の女性はかなり態度に出している。 自分が悪意を持っていると、周りからも悪意を持たれるのだろうかと思ってしまうほど、女性は地味に嫌な思いをすることになるのだが。 かと言って、この本は教訓的に「人に優しくしましょう」と言っているのではないので、読んでいて面白く感じた。 表題作も良かったが、結婚式が嫌いな女性の話が印象的だった。 親しい友人の結婚式には出たくないが、幸せそうな姿を見たいという思い、何となく分かる。 新婦だけが親への手紙を読む慣習、ファーストバイトのときの決まり文句など、私も気持ち悪く感じる。(気持ち悪かったので実際、自分の式のときには元夫にも手紙を読ませたし、ファーストなんちゃらは省略した。) 「結婚式に出ること=最大限にその人を祝うこと」にしないでほしい。世間の不条理、逆らえるところは逆らって生きていきたい。

    5
    投稿日: 2023.08.28
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    短編集3編 歩きスマホをしている人を避けないでただ進むことで得る物失う物.態度の大きい者声の大きい者がのさばる社会へのささやかな抵抗.いい子を演じることへの疲労が伝わってくる.主人公が自分を他人との関係性でしか感じられないのも辛いことだ. 3作とも恋人だったり友人だったり上司同僚との関係距離感に敏感すぎる心理を描いていて共感するところもあり,そこまで考えなくてもというところもあり.心理描写が巧みだ.

    2
    投稿日: 2023.08.27
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    とっても共感した。 良い人であることで損をする、と言うのはよく聞く話だけど、そんな言葉にならないレベルの小さな事で「割に合わない」と感じることが多くある。 気付いてしまう側の人でないと分からない。 相手に合わせた顔を持ってること。相手の需要に合わせて話を用意する。だけど本当は内側で誰にも言えない別の顔がある。感じてることは全部自分なのに表も裏もない。 自分の知ってる部分だけ評価してて、それは真っ当な評価なのかな?って思う。 現代には多くある悩みな気がする。 諦めのような決めつけはやめる、切れてでもそうするしかないと思う最後のシーンはとても良かった。 「末永い幸せ」は短いけど、これもかなりの共感が詰まってた。 決まった何かでしかその気持ちを表すことは出来ない、って訳じゃないのに、文化とか風潮でそれは受け入れられない。 「いい子のあくび」とは真逆の気持ちを内側に秘めてた話で面白かった。 本当に好みで良い作品でした。

    5
    投稿日: 2023.08.27
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    気がついた方が配慮して行動しないといけないのか 巡り巡って自分に返ってくるのだから、と人助けになることをするのは当たり前なのか いい子を演じている、という言葉は正にその通り、と思った いい子にしたいわけじゃない 根っこにはいい子でいないと人に悪く思われてしまうから、という幼い頃からの価値観の刷り込みがあるのだと思う 割に合わない 正にそう 割に合わないことばかりだ いつも思っていることを的確な言葉で言い当てられた心持ちがした 心の内側には黒い気持ちを持ちながらでも、「良い行い」をしようと考えて動けること 良いことをしたと思ったら心がほっこりすること その裏側にある黒い気持ちの方が大きく膨らまないように。自分の機嫌は自分で取りながらバランスを保っていきたい ラスト、警察の人に言われたこと ちょっと不満だ 一面しか見ないのに決めつけないでもらいたいなぁ でも、結局は「気がついた方が避けなければその先で起こることがわかっている事故を防ぐため」にはどうしなくちゃいけないのか考えて、結局自分のためになる、と思うしかないのかな 心の全部をさらけ出して理解してもらうことはできなくても、友達が心配してかけつけてくれようと連絡をくれる終わり方に救いを見た

    1
    投稿日: 2023.08.23
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    直子の気持ちがよく分かる‥というか私の事が書いてあるのかと思った。 歩きスマホをする人、友達や恋人に抱く感情が全て私だった。 これ以上私の心がどす黒くならないように、今本を読んでいる。

    9
    投稿日: 2023.08.20
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    個人的な好みとしては 「いい子のあくび」が☆4で、他2篇が☆3といったところ。 表題作の相手によっていい子を演じてしまうのは共感。 猫を被ったり、 この人にはこの反応のほうが良いかな?とうかがってしまったり。 (彼氏のお母さんや、お姑さんに猫被らずいられる人いるのだろうか…) 歩きスマホを避けなかった方が悪く言われるのは納得できないわ。 作中でも触れられてるけど、すれ違う人が強面の人だったら避けるのだろうし。 ただぶつかるのは、自分にも物理的な痛みがあるから、やらないし、実際は避けちゃうけど 割に合わないと心のなかで毒づく気持ちは分かる。 高瀬さんの作品は、ああ分かる!と思いつつも それがちょっと強めに出てしまうとこうなるのかという恐怖感が作品中ずっとあって、 そこが好きです。

    2
    投稿日: 2023.08.18
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    分かるような、分からないような。 分からないって言うほど、 自分はきれいな人間ではないけど、 こんなにあれこれ考えることも普段ない。 でも、自分のどっかにこういうところ あるよなあって思わせてくれるのが 小説だからね。

    2
    投稿日: 2023.08.18
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    めっちゃわかる あえて言わないけどみんなうっすら思ってると思う。 歩きスマホしてくるひとも わざとぶつかってくる男も 他人の結婚式も全部だるいもん 主人公はそれを真面目に向き合いすぎてるのかもてかんじ。 最近重い話続いてたからサクサク読めるのがいいなて感じだったのでちょうどよかった

    1
    投稿日: 2023.08.17
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    著者の芥川賞受賞第1作ということ、帯にある「不合理な偏りだらけの世の中に生きる女性たちの静かな心の叫び」を描いたという点に強く興味を持ちました。 読んでいてあまり気分が良くありませんでした。特に3作品とも主人公の性格が凄く嫌でした。 一方著者と同世代の方のレビューでは、自分達が日頃心の奥底で思っていることを著者が言語化してくれているという肯定的なものもあります。 読書とは気持ちのいいものばかりではないので、こういう作品を読むのも大切かなとも思います。 芥川賞受賞作品とはまた違った印象を受け、振り幅の大きい作家さんなのだなと感心しています。

    1
    投稿日: 2023.08.16
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    OLさんの頭の中ってかんじ? 個人的には、もっとがっつり悪態ついてる描写のある作家さんの作品に読み慣れてるからか、あんまり目新しさはなかったかなあー

    1
    投稿日: 2023.08.15
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    「いい子のあくび」 なんか、わかる。割に合わないって思うこと、たくさんあるし、心の中までいい子な人なんて滅多にいないんだろうな。自分含め、誰だって普通の顔をしながら、着ぐるみで隠して、少し腹黒い感情を持ち合わせて生きているのかな、と思う。 私も歩きスマホをしている人を避ける側の人間なので、主人公の気持ちわかるなあ。(行動には起こさないけど) 心のどこかで思ってしまっているモヤモヤが言語化されていてすごい。あまりいい気分にはなれないけど…

    2
    投稿日: 2023.08.15
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    大好きな高瀬隼子さんの新刊、待ってました。 日々の中にある割に合わないことをテーマにしていると思われ、私もいい子になりながら心の中で悪態をつくこともある側の人間なので、すごく共感してしまった。 周りのことを顧みずに得してる人っているよね。 その周りの人がサポートしていることにも気づかずにね。こっちの役回りははっきり言って損だよね。 それでもそれを解消する方法って無いんだよね。 もやもやしたままなんだよね。 でも、世の中にはそういう感情を抱く人がいるんだなとわかって、少しほっとした。

    2
    投稿日: 2023.08.14
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    いい子で人より気づきやすくて損してるまでは考えたことがあったし、心の中に毒を持ってる自覚もあったけど、それを深く掘り下げて表現豊かに言語化できるのはすごいなと思った。 結婚は心から祝ってるのに結婚式が苦手というのとか、なんで細めの女性というだけで避けて歩かなきゃいけないのかとか首がもげそうなくらい頷きたくなる。

    4
    投稿日: 2023.08.12
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    最近、特にハマっている作家さん!今回もとても読みやすくサクサク読み終えた。 歩きスマホに関しては、私も日々感じている。 なぜ間違っていないはずの自分が遠慮しなければならないのか? あるいは、バス停やエレベーター前で、並んで待っている私を、後から現れ何食わぬ顔で抜かして乗る人がいる。 なぜ? こんな些細な事を日々、イラッとする。時には心の中で舌打ち「しね」と思ってみたり。でも顔では平気な風を装っている。 私ってなんて小さい人間だ、、とか 心の狭い人間だ、、と落ち込む事も多々あり。 だからとても共感した。 私だけじゃなくて同じように考える人もいるんだ〜という安心感。 表題作の他、2作の短編集、どれもとても面白い。 「末永い幸せ」はなんだか泣きそうになった。こんなに意固地な奏なのに、呆れるわけでもなく、仲良くしてくれる二人の友達が素敵だ。結婚して末永くお幸せに、と願うばかりではく、この3人の友達関係も「末永く幸せに」と願いたい。羨ましいな。

    2
    投稿日: 2023.08.11
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    いい子のこの感情、なぜかわかる。 とてもいびつでいやらしいけれど、人はこんな感情をもちながら生きている。 その感情、普通はうまく語れない、表現できないのに、著者は見事に言葉にしている。 表題の他、2作品も極端なんだけど、共感してしまう。 むしろ清々しいかもしれない!?

    12
    投稿日: 2023.08.10
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    やはりタイトル回収の仕方が好きだ いい子のあくび読んでから歩きスマホしてる人、避ける気がない人が気になるようになった 高瀬隼子さんのお話は毎回先が気になるんよ 続編集出して欲しい気持ちと終わりは個々の想像に任せてるこのかたちが良い気持ちとが戦う

    2
    投稿日: 2023.08.09
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    高瀬隼子は人の内面を描くのが上手い。 人は多面性があって 本当の自分は? なんてことを 自分の事なのに分かるとも思えない。 読後、読者は誰もが自分の一部分を文章内に発見して そういうところあるよなって自分を見つけ出し そういう自分であることを改めて確認する。 3話の主人公たちは極端ではあるが 読者の代表でもある。

    1
    投稿日: 2023.08.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    すごい好みだった、表題作。 歩きスマホしてる人にわざとぶつかって、そこから繰り広げられてくる斬新な話たち。ぶつかった中学生のTwitterを見つけてフォローし監視し続けるところとか、その中学生の担任であり自分の恋人である彼が実際良い恋人のように見えて隠れて二股かけてるとか、ドロドロっとした感情が見え隠れする感じがとても好みだった。残り2つの短編も少し腹黒い感情がチラつくのが好き。 芥川賞で知った著者だけど他の作品も読んでみようかな

    6
    投稿日: 2023.08.06
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    心の中の多面性、とても共感。 だけども、周りの人たちみんなの心がこんなだったら…。 いろいろと考えさせられた。

    1
    投稿日: 2023.08.05
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    p47 ちょうどよくできた。この後で、あのおじいさんがどうなろうと、知ったことではなかった。わたしは通行人Aであるところのわたしがすべきだと思うことを全部した。 p71 こんなに近くにいる人にさえ見破られないのだとしたら、これはもう、こちらが本当のわたしなんじゃないか。うらおもて、って言うけど、別にどっちも表だ。わたいは、やっぱりいい子なんじゃないの。 p72 あんな自分は大地に見せられない。見せられないのに、これから死ぬまで一緒にいるなんて約束をするのか。おかしくなって、すこし笑う。

    5
    投稿日: 2023.08.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読んでいて思い出した。 ずっと昔、私が20代前半だった頃のある日、友達と2人で歩いていた。 とても混んでいて、私達は隣に並ぶことが出来ず、友達が前を歩き、私は彼女の背中を追うように離れたり近づいたりしながら歩いた。 しばらくして彼女が寄ってきて言った。 「ずっと私がよけてる!もうよけない!」 彼女は道をまっすぐにズンズン歩いていった。 その後、混雑を抜けてから隣にきた彼女は、 「1度もよけなかったよ!!」と笑った。 「いい子のあくび」の主人公、佐元直子。 ながらスマホの人をよけずにぶつかって行く。 直子が上記の友達と違うのは、直子は「ぶつかってやる」と決心して進んでいること。 でも、自分がよけた、ということをしっかり認識して不快に思う人は少なからず、いるんだと思う。 直子には教師の恋人大地がいて、研修で知り合った圭さん、大学からの友達・望海という友達がいる。 直子はキャラを使い分けている。演じている。 自転車の中学生ヨシオカくん。そこに来た車のオバチャン。ヨシオカくんのSNS。その中学は大地の勤務先で、大地の噂も目にすることになる。 直子は子供の頃から気がきく子で、他の子が気づかなかった黒板の消し忘れとか花の水やりとかを、 やる子だった。会社でも同じだった。 これはわかる。気づく子と気づかない子がいる。 会社でも、雑用でも何でもやる人とやらない人。 いつもやってる人は、なんで私ばっかり、と 思うかもしれない。思うならばやらなきゃいい。 当番制にするとか、平等にできるようにすればいい。やってないよと教えればいい。無理にやらされている訳ではないのだから。 「いい子」だと思われたくて、すでにいい子の評価を得てるのならば、そこで「私ばっかり」は違うだろうと思う。 また、やる人を、やらない人が「むかつく」のように言うのはおかしい。やってもらったんだから。 直子が、にこにこしようとか、興味を持ってるふりをしようとか、そんなことばかり考えて、 本当に他人に興味を持って話を聞く方法が分からない、話し相手がどう思うか抜きにして人の話を聞く仕方がわからない、と言っているのに私はショックを受けた。ああ、なんて生きにくい日々を直子は過ごしてきたのか。。。 うんと小さい頃から、「こうするもんだ」というカタチだけが染み込んでしまって、自分の気持ちってものを感じることさえやらずに来てしまったのか。 喜怒哀楽さえも知らないのではないか。。。 電車で貧血で倒れたことを圭さんにLINEして、 心配する返信がきたのに、 どうせ全然心配なんかしてなくて、なにこの連絡、心配してるって言うしかないじゃんって思われてるに違いないと思っている。 「どうせ」って諦めているんだとしても、 こんなふうに思うって、やるせないというか。。。 仲良かった人でも、結婚したり子供が出来たり、 引っ越したり、会社を辞めたり、卒業したり、 環境が変わることで疎遠になっていく。 それは、しかたないんだと思う。 どんなに変わっても関係が継続したなら、それは幸運なんだと思う。 でも、そういう変化が起きてなくて、目の前にいて、一緒にランチして飲みに行って、仲良くしてると思ってた相手に、実は心のなかで嫌われていた、ってのは、かなり傷付くだろうと思う。 短編の「お供え」に出てくるのも同様で、Aが 「◯さんがなるべく遠くに移動しますように」と 自分のことを願っていたと知った主人公の気持ちを考えたら、たまらない。。。 仲良しのフリなんかするなよ。最大のウソだよ。 それは処世術なんかじゃない。仲良し詐欺だ。 私にも嫌いな人や苦手な人がいる。 その感情は顔や態度に出てしまうし、周りにも感づかれてしまう。でもそれでいいと思っている。 オトナなので挨拶や仕事の話はちゃんとする。 それ以上は一切しない。笑顔も出来ない。 個人的に食事に行くなんて絶対にない。 全員からよく思われる必要なんてない。 これは、損な性格なんだと思ってきた。 うまいこと笑ってそこそこ付き合ってれば、波風たたずにいいんだろうけどなあと思ってきた。 でも、直子のように笑顔で話しながら心で「死ねばいいのに」なんて思うよりも、嫌いですオーラをまとってたほうが生きやすい気がする。少なくとも人の不幸を呪わずにすむ。 私は直子の気持ちは、そうなのかって受け止める。 でも共感できない。 共感できなくてもそれは「嫌い」とは違う。 全部が「合う」人なんて、いないんだから。 「わかる〜〜」ばかりじゃないんだから。 仲良しの友達だって、ここは好きだけど、ここはいやだな、ってところはあると思う。 え、そんなふうに思うんだって意外なこともある。それが個性ってもんだと思う。 私自身も、見る人によって◯も☓も△もあると思う。それでいいんだって思う。 ラストで、望海から心配するLINEが来て、 ネタじゃない、ただの話しが出来るだろうかと直子が思うシーンが、1番ホッとするかな。。 向こうからくるスマホの人は、自分からよけてくれるかもよ。

    14
    投稿日: 2023.08.04
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    高瀬隼子さんの新作短編集。 子どもの時から人よりも先に気がつくタイプで、自他共に認める"いい子"でやってきた主人公は、しかしストレスを小出しに発散しながら生きている。 例えば歩きスマホをしている人をわざとよけず、あえてぶつかられて被害者になってみせたり。もちろん痛い、場合によっては怪我をするし血が出る。しかし主人公に言わせてみれば、「痛いぶんだけ、わたしは正しい」のだ。 そのひねくれた感覚はよくわかる。職場でもママ友との関係でも、必要以上にいい顔をして振る舞うのは、やりたくなくてもやってしまう単なる己の性であって、だから鈍感で何にも気づかず、でかい顔をして安穏と気遣いを享受している人間が許せない。自ずから気づかせるためなら進んで体当たりだってされるのだ。 いい子という名の猫で全身を防御してその実、誰かにされた嫌なことは一生忘れないし理不尽に呪うし、我が身可愛さに他者からどう見られているかが大事なだけで性根は腐っている。 そんな主人公の心の機微がとにかく痛快で、昔から"いい子"に対して半信半疑かつ他人の猫が剥がれ落ちて悪意が垣間見える瞬間が大好物な私には最高の小説だった。 〈わたしは、わたしが悪い時でも、わたしは悪くないって主張する。だって割に合わせただけだから。いいとか悪いとかじゃないから。わたしはわたしのぶんだけしかやりたくないから。全部背負っていくのは嫌だから。嫌だけどでも、やっぱり悪いことをしたって思ってる部分はあって、だけど誰にもそれは言えない。〉 人間の行動心理の矛盾や複雑さをこんなふうに表現した小説って、今までほかにあったかな?あるならもっと読みたい。それぐらい、この小説と出会えたことは私にとって感動に近い。 そのほか、「同僚のデスクの片隅に佇む鍵谷正造フィギュアに、お菓子などをお供えして願いをかけると叶う」という、とある職場のジンクスにまつわる一幕を描く『お供え』。 私はもう退職しているけど、かつて自分がいた職場に重ねて読んでしまったので余計に面白かった。 表の顔と裏の顔。こうやって考えると、職場って性善説で成り立っているマジで恐ろしい集合体だなと思ってしまった。それを「社会性」と当たり前に言えば聞こえはいいけれど。 『末長い幸せ』では、結婚式というばかばかしい儀礼を嫌悪して、だからやっぱり親友の結婚式にも出席したくないと葛藤する主人公の姿に、偽りのなさを感じて好感を持った。 親友が結婚することはもちろんめでたく嬉しいことだけれど、結婚式には出席したくないと思う気持ちのどちらも本物。どちらにも嘘をつきたくない、という悩みから、結婚の形式や幸せとは何かについて問われているようだった。 どんな人間関係だとしても「作って作って、いつか全部手放す」。 それは寂しいけれど、でもやっぱり清々しくもある気がする。 だから私たちは今日も、器用になのか不器用になのか、二面性を使いこなしてみんなと仲良くやっていくしかないのだ。

    16
    投稿日: 2023.08.01
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    自分かと思った。自分の性格を言語化している本。とってもリアル。ただ、最後の章二つに入ったところで急に集中力途切れた。

    1
    投稿日: 2023.07.31
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    高瀬隼子さんは、「犬のかたちをしているもの」と「水たまりで息をする」が好き。 心の中のモヤモヤを書くのが上手い。 自分の中に、心が二つある。裏と表みたいな単純なものではなく、悪く言う方が裏? 自分は悪い人間と考えている直子。 いいところだけで出来てる人なんていないと思う。 先生であっても。 なのに、とても気にしている。 いい面だけを彼に見せようとしていることを、隠しているように振る舞う。 結婚間近の彼が、浮気をしていたことを知るショック。 モヤモヤが大きい時には、ボーッとしがち。 駅で、男の人にぶつかり、逆に怪我をさせてしまうという失敗。 ヨシオカ君の気持ちがよくわかる。 直子は、本当はいい子なんだと思う。 誰にだって心に悪魔はいると思う。 それを出すか出さないか、なのだと思う。

    17
    投稿日: 2023.07.29
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    やっぱりモヤモヤさせられた。 読めば読むほど気分が沈んで息が詰まりそうになる。 端的に言って、三話とも不愉快。 でも彼女達の気持ちが理解できない訳じゃない。 なんなら、見ないふりをしたい自分の姿と重なる瞬間すらある。 だから嫌だ。 頭を抱えたくなるような想いをしてまで読んでしまうって何なんだ。

    4
    投稿日: 2023.07.28
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    おいしいごはん〜に続き、高瀬さんの作品は2作目だが、今回も独特の感性を貫く作風としており、その姿勢に清々しさを感じる。 いい子の定義を突き詰めると、その存在は他者があってのものとも思え、純度100%のいい子が果たして存在するのかまで考えさせられた。本当の自分と他者から見られる自分の二面性に対する違和感を感じる読者にとって深く響く作品となっている。 ★4.0

    168
    投稿日: 2023.07.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「いい子のあくび」、「お供え」、「末永い幸せ」の3篇収録。 Amazonの紹介文で、 「社会に適応しつつも、常に違和感を抱えて生きる人たちへ贈る全3話。」 と書いてあり、面白そうと思って読むのを楽しみにしていた。 「いい子のあくび」は、主人公は周りからいい子と見られるように、無意識に行動してしまう性格なんだけれど、心の中では、職場の隣の席のおじさんを嫌っていたり、彼氏にも本音が言えなかったり、友達によってキャラを使い分けていたりするところが、共感する部分が多かった。 「桐谷さんが不幸になりますように、と息をするように思う。」 とか、はっきり書かれているのを読むと、元気を貰える。私も嫌いな人に対してまで気を遣って嫌いなことがバレないように振る舞ってしまうタイプで、嫌いってはっきり思っていいのかな…自分が悪い部分もあるし…とか思ってしまうので、主人公が心の中の声ではっきり嫌いと言ってて、読んでてスッキリするし面白かった。 桐谷さんの飲んだコーヒーが気持ち悪いとか、辛辣なのも面白い。 あと猫を被ってる描写が素晴らしいと思った。 主人公はめちゃくちゃ繊細でHSPだと思うのに、歩きスマホしてる人を避けないでいられるメンタルはすごいなと思う。割に合わないこと、理不尽なこと、納得できないことをこれだけ気がつく人だと避けないで歩くこともできるんだろうか。 それにしても、社会生活の中でこれだけ気がついてしまうと、働くのも生きていくのもしんどいだろうなと思う。 「お供え」は、すばるで読んでいた。 職場の人間関係の複雑な心理が面白かった。嫌いなのにつるんでいる複雑な人間関係、職場の人は特別悪い人ではないのに、みんな死ねばいいのにって思っている、主人公のブラックさが読んでて面白いし爽快。 登場人物たちの行動や心がよく理解できないところもあるけど、複雑で面白かった。 短編じゃなくて、もっと長く読んでいたいと思った。 「末永い幸せ」は、結婚式が嫌いな主人公が、幼馴染の結婚式に呼ばれたけど、断って、結婚式当日、会場のホテルの部屋の窓からこっそり式を観察する話。 結婚式では定番の、バージンロードや、ファーストバイト、花嫁の両親への手紙の朗読などに対して疑問と嫌悪感を抱いている。 私も10年前の自分の結婚式で、当たり前にやるものだと思ってやったけど、言われてみれば、確かに時代遅れな意味合いが強くて、読みながら恥ずかしくなった。もしかしたら、そのうちこういう演出はなくなっていくかもと思った。 あと、田舎の母親の思考は、現代でも女が嫁ぐっていう感覚が強いのか…とショックだった。 やっぱり高瀬隼子さんの作品は大好物。

    10
    投稿日: 2023.07.26
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    人より先に色んなことに気づいてしまうって、しんどいな。いい子の顔をして彼氏にも本音を言えないのも、しんどい。田舎住みなので、人にぶつかることがあまりなくて、それほど共感できなかった、残念。後の2つの方が共感できて好み。「お供え」人との関係性の変化って、よく分かる。日々のちょっとした感情を言葉にできる高瀬さんスゴいな。「末永い幸せ」結婚式への嫌悪感に共感。よーく考えると変な風習って、結婚式に限らず沢山あるよね。友だちの結婚式を遠くで見ている主人公、かわいいと思っちゃった

    2
    投稿日: 2023.07.23
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    人間、誰しも多面性はある。いつも明るく、優しく、気が利く彼女。そんな彼女にもドブ川のヘドロみたいな腹黒い面がある。笑顔の裏で毒を吐き、舌打ちし、見えない所での陰湿な行為。正直ドン引きだがこれがまたリアルだ。性格が悪い、ともちょっと違う気がする。前を見て歩かない奴に道を譲るのは私も嫌だ。なんでこっちがよけなきゃいけないのかと憤る気持ちはわかる。ドン引きの中にわずかな共感のカケラを生み出すのが匠の技。流石芥川賞作品にて芦川さんというモンスターを生み出した作家さんだ。後味の悪さは本作でも健在。他2作収録。

    4
    投稿日: 2023.07.23
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    この作者の作品は、読んでいてすごく息が詰まる。 もっとしっかり、はっきりと相手に伝えて、自分は悪くないのだと、ぶつかってくる方が悪いと、浮気する方が悪いと、いい子にならずに言ってほしい 主人公には共感できるところ、できないところがあるけれど、すごく生きづらいんだろうなと同情してしまった 読んでいてもやもや、いらいらする。 既刊もそう。 だけどこの泣いてしまいそうな生きづらさ、グレーな善悪が癖になる…

    5
    投稿日: 2023.07.21
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    自分は歩きスマホをしない。 いつもよける側の人間だ。 だから主人公には共感しかなかった。 私も子どもの頃から人よりも少し先に気づくタイプ。 感謝され褒められても、喜びより生き辛さの方を強く感じ生きて来た。 読み進むに連れ心の奥に隠していた黒い感情がどんどん炙り出される。 もやもやとしていた違和感の正体が『消費』だった事に気付き納得させられた。 表題作「いい子のあくび」と、他二篇「お供え」「末永い幸せ」に共通して描かれているのは、社会の理不尽と人の心に潜む悪意。 言語化出来なかった自身の感情がリアルに表現され刺さりまくる。

    6
    投稿日: 2023.07.21
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    優しくしたくたって与えるエネルギーを持っていないと施せない。 この一文に納得した。優しくするにはエネルギーがいる。私自身無意識に相手に優しくしそれにしんださを感じたことに嫌になってしまうことがたまにある。「それはエネルギーを使い切ってしまったから」そう考えることですこし楽になった。 3つの物語とも日常的に起こり得ることでそれぞれ私だったらどういう感情になるだろうと主人公に重ねて読んでいった。主人公の行動に「えっ」と思うところもあったが共感するところも多々あり楽しめて読めた。

    5
    投稿日: 2023.07.19
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    私もね、、、 いい子だったからさ、、、 自分のブラックな所を突きつけられて 読み進めるのが辛かった、、、。

    2
    投稿日: 2023.07.18
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    良い子として生きる自分と真逆の事を考えている自分をどこかで俯瞰して、ずっと正反対の2人の自分を生きてきた物凄くまじめな女性だという印象。自分を傷つけ、別れとひとりを痛烈に意識しながら、どこかで人を求めてしまうアンバランス。 そんな日々のはけ口の一つがぶつかる行為につながっているのだと感じた。 しんどい時代に生きてるね私たち。 辛口でしんどい事が多い高瀬作品、でもなぜか気になる。

    4
    投稿日: 2023.07.16
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    本作家さんは初読みでしたが、どの短編も屁理屈っぽいけど、絶妙に共感できる感じが個人的にはツボでした。 「いい子のあくび」 スマートフォンを見ながら歩く人とぶつかることを題材として、人の倫理観やモラルに対する価値観を問うような作品。確かに、「ながら歩き」している人は良くはないけど、そこに攻撃してもいいかと問われれば微妙なところ。絶対的な正義感が時には攻撃性を帯びてしまうというようなことが感じられる作品でした。 「お供え」 社内の交友関係についての短編。まぁ陰口を叩く人は誰かれ構わず叩いているというような印象。表には出てこない社会での陰湿な嫌がらせとかが感じられるような作品でした。 「末長い幸せ」 形式ばった結婚式に疑問を抱く女性のお話。確かに、結婚式など一種の儀式めいた行為や行事ごとに苦手意識がある人もいるなと思うとともに、自分は田舎出身であり、田舎ならではの伝統や古い価値観の束縛が強かった思い出があるので少し共感できました。

    28
    投稿日: 2023.07.16
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    「いい子のあくび」 目の前の相手によって言葉遣いや振る舞いを変えたり、相手の好む自分でいようと細工する。 割に合わないままで良いと思える本当にいい子、など存在しない。 他人の腹の中はこんなものだろうなと想像していたけれど、確信に変わった。 自分にもある薄く黒い部分が言語化されてしまい、近しい人には薦めたくない一冊だった。

    10
    投稿日: 2023.07.15
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    いい子のあくび お供え 末永い幸せ こんな内面の人ばかりではないと思いたい。 微妙な気持ちが上手く書かれているけれど、知りたくはないので、読了後は自分も微妙な気持ちになる!

    4
    投稿日: 2023.07.13
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    すごい言いたいことはわかるけど、わかるのが辛かったりもする。いわゆる一般に染まれないのがなんともまた。

    2
    投稿日: 2023.07.12
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    (面倒な)女性の複雑な内面が良く描写されていた。 主人公に同感する気持ちは無くはないけれど、私はそんな「よい子」ではないし、よい子になるのは無理そう。 ただ、最後の展開が、そこはストレートに我を通すのか…と、ちょっと意外でした。

    3
    投稿日: 2023.07.12
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    表題作『いい子のあくび』 誰の目にも触れてほしくない 自分だけのものにしたい いくつかバイブルはあるけど この話だけは、必要だった うちも着ぐるみが大好き 自分の皮膚と着ぐるみは半ば溶けて 引き剥がすと骨まで崩れる それが好き

    4
    投稿日: 2023.07.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    とても好みだった。高瀬さんの作品はどれも私を代弁してくれて、自分の歪んだ考えに寄り添ってくれている気がする。そしてぶっ飛んでいて面白い。 読み終わった後は自分の世界の見方が変わる。 ・知り合いの結婚披露宴に行って、ウェディングケーキを食べさせあう新郎新婦を見ながら、心底ばかばかしくてこんなもの見せられる私がかわいそうとも思うし、そう思っている時の自分の顔は、この世で一番あなたたちを祝福していますという表情だったりする。 ・心は、どうしてこんなにばらばらなんだろう。 ・部活の大会、仕事押し付けられる、何部だか知らないけど負けますように ・自分で自分のことを、どう思っているんだろうか。人に好かれたら、どうして好かれたのかって考えないのだろうか。何のために好かれたのか分からなくても、不安じゃないんだろうか。

    6
    投稿日: 2023.07.10
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    「分かるなあ」と思った途端に突飛な行動をして置いてけぼりにされたり、「分からないなあ」と感じた瞬間に行動原理が吐露されて共感可能になったりする、不思議な語り手。この運動が気持ちいい。表題作がとてもおもしろかった。

    5
    投稿日: 2023.07.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    納得のいかない事、違和感、どうしようもない感情、そいつらが頭の中で、ぐるぐるぐるぐる回り続けてる感じ。 何かが解決する訳でもないし、モヤモヤする物語だけど、読んでよかった。

    6
    投稿日: 2023.07.05
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    ●なぜ気になったか 芥川賞受賞作は読んだはずだが、感想を残していなくて楽しめたのかさえ覚えていない。本書はとても親近感を感じる考え方の人たちの話のようで、楽しめると信じて読んでみたい ●読了感想 世の中にはこの作品の主人公たちと同じような考えを持っている人たちもいるだろう。僕も主人公の気持ちがわからなくもないので、そちら寄りの気質があるはず。高瀬ワールド、モヤりながらも楽しめる #いい子のあくび #高瀬隼子 23/7/5出版 #読書好きな人と繋がりたい #読書 #本好き https://amzn.to/44xDRO8

    9
    投稿日: 2023.07.05
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    感想 小さい頃からいい子ちゃん。でもある日気づいてしまう。もしかして良い子はそんなにいないんじゃないか。それなら自分もいい子をやめよう。

    2
    投稿日: 2023.07.05