
総合評価
(363件)| 76 | ||
| 135 | ||
| 92 | ||
| 28 | ||
| 2 |
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
思ってることを言語化してくれて、読んでて気持ちがスーっとするような、そんな文章だった。主人公たちの行動(りっちゃんの結婚式を部屋から見てる、とか)もすごくリアルに感じた。わたしも主人公たちの行く末を辿るのかなあ。
3投稿日: 2025.02.25
powered by ブクログ高瀬隼子さんは、身近な小さいことに対するもやもやを言語化するのが上手いなあ、ちょっと過剰だけど笑 かなり主人公に共感派だった!
1投稿日: 2025.02.21
powered by ブクログ読み終わった後すぐ思ったのは、主人公みんなひねくれている...っ!でした。でもただただひねくれているところばかりでなくて、一度は思ったことあるよねぇというところが多く、全部嫌な話ではなかったです。(後味も良くないですが笑)気にしない人はとことん気にしないところを主人公達は悩んでいる。自分を軸に生きていける人からしたら、そんなところで!?と思われるかもしれないけど、私は主人公寄りの考えを抱いてしまうところが多いのでどの話も沁みてしまうというか痛感してしまう感じがありました。
1投稿日: 2025.02.18
powered by ブクログ高瀬さんの書く話、たまに首がもげそうなくらい共感できる時があるんだけど、ひとつ確かなのはこの考え方を持っていると絶対に不幸になるだろうなっていうこと。捻くれてるとはまた違うのかも知れないけど、内心思っていても絶対に口に出せないようなこと、出してしまったら自分が恥ずかしい存在になってしまいそうで怖くなってしまう思想。だから高瀬さんの本を読んでいる時は日記と語り合ってるみたいな安心感があって好き。3冊目も借りちゃった、依存しそう
4投稿日: 2025.02.16
powered by ブクログ前情報なく読んでびっくりした。イヤミスではないけどあんまり読み終えていい気持ちにはならなかった。いい子が本当にいい子なのかは外からはわからない‥。
3投稿日: 2025.02.15
powered by ブクログ・相方が良い人すぎる(または都合のいい人間)とその善行しない自分が腐った人間に思えてくる。、けど、そんな人を相方にすると一生限りなく善でないといけなくて疲れる。 ・高瀬さん、言語化が上手いなーと思う。日頃モヤモヤすることを言語化してくれる。が、このモヤモヤ、大体ネガティブなことなので、この言語化がポジティブな方に向いた高瀬さんの作品も読んでみたい。 ・道で絶対に避けない人。いるいる!!私が避けるが、なんか人を選んで避けてると、『あなたが避けるでしょ当然でしょ』って思われてるような気がして避けたくなくなる。わかる。ぶつかってでも避けない。わかる。これ書きながらダメだな〜自分なんて思いながら、そんなの人に言えないしw高瀬さん、汚いところ共感させてくれてありがとう。 ・それにしても主人公の女性(悪い側面の方)性格悪過ぎでしょ。ひくレベル笑。とても生きづらそう。圭さん側(いい方の主人公)がおおかた表になればとても幸せなのでは本人。 ・優しい人と鈍い人は表裏一体/紙一重。 ・卑怯とばかは混在しない。わかる。 ・気づく人が気づけない人(または気づく気がない人)の分で動かなくてはいけない。自分は自分の分しか動きたくない。。わかる。一人一人が少しずつ自分の分動けば誰かに皺寄せがいって大変なことになることもないのに。
4投稿日: 2025.02.10
powered by ブクログ高瀬さんってなんとも言えないビミョーな、でも心のどこかに潜んでいるような気持ちを言語化するのが上手くてヒリヒリする。
1投稿日: 2025.02.04
powered by ブクログ社会に出て感じた心のささくれを 余すことなく言語化してくれている本書。 人間の、理屈じゃないところというか、 気持ち悪さみたいなところが カラッと表現されていて、 物語にも自分自身にも飲み込まれすぎず ある程度冷静に向き合える。 しっかりと主人公と距離を感じる筆致なのに 心の奥底を深くのぞき込めるのはなぜなんだろう。 すごい。職人芸。 かなりよかったなあ。 個人的には芥川賞 受賞作を超えている。
1投稿日: 2025.02.03
powered by ブクログ「いい子のあくび」 わたしは、本の中の主人公の気持ちに入り込んでしまうから、読んでる間、現実世界でも主人公のような気持ちになってしまうことがある。 この本を読むと、すべての人のことが嫌いになりそうで、こわかった おもしろかった。 「末永い幸せ」 結婚式をあげるのがちょっとこわくなるな、 結婚式を嫌がる気持ちを知ってしまった
3投稿日: 2025.01.28
powered by ブクログ人間多かれ少なかれ、 こういう一面を持っていると思うけれど、 私は強めに共感できてしまって、 ラストは中々しんどかった 高瀬隼子さんは、無意識にしまい込んでしまう 醜い感情を高解像度で表現されていて、 どうしてこんなに分かるの?ってとにかくむずむずする。 でも癖になってまた読む。
3投稿日: 2025.01.21
powered by ブクログ「いい子」をしてしまう気持ちはよくわかるというかわたしも主人公と似たようなことをしている自覚があるのでぐさぐさ刺さりました。自分ばかりが不利益を被って、と思うことは卑しいのか。なんも間違ってなくて今回はたまたま運が悪くてこうなってしまったわけで、こうならないで済んでいたのは運が良かっただけで、とわたしは思う。人間の気持ちってほんとにふたつどころかみっつもよっつもあるよなと思いますね。
1投稿日: 2025.01.19
powered by ブクログ子どもの頃の通知簿のコメント欄に 「どうやったらこんないい子に育つのか教えてほしい」 と書いているのをみて 大好きな先生だったけど がっかりしたのを覚えている。 先生は私のことを全然わかってない…と。 それから50年以上経ち 私からいい子像は全くなくなってしまったが でも時々顔を出す子ども時代の私が 「わかる!」 と喜んでいた気がするこの本。 なかなか なかなかな内容でした。
1投稿日: 2025.01.17
powered by ブクログ『いい子のあくび』 歩きスマホをして前を見ない人をよけてあげない行動、白状するが私もやったことがある。だから本当にびっくりした、これは私の小説だと思った。割に合わない。この程度の怪我なら既にたくさんしてきた。から、ぶつかられたくらいの傷などなんでもない。傷付けても勝てる相手をみんな無意識に選んでいる。最初から負けている。だから私はお前が思うようなわざわざお前用のスペースを準備してあげるほどいい子じゃないよ、と示さなければならない。だから避けないという選択をする。ぶつかられて、正しく「痛い」と表明する。正しいよね?私は今でも正しいと思っている。 『末長い幸せ』 もう大好き。友人の結婚を祝いたい気持ちよりも旧来の結婚式の一連の流れに染み込む家父長制のキモさに吐き気がして結婚式には行けませんってやつ、100%同意しかない。拍手喝采の中で幸せそうな新郎新婦を見ながら人身売買の単語が頭の中に特急でやってきたあの感覚、今でも忘れない。それでも祝いたい気持ちと誰とも共有できなかったという寂しさのような感情を連れていくしかない諦め。自分の気持ちは大事だからあなたの行動は間違ってないよと伝えたい。高瀬隼子さん、ありがとう。
3投稿日: 2025.01.17
powered by ブクログ主人公の考え方にすごく共感できて読みやすかった。 いっしょにいる人によって自分が変わるのも、自分の本当の感情が分からなくなるのも。 読了後、わたしはすごく共感できたため面白かったが、他の人はこの作品をどう思うのか気になった。
1投稿日: 2025.01.08
powered by ブクログ一言で言うなら......尖ってる。芥川賞って感じだなと思った。それほど読んでるわけでもないけれど。コンビニ人間みたいに人の考え方とかそういうのが変わる本だった。刺さる人にはぶっ刺さるけど、嫌いな人は全然みたいな。賛否分かれそうだなと思った。
0投稿日: 2025.01.04
powered by ブクログ2024.24 図書館 信頼できるサークルの後輩が紹介していたので読んだ 著者の「おいしいご飯〜」は死ぬほど肌に合わなかったけど、本作はなかなかの共感 そもそも歩きスマホ絶対に許さないとかこいつ◯ねばいいのにとか結構思うからこういう過激思想も主人公になるんやーて まあ読了感は良くはないよね〜 アンガーマネジメントの本読も
1投稿日: 2024.12.19
powered by ブクログ主人公に少し感情移入というか、わかるなそんな気持ちになってしまうの。と共感しました。人には見せない、彼氏にも、家族にも、友達にも見せない見せられない自分の少し暗い内側…。それを見せないように振る舞い、取り繕う人前にいる時の自分。今はまだ人前の自分がつらくはないし嫌いではないけれど、つらくて嫌いになってしまわないようにしたいものです。
0投稿日: 2024.12.17
powered by ブクログ借りた本:県立図書館 (2024年12月) 図書館でたまたま見つけて、好きなYouTuberさんが好きな作品だと言っていたので迷わず借りた。人気作品だし、たまたま借りれたのはラッキーだったかもしれない。 ……が。うーーーーん。 高瀬隼子さん、わたし苦手かもしれないなぁ。 どなたかの感想に、「共感するか嫌悪するかはあなた次第」みたいな文言が書かれていたけど、わたしは「嫌悪」のほうが明らかに強かったように思う。 本書は、表題となっている「いい子のあくび」が中編くらいで、もう2つ「お供え」と「末永い幸せ」が短編で、3つの作品が入っていた。 「お供え」を読み始めたとき最初、別の物語に切り替わってるのが分からないくらい、雰囲気や主人公の心情が似てて、なーんかみんな“やさぐれてる”というかいやーな空気感で。 そりゃみんな腹立つ事とか納得できない事とかあるけど、そんなに周りに「死ねばいいのに」って思うことってある!?!?とにかく読んでて、主人公になんだコイツって思うことが何度もあった。 もちろん、「あー、そういうことあるよね〜」とか「なんか分かるな〜」って共感に近い気持ちにもなったんだけど、それでもそこまで嫌な気持ちになるか?って感じで…。心の中の声だから自己中心なのは当然なのだけど、それでも、周りも周りなりに苦労したり大変な思いしながら生きてると思うぞ?と思ったりもして。 そんなふうに思えたってことは、わたしのこれまでの人生はまずまず幸せだったということかもしれない。 最後の「末永い幸せ」だけ唯一、嫌悪より共感が多かったように思います。この作品のおかけで★3つ。
2投稿日: 2024.12.17
powered by ブクログきっと誰もが感じたことのある世間の常識への疑問・怒りの描写がリアルでそうそう!と思ってしまう。 なんで人より気づいてしまういい子が他人のお尻を拭かなきゃいけないんだ。 人に合わせてその人にとってのいい子に自然となってしまうのもわかる。 主人公たちの思考のあっちこっちに行く感じがすごくわかる。日によって考えが違うのもわかる。 この方の書く物語はリアルで、共感ばかり。
1投稿日: 2024.12.15
powered by ブクログ初読みの作家さん。 表紙のポップさとは裏腹に、人間の細かな感情変化が上手く、読んでいて考えさせられる物語でした。 表題『いい子のあくび』も良かったけど、 『お供え』⇒仕事場の話 『末永い幸せ』⇒友人の結婚式 どれも、体裁を重んじる日本ならではの感覚かなと読みながら思った。 いい子(世間体)でありながら、悪い子(自己表現)をする加減って本当に難しい。  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ■いい子のあくび↓ 歩きスマホをしている人に、自分が気付いて歩いていた道を譲ってあげる。自分はスマホを閉まって、ちゃんと前をみて歩いているのに…。 よけない人のぶんをよけないことにした。 『割に合わない』 『自分は正しい行いをしているのに』 先回りして考えて行動する親切心や、 まわりを見ないで勝手に受け取るだけの他人に 不平等さを感じている。(気遣いの搾取?)  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ●主人公は、本当に"いい子"なのか? 読み進めると、どんどん気持ちの掛け違いのような不安定さが露呈してくる。 社会で存在するには全てを平等にはできない。 不平等さを受け入れる狭量と、日々自分のご機嫌取りを学ぶことが人生だと思う。 正しい行い(善行)が、相手の気持ちの正解とは限らない。気持ち≠正しさ ●主人公は、自分の感情を知らないのかな? 個性がみえない=相手と深い関係を築けない ⇒その場かぎりの"都合のいい人" ⇒誰かの心からの"特別"にはなれないと思った。
17投稿日: 2024.12.11
powered by ブクログなんだか小説というより、人様の日記を読んでいる気分。思考がアッチコッチで目が滑る……けど、自分の頭の中や心の中ってまさにこんな感じで、自問自答したり毒づいてみたり、とってもリアルでした。
0投稿日: 2024.12.03
powered by ブクログ歩道を歩いていて向こうからスマホを見ながら接近する人や自転車を運転する人とぶつかりそうになることはよくある。その場合は前を見るように警告を発しようか、もしくは衝突を防ぐべく自ら道を譲るべきか思案することがある。
0投稿日: 2024.11.29
powered by ブクログそうだよなー、いい子でいるのってしんどいよなーと共感しながら読んだ。無意識に良い子ができる人ならいいけど、良い子をやらなければいけない人間は自分が損している気がする。こんなにも自分がいろんなことに気を遣って生きているのに他人は何も考えず図太く生きてるように見えるのが腹が立つ。意識的な良い子がその境地に至ると負のスパイラルばかりが起こる。心の絶妙なバランスをうまく言語がしていて面白かったし、ちょっと身につまされた。
1投稿日: 2024.11.28
powered by ブクログ真面目な人の処罰感情が強すぎて狂気に走ってしまう心理描写が細やかで、「直子の気持ちまあまあわかる」と共感してしまう自分が怖かった。 直子はやばい奴なんだけど、スマホながら見の人を避けない方が怒られるのは確かにおかしいよなと思ったり。 ぶつかりりおじさん、彼氏といると絶対ぶつかってこないし何なら道を開けてくれるというのもモヤモヤした。 彼氏の浮気が発覚して、「なんだ、あんたもこっち側かい。」と怒りよりちょっとホッとするところが良かった。 直子のヤバエピソードを爆笑しながら聞く望海という友達、実は直子の言動にドン引きしているんじゃないのかと思い期待しながら読み進めていたんだけど、特にそういう描写がなかったので意外だった。 『お供え』は同性のそこそこ仲の良い後輩がいる人なら誰でもドキッとするのでは。 後輩と付き合いやすいと感じるのは自分のことを先輩として気を遣ってくれているだけで友達ではないんだよな。 3作とも気づかなかった自分の醜い感情を「ほら!ほらほら!」と見せつけられているようできつかったが面白くて一気に読んだ。
1投稿日: 2024.11.28
powered by ブクログ短編集三部作。読み終わった最初の印象は他人の本音って怖い、ということ。心の中のザラザラとしたなんとも言えない負の感情を表現するのが上手い。 自分は男だから考えたこともないようなことで、割を食ってる人もいるんだなと感じた。
0投稿日: 2024.11.20
powered by ブクログ平和に生きてきた女性の本音と反抗の話。 世間の「ぶつかりおじさん」って、こんな思考なんだろうか。 本音をうまく表現していて、みんな同じなんだなぁと思ってしまった。 まぁ自分の分は避けようよ。
0投稿日: 2024.11.09
powered by ブクログ共感できる。 心の声が痛いくらい分かる。自分の感情をあやふやにしないではっきりしているところが気持ちが良い。
5投稿日: 2024.11.02
powered by ブクログ3編のお話はどれも女性が主人公。そして女性の裏の顔をここまで怖いと思わせる作家さんは初めてかも。 表題作の『いい子のあくび』の直子は普段とてもいい子と思われているだけに裏の顔が余計に怖い。何だか割に合わないと不満に思うことは私もあるけど、直子のような行動を起こすかどうかが大きな違い。 他の2編の女性たちも共感出来る所もあるけど、自分の気持ちに素直過ぎるかな。『お供え』は職場の人間関係のお話。表面上は仲良くしていても実はこの人苦手なんだよね〜というのはわかる。でも願いが叶うフィギュアにお供え物してまで転勤をお願いしちゃうなんてね…。それも相手に目撃されちゃってるし(笑) ラストの『末永い幸せ』は結婚式が嫌いな女性のお話。仲良しの同級生の結婚が決まり結婚式に来て欲しいとお願いされてもお断りする潔さはすごいな…と思ったけどね…。確かに 出席するとなれば女性の場合はご祝儀以外に着る物やヘアメイクにお金がかかるのは仕方ない。でもホテルに泊まってこっそりウェディング姿を見る位なら出席しようよ!と思ってしまう。 『いい子のあくび』は主人公を好きになれなくて途中で読むのやめようかと思ったけれど、そういえばこの作家さんの前に読んだ本も嫌いな女性が出て来たな…と思い出しました。
8投稿日: 2024.10.28
powered by ブクログ人間の本音の部分をここまで詳らかにされ、共感する部分もありつつ私と関わりのある人もどこまでが本当でどこまでが嘘だろう?と怖くなった。笑 こんなに内面を言語化できるのがすごい。
1投稿日: 2024.10.27
powered by ブクログ3編の短編。 「いいこのあくび」、いい子の振りしてちょっと悪いことしてしまう。 わざと自転車にぶつかったりする。 その結果が色々派生していく。 スマホを見ながら歩いている人に注意したくてわざとぶつかったり、なんてやってみたくなることもないことはない。 でもやらないだろう、怖いもの。 でもそういうの見るとイラっとすることってある、わからなくもない。 「末永い幸せ」、結婚式が苦手ってこちらもわからなくはない。 手放しで人の幸せを喜んだり、人の不幸に悲しんだりって私もわからない。 かと言って友達の結婚式に招かれても出ないことはないと思うけど。 どれもわからなくはない、話だった。
0投稿日: 2024.10.23
powered by ブクログ日常の些細な違和感や苦しさを突き詰めて表現するとこんな文章になるんだなぁ。 いい子であることが割に合わないのはわかる。 職場の仲間に親しみが薄いことも。 結婚式が不気味だというのも共感できる。 だけどその先が、主人公達の取る行動までは私だったら至らないなという感じで、最終的にはこわ…と思う読後感だった。式に良さを感じないから参加を断ったのに、友人の結婚式が見えるホテルの一室借りて上から眺めてるってどういう感情? 物語の締めくくり部分は淡々としていて感情描写が減るので、何をどう考えたらそうなったのと思う部分も少し。見つかったかもとドキドキしてたり「偽チャペル」と繰り返したり、いい感情でそこにいるわけでもなさそう。
0投稿日: 2024.10.23
powered by ブクログ今回も自意識すごいな〜。良い子の心の声を聞かされて、わかる〜って部分と、こわ〜って部分が両方あって、7:3ぐらいで怖い方が多い。 お茶っ葉のくだりはほんとにリアルで、少なくなってるのに気付いたから担当でもないのに買って、でも気付かれたくなくて、お礼言われたら舌打ちって、そんな生き方苦しすぎない? うち会社では朝ポットにお湯を入れるのが当番制で、でも出勤したら誰か先に来た人がやってくれてるから、当番制と言いつつほぼやったことはない。 これって私にとっては本当にどうでもいいことなのだけど、その裏で感情を乱している人がいるのかと思うとなんか恐ろしくなった。
1投稿日: 2024.10.21
powered by ブクログ高瀬さんの小説をいくつか読んだけど一番好きかもしれない。 これを読んでから、日常のふとした瞬間に「いい子のあくびではこんな事書いてあったな」って思い出したり、「高瀬さんならこんな時どんな言葉で表現するのかな」って無意識に考えちゃうくらい、私の中に染み込んだ小説になった。 会社のお茶の残りが少ないから発注する、嫌いな上司の機嫌を取る、などなど。 ムカつくけどやっちゃうよなぁ。 嫌ならやらなければ良いのにって自分でも思うけど、やっちゃうのよね。 いい子だねって、よく気がつくねって言われたくてやってるわけじゃない。 むしろ気付かれたくない。 だって、人のためにやってることじゃなくて、その団体の中で快適に過ごすために半分自分のためにやってることだから、感謝されると居心地が悪い。 だけど、やって当たり前って顔されるとなんか腹立つ。 そういう事ってよくある。 私は、時間にある程度余裕を持って職場に着いておきたくて、職員の中で一番早く到着することが多い。 そうすると必然的に、始業の準備を皆より多めにやることになる。 誰に頼まれたわけでもないのに自分がやっている仕事が増えて、いつの間にか「なんで私ばっかり」ってマイナスな気持ちが積み重なっていくことがある。 だけど周りからしたら、別にやれって頼んでないし、って事なんだと思う。 やっぱり社会人としては、自分だけでやらなくても良い仕事を勝手にやって、それに対して私ばっかりって文句言うのは良くない。 中途半端に良い人ぶって、実は内心相手にイラついてるのは相手にも失礼だ。 頭ではわかってるんだけどなぁぁぁ。 人の分まで替わってやっちゃう性格、それを割に合わないと思う苛立ち、ルールを守らない図々しい人に突発的に抱いてしまう攻撃的な怒り。 どれも身に覚えがあって、だけどこうして客観的に見ると、生きづらいなぁって感じる。 共同生活のためにそれぞれがお互いに気を配って助け合うことも大事。 他人の領域なのに自分がコントロールできると思ってしまう気持ちを手放すために「嫌われる勇気」にあった「課題の分離」も大事。 ルールを守らずに自分の分を他人に背負わそうとしてくる人には屈しないのも大事。 でも自分の身を守るのも大事。 その辺の区別がきちんと線引きできて、バランスを保てるようになればもう少し生きやすくなるのかな。
10投稿日: 2024.10.17
powered by ブクログ普通に面白かった。なんかめっちゃ本音でかくし、ひねくれてんなーとも思うけど、まあそういう人もおるかー自分勝手やなぁともおもうけど
5投稿日: 2024.10.17
powered by ブクログつまんねーねみーってなんの呪文なんだろう?と何回も見ていて、やっと分かった、81ページ 本の表紙に騙されてはいけません。えぐい話です。いい人って恐ろしい。でも、偽物のいい人ってニオイでわかるよね。嘘で塗り固めた自分で生きてると、こんな風になっちゃうんだね。 自分は面倒臭すぎてこんな生き方出来ない。成瀬を読んだ後のこれだからだけど、成瀬が好きだ。 でも、ちょっと先に気付く人が背負わないといけないのか問題、すごくわかる。 直子みたいな感じの友人がいる。 二十歳を過ぎた子供が二人いて、でも見た目は今でもとっても可愛くて、終始直子を見てるとその友達を見ているようだった。その友人はどう返信したらいいかわからないような馬鹿馬鹿しいLINEをよく送ってくる。本人は直子ばりに真剣だ。それでも好きな友人だ。
0投稿日: 2024.10.17
powered by ブクログ共感性の高い、心の中の悪意が描かれていた。 その場を凌ぐための、なんとも思ってないものに対する好き嫌いの宣言や、周りからどう思われるかを気にした、気持ちと離反した行動。 自分の心の中にもポッと浮かんでは消えていく悪意があり、それがうまく言語化されていて、読んでいてなんか楽しかった。
1投稿日: 2024.10.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
著者の本を読むのはこれで3冊目だが、社会に生きる人間の一貫性のなさが面白い。 私自身、会う人によってキャラを変えることは普通にある。意識的にやるというよりは無意識に振る舞い方を変えてしまう。その場に適応し生存していくためなのだろう。 表題作の主人公は人よりちょっと気がつく性格なのでその力がより強く働いてしまっているのかもしれない。 そもそも強固な一貫性を持って生きてる人なんているのだろうか。 主人公の恋人は主人公からみるといかにも先生らしいいい人で主人公を大事にしていることに嘘はない。しかし、しれっと浮気する。 収録作「末永い幸せ」の大事な友人の結婚を祝いたい気持ちと結婚式という儀式に違和感があるから式への出席を辞退するという言動も両立する。大事だからこそそんな儀式には参加しない。でも気づかれないように近くから見守る。 おおよその人は物事に対して相反する感情を持っておりそのどれも嘘ではない。読了後、いろんなことが頭に浮かんだ。 あとシンプルに東京で働くのって過酷そうだ。
0投稿日: 2024.10.15
powered by ブクログ面白かったー!好みでした! 直子さんは自分自身のことをすごく分析しているなと思った これは長所でもあり、生きづらさにもなりそうだな 私を見ているようで不思議な感覚だった
2投稿日: 2024.10.04
powered by ブクログいい子のあくびに共感。演じてる自分、悪態をつく自分。割に合わない、じゃあしなければいいのに。社会に出て経験が積み上がってきてから芽生えた気持ち。とてもおもしろかった、
1投稿日: 2024.10.02
powered by ブクログ人間の、奥の奥のコアな部分が描かれている、という感想。 登場人物が、捻くれてるとか、性格が悪いという感覚はなく、行動に起こすかは別として、理解できる妙に納得感がありました。 久々の活字、たのし。
11投稿日: 2024.10.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
表題作のいい子のあくび。 なかなか絶妙なところを抉ってくる。こんなふうに感じて、こうやって考える人がいるんだ、というのを生々しく感じた。 ただ、いくらいい子でよく気がつく人(と、周囲から評され、その自覚もある人)でも、くまなく全てに気が回るわけではないし、常に損してるばかりではないのでは、とも思う。全てに共感できたわけではないけど、理解できる部分もあり、リアルな描写にひきこまれて読んだ。主人公の彼氏の言動がなかなかホラーだと思う。 2作目のお供え、はぞっとした。色々不穏だな、この会社……。 3作目の末永い幸せ、はここまで極端な思考になるって何があったんだろう、と思わずにはいられない。婚姻制度、田舎の結婚観、結婚式の白々しさや男女の格差などに疑問を持ったり嫌悪感を感じる、それ自体は確かにそういう面もあるよね、と理解はできる。 けれど、長年の友人のウェディングドレス姿すら、綺麗であることは結婚式の幸福の条件のひとつだ、と冷めた目で眺めるくらいなら、隠れてまで見に行かなきゃいいのに、と思ってしまった。友人は結婚式を嫌悪する主人公に出席を強要せず、理解を示したのに、覗き見されてた上に、こんなふうに思われてたらショックだな。 偽チャペル、偽チャペル、と何度も出てくるのがしつこく感じてしまい、少々気が散った。 全体的にざらついた読後感で、印象に残った。ただ、いろいろな感情を刺激されて、読むのにエネルギーが必要。他の作品も、元気がある時に読みたいと思う。
7投稿日: 2024.09.24
powered by ブクログ誰しもが持っている?、もしくは、確実に自分が持っているジメジメした部分を描いていて、なんか小っ恥ずかしくなっちゃった。
1投稿日: 2024.09.23
powered by ブクログこの人と喋る時の自分と、違う人と喋る時の自分は使い分けてるかもしれないけど、どちらもその時は本当にそう感じているし、だからどちらも本当の自分。 末永い幸せ 結婚は人身売買、女が家に入るという考えの悍ましさ
2投稿日: 2024.09.17
powered by ブクログ"割に合わなさ"を描いた中編の表題作「いい子のあくび」、他2作の短編からなる小説。 日常に潜むモヤモヤにフォーカスされていて、みんな何かしら共感できる部分はあるんじゃないかな? 登場人物の言動に心がざわざわ。かなり共感できる部分もあれば理解し難い部分もあるけど、人間らしさが惜しみなく描かれているから面白いです! 愛嬌が大事と思ってこれまで生きてきた自分としては、心の奥の細胞を綿棒で擦り取って顕微鏡で観察されているような感覚になりました。 「あるある」と共感できる作品は世の中にいっぱいあるけど、こんなにも奥の方の、言語化できないでいる心の内を文章に起こしてくれている作品はなかなか無いと思います!
14投稿日: 2024.09.08
powered by ブクログ歩きスマホをしてぶつかってくる人をよけてあげるなど、公私ともに「いい子」の佐元直子だが、常に鬱屈した「割りに合わなさ」を感じ続けていて、ある日思い切って行動に出るという表題作の「いい子のあくび」ほか2編の短編を収録。 3作とも、面倒くさいなぁという感性を持った女性が主人公で、特に表に見せる「いい子」とは違うダークな面を持つ表題作の主人公とは関わりたくないなと思う。ただ、自分は男性ではあるが、彼女らの感覚の中に「なんかわかるかも」と思うものも結構あった。 表題作の主人公が抱えるいつも先に気付く人ばかりがよけてあげたりするのが割りに合わないという感覚も、自分もそういう行動をとることがあり、普段は別に気にすることもないが、割りに合わないなと思うこともあるなと再認識した。また、矛盾する感情があっても、それは表と裏というよりも全部が全部本当で、ばらばらなものが集められて心のかたちに並べられたみたいという感覚も理解できた。 「末永い幸せ」の主人公が、結婚式に「じんしんばいばい」を感じて、親友の結婚式であっても出たくないと感じるというのも、自分は結婚式をしたこともあるし、出るのも各々のこれまでの人生を感じられたりして好きなのだが、主人公の結婚式に対する違和感は一理あると思った。 そして、3作に共通する、人生の中で仲良くなった人との関係の儚さを憂えながらも諦観するような気持ちも共感するところである。
11投稿日: 2024.09.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
人間関係を損得勘定で考えたり、友人、彼氏、職場の人など対する人によって演じ方を変えたり。それは誰でも経験があることだと思うがあまりにも内側の自分の為、口に出して言うことはほとんどないのではないか。一方で自分もこんな感情抱いた経験あるかも?と思える部分が節々にあり読み進めてしまう。 ”話し相手がどう思うかを抜きにして人の話を聞く仕方がわからない” ”今ここの、この場でしかない人間関係を何十年も築き続ける。作って作っていつか手放す。” ”中学で仲が良かった子も、高校で仲が良かった子も。連絡が途絶えたあの人たちに、私からも連絡をしないことで、なんとか保っているのだ” また、結婚式のファーストバイトを「じごく」と感じてしまうところも今まで意識して言葉にしたこと無いが共感を覚える。 モヤモヤした読後感ながら同時にすっきりした感覚を覚えるのは、小説を通して自分の認識していなかった感情を認識し言語化することによるのではないだろうか。
1投稿日: 2024.08.27
powered by ブクログ読む前と読んだあとの気持ちの変化は? だれもが思ったことのある ドス黒い感情を表現してもらうことで どうなるか?体験させてもらった。 ちょっと損してる?と思ってたけど、 行動しなくてよかった。 と、思わせてくれた。 どうしようもない、 モヤモヤ感情を抱えている人に オススメしたい一冊です!
1投稿日: 2024.08.18
powered by ブクログ高瀬さんの作品は、今の時代の生きにくさや息苦しさを本当にリアルに映し出していて、それは読んでいて苦しくなってしまうほどだ。 でも読まずにいられない。 いま、この世に何が起こっているのか、そこから目をそらしてはいけないと思わせられる、そんな一冊。
1投稿日: 2024.08.18
powered by ブクログう〜ん…読後感はどんより。 他人、社会から、自分の存在を軽んじられた感じがして、それにあらがわないと、自分を保てなくて…ってのは共感できる。 誰でも瞬間的に変わる不安定な感情にのまれながらも、なんとかコントロールして過ごしていると思うけど、本作ではあまりにも自分中心のダークをさらけだしてて、気持ちが荒む。 前作より過激な内容を…っていう内事情かしら。
1投稿日: 2024.08.16
powered by ブクログすごくよかった!自分の信念を曲げたくないことってある。それが自分の身を傷つけることになっても、友人と距離ができてしまうかもしれなくても。他人からみたら些細かもしれないけど譲れないこだわり、文章にするのがうまい。
7投稿日: 2024.08.12
powered by ブクログ収録作のうち「末永い幸せ」が特に好みだった。 『こういう視点でこういう題材を書く作者は性格が悪いなぁ』と言い切るのは簡単。 そんな風に突き放すことで、あたかも自分は違いますよ、自分はちゃんと結婚式を違う観点から見ていますよ、と取り繕うことができる。ここにこんなことを書く自分こそ性格が悪いな、と自覚しながらここに感想を書く。笑 ご祝儀のほかにドレスやバッグ、ヘアセット代。結婚式の出席にはお金がかかる。お金だけじゃなく、新郎とは違う、新婦の立場。 自分が言語化できずにいた、というより考えないようにしていた、向き合おうとすらしていなかった部分を深くえぐられた気分。 「それって慣習だから」「みんなやってるから」「誰もが通る道だから」そんな表面的な言葉で知らず知らずのうちに押し込めていた、心の底のモヤモヤをよくここまで文章化したな、という感想。
1投稿日: 2024.08.11
powered by ブクログ高瀬隼子節炸裂、といった作品。 現代社会での悪意を描くのが本当に上手くて、怖くて、ある意味ホラー小説です。 表題の『いい子のあくび』の主人公の他者への傲慢で、自分勝手な考え方が、現実に起きてる事件の加害者の感情を想像させて興味深い。 歩きスマホをする人を無差別に標的にする行動は、自分の正義を振りかざし、正当化していてリアルにいそうで怖い。 ずっと主人公目線で進んでいった物語が、最後の出来事で、スッと第三者目線になり現実的な見え方になったのは、読んでいてホッとしたし、お見事でした。 『お供え』は身近な人達への些細な悪意 『末永い幸せ』は結婚式に対しての違和感 両方とも共感出来る部分はあるけど、実際はここまで、その悪意や違和感に向き合わず、それとなく生きているから、フォーカスするとこんなんになるのだなぁ、という感想。 ここら辺の感情は大小に関わらず、誰にでもあると思うから、人間、見たい感情にフォーカスして生きていければ幸せだよね、と思った。
4投稿日: 2024.08.10
powered by ブクログ「ぶつかったる。」 わかる、もう、めちゃくちゃわかる。 何ならこの作品が出るずいぶん前から、同じ事を思っていた。 なぜ真面目にルールを守っているほうが、そうでない人に配慮しなければならないの? 毎日、毎秒、ちょっとずつ心に小さなトゲが刺さっていく。 そういう「イラッ」がたくさんあるから、自分の性格が悪いのかなぁと思う時もある。 だけど我ながら、よく気がつくめっちゃいい子な時も多くて、それは職場だったり親戚の前だったり。 だってそうしといたら楽だし、スムーズ。 そういう私を「何考えてるか分からない、裏表あって性格悪い」と、自称「性格のいいひと」たちは言う。 だけど、どっちも本当の私なんです。 この世の中に、同じような思いを持つ人がいると分かっただけでも、すごく救われた気分だった。
4投稿日: 2024.08.01
powered by ブクログどうしても直子の頭の中のヨシオカくんが言っていた、そして聞き取れなかった言葉、口の形はあ・あ・お。のところだけ自分の中で納得出来る落とし所のようなものがなくて不完全燃焼です…。どなたか是非考察お聞かせください;;
7投稿日: 2024.07.21
powered by ブクログ自分の損得を踏まえ、いい子にいることも、自分が嫌だと思い押し殺して過ごしてきた見返りも、大切な人の幸せを心より願いたいのに伝わらないことも、どれも心が痛く生きづらいなと感じました。 上記の感じた方は少数派なのかもしれませんが、一生懸命生きていることは確かな事実だと思いました。
18投稿日: 2024.07.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
図書館の本㊳ 初めての高瀬隼子さん。毒っぽい内情の清々しさが刺さった。 『いい子のあくび』の主人公は少し自分と似ているので、共感できた。 嫌なことをされたときずっと根に持つところ、本心と行動が嚙み合っていないところ、コミュニティによって自分を変えるところ、でもどれも素であるところ、好きな人にはありのままの自分を好きになってもらいたいと思いつつも、好かれたくてつい「いい子」になってしまうところ。 どれもこれも自分のためにやっていることだと思うので、このようなタイプの人は自己犠牲的な人が多そうで、ストレスをいかに上手く発散するか、が問題になってくると思った。それが主人公では手帳に書き留めること(?) 周りに対しての人当たりからは想像できない、過激な心の声が矛盾していて、人間の心理は複雑だと思ったし、文章のキレがすさまじいのがシンプルに面白く、私には楽しく読めた。 印象的なフレーズ ・忘れない、と思う。わたしは絶対に忘れない。それがあったことも、その時に発生した怒りや不快も、時間が経ったからって許さない。 ・心はどうしてこんなにばらばらなんだろう。ばらばらで、全部が全部本当であるために、引き裂かれるというよりは、元々ばらばらだったものを集めてきて、心のかたちに並べたみたいだった。 ・わたしは全部痛いほど意識している。「いまよけた」「わたしいまよけた」って、かぎかっこ付きで意識する。その顔を、よけた後も何度も何度も思い出してしまう。わたしがよけたから、まっすぐ歩けた人だ。 ・こんなに近くにいる人にさえ見破られないのだとしたら、これはもう、こちらが本当のわたしなんじゃないか。うらおもて、って言うけど、別にどっちも表だ。わたしは、やっぱりいい子なんじゃないの。 ・大地の家族に会った日にかぶっていた猫は、着ぐるみどころじゃない。この世に存在するありとあらゆる愛らしい猫ちゃんの皮を全部剝いできて継ぎ足して、それでも足りない部分はキティちゃんやおしゃれキャットマリーちゃんで補強して作った、最強猫ちゃんで、そこにはわたしの要素はひとつもなかった。ついでに言うと着ぐるみの方はいつもかぶってる。大地の前でもかぶっているし、会社でもかぶってるし、家族の前でもかぶってるし、なんなら一人の時だってかぶってる。 ・わたしは、わたしが悪いときでも、わたしは悪くないって主張する。だって割に合わせただけだから。いいとか悪いとかじゃないから。わたしはわたしのぶんだけしかやりたくないから。全部背負っていくのは嫌だから。嫌だけどでも、やっぱり悪いことをしたって思ってる部分はあって、だけど誰にもそれは言えない。わたしが悪かったって認めたら、それは、わたしが割に合わないことを受け入れて生きていかなきゃいけないってことになる。
4投稿日: 2024.07.16
powered by ブクログながらスマホの人をあえて避けてあげたくない。だからってぶつかる勇気は私にはないけど、時にはわかるなあと思った。
2投稿日: 2024.07.13
powered by ブクログずっと一人称で語られる主人公の思考の中に入りこめる感じが作者の力量を感じる。 『こんな考えてたら生きにくいでしょう』とちょっと離れたところからみれるのは私が歳を重ねたからで、若かりし頃の自分だったら共感しきりだっただろうなと思う。なんだかもう世の中に対してイラつくけど、色々と気になってしまう自分にもイラついている、そんな若かりし頃を思い出しました。
5投稿日: 2024.07.12
powered by ブクログ自転車に乗りながらスマホをいじる中学生が近づく__よけてあげない、ぶつかったる!人間関係の鬱憤がよからぬ方向へ。高瀬さんがこの話を書くきっかけが気になるな...歩きスマホに嫌な思い出が!?不穏な空気が増していくと待ってましたー!!と思うのは私だけでしょうか。
9投稿日: 2024.06.30
powered by ブクログ私はこの作品、あまり共感できなかった。 ながらスマホをして歩いてくる人をなぜ自分が避けてあげなきゃいけないのか、 たしかに、ながらスマホをしながら前を全く見ずにまっすぐ突き進む人がいたらムカつく気持ちはわかるけど、主人公のようにぶつかってやろうとはならないなあ。 私だったら、そんなムカつく奴のせいで自分が傷つくことが無駄だって思う。そういう人はいつかどこかで痛い目に遭うんだ、今回すれ違ったのが私でよかったね、くらいに思うな〜。 でもこの主人公のように思っている人もいるのかもしれない、、。 私好みの本ではなかった、、。
2投稿日: 2024.06.29
powered by ブクログ表題作と短篇2つ。全体に通じるのはごくごく普通の人達の世の中に感じる違和感、なのかな。それってとてもありふれた感覚だったりするし、表題作の主人公と同じような事を自分もした事だってある。ただそう言った心の動きを克明に描くのがとてもうまい、と思った。こんな風にしてみんな生きてるわなあと思った。著者は芥川賞取ってるらしいのでそれも読んでみたい。
2投稿日: 2024.06.28
powered by ブクログ人とぶつかる、ぶつからないをベースにここまで解像度高く書けるのがすごい。自分の中にあったもやもやがきちんと言語化された気がする
4投稿日: 2024.06.26
powered by ブクログ読みながら、この感じは読んだことある、と思ったら、やっぱりこの作家さんだった。 すごく共感して、私があの頃感じたことをこんなにうまく言葉にしてくれて!と思うけど、読み終えたあとの疲れや重さがしんどい。 最近、こういうタイプの小説をよく読むけど、読んだあと、どういう気持ちになればいいのだろうか。
4投稿日: 2024.06.17
powered by ブクログ読み終わった感想は一言、ざらり。 人の嫌なとこを見続けてる気がする作品。 共感とかはなくざらざらしながら読了。
1投稿日: 2024.06.14
powered by ブクログ直子さん・私さんの心と、 私の心が、 よく似ていて、 もどかしくなってしまいました 奏さんのような感覚は大事にしたいですね
2投稿日: 2024.06.10
powered by ブクログやっぱり好きだなぁ〜〜〜 一瞬イラッとして瞬間には忘れてる不快な気持ちが丁寧に掘り下げられて…読んでいてすごく共感。 周りの人の心の中が透けて見えるよう、自分のことさえも他人事のように俯瞰して見えてしまって、自分を生きてる実感がなくなっているあの感じが散りばめられていた。 最後の『末永い幸せ』刺さりまくった! 高瀬さんの著書は、最後に、それでもこの世界で生きていくんだっていうなんともいう切なさというか、いい意味での諦めを感じるのかな…。(読んだの2冊目だけど。)でも虚しい気持ちにはならないの不思議。 なんかこういう小説を書いてくれる人がいることにホッとする。
4投稿日: 2024.06.09
powered by ブクログ歩きスマホしてる人が憎すぎて心の中でひどい悪態をつき、わざとぶつかっては怪我を負った歩きスマホ犯人をネットで探して、また口には出さず悪態をつく。時には友だちに毒舌もはくけれど、それだって、友だちが喜ぶようにカスタマイズしている。きみは優しいね、という恋人に対しても、私を見抜けないなんてどうかしている、とまた悪態をつく。 こんな感じで主人公の歪んだ独白めいた物語が続く。こわ、と思いながらも切り捨てる気にはなれない。むしろよくわかる。歪んでるのが人間よね、と思う。少しでも歪みを矯正するために勉強して、友人をつくって、旅をする。それでも歪んでるのが人間よね、と思う。歪んでなさそうな人こそ歪んでる。なんにせよ、歩きスマホはほんとに悪い。平気で歩きスマホをする人が多いせいで、過去のトラウマのせいで、主人公は苦悩する。 本を読んでいないとどうも頭が動いてない気がして、読みやすいのを、時間を見つけて一気読み。脳内すっきりした。
2投稿日: 2024.06.07
powered by ブクログ自動車の運転中についつい、ついてしまう悪態。そんなすぐに忘れてしまうような事柄に近いフレーズを文章にすると「あるね〜」と思ってしまう、そんな本でした。おもしろかったです。
4投稿日: 2024.06.03
powered by ブクログ頭の中覗かれてるのかと思うくらい思考回路が同じでびっくりした。客観的に見ると何もそこまで…と思うけど、そこに至るまで色んなモヤモヤが蓄積されてたりするんだよね〜
1投稿日: 2024.06.02
powered by ブクログもっといい子の話かと思って敬遠していたけど、腹に一物抱えた人の話だったのでストーリーに入り込んで読めた。 モヤっとした感情を解像度高く言語化してくれる小説家をまたひとり知ってしまった。
4投稿日: 2024.05.31
powered by ブクログ人間の歪みを凝縮した感じ。でも実際は歪みというより、人間の本当の姿、の方が正確かもしれない。 自分は直子ほどではないにせよ、いい子にしない理由が分からない、というのには共感してしまった。別に無理しているわけではなくて、そうした方が生きやすいし、単純にそうしない理由が見つからないから、いい子が自分の通常モードになっただけ。 二重人格のような自分。でもきっと、裏とか表とか本当とか嘘とかではなくて、ただただ、全部がシンプルに自分なんだと思った。 でもそりゃあ、割に合わないと考え始めたら生きづらすぎる。直子に幸あれ。。
2投稿日: 2024.05.28
powered by ブクログ私は高瀬隼子さんの作品が好き 誰にでもあるであろう、悪意や裏の部分を誇張はしているけど言語化してくれて晒してくれるのが凄く良い 今作もそう 歩きスマホしてる奴のために、なぜ私が避けなければならないのか 結婚式って、お祝いの気持ちとは別に滑稽に見えて気持ち悪い めちゃくちゃ分かる。共感でしかない。 しかも主人公は至って普通の女性たち。 どちらかと言えば真っ当で良い子だった人。 彼女たちが感じる違和感は、内容こそ違っても多分誰もが頭をよぎる微かな不快の積み重ね。 負の感情を抱くことを裏の自分とするならば、いつしか表と裏の境目が分からなくなる。 表の自分も猫を被った偽りの自分だから。 日常の当たり前や風習に感じる違和感に気付き題材にしている、ある意味小説らしい小説だと思います。
15投稿日: 2024.05.27
powered by ブクログ文学でしかなし得ない、人間存在。 体格、性格など、比較の中で生きている様。 先に気づいてしまう、割りの合わなさ。 切実に自分のありかを求める祈りで締めくくられている表題作。 先輩と後輩の意識の断絶を描く「お供え」。 親友の結婚式を通して、フェミニズム的感性と友情の亀裂をえぐった「末永い幸せ」。
1投稿日: 2024.05.24
powered by ブクログ同じ作者の「おいしいごはんが食べられますように」の登場人物を、全員好きじゃない、と言っている人がけっこういて、わたしはそれを、こんなにリアルに感情をすくいあげた登場人物たちを好きじゃないと思うなんてどんだけ性善説で脳内お花畑なんだろうと思っていたのだけれど、この本に出てくる主人公は全員好きじゃないなと思った。 まあたしかにこう思う人もいるんだろうけど、なんだこいつら、きしょいな、という感覚。本としては面白かったけど、共感は一切ない。 人と人が関わるときの、ある種のパフォーマンスの意味も持つ些細な一挙一動にこんなに軽率に憎悪を向けられたら、やりづらくてたまらない。3つ目の話だけはやや救いがあったけれど、全体的に、たとえ気持ちがついていかなかったとしてもそういう形をとっておいたほうが、最終的にはみんなが幸せに感じることに、変に抗って中途半端に加害することでハリボテの「自分らしさ」を世界に対して表明している哀れな人たちに思えた。 割に合わないという感覚はわからないでもないけれど、それは他人と比較したときの我慢の採算の合わなさを比較するためにある感覚ではなくて、自分が得たい何かのために積み重ねたものが望む形での報酬としてかえってこなかったときに抱く感覚だと思う。 ここまでザラザラしながら生きるのはさぞかししんどいだろうな。若いときに誰しもが抱く「長いモノに巻かれるもんか」という反骨精神を変に持ち続けて燻らせた大人たちの話のように思えた。でも、ちゃんと気持ち悪いってことは解像度はすごい高いんだろうな。
0投稿日: 2024.05.19
powered by ブクログ高瀬隼子さんの小説は、やっぱり私の好みではないんだが、グサグサ刺さるような、人間の嫌な部分とか共感できるような細かい描写にとても感心する.... "いい子のあくび"、うっわー...私の事や。笑 (スマホ見ながら歩いてる人にぶつかる勇気はないけどw) ほんまに人によってキャラ変わるし、いい子の振りしたり、そのくせボロカスに思ったり、どれが本当の自分なんだろう....?全部ひっくるめて私なんだろうか?共感しかない主人公。
1投稿日: 2024.05.11
powered by ブクログ人は同じ事柄でも、一緒にいる人によって自分の発言が変わったりする。でも、どの発言もこれは自分の表、裏と定義づけられるわけではないのかもとぐるぐる考えている主人公。 性格の表と裏ってよく言うけど、本当の性格ってなんなんだろう? 痛みを感じるほどのスピードで表情を作って生き、また周りの様子を伺い、自分が犠牲になっているのにも関わらず、割に合わないのはなぜ?という主人公のもやもやが可視化されていた。 なんだろ、主人公の感情重視で動いてはすぐ反省して、また感情で動いて…というけっこう読んでいて疲れる文章、でも人の感情って起伏が激しい物だし、主人公の内の話だから、疲れたってことはその分ストーリーとして表現されていたってことなんだろうか。 本の題名的にぬるっとなまあたたかい感じがするけれど、そこはギャップ、そういうことねってなりました。 主人公は相手の理想の自分を演じるために常に考え動いている。ある意味、心優しい人だと思ったけれど、もっと解放できたら楽になるだろうな、多分本人もわかっているけど、その呪縛から解き放たれないジレンマ…もどかしい。
1投稿日: 2024.05.11
powered by ブクログ帯の「ぶつかったる」の怒り。前を向いていない人間のために割を食うのは真面目な人間。その怒りは分かりやすく非常に良い。
1投稿日: 2024.05.09
powered by ブクログなんだか面倒くさい本だなと思いながら読み進めていた。 これが女性の話と一括りにしないでほしいなとは思う。 自分がいい子と思われたいから、いろいろ我慢しまくって「善行」をしている主人公。だからこその、我慢せずによくない行動をする人への嫌悪、憎悪。 でもうらやましさもあるのか? ちよっとは「いい子」をやめればいいのに、 と思って読んでいたら、、 「いい子」をやめられないのは、ちゃんと理由があった。 大人がいけないな。 言葉を尽くして語り合ってほしかったなと思う。 これも、偽善か。 最後はどきどきした。 自分が完璧じゃなくて、過ちを犯した経験があると他人の間違いにも寛容になれる。 それか生き延びる術であったとはいえ、完璧いい子を演じているとしんどい。 2話目の「お供え」は怖すぎた。それはないよー。人間不信になるわー なかなか3話目も毒気が強くて疲れた。 そこまで考えすぎるのは疲れる。 単純におめでとーで良しとしたい。 とりあえず高瀬さん本は一回休憩。 すごい作家さんだとは思う。
26投稿日: 2024.05.08
powered by ブクログ衝撃的だった本編が唐突に終わり、続きが読みたかった反抗心と、続きなんかないよこの人には…という脱力感でしばらくその後のページがめくれなかった。 短いお話が2つあったけど、そちらもかなりスパイシーで味わい深い。特に結婚式の話。 本編「いい子のあくび」は終盤ドキドキが止まらなくて、息を詰めて読み終えてしまった。自分の嫌なところと重なって胃が重たい。忘れた頃にまた読み返してダメージ受けたい。
9投稿日: 2024.05.07
powered by ブクログ自意識が人との隔たりを作っていて、それが過剰になると酔いしれてしまうんだろうな。 感情の表現を共通認識として一括りにしないで欲しいと私も切に思うからこそ、直子と奏の対照的な違和感がとてもよかった。 これがわたしのあくび。
1投稿日: 2024.05.06
powered by ブクログ(いい子のあくび) 職場の上司に猫かぶりの態度をとったり、浮気をしている彼氏に気付いていない風を装い良い子を演じることは、余計なところに神経を遣うため割に合わないと感じるが、自分へのメリットも少しはあるだろう。 しかし、歩きスマホの人を避けることはどうだろうか。はなっから悪いのはスマホに夢中になり前を見ないで突き進んでくる側だろう。こちらはちゃんと前を見ているのに。とどのつまり、そんな人をこちらが避けて「あげる」のだ。 本来、避けるという行為を「してあげない」と向こうが自分にぶつかってしまい、自分は怪我をしてしまう。痛みを与えられてしまう。それらは全て余計なものだしデメリットでしかない。 他人の親切をあてにしているような奴のために、悪いことをしている者のために、なぜ正しいことをしている自分が わざわざ、自分が被害を受けないように気を遣い、体を動かして 、道を譲ってあげないといけないのか。 (P15 社会がどうとかではなく、わたしがわたしのために正しいことをした) 歩きスマホ大反対派の自分には共感しか無かった。 どこかのレビューでは、この主人公の内面描写が腹黒く、いかにも女性らしくて男性には理解できないと書かれてあったが、そんなことはないと思う。 自分は男だが主人公の気持ちは分かる。 そして、わざわざ腕を怪我してまで歩きスマホの男とぶつかった時の心情も理解出来るように思う。 人が話しているときに、あくびをしたくなったら大きな口を開けてそのままあくびをする人は少数派だろう。誰しも他人からの評価を落としたくない。他人から写る自分はいい子でいたい。 だから口を閉じたままできるだけ動きを少なくしてあくびを噛み殺すようにしてやり過ごす。 主人公は自分以外の人たちにいい子のあくびをするのが染み付いているような人物だ。 しかし彼との結婚が現実味を帯びてくると、いい子の自分の中にいい子ではない部分があることへの葛藤が始まる。(P72 あんな自分は大地にぜったいに見せられないのに、これから死ぬまで一緒にいる約束をするのか、おかしくなって、少し笑う。) 演技として故意的にするのではなく、あくまでも自然に。内心相手への罵詈雑言が炸裂していようが決して口から態度からは漏れ出すことはなく。 ただ、歩きスマホに対しては別だ。 「割に合わない」 口癖のように出てくる表現が彼女の理由だ。 (P121 わたしが悪かったって認めたら、それはわたしが割に合わないことを受け入れて生きていなきゃいけないってことになる。) P116 「前を向いてまっすぐ歩く人だけが、よけていくべきなんだろうか。見えている人、わかっている人がそうしなきゃいけないんだろうか」 この問いを全ての歩きスマホ連中に投げかけてやりたい。 「お供え」は職場での土産、 「末永い幸せ」は結婚式 がテーマになっている。 出てくる人たちの思想がズレていて、それがアクセントになっており楽しく読み進められた。 結婚式は、芸能人の誰かも言っていたが 放っておいても十分幸せな人たちを、、お金を払ってなぜわざわざ祝わないといけないのか。疑問。と。 これには賛成。結婚式はしたことないけど、自らのケジメもあるが、他人に自分たちの素敵な姿を見せる という意味合いが強いように思える。
2投稿日: 2024.05.05
powered by ブクログ高瀬隼子さんはなんて女性特有の、すごくすごく微細な、いけず心や生きづらさを切り取るのが上手なのだろうか。読んでいて、痛い。心当たりがありすぎて、痛いんだ。ぶつかっても平気な顔してる男性にぶつかったる!と思ったことも、防犯目的で自室に入る前に後ろを振り向く自分になんでやねん!と思ったことも、数多くあるのだ。自覚したけど言語化できないモヤモヤが彼女によって明らかにされていく過程は痛い。でも、たくさんの人に読まれて、男性中心の世界よ、早くなくなれ。 関係ないけど、Xでバズった精子を勤務先女性の私物に混入させた男性、早く捕まれ! p.13 駅や街中で人にぶつかられることがあると話した時、大地は肩じられないという顔をして、実際に疑っているような声色で「おれ、ぶつかられたことないよ」と言った。何言っているんだろうこの人、と思った。大地は中学から大学卒業までバレーボールをしていたという。百八十センチ以上ある身長、腕にも足にも筋肉がそれと見て分かるようについている体。そんなものに誰もぶつかりに行くわけがない。と、そこまで考えて、なんだわたしゃっぱりこいつならいいやって選別されてぶつかられてたんだな、と今更のように気付いたのだった。分かっていたけど、分かっていないことにしていたような。それで、わたしもよけるのを止めにした。よけない人のぶんをよけないことにした。 そう決めた日、大地のマンションからの帰り道で、初めて人にぶつかった。それはやっぱり駅でのことだった。東京では、駅に近づけば近づくほど人が人に憎しみを持ち、怪我をさせても不快にさせてもいい、むしろそうしたい、と思うようになる不思議がある。同じ人混みでも、混雑した店の中や祭り会場とは違う。駅の人混みだけが、人の悪意を表出させる。強制させられているからかもしれない。みんな、どこにも行きたくないのに、どこかに行かされている。 日曜の夕方だった。平日の通勤時間帯と比べると人は少ない。電車のホームを歩く。前からスマートフォンに視線を落としたまま歩いてくる男がいた。まだずいぶん離れているところで一度ちらりと前を見て、すぐまた手元に視線を戻した。ちらりと見た一瞬で、わたしの存在に気付いたはずなのに、その後はもう俯いたまままっすぐに突き進んできた。 「おれ、ぶつかられたことないよ」という大地のことばを思い出した。ここに立っているのが大地だったら、あの男の人は視線をあげて歩くだろうと思った。壁みたいに大きな体の男が前にいたら、すれ違うまでは前を見るんだろうと。 ぶつかったる。 p.56 ぶつかりそうだったからよけただけだった。けれど、よけてしまった瞬間に、やっぱりわたしは偽物だと思った。いつもいつも同じことができるわけじゃない。 いつも同じルールで、同じ物差しを持って世界と対峙できる人になりたいけどなれない。 明日、と頭の中でスケジュールを思い浮かべる。明日は、圭さんと会う約束がある。圭さんには絶対、ぶつかったとか著察とかそんな話はできない。出会った場所が研修会で、会社用の顔をしていたせいもあって、圭さんの前でわたしは特別にいい子だ。 p.93 わたしが男だったら。体が大きくて顔もこわい造りの男だったら、こんなふうに背後を気にしながら自分の部屋に帰るなんて経験一生することないんだろう。 大地と二人で街を歩く時は、こういうことはない。ぶつかられない。自分が人にぶつかりそうになることもない。バリアーがはられている。体の大きな男の人だけに生まれつき付いているバリアー。彼らは、人が人とぶつかったら痛いんだってことを知っているんだろうか。 p.137 『お供え』 かわいい子だと思った。にこにこしているし、挨拶も元気がいいし、仕事をがんばって覚えようという姿勢があった。教育係になったわたしのことを、無条件に用して尊敬しかけているようにも見えた。それで、突き放してみたら、謙虚な新人らしさを徐々に溶かして、軽口をたたく友だちみたいな関係の後輩になった。適応しているんじゃないよ、低姿勢でいろよ、と憎らしくなった。ほんのすとしの憎らしさだった。それがたった三年で、どうしてこんなに大きくなったのか。話し方ひとつ、歩き方ひとつ、全部にいらいらするのに、いくらでも仲良くできた。ランチ行こうよ、今日飲みに行こうよ、と自分から誘ってしまう度、最近全然声をかけてこないBさんも、こんな気持ちだったんだろうかと思った。中学で仲がよかった子も、高校で仲がよかった子も。 連絡が途絶えたあの人たちに、わたしからも連絡しないことで、なんとか保っているのだ。捨て合っていることにしているのだ。
2投稿日: 2024.04.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
割に合わないことばかり。ほんと、なんで私ばっかり道譲ってんだろう?って思うことばかり。なんで私ばっかり残業してるんだろう?なんで私ばっかり仕事押し付けられてるんだろう?私は仕事こなすの遅いから仕方ないかな、とちょっぴり思うけど、やっぱりそもそもの原因は違うところにあるんじゃない?とか。 私も八方美人で、いい顔しながら悪態つく人なので笑、共感しかなかったです。そんなに◯ねとは言ってない…はず。
1投稿日: 2024.04.28
powered by ブクログ本当は読み終わっても本棚には置かず、スルーするつもりだった。 好きな話ではないし。 でも、こういう気持ちもわからなくもないし、こういう気持ちを抱えている人もいることは知るべきことなので、啓発的な意味で置いておこうかと思って。 私は幸いにも鈍感に生まれついているんだろう。 繊細なことが不幸なわけではないけど、しんどいだろうなぁと推察はできる。 とりあえず、ながらスマホはしないでおこうと学んだ(しないけど)。
8投稿日: 2024.04.27
powered by ブクログ前の人が歩きタバコをしていたとき、自分は息を止めたり、距離をとったりする。それは自分のためにすることだけれど、間違ったことをしているのはあなたで、なんでこっちが無駄な行動をしなくちゃいけないのかとイライラしたことを思い出した。 でもそんなの美味しいおやつを食べれば忘れちゃうから直子のように死ぬまで忘れないのは信じられないし、生きづらそう。 直子はなにも間違っていないしすごく共感できるけど、面倒を避け、心地よく生きるには自分が我慢をしなくちゃいけないのかなと思った。 その気を遣う行動も思いやりのひとつなのかな。 末永い幸せでは奏が何度も偽チャペルと言う度に心が苦しくなった。
5投稿日: 2024.04.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
高瀬隼子さんの作品は本当に面白い。そして一番共感できる。 作品に出てくる主人公と自分がとてもよく重なる。とくに良い子のあくびには読んでてその考え方と感情にずっと共感してた。歩きスマホとかわかる、私もたまに絶対に避けるもんかって思うことある。ムカつくよね、あいつら。 けど主人公は世界に対して、他人に対して私以上に辛辣で穿った見方をして斜に構えて諦めてクサクサしてる感じに私はまだマシと思わせてくれて、でもこんなこと思うのやっぱすごい似てるって思う。頭の中でたくさん考えてる感じとか頭の中ではすごい口悪いのとか自分がこんなに考えてるから他人も同じくらい考えてるみたいなことにも気づかせてくれる。いつも頭の中で何かしら考えていたり話しているのは自分ぐらいでなんでこんなズブズブとドロドロしたこと考えてるんだろうと思うことがあるから似たような感情や思いをもってる女性がいることに(物語の中であれ)救われる。この本に共感する女性が多くいますように、と思う。 自分が日常的に外に対し明るい人間だから本で暗い感情をよく噛んで味わえることが心地よい。自分の根が明るいのか暗いのかなんてそれもどっちが本当の私かわからないけど。作品でも出てくる言葉、「心がふたつあるんじゃないかと思う」本当に思う。私は人によって自分が違くて、だから私は何人もいる。ある物事に対して本当に心から素敵だと思う一方で本当に心から気持ち悪いと思う、なんてことはたくさんある。
5投稿日: 2024.04.13
powered by ブクログ3編とも複数の顔を持つ人の話 表題作のいい子のあくびは、読み進めていくにつれて主人公にまつわる世界が広がって明らかになっていくから飽きない。 内容、共感できるなぁ… 自分も、私だけ損じゃない?って思うこと多々ある。 それで褒められても、いやいやじゃあお前も考えてやれよ、みたいな気持ちになるのよね。(頭の中って言葉遣い悪いところも共感 まぁそれでも、自分の機嫌は自分で取るべきだよな。 "ひどいことをしていたって同時に優しくすることもできる" ってなんか悲しいけど真理で好き
2投稿日: 2024.04.11
powered by ブクログやっぱり誰だってこんな感じの負の感情って、あるよな 人間の嫌な部分をこっそりと覗かせてもらったかんじ。
1投稿日: 2024.04.10
powered by ブクログまずは出だしが。「ぶつかったる」である。大笑 高瀬節炸裂!歩きスマホを許さないぞ。何故みんな避けてあげるのだろうか?何故こちらが避けなければいけないのか。という、確かに!と思う出だしで始まる。シンプルな疑問だけれど、あまり深く突き詰めたことのない、ハッとする問題定義。独特の着眼点で、描かれている作品。
17投稿日: 2024.04.09
powered by ブクログ最初から最後まで延々と人間の負の部分を見せ続けられたような、なんとも言えない読後感(読中感?)のお話。 こう言う心の中の独り言的な気持ち、 誰にだってあるのでは(わたしも多少なりともある)、と思うんだけど、それをこうして活字にして読んでいると なんだか暗澹とした気持ちになるし、 その人の見えてる部分と見えてない部分て こんなにも違うのか、と疑心暗鬼にもなる。 きっと主人公の女性たちも同じような不安を抱き さらにその不安を募らせていったんだろうな。。 とは思うものの… でも、でも、やっぱり思ってしまう。 わたしは彼女たちには共感できない。 とても子どもっぽい考え方、行動をする人たちだと思った。
25投稿日: 2024.04.07
powered by ブクログ⚫︎感想 いい子(気がついてしまう子)が割を食うのが許せないという部分は「おいしいご飯が食べられますように」と通じるところがあり、著者のテーマなのだろう。また、いい心も悪い心もそれぞればらばらで、でも全部が本当で、かき集めて一つにしたみたいだという表現が心に残った。 心は、どうしてこんなにばらばらなんだろう。ばらばらで、全部が全部本当であるために、引き裂かれるというよりは、元々ばらばらだったものを集めてきて、心のかたちに並べたみたいだった。 人の心はその日のコンディションでまるで別人のようになったりする。いい人であったり悪い人であったりする居心地の悪さ、不安定さをどうしてもかかえて生きていくしかなく、みんな、似たようなものだろうし、いちいち幻滅するのも違うのならば、いい人であるときも、ことさら評価すべきでもないのかなと考える。 しかし一方で、このように中間をつねに取って、他人にも自分にも冷静な態度でいると、歪みがきたり、また、どっちにも振れないために、人としての魅力が減ってしまうのかなぁとも思う。 ⚫︎あらすじ(本概要より転載) 第74回芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞 芥川賞受賞第一作。 公私共にわたしは「いい子」。人よりもすこし先に気づくタイプ。わざとやってるんじゃなくて、いいことも、にこにこしちゃうのも、しちゃうから、しちゃうだけ。でも、歩きスマホをしてぶつかってくる人をよけてあげ続けるのは、なぜいつもわたしだけ?「割りに合わなさ」を訴える女性を描いた表題作(「いい子のあくび」)。 郷里の友人が結婚することになったので式に出て欲しいという。祝福したい気持ちは本当だけど、わたしは結婚式が嫌いだ。バージンロードを父親の腕に手を添えて歩き、その先に待つ新郎に引き渡される新婦の姿を見て「物」みたいだと思ったから。「じんしんばいばい」と感じたから。友人には欠席の真意を伝えられずにいて……結婚の形式、幸せとは何かを問う(「末永い幸せ」)ほか、社会に適応しつつも、常に違和感を抱えて生きる人たちへ贈る全3話。
53投稿日: 2024.04.04
powered by ブクログこの作品もまた、なんとも言えない不穏な感じがする作品です。この前に読んだ3作品と比べると、個人的には物足りないような感じがしちゃいましたね…。3編の短編が収められています。 「いい子のあくび」いつもいい子を装う主人公直子、日々の生活のなかでいい子でいることに疑問を感じる中、事件が起きる…。 「お供え」主人公はある会社に勤めるわたし。その会社で創業記念に作られたフィギュアにお供えをし願いごとをすることが流行り…。 「末長い幸せ」:35歳の奏が主人公。友達の結婚式に誘われるが、奏は結婚式にいいイメージがなく欠席すると伝えるが、それでもお祝いしたい気持ちがあった奏がとった行動とは…。 高瀬隼子さんの作品を続け読みしていたんですが…読みやすくってどんどん読めたんですが、何かと忙しくってレビューが落ち着いてできませんでした。でも、そんな時でもやっぱり読書をしたい欲だけは抑えられませんね(笑)。
66投稿日: 2024.03.27
powered by ブクログ高瀬さんの作品を初めて読ませていただきました。 普段、人に見せないように心の奥に秘めてる悪意や毒がなんとも言えないほど表現されているなと思いました。 読みながら「こんな気持ち感じたことあったかも」って共感する部分もありましたが、なんというかどのお話もすっきりとしたものではなく、終始心がザワザワしました。
2投稿日: 2024.03.24
powered by ブクログ公私共にわたしは「いい子」。人よりもすこし先に気づくタイプ。わざとやってるんじゃなくて、いいことも、にこにこしちゃうのも、しちゃうから、しちゃうだけ。でも、歩きスマホをしてぶつかってくる人をよけてあげ続けるのは、なぜいつもわたしだけ?「割りに合わなさ」を訴える女性を描いた表題作(「いい子のあくび」)。 「いい子のあくび」のラストは気になるけど最後まで読み終える気力が湧かないので、ググって結論を確かめ「うーん」と唸ってしまった。複雑な心模様を細微にわたり書き込んであるプロセスがもどかしい。誰だって違和感を抱きながらも、表裏を使い分けて日常を送っているのだろうが、程度ものだろう。 そこで「いい子のあくび」というタイトルを再度見直した。”いい子”は主人公の直子、いい子はあくびをするはずがないはず、そこを敢ていい子があくびをするという絶妙なタイトルに惹かれて本作を選んだのだが、直子は”いい子”にしてはやり過ぎに感じられた。 気を取り直して3話目の「末永い幸せ」を読了。1話を途中で断念してから気を取り直して1週間後になる。こちらは短編だったせいかすんなりいった。奏は郷里の友人・りっちゃんから結婚することになったので式に出て欲しいと頼まれる。奏は祝福したい気持ちは本当だけど結婚式が大嫌い。結婚式に招かれ、バージンロードを父親の腕に手を添えて歩き、その先に待つ新郎に引き渡される新婦の姿を見るたびに、花嫁が「物」みたいで、「じんしんばいばい」という言葉が浮かぶ。 奏は迷った末に結婚式を欠席する。りっちゃんの結婚式には出席せずに、偽チャペルが見えるホテルに宿泊して、こっそりホテルの窓から隠れて式を見守る。そこまでやるぐらいなら出席すればいいのにー。もしくは欠席してもいいじゃない! 結婚できる親友を羨んでいるのではなく、りっちゃんの幸せを祝福したい気持ちはあるのだと誤解されたくないのだろう。奏の真意は結婚に対するわだかまりを残したまま(特に親友のりっちゃんだからこそ)式に参列したくなかったのだろう。上手く伝えられない奏は悪意にとられてしまうのを懼れた末に取った行動が、隠れて式を観るということだったのかしら? 真剣な奏には申し訳ないが、滑稽でいじらしくも思えるのは、アラコキの年齢になったからだろうか? 絶対譲れずに正しいと信じていたのに、経験を積み変わった道理が、私の跡にはごろごろ転がっている。 20代初めに結婚式はしないと両親に宣言した。両親に説得され、夫と私は、一度も使用されなかった地味な公民館を選びしぶしぶ簡素な式を挙げたのだった。しかし、初めて仲人をした義父の兄さんが緊張のあまり私たちが啜る契りのお神酒をずずっと飲み干し、その傍らで兄さん嫁が慌てて「父ちゃん、そいは違う!」と大声でたしなめる一幕、司会者の「どんなお気持ちですか?」という問いに、私は本音で「結婚式は2度としたくない」と応えると「2度もされた困りもの」と、笑いを取った。 故郷の両親に「館長さんが、あなたたち以降、公民館で挙式するカップルが増えたと感謝していた」と聞いたのは、もっと後になってから。
17投稿日: 2024.03.12
powered by ブクログ最終的にこの小説で何を言いたかったのかは凄くよく分かるし共感も出来る..。 気が付いてしまう人がそうじゃない人の先回りをして、何か動かなきゃいけないの? 分かってる人が、そうしてあげないといけないの? だったらもっともっと鈍感でよかった 何にも気にしないで見たままだけを感じられる人でよかった、 割に合わない、 そう言う気持ちって生きてれば本当沢山ある。。 特に会社ではそれの連続だったな.. ただ平和に生きたいから笑ってるだけなのに 舐められる 私だから、当たられる だったらヘラヘラしなきゃいいのは分かってるんだけど、 「「それができないんだよ。わざとやってるんじゃなくて、いいことも、にこにこしちゃうのも、しちゃうから、しちゃうだけなの。」 搾取され続けるだけの人生なんて嫌だー!! って思ったから私は動いたのだ。 でも、私は、スマホを見て歩く人に、わざと「ぶつかったる!」と思う程までには陰鬱な顔して生きてはないと思う。正直な所。 ただ、ところどころグサっと刺さる言葉はございました。 個人的には、『おいしいごはんが食べられますように』の方が好みのストーリーだった。 でもムカつく、を小説にしたい!って言う強い意志を持つ高瀬さんには共感。
5投稿日: 2024.03.11
powered by ブクログこのテーマを文学でよくぞ扱ってくれた、と思いました! スマホ見ながら歩いている人、結構いますよね。 通勤ラッシュの時でもスマホ見ながら歩いているのを見ると軽く殺意が沸いてきますね。笑 そういう人が向こうから歩いてきたら、「しゃーねーな」って避けますが。 避けるけど! 避けるけど、なんか損した気分になりませんか? 明らかによろしくないことをしている人間に対して、気を遣っている自分。 なんか、損してる……。 そう思ってしまうんですよね。 明らかにマナー違反している人から発せられる「自分のことを避けてくれるのが当たり前」っていうドヤな感情と無言の圧力がそう感じさせている気がします。 とは言え、この本の主人公のようにわざと避けないって事ができるわけでもなく。(そんな勇気ない) 自分ばっかり何で(他人に気を遣わないといけないの)?!って気持ちが溜まっても、一線を越えず踏みとどまっていられるのは、社会の目があるからなのだと思います。 (社会の目=抑止力、とはよく言ったものです。) ”わたし個人はね、カメラにうつっているものよりも、人の目が見たものを信じますよ。映像は証拠になるが確実じゃない。動かない事実でも、真実ではない。そう思ってます。”(抜粋) 世間はこういう感じだよねぇ。 あまのじゃくな私は、「何で自分ばっかり」が溜まって怒りが収まらない時、このように考えて自分を納得させています。 自分が避けてあげた人達は、別の場所で痛い目に遭っているに違いない、と。 (空想するのは誰にも迷惑かけていないからね!笑)
22投稿日: 2024.03.10
powered by ブクログいい子であることの割の合わなさってあるよなあ。この裏の感情は私だけじゃないんだと思わされる。よほどの聖人でない限り、必ず共感できるところがあると思う。特に女性。
5投稿日: 2024.03.09
powered by ブクログこの主人公は自分の気持どおりではなく、周りと摩擦を起こさない発言と態度を貫く。 こういう人は昔からいた。でも現代ではそうする人が増えていると感じる。 現代はいかに人と摩擦を起こさないかが重大事であるから、社会の仕組みや文明の利器があるからではないかと思う。
2投稿日: 2024.03.08
powered by ブクログすごく刺さる。みんな色んな顔があったり、特定の人には見せられない顔があったり、本当の自分の顔が分からなくなったりする。 歩きスマホを避けてあげても気付かれもされず当然かのように通り過ぎる人にムッとすることがある。まっすぐ歩けるのは私が避けてあげたからなのに。 やばい女、共感できない、という感想もあるけど私はすごく共感してしまった。 心が荒んだ時に、自分の性格が特別悪い訳じゃないんだって安心するために読み直したい。
4投稿日: 2024.03.08
powered by ブクログながらスマホ 鍵谷正造のフィギュア 結婚式への偏見 本編で描いている女性の心情や性格は著者の性格なのではと思えるほど繊細に描かれている。 若林や山里が発言しそうなネガティブ思考?偏見が飛び交ってる。 見てて気持ちいい。すらすら読める。 考え方が普通じゃない女の人の話。笑
7投稿日: 2024.03.06
