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透明な夜の香り
透明な夜の香り
千早茜/集英社
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総合評価

529件)
4.2
214
206
79
8
0
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    _____香りは永遠に記憶される ラブストーリーであり、ミステリーでもあり、ヒューマンドラマでもある一冊。香りを手がかりに紐解かれてゆく人間模様や過去の記憶。文字なのに、確かに「香り」を感じる不思議な体験だった。続編も楽しみだな。

    0
    投稿日: 2026.02.16
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    実際に小川さんみたいな人と出会ったら異常者としか思えないし異質な目で見てしまうんだろうけど、、。読み終わったあと、こんなにも異質な人を素敵と思ってしまった自分がいて驚きました。 あと、色んな植物を使ったお料理食べてみたいなぁ。。

    0
    投稿日: 2026.02.15
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    千早茜さんの『しろがねの葉』があとを引く面白い世界観に惹かれてましたが、こちらの作品は、現実にあり得るかあり得ない間を行く世界観です。 調香師でここまでビジネスとして成り立つのか、はたまた、香りに対して『小川朔』のような才能を持つ人間が居るのか…謎めいた世界観にまた入りたい。 私は、『小川朔』に恋してしまいました。 お気に入りて、香りシリーズの2作目も本棚登録します。

    15
    投稿日: 2026.02.14
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    どんな香りも再現できる調香師のもとで、働き始めた女性の物語。 心地よい香りだけでなく、嫌な香りも細やかに描かれているのが印象的。特に料理の描写が香り高く、同じ作者の食事に関するエッセイも読みたくなった。

    9
    投稿日: 2026.02.14
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     物語全体の雰囲気が好きでした。登場人物の誰もが完璧ではないと感じました。掴みどころがないところはあるけど、それでもいい意味で全員が人間臭いかな、と。  作品設定は独特で、現実離れした人物は出てきても、その設定がリアルな感情の動きと離れすぎていないので、人間味があって生々しい感じでした。  誰が好き、ということではなくて、唯一無二の雰囲気の小説なんじゃないかなと思います。また読み返したいです。

    0
    投稿日: 2026.02.13
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    どこからか匂いが漂ってくるような文章。香水について無知だったが、きっとこんな匂いなんだろうなと想像を膨らませて読むのが新鮮で楽しかった。 香水に詳しい人はもっと楽しめるのかも? ひとつ不満をあげるとするなら、登場人物の過去や心情の深掘りがもう少し欲しかった。同じ登場人物で上下巻あればなぁと思ってしまうのは私だけだろうか。

    0
    投稿日: 2026.02.13
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    千早茜さんの本を久しぶりに手にしました 言葉の使い方が豊かで、その状況をすごくイメージして読み進めました 不思議な力があるお話でした 香水好きな私としては興味深い内容でした

    0
    投稿日: 2026.02.11
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    雰囲気がいいね。時間がゆっくり流れている感じがする。 香りと記憶が結びつくみたいな話は心理学でもよく聞く話ではあるけど、「香り」がとりまく「日常」が美しい。

    0
    投稿日: 2026.02.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    この話の趣旨は愛ではなく、救いでもない。時の流れというと短絡的だし、贖罪というには一方的すぎる。 そういった、何とも言えない感覚を味わうことのできるストーリーだった。 人間離れした嗅覚を持つ調香師、小川朔に雇われる元書店員、一香。 一香の過去と朔の作り出す香りはどのように交差するのだろうか。2人の関係は変化していくけれど、それを2人はどのような形で受け入れていくのだろうか。 友愛、家族愛、慈愛、そして執着。 すべて愛情という言葉で括ることが出来るけれど、それぞれがいかに人間と深く結びついているのか、また、その愛情ひとつ取ったとしても、どれほど形が違っているのか、と深く考えさせられる話だった。 「香り」について、繊細に表現されているからだろうか、目の前に香水瓶があるわけでもないのにその「香り」を無意識に嗅ごうとしていた自分に驚いた。 記憶は匂いと一緒に一生蓄積され、匂いとともに記憶も蘇る、というのはあながち人間として正しい在り方なのかもしれない。 私も、しまい込んで忘れてしまった大事な記憶を呼び起こせるような「香り」と出会いたいと思う。

    0
    投稿日: 2026.02.11
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    “香りがもたらす記憶は、その人が生きた軌跡そのもの“ 読み始めから読み終わりまで その場にいるような不思議な感覚で読み進めていた あの匂いはあの人がつけていた香水と一緒だなとか あの家はわたしの家とは違う他人の香りだなとか ふと思い出す香りと、思い出したくない香り 色がない透明な香りは日常にあって 温かくなったり、切なくなる 調香師という新たなジャンル この本でしか得られないどっぷり浸かれる作品 千早茜さんの作品は言葉選びがとてもすきで想像がとてもしやすい、赤い月の香りも読むのが楽しみ

    0
    投稿日: 2026.02.11
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    嗅覚を刺激される文章。美しい世界に入ることができる小説。 恋愛でも友情でもない2人の関係も美しい。 香りほど儚いものはないと思ってたけど永遠なんだね

    0
    投稿日: 2026.02.10
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    久しぶりに本当に素晴らしい小説に出会った高揚感があります。小川洋子さんの『薬指の標本』が好きな人は絶対好きです。 1ページ目から最後のページまで、作品通して漂うおしゃれでロマンチックで、官能的な雰囲気。 メインで登場する人物たちのバランスの良さや、ユーモラスなコミュニケーションが差し色というかエッセンスになって、読み物として純粋におもしろい。 香りという見えないものや、香りを起点に広がる人間の生物的で理性的な心の奥底を、どうしたらこんなに綺麗に書けるんだろう。 香りから広がる風景や人物を、こんなに想像する素敵な機会をくれて、ありがとうと言いたいです。

    0
    投稿日: 2026.02.10
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    p253 さつきちゃんが私の身体を心配するので、ときどき一緒に鍋をした。人と食卓を囲むと朔さん達との日々を思い出し胸が苦しくなったが、笑って食べた。 ちゃんと食べて眠って健康状態を保ちながら働く。 洋館での毎日で学んだ事だった。 p256 ずっと朔さんの香りに守られていた。心地よい香りは緊張を緩め、頭痛やだるさを和らげ、病を退けた。香草やスパイスには抗菌作用があり、免疫力を高めるものが多くあることを、洋館を離れてから知った。自然の香りに包まれた生活の中で私の心身はゆっくりと健康を取り戻していったのだ。 もう甘やかされる日々はおしまい。 香りにまつわる丁寧な表現が印象に残った。 香りだけではなく、食事や植物のこともあたかもキラキラ輝いているのが情景としてイメージできた。 最後は朔さんの元に戻らず、紅茶だけ淹れに行くという主人公の選択も良かった。 過去として捉え、これからも一香の生きていく生活の基準となっていくという結末が良かった。

    0
    投稿日: 2026.02.09
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    とても素晴らしい作品だった。 小説を読んでいるのに、文字から匂いや景色が浮かんできて、千早先生の語彙力に感動。 ストーリーも、繊細で人の奥底に隠した柔らい部分に触れるような優しい背徳感があった。 キャラクターも全員魅力的で、自分も洋館メンバーの一員になっているような気持ちになり一気の読んでしまった。 続編もあるとの事なので、この余韻のまますぐに読みたい。

    0
    投稿日: 2026.02.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    鋭敏な嗅覚を持つ調香師である朔さんが、家政婦となった主人公と仲を深めていきながら、主人公の生活の場のありとあらゆる香りを支配していく様が、朔さんの独占欲の広がりのように感じられ、面白かった。 また、香りによって欲が理性を超えてしまい、人を攻撃してしまうという女性が描かれていたが、理性が崩壊するほどに魅力ある香りとはどんな香りか気になった。 屋台とかで良い香りがするとつい買ってしまうように、人間の根幹には、良い香りのものに包まれたい、良い香りのものを所有したいという欲があるのだなと再認識することができた。 続編である赤い月の香りも発注依頼をかけたので、届き次第、続きを読みたいと思う。

    0
    投稿日: 2026.02.04
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    お気に入りの一文 「香は脳の海馬に直接届いて、 永遠に記憶される。」 海馬が萎縮しないように、、、 これからは「かいば」をしっかり食べるからな、と、、、 妻の香に言っておこう

    0
    投稿日: 2026.02.04
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    静かでとても綺麗な描写、空気感のお話だった。 現実にもありそうな日常だけれど洗練されていて非現実的な整った穏やかな日常のような。 内容的には特に何も思わない。 とても読みやすいし心が変に揺さぶられることもなくスッと入ってくるから心に余裕がなくても読める。 物語の内容というより、その登場人物がつくる日常に浸るために読みたいと思うような本だった。 この著者がつくりだす雰囲気がとても好き。 透き通っているけれど落ち着いた光、紺や灰色や緑が読んでいる間、自分を包み込んでくれる感覚。

    0
    投稿日: 2026.02.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    朔さんの感じるものや思うことは、私の語彙では表せないと感じた。素敵な人。だけど、どこか冷たくて、、洋館の匂いや雰囲気全部自然と私も感じてみたい、そんな環境に行ってみたいと思う。

    0
    投稿日: 2026.02.02
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    天才的な嗅覚の持ち主を、人に言えない過去を持つ雇われ人の立場から見た物語。 臭いの依頼主毎の短編小説のように話しが進んで行きます。それぞれの出来事がヒューマンドラマや推理小説の様な感覚で読み進められ、読んでいるうちに、嗅覚の天才の苦悩に徐々に寄り添えるような錯覚に陥ってしまいました。 凄く楽しく読み進められて、最後を期待していましたが、期待値を超えなかったので⭐︎4にしました。 一日で一気に読んでしまいました。

    9
    投稿日: 2026.02.02
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    抑揚のない語り口なのに、なぜか読む手が止まらない。 読み終わったあと、夜の静けさが残るような一冊。 主人公に感情移入してちょっと泣いちゃったシーンもあった。 初めての千早さんの作品だった。他の作品も読みたい。

    11
    投稿日: 2026.02.01
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    この物語は、救いや再生を大げさに語らない。香りという目に見えないものを通して、人が抱える痛みや記憶がそっと浮かび上がる。その描写はとても繊細で、読んでいるうちに自分自身の「忘れていた感情」まで刺激されるようだった。誰かと完全に分かり合えなくても、同じ空間で静かに存在を許し合うことはできる。そのささやかな肯定が、この小説のいちばんの魅力だと思う。

    1
    投稿日: 2026.02.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    一香は朔に惹かれてしまうのか… この二人はどのような関係を選ぶのか… 昏い過去を抱えた二人を見守るように 静かに読み進め、最後には男女を超えた 人間愛の新たな始まりを見ることができた。 文字だけでその場の空気感や温度が伝わってくるほどの 緻密な描写もさることながら、 新城や源さんのようなキャラクター設定も この物語の中に何の違和感もなく馴染んでいて、 読んでいてとても心地よかった。 紺色の声、愛着と執着、新しいバラ、、 続編『赤い月の香り』も近いうちにぜ読みたい。

    1
    投稿日: 2026.01.31
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    まず目次がお洒落。 そんで圧倒的な朔の能力にワクワクさせられる!それ故に真実がわかってしまう苦しさ、普通の人じゃ気付けない感情の揺らぎの種類の多さ…私達は目も耳もそれなりで全部把握してる気でいるけど、本当はなんにも見えてないんだとハッとさせられる! 香りが本心を開く鍵となるこの洋館と、素直じゃない主にしっかり魅了されました。 無条件に読んで良かった、もっと朔さんをみてたいと思える良作です。

    1
    投稿日: 2026.01.30
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    ひんやりとしたガラスの瓶を手にしているような感覚でずっと読んでいました。 感情的でない会話の中にも、深い優しさを感じて暖かくなるような不思議な感じ。 人は香りでふと昔に呼び戻されるというのにはとても共感できました。

    1
    投稿日: 2026.01.29
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    □始まり  目を閉じて   静かな夜に 香水の    蓋を開ければ      記憶が溢れ □結び  この香り    あなたの心に そっと触れ      忘れたはずの      光に溢れ ----------- 1. 登場人物 • 一香(いちか): 主人公。元書店員の女性。調香師・朔の住む洋館で家政婦として雇われる。 • 朔(さく): 天才的な嗅覚を持つ調香師。依頼主の記憶を再現する香水を作る。あまりに鋭すぎる嗅覚ゆえに、静謐な洋館で浮世離れした生活を送っている。 ----------- 2.あらすじ 職を失い、家政婦として雇われた一香(いちか)は、無愛想で謎めいた調香師・朔と出会います。 そこは「忘れられない記憶」を香りで再現する場所でした。 朔の作る香水は、訪れる人々の封印された想いを鮮烈に呼び覚ましますが、それは時に美しく、時に残酷な真実を暴き出します。 数々の香りを巡る物語を通じて、自分自身の内面や、朔という男が抱える底知れない孤独の深淵へと触れていくことになります。  ----------- 3. 読みどころ 「一香(いちか)」という名を持つ主人公が、香りを生業とする「朔(さく)」と出会い、共に過ごす時間のなかで生まれる静かな化学反応です。  ----------- 4. こんな人におすすめ • 「香り」を通して、自分でも気づかなかった感情に出会いたい人 • 一香と朔、二人の間に流れる静謐で唯一無二の空気感に浸りたい人 • 千早茜さんの圧倒的な筆致で、五感を研ぎ澄ませたい人

    35
    投稿日: 2026.01.27
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    神秘的で美しい文章&物語の流れに一気に読み込んでしまった。"香り"が織り成す物語。 途中、朔の気持ちの変化に気づいて読み進めていたので最後の章では少し涙してしまった。

    8
    投稿日: 2026.01.26
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    久しぶりに読んでいて心が落ち着く小説を読んだ 一つ一つの章は、落ち着かない出来事も起きるけれど 誰かの優しさや哀しさ苦しさを分かろうとする気づく心の動きは穏やかな気持ちにさせてくれる気がする 友情なのか愛情なのか最後まで私はわからなかったけど、絆がずっと続きますように!

    7
    投稿日: 2026.01.25
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    物語全体がほの暗く、ミステリアスな雰囲気を醸し出しているように感じたのは、『香り』がテーマだったからだろうか? まだまだ月に何十冊も小説を読めているわけではないけれど、香りと匂いを扱った小説ってありそうで今まで出会ったことがなくて、凄く新鮮だった!天才的な嗅覚を持つ朔が抱える深い孤独、匂いだけでその人の状況や体調の変化が分かってしまうとは…。朔が抱える苦悩がどれだけ壮絶なものか。生理まで分かっちゃうなんてちょっとびっくり。笑 でも朔の持つ淡々とした不思議なオーラには惹かれるのはわかるかも! 物語序盤は新城の言動の荒さやがさつな感じに一香と同じで私も嫌悪感を抱いたけど、話が進むにつれて意外とムードメーカーな奴じゃん!と印象が変わった( . .)!苦労人で良い奴だ新城! 本編も香りの知識や情報がいろいろ散りばめられていて、久しぶりにアロマを楽しみたくなりました( ᵕᴗᵕ )❁⃘

    1
    投稿日: 2026.01.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ものすごく読みやすく、そして面白かったのですぐに読み終わった。三日くらいだったと思う。 最後は自分的には「え⁉︎ さみし……」となったが、それは自分が度の過ぎたハピエン厨だからで、爽やかな終わり方だったと思う。 なんでこんなに読みやすいのか?と考えたが、全く分からない。ただめちゃくちゃ文が上手いことだけ分かる。 特に最終章の現在軸と過去の交錯は見事で、こんなに分かりやすくかつエモーショナルに書けるものなのかと衝撃を受けた。文がうめ〜! キャラクターでは源さんが1番好きだ。 読むきっかけは勧められたからで、最初はあまり興味がなかったが中盤ではすっかり自分でもハーブを育てておしゃれな生活をしてみたくなっていた。 ハーブ、栽培は簡単なのか?

    2
    投稿日: 2026.01.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    私も働きたーい 朔が描写だけでかっこいい 執着と愛着の違いか〜〜 新城によると、 嫌がられたら手放すことができるか 閉じ込めてしまうか みたいな たしかに執着に相手の意思は関係なさそう 愛着って相手を慮る部分があるかも 執着されたい 私の意思なんか尊重しなくていい 閉じ込められたい 私の感情もすべてコントロールしてほしい 何も考えたくない 香りの記憶は一生らしい コーヒーの香りは穏やかで照れくさい アルコールの香りは反吐が出そうな嫌なもの 記憶は一生でも その意味は変えられるもの

    2
    投稿日: 2026.01.21
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    静かでゆったりした時間の中で様々な香りを楽しめる作品。 この物語では姿を持たない「香り」によって人々が大きな影響を受ける様子が描かれる。これまであまり意識したことはなかったが物語の中だけではなく実際に人は香りによって心も体も変化するし、救われることもあれば身を滅ぼすこともあるのだろうと感じた。なぜかわからないが読んでるだけで自分の周りがスッとする気がするのはどこかで物語にでてくる香りに出会ったことがあるからかもしれない。 最後の30ページくらいはページを捲る手が重かったが終わり方も静かでとても好きでした。

    13
    投稿日: 2026.01.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    人並外れた嗅覚を持つ調香師と探偵の新城、一香が主な登場人物。 一見乱暴だけど、新城っていい奴だな。 常になにかの香りを想像させる一冊だった。 人間は皆臆病だし、正直に気持ちを伝えるって難しい。 けど、朔と一香が離れ離れにならなくてよかった。 愛着と執着の違いを考えたことなかったな。

    0
    投稿日: 2026.01.21
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    一言でいうと不思議な物語でした。文章でここまで香りの説明ができるなんて凄いです。本から香り立つ感覚がしました。何事も敏感すぎるのも大変だなと思いながら、一香と朔さん、新城、源さんの関係が素敵でしたね。 香りで昔の記憶が思い出されることって、事実あることだと思う。それが良い記憶だったら良いけど、悪い記憶だったら辛いだろうな。どんな香りで反応することになるのか、自分でも分からないのは面白い。五感のなかで嗅覚って一番軽く見られがちな気がするけど、朔さんの香りだけで生死や人探しができることを考えると、とても魅力的な力であることは現実的にも間違いない。

    0
    投稿日: 2026.01.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    物語の本筋と関係がありそうでなさそうな感想で恐縮なのだが、男の子を育てている母として、主人公の兄の物語に心を抉られてしまった。

    0
    投稿日: 2026.01.18
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    狐に包まれたような不思議な話。ドキドキ、ハラハラはない。スカッと感もない。ただ静かにゆっくりと物語は進んでいく。香りと色彩の表現が豊かで味わい深い。描写の美しさに流されて物語の筋をちゃんと掴めていない。迂闊だった。もう一回読もう。

    15
    投稿日: 2026.01.16
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    文章から香りたつとはこの事で、繊細で美しい文体の虜になる。 元書店員の主人公 一香は、天才調香師と謳われる小川朔と出会い、朔の元で働くことになる。タイトルの透明な夜の香りというのは、一香のあの日、あの夜の香りなのだろうか。

    2
    投稿日: 2026.01.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    なんて色鮮やかな文章だっただろう。 香りを題材にした小説なのに、私にはキャンバスに絵を描くように情景が浮かび上がってきた。 朔のように丁寧で一定の速さで物語は進む、 だけでは終わらなかった。 8章になり急展開。予想もしていなかった展開が繰り広げられているかと思えば、さらに角度を変えて進まされる。そして最後、朔らしさと精神的に成長した一香が雇い主と従業員の関係から友達になるのには心が震える。 朔のような言葉遣いの人が現実にいたら絶対恋に落ちてしまう。

    0
    投稿日: 2026.01.15
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    著者の表現力が本当に凄まじく、とても心地よい小説であった 喜びも苦しみも全て香りをスイッチとして、存在しないと思っていた永遠を作り出す それは嬉しくもあり、時に残酷だ

    1
    投稿日: 2026.01.15
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    朔さん 一香さん そう呼び合う二人が、再び会えてよかった。 源さんも新城も、みな優しい。 それはそっと寄り添ってくれる静かな優しさ。 読んでよかった✨

    2
    投稿日: 2026.01.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    心を痛め本屋の仕事をドロップアウトした主人公の一香が、洋館の調香師の小川朔の元で家事手伝い兼助手として働き、仕事仲間や客と接していく物語。 一香や朔の過去がだんだんわかってくる事と、一香が朔をはじめ周りの人間の輪郭を掴んでいく様がリンクしており、一香と一緒に輪郭を掴んでいくような流れが感情移入しやすい。 また、主要人物が固まった上でゲストキャラが出てきて単話完結が続いていく形式も良い。ずっと見ていられる。なので最後一香が洋館を辞めた後に「今度は友達として行きます」ってなった時に復職せえへんのかい!じゃあ続編もないんかな?と少し寂しい気持ちにはなった。 色や音の形容詞が多いように思った。朔の匂いに敏感なのに対して一香のそれ以外の感覚が研ぎ澄まされていて、そこが一香と朔の繋がりの部分であり物語の肝なのかな?と思った。 →読み終わったけど特に関係なかった。 朔の独自レシピによる香水とか料理が出てきてめちゃくちゃオシャレ。普段から丁寧な暮らしをしていればもっと感情移入できそう。 「アンフュゼ」とか「茹でこぼす」とか聞き慣れない調理方法が出てきていちいち引っ掛かってしまった。 子供は自立ができないから親に嫌われないか心配なんだというシーンは確かに、と思った。自分も幼少期そうだったし、今は自立して久しいので忘れていた。 「人は自分にぴったり合う香りを見つけると輪郭がくっきりするのかもしれない」はいい言葉。香りだけではなく服装や髪型もそうなのかも。 一香の兄が自殺した理由とか、最期電話やパソコンの画面で何を伝えたかったのか?は謎のままだったので少しモヤモヤした。あんまり大筋には関係ないからいいのか? キャラクターとしては刑事木場が良かったので、翔君がどうなったか気になるし、木場と朔が組んで解決していく事件簿も見たい。 さつきちゃんが可愛い。後半噂でしか聞いた事がなかった朔や新城にあからさまに引いているのが良い。もっと活躍見たかったなぁ。 大家のおばあちゃんは序盤出てきて薔薇を丁寧に育てており、香りやハーブがテーマの作品なので、「これは後々物語に大きく関わってくるだろうな…」と思っていたが別にただの大家さんだった。 ライダースの仁奈とかキャラ濃くて活躍しそうでしなかったし、あまり一人ひとりに深掘りがなかったのが残念。後語りが長いのが苦手な人もいるので、さっぱりめの物語が好きな人にはお勧め。

    0
    投稿日: 2026.01.13
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    調香師の設定が良かったです。 千早茜の他作品を読んでいても、この作者は情景や感情の表現に目に見える物を言語化するのではなく、匂いで表現する事に非常に長けています。 その千早茜の表現力を沢山感じられる本でした。 私は20代男性ですが、個人的には女性向けな本かなと思いました。千早茜他作品もその傾向にありますが、本作も主人公は女性であり、作者も女性なので女性的な視点が多いと思います。 今から書くことはかなり否定される事とはわかりますが、純粋に感じたので書きます。 少女漫画、恋愛小説のテイストを感じました。解説にもある通りに決して恋愛小説の枠に収める物では無いとありましたが、私自身はそう感じていました。 主人公の女性と男性に恋愛要素がある本だという事を知って読んでもいいかもしれません。その部分が得意では無い人のスクリーニングに。 いずれにせよ、女性にはお勧め出来る本です。

    0
    投稿日: 2026.01.13
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    初めて読む千早さんの作品。視覚や匂いが刺激されるような不思議な感覚だった。人並みに外れた嗅覚は大変だろうけど、それが仕事になってるのはかっこいいなと思った。

    0
    投稿日: 2026.01.12
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    SNSの紹介でした。千早茜さんは『マリエ』以来の2冊目。 「香りは永遠に記憶される」 食べ物や人の体臭、人工的な香水、花の香り…。 様々な香りを自分たちは感じ取ることができる。 その時その時に感じた香りが記憶としてラベリングされ、それが呪いになるか幸運になるのかは、その人の人生を変えていく。 調香師の朔と一香は、過去の『呪い』を持ってしまったのだろう。強い香りは服とかに付着すると落ちないのと同じで、あまりにも強すぎる香り(常に重い罪悪感や記憶)をまといながら生きてきたように感じた。 罪悪感と向き合わなければならない時が一番苦しい。一香や朔の過去が解き明かされてた時、その時に感じた香りと向き合わなければ前へと進めない。心に鋭いナイフが刺してくるような痛みをひたすら感じ、えぐられた。 それでも向き合ったことによっての変化が生まれ、新たな香りがまとわりついて、その香りが愛おしく感じた。 彼らは眼の前に開かれた世界が違った香りを体験するのだろうか…。 読み終えたあとは自分の鼻腔に香りが残る程の余韻が残った。 美しく素敵な物語…。

    15
    投稿日: 2026.01.12
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    香りにまつわるお話なのにミステリー感もあってとても好み。紡がれる言葉が美しくて、常に青いフィルターがかかって落ち着いた香りがするような世界だった。香りは儚いけどどんな記憶よりも鮮明に残る。

    0
    投稿日: 2026.01.11
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    どんどん引き込まれていき、早く読みたいけど、読み終わりたくない!という気持ちになり大切に読みました。登場人物に惹かれていき、それぞれの章で物語があり、そして…という感じでした。 私好みでメチャクチャ面白かったぁー!!

    0
    投稿日: 2026.01.09
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    2020年 第1回島田賞 2021年 第6回渡辺淳一文学賞 受賞作。 初出は「小説すばる」。全8話からなる連作短編集で、千早茜さんのの人気作です。 嗅覚が極端に発達した調香師と、一人の女性の出会いから物語は始まる。 研ぎ澄まされた嗅覚を持ちながら日常を生きることの困難さや孤独を、言葉巧みに描き出している点は、さすが千早さんという印象です。 ただ、実は本作を読む以前に、 白泉社のコミック『ふれるかおる』 嗅覚の鋭い調香師と古本屋の女性が出会う物語を読んでいたこともあり、設定段階で物語の方向性がある程度予測できてしまった。 土瓶さんが 女性コミックっぽいみたいな事をレビューしてたのですが、鋭いやつだと思います。 彼には、何かしらの嗅覚が備わっているのではないでしょうか。 どちらの作品もそれぞれの良さがあり どちらも同時期ぐらいに執筆されているのではないでしょうか。 もちろん文章表現の質や言葉の選び方は比べようもなく洗練されていました。 あくまで私の選書がだぶってしまったという個人的な失敗です。 連載形式ゆえ一話完結としてのまとまりは良く、読みやすさもありました。

    130
    投稿日: 2026.01.09
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    なんだかおとぎ話を読んでるようなふわふわした気分になる本だった。わたしがこの本に色をつけるなら薄く黄色がかった乳白色。 紺色の声って表現素敵だなと思った。 私が調香してもらいたい特殊な香りってなんだろう?って考えた。 恋が始まりそうな時のドキドキワクワクな感じ?とか、思ったけど、やっぱり欲しいのは 「眠くて寝そうな時のふわふわした感覚の香り」 寝付けない時に使いたい(о´∀`о) 感覚や気持ちが香りに現れるって不思議やけど、ほんまにありそうな、 香りがわかるわけじゃないけど、なんか言いたいことわかる! 涙出る寸前の香りとかなら、皆想像しやすいんじゃないかな? 香りって不思議だと改めて思った。懐かしい匂いって一瞬でその時の事思い出すもん。 小学生の時に使ってた香り付き消しゴムの匂いとか!一瞬で小学生時代にタイムスリップ(о´∀`о)

    14
    投稿日: 2026.01.08
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    一香は朔に兄の死香りを思い出させる。その事で一香は朔の元から去ってしまう。結果一香は兄から解放されるが…朔は一香が離れ経験した事のない「変化」に戸惑う。見兼ねた新城が一香の前に姿を見せた。 朔は思いの外、純、まぁこれまでも頑固で融通が利かない面を見せていた。一香に朔が必要だったように朔にも一香は大切だった…新城がまた良い味を出していて…朔には板垣李光人あたりで月9ドラマにしたい感じ。

    0
    投稿日: 2026.01.07
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    Xでおすすめと見て読んでみた一冊。 今まで読んだことのないような綺麗な話だったのと同時に香りは強く記憶に結ばれるということを学んだ。 そして人は出逢うべくして出逢っているのだなぁと。

    3
    投稿日: 2026.01.06
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    香水作りの天才と問題を抱える主人公の静かな寄り添いが綺麗な作品。 香りを感じる繊細な文章が素敵で内容もどこかさみしく好き

    0
    投稿日: 2026.01.05
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    アロマな香りが漂ってくるようなお話。香りと記憶が結びついていることを認識した。映像化したらどうなるのかなと想像させてくれる。

    2
    投稿日: 2026.01.04
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    重いエピソードもあるのに、 清涼感を感じる世界観でした。 自分を受け入れないと人は前に進めないのかも。 弱さと刹那さを知っている人はまた優しくもあれるのかな。

    0
    投稿日: 2026.01.03
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    浮世離れした別世界に感じるのに森の中の洋館にいるような気持ちになるのは、描写の力の賜物なのか。香りも情景も浮かんでくる。ミステリー小説ではないかもしれないけど、ところどころ出てくる意味深な言葉に、一香の過去に何があったのか推測せずにはいられなくなった。広義のミステリー小説だと思った。恋愛小説とも言い切れないけど、2人の関係は恋人同士より濃密でエロティックな関係に思えた。過去の秘密を共有し、抱えていたものをさらけだしあう。負った傷ゆえに慎重にならざるおえない2人は、恋愛のスタート地点にようやく立ったのかも。

    0
    投稿日: 2026.01.02
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    好きだ、好き。調香師の小川朔と彼の居る洋館で働く主人公の一香を中心に話が進んでいく。とにかく、この調香師の小川朔が魅力的。作中でも色素の薄い短髪や紺色の声が印象的に描かれており、そのミステリアスさと深さが堪らない。一香も朔も互いに感情を抱えていて、その感情の名前をつけられないようなもどかしさと奥行きが沁みる。 恋人の香りが好きで堪らなかったのを思い出した。香りが脳の海馬に直接届いて永遠に記憶されるのなら、私も誰かに記憶されたい。

    0
    投稿日: 2026.01.02
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    とても良かった。 「香り」をテーマにしているからか、千早さんの作風なのかは分からないけれど、物語から感じる香り、手触り、光。そういった感覚的なものが洗練されていたように感じました。 千早さんの他の本も読んでみたくなりました。

    0
    投稿日: 2026.01.02
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    元書店員の一香は、古い洋館での家事手伝いのアルバイトを始める。そこでは調香師の小川朔が、幼馴染の探偵・新城と共に客の望む「香り」を作っていた。 一香は、人並み外れた嗅覚を持つ朔が、それゆえに深い孤独を抱えていることに気づき……。 人並み外れた嗅覚を持つ調香師のもとで、家事手伝いとして働くことになった女性を描く小説。 静謐で繊細で、親愛とも恋愛とも欲望とも依存ともつかない朔と一香の甘く怪しく静かな関係が密やかで美しい。 変わらないものの大切さと、変わっていくものにも変わらず寄り添い続けてくれることの愛しさを同時に教えてくれる素敵な本です。 主人公の友達のさつきちゃんの、いつも笑って見守ってくれる優しさが大好き。 屋敷で育てられているハーブの香りや土の香り、大家さんの育てる薔薇の香り、一香の作る料理や供される紅茶やリキュールの香り。小説という媒体を越えて、様々な香りを感じるような、嗅覚が鋭敏になるような不思議な一冊でした。

    37
    投稿日: 2025.12.31
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    いろんなテイストの香りがする物語。 朗読・メディア化するなら、絶対に津田健次郎様を出して下さい!!笑 洋館に住む、天才的に嗅覚を持つ調香師の家政婦兼事務員として働く女性を中心となる物語。 登場人物たちは心に何かを抱える人ばかり。 調香師が作る香りによって、それぞれ選択をしていきます。 いろんなテイストの香りを感じられる一冊です。 温かみ、妖しさ、清涼感、危うさ… 恋愛物なんじゃないの?と敬遠していた自分を叩きたい(笑) ミステリーのような、恋愛のような、人間物語のような。 登場するハーブや植物から想像できる香りから、「危険な匂いがする…」的な香りまで感じられる読書体験が楽しかったです。 調香師の声を「紺色」と表現しているのを読んでいると、どうしてもツダケンさんが出てくる笑 とても優雅でありながら、ハラハラする楽しい一時でした。

    28
    投稿日: 2025.12.30
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    今年は千早茜さんの文章を気に入って何冊か読んだ 五感に語りかけるような文章が美しく、読んでいて千早さんの紡ぐ湯船に浸かっているような感覚になる “透明な夜の香り”は題名の通り、香りに纏わるお話 特殊な嗅覚を持つ調香師と、とある記憶に蓋をした気力のない主人公女性 人の変化を嫌っていた朔さんが、最後は自分の変化を受け入れようと一歩踏み出したのが、いい意味で予想外だった

    0
    投稿日: 2025.12.30
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    構成はそんなに複雑じゃないはず。 とある店舗の(変わった特徴?能力?を持つ)スタッフとそこに来る客+新しく働くことになった主人公 でも、キャラクター設定と、あと何と言っても「世界観」作りが強い。 そこに作者らしさが詰まってて、 「千早さんにしか書けないよね」ってなってる。 御本人が「本から香りがする」って言ってたけど、ホントにそれくらい香りの描写が詳細

    0
    投稿日: 2025.12.29
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    表紙の感じとは裏腹に、意外に軽やかな掛け合いが多くて明るい気持ちで読めた。 香りでいきなり過去の断片的な思い出が蘇ることってあるよねー。 街で昔の恋人が居るような気がした経験が数え切れないくらいある、、笑 登場人物、全員個性豊かでほぼ善人で不快さがない。二部作も読むぞ!

    0
    投稿日: 2025.12.29
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    装丁が綺麗なのと、元々香りが好きで香りに関連する本は珍しいから読んでみたらとても面白かった。 ぐんぐん読めてあっという間に読了。 千早さんは少し謎めいた男性を描くのがお上手で、描写がはっきり頭の中で再現されるから大好き。 今までは「香りの記憶」はポジティブ要素でしかなかったけど、ネガティブ要素も含まれていてまだ自分は好きな香りにまつわる記憶しか経験していないということに気付かされた。 この本は恋愛小説ではないと思うけれど、2人の関係性が発展していく様子が上品だなあと思った。あまり恋愛描写が得意ではないからこのくらいが丁度良くて好きだった。 千早さんの他の作品も読みたい! 「香りは脳の海馬に直接届いて永遠に記憶される。けれどその永遠には誰も気づかない。その引き出しとなる香りに再び出会うまでは。」

    0
    投稿日: 2025.12.27
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    香りがふんわり漂っている。 香りは奥が深くて、おもしろい。 マニアックな香りの依頼の背景にある人間ドラマもおもしろい。

    44
    投稿日: 2025.12.26
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    なぜ文字なのに香りを感じることができるのか。 読み進めるごとに、自分に記憶の中の香りが呼び覚まされる感覚に陥る。 とにかくすごい、としか言えない笑 登場人物は何かしら秘密を抱えていて、読み進めるごとに明らかになるので、気になって仕方がない。 「香りは脳の海馬に直接届いて、永遠に記憶されるから」

    7
    投稿日: 2025.12.23
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    不思議な香りがしたそんな一冊。 正直言うと、私なら詳細不明の求人に電話はしないし、新城の応対にプツっと切ってしまう。だから私の中では無い展開で本を閉じようかと思った。内容も重め。。 だけど、それが中盤から没入してしまう。 そしてキレイな文章や刺さるフレーズ。 料理や飲み物の描写も良く、洋館にも興味を抱かされる。 読後は透明な香り。 それまでにも色々な香りが記憶させられるので、もう1度読みたいと思わされる。 序盤で読み止めなくて良かった^_^

    10
    投稿日: 2025.12.21
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    好みの作品だった。主人公の周りの登場人物がそれぞれ魅力的で、香りや色の表現も美しい。朔が纏う繊細で優しく、でもどこか危うい雰囲気に魅了される。 読み進めるうちに、自分自身が幻想的な雰囲気の中にいるような感覚を味わえた。続編もぜひ読みたい。

    4
    投稿日: 2025.12.21
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    心霊探偵八雲をもっと大人にした感じの雰囲気。 小川洋子のようなひんやりとした空気を感じる作品だなと思っていたら解説が小川洋子だった。続編も読みたい。

    1
    投稿日: 2025.12.21
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    恐ろしくタイプな本 朔さんがタイプすぎる 繊細で過敏で鋭くて深くて たぶん発達障害の人 結局自分はこういう歪な人間に 惹かれてしまう人間なんだなあと思った

    1
    投稿日: 2025.12.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

     高校生の時に毎日嗅いでいた早朝に雪が降り積もった匂い。上京してからはあまり嗅ぐことは無くなったけど、帰省するとあの時の記憶として蘇ってくる感覚がある。朔さんの「香りは脳の海馬に直接届いて、永遠に記憶されるから」という言葉にとても共感した。ふと香ってくる匂いが保育園を思い出させる時だってあった。匂いって無意識下にあると思っていたけど私たちはそれをちゃんと記憶していて、良くも悪くもその当時のことを思い出せることは人間味があって好きっていうか、もっといろんな場所に行って、視覚でも感触でもない、いろんな「香り」に出会えたら楽しいだろうなって思った。ラストに朔さんが現れたの本当に激アツ展開っていうか(安っぽい表現しかできなくて悔しい)一香と朔さんが並んで住宅街を歩いているのを想像したら安心感凄すぎて、素晴らしい結末で読み終わった後も余韻に浸れた。良い本だったなあ。  本を読んでる時も不思議とあんな感じの匂いなんだろうな〜ってなったことがちょこちょこあった。本を読んでるだけなのになんか面白かった!

    1
    投稿日: 2025.12.17
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    言わずとしれた千早 茜さんの代表作品。 代表作なのに、自分に合わなかったらどうしようと思うと、ちょっと気が引けて読むことを避けていました❗️ 予備知識は殆どなく、タイトルと調香師の話しということから、オリジナルの香りを作って依頼主を幸せに導くストーリーかなぁと勝手に推測していましたが、そこはやっぱり千早作品。 希望や光といった明るいイメージよりもちょっと薄っすらと暗くて艶めかしい、危険な香りのする作品でした。 来年にはシリーズ完結編の出版が予定されているようなので、続編の『赤い月の香り』をいつ読むのか⁉️少し悩みます。

    28
    投稿日: 2025.12.15
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    紹介文で懸案ストーリー?的な物語をイメージしていましたが⋯いい感じのヒューマンドラマでした、シリーズ化してほしいと思う位おもしろかったです ⋯⋯一香さんと朔さんのその後が気になる

    0
    投稿日: 2025.12.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    日常感のある小説は好き。主人公は目に見えない声などを色として表現する部分が多かったが、朔さんとが関わっていく中で匂いの描写がだんだんと増えていくのがよかった。本の表紙が深い紺色にガラス瓶、ラベンダーなどがあるのもエモくて好き。最後主人公が館を出て朔さんと会わなくなってから少し寂しさを感じたが、そのままもう会わないようなストーリーを期待していたので、途中で朔さんと会えてしまったのが嬉しかった反面、残念に感じた。主人公はそのまま館での経験を忘れていくが、匂いは永遠に覚えているのでまたどこかで思い出すかもね、という方が良かったです。朔さんは沼男ですね。ミステリアスな人に惹かれてしまう主人公の気持ちがよく分かります。

    0
    投稿日: 2025.12.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    とても好みに合いました! 最後の終わり方で朔さんが子供らしいところを見せるのが少し可愛いなと思いました。料理や、香りなどの例え方がとても美しく感じて、嗅いでみたいな〜や、食べてみたいというものがありました。全体的に読みやすく、透明感のある物語でした

    1
    投稿日: 2025.12.12
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    【過去を清算して前を向ける透き通った本】 ーあらすじー 仕事をなくし、半ば引きこもりの生活をしていた若宮一香。スーパーに貼ってあった従業員募集の紙になんとなく惹かれ、調香師である小川朔と出会う。 自称未亡人の藤崎という女性が、亡くなった夫の香りを作成してほしいと朔のもとを訪れる。しかし、朔は藤崎の嘘の匂いを嗅ぎとった。興信所で働いている朔の相方である新城とともに、藤崎の不倫相手である男を、その匂いを根拠に探し当てる。嘘の申告があったため不倫相手の香水を渡すことを躊躇う朔であったが、何としてでも手に入れたいという藤崎の懇願に応じる。その後、藤崎は元不倫相手の男性に殺害未遂の事件を起こした。香りによって突き動かされる衝動を、一香は目の当たりにするのであった。 ミツコと呼ばれる老年の女性が香水を受け取りに来た。洞察に優れ、何でも見通すその雰囲気に、朔に似ている不思議な女性だと一香は思った。最高級アイリスの香水を作り、ミツコに渡す。彼女が去ったあと、もう自分を訪ねることはないだろうと、朔は一香に話す。ミツコも自分の寿命をきっとわかっていると感じたのだ。同じ感覚を持っているであろうミツコの死に、居た堪れなくなった一香は朔に慰めの言葉を掛けるが、どうやら朔には響かなかったようである。 有名女優オリザの依頼を受けていた朔。調香師とのやりとりを秘密にする契約だったにもかかわらず、周囲に広めたことで若い女性の依頼者が続出し、ひっきりなしに朔の洋館を訪問する状況となり、オリザの依頼を受けない決断をする。その原因がマネージャーにあると確信した朔は彼を呼び出した。オリザの彼氏であること、朔の作った香水で成功を収め、手の届かない存在になることを恐れたこと。朔はマネージャーに女性の美を破壊する香水を提案したが、彼はそれを選ばず、オリザと真摯に向き合うことを決断する。 一香は時折、亡くなった兄のことを思い出す。引きこもりで部屋から出てこなかった兄。朔の洋館で働くようになって、香りや感覚が幼少の頃の思い出を引き寄せるようだった。洋館に誰もいない気配を感じた一香は、新城から朔が警察に捕まったと聞く。不倫調査時にホームレスの盗難事件に運悪く巻き込まれたようだった。新城から朔の昔話を聞く。事情聴取から解放された朔を、一香と新城は迎えに行った。興信所で追っていた女性の不倫相手は美容師、自分が切っていた女性の髪を他の男に取られたくなかったのだ。 新城と腐れ縁である警察官の木場とその息子である翔の話へと展開する。翔は先天性の病で下半身が動かない身体になってしまい、入院生活が続いている。息子を元気づけるため、木場は朔に香水を依頼する。作成したのは蝶の香水、助けて欲しいとSOSを出す香り。大病を患った息子に向き合うことができない木場の心境を読んだようだった。木場はその意図を知ると香水を朔に返し、自力で息子と向き合う決意をする。 一香は自分の過去を朔に打ち明ける。亡くなった兄を二度も裏切ってしまったことを。中学生になっていじめられていたとき、自室で自殺する前に掛けてきた電話を無視したとき。朔は黙って一香の話を聞いていた。新城に自宅まで送ってもらう車内で、執着と愛着の違いについて朔が悩んでいることを聞いた。 その告白後のある日。一香は朔の部屋に入った瞬間に、兄の自殺した光景がフラッシュバックした。朔の作った香水がその記憶を呼びさましたのだ。今までずっとできていなかった兄へ、一香はようやく懺悔することができた。朔は一香が前に進むことができて、もう大丈夫だと洋館から去る選択肢を与える。 洋館を去る一香。洋館での生活のおかげで、日常の中でも今までの引きこもりとは違い、社会復帰をして自然な自分でいることができた。 ある日、新城が一香のアパートに訪れる。少し遅れて朔が新城を追ってきた。久し振りに再開した二人。香りは一緒なのに紅茶の味が違う。朔の抱いた初めての感情を受けて、一香はもう一度、あの洋館へ戻ると約束をした。 ー感想ー 朔と一香の描く、非常に美しい物語であった。 さまざまなチャプターで、さまざまな事情のある依頼主と交流していく中で、朔の持つ調香師としての真意に触れていく。完璧な人間かと思えば、実はその裏で悩んでいて、人間らしい部分も含めて、朔の仕事への真摯な向き合い方には非常に共感をする。 香水によって思い出が蘇る。嗅覚は最も記憶の残る五感である。自分はどの匂いからどんな過去を思い返すのだろう。思い出したい記憶と、思い出したくない記憶がないまぜになって、感情の琴線に訴えかけられるようであった。 そして、香りの表現、食卓の表現が素晴らしい。 登場人物は皆、拗らせているのだけれども、拗らせていない。その素直さ、真っ直ぐさに心を打たれる。変な憶測を一切必要としない、小細工なしの一本筋が通ったストーリーは好きだな、と改めて思わせてくれた。 透明感のある素敵な一冊だった。

    0
    投稿日: 2025.12.11
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    読み進めていると文字から匂いが感じれる気がしてくる。嗅覚が良い犬はこんなにも情報量が多い世界を生きてるのかと思った。 重い香りも出てくるけど爽やかな洋館や一香の作る料理の描写が中和してくれていた

    4
    投稿日: 2025.12.10
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    著者の作品は2作目。『しろがねの葉』から数年ぶりに。 ほんとうに筆力のある人だから…あらゆる箇所で本から顔を上げてふぅ…とひと息つかせる、そういう描写にあふれている。 美しさに、人の残酷さに、想像せざるを得ない香りに。

    12
    投稿日: 2025.12.05
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    香りにまつわる物語で、読んでいるとまるで紙の向こうから匂いが立ちのぼってくるような、繊細で感覚的な言葉遣いに思わず息をのんでしまいます。 千早さんの作品は、登場人物がどこかに“痛み”や“欠け”を抱えていて、その心の揺らぎを丁寧に見つめるまなざしがあります。この作品でも、香りを媒介にして、過去と現在、人と人、心と心が静かに結びついていく。言葉にはできない想いが、香りという形を借りて読者の胸に届くようでした。 また、語られない余白の美しさも印象的です。 説明しすぎず、読者に感じ取らせる文章だからこそ、登場人物たちの感情の奥行きがより深く沁みてきます。 時代も舞台も違うのに、「しろがねの葉」と同じ“千早ワールド”を感じました。 人の痛みや孤独を、冷たくも優しくもない絶妙な温度で描き出す筆致。 静かな夜のように、余韻が長く残る作品でした。

    0
    投稿日: 2025.11.29
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    物語の着眼点としてはユニークであったが、敢えて見たくないものを見させられた感じ。ある意味、嗅覚が優れている動物ならそんなもの、というか… 人間は、与えられた環境で少しでも生きやすいように、無意識のうちに本能的な部分のバランスを取って生活しているのでしょう。

    0
    投稿日: 2025.11.28
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    香りと色を感じる本。 千早茜せんせいの本にしては、料理の描写気持ち少なめ(それでもハープティーやら朔さんの指示するメニューは美味しそう)。 どこか人間離れしている登場人物ばかりなのに、誰も彼も親しみがあったり、共感できる痛みを持っているんだよな〜。読み終わった後も、彼らが健康に生活していることを願うばかり。

    0
    投稿日: 2025.11.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    独特な雰囲気を持つ心理描写だった。主人公の気持ちがとても近くにあるようで、さも我が身に起こったことであるかのように、朔さんの一挙一動に心を動かしていた。 想った人に想われる、しかも常識的ではないかもしれない形で…という物語の締め括り方が「神様の暇つぶし」と似ている、と思った。 「神様の暇つぶし」を読んだ時にも思ったが、主人公は構築した自分の世界に深く沈み込んでいて、簡単に言えば乙女チックな部分がある気がした。その点において、彼女に心底から共感することは難しかった。

    0
    投稿日: 2025.11.23
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    ゆっくりと時間が流れる1冊 とにかく「香り」に惹かれる作品だった なにかと、色や香りで感情や物事を表現するところが好みだった 美味しそうなご飯や飲み物、嗅いでみたいなぁと思う香りも出てきた 孤独、執着、愛情、記憶、色々な方面から考えさせられる作品です

    10
    投稿日: 2025.11.22
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    久しぶりに再読。 本から香り立つような、深い森の中にいるような、静謐で濃厚で新芽を触った時のようなしっとりした世界観が好き。 私自身、香りに弱いので香水が強い人と一緒にいると酔って気持ち悪くなってしまうけれど、朔さんの調香してくれた色んな香りを嗅いでみたいなぁと読む度思います。

    1
    投稿日: 2025.11.19
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    調香師が主人公の香りをテーマにした物語。 とっても暖かみの感じる本でした。登場人物全員がいい人。文章で読んでるだけなのに、あの館はきっといい香りがするんだろうなって感じられる。ゆったりと時間が流れる優しい本を読みたい方におすすめ。

    18
    投稿日: 2025.11.18
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    目に見えない香りは記憶から消えやすいと確かに感じる場面は多いですね。 大切な人の香りがいつかは周りから消え、記憶からも消えてしまうことは形が消えるよりもっと存在が消えてしまうような気がします。

    0
    投稿日: 2025.11.17
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    ★3の中かな~。 初読み作家さん。 読んでも読んでも減らない初読みさん。 次々新しい人が出てくるなー。 前から気になっていた作品ですが、なんでこの表紙? 瓶の中に手首が入っていて怖いんですけど。 作中にはそんな描写なかったし、ホラーでもグロでもなかったんだが? これは……、少女マンガだね。 馬鹿にするつもりでなく、少女マンガの論法をうまく文章化してると思う。 良くも悪くも。 おまえがどんだけ少女マンガを知ってんねん、というツッコミはさておき。 もう出だしから少女マンガっぽい。 過去に訳ありの二十代女性が主人公。 務めていた書店を辞め、近所のスーパーで見た募集の貼り紙に応募し、森の中の洋館で家政婦兼事務員として働くことに。 そこにいたのは線の細そうな調香師の男と、粗野っぽい探偵。 いい感じのバディの間に主人公は収まります。 この3人で香りにまつわる事件?に関わったり解決したり。 長編ではあるけど、全8章に章立てされていて、それぞれに事件が起きて読みやすい。 連作短編の方がイメージ近いかな。 もっと話の数を増やして連続のテレビドラマにでもすれば受けそう。 甘過ぎず苦過ぎず、ちょうど良い味加減の話だった。 好みを言えばもっと切なかったり、陰惨だったり、黒かったりしてる方が好きだな。 はい、お幸せにー。

    51
    投稿日: 2025.11.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    いつか、今自分が大切にしている時間を忘れてしまったとしても奥深くにきちんとしまわれているらしいので߹-߹ 美味しそうなご飯が沢山出てきてお腹空いた〜〜

    3
    投稿日: 2025.11.10
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    読んでいていい香りがしてきそうな本だった꒰⁠⑅⁠ᵕ⁠༚⁠ᵕ⁠꒱⁠˖⁠♡(笑) 自分も日常のふとした匂いで過去の記憶が蘇るときがあるので、香りの記憶は永遠なんだと思う。 一香の兄のところはこちらも辛くなるところだが、ハッピーエンドでよかったなと思う!

    3
    投稿日: 2025.11.10
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    香りは記憶を呼び覚ますものだと思う。 けれど物語は静かで日常の描写が多く、半分ほどで離脱。 雰囲気は好きだが、テンポよく読み進めることはできなかった。

    1
    投稿日: 2025.11.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    秋に読書を初めて最初に手に取った作品です。 香りのないはずの「透明」や「夜」をも朔は深く深く手に取るように感じ取るんでしょうね。 朔を現したような題名で素直に綺麗な言葉。。 千と千尋の神隠しの銭婆のセリフ 「一度あったことは忘れないものさ 思い出せないだけで」 終始このセリフが頭にあったなあ。 朔の今まで閉じ込められた瓶の蓋が微かに緩められた、そんなラストに感じました。どんな隙間にも入る、一香は煙のような存在なのかなとも。 透明の香りのする素敵な本でした。

    0
    投稿日: 2025.11.08
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    最後には自然と涙が出てきていた。 寝る前に読むには魅力的すぎて寝不足だけれど。 あたたかいのにどこかひんやりとした、素敵な話だった。

    10
    投稿日: 2025.11.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    全体を通して落ち着いた雰囲気があって、尚且つただ淡々としているだけではなくて暖かさを感じる描写が多くて何だか心休まる本だった。 そんな中で、少しがさつに感じる新城も良いアクセントになっていた。 どこか掴みどころがなく、底も見えない朔が、最後少し素直になっていたのは「変化」が感じられて良かった。 タイトルの「夜」が前面に出た話ではなかったと思うけど、確かに透明な夜の雰囲気を纏った本だった気がする。

    0
    投稿日: 2025.11.06
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    庭園や料理、匂いなど、私の好きな要素が詰まった作品でした。文章からは大きな洋館や薔薇の花など、風景や香りが鮮やかに浮かび上がります。穏やかで和む場面もあれば、ワクワクするような場面、そして目を背けたくなるような場面もあり、最後まで引き込まれました。とても面白かったです。 あまり関係ありませんが、朔さんのセリフがエヴァのカヲルくんの声で脳内再生されました。

    4
    投稿日: 2025.11.04
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    小説なんて中学から読んでなかったけど、毎日デスクワークで、仕事の事で頭いっぱいいっぱいで急に小説を読みたくなって手に取った本がこれ。 物語の展開がコロコロ変わることもなく一定の空気感で、静かな夜に1人で読むのに最適な本。心動かされたとか、気付かされたとか、そーゆーのは特に感じなかったけど、読み始めるとすぐに物語に吸い込まれる感が好きだった。日常で人の香りが前よりも気になるようになった。香りって一生記憶に残る。今思い出せなくても香った瞬間にフラッシュバックする。いい意味でも、悪い意味でも。そー感じること前からあったから、共感できる事が多かった。

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    投稿日: 2025.11.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読んでいて香りが想像できるような素敵な文章で読みやすかった。 一香が館に入るのと同じように、この本を開くとスッと香りの世界に引き込まれていく。 「執着と愛着の違いはなんですか?」 執着は変化を嫌う。一方、愛着は変化を含めて愛する。変化を認めて受け入れることはとても難しいことだと思う。そして大抵の人は変化を嫌う。朔さんも変化を嫌う人。でも、一香と関わり、会話をしていくことで、変化を受け入れられるようになる。 「香りは脳の海馬に直接届いて、永遠に記憶されるから」 「君の命が終わるまで。」 確かに、不意に嗅いだ香りから昔の記憶を思い出すことがある。良くも悪くも。私たちは不意に思い出すだけだから、そんなこともあったなと流せるけど、常にそれを感じられてしまう朔さんでは情報処理ができなくなっても当然だと思った。 朔さんと一香の距離感が絶妙でとてもよかった。

    1
    投稿日: 2025.11.03
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    2025.11.2.読了。 自分も匂いに敏感な方だか、犬のような嗅覚を持つことは不幸なことなのでは。

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    投稿日: 2025.11.02
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    久々に、続きが気になって追うように読んだ。 読むのが得意ではないジャンルの本は挙げられるけど、 それ以外は基本的に何でも読むので、 どんなジャンルが好きかと言われるといつも分からずにいたけど 多分こういうのが自分は好き。 こういうの、とは 「あまり現実味のない設定を抱えながらも 現実社会から乖離し過ぎない世界観のフィクション」 これ続編あったら読むわ〜と思って読み終えて、 帯の後ろに続編情報あって喜んだ。 どうか変な注目のされ方をして 変な実写化されないことを望む。

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    投稿日: 2025.11.02
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    香りを軸にもっと激しい展開にもできるであろうが終始穏やかな進行で物語としての雰囲気が好きだった。とんでも能力ではあるが、現実感は常に残りつつ、日常の延長線上の物語であった。想像以上に一香が思ったことを口にしていた。内気な印象があったが、社交性はしっかりとあると感じた。作者が女性だからこその繊細な小説であったと思う。アスパラガスを食べたいと思った。

    1
    投稿日: 2025.11.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読んでて文字から香りがする、風景の色が見える、美味しい料理の味がする素敵な作品 一文の情報量が濃くTopNoteからLastNoteへ移り変わる章とともに、漂う雰囲気や主人公の内面の変化が感じられるのもいいし、登場人物の距離感が心地いい 1pと260pでは同じ鮮やかな赤の蔓薔薇を見た時の反応が違う主人公の心情の変化に胸を打たれた 嗅覚に秀でた天才が味覚で寂しさを感じたラスト、お洒落すぎ 好きなフレーズ↓ ー逃げてはいけない、なんて道理を聞かなくてもいいよ。そんなのは人を殺す正義だ。

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    投稿日: 2025.10.31
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    期待に胸を膨らませるというわけではなく、何気なく買った一冊だったが、思いもよらぬ収穫だった。 みんな何かしらキズがあってちょっと歪んでる だからか、新城が登場すると空気が変わる 日常が戻る感じ ミステリアスな朔の魅力は元より、周りを取り巻く人たちがみんな個性がバラバラで、それがかえって調和がとれていて心地よい雰囲気になっている シリーズ化してほしいし、登場人物が魅力的なので、ドラマ化とかしそう…して欲しい

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    投稿日: 2025.10.29
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    全体として、千早さんの言葉の置き方がとても好きだなあと思った。しっくりくる表現が多くて体にすっと馴染む感じ。   朔の天才と言われるが故の生きづらさと不器用さが、一香の人と深いところで対峙する怖さが共鳴してたんだなと。そしてその共鳴は人にはあまり共感されないからこそ、2人の間の結びつきを強めていったんだと思ったし、「2人にしか分からない何か」はやっぱりひどく憧れるけど、脆く、怖いものだとも思った。 こんなふうな出会いをして、紡いでいけるのはどちらの思いやりも大切なんだと改めて実感した。

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    投稿日: 2025.10.26
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    ああ、深くて脳の奥の方を刺激された感じのする物語だった。それはきっと嗅覚のお話だったからだな。読んでいる間はどこからか香りがするような気がして、お布団の柔軟剤の香りがいつもより強くするような気がした。あっという間に読んでしまった。 香りは人を壊し、人を再生させる。味覚はショッキングなことがあるとしなくなる。五感が鋭くなるように、小説の中の音も大きく聞こえるような気がした。こんなものを作り出せるのは、ほんとうにプロの技だ。 p.104 「当題なことはね、みんなそうだろう。でも、嘘をつくというのは気力のいることだか ら」 「気力、ですか」 「自分を騙すにしろ、相手を騙すにしろ、それなりに身体にストレスがかかるからね。 ある意味、たくましいってことだよ。もちろん息を吐くように嘘をつく、病的な嘘つきもいる。そういう人間の嘘はわからないこともあるけど」 優しくしてくれるさつきちゃんを思いだす。彼女にも話していないことが、私にはある。 「私、友人にも本当のことを話さず、欺いています」言ってから、これではまるで懺悔だと思う。目をそらす。湖さんが身じろぎした気をがソファの軋みで伝わってきた。ソファのスプリングはどうやって手入れをすればいいのだろう、と見当違いなことを考えてしまう。 「一香さんは」 深い紺色の声で名を呼ばれた。 「取り繕っているだけ。もしくは流している。おそらく、あなたの中にはいま気力がない。人の言葉や出来事を受け止めて、呑み込んだり弾き返したりするのが難しい状態にある。だから、感情を抑制してやり過ごす。それは嘘とは違うよ。欺いてもいない」 自分の手を見つめた。いつの間にか、膝の上で握っていた。 p.202 木場は口を結んだ。ややあって「そうだ」と低い声で言う。「運動会だってまともに見にいってやれなかった」 なにかを言いかけてやめる。走る姿を見ておけば良かったと目が語っていた。 「翔くんは不安でいっぱいですよ」 「当たり前だろうが!あんな病気なんだぞ」 声を荒らげる。「そんなことお前に言われなくてもわかってる!」と怒鳴る木場をさんはまっすぐに見つめる。 「違う。彼はあなたに見捨てられないか不安なんです」木場が呆然と口をひらく。 「俺が?翔を見捨てる?そんなことあるわけがない」「そう思っているのはあなただけです。子供はいつだって親に嫌われないか心配なんです。大人になってそのことを忘れてしまうのは、一人で生きていけるようになるからですよ。あの子はまだ違う。あなたはあの子のことをまるでわかっていない」「お前、お前に…••・・」と木場の顔が真っ赤になった。朔さんに掴みかかる。私が止めようとする前に運転席から新城が飛びだしてきた。 「だぁー!もう、あんま挑発するなって。はいはいはい、木場さんも落ち着いてくださいねー。こいつ、こういう無神経な奴だってよく知っていますよね」 ぐいぐいと木場と湖さんを引き離す。朔さんはそれでも喋り続ける。 「木場さん、どうして翔くんに触れないんですか。触れてませんよね、彼にあなたの匂いがまったく付着していなかった。抱き締めなくても、頭を撫でるとか、背中を叩いてやるとか、できるでしょう。他の人間には平気でばしばし触るのに、息子さんには近づけないのはなぜなんです。どんな事件にだって食らいついていくのに、人の内面や過去にずかずか踏み込もうとするのに、どうして彼には向き合えないんですか。罪悪感ですか?それとも・・・・・・」 新城を押しのけて木場の腕を掴む。ずんぐりした笑に香水瓶を握らせる。 「これを嗅がせれば翔くんは喜ぶでしょう。あなたからのプレゼントだと言えば、元気にもなるかもしれない。けれど、こんなもの一時しのきですよ。シトラス系の香料は軽やかで好まれやすいけれど、すぐに増えてしまう性質があるんです。それと一緒です。あ なたにはもっとやらなくてはいけないことがあります」 「朔!」 聞いたことのない声で新城が叫んだ。「もうそれくらいにしとけ」たしなめているのに、自分が傷を負ったような悲痛な顔をしていた。朔さんは新城を横目で見て、口をつぐんだ。風の音だけが抜けていく。 やがて、木場が「そうだな」と地面を見つめながら言った。香水瓶を握り締めている。

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    投稿日: 2025.10.26