
総合評価
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powered by ブクログ盲目の少女とわの力強く生きようとする姿に勇気を貰った。 幼い頃から盲目で唯一の希望の母も途中から居なくなり一人過酷な状況の中あらゆる五感を駆使して日常を送るとわ。 運良く大人に助けられた後相棒に出会い幸せに暮らせるようになってくれて本当に良かった。
0投稿日: 2025.11.10
powered by ブクログ盲目の児童虐待した女の子が、 10代で放置されて成人して社会に復帰していく話。 虐待時の物語はかなり濃厚な苦しみ。 食べ物がない。目が見えない。 最終的にレモンと思って食べたのが消しゴム。 苦しい日々。 そこからなんとか救い出されて、 パートナーである介護犬と出会い、 自分の家に戻って生活する。 前半の虐待パートが読んでいて、いたかった。
1投稿日: 2025.11.07
powered by ブクログ前半はすごく辛いけど、とわが一歩外へ踏み出したところから心がどんどん浄化されていく。 文章から、草花や紅茶や空気の匂いが漂ってくるような錯覚を覚える。 自分が普段いかに視覚からの情報に頼ってるか。 明日から、匂いや温度や手触りにも意識を向けて、丁寧に生きてみたいなって前向きな気持ちになった。
0投稿日: 2025.11.05
powered by ブクログ辛い経験をした主人公がしまっていた問題に答えを見つけた希望に満ちた最後が好きです。人は辛いことがあると暗い部分が増えると思っていましたがそうでない主人公に勇気づけられます。 ワンピースは何色だったんだろう?
0投稿日: 2025.11.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
前半はもう読むのが辛かった。 けれど、命からがら救われて少しずつ周りの人の助けや(犬や)自分の力で幸せを取り戻していくとわちゃん。 いろんな香りが美しく描かれていて素敵。
1投稿日: 2025.10.23
powered by ブクログ前半と後半の色の違いが凄かったが前半の童話の世界が現実を支えているという図式は所謂「絵本は子供の心に腰掛けを作る」という言葉そのままで世界は心の中にあるのだと思わされた。
0投稿日: 2025.10.05
powered by ブクログ夜に読むんじゃなかった。 怖くて夢に出てきそう。 虐待されている子ども目線で描かれた物語だと知ってたら、絶対に買わなかった。 恐怖以外にも感じてた正体は、不快感だった。 ほかのひとの感想を読んで、「虐待を美化しすぎてる」は共感しかない。 ひどい世界から抜け出したその先に、ひとつでも多くの「幸(さち)」があることはわかるけどね。 主人公の「とわ」には、心から幸あれの気持ち。
0投稿日: 2025.09.29
powered by ブクログとわとお母さんと庭の描写から幸せな生活がずっと続くものだと思いきやお母さんが突然いなくなってしまう展開に引き込まれました。とわの生命力の強さに感動し、その努力が実り助けられ新たな生活を手に入れることができてよかったと思いました。
0投稿日: 2025.09.18
powered by ブクログ優しい表紙と題名に惹かれて購入してみました。永遠の愛……形は変わっても、相手を思い続ける気持ちは変わらないことだと思いました。ワンピースの色は何色だったのかな
0投稿日: 2025.09.14
powered by ブクログ苦しくて辛い時間が流れているはずなのに、どこか光があって、その光に守られているようなトワの姿が想像できる ゴミの部屋も、庭があると思ったら緩和される 想像に任せられるからこそ、庭の香りと景色と、この小説は美しさが増すのだろうな
0投稿日: 2025.09.13
powered by ブクログ前半の長い長い逆境の描写から、とわちゃんが、自分自身の足で一歩ずつ、自分の世界をつくっていく姿が、とても力強く、勇気づけられるものだった。 自分自身もそうだが、辛い子供時代を送った人たちに、世界は自分自身で感じて、つくっていけるんだよ、かならず幸せになれる、という励ましのメッセージがつよくきこえてくるように感じた。 どんなに理不尽な目に遭っても、自分の力で、自分の人生をきりひらいていくことはできる。 小川糸さんの作品は他のものもそうだが、辛い境遇をのりこえるにあたってとても励まされるものだった。
0投稿日: 2025.09.01
powered by ブクログ表紙の絵から、すごく平和なお話なのかな、と思っていたけど思ったよりもドラマがあって、読み応えがありました。 とわちゃんの成長と、たくさんの人の心の温かさにほんわか、ほろりんでした! なにか、心の支えになるものがあるって、いいことなのだと気が付きました!
9投稿日: 2025.08.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
盲目のとわが語り手なので、とわが想像する様子と文字を追いながら想像する様子が重なっている気がして、とわと繋がっている感覚になった。切なくて悲しい方向にいくかと思いきや、パァーっと光が差して広がっていくような話だった。
1投稿日: 2025.08.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
幸せとは何か、自立とは何かということをものすごく考えさせられる作品だった。主人公は目が見えない。しかも虐待を受け、ネグレクトにより20年以上社会から絶たれ人間の生活とは言えないあまりにも過酷すぎる人生を送ってきた。その後主人公は保護されてからはいろんな人の助けを借りて、盲導犬のジョイとも出会えて、自分の家で生活をすることができるようになった。それでも俺から見たら目が見えないという現実とあまりにも重すぎる過去は、とてつもなく不幸でなんて理不尽なものだろうと思った。だけど保護されて盲導犬のジョイと出会えて自宅に戻れた時の主人公は本当に心の底から幸せそうで楽しそうに感じた。目が見えなくて辛い過去があったからこそ、ささやかなことがとても感動的で楽しそうに感じている。他の人にとっての当たり前ができるようなった感動、そんな中で出会う新しい出会いはこの上ないワクワク。そんな成長と楽しさを感じて生活を送れている。好きなもの、興味がある事がたくさんあり、愛すべき存在と心許せる仲間がいる。なんかもう、健常者である俺より充実していて、自立してるじゃんって思った。幸せや楽しさって、自分の人生の中で培われた感性で感じるものなんじゃないかって思った。主人公は盲目故に、教えてもらった情報と触れたり匂いを嗅ぐ事でしかそれを把握できない。だからこそ、自分の感性をとても大切にしている。主人公が好きなものというのは、主人公の身体的な特性と今までの人生の中で色々感じた事があったからこそ、本当に好きと思えるもの。だからこそ、主人公の幸せがめちゃくちゃ伝わってくる。主人公は、目が見えないという自分自身も、虐待を受けて20年以上社会から絶たれていたという過去も、全て受け入れていて、きちんと自分の価値観で動けているから幸せなんだなって思った。その人が好きなもの、幸せと思えることっていうのは、その人の人生を表してる。自分にとって楽しいと思えること、幸せと思えることがわからないというのは、自分の感性を大切にできていないという事なんじゃないかと思う。好きや幸せって人生単位で生み出されるものだから、幸せって本当に人それぞれだと思った。
0投稿日: 2025.08.18
powered by ブクログ序盤から中盤にかけては、読み進めるのが辛くなるような展開でしたが、最終的に心が洗われるような...読み終わった時の物語の余韻のようなものが、すーっと心に残る作品でした。
0投稿日: 2025.08.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
とわのように厳しい現実を抱え、命を落としてしまう子どもたちがいる。それでも、とわのように幸せを感じられた時間があってくれたらと思う。とわのように世界が美しいと思って生きることができなくても、幸せな時を思い出して逝ってくれたらと思う。 とわの10歳の誕生日写真の二人が笑っていてよかった。
0投稿日: 2025.08.08
powered by ブクログ前半、読むのが辛かったーー、 裏の内容紹介?を読んでなかったら辛くて途中で離脱してたかも。 前半が暗いにびいろの激しく悲しく悲劇的な音楽だったとしたら、後半は表紙のような明るく優しいパステルカラーのような穏やかな音楽の中に、 力強い生きている音がしているようなそんな物語。
0投稿日: 2025.08.07
powered by ブクログ目が見えない人の話。私が知らない世界。 生き様、生きる力、前向きさ。 盲導犬も登場します。 在宅勤務以降、家にいることが多いので、盲導犬を見る機会が減った気がする。 少し、詩的な表現が多い作家さんかも。
2投稿日: 2025.08.01
powered by ブクログ図書館本 ★3.5 前半しんどかった 母のあいと娘のとわ 「とわのあい」の繋がりが強すぎて 偏った歪な愛情の中に、本当の愛情が見え隠れして 途中読むのを一度やめて、続きを読むか考えるほど 辛かった 後半、とわが十和子になり 自分の足で歩けるようになり、 自立した一人の女性として生きていく とわの庭と盲導犬ジョイと一緒に そして、少なくも心から十和子を支えてくれる 友人もできる 目が見えなくて、子供の時に透明な存在として生き 母親にも置いて行かれた 辛い過去があるのに 今の小さな幸せを大切に、前を向く十和子 小川糸さんの小説はリアルを感じる だから、心の浮き沈みが激しくなる 読むのにエネルギーが必要な本です
75投稿日: 2025.07.20
powered by ブクログ目が見えない女の子の話って情報だけで読み始めた。文章に違和感を感じ始めて、それが明らかになった時、とてつもない恐怖と気持ち悪さ、嫌悪感に襲われた。 けど、とわが足を踏み出し始めてからは、暖かくて平穏な日々が続いて、「目が見えない」って聞いたらどうしても大変なことばかりが浮かんでくるけど、世界をこんなにも丁寧に味わうこともできるのか、綺麗に感じることもできるのか、ってなんだか世界が新しくなったみたいで新鮮な気持ちになった。 日常の中の奇跡や変化が丁寧に紡がれていく、小川糸さんの作品、やっぱりすごく好きかもしれない。 (追記) とわの世界を体験してみようと思って人気のない道で点字ブロックを頼りに目を瞑って歩いてみた。 聴覚と違って、嗅覚を研ぎ澄ますのって案外難しい!新たな発見だった!
2投稿日: 2025.07.11
powered by ブクログ盲目の主人公が、親からの愛情を注がれた素敵な日々、そしてその反対におこる虐待から、孤独の闇をぬけ、人や動物や植物の温かさを受け再生する物語。 小川さんは本当に言葉を糸みたいに紡いで物語をかく。そうゆう所が本を読んでいて楽しいと素敵だと思うが、今回のテーマが少しありえない事の連続で現実味が少しなく心から震えたりはしなかった。ミトンとライオンのおやつを見た後だからなのか、少し物足りない気もするがまた素敵な言葉には出会えた。
8投稿日: 2025.07.10
powered by ブクログ盲目の女の子の「とわ」の物語。 母親との温かい親子愛の物語かと思いきや、次第に母親がとるとわへの行動が変。 そもそも、どうやってこの二人は暮らしているの? 目の見えないとわにとって母親は重要な存在。 しかし、母親は徐々に離れていき、ついには、母親は帰ってこなくなります。 ここから、とわの壮絶なサバイバルが始まります。 たった一人で、家の中で、生きるとわ。 あまりに過酷で壮絶! この前半のシーンは読むのが辛い。 読むの辛くて、やめそうになりました。 まさに闇の中の世界観! 「誰も知らない」の映画を思い出しました。 そして後半は、光の世界です。 彼女の前向きに生きる世界が描かれています。 様々な人のサポートと出会い。 そして一番の出会いは盲導犬。 相棒と一緒に閉じこもっていた家の中から、外の世界へ! もう目が見えないということを感じさせないぐらい生活とその生き方に自分自身も前向きになれます。 彼女の人生への前向きな考えがうつってきそうです(笑) 前半は辛いですが、その分後半の生きることへのすばらしさを感じられます。前半で読むのをやめないで、最後まで読みましょう。 お勧めです!
138投稿日: 2025.06.21
powered by ブクログほんわかした話なんだろうなと思い読み始めた本作。前半部分は想像とは違い、つらくなる描写が多かった。小川糸さんの作品は何作か読んできたが、私が読んだ中では1番胸が締め付けられる場面が多い作品だった。その前半部分があるからこそ、後半からの人との出会いや盲導犬との出会いなど全てがキラキラしていた。人生つらいこともあるけど、生きているからこそ見ることのできる光があることに気付かされる作品だった。
1投稿日: 2025.06.03
powered by ブクログ目が見えないのは不幸ではないけど不便だ、とはいいつつも、やはり見えないというのは十分に不安なことなのだ。だからこそ、主人公のとわは母に依存してしまう。 途中までの母との蜜月のような時が、急変した後のとわの暮らしは本当に読んでいて辛いけれど、 でも、良い本でした。
1投稿日: 2025.05.30
powered by ブクログどうなっちゃうの?とわちゃん。と心配しながら、読んだけど、強く、いい人たちに囲まれて、しっかり自分の「足」(土踏まずがある)で、生きてる。 続編も読みたい!
1投稿日: 2025.05.23
powered by ブクログ正直読んでてだいぶ辛かった。 だけど、とわだからこそ乗り越えられて今に至っているんだなと思った。 生きているってすごいことだと改めて感じた。
0投稿日: 2025.05.10
powered by ブクログ体感を伴った感情と心の芯を描いた素敵な物語。連休中のゆっくりした時間の中で読むことができて良かったです。読みいそがず、ゆっくりと自分の感覚を重ねて読むのがお勧めの一冊です。
0投稿日: 2025.05.06
powered by ブクログ小川糸さんの本は4冊目。 どれもとても感動させてくれる。 最初はとても悲しくて、可哀想な話なので読み進めるのが辛くなる。 けれど、初めて外に出て一歩進めたことから、幸せがどんどん広がっていく。 出会う人たちがみんなステキな人ばかりだ。 若い頃に読んでいたら、もっと人にやさしくなれたかも。 だから、若い頃に読んで欲しいと思わせる本でした。
1投稿日: 2025.04.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
幼少期の描写が途中読んでて苦しくなったが、とわちゃんが身の回りの小さな事柄に幸せを見つけ出す天才だったので、暗くなりすぎなくて良かった。 私は目が見えるので普段どうしても視覚情報に頼ってしまうけれど、ときには目を閉じて臭いや音をじっくり感じてみたいと思った。 盲導犬の話って実はちょっと苦手だけど、(たいてい犬にばかり負担が多くて、人間がすいません…って気持ちになってしまうので)この話ではとわちゃんが本当に大事にしてるのがわかって、安心して読めた。 身近にある幸せをひとつひとつ大切に掬い上げるようなお話。
1投稿日: 2025.04.05
powered by ブクログ母親のせいで鉛筆や消しゴムを食べるしかない絶望的な状況になっても、 目が見えない歩けもしないのに一人で生きていかなくてはいけなくても、 死にたいと思ったことはない、生きていたいと考えるとわ。 本当に生命力に満ち溢れていて、読み終わった今、じわじわと感動している。 母と娘の話はいつも難しい。 毒親なのか、毒親と思いたくないだけなのか、分からない。そんな一言では表現できない。 恨む気持ちもある、だけど、それだけではない。 とわの母親はとんでもないことをしてしまったと思う。 でもとわが人や植物や生き物を愛する気持ちをこんなにもてるのは、 幼い頃母親に愛されて育った証拠でもある気がしてしまう。
13投稿日: 2025.04.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
前半に綴られるとわと母さんの美しく愛にあふれた毎日から一変し、思わず目を背けたくなるような惨状、その先の新たな「十和子」としての人生。 ただ前向きに締められる物語ではないと感じたのは、私だけだろうか。 人間誰しも大なり小なり闇を抱えている。 皆が平然と生きているように見えても、裏でどのような苦しみを抱えているかは判らない。 私だって周りからは良い人生を歩んでいるように見えるかもしれない。 『大丈夫。だから、こっちにおいで。』 どんな形であれ、とわにとってのクロウタドリのように、私たちにもいっぽ、にほ、さんぽ、よんほと、誰かに導かれてゆっくりと前へ歩いていけると。 どんな闇に呑まれても、どんな失敗を重ねても、世界が美しいと感じられる瞬間はきっと訪れると。 『すべてはここから始まって、そしてまた戻ってきた。わたしの人生の端っこと端っこが結ばれて、丸い形のリースになる。その、いびつだけれど美しい円の中に、わたしと、そして母さんの人生がある。』(p.294) 大丈夫。だから、そっちに行くよ。 素直にそう思える、爽やかでひだまりのあたたかさのような読後感だった。 2025.3.25 読了
2投稿日: 2025.03.25
powered by ブクログ装丁と、とわの庭というタイトルから 生まれつき目の見えない少女と母との物語を想像していたら。 破綻していく2人の世界 取り残されたとわの生活。息が詰まる ように読みました。 後半からは再生出発が描かれ、ようやく 光が見えてくる。 私が印象深かったのは お母さんに愛されていたんだという 断片を僅かでも見つけ出し、救いにする様子。 どんな親だろうと そこに生まれてきたこどもは 無条件に親を愛する 本当に清らかな存在。 どうか、どうか 幸せだった、愛されてたんだと 思う瞬間がありますように。 今日も、私の住む県で 2歳児のこどもの悲しい記事を新聞で見ました。 どうかどうか。。。
19投稿日: 2025.03.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
・それは、とわの庭の木々たちだ。彼らが、わたしに話しかけてくれるようになったのだ。香りという魔法の言葉で。 ・魔女のマリさんと出会い、友人になれたことは、わたしの人生に大きな意味をもたらした。ジョイといい、スズちゃんといい、マリさんといい、わたしはつくづく、出会いに恵まれている。 ・わたしは思わず泣きそうになった。がんばったね、なんて誰も言ってくれない。自分でも、そんなふうに思ったことは一度もない。でも、確かにわたしは、がんばったのかもしれない。少しは、自分で自分を褒めてあげてもいいのかもしれない。 タイトルと表紙だけ見て購入。 盲導犬のジョイと出会うまでは辛い話が多くて苦しくなった。ジョイと魔女のマリさんとスズちゃんと一緒にいる時の十和子は楽しそうでよかった。 ジョイとの出会いは十和子の人生を彩ってくれたと思う。あの庭だけでは十和子はこんなにも前向きに生きれなかった気がする。
2投稿日: 2025.03.06
powered by ブクログ話の序盤はあまりイメージできず、?となってしまった。この作品が悪いのではなく、自分の想像力の無さで。 社会から断絶されているということがこんな感じなのかと少し怖かった。 温かい話ではあるが、自分が経験したことのない話だからこそ 真っ直ぐな愛情を注げられる人になりたいと思うし、主人公が保護施設で出会った友達のようにもしそういった愛情を受けてこなかった人を受け止められるようになりたいと思った。
2投稿日: 2025.03.05
powered by ブクログどんな本か全く分からず読み始めたので、読み始めて少し気持ちが辛くなりました。けれど、やはりとわに分かりやすく丁寧に優しく色々教えてくれていたお母さんがとても素敵だなと思いました。 私はマリさんが若いときに悩んでいたお母さんとの付き合い方に共感しました。
9投稿日: 2025.03.04
powered by ブクログ目の見えない女の子とお母さんの親子の愛情物語。勝手にそんなイメージを持って読み始めたら衝撃の展開でした。過ぎていく日々と女の子の心の声が文章を通じて直に耳に届くようで辛かったです。 そしてこれだけで終わらないこの物語。出会いと別れや生きること、死ぬことなど、生き物にとって深い何かを伝えようとしてる印象を受けました。自分の意思で選択することで幸せにも不幸にもなれるんだなって。当然人によって親も違うし家庭環境も違うし、裕福度も違うから一概には言えないですが、とわみたいな選択ができたらいいなって思います。
0投稿日: 2025.02.28
powered by ブクログ序盤は盲目の少女の都会難民のような話。とにかく読んでいると自分も目が見えない様に感じてくる。確かに視覚の次に嗅覚が頼りになるというのも頷ける。 母親との生活も幸せのように描かれているが、やはり不穏で破滅的な空気を感じる。 一人で生きる大変さがサバイバル的に描かれる場面にどう社会復帰できるのかハラハラさせられるが、社会に助けられ、ようやく安心し見守るようになれた。 どうしても障害者の方に向けて普通の生活ができないであろうという偏見があったが、全然幸せに向き合えているんだ。何を上から見ていたんだと自分の傲慢さに嫌になる。 健常者であろうと周りに助けられて生きていることを普段から認識しなくちゃな。
21投稿日: 2025.02.25
powered by ブクログ小川糸さんは感動を私にもたらしてくれます。 母と二人暮しの盲目の少女、とわは母に言葉を、庭の花に季節を、合唱団に時間を教えて貰いながら幸せに生きてきた。だが、母が突然疾走してしまい、、、 いちばん辛かったのは母から暴力を振るわれたと思われるシーンですとわも母もお互い思いあっているはずなのに。見ているだけで辛くなってしまいました、、、 幸せなシーンも苦しいシーンもどちらもあるからこその感動かなと思いました。
94投稿日: 2025.02.15
powered by ブクログ言葉の強さが感じられました。 辛い過去を抱えながらも、母の愛情をどう受け止め、どう生きていくのかを決めていくとわに感銘を受けました。 とわの将来が気になります。
11投稿日: 2025.02.14
powered by ブクログあーそうか ライオンのおやつの後なのか、それにしてもどうして続けてこんな感動しかない物語を書けるのか。充分沁みたし余韻に浸ってる現在形、表現がどうかと思うけど、小川糸さんにハズレはないって事。十和子はどうしてこんなに優しいんだ、私に光を与えてくれたお母さんと出だしが、でも実際光を奪って命迄奪おうとした人間なんだよ。10歳で初めて外出して発見された25歳とか想像を絶するよ。ジョイにすずちゃんにマリさんに、それだけで充分と言う十和子。20年後に同じ写真館を訪れて締めるのが凄く良い まだまだ出来るよ十和子さん
17投稿日: 2025.02.13
powered by ブクログとっても幸せそうなとわの口調と、だんだんと強くなっていくどこか仄暗い陰の部分とがごちゃまぜになったような雰囲気で進んでいく前半。 読み続けられるか…と不安に思いつつ、不思議とページをめくる手が止まらない。が、じっくり読むには耐えられない。複雑な気持ちの中盤。 スズちゃんや、マリさん、ジョイの存在や言葉に救われた気持ちになった後半。 盲目のとわの物語だけど、色や音や香りの表現が素敵で、読んでいると、とわには光が見えていないことを忘れてしまうほど。 小川糸さんの小説、好き。好きなんだけど、読む前に心の準備が必要な作品もあって…たとえば、ライオンのおやつとか。で、この本も同じく心の準備が必要で、かなり長い間積読状態。 読んで良かったと思うけれど、再読にもまた、勇気がいるなぁ…。
2投稿日: 2025.02.05
powered by ブクログ★3.4 前半重たい分、後半はいいシーンもたくさん。でも、あれだけの年数、社会から孤立していた子が、こんなにも成長できる?!って雑念が最後まで抜けなくて素直に感動できなかった。
0投稿日: 2025.02.05
powered by ブクログ盲目の少女と母の話。 前半は、2人の幸せな生活が描かれ、あたたかい話だな〜と思っていたら、だんだん不穏な影が、、。 前半があまりにもおとぎ話のようなほっこり感だから、後半にスマホとか出てきてびっくりした。 まじかこれ現代の話なの、相当やばいな、、という、一種の恐怖さえおぼえる。 お母さんの心理がすごく気になった。どういう気持ちで去っていったんだろう。とわちゃんへの愛は確かなものだったはずだけど、離れてからはどういう風に思っていたんだろう、、。 とわちゃん、壮絶な過去がありながら、とても前向きで明るくて素敵な主人公。盲目をハンディと捉えず、他の五感と盲導犬ジョイを頼りに、たくましく生活する姿がとても印象的。 毎日のちょっとした出来事に幸せを見いだして、一生懸命楽しんで生きたいなと思わせてくれる作品だった。 辛いことがあったとき、自分より辛い人を見ると、自分だけじゃないんだ、がんばろうと思える。 ほんとに気分が落ち込んでる人にはちょっとショッキングな内容だからおすすめできないかもしれないけど、辛いときにこの作品のこと、とわちゃんのことを思い出せるといいな。
20投稿日: 2025.02.04
powered by ブクログ小川糸さんの重ため作品は初めてでびっくり。 前半、キツイなやめようかなと思ったけれど、 とわと一緒に最後までいけて 本当に良かったなと思えた作品。 ワンピースの色にも母の愛を感じる…
1投稿日: 2025.02.02
powered by ブクログ途中凄く苦しかった‥。 後半いい人に出会って、新しい世界を知って前に進んでいくとわにとても心救われました。 とわちゃん幸せになってほしい。
1投稿日: 2025.02.02
powered by ブクログhttps://paz-library.opac.jp/opac/Holding_list?rgtn=00058737
0投稿日: 2025.01.29
powered by ブクログはじめて、小川糸さんの本を読んだ。 読めて良かった。衝撃な内容で、どうなるかが気になった。 最後は、ジョイや友人達がいるから幸せに暮らしていくだろうと安心した。 生きているってすごいことなんだね、とある。 人生を生きていくには、まわりの助けが必要と感じた。1人では生きていけない。 とわの人生に生きる希望を感じた。
0投稿日: 2025.01.27
powered by ブクログ最初幸せな話だなと思いながら読んでいたら、 母の失踪からいきなり辛い話になって驚いた。 娘【とわ】は最後まで母を恨んではいないので、 母のした罪が許されているように感じて、個人的に納得がいかなかった。 小川糸さんの言い回しが大好き。
2投稿日: 2025.01.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
表紙の可愛らしい絵とタイトルに惹かれて手に取った本でしたが、前半が壮絶すぎて何度も読むのをやめようかと思ってしまいました。辛い。苦しい。 主人公とわさんが保護されて本当によかった。フィクションのはずなのに、本気でとわさんの心配をしてしまう。そして登場人物の全てを、とわさんにとって悪い人でないか警戒してしまう。まるで私も目が見えなくなったかのように、怖くなってしまう。 ジョイとの出会い、写真屋のおじいさんとのお話、とってもよかったな。 本を読んで泣いたことなんてあったかな?子どもの頃はあったかも。大人になってから初めて本を読んで泣いてしまいました。
1投稿日: 2025.01.20
powered by ブクログ加害を加えた側にも辛い過去があったからと言って、その罪がそれだけで許されることはない。痛み、傷、苦しんだ時間に対しての真摯な謝罪をとわさんも受けたかったはず。それでも、その願いが叶わない時、わたしはとわさんのように、力強く再び人生を歩み出していくことができるだろうか…。
1投稿日: 2025.01.18
powered by ブクログ途中までは、主人公に感情移入し、ずーんと重く暗い気持ちで読んでいたが、読み終えた時は清々しいような軽やかな気持ちだった
2投稿日: 2025.01.07
powered by ブクログ中盤あたりは凄絶な状況が続き、あまりのことに目をそらしたくなった。はやくどうにかここを脱することができますように、と祈りながら駆け足で読んだ。 とわが、薬や周囲の人々の助けをかりながら、なんとか生活を立て直すことができたのは奇跡といっても良いと思う。 盲導犬ジョイとの絆や、周囲の人々との交流があたたかい。 写真のくだりは思わず涙が出た。母親は許されざることをしたが、それでもとわとの間には、繋がる想いもあった。はたから見れば罪の重さが変わるわけではないが、とわには確かに救いだろう。 ただ、とわが少しずつ社会と繋がり、前を向いて歩き出す後半の展開の方を、もう少しじっくり読みたかった気がする。
1投稿日: 2025.01.07
powered by ブクログ小川糸さんの作品、初めて読みました。 感情を揺さぶられるような物語を避けてるので、前半は胸がヒリヒリするような展開でしたが、ページをめくる手が止まりませんでした。 盲導犬への賛否は踏まえた上で…いつかリタイヤ犬を引き取って我が家に迎えたいと考えているので、十和子のジョイとの出会いは私にとっても嬉しいサプライズ。 後半はジョイとの日々に心をほくほくあたためながら読み進めました。 視覚のない人生というのは、豊かだなぁと感じました。草木の匂いや、人の匂い、人や動物の手触り、視覚以外の五感はこんなに豊かに物事を捉えるのかと。 目が見えることは便利だけど、見落としてること、感じ取れてない情報が膨大なのかもと感じました。 自分の生きてない人生を疑似体験できる、読書の至福を味わえた1冊。 とても良い時間を過ごしました。
1投稿日: 2025.01.05
powered by ブクログとわが経験したこと、とても考え難い壮絶な闇の暮らし。そのトンネルを抜けて、自分を取り戻し自分の暮らしを営むようになって、本当にほっとした。周りに愛ある人がいたからこそ。
1投稿日: 2025.01.04
powered by ブクログどうやってこんな話を書くんだろう。 糸さんは感傷的なのにセンチメンタルすぎない、最高のだし加減 誰もがきっと母からの完璧な愛など受け取ったことがなくて、少しずつ歪んでるんだろう
1投稿日: 2025.01.03
powered by ブクログ前半は辛い内容でした。早く家から出て助けを求めて欲しいと心に思いながら、超スピードで半分程読み、発見してもらえてからはじっくりと読みました。養育放棄の親はいつの時代にも居ますが、厳しい状況から救われて、盲導犬にも恵まれて強く生きる主人公に生命力に感動しました。
0投稿日: 2024.12.29
powered by ブクログ最初はふわふわしたお話かと思った。 絵本のような描写の中に怖さもあった。 主人公の心の動きの展開が早すぎると感じたところがあるけど、応援しながら読んだ。
1投稿日: 2024.12.14
powered by ブクログ「止まない雨はない」 生き抜くことの重さを痛感する前半から一転して、生き続ける希望や悦びを感じる後半へ。人の支えや盲導犬ジョイとの出会いが、十和子の活力となって、その活力が周りを照らす。「生」の魅力を感じた一冊でした。読んでよかった。
6投稿日: 2024.12.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
娘が本当に人間なのか?と疑いながら読んでた。本当に人間だった。 人間じゃない感じ(サイコパス感)があったのは娘ではなく母の過去だった。
0投稿日: 2024.11.19
powered by ブクログ母と2人きりで庭のある家で暮らしていた盲目の少女とわ。10歳の誕生日を過ぎたある日、母が突然姿を消し、飢えと孤独に苛まれつつ闇の中を生き抜く。時が流れ救出されてのち、大人になったとわは心優しい人たちと出会い、盲導犬ジョイと共に自らの足で世の中を歩み出す。闇の中でも僅かに光を失わずに居られたのは流れてくるピアノの音。そしてかつて母が読み聞かせてくれた物語の世界。人生において光になるものは何か、幸せとは何か、その本質に立ち返される物語。 とわのような過酷な環境ではないけれど、私も言いようのない閉塞感に囚われて身動きが取れない感覚になった時、そんな心を解放してくれるのは読書でした。 とわの、ささやかな事に幸せをしみじみ感じ入る姿勢が好ましく、過去に縛られること無く自分の意思で前を向いて生きていくことの醍醐味を教えてもらったような気がします。
12投稿日: 2024.11.19
powered by ブクログタイトルは、主人公のとわの住む家にある庭から。 母親とふたりぐらしのとわは、目が見えないながらも母親から大切に育てられていた。しかしその生活にはとわの知らない秘密があり、ある日その暮らしは一変する。 物語は、母親と生活する前半と新たな生活を始める後半に分かれる。一時は読み進めるのも辛くなるとわの暮らしであったが、決して自分の人生に悲嘆したりせず自分なりの暮らしを続けるとわの姿にはこころが救われる思いであった。香りや音を通じて世界と繋がっているため、これらの描写がとても繊細で、鮮やかに想像をかきたててくれる。母親とある花を重ねる終盤のシーンは、世他人には表現できない、とわ自身から見た母親の姿をうまく表現していた。
0投稿日: 2024.11.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2024.11.6 とわが10歳の時に写真館で撮った母との写真が、2人で顔を見合わせて笑っている写真だったことを知った時、涙が出そうになった。 とわの母親は確かにいけない事をしたけど、そうせざるを得ない状況があったのかなと思うと何も言えない。 よくひとりで十何年も生き延びたね。 そして保護されて素敵なお友達もできて盲導犬の相棒もできて良かった。 鳥の声で朝を知り、庭の匂いを嗅いで季節を知る全盲のとわの生活がこれからも穏やかに続きますように。
2投稿日: 2024.11.06
powered by ブクログ盲目のとわちゃんの世界がまるで見えているかの如く表現されていて感慨深いです 目が見えないことは不自由だけど不幸ではないこと 盲導犬のジョイと出会ってからの彼女の気持ちの変化はこれまで彼女が何歳かすらわからなかった分を補って余りあるほどの進化でした 彼女は匂いや空気から光を見出すことが出来て、そこに色彩を生み出す力が本当に素晴らしい!
5投稿日: 2024.11.04
powered by ブクログ読んでいて、時々胸が痛くなるような感じがしました。 虐◯のお話が出てきますので苦手な方は飛ばすか薄目で読むと良いかもしれません。
1投稿日: 2024.11.03
powered by ブクログ小川糸先生の作品を読むのは4作目。他の先品の幸せな日常を裏付けるかのような、生きることの楽しさを辛い側面からも描いた一冊。 目が見えない主人公がどうやって世界を味わい対話していくのかが美しい文章で巧みに表現される。本そのもの、物語が好きだという主人公に心の底から共感してしまう。読書を心から愛する人にはたまらない文章が出てくる。 とわの心の美しさが、寒い日に飲むシチューのように内側をじんわりと温めてくれる。
31投稿日: 2024.11.01
powered by ブクログ怖い話し。 母と娘の関係。 目の見えない主人公。 子供のころに関係がある人が母親だけ。 封鎖されているのに、本人はそれが当たり前。 お出かけする靴もない。ということに衝撃を受けた。 母に何があったのか? 視覚情報がないから、匂いや感覚などの表現が巧みで読んでいて楽しかった。 小川糸さんの話では、おしゃれな友人が良く出てくるな。 わたしの人生の端っこと端っこが、結ばれて丸い形のリースになる。 最後は幸せな方向で進んでいったので救われた。
1投稿日: 2024.10.23
powered by ブクログ序盤は幸せな日常が描かれつつも、やや不安定さや不気味な影を感じた 中盤は辛辣な生活と主人公の淡々とした前向きな思考に哀れみと愛らしさを感じた 終盤は読んでからのお楽しみという事で!
4投稿日: 2024.10.12
powered by ブクログ小川先生の状況描写が巧いからこそなのだが、途中までの状況描写があまりにも過酷で投げ出しそうだった。だが、そんな中でも庭にやってくる小鳥のさえずり、窓から聞こえるピアノの音色、花々や草の香りに心を動かし、強く生きようとする主人公に私が励まされて読み進めることができた。後半は多くの人と動物の支えを得ながら、自立した生活を送ろうとする十和子の様子に心が動かされた。比較することではないけれど、私も立ち上がって頑張らないと、と思えた。私も彼女に会えたら「とわちゃん、頑張ったね」って言いたいなあ。
1投稿日: 2024.10.10
powered by ブクログ表紙からは想像しなかった結構重めの話。 当たり前の生活ってこんなにも幸せなのに 幸せってことを忘れてしまうし 生きてるだけですごいことなのに 欲が出てきて求めちゃうのって 仕方ないけど感謝して生きないとね でも欲張りになるのってそれがある意味 満ち足りていて幸せで恵まれてる印でもあるよね。
1投稿日: 2024.10.03
powered by ブクログすごく辛い経験をし、それでも強く生きていこうとする強い女性の話。出会った人々との繋がりなど、とても丁寧にかかれていてよかった。優しい気持ちになれる本。
0投稿日: 2024.09.30
powered by ブクログ前回「針と糸」のレビューで、糸さんの小説を大して読んでもいないのに勝手に「命」と「食」の二本柱と思い込んでいた…と書いた! 糸さんにも糸さん推しの方にも本当に失礼極まりない! 本書を読んでその二本柱プラス、大切な柱「再生」がある事を知った。 「命」の先に「再生」がある事でちゃんと救われる。 他人がどう思うかではなく、自分がそこにひと筋の光を見出せればそれが本人にとっての再生なのだ。 「針と糸」を読み、糸さんの思考に少し触れた事で小説を読みながらその向こうに糸さんの顔がチラつく。 とわと母、魔女のマリさんと母…の向こうに糸さんと糸さんの心の中にある母が見える。(気がする) 小説の背景に糸さんの母への様々な想いが見え隠れするから、なんとも切なくなったり、痛くなったり、嫌悪感に満ちたり…でも…憎悪や嫌悪の向こう側に、糸さん、本当はお母さんを愛おしく思っているんだなぁと…これまた勝手に想像した。 そして改めて、とわの、糸さんの芯の強さも感じた。 自分なりの芯をきちんと心の中に持っていてそれがブレずにとわや糸さんを支えている。 羨ましい限りだ… やはり「血縁というのは、時に厄介で、手ごわい。絆にも呪縛にも、両方なりえる怖さがある。」 この言葉に全てが集約される。 なかなか「命」を直視出来ない自分も「命」の先に「再生」のキーワードを見つけたから、これからも糸さんの小説に触れていきたい!
15投稿日: 2024.09.26
powered by ブクログ結構衝撃作だった。 最初は児童文学っぽいのどかさと不思議な空気感で満ちてたけど、次第に不穏な展開に。 話の展開はともかく、小川糸さんの作品はほとんどがご飯がすごく美味しそうで、物語をより魅力あるものにしているなあと思った。 とわが作った牛丼美味しそう。
5投稿日: 2024.09.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
勝手にこっそり娘を産み落とし、社会に触れさせず、学校にも行かせず、外に出さないから靴さえも買ったことはなく、そんな娘を置いて蒸発し、そのように育てられた娘だから、社会的な生活が送れず、異常な生活で何年も一人で過ごす でも、途中からは前向きにいろんなことに挑戦して幸せですよ! という感じの物語。 いろいろツッコミどころのありすぎる作品だった。 そして、オットさんはなぜ途中で物を持ってくるのをやめたんだろう?ワンピースの色は何色だったんだろう?
0投稿日: 2024.09.21
powered by ブクログ思ったよりも序盤が重くて胸が苦しかった。とわの人生がだんだんと光差していって良かった。一夏の恋の表現が素晴らしかったです。
0投稿日: 2024.09.17
powered by ブクログ前半の壮絶さの描写にびっくりし、そこから抜け出し、社会の中で助けを得ながら自立して生きていくとわこの後半の描写のギャップに少しついていけない感じもありましたが、心に残るお話しでした。 後半では、目が見えない人でもこんなにたくさんのことが一人でできるんだ、ということに驚きました。(きっと現実にはそこにたくさんの不便さや、大変さがあるのでしょうが)。作者の方は、たくさん取材されて書かれたのでしょうね。 盲導犬は、動物が大好きなユーザーさんにとっては、生活のためだけではなく、本当に心の支えになることでしょう。
0投稿日: 2024.09.08
powered by ブクログ人は、奇跡の連続で生きている。毎日当たり前のように生きて、いろんな感情を抱いているけど、一つ一つが奇跡の連続だということを、改めて感じられる。
0投稿日: 2024.09.06
powered by ブクログ母との幸せな暮らしから一転して、孤独や飢えに苛まれる描写が痛々しかったです。そこで終わらず、自分の足で立ち上がり、他者とのかかわりをもつ中で人生が再生していく救いのあるお話でした。 視覚に頼らない、嗅覚、聴覚、触覚を通した世界の描写が素敵でした。
9投稿日: 2024.09.05
powered by ブクログなんだろう、最初はとても良い親子に見えたけど、母親が静かに「変質」していく気味の悪さ。おぞましさ。それらの描写が秀逸だと思った。 言葉にするのがちょっと難しいけど、幸せに見える日常と、不穏な日々が地続きであることを感じさせる筆力がすごいと思った(伝われ!)。 (ただ、ストーリーが進むとその日々の何もかもが暗く反転してしまうけど) 物語が進んでいくと、それまで息を潜めていた輝きが眼前に広がっていくのを感じた。 十和子の手料理が、図らずもマリさんの慰めになってるのも感慨深かった。 写真の真相も、すごく温かかった。 良かった。大切な存在と和解することができて、良かった。 傷つきながら、それでもここまで生きてくれて良かった。
0投稿日: 2024.09.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
二十数年、自分の世界しか知らない、そして誰にも自分の存在を知られないという、まあまあ衝撃的な展開。前半読んで、まだ半分なの!?という印象が強かった。 知らぬが仏、な事実を知るようになる過程ってなかなか残酷だと思うけど、この主人公はよく上手く馴染めたなあと思う。
0投稿日: 2024.08.29
powered by ブクログ盲目のとわが殻を破って自分の力で光を見つけてく物語 人一倍美しいものを感じ、置かれた境遇に感謝する前向きなとわの生き様に心打たれる
0投稿日: 2024.08.26
powered by ブクログうわー こんなお話だったんですね。 前半(特にお母さんがいなくなってから)は、 可哀想と一言では言い表せないぐらい大変 目が見えなくて、家の中がすべてで それが誰もいなくなんて… 自分が子供の頃、 一人で留守番して 母親が帰ってこなかったらどうしようと 悲しくなったことを思い出しました。 それどころでは無いですよね。 前半が辛すぎて 後半、社会復帰(?)出来ていくのですが、 前半の印象が強すぎて…
10投稿日: 2024.08.25
powered by ブクログ前半は読むのが辛かったです。とわちゃん、よく生きていてくれました。後半は、とわちゃんと盲導犬ジョンとの絆に心あたたまり、優しい人たちと生きている姿に涙しました。生きていて辛いことがあっても、私も私なりに生きていこうと思います。
22投稿日: 2024.08.19
powered by ブクログ前半はあまりにも過酷で読み進めるのが辛かった。盲導犬のジョイと巡り会うことで積極的になり、コミユニケーションも取れるようになった。10歳の誕生日にお母さんがプレゼントしてくれたワンピースは何色だったのだろう。
5投稿日: 2024.08.14
powered by ブクログライオンのおやつもそうだけど、人間の限界に希望をもたせてくれる本だった まりさんと、とわこちゃんの牛丼シーンがよかった とわこちゃんの強さ、人のせいにしない優しさ。それをつくったのは母の物語読み聞かせや言葉のやりとり、美しい庭、自然を感じる時間、でもある。 素晴らしい時間もあったんだ、心から愛してくれた時間もあったんだ。 とわこちゃんやまりさんのように、別れを告げるときはそんな気持ちになれるのだろうか。 そうやって許せる強さをもてるのだろうか。
6投稿日: 2024.08.13
powered by ブクログ装丁のやわらかさにだまされて(失礼!) うっかり読みはじめたものの、苦しくて ちょっと疲弊しました 結果ハッピーと言っていいのか?と問われると 口ごもります ひとりの女性の生き方にしては なかなかに過酷 物語から生臭さや湿気を感じ取ってしまうと 途端に意識が遠のいてしまい飛ばして読みました あーーーあ、、、、、 装丁に罪はないけれど、、、、、
0投稿日: 2024.08.11
powered by ブクログ中盤は、苦しい場面が多く、目を瞑りたくなるような気持ちになった。とわにとって、唯一の信じられる人、身の回りにいた大人である「母さん」を待ち続ける姿に心が痛んだ。後半に、とわが「人に恵まれている」と言う場面があるが、辛い過去を持つとわがこのように感じられる前向きさや、人の良さに胸を打たれた。
0投稿日: 2024.08.05
powered by ブクログ終始涙が止まらない。 目が見えない上に、孤独に生きた数年。 ついには時間を知る術であるオットさんからも仕送りが無くなる。 よくぞ生きた、よくぞ勇気を出して外に出た。 それからもたくさんの壁にぶつかり、親友に出会い、恋を知り、そしてまた愛に出会う。 生きることの素晴らしさを教えてくれた一冊
0投稿日: 2024.08.04
powered by ブクログ2時間で読める。 「物語」で現実味はなく、感情移入もあまりできる設定ではない。 でも希望を持ちたい時にはいいかもしれない。
0投稿日: 2024.07.28
powered by ブクログとわちゃんが前向きなのは良くも悪くもずっと社会から断絶されていたからかもしれないなと思う。 他と比べられないから、過酷な環境にいるという意識すらなかったのかもしれない。 地震後、徐々に良い出会いに恵まれたのはまだ救いなのかな。それまでがあまりに酷いけど… 香りで四季を感じるのは素敵。 庭からでも、街のいろんなところからでも感じられるし、日々を慈しむことに繋がりそう。 あと、牛丼とても美味しそう。
111投稿日: 2024.07.24
powered by ブクログわたしには、まだまだやりたいことがたくさんある。 人生の新しい扉は、開かれたばかりだ。 飛行機に乗って空を飛び、風に揺れる風圧をこの体で感じたい。 ハーレーダビットソンにだって、乗ってみたい。自分で運転するのは難しくても、誰かの背中にしがみついて、未来へと風を切ることは可能だ。 そしていつか、馬にも乗りたい。 もしかすると馬なら、目が見えないわたしでも、乗せてくれるかもしれない。誰かといっしょでもいい。少しずつ速度をあげて、草原の中を駆けてみたい。一瞬でいいから、馬の背中にまたがって、青い空を思いっきりはばたいてみたい。 それが、わたしの夢。 確かにわたしは目が見えないけれど、世界が美しいと感じることはできる。この世界には、まだまだ美しいものがたくさん息を潜めている。だからわたしは、そのひとつひとつをこの小さな手のひらにとって、織みたいのだ。そのために生まれたのだから。この体が生きている限り、夜空には、わたしだけの星座が、生まれ続ける。 とわの庭 小川糸
0投稿日: 2024.07.18
powered by ブクログなんというか…こんなことがあってはいけないし、物語だけれどもなかなか苦しい。 けれど当の本人は結構前向きな性格なので(本人曰く出会いで変わった)まだ読めたかな。
4投稿日: 2024.07.18
powered by ブクログ全盲で母に捨てられたトワちゃんが、周りの力を借りながら、一歩ずつ前に進んでいくお話。一瞬一瞬が奇跡の連続。私も、世界にある美しい物を沢山見つけよう
80投稿日: 2024.07.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
目の見えないとわちゃん。大好きだったお母さんとの突然の別れ。暗闇のどん底で想像も出来ないほどの不安や恐怖があったと思う。それでも挫けず自ら外の世界への扉を開いたことでいくつもの素敵な出会いに繋がった。 読んでいてハラハラしてどうなるんだろうと自然ととわちゃんを心配しながら読み進めてました。力強く生きているとわちゃんを見て本当に「生きているって、すごいことなんだねぇ」と感じました。今当たり前に感じてしまうことが多い日常への感謝を忘れず、自分自身もいっぽ、にほ、さんぽと新しいことに挑戦していこうと思いました。
1投稿日: 2024.07.14
powered by ブクログこの物語のかわいらしいカバー装画のような、親子の甘美な生活が続くのかと思いきや暗雲が立ち込め、想像もできない壮絶な生活へとおちていく。 目の見えない少女は、嗅覚や様々な感覚を使って光を取り戻していく物語。引き込まれました。
0投稿日: 2024.07.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
この小説は考えさせられるようなものだった。 盲目の主人公が一度は人生について苦しみ、闘ったが、大人になってから出会う様々な人物や生き物に助けられてながらかつ、自身で「生きる」ことを渇望し続けるということは、決して容易なことではない。 生きるとは素晴らしいことだと感じることができた。
0投稿日: 2024.07.11
powered by ブクログ失恋後22作目 すごいなぁの一言では済まないけれど、びっくりするくらいの幼少期。壮絶なのに、重くなり過ぎず、おまけに暗さの濃度も薄め。それなのにキチンと伝わる。 明るいとか前向きとかってなんなんだろう。さてと私は五感が優れてる訳ではないけれど、きっと自分の方から周りに興味を持って、毎日を過ごしていけるようになるといいなぁ。 私にとっての「とわの庭」って一体なんだろう。過ぎてしまった過去は過去として、もう少し頑張って生活しないとな…
11投稿日: 2024.07.10
powered by ブクログあまりにも壮絶な幼少期の描写に、心が苦しくなりました。装丁の優しい雰囲気では想像出来ない…現実には決してあってほしくないですが、物語という世界を通してならと。それぞれの切羽詰まった状況を想像して、思いを巡らせることが出来ました。
0投稿日: 2024.07.07
powered by ブクログふわっと。 気付けば頬を涙がつたっていました。 正直はじめは読みづらかったです。 でも、気付けば後半で、どんどん世界が広がっていきました。 丁寧にゆっくり、できれば晴れた日の公園ではじめから最後まで読めたら全員が読んでよかったと思える気がします!
0投稿日: 2024.07.02
powered by ブクログ前半は、このように生活してる人が 世の中のどこかにはいるのかもしれないと思うと 何とかして見つけてあげれたらと思った。
0投稿日: 2024.06.27
powered by ブクログ盲目の少女のお話。 前半はもう辛くてどうしようかと。 救いはないのかと思いながら読み進めた。 とわが決心して、自分で踏み出した一歩で人生が変わる。 目が見えないっていうのはどれほどの恐怖なんだろう・・・ ジョイと出会ってからのとわが輝いていて、本当に良かったと思う。
7投稿日: 2024.06.17
